【風間公親 教場0】のあらすじネタバレを最終回まで!犯人・十崎(森山未來)との結末を考察!

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風間公親 教場0

※「最終話あらすじネタバレ」「特別編」まで紹介中!木村拓哉主演の月9ドラマ【風間公親 教場0】(フジテレビ系、月曜21時)が放送中。風間公親の刑事指導官の時代を描くドラマ。、新垣結衣、白石麻衣、北村匠海ら人気キャスト集結でおくる話題作です。今回は【風間公親 教場0】のあらすじネタバレを最終回まで紹介します。

ドラマ最新話のネタバレはこちら

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「犯人・十崎(森山未來)との結末を考察」はこちら

★本記事にはストーリーのネタバレを含みます。未視聴の人は注意してください。

『風間公親ー教場0ー』の動画は最新話をTVer(期間限定)で、全話をFODで配信します。※2023年6月時点。

目次

【風間公親 教場0】のあらすじ

ドラマ【風間公親 教場0】は、風間公親(木村拓哉)が警察学校の教官として赴任する以前のストーリーです。県警本部捜査一課の風間が“刑事指導官”として新人刑事の教育に当たっていた時代が描かれます。

風間の指導は「風間道場」と呼ばれていました。風間道場では、キャリアの浅い若手刑事が風間とバディを組み、実際の殺人事件の捜査を通して、刑事としてのスキルを学んでいきます。「事件現場自体が教場」とも言えるOJT(On The Job Trainingの略)型の教育方法です。

新人刑事は風間とともに殺人事件の現場に臨場し、完全犯罪を目論む犯人や挑戦的な容疑者の前で、事件捜査の基本を試され、叩き込まれていきます。しかし…

風間は 「残念だが君には見込みがない。交番勤務に戻ってもらう。これにサインして持ってこい。いつにする、明日かあさってか、何なら今でもいい」と非情な通告。

警察学校の教官時代の風間は「退校届」を生徒たちに差し出し、ふるいにかけていました。今回は「転属届」を門下生に差し出し、「交番からやり直せ」と追い込みます。

若手刑事たちは、風間の厳しい言葉で失格の烙印(らくいん)を押されることも!(警察学校教官の時と同じですね)

本作の風間は、両方の“眼”で早くから真相を見抜ているのに、あえて後輩刑事に「自分で考えてみろ」と促すだけ。しかし風間の言動はすべて事件解決のヒントです。後輩刑事の抱える秘密やトラブルにも気づき、結果的に人間的な成長も描かれます。

そうして後輩刑事たちは一人ずつ「風間道場」を卒業。※本作は風間の相棒(教え子)がエピソードごとに交代していきますが、大体、2話分ごとに卒業していくもよう。

刑事時代の風間が後輩刑事たちと担当する事件を経て、点と点が結びつき、“風間道場”の先へとつながる線となっていきます。風間がいかにして冷酷無比な“教官”風間公親に変貌したのか。「教場」シリーズの原点も描かれます。

【風間公親 教場0】1話のあらすじネタバレ

教場0第1話

画像出典フジテレビ

第1話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年4月10日(月)
第1話タイトル:「硝薬の裁き」
新人刑事役:赤楚衛二
犯人役:内田理央市原隼人
被害者役:久保田悠来、勝矢

第1話のあらすじ

物語は2019年、風間公親(木村拓哉)が県警本部捜査一課で刑事指導官を務めていた頃のお話。風間は、キャリアの浅い新人刑事とバディを組み、実際の事件捜査を通じて刑事として必要なスキルを学ばせる任務に当たっている。刑事仲間はそれを「風間道場」と呼んでいた。第1話でその道場にやってきた新人刑事は瓜原潤史(赤楚衛二)。早速、タクシーの乗客が刺殺される事件を捜査することになる。やがて、日中弓(内田理央)という女性が容疑者として浮かび上がり…。

※第1話は拡大スペシャルで、益野(市原隼人)の復讐というもう一つの殺人事件も描かれます。

第1話のネタバレ(1)

旅館の玄関前にて。巡査長(明石家さんま)が枝元(富田望生)に「4月からか。がんばれよ」と声をかける。警察学校に入る旅館経営者の娘・枝元はランニングをしに行く。

雨が降っている夜。車で待機中の風間公親(木村拓哉)と遠野(北村匠海)。遠野が「来ました」と告げる。風間は「よし行こうか」と返答。2人は外へ出る。(※2021年1月放送の『教場Ⅱ』ラストシーン、雨の屋上での惨劇に繋がる場面)

そして語の舞台は47日前へ・・・2019年。地域課の制服警官だった瓜原潤史(赤楚衛二)は、空き巣事件の犯人を逮捕し、署長賞を受賞する。相手の気持ちに寄り添って自白をとったという瓜原。県警本部捜査一課・調整官の眞堂丈史(小林薫)は、瓜原に捜査一課への配置換えを命じた。そして、風間公親(木村拓哉)からの連絡を待つように告げる。

風間は県警本部捜査一課の刑事指導官。キャリアの浅い新人刑事とバディを組み、実際の事件捜査を通じて刑事として必要なスキルを学ばせる任務に当たっている。通称「風間道場」だ。

そのころ、芦沢健太郎(久保田悠来)が女性とタクシーに乗車。女性はマスクにサングラスをしている。女性は乗車早々、芦沢に向かって「シートベルトしてよ」と強く頼んだ。芦沢は、「そこを左」「そこを右」など、運転手に走る道を色々と指定してきた。すると、猫が飛び出してきたようで、急停車。運転手(マギー)が外へ出る。そのすきに男から何かを盗ろうとする女性。男に見つかると「こんなの消してよ」という。

運転手が「見間違いでした」とタクシーに戻ると、女性は外に降りていて、酔って寝てしまった男性を目的地まで送るように指示して立ち去った…。

タクシーの客が刺殺される事件が発生した。殺されたのはホストクラブのオーナー芦沢健太郎。瓜原は、その現場で初めて風間公親と会う。

風間の威圧感はすごかった。瓜原は、風間からタクシー運転手の話を聞くよう命じられる。運転手が芦沢の死亡に気づいたのは、 指示された場所で芦沢を降ろそうとした時だったという。

風間は「女」ではなく「女性」と運転手が言っていたわけを瓜原に聞く。瓜原は「女性の印象が良かったから」と答える。では、それはなぜ?・・・女性が男にシートベルト着用を勧めていたという運転手の証言に気づく瓜原。風間の助言もあり、瓜原がタクシー会社を調べると日中弓(内田理央)という女性が容疑者として浮かび上がる。

瓜原は百貨店へ行き、店員の日中に、母の誕生日プレゼントを買う客を装って接触。瓜原は赤い食器を「人間の血みたい」と言って、揺さぶる。日中に動揺がみられた。瓜原が芦沢のことを突きつけると、「存じ上げません」と日中はしらを切った。

風間は、少年たちに剣道の稽古をつけていた。そこへ瓜原が訪ねる。瓜原が、日中弓は「クロです」と伝えると、風間は「一撃でしとめろ」という。

第1話の結末ネタバレ(2)

瓜原は、日中弓を警察署へ呼び、「あなたが芦沢さんを殺したと思っています」と突き付ける。ホストクラブ店員の証言では、日中弓がタクシー会社御曹司と付き合っているが、芦沢とも付き合っていて日中弓は芦沢から脅されていたという。

また、運転手は芦沢が「俺の旅の記録だ。いい景色だろ」といって女性にタブレットの画像を見せていたとも証言。たとえば「リベンジポルノとか?」という瓜原。

あの日、日中は車載カメラがないタクシーを選んで、乗った。芦沢がいつもナイフを持っていることも知っており、彼のナイフを盗って、それで刺した。…瓜原はそう推理する。

日中弓は芦沢に脅されたことを自白。婚約者がいるというと、「俺を捨てるのか」と芦沢。「裸の写真をネットに流す」と言って、何度も日中弓を呼びだした…。

瓜原はリベンジポルノの卑劣さに理解を示し「あなたが殺したんですね?」と落としにかかる。だが「タクシーには乗っていません」という日中弓。証拠がないから強気なのだ。

瓜原は仕留められなかった。風間が指導官だと分かると、日中弓は「君、仮免みたいなもの?」とバカにした態度をとる。焦った瓜原は「あなたがやったんだ!」と迫る。だが、ついに自白をとれず、風間は「そこまでだ」と制止した。

風間は帰り際の日中弓に特徴的な名前ですねと伝える。気味悪がりながら立ち去る日中弓。

帰していいのか?と風間に怒る瓜原。

風間はそれでも仕方ない、取り逃しても次の世代を育てる方が重要な場合があると語る。

そして瓜原に窓の外を見させる。日中弓が誰かと笑って電話していた。

風間「よーく目に焼き付けておけ。君の見た死体は授業で使う人形ではない。ここは教場ではない

風間は、被害者という遺体がある「殺人事件」であることを瓜原に認識させる。

※日中弓の事件は一度、ここで終了します。のちに風間公親が裏で一人で動いて解決へ。新人刑事が一度犯人を取り逃すことで刑事としての難しさを痛感させる結末なのでしょう。しかしそれにしても内田理央さん憎たらしい犯人を上手く演じていました。

第1話のネタバレ(2)

工場経営者の益野(市原隼人)の妻が車にひかれて死亡した。娘・麗華も一緒で犯人を目撃していたが、犯人を逮捕できなかった。

益野は、ひき逃げ犯・海藤(かいとう)(勝矢)のリサイクルショップへ。店内では銃声が響いている。海藤はモデルガンが趣味だ。

益野は「謝ってください」とお願いする。もう何度も頼んでいる。だが、海藤は犯行を否定し、帰れという。

益野は威嚇射撃をして、海藤に遺書を書かせた上で、撃ち殺した。

瓜原と風間は、海藤が死亡した現場へ。すると瓜原がクシャミをする。ほこりが苦手だという。

風間「アレルギーか?世の中にあるもので誰かのアレルゲンにならないものはない」

自殺を装っているが、おかしな点がある。サバイバルゲームの大会での表彰状が撃たれている。標的にするのはおかしい。遺書の文字が波打っている。

風間はモデルガンを瓜原に突き付けて「警察学校で習っただろ?」と問う。震えながら瓜原は「暴力団の手口です」と返答。脅されて遺書を無理やり書かされたケースだ。

一方、瓜原は被害者・海藤を恨んでいる益野にたどり着く。だがまだ引っ張れない。そんな瓜原に交番勤務に戻りたくなければ「自分に欠けているもの」を見つけるよう宿題をだす。

そんな中、日中弓が逮捕された、とニュースで報じられる。寝耳に水の瓜原は、先輩刑事の谷本(濵田崇裕)・尾山(結木滉星)に真相を聞く。

タクシーは右に左にとコースを変えていた。被害者・芦原はタブレット端末で地図を見ながらコースを指示した。そのコースを線でつなぐと、一筆書きで書ける「日中弓」の文字になった。殺されることを恐れた芦原のダイイングメッセージだった。

これを風間が読み解き、逮捕にまでこぎつけた。

瓜原は分かっていて教えてくれなかった風間に「指導してください」と怒るが、風間はヒントは与えたという。風間は「失望させるな」と告げる。

瓜原は警察学校へ行く。バッタリ会った須賀教官(和田正人)や四方田校長(小日向文世)、服部副教官(佐藤仁美)に挨拶。四方田は「風間道場」のことを知っていた。そして、そこに選ばれたのだから頑張るように激励。

瓜原は益野の写真を発見。益野は四方田が教官してたころの生徒だった。

四方田「益野君は正義感が強くてねぇ。拳銃操作にも長(た)けていた。しかし、体力がなくてねぇ。卒業間近の秋にやめていった」

瓜原と風間は、益野の家を訪れる。風間は「娘さんと話してみたらどうだ?」と助言。瓜原が、算数をしている麗華と話していると、麗華がヒューヒューと喉を鳴らし始める。

益野は、娘は喘息ではなく妻の死のショックで言葉も話せない状態だという。「娘は警察が嫌い」で、「(娘をひどい目にあわせた)相手を刑務所にいれたい」という益野。風間はその言葉を忘れないでほしいという。

風間の運転で、益野の経営する工場へ。瓜原は、ここでなら銃を作れるかもしれないと推理。だが証拠は出ないだろう。

風間は益野の娘に2人で会って聞き出せ、と瓜原に助言。だが不登校の娘に尋問するのは「かわいそう」という瓜原。だが、風間はその考えを否定した。そして瓜原を置いて、車を出発させる。

その夜、夕飯のとき、益野は娘に「パパがいなくなったら、東京にいるおじさんと暮らして、待っててくれる?」と聞いた。娘は答えなかった。

益野は工場を丁寧に清掃し、拳銃を作った証拠隠滅をはかる。一方、娘の麗華は絵を描いて、封筒に入れる。

そのころ、風間は瓜原の卒業文集を読んでいた。

翌日。瓜原は小学校の登校ルートで麗華を待っていたが、自身も学校に行きたくなくてフリースクールに通った経験があり、その場から去る。ちょうど、麗華が瓜原を見つけてランドセルから手紙を出したところだった。

瓜原は風間に「娘さんは何も見たり聞いたりしていない」と告げる。そして娘に発作が出たから話をそれ以上聞くことをやめたとも告げた。

瓜原は捜査が行き詰まり、食欲がない。そんなとき、事務の伊上(堀田真由)が「捜査で見て聞いたもの。それら一つ一つについてとことん考えてみろ」と風間が言っていたと助言。

瓜原は手帳をめくりつつ、推理。そして答えにたどり着く…。

瓜原は益野と娘・麗華を、益野の工場へ連れて行く。風間は麗華が車から降りたとき、目で合図していたことから、車内に封筒が残っていることに気づいた。

工場でしばらくすると・・・麗華がヒューヒューと発作がでる。

瓜原は麗華が火薬アレルギーだと指摘する。

  • 保健室で麗華が喉を鳴らしたのは銃殺した益野についた火薬に反応したから。(学校で発作は出たことなかった)
  • 瓜原が麗華に近づいて勉強を教えたときに発作が出たのは、警察学校で射撃をした直後だから。
  • 工場で喉が鳴ったということは、この工場で銃を製造したということの証拠。

麗華を苦しめていたのは益野・本人だった。風間は「娘さんを苦しめた相手をあなたはどうしたいと言いましたか?」と問う。益野は「刑務所に送ってやりたいと」と答える。

去り際、益野は風間に「警察学校の教官になれ。そうすりゃあ、出来の悪い警官が減る」と告げる。そして麗華が「パパ、待ってるね」と涙ながらに伝える。益野は「うん」と何度もうなずいて、警察へ出頭する。

第1話の結末ネタバレ(2)と感想

風間は瓜原が火薬アレルギーに気付いたことを褒めたが、転属願を差し出して交番に戻れ、という。その理由として「私に嘘をついたな」と告げる。

瓜原は娘に会って話をしていないのに会ったと嘘をついたと、風間は見抜いていた。(その日は瓜原が火薬を扱っていないはずなのに、娘が喉を鳴らす発作が出たとも瓜原が嘘をついた。そのことで見抜かれたか?)

風間は、封筒を瓜原に差し出す。麗華の絵ではパパが犯人だと示していた。その絵をもらえていれば、麗華を実験台にして犯人を落とす必要はなかったのに…。

風間は、瓜原が警察学校の卒業文集で<いじめで不登校になったから人の気持ちがわかる。優しい警察官になりたい>と書いていたことを指摘し、「人にやさしくししたいなら今すぐ刑事をやめろ」と非情に通告した。(つづく)

第1話の謎と種明かし↓↓

  • タクシーの右往左往したルート→GPSアートでのダイイングメッセージ。
  • 娘が喉を鳴らす謎→警察嫌いではなく、火薬アレルギー。

【感想】第1話はタクシーの事件の「GPSアート」で解決はツッコミどころ。内田理央演じる日中弓があんなに気が強いキャラにしたことで「だから?って言いそう」とツッコミが殺到しました。1話後半の事件は、娘を苦しめていたのは自分だったのかと気づかせる展開で、自白に持ち込めたのも理解はできます。良くも悪くも威圧感が凄い上司の風間。月曜から視聴するのはやや重いか(笑)

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【風間公親 教場0】2話のあらすじネタバレ

風間公親教場0/第2話

画像出典フジテレビ

第2話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年4月17日(月)
第2話タイトル:「ブロンズの墓穴」
新人刑事役:赤楚衛二
犯人役:宮澤エマ

第2話のあらすじ

転属願を受け取った瓜原(赤楚衛二)は、風間道場から逃げずに食らいつくことを決意する。幸葉(堀田真由)から風間が出した謎を解くように助言も受ける。そして、新たな事件が起こる。小学校の校庭で教師が遺体となって発見されたのだ。現場には争った形跡やブロンズ像に被害者の血痕もついていた。しかし被害者の額の傷がどこでついたのかは謎。やがて佐柄美幸(宮澤エマ)が容疑者に浮上。しかし彼女にはアリバイがあって…。

第2話のネタバレ

新人刑事の瓜原潤史(赤楚衛二)は刑事指導官・風間公親(木村拓哉)から転属願を受け取った。だが、風間道場から逃げずに食らいつくことを決意する瓜原は転属願を破り捨てて、事務の伊上幸葉(堀田真由)に「坊主にしてくれ」と頼む。

伊上は、瓜原に「犯人が出した謎じゃなく、風間さんが出した謎を解くの」と助言する。そして坊主にするのは風間が嫌いだからと断髪を断った。

そのころ、保護者の佐柄美幸(宮澤エマ)が小学校へ行き、息子の担任の教師・ 諸田伸枝(山田キヌヲ)にアポなしで突撃する。教室ではテストが出来なかった児童2人が居残りテストを受けていた。美幸は、息子本人が「いじめを受けた」「先生が見てみぬふりをした」と言っていると突き付ける。

しかし、諸田はそんな証拠はないと突き放す。しかも「不登校になったのは親の教育が悪い」とまで言い放ち、工事現場じゃないんだから身だしなみに注意してほしいと嫌味もいう諸田。

その後、美幸は建設会社に戻り、溶接をする。家に戻ると、息子の研人(川原瑛都)が食べた食器が流しにあった。天気予報では神奈川県で濃い霧が発生すると報じられる。

美幸はコンビニから出てきた諸田を殴打して殺害。その後、ゴルフ練習場へ行って、顔なじみの常連客とも挨拶をかわす。それから小学校の校庭へ遺体を運び…。

ある小学校の校庭で3年1組担任の教師・ 諸田伸枝(山田キヌヲ)が遺体となって発見される。遺体の後頭部には血痕があり、校庭に設置されているブロンズ像にも血液が付着していた。

その現場へ瓜原が駆けつける。風間は「何故、戻ってきた?不愉快だ」と言って、瓜原と取っ組み合いの喧嘩に。直後、風間は瓜原に「今できた足跡を記録しろ」と告げる。

その後、風間が「目を閉じろ。現場の様子を私に伝えてみろ」と瓜原に命じる。瓜原は、自分が目にした状況を伝える。何者かが被害者を突き飛ばし、被害者はブロンズ像が手にしている本の角に後頭部をぶつけて死亡したのではないか?と推察するが…。風間は納得しない。

瓜原は、被害者の額に内出血の痕があったと思い出す。倒れるときに自分の腕時計が当たったのか?しかし鑑識員によると腕時計に皮脂はついていなかった。

瓜原は胃の部分を押さえていた。薬を飲んだが効かないという。風間は「しっかり治しておけ」という。そして重要参考人が分かり次第、瓜原に事情聴取をしてもらうという風間。風間は現場の足跡も撮影するようにと瓜原に伝える。

翌日、瓜原と風間は、諸田のクラスの保護者を訪ねて聞き込みをする。そのひとり、佐柄美幸(宮澤エマ)から話を聞くため、彼女が働いている建設会社を訪れる瓜原たち。

美幸の息子・研人(川原瑛都)はイジメが原因で不登校になっているという情報があった。しかも事件当日、美幸は小学校を訪れて諸田と会っていたことも聞き込みで判明。美幸は怪しい人物だ。

美幸からの質問に答えてばかりの瓜原に風間は「隠すことはない。疑っていると圧をかけろ」と指導。

美幸は「どうぞ疑ってください」と言う。

胃をおさえる瓜原に、風間と美幸は病院に行くべきと意見が一致。

美幸は、諸田の死亡推定時刻(午後10時から午後11時)にはゴルフ練習場「コスモズカントリークラブ」にいたと素直に答える。

帰り際、風間は「難しいですか?溶接」と意味深に美幸に尋ねる。

被害者が夜9時55分にコンビニで買い物をしていることが判明。距離的に徒歩だと小学校に戻ったのは夜10時5分から同15分ごろ。死亡推定時刻に当てはまる。

美幸はたしかにゴルフ練習場にいた。瓜原はアリバイがあるから美幸はシロと推理。だが、風間はアリバイは作れると言う。

瓜原は、不登校の子供のために教師を殺害する親がいるのか疑問だ。風間は不思議に思った。そこで瓜原に問い詰める。

瓜原は身の上話をする。小学校のころひどいイジメを受けて、でも先生の前では仲良くして…。不登校になった。だが母は何もしてくれなくて、フリースクールに入れられた。

瓜原は、母にとって面倒くさいからフリースクールに入れたと言うが、風間は本当に母親本人がそう言ったのか問う。瓜原は母に確認はしていなかった。

胃が痛む瓜原は母・和泉(斉藤由貴)の病院を受診する。そこで、フリースクールに入れてすませたのか?と問う。

和泉は「逃げることも大切だって思ったから」と答える。「逃げたの母さんだろ?」の問いに、「そうかもしれないね」と和泉。

和泉は瓜原を寝かせて診察。みぞおちが痛いのは神経の束があるからで、痛みを感じる場所と痛みが発する場所は違うという和泉。

そして帰り際、「ねえ、覚えてる?」と和泉が言って…。

瓜原は美幸に会いにく。そこで諸田の評判が悪かったと告げる。

だが、美幸はそれなら保護者全員に動機があると言い、「あの人の人間性に問題があったんじゃ?」という。

瓜原はまた会うことになると告げて去る。

その夜、美幸は研人に新しい担任が決まって、あさって授業参観があるからママも行くと伝える。すると、研人は学校の準備をし始める。美幸は涙ぐむ。

瓜原は佐柄美幸をクロだと風間に報告。だが風間は突き止められるか?と追い込む。「ギブアップしてもいいぞ」という風間。瓜原は「2度も逃げられませんから」と拒否。

しかし瓜原は、被害者の額の傷の謎だけが解けなくて…。

授業参観にて。不登校だった研人は出席。美幸も保護者としてきていた。

校庭にて。美幸に対して、瓜原は「僕の体が教えてくれたんです」と言って、被害者が別の場所で殺されたことを指摘。2人が争った場合は靴跡が上になったり下になったりする。しかし被害者の靴跡が全部上のため、偽装したとわかる。

なぜこんな偽装したのか?それはアリバイを作るため。ブロンズ像の少女が持っている「本」は3本の指のみで支えられている。金属製の糸のこで切断できる。扱い慣れている人ならなおさら容易だ。

つまり、コンビニから出て来た被害者をこの「本」で殺害し、遺体を車に乗せたままゴルフ練習場でアリバイを作り、それから車で移動して学校の校庭まで運んだ。そして「本」をブロンズ像に溶接した。

美幸「溶接できる人間って、この世で私だけですか?推理に飛躍が多すぎるわ。担任のことを憎んでいても、命までとろうとする保護者なんていません。(笑)」

瓜原は思い出したという。台所で母・和泉が(担任のことを)「死んでしまえばいい。やってやる」と言いながら、包丁で野菜を切っていたこと。幼少期の瓜原は「ママ」と心配して声をだした。すると母は不注意で鍋のお湯をかぶってしまい、腕をやけどしてしまう。

瓜原が診察に行ったとき・・・和泉が「ねえ、覚えてる?」と火傷(やけど)の痕を見せてくれた。

瓜原「いるんですよ。子供を守るために殺意を抱く母親は

だが、美幸は証拠がないと白を切る。

第2話の結末ネタバレと感想

瓜原は美幸の車を鑑識係に調べさせる。しかし遺体を運んだ証拠が出ない。美幸は犯行時、トランクに青いビニールシートを敷き詰めていたので、髪の毛も指紋も出ないのだ…。

風間が「目を閉じろ。被害者のすべての可能性を考えてみろ」と助言。そして、瓜原は車のトランクの裏を調べるよう鑑識員に指示。

トランクの裏から人の皮膚の脂(皮脂)が出た!

被害者の額の傷は、トランクの中で一度息を吹き返して起き上がったときにできたものだった。

美幸は「あの子を一人にさせるんですか」と瓜原に泣き落とし。しかし、瓜原は「被害者の家族にも言えますか」と毅然と対応した。

瓜原は今では「母は僕を安全な場所に移してくれた」と感謝している。美幸は瓜原の母に「会えていたら」(罪を犯さなかったかもしれない)と後悔する。

観念した美幸は、教室から校庭を見ている研人(川原瑛都)に涙ながらに手を振った。

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その後、風間は瓜原に合格点を出し、握手を求める。犯人を仕留めたときの瓜原にためらないがなかったからだ。

瓜原は風間とがっちり握手をして、通称「風間道場」を卒業する。続いて風間道場にやってきた新人刑事は隼田聖子(新垣結衣)で…。(つづく)

エンドロール後:乱雑な部屋で、フードをかぶった人物が千枚通しを研いでいる音が響く…。

第2話のトリック及び謎と種明かし↓↓

  • アリバイトリック →凶器の移動(ブロンズ像は動かないという思い込みを利用して、ブロンズ像の一部を使って別の場所で凶器にした)
  • 被害者の額の傷の謎 →トランクで一度起き上がった。

【感想】第2話は前回のGPSアートよりは論理的なオチでした。しかし目撃情報がない点はツッコミどころか。
 2人の母親の異なった愛が描かれて、物語的には深みがありました。子供のために殺意を抱く母親なのは同じ。なのに、一方はフリースクールへ逃げる選択ができて、もう一人の母は殺人を犯してしまいました。一歩間違えれば同じ…と思うと少し怖くなります。火傷の代償で思いとどまって良かったのかも。
 ただ1点ツッコミをすると、物証も得られないままで犯人と対峙してしまうドラマの展開は違和感がありました。原作小説ではちゃんと新人刑事自身がトランクの裏に痕跡があると確信した上で犯人と対峙して落としています。土壇場で気づいた方が盛り上がるという演出なのでしょうけど…。
 けれど、瓜原(赤楚衛二)と犯人の向き合い方には、成長した姿がみれて頼もしかったです。風間道場の卒業、おめでとうございます。

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【風間公親 教場0】3話のあらすじネタバレ

風間公親 教場0 第3話

(C)フジテレビ

第3話のあらすじネタバレです。

放送日:2023年4月24日(月)
第3話タイトル:「毒のある骸(むくろ)」
新人刑事役:新垣結衣
犯人役:佐々木蔵之介

第3話のあらすじ

風間公親(木村拓哉)の「風間道場」のもとに、新たに新人刑事の隼田聖子(新垣結衣)がやってくる。隼田は、訳あって小学校4年生の娘・ゆかり(諏訪結衣)と二人で暮らしているシングルマザー。「出来ることは一人で。出来ないことは二人で」を合い言葉に、娘と助け合って仲良く暮らしていたが、真面目な性格ゆえ、刑事の仕事と娘との生活の両立に悩んでいる。

第3話のネタバレ

隼田聖子(新垣結衣)の初日。事務員の伊上幸葉(堀田真由)が県警本部に行く途中、男の人とぶつかった。その後、幸葉のカバンの中に千枚通しが入っていた。風間はその千枚通しを気に掛ける…。

4日前。次期医学科長に内定している椎垣久仁臣教授()は司法解剖中、助教授の宇部祥宏(浅利陽介)に任せてみた。しかし防毒マスクをつけずに解剖してしまった宇部は毒を吸ってしまう。その時、警察は席を外しており、この事故を誰も見ていなかった。椎垣は事故を隠蔽する。

その後、椎垣は宇部の自宅を訪ねる。宇部は今後事故が起きないように告発するという。椎垣は宇部に毒を盛る。苦しむ宇部は家を飛び出して…。

住宅で変死体が発見される。死亡したのは大学の法医学教室の助教授・宇部祥宏()。宇部は一人暮らしで、自宅の外で倒れているところを近所に住む主婦が発見した。外傷がないことから、毒物による中毒死の可能性が高い。

隼田とともに現場に向かった風間は、宇部宅のテーブルの上にあった「先にテンゴクへ行ってます」というメモを発見する。風間は「他殺か自殺か?」と問う。隼田は、天国という文字がカタカナであること、便せんなどではなくメモ用紙であることへの違和感を口にする。

その日の午後、風間と隼田は、宇部の司法解剖に立ち会う。解剖を行ったのは、宇部の上司で、椎垣久仁臣教授(佐々木蔵之介)。椎垣は、死因を青酸塩による中毒死だという。他殺と思える所見はなかったとの見解も示す。

隼田聖子は自殺と推理した。しかし風間は「証拠なら転がっているぞ」と言う。隼田聖子は、新人を指導している間に犯人に逃げられることを気にする。しかし、風間は「犯罪者を逮捕することより後進を育てる方が優先される時もある」という。※瓜原刑事の時も言っていた考え。

宇部はなぜ外で倒れて亡くなっていたのか?聖子は不動産としての価値を気にして事故物件にしないためと推理。しかし、聖子がもう一度現場へ行って検証すると違和感を覚える。宇部は坂道を上がって、倒れていたのだ。苦しいのになぜ上り坂を?聖子が実際に坂を上がっていくと、崖があった。

調整官・眞堂丈史()が聖子のもとを訪ねる。風間から低評価の報告を聞いて調整官が駆け付けた野かと思った聖子。しかし、聖子を「優秀な警察官になる素質がある」と高く評価して本部に呼んだのは風間だという。逆に、眞堂はシングルマザーだから難しいと反対したという。…聖子は所轄では少年係だった。児童虐待が増えているので希望した。

聖子は大学へ行き、司法解剖を手伝っていた医学生の一色(西垣匠)に聞き込みをする。一色は、解剖中の椎垣教授に違和感があったという。友人は「一色、テンゴクいくぞ。解剖室の準備しなきゃ」と誘う。

聖子は娘・ゆかりが熱を出したため、定時連絡を怠り、病院へ付き添うなど看病した。聖子から連絡がないことを事務員の幸葉(堀田真由)が風間に報告。ついでに千枚通しのことを尋ねる。千枚通しは風間が以前逮捕した男が凶器として使用してたものだという。

夜。聖子は、風間からの電話に出て謝った。そして宇部がなぜ自宅の外へ飛び出したのか考えるよう言われる。

翌朝。ゆかりの熱が下がった。けれど聖子は、学校に休むよう伝える。聖子は不安なら仕事を休むと声をかける。ゆかりは「できることは一人で。ママ、犯人つかまえて」と母の背中を押す。

聖子と風間は椎垣教授のもとへ。聖子は椎垣のことを疑っていると定時してから、話に入る。

解剖室は「1059号室」。通称、テンゴク。あれは遺書でなく(解剖室へ行くと伝える)ただの連絡用メモ、と指摘する聖子。

宇部がなぜ坂を上がったのか。宇部には理由があった。宇部は坂道を上がて行くと崖。その崖から落ちて、沢から隣りの県へ流されていきたかったのだ。宇部は椎垣に解剖されたくなかったから。

「何を言ってるんだ」と椎垣。風間は「続けろ」と聖子の背中を押す。

椎垣に解剖されたたくない理由は、何かの証拠を隠されてしまうから。1週間前の解剖の後、宇部は大学を休んでいる。「解剖のときに事故があったのでは?」と聖子。

「証拠があるんですよね?」と椎垣。ひるむ聖子。風間が「追い込め」という。

宇部の司法解剖のとき、椎垣は気管の炎症を単なる気管支炎と触れずに診断し、サンプルも採取しなかった。それが重要な証拠になると分かっていたから。

椎垣は「あんなミスは初めてだった」と司法解剖のとき事故があったこと、宇部が公表しようとしていたことを明かす。青酸ガスと青酸塩は違うから気づかれないと思っていたのに、学生に気管支の炎症を指摘されるとは意外だったという。

「認めるんですね」と詰める聖子。だが「証拠を出してくれれば」と椎垣は認めない。聖子はもう一度解剖すれば証拠が出るというが・・・宇部の遺体はもう燃えているからもうない、と自信満々な椎垣。聖子は崩れ落ちる。

「教授。待機遺体というのをご存知ですか」と風間。そしてスマホの動画を見せると、今朝の時点で、宇部の遺体が存在していることを見せる。両親の許可を得て火葬していなかった。他の監察医に見せれば毒が2度盛られたことが判明するはず。

「それは…まずい」と椎垣。同時に、聖子は倒れる。

第3話の結末ネタバレと感想

県警本部、医務室(?)にて、聖子が起きた。幸葉が水を持ってきてくれた。その後、聖子は風間に会いに行き、「自分の持てる時間を全てつぎ込んだのか?君の欠点は弱音を吐けないことだ。ここは教場ではない。問題に答えて間違えても追試はない」と告げて、転属届を差し出す。

しかし聖子は「子供がいるせいにしたくないんです」と反論し、「私は、子供がいるから仕事が上手くいくと言いたいんです」と告げる。風間は答えずに部屋を去る。(つづく)

第3話のトリック及び謎と種明かし↓↓

  • 被害者の遺書 →先に1059号室の解剖室(通称テンゴク)へ行っていますという連絡メモだった。
  • 被害者が坂を上がった謎→他県の監察医に解剖してもらうため。

【感想】第3話は、前々回・前回より更に見ごたえが増していて、だんだん面白くなってきています。こうなると1話のGPSアートがもったいなかったですね(笑) 佐々木蔵之介さんの犯人役、ガッキーのシングルマザー役とキャスト陣の演技も魅力的でした。
 隼田聖子のシンママとしての苦しみも描かれた今回。男の恫喝に聖子の娘が泣き叫ぶという回想シーンがありましたが、よく状況が分かりませんでした。聖子がシングルになった理由は元夫のDVなのでしょうか?今回は辛いですが、次回は聖子が成長していく姿が描かれそうで楽しみです♪ 
 3話序盤、千枚通しの男が幸葉に接触。「お礼参りするぞ」という脅しなのでしょうか。怖いです。(でも視聴しますよ)

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【風間公親 教場0】4話のあらすじネタバレ

風間公親 教場0 第4話

画像出典フジテレビ

第4話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年5月1日(月)
第4話タイトル:「孤独の胎衣(えな)」※胎衣とは、胎児を包んでいる膜や胎盤などの総称。
新人刑事役:新垣結衣
犯人役:生見愛瑠

第4話のあらすじ

 県警本部捜査一課の刑事指導官・風間公親(木村拓哉)が以前逮捕した殺人犯が、出所後、事務員の伊上幸葉(堀田真由)に接触。彼女のカバンに、犯人が当時凶器として使っていた千枚通しを入れた。風間から指導を受けている新人刑事の隼田聖子(新垣結衣)は、幸葉が怖がっていることを風間に伝える。風間は、自宅周辺を警備させていること、そして念のためほかの部署に移ってもらうことを幸葉に告げる。
 ある日、人気工芸家の浦真幹夫(淵上泰史)が、自宅のリビングで死体となって発見される。現場へと向かう風間と隼田。
 ほどなく、19歳の大学生・萱場千寿留(生見愛瑠)が容疑者として浮上。隼田は、風間とともに千寿瑠のアパートを訪ねが…。

第4話のネタバレ

刑事指導官・風間公親(木村拓哉)から転属願いを書くよう言い渡された隼田聖子(新垣結衣)は、思い悩む。そんな中、娘・ゆかり(諏訪結衣)が父親に冷たい水でお仕置きされた過去を思い出していた。聖子は「パパはいないから」と娘を励ます。

萱場千寿留(生見愛瑠)は妊娠中の短大生。ある日、お腹の子の父親で人気工芸家の浦真幹夫(淵上泰史)に自宅に呼ばれ、赤ちゃんを渡してほしいと言われる。「おろせと言ったのに」と憤る千寿留。浦真はイタリアで恋人ができたが彼女が妊娠できない体のため、千寿留が産む子どもがほしいのだ。浦真は裁判になったら裕福な自分の方が親権がとれるという。千寿留は皿を手に取って、浦真を殴打して…。

その後…。浦真幹夫(淵上泰史)が、自宅のリビングで死体となって発見される。第一発見者は婚約者のウララだった。遺体は腐敗が進んでおり、死後4日ほど経過しているようだった。

風間から所見を求められた隼田は、遺体の頭部にある傷が真横よりやや正面についていることから、向き合っているときに殴られたものと判断し、顔見知りの犯行だと返す。風間は暖炉に着目。聖子が詳しく認識できないでいると、鑑識員がステンレス製の煙突が茶色く変色しているから高い温度の焼け方をしたようだと教えてくれる。

風間は「楽な姿勢では見えてこないぞ」と助言。聖子はどの工芸品のお皿もホコリをかぶっているが、ひとつだけ皿がキレイだった。

一方、覚悟している幸葉は一課長に会って「異動するなんてちゃんちゃらおかしい。なめてんのか」と直談判。事務員として残ることになった。

隣の家に住む小学生から、浦真家から女性が出てくるところを目撃したという証言が得られた。婚約者ラウラに聞いたところ、事件直前、「ベビー用品を買いに行こう」というメールが送られていたらしい。だが、彼女は妊娠していない。事件の直前と思われる時間に、道路のNシステムに浦真の車が記録されていた。助手席に同乗していた人物にはローラーをかけている。ほどなくして、同車していたのは19歳の大学生・萱場千寿留(生見愛瑠)だと判明。隼田は、風間とともに千寿瑠のアパートを訪ねる…。

聖子は千寿留の家の大家さんに聞き込み。すると2日前に出産したが、赤ちゃんにアザがあるという。(虐待か?) 聖子は千寿留に直接聞き込みへ。アパートの自分の部屋で自宅出産したという。聖子は有効な手がかりは聞けなかった。風間は「足の傷かアザを確認しろ」とアドバイス。

聖子は、千寿留が風間におびえていることから一人でもう一度聞き込みをすることに。聖子は自宅に入れてもらえた。小学生の娘がいるという話をする聖子。「大家さんが変なこというんですよ」と切り出して傷のことを持ち出すが、「強制ですか」と拒否する千寿留。傷は確認できなかった。

千寿留には5日前のアリバイがなかった。証明できるのは病院から家まで車で送ってくれた浦真だけ。

千寿留の子どもは浦真が父親だと判明する。男女関係のもつれか?…聖子は「なぜ彼女は一人で子どもを産んだのか」疑問だ。しかし風間は「めずらしいことではない。孤立出産と呼ばれるものだ。だがその背景には、切羽詰まった事情がある」という。虐待の疑惑について風間は問うが、聖子は確認できなかった。

風間は「君は娘さんと仲がいいのか」と問う。聖子は「ええ。一緒にいると楽しいですし何でも言える仲です」と答える。風間は「伊上君が言っていた。君は嘘をつくのが下手だと」と告げる。

聖子の自宅にて。娘ゆかりは「思い出した。パパにされたこと。その時ママ、何してたの?」と聖子に聞いた。聖子は「知らなかったの」と言い張った。ゆかりは疑いの目を聖子に向ける。

千寿留の虐待疑惑を児童相談所と協力して調べることになった。聖子は疑われた千寿留の心に傷が残るという。そして聖子は「虐待と殺人は関係あるんですか?」と問う。

風間は聖子を座らせて児童虐待から逃げているように感じると告げる。3か月前、聖子は少年係にいて虐待の疑いがある家庭に刑事介入し、問題になった。なのになぜ?離婚した夫は警察学校の同期だが…

聖子は「弱音を、吐いてもいいですか」と切り出し、事情を話す。夫婦で交番勤務のため時間がバラバラだった。特に聖子は繁華街の交番で毎日クタクタだった。娘が3歳になったころ、元夫が娘に手を出し始めたという。

隼田聖子:「食べ物をこぼしたり、嘘をついたりすると、夫は浴室に連れて行って、罰としてシャワーの前に立たせました。水を浴びせたんです、頭から冷たい水を何時間も……私は見て見ぬふりをしたんです…。だって、娘がうるさくて、朝だって早くから起こそうとする。疲れてるって言うと泣きだす…。泣かれると頭が痛くなって…。静かにしてくれるならって…。夫よりひどいですよ、私は。児童虐待防止に取り組んでいるのは罪を償うためでした。でも本当は、私にそういう人たちを責める資格はないんです」

聖子は夫の娘への虐待と、醜い自身の胸の内も明かした。少年係で取り組んできたのは罪滅ぼしのためだが、虐待の加害者を「私は責める資格がない」という聖子。

彼女のの言葉を聞いた風間は、聖子と共に車で浦真家へと向かう。浦真家の窓から被害者の婚約者・ラウラの姿が見えた。風間は「被害者の立場を忘れるな。(ラウラを)見るんだ。…今は自分の気持ちを殺せ。やるべきことは犯人逮捕だ」と聖子にアドバイス。

風間は「子供はよーく見てるぞ」と助言。その後、聖子は改めて目撃者の男の子に聞き込みをし、捜査をしていく。

聖子は、千寿留と赤ちゃんを現場へ連れて、犯行を再現してみせる。

千寿留は浦真を殺害し、逃げようとしたが産気づいた。助けを求めようにもそこに遺体がある。ここで産むしかないと決断。赤ちゃんと胎盤を受け止める容器が必要だった。そこで浦真の作品の大皿を利用した。体液がついていたので皿を洗った。だからその皿だけホコリをかぶっていなかった。

男の子が妊婦以外の女性を目撃したことの種明かしはこうだ…。千寿留は自宅出産ではなく、殺害現場の浦真家で出産したのだ。孤立出産は切羽詰まった事情によって起きる。千寿留にも事情があったのだ。そして目撃者の男の子は、女性がカバンを胸にしっかり抱えていたと証言。カバンに赤ちゃんが入っていたのだろう。

「私がここで産んだ証拠は?」と千寿留。

真浦の作った皿は木と金属でできている。金属の部分には浦真の名前が掘られている。煙突は、煙道火災が原因で高温だった。金属は熱の伝導率が高い。

赤ちゃんの傷またはアザは虐待ではなかった。もし赤ちゃんが金属部分に触れてしまったら、火傷(やけど)してしまう。文字部分に触れたら皮膚に焼き付いてしまう。

聖子は「(赤ちゃんを)見せていただけますか」と頼む。千寿留の赤ちゃんの足には浦真の名前(URAMA MIKIO)の真ん中の4文字、右からMAMAが火傷(やけど)の痕として残っている。赤ちゃんが浦真宅で産まれた証しだった。

風間はシングルマザーが夫側に親権を取られない手立てがあるのに、それを千寿留が知らないことを利用した浦真は許せないという。だがしかし、「だからといって命を奪っていいわけではありません」と千寿留を断罪する風間。

千寿留は逮捕された。赤ちゃんは児童相談所が担当することに。

第4話の結末ネタバレと感想

その後・・・聖子は風間に打ち明ける。

隼田聖子「警察をやめます。孤立していたのは私も同じです。娘にひどいことをしたのに、過去をないことにして、いい母を演じていました。誰にも相談せず、嘘をついてきたんです」

風間は「娘さんと話してみたらどうだ?」と切り出して「時間をかけて話せ。今日まで過ごしてきた時間と同じくらいの時間をかけて話せ。子育てしながら警察で働く者として意見書をまとめてくれ。少年係に戻ったら君にはやることが山積みだ。虐待に苦しんでいる子ども、悩んでいる親、みんなが君を必要としている」と、子育てしながら働く聖子の背中を押す。

続けて、「指導はここまでだ」と握手を求める風間。聖子は握手を返せない。しかし、聖子は「ありがとうございました」と精一杯のお礼を述べる。

その後、県警本部にて。眞堂(小林薫)が風間へ四方田校長を紹介する。そこへやってきのは遠野章宏(北村匠海)だ。四方田学校長の推薦だという。警察学校にいた時、花壇の世話をするほど花が好きだという。(つづく)

第4話のトリック及び謎と種明かし↓↓

  • 男の子が目撃した浦真から出てきた女性が妊婦でない理由→殺害現場で出産したから妊婦ではなかった。
  • 「ホコリがない皿」の謎 →出産のとき使用したから洗ったため。
  • 煙突の変色の異変→赤ちゃんが火傷。皿に記されたサインが焼き付いてしまう。

【感想】第4話は、千枚通しの男のストーリーは進みませんでした。しかし隼田聖子と犯人の攻防が面白かったです。なぜ犯人の虐待疑惑から逃げるのか…という点とからめて、隼田聖子の過去が明かされるのも上手い展開。聖子の過去はつらいものでした。見て見ぬふりをしたのは自分も娘がうるさく思っていたから。親なら愛情があるはず、とは簡単に言えますが、過労で追い込まれていたんでしょう。なんだかフィクションのドラマ上のことと言えない話でした。娘さんに謝って、話して、仲が深められたらいいなと思います。
 ラスト、ついに遠野刑事が登場!あの惨劇が待ってると思うと、ゾッとしますね。

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【風間公親 教場0】5話のあらすじネタバレ

教場0/第5話

画像出典フジテレビ

第5話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年5月8日(月)
第5話タイトル:「妄信の果て」
新人刑事役:北村匠海
犯人役:水沢林太郎

第5話のあらすじ

県警本部捜査一課の刑事指導官・風間公親(木村拓哉)のもとへ、新人刑事の遠野章宏(北村匠海)がやってくる。子どものころから警察官になることを夢見ていた遠野は、警察学校を優秀な成績で卒業していた。風間道場で指導を受けることになった理由は、警察学校校長・四方田秀雄(小日向文世)の強い推薦があったから。
ある日、遠野は、風間とともに変死体が見つかった現場に臨場する。死体で発見されたのは、大学教授で地理が専門の梨多真夫(野間口徹)。梨多は独身で、現場となった自宅でひとり暮らしをしていた。第一発見者は、梨多のゼミの教え子・戸守研策(水沢林太郎)で、午後8時頃、卒論のことで教授を訪ねてきた際に死体を発見した。
梨多は、自宅のテラスから転落し、岩に頭を打ち付けて死亡したものと思われる。捜査一課の刑事・谷本進一(濱田崇裕)は遺体の近くに一眼レフカメラが落ちていたことで、梨多は写真撮影しようとして柵を乗り出したときに誤って転落した「事故死」と恐る恐る風間に報告。
一方、遠野は「教授の身になってみます」と、テラスの柵から乗り出しカメラを構えた。すると遠野は「殺人です」と言い出し…。

第5話のネタバレ

遠野は高価なカメラなのに梨多教授の遺体は首にストラップをかけていなかった。誰かがカメラを後から落とした、と推理した。

遠野は第一発見者の戸守研策を警察本部に呼んで事情聴取する。現場には戸守のボタンが落ちていた。戸守は「そうです」と認めたが、梨多教授の家に到着した時に汗をかいたので、汗を拭いた時に取れたという戸守。

梨多の死亡推定時刻は午後3時から午後6時の間。戸守が梨多の家に到着したのは午後8時。関係がないため、戸守は帰らされる。

風間は遠野が相手の距離を詰めて話を聞き出すのは上手かったと褒める。しかし風間は「君には欠けているものがある」と指摘。

剣道場で、風間が遠野に剣道の稽古をつける。まったく相手にならない遠野。遠野は高校2年のときに剣道をやめたという。風間は遠野が警察学校で成績トップで花を愛していたが、友達を作らず花の世話をして、一人で泣いている時があったと調べていた。「高校2年のとき何があった?」と問う風間。

県警本部にて。遠野は、幸葉(堀田真由)からなぜ花を好きになったのか聞かれた。友達から送られてきて一目惚れしたスイカズラを見せる遠野。スイカズラの花言葉は「献身的な愛」だった。

遠野は、戸守がタクシー運転手に「ナシダまで」と言った後、「庚申谷(かねたに)でした」と言っていたことが気になっていた。なぜ地名ではなく教授の名前を出したのか。しかも呼び捨てにしたのか。風間もその点は気づいていたが、遠野の推理の甘さにあきれて、戸守の卒業論文を見せる。風間は読めば「彼に会いたくなるぞ」と告げる。

その後、大学にて。遠野と風間が戸守に会った。戸守の卒業論文を見せて問題点を指摘。梨多の書いたネット記事を卒業論文に引用していたが、梨多はわざと間違ったことを論じていた。しかし、うっかりではない。わざとトラップを仕掛けていた。学生たちが「妄信」しないように。

梨多は過去にアカハラでネットニュースになった。しかしデマだった。だから自分のような被害者を出さないためにも、疑うことを学生たちに求めたのだ。

遠野は戸守が犯人だと思っているが犯行時刻の矛盾を崩さないと落とせない。遠野は悩み…。

遠野と風間は、戸守を現場に呼んで、当日の行動を検証していく。

シチューから出たヒ素と容疑者の家から発見されたヒ素の一致をどう証明するか。100%のヒ素は出回っていないため、不純物が一致すればアウト。これはカンニングの法則と呼ばれる。試験でカンニングすると正解とともに間違いまで一致してしまうもの。

これは戸守の卒業論文と同じ。不純物まで引用してしまった。まして記者を目指すなら、なおさら不合格だ。

遠野は、夜8時に教授の家に来た戸守と死亡推定時刻15時から18時…という矛盾を崩していく。「君は昼間に一度来た、そして夜も来た」と指摘する遠野。

午後2時に大学の事務員から「教授は明日から出張だから帰られた」と聞いたとき、戸守は慌てている様子だった。なのになぜ夜に来た?戸守は教授に電話をしたというが、そんな記録はなかった。ボタンを落としたのは汗のせいというが、夜8時の気温は7度、しかもタクシーで来ている。汗をかいたのは昼間、バイクで来たときのことだ。

戸守は「昼間になんて来ていません」と否定するが・・・遠野は証拠として梨多が作ったオリジナル地図を突き付ける。そこには無田(なしだ)の地名があった。市販の地図には無田は掲載されていない。これもトラップだった。地図帳は無断転載されたことを証明するため架空の地名を目立たない所に入れることがある。

このオリジナル地図がプリントアウトされたのは事件当日の正午。戸守は昼にこの地図(の無田)を見たから、夜にボタンを取りにタクシーで戻ったとき、おもわず無田(なしだ)の地名を言ってしまった。その地名を運転手が知らないと分かり、訂正した。戸守はふだんマップ先生と呼んでいるから「梨多」と呼び捨てにしたわけでもない。

戸守はオリジナル地図を「見た」と言い張るが、先ほどの現場の再現のとき部屋が真っ暗だったと戸守が自分で言っていた。つまり、このオリジナル地図を戸守が見たのは昼間だ。昼と夜の不純物が一致した…。

戸守は千枚通しを手にして遠野に襲い掛かる。遠野が腕を傷つけられる。風間のメガネが飛ばされる。風間は戸守を制圧した。千枚通しは自宅の前にあったという戸守。…戸守は逮捕された。

第5話の結末ネタバレと感想

その後、県警本部にて。風間は遠野に「転属願」を差し出す。調整官の眞堂(小林薫)が風間をなだめる。しかし風間は遠野が犯人に背を向けたことを問題視して、警察学校は何をしているのかと憤る。

遠野は「刑事をやめるわけにはいかないんです」と風間に食い下がる。

風間は所轄署時代の後輩・柳沢()に千枚通しの男・十崎(とざき)の行方を探してもらっているが、柳沢はつかめないでいた。(つづく)

第5話のトリック及び謎と種明かし↓↓

  • 教授がネットのコラムにしかけたトラップ→「妄信」して欲しくない狙いがあった。アカハラ(アカデミックハラスメント)の影響から。
  • ボタンが取れたのは汗を拭いたから → 夜は気温が低かった。つまり昼間に来たから汗をかいた。
  • 「ナシダまで」の謎 → 梨多教授が作ったオリジナル地図の地図を見て覚えていたから。

【感想】第5話は、カンニングの法則が印象的でした。ヒ素の一致は不純物の一致から判定されるとのことで、不純物がキーワード。遠野は何がこの事件の不純物なのかを一つずつ解き明かしていきます。推理小説を読んでいるかのような、鮮やかな解決編でした。
 また、遠野が「警察は疑うことが仕事」というのを信条にしていましたが、逆に犯人は「妄信」してしまいました。教授の家の近所に無田という地名がないのに信じてしまったのも妄信でしね。
 千枚通しの男のストーリーはその存在だけは漂っているのですが、進展していません。ただ、風間たちが追っている事件の容疑者のもとに千枚通しを届けるなんて、不気味。あらすじからは省きましたが、大学からバイクで帰宅する戸守を別のバイクに乗った人物が追いかけていきました。風間たちと戸守が会っているのを見ていたのでしょうね。確実にあの日が近づいてきています…。

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【風間公親 教場0】6話のあらすじネタバレ

教場0・第6話

画像出典フジテレビ

第6話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年5月15日(月)
第6話タイトル:「三枚の画廊の絵」
新人刑事役:北村匠海
犯人役:筒井道隆

第6話のあらすじ

 画家の向坂善紀(こうさか・よしのり/演:)は自身の作品や他の作家の作品を展示販売する「アートギャラリー・コーサカ」を営んでいる。向坂の実の息子・刈部匠吾(かるべ・しょうご/演:城桧吏)は、親の離婚で現在は新しい父親の元で暮らしていた。匠吾は現在の父親に絵を描くことを禁じられているが、向坂のアトリエを度々訪れては、昔一緒に描いた絵の話に花を咲かせていた。
 向坂は匠吾に絵の才能があると思っていて、匠吾自身も美術の道に進みたいと思っている。しかし、現在の父親で歯科医の苅部達郎(かるべ・たつろう/演:浜田信也)は匠吾を医学の道に進ませたがっている。
 匠吾の悩みを聞いた向坂は、達郎をアトリエに呼び出し、匠吾が抱えている悩みについて伝えるが、現在の父親とかつての父親同士で口論へと発展し…。

第6話のネタバレ

風間は遠野に交番勤務を命じたが、調整官・眞堂丈史(小林薫)と四方田校長(小日向文世)の引き続き指導を頼まれる。眞堂は「命令だ」と有無を言わせなかった。

風間は遠野に鍛えるように伝えて…。

向坂善紀のアトリエに息子の匠吾が寄ってくれた。美術部は続けているが道具は持って帰ると今の父が怒るから、家では描かないという。

向坂はギャラリーの絵だけでは商売にならないから、客が持って来た写真を絵にする仕事も始めている。匠吾は「パパはやっぱ風景画」と褒める。小学生のときの匠吾が描いた熊之瀬山(くまのせやま)の風景画を見た匠吾は、「このときなんだ」と思い出して笑顔に。父の向坂が空の青はひとつでないことを教えてくれて、色々な風景が見えてきたのだ。匠吾は何やら悩みがあるようで…。

夜。向坂はアトリエに現在の父親・苅部達郎を呼び、絵を3枚みせる。向坂と向坂の元妻の肖像画だ。しかしもう一枚は気持ち悪い絵だった。すべて匠吾が描いたのもの。若くして才能が枯渇した。というより、向坂は「あんたが枯渇させている」と怒る。

息子の進路をめぐり、口論になった二人はもみ合う。その結果、向坂は刈部を殺してしまい…。

熊之背山の登山口近くで、頭部と両手首が切断された変死体が発見された。犬の散歩をしていた近隣の住民が犬が吠えたために気付いたもので、死亡推定時刻は4日前の夜。切断された頭部と手首はまだ発見されていない。
現場に到着した刑事指導官・風間公親(木村拓哉)は、遠野(北村匠海)に死体の絵を描くよう指示する。すると、右肩が左よりも下がっていることに気づく。けれど、その理由まではわからない。
風間はそんな遠野に、科捜研がDNA型を調べて行方不明者との照合を終える、3日後までに犯人を仕留めろ、と命じる。

風間「いつまでも、おもりはできない。科捜研と競争だ。負けたら刑事を諦めろ」

遠野は事務員・伊上幸葉(堀田真由)が熊之背山の近くに住んでいることを知る。そこで彼女にも協力を求め、現場に集まっていた野次馬の写真の中から、近隣住民除外してもらう。犯人は殺した遺体を近所には埋めないから、住人ではないはず、と遠野。

さらにハイキング客も除外した遠野は、『アートギャラリー・コーサカ』を経営している画家の向坂善紀(筒井道隆)という男に注目した。向坂は2年前に妻と離婚しており、妻の再婚相手である歯科医の苅部達郎(浜田信也)で3日前から行方不明になっているという。

風間はそのギャラリーの表(おもて)に飾られている絵のひとつに着目。ペイントレーという画家の絵だという風間。

風間「彼が描いた作品を見て、自分の原風景を見出した人がいた。ある若者が画廊に飾ってある一枚の絵に魅せられて、これから画家として生きていく決心を固めた」

※元ネタは画家「イブ・タンギー」の話。イヴ・タンギーは兵役を終えた後、バスに乗っていたある日、ある画廊のジョルジョ・デ・キリコの絵画を目にし、バスから降りて画廊に飛び込んだ。そして絵画に目覚めた。それまで全く美術経験はなく、正規の教育を受けずに独学で絵画を学んだという。

遠野は、画家の向坂善紀(筒井道隆)に、揺さぶりをかけるため、熊之背山の写真を描いてほしいと依頼。しかし2日は急なのか、一度は断られた。しかし、電話でOKをもらった。向坂が「時間がないんです」と切羽詰まった様子の遠野の言葉を思い出し、気が変わったのだ。向坂は自分も同じく時間がないと、絵を描く…。

遠野は、向坂が営む『アートギャラリー・コーサカ』に通う高校生の苅部匠吾(城桧吏)を尾行。バスを降りたところで、匠吾から尾行に気付かれてしまう。遠野は、匠吾から話を聞く。匠吾は画家になりたいと言う。しかし匠吾の進路を巡って、本当の父と育ての父が対立していることが分かる。

向坂は息子を芸術系に進ませたがったが、被害者の苅部達郎は反対していた。遠野は、匠吾がバスの車内で読んでいたのは化学の参考書だったことも気づき、進路は芸術ではないと気づく。

風間は刑事になりたい理由、そして高校の時に何があったのか、遠野に問う。遠野は「友達との別れがありました」とだけ語る。

遠野は遺体の右肩が下がっていた違和感に着目。そこで幸葉(堀田真由)に医者を紹介してもらうことに。幸葉は、かつて風間に指導を受けていた折原(赤楚衛二)の母()が医師だったという。幸葉は「まあまあいい男だった」から折原と連絡先を交換していたようだ。

第6話の結末ネタバレ(1)

向坂のギャラリーのショーケースに、遠野が頼んだ熊之背山の絵が飾られていた。遠野は向坂に感謝する。

遠野は熊之背山で発見された顔・手のない遺体が歯医者の苅部達郎(浜田信也)だと向坂に告げる。

遺体には右肩が下がっている特徴があった。歯医者は一日中治療していると右肩が下がる。遺体の職業は歯科医。県内の行方不明者で歯医者は刈部だけだった。刈部の奥さん(遊井亮子)に確認してもらい、ホクロの位置が刈部と一致した。

美術解剖学の知識がある向坂にとって人体の切断は容易だ。向坂が現場に来ていた画像があった。

しかし向坂は「証拠はあるんですか?目撃情報は?患者とトラブルでもあったんじゃ?」としらを切る。「息子さんの前でそう言えますか!」と激怒する遠野。

「そこまでだ」と風間が遠野を制止。落ちないと分かった風間はアトリエを後にする。納得できない遠野に対し、「あの人にとって一番大切なものは何だ?」と風間。直後、バスを降りた匠吾が父のギャラリーへと向かった。ショーケースに飾られていた山の絵を見た匠吾は、店内に入る。

遠野は、あの山は息子にとっての原風景なのだと気づく。そして向坂は、その絵を見せて進路を決めさせたかったのだ。だから息子が来るまで自供する気はなかったんだ・・・と気づく遠野。(※若者が決心した画廊の絵が伏線。向坂はそのエピソードのマネをした)

匠吾はスケッチブックを持ってギャラリーを去る。息子から画家を目指すことを聞いた向坂は、警察に自首した。

風間は(熊之背山の絵を)「素敵な作品ですね」と褒める。向坂は「息子ならもっといいものが描けます」と告げて、警察車両に乗る。

直後、張り込みの要請がきた。風間は科捜研との競争に勝った遠野に運転を任せ、とあるビルへ張り込みへ。(遠野を認めた証しか?)

第6話の結末ネタバレ(2)と感想

張り込みの待機場所である雑居ビルの屋上・駐車場にて。車内で待機する2人。

遠野「指導官、僕は刑事になれませんか?」
風間「君にも原風景があるようだな」
遠野「笑わないでください」

遠野は風間に、刑事や探偵のかっこうをした自分の写真(合成写真?)を見せる。これが遠野にとっての原風景。匠吾が決心した熊之背山の絵と同じようなものだ。

遠野は高校の時、毎日、剣道部で汗をかいていた。女子の剣道部員に同級生がいて、帰り道が一緒で、仲良くなった。

高校2年の大会の直前、彼女は学校に来なくなった。聞くと、入院中だという。お見舞いを断られたので、メールだけのやり取りになった。

遠野は「警察官になるのが夢」「刑事に憧れてる」とメールで知らせた。その子は花が好きで、毎日、写真を送ってくれて、楽しいやり取りだった。休みの日は一日中、メールしていた。

しかし半年後、連絡が途切れ途切れになってしまう。そして(警察官姿の遠野の)写真が届いた。写真の裏には「あなたの夢が叶うことを祈っています。必ず叶えて」という自筆のメッセージがあった。

悪い予感がして病院に行くと・・・その子は亡くなっていた。

遠野「だから僕は刑事にならないと
風間「ならこれは大切なお守りだな」

風間は遠野に原風景の写真を返す。

犯人が現れるまで車で待機していると、雲行きが怪しくなる。夜になった頃、雨が降り出した。「張り込みマル秘は第二霜村ビルに潜伏しているもよう…」という無線が入る。双眼鏡を手にしている遠野は「来ました」と告げる。風間が「よし行こうか」と言って、2人は車の外へ。

土砂降りの雨の中、ビル屋上の入り口の不審者に気付いた遠野。「そのナイフを離しなさい」と遠野が注意。風間が「放っておけ。勝手に持ち場を離れるな」と注意するが・・・「大丈夫です」と遠野が不審者に近づく。逃げられたと思った矢先、フードで顔を隠したその男が千枚通しで遠野の首を切りつける

風間が男の手から千枚通しを落とし、飛ばす。そのすきに、応援の連絡をする風間。

風間と男が再び格闘する。その結果、風間は犯人に千枚通しで右目を刺される

男はビルの中に逃げるが、配達員・鳥羽暢照(濱田岳)にぶつかって、顔(森山未來)を目撃され…。

千枚通しが刺さったままの風間は、遠野の首の出血箇所を押さえながら呼びかける。

遠野「指導官。僕は…。刑事に…。なれませんか?」
風間「お前は既に刑事だ。だから…寝るな。遠野…。

(つづく)

【感想】:ついに”雨の屋上の惨劇”が描かれました。直視できない、出血してドバッーな、衝撃展開でしたね。そして犯人役のキャスティングを引っ張らなかったのは好感触。森山未來さんが犯人役でした。おそらく風間に過去に逮捕された十崎(とざき)役でしょう。

6話は遠野の原風景の写真と6話の原風景の絵のストーリーがリンクしてて巧さを感じました。

  • 若者がとある一枚の絵で画家になる決心をしました。
  • その画家と同じように、父との思い出の山の絵を見た匠吾は画家にることを決めます。
  • 遠野の警察官コラージュ(?)写真も、遠野が警察官になると決めた原風景でした。

遠野の原風景は、とても淡い恋物語、切ない悲恋の物語で泣けます。ウルってきます。一緒に帰った通学路、毎日のメールのやり取りなど、もっと丁寧に回想シーンで、映像で見せてくれても良かったかも…と思うほど。
でも病院で少女が窓から写真を撮っている回想などはありました。おそらく末期がんとか、難病だったのでしょう。お見舞い拒否は衰えていく病弱な姿を見られたくない、そんな少女の思いが読み取れますね。
次回予告では、AB型を募集し、遠野の「血液型が足りない」というセリフがありました。重体の遠野の処置は上手くいくのでしょうか。それでも後遺症は残りそうですが…。とても心配です。

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【風間公親 教場0】7話のあらすじネタバレ

教場0・第7話

画像出典フジテレビ

第7話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年5月22日(月)
第7話タイトル:「第四の終章」
新人刑事役:白石麻衣
犯人役:瀧本美織

第7話のあらすじ

 風間公親(木村拓哉)と遠野章宏(北村匠海)は、強盗犯の張り込み中、雑居ビルの屋上で、男に襲われる。男は15年前に殺人事件を起こし、風間に逮捕された人物だった。遠野は意識不明の重体に。風間も右目を刺された。
 しかし風間は、事件現場での実況見分に加わる。そこには隼田聖子(新垣結衣)の姿もあった。 別の日、風間たちは、舞台俳優の元木伊智朗(前原瑞樹)が死亡したというアパートへ臨場する。そこにやってきたのが、新たに風間の指導を受けることになった新人刑事の鐘羅路子(白石麻衣)だった。
 この事件には2名の参考人がいた。元木が死亡した部屋の住人で、主演舞台を控えている同じ劇団の女優・筧麻由佳(瀧本美織)と、隣室に住む佐久田肇(大村わたる)だ。麻由佳の証言によれば、舞台の打ち合わせで麻由佳の部屋に来ていた元木は、彼女がお茶を入れている間に突然首をつって自殺しようとした。そこで麻由佳は隣室の佐久田に助けを求めにきた。元木はふたりの目の前で首を吊ったらしいのだが…。
 警察と消防に通報したのは隣人の佐久田だった。 路子は、ロープが首にかかっていた時間が短いこと、そしてナイロン製ではなく古い麻のロープが使われていることに着目。風間から「君の見立ては?」と問われた路子は「犯罪の疑いがあります。麻由佳は仮面を被っていて本性を見せないタイプの女だから」と返答して……。

第7話のネタバレ

風間は「タバコを吸うのか」と路子に尋ねる…。実は、路子ではなくて同居人の彼氏がタバコを何本も吸うのだ。路子の彼氏はダメ男のようで…。

自宅にて。路子は「仕事で私が死んだらどうする?」と聞いた。彼氏の徹(渋谷謙人)は「やだよ。泣いちゃう。だって住むところなくなるじゃん」と言った。路子は彼氏に友人を何とかしてほしいと頼まれるが、「無理だよ」と断る。

千枚通しで刺され重傷を負った遠野(北村匠海)が一命をとりとめ、集中治療室に移されたことが明らかになる。刺した男は、15年前に殺人事件を起こし逮捕され、出所したばかりの十崎波琉(とざきはる)(35才)(森山未來)だった。逮捕した風間を逆恨みしているとみられ、調整官・眞堂(小林薫)はこの事件の捜査チームの指揮を風間に頼む。しかし風間は、指導官の仕事があるからと断った。

路子は被害者と同じ劇団の女優・椿あさみに聞き込みをする。その女優は事故で車椅子の生活になっていた。しかし「事故ではない」という。

路子は麻由佳へ会いに行く。椿あさみ(行平あい佳)は元々、主演女優だった。脇役だった麻由佳が椿あさみを階段から突き落とし、主演女優の座を奪った。しかし別の場所で元木と会っていたというアリバイがあった。しかし路子は、嘘のアリバイを証言してもらったのではないかと推理。元木は麻由佳に交際を申し込んで断られている。その恨みではないか、と。

元木は次に麻由佳を脅した。かばったことをバラされたくなければ「俺の面倒をみろ」といわれ、同居することになり、体も求められた。そのため、隣人を目撃者に仕立てて、元木を自殺にみせかけて殺したのでは?と路子。

第7話の結末ネタバレと感想

路子は、幸葉や谷本らに舞台で演技をさせて、当日の様子を再現させる。首をつろうとする被害者に麻由佳は「はやまらないでモッチ」と言った。被害者は驚いた様子。

麻由佳は舞台のセリフ「はやまらないで鉄幹先生」というべきところを名前で呼んだ。だから被害者は驚いた。被害者は演劇の練習のついでに、隣人を驚かせるだけと聞いていたのに…。

演劇での首吊りシーンはワイヤーで体を支えている。ロープも簡単に切れるものになっているのだが、事件当日、切れないロープにすり替えられていた。

被害者が死亡したあと、麻由佳は舞台用のハーネスと呼ばれる安全ベルトをウインドブレーカーの中に着て隠した。当日、「体重がかからないように」と麻由佳は言って被害者を支えていた。しかし真実は、被害者が宙吊りになったとき重力で体が伸びて足がつきそうになったから、(目撃者に足がついてると分からないよう)支えていたのだ。

その後、麻由佳はロープを引っ張り上げて、殺した。

「証拠を見せなさいよ」と麻由佳。路子はロープを握った手には麻の繊維が大量に付着していたという。しかし手の繊維は水で流したという麻由佳。

しかし当日、風間が麻由佳にファンを装って、握手をしたとき、証拠がとれた。物体が接触する時、一方から他方へその接触した事実を示す何らかの痕跡が必ず残されるというロカールの法則だ。

麻由佳は、風間こそが役者だったと驚く。「今度は容疑者を演じてみたい」と涙する麻由佳。

その後、風間は「よく仕留めたな」とほめつつ、「男女の機微について勘が働くようだ。しかし武道にはこういう教えがある。得意な技を持つことは致命的な弱点になる」と指摘。

電話で路子は徹から頼まれる。↓

徹「実がやばいんだ。刑事につけられてるかもしれないって」

路子「私には何もできない。私を利用するのはやめて」

路子は薬物犯罪対策課の梅津(三浦誠己)に会う。内密に、実相寺実(じっそうじみのる)という男のことを聞く。梅津は「風間さんの(部下の)」と安堵した様子。路子は「捜査の進捗状況はどの辺まで進んでます?」と尋ねて…。(つづく)

【感想】元乃木坂46の白石麻衣さんが本格的に登場。推理に自信がないのか「なんとなくですけど」が口癖で、ヒモっぽい彼氏と同居。しかも彼氏の友人の捜査情報についてなんだかんだ調べてしまう始末。そんなのダメに決まっているんですけどね。風間じゃなくてもバレたらやばいです。
7話のストーリー自体は舞台を利用しての再現が分かりやすく、瀧本美織さんの悪女役も魅力的でした。
そして重傷の遠野は一命をとりとめたようですが、続報も気になります。回復を期待しますが、刑事として復帰できないと予想。果たして?

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【風間公親 教場0】8話のあらすじネタバレ

教場0・第8話

画像出典フジテレビ

第8話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年5月29日(月)
第8話タイトル:「闇中(あんちゅう)の白霧」
新人刑事役:白石麻衣
犯人役:小池徹平

第8話のあらすじ

 風間公親(木村拓哉)は、新人刑事の鐘羅路子(白石麻衣)とともに、変死体が発見された古い木造一軒家に臨場する。死体となって発見されたのは27歳の女性・小田島澄香(ソニン)。澄香は2カ月前に母親を亡くしてこの家を相続していた。外傷がなかったことから、死因は毒物による中毒症状の可能性が高い。テーブルには大盛りの中華料理が残されており、2人分の箸と取り皿、カップ、点鼻薬があった。
また、一方の食器だけ、指紋が拭き取られていた。それを見て、容疑者は男のような気がする、と言い出す路子。 澄香の家の仏壇からは、住所録が見つかっていた。そこには、名前と住所、電話番号が記されていたが、それを見ていた路子の手が止まる。そこには路子の同棲相手である西田徹(渋谷謙人)と徹の友人、実相寺実の名前があったからだった。
路子は、徹から頼まれ、実相寺に警察の捜査が及んでいるかどうかを密かに調べていた。 そんな中、風間と路子は、澄香が死亡した日にメッセージのやり取りをしていた個人のネット販売業者・名越哲弥(小池徹平)の事務所を訪れる。澄香は名越に「あなたを自由にしてあげる」「うちで最後の食事は?」というメッセージを送っていた。

第8話のネタバレ

路子が「容疑者は男のような気がする」と言った理由は、2人分の食事量にしては多いからだった。相手が男だと作りすぎることがあるという路子。

容疑者として、個人のネット通販業「雑貨ポールスター」の経営者・名越(小池徹平)が浮上する。名越は小田島澄香(ソニン)が(すり替えられた)点鼻薬の毒で死亡した日に、彼女とメッセージのやり取りをしていた。

風間と路子は、澄香が亡くなる直前に最後にメールをやり取りし、食事をした人物として名越の仕事場で事情聴取をする。その際、視覚や聴覚の衰え、異常なほど水を飲み、脱毛の症状が見られる。路子は病気を疑う。ゴミ箱を何度も確認していたことから強迫性障害の疑いもありそうだ。

風間は「水を飲んでいたのは焦っていたからではない」と路子の間違いを指摘。そして名越の髪の毛を鑑識に回すよう路子に頼む。鑑定結果は驚きのもので…。

澄香の家の仏壇から住所録が見つかった。そこには、名前と住所、電話番号が記されていたが、それを見ていた路子の手が止まる。名前だけで連絡先が空欄の人物・2人の名前を見たから。連絡先を残せない2名は、路子の同棲相手である西田徹(渋谷謙人)と徹の友人・実相寺実だった。路子は今どき「SNSでやり取りするのでは?」と風間にいうが、風間は納得しない。

路子は逮捕する決め手に欠けていた。動機がわからないのだ。風間は覚醒剤のネット販売ルートを調べるよう路子に求める。路子は一瞬、動揺。その後、風間はどこかへ「実行してくれ」と電話。

路子が帰宅すると異変を感じる。貯金箱やパソコン(テレビ?)がなくなっていた。そのころ、路子の同棲相手・西田徹が薬物対策課に逮捕される。

また、風間は徹夜で暗号文を解読し、ワルキーレ・コードにたどり着く。

第8話の結末ネタバレ(1)

風間の預言通り、何度も確認してしまう強迫性障害の名越は、路子に現場を見せてほしいと言ってきた。秘密の交友リストを隠してあるから、と。

名越は、路子が席を外したすきに、テレビのリモコンの電池(当日、名越が電池交換した)の指紋をふき取る。しかし鑑識はその電池の指紋を採取していた。しかしそれだけでは証拠として弱いため泳がせていたのだ。

風間と路子は、名越が犯人と断定。

名越は澄香とは恋愛関係と偽っていたが、闇のビジネスのパートナーだった。澄香のメールに残されていた文字は、闇サイトで使われている暗号だった。覚醒剤の売買に手を出していたのだ。

今、名越の事務所に家宅捜索が入っており、アコニチンが発見された。

「あなたを自由にしてあげる」の真相は覚せい剤の売人のビジネス関係を清算するメッセージだった。澄香は薬物の売買で今後も儲けたかったが、強迫性傷害の名越は逮捕を恐れて「足を洗おう」と関係の解消を求めた。しかし澄香は解消を拒否し名越を脅した。

だが、澄香は「あなたを自由にしてあげる」から最後に食事をして終わらせようとメールして…殺されてしまう。(原作では澄香が嘘をつくときの癖のしぐさをしたから、名越は澄香を消すと決めた。一番の不安材料が澄香だから)

路子は、澄香が名越を最後に食事に招待したのは罠だったと明かす。・・・澄香は、放射性物質で彼を被ばくさせ、じわじわ時間をかけて殺害しようと計画。2ヵ月前に亡くなった母から相続した家での食事に誘い出し、放射線物質入りのスープを名越に食べさせたのだった。

風間が放射線を測定できる機器で、名越が被ばくしていることを証明。被爆死を恐れた名越は、小田島澄香をアコニチンで毒殺したことを認め、被ばく治療を受けさせてほしいと要求。警察は名越をまず病院へ連れて行くことに。

第8話の結末ネタバレ(2)と感想

次は路子の不正の件。路子は薬物対策課の梅津に叱責される。西田徹と実相寺は名越に雇われた運び屋だった。捜査情報を流したことから停職6か月に処されれる。風間は梅津に謝った。

路子は弱みを握られていたわけではない。路子から一緒に住もうと誘ったのだという。

路子「私が一緒に住もうって。もうなんか…あんなのばっかりと付き合っちゃうんですよね…。遊んでばっかりで、バイトはすぐ辞めちゃうし…。身の回りのことだって何もできなくて…。会ったのだって、街で喧嘩してるの止めたときだし。ご飯誘われて…。なんでホイホイついて行っちゃったかなぁ。好きだったのかなぁ…。なんとなくですけど……」

そう言いながら涙をうかべる路子。

風間は「交番からやり直すか」と聞かれた路子は、「クビにしてください。お世話になりました」と頭を下げた。

風間は「入院して治療するはずだった。この目のな」と語り始める。

風間「しかし君が来た。君は男女の感情について独特の感性とアンテナを持っていた。何となくだが…。優れた素質の持ち主だ。警察には必要な人材だと確信した。だから現場で君を指導した。期待していたが、残念だ」

病院にて。風間は意識が回復しない遠野に、「医者と話をした。時間はかかるが復帰できるそうだ」と告げる。

後日。(風間の思いに応えようとしたのか)路子は警察を辞めず、交番で地域の人たちのために笑顔で働いている。

次の風間道場へやって来る新人刑事は、中込()。被疑者に平手打ちしたり、警察幹部の前でもタバコを吸う問題児だ。

そのころ、十崎(森山未來)が女性を襲撃していて…。

一方、風間の右目は義眼になって…。(つづく)

【8話の感想】8話は殺人事件に加え、容疑者の名越とヒモ男の徹と実相寺が薬物で繋がっていたり、ダメ男の頼みに弱い路子が情報漏洩の問題を起こしてしまうったりと三重構造。3つのストーリーが繋がっていました。
しかし名越が澄香を消したい動機は分かったのですが、澄香が名越をじわじわと苦しめて殺したかった理由が分かりませんでした。殺される前にってことなら時間かけない方がいいですし。ビジネスパートナー解消を裏切りだと思って憎んでいたのでしょうか。
また、白石麻衣さんがダメ男に弱みを握られているのかと思ったら、ただのダメンズ好きでした。母性本能というか、お世話したくなってしまうのでしょうかね。ダメ男にも限度があるし、いい人とめぐり逢って欲しいです。しかしなんとまあ、意外にもお巡りさん役のまいやん、カワイイし似合っています。ドラマ『ハコヅメ』の世界に出てきそうです!
あと、遠野(北村匠海)が復帰できる可能性があるそうで、それは良かったのですが、スペシャルドラマ版での「まだ若かった」と風間が部下を悼むしぐさとの矛盾が出てきます。本当に復帰できるのかはまだ予測不能ですね。

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【風間公親 教場0】9話のあらすじネタバレ

風間公親教場0・9話

画像出典フジテレビ

第9話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年6月5日(月)
第9話タイトル:「橋上の残影」
新人刑事役:染谷将太
犯人役:早見あかり

第9話のあらすじ

風間公親(木村拓哉)と遠野章宏(北村匠海)が襲撃された事件の専従捜査チームが集まっていた。やってきた風間に、柳沢浩二(坂口憲二)が被疑者の十崎波琉(森山未來)が事件後アパートに戻っていないこと、事件現場のビルに出入りしていた者のうち、鳥羽暢照(濱田岳)というバイク便ドライバーと連絡が取れていないことを報告する。
一方、風間道場の卒業生・隼田聖子(新垣結衣)は、自ら志願して専従捜査チームに入ったことを風間に伝えるが……。
そんな折、鉄道線の上を通る歩道橋で、加茂田亮(金井勇太)という男が刺殺される事件が起きる。死亡推定時刻は午前2時から同4時の間。雨だったために被疑者の指紋や足跡は判別出来ない。また、被害者は顔や指をライター用のオイルで焼かれていた。
するとそこに、新人刑事の中込兼児(染谷将太)がやってくる。中込は、被疑者に暴力を振るうなど素行の悪さが原因で、所轄署から風間道場への異動を命じられた男だ。風間から「被害者はどうしてここで殺された?」と問われた中込は「3カ月前の深夜に起きた通り魔事件の犯人がまた動き出したのではないか」と答えるが……。

第9話のネタバレ

聖子は自ら志願して専従捜査チームに入ったことを風間に伝えるが…「他にやるべきことがあるのでは?」と風間に言われてしまう。

中込と風間は、被害者の神経質なしぐさから、服役した過去があると気づく。調べたのち、身元が加茂田だと分かった。加害者が持っていたオイルライターや加茂田との因縁から、篠木瑤子(早見あかり)にたどり着く。しかし篠木を落とす証拠がなかった。

中込は篠木がクロだと思う。殺害現場の近くのコンビニでオイル缶を買った女性がいて、年齢と容姿が篠木に一致していてる。

7年前、篠木の恋人(細田善彦)が営む時計店に強盗が入った。篠木の店は被害額を返済できず、怪我で仕事復帰もできず、自殺してしまう。判決は懲役6年。篠木は納得できず、法律を勉強した上で、復讐を果たした。

中込の母・ふみ(余貴美子)は「息子はどこにいますか」と息子の中込に聞くのが日常。認知症だ。中込の妻の明子(大西礼芳)は昼間2人で義母といるため限界だった。明子は義母に汚い言葉でののしられていた。中込の兄の夫婦は子供がいるので引き取ってもらえない。施設に入れるのを明子が提案するが「投げ出すの?」と中込。

中込は推理小説が大好きだ。すると、ふと・・・思い出す。風間が電車が通る橋のことを「懐かしい」と言っていたことを。

病院にて。遠野はまだ目を覚まさない。四方田校長(小日向文世)は風間に謝るが、風間は「遠野は私の部下です。私の責任です」という。

第9話の結末ネタバレと感想

解決編へ。中込と風間は、目撃者を用意したからと、篠木を橋の上に呼びだした。篠木は近くで起きている通り魔を装って、復讐を成し遂げた。しかし通り魔を装っておきながら、なぜ被害者の身元を隠したのか…。

加茂田は篠木の恋人を着けていたのでは?と中込。篠木は、あわてて想定外の行動をして身元不明にした。

中込は「これが目撃者」とレコーダーを見せる。風間が「懐かしい」と言ったのがヒント。電車の屋根に落ちた死体が運ばれて、犯行現場を特定できない…というミステリー作品がよくある。加茂田はバッグを下げていた。バッグが列車の屋根に落ちて広島まで行って折り返して、また戻って来た。そのバッグの中に、レコーダーが入っていた。

加茂田は腸の病気の疑いで検査をしていた。加茂田は小さなカメラを内蔵したカプセルを飲み込んで、その映像がレコーダーに送られる。篠木が加茂田を刺したとき、カメラが腸から飛び出して、落下。そしてカメラは、篠木の足につぶされて排水溝に流されるまでシッカリと記録している。

目撃者はカプセル内視鏡だった。篠木は、加茂田を燃やしたのは時計から足がつくからではないと明かす。恋人とおそろいの思い出の時計を加茂田が着用していたので、憎かったからだ。篠木の自宅には、取り戻した2人の思い出の時計が並んでいる…。

その後。風間は、中込に「君は刑事として大きな欠点がある」と指摘。そして「小さい時、君は誘拐事件に巻き込まれことがあるな。被害者だった。ひとりで耐えるしかなかった時間、恐怖、悲しみ、母親への思い・・・誘拐犯への怒りをどこにぶつけたらいいか分からないんじゃないのか!」と告げる。動揺を隠せない中込。

一方、十崎は犯行をまだ続けている。また、中込家では、明子の姿が消えていた。中込がどこを探してもいなくて…。(つづく)

【感想】中込刑事がメインとなる1話目。内視鏡カプセルという意外な目撃者での解決でした。犯人の動機は復讐だったわけですが、被害者の時計を奪った理由が切なかったです。また、中込刑事の介護問題や誘拐事件の過去など、サブスト―リーも印象的。風間は犯人への恨みから周囲に当たっていると指摘していましたが、私は「弱い犬ほどよく吠える」と言うように、【恐怖】におびえているから威圧的で当たり散らしてしまうのかな?とも思いました。
さて。次回予告では遠野の容態が急変!?中込の過去の事件も明らかになっていくそう。覚悟して見届けたいと思います。

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【風間公親 教場0】10話のあらすじネタバレ

教場0・第10話

画像出典フジテレビ

第10話のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年6月12日(月)
第10話タイトル:「指輪のレクイエム」
新人刑事役:染谷将太
犯人役:岡田義徳

第10話のあらすじ

マンションの一室で千枚通しで刺された事件が起きた。宅配業者を装って侵入したようだ。柳沢(坂口憲二)は風間(木村拓哉)に連絡したが、変死体の事件を優先させる。

風間と中込兼児(染谷将太)は、変死体が発見されたという現場に臨場。死亡したのは、住宅街の一軒家に住む仁谷清香(竹下景子)・72才。目立った外傷はない。発見したのは22歳年下の夫でデザイナーの仁谷継秀(岡田義徳)だった。清香は電話機の近くで倒れていた。調理中だったようで、レンジにはフライパンが置かれ、アルミホイルの上の鰆(さわら)が焦げて炭と化していた。

谷本と尾山はコンロのガスの中毒死だと思うと推理。さらに夫に話を聞いたところ、夫婦間のトラブルはなかったとみられる。谷本と尾山は事件を風間に任せ、遠野のかたきをとるため、緊急配備の応援に向かった。

風間は谷本たちの指摘に間違いが2つあるという。この周辺の都市ガスには一酸化炭素が含まれていないため別のガスだ。もう一つは夫婦間の問題だ。

風間と遠野は自分たちの手で改めて捜査を開始。干してあった洗濯物の中に携帯電話があった。清香は1年ほど前から認知症を患っていたという。中込は認知症の母・ふき(余貴美子)のことを思い出す。

清香が死亡したと思われる時間、継秀は、取引先の印刷会社に勤める田瀬葵()と和食店で食事をとりながら打ち合わせをしていたという。家に帰ると変な匂いがしたので急いで窓を開けて、倒れている妻に気づいた。外出中、妻に電話して「問題はないか」と聞いたが、その時は妻は元気だったという。

物忘れが激しくなっていたためか、清香は電話を受ける度に録音していたようで、録音データには彼女の声がたくさん残っている。風間は残っている音声をコピーして全部聞け、と遠野に指示する。

遠野が帰宅すると、家出していた妻の明子()が戻って来ていた。遠野は明子に謝って、兄と姉にも話してみるし施設のことも調べると告げる。明子は実家に帰ろうと駅へ向かってカフェでお茶を飲んで映画館入って…と、過ごしていたという。明子は怒られると思ったが、遠野は「俺もしんどいよ」と理解を示す。

翌日。風間たちは田瀬葵に会いに行った。周囲では強盗事件があったことで警戒が強まっていた。葵は継秀がいつもと違ってセット料理ではなくコース料理を頼んだと告げる。さらに、「妻が指輪をなくしてがっかりしている」と話していたを聞いたという証言を得る。

風間は「覚えておくがいい。いつもと違う行動をしたということは、日常に異物が紛れ込んだということだ」と中込に告げる。 ほどなく、清香の死亡原因はフッ化水素ガスの吸引によるものと判明する。フッ素樹脂でコーティングされたフライパンを空焚きすると高濃度のフッ素ガスが発生する。フッ素ガスは毒性が強い。遠野は継秀の証言に違和感があるという。窓を開けるより奥さんを先に心配するのではないか?と。また、清香に安心した顔で苦しんだ様子もなかった。さらに普段と違ってコース料理を注文したのは時間稼ぎでアリバイを作ったのではないかと推理する中込。

風間は「もう一つ残酷な意図が見えてきたぞ。…君は、家族を殺したいと思ったことがあるか?」と遠野に問う。中込は「俺が母を?」と一笑に付す。

第10話のネタバレ

幸葉(堀田真由)が飲食店の防犯カメラを持って来た。仁谷継秀と田瀬葵の距離が近い。2人は付き合っていたのだろう。

中込は現場を見たときに感じた違和感が思い出せない…。そんな中、自宅から母・ふきが抜け出した。中込が探しまわると、人込みの中「息子はどこですか」と尋ねて回る母・ふきを発見し、連れ戻す。

幸葉は遠野(北村匠海)の病室へ見舞いに行き、「今度来た刑事、変なの。風間さんって変な人が好きよね。花が好きなイケメン・デカとか」と眠る遠野に話しかける。幸葉が飴を置いて「また来るね」と去る。直後、遠野の目が開いたが、また閉じた。窓際にはスイカズラ(?)の花も置いてある。

中込は違和感の正体に気づいた。風間とともに仁谷家へ行き、継秀と会う。失くした指輪は婚約指輪で、安物だという。新聞紙の束が左利きの人がした結び方だ。この部屋はキレイになっている。しかし、冷蔵庫の中だけ乱雑だ。…継秀は妻はまだら認知症で、キレイにする日もあるがそうでない日もあると答える。中込は母もそうだからと納得する。

風間は、仁谷清香のスーパーの買い物(で使うカードによる)履歴から「水曜日には必ず魚を買っています」と継秀に話す。今日はここまでだった。

県警本部にて。風間は理屈で考えすぎていると遠野を指導。そして「証拠は犯人の心の中にある。君は犯人に同情しているな。人情デカだ。被害者のことを忘れるな。これは相手が認知症であることにつけこんだ卑劣な犯行だ」と告げる。

中込は、母がよく行くのはなぜか広場で、徘徊するのは木曜日だけと知る。中込は母がつけていたノートを読む。お世話になった刑事たちのこと、身代金受け渡し現場の「広場」での犯人確保のシミュレーションのことが書かれ、園児誘拐犯の逮捕劇の新聞記事も切り抜いていある。

ある朝。遠野の呼吸状態が悪化。駐車場にて、幸葉が「風間さん、病院に行ってください。遠野さんの容態が。お願いです。遠野さんに会ってください」と懇願。しかし風間は被疑者との面会の場へ向かった。病院には眞堂丈史(小林薫)と四方田校長(小日向文世)が駆けつけている。遠野は朝から昏睡状態に成っていて…。

第10話の結末ネタバレと感想

風間たちは仁谷家へ到着し風間は転属願いを遠野に渡し、自供まで追い込めなかったら、県警本部で風間が取り調べるという。

中込は継秀を犯人と断定する。動機は田瀬葵と深い仲になったことで妻が邪魔になったこと、介護疲れも動機のひとつ。しかし継秀は認めない。

中込は、外出前に継秀が冷蔵庫をわざと散らかして、外出先から電話して冷蔵庫の中を整理してほしいと頼む。認知症の人は違うことをすると今していたことを忘れてしまう。仁谷清香は魚を料理中だったことを忘れて空焚きし、フッ化水素を吸ってしまった。

清香が毎週水曜日に鰆を焼いていたのは、失くした婚約指輪を思い出すため。きっと失くしたのが水曜日だから。同じ状況になれば思い出すと思ったのだろう。

中込の母も毎週木曜日にすることがある。中込は4才の時、誘拐された。近所の広場に母は身代金を持っていき、犯人が現れて逮捕された。中込は話すのがつらいが、風間は話せと命じる。

とても怖い過去だ。その誘拐は木曜日。母は今も木曜日になるとその広場へ行く。迎えに行くと母は「息子はどこですか」と聞く。それは誘拐犯に言った言葉。母は中込が無事に帰ってきたこを忘れていた。母にとって木曜日は忘れがたい日だった。

清香は毎週水曜日に鰆を焼いた。継秀は、その習慣を利用した。清香は録音ボタンをいつも押していた。しかし最後の一件は消去されていた。継秀が外出先から電話したときも録音していた。ボタンに塩がついていたから。

しかし清香は消去ボタンも押していた。継秀が罪に問われないように・・・。継秀は泣き崩れて・・・自供した。

中込は過去への気持ちを言葉にできたので「これからは感情をコントロールできます」と風間に告げる。風間は被害者の経験がある。犯人が許さない気持ちを事件だけに向けろ!指導はここまでだ」と言って、中込と握手した。(※中込刑事は風間道場を卒業)

風間が病院に駆け付けると、幸葉が泣いていた。病室へ行くと、眞堂と四方田がいて、午後4時20分だと告げられた。風間は遠野に頭を下げる。

幸葉は遠野の遺品の血を拭き取る。スマホに挟まれていた写真を見て涙する幸葉。風間は道場へ行き、遠野に思いをはせる。眞堂によると意識を取り戻した遠野が「僕は刑事になれませんか」と言っていたという。風間は竹刀を振ったあと、涙を流した。

中込家にて。母がハンバーグを作ってくれていた。「息子はどこですか」という母の手を取り、「母さん、ここにいるよ」と中込が言うと…「いたのね」と母は言った。

風間は隼田(新垣結衣)とともに千枚通しが凶器として使用された清家家へ向かう。十崎の事件だとにらんで…。

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【風間公親 教場0】最終回のあらすじネタバレ

最終回(第11話)のあらすじネタバレを紹介します。

放送日:2023年6月19日(月)22時9分まで放送。15分拡大スペシャル。
最終話タイトル:仏罰の報い
刑事役:新垣結衣
犯人役:北大路欣也

最終回のあらすじ

風間公親(木村拓哉)と遠野(北村匠海)を襲って逃亡中の被疑者・十崎波瑠(森山未來)による犯行と思われる殺人事件が発生した。事件が起きたのは、有機化学者で大学教授の清家総一郎(北大路欣也)の邸宅。被害者は、無職の甘木保則(馬場徹)。保則は清家の娘・甘木紗季(森カンナ)の夫だ。保則の背中には千枚通しが突き刺さっていた。

第一発見者の清家が「義理の息子が殺されたようだ」と警察に通報した。「ようだ」と言ったのは理由があった。実は、清家は二年前に実験中の事故で劇薬を浴びて失明したのだ。そのため、指輪を触って、リビングに倒れていた人物が保則だと判断したという。

風間とともに臨場した隼田聖子(新垣結衣)は、清家から詳しい話を聞く。清家は、無職の保則に毎月50万円の生活費を渡しており、保則は昨夜8時ごろそれを取りにやって来たのだという。ふたりは酒を飲み、清家は飲み続けている保則を残して。いつものように先に就寝したらしい。翌朝、目を覚ました清家は、リビングで倒れている保則に躓(つまず)き、彼が殺されたと通報したのだという。

一方、医師だという紗季は、犯人に心当たりがなく、十崎のことも知らないと証言する。隼田は、視覚障碍者の清家には殺人は無理だと判断し、十崎の行方を追おうとするが、風間は「決めつけるな」と告げて…。

最終回のネタバレ(1)仏罰の報い

風間は清家の眼球を確認するよう、隼田に告げる。清家はサングラスを外した。

紗季は、犯人に心当たりがなく、十崎も知らないというが、清家は十崎のことを「聞いたこともあるような」と言った。だが、風間はすぐに「もういい」と隼田を制止。

隼田は、視覚障碍者の清家には殺人は無理だと判断。紗季も運ばれた甘木保則の死亡確認を聞いて、演技でなく驚いていた。その様子から紗季の犯行ではないと推理

県警本部にて。隼田は十崎の犯行だとにらんで報告するが、風間は「目の前の事件に集中しろ。決めつけるな。凶器に指紋は?現場の足跡は誰のだ?目撃者は?」と告げる。

隼田は「十崎を捕まえたくないんですか」と激高し、部屋を出てしまう。その後、幸葉が隼田に、風間があらゆる可能性を捨てないことを伝え、「一番つらいのは風間さんです。元気出して」と励ます。

隼田は改めて、風間と向き合い、報告。↓

  • 被害者の甘木はデート商法の詐欺で、被害者が数人いて、恨みを買っているようだ。
  • 眼科医だという紗季は3年前から休業中で、夫婦の収入はなし。顔に傷があったので、夫からDVを受けていたかもしれない。
  • 清家は人格者で「仏様」という評判だ。数年前に共同研究者が論文をねつ造した時、自分も責任があるからと減給を申し入れたという。

谷本・尾山たちが、甘木と十崎が同じ刑務所にいたことから「犯人は十崎。決まりです」と報告にくる。けれど、風間は何も答えない。隼田が「決めつけない」ように谷本たちに伝える。

風間は失明する眼球の状態を鑑識員に聞く。一方、隼田は幸葉と背中を刺したシミュレーションをする。しかし難しい。通りかかった風間は「目隠しをとれ」と告げる。目が見えたら、背中を刺せるが…。

清家は、人の罪をかぶるような公明正大な人物だ。隼田はあることに気づき、風間は「見えたか?」とつぶやく。

後日。隼田と風間たちが清家の家へ行く途中、十崎が逮捕されたと無線で知る。

妻の紗季はDV被害を認める。しかし紗季には心療内科医とカウンセリングしていて、アリバイがあった。詐欺被害者にもアリバイがあった。動機がある人物のうち、清家総一郎だけにはアリバイがない

隼田が推測を話す。清家が甘木に再三、警告したにかもかかわらず、紗季へのDVをやめなかった。だから甘木を殺すことにした。しかし殺害するのには条件が2つあった。

  1. 紗季を犯罪者の娘にはしたくない。
  2. 罪を犯したら罰を受けなくてはならない。

清家は、この2つを満たす殺害方法を編み出した。事件当日、清家がお金を落として、甘木が拾っているときに、背中から心臓を狙って刺した。

床の足跡は十崎と一致しなかった。千枚通しを使ったのは捜査のかく乱を狙ってのこと。

清家はこの目でどうやって殺害できるのか、と問う。

清家は、2年前の実験事故で失明したことになっているが、診断したのは紗季だ。失明を偽装したのだ。

甘木を殺害したときは清家は目が見えていた。見えていたので心臓を狙うことができたのだ。

しかし甘木を殺害後、清家は自らの手で本当に失明した。(※罪を犯した罰)

隼田は今思うと、事件後、清家にサングラスを外してもらったとき、眼球のただれ具合が真新しかったと語る。(風間が鑑識員に確認していたのはこのこと)

紗季が悲鳴を上げたのは夫の死亡のことではなく、父の失明した瞳を初めて見たからだった。

清家は、風間が片目を失明していると聞き、昔、第二次世界大戦で、ナチスと闘っていたフランスのレジスタンスの組織に、盲目の隊員がいたと語る。彼は教育を担当していたが、視覚を失った分、他の感覚が優れていた。彼は組織に向かない者をふるいにかけていったという。

清家は、犯罪者の娘にしたことを紗季に謝った。清家は紗季に支えられながら、外へ出て、警察車両へ。その直前、紗季は父の手の平に〈ありがとう〉と文字を書いて思いを伝えた。

最終回のネタバレ(2)十崎との対決

風間と隼田、眞堂(小林薫)が隣りで見守る取調室にて。柳沢(坂口憲二)が十崎(森山未來)を取り調べている。

隼田は「何かおかしい」と告げる。任意同行ではなく、即逮捕だったことだ。

十崎を逮捕した交番勤務の溝口(上谷圭吾)・福留(三河悠冴)がやってきて・・・風間たちに報告。街で警戒していたら十崎を見つけて、職務質問をかけたら、無視された。追いかけて体を触り、溝口たちが大げさに倒れて…。公務執行妨害をこじつけて逮捕した。

風間は溝口らの胸ぐらをつかみ、「警察学校は職質のやり方を教えてないのか」と怒る。幸葉がやってきて、溝口たちの逮捕した時の状況がネットで拡散されていた。

そんな中、目撃者・鳥羽(濱田岳)が県警本部にやってきた。警察がやっと鳥羽を見つけたのだ。マジックミラー越しに鳥羽に十崎の姿を見せるが…。

その後・・・十崎の弁護士からの公安委員会への抗議で、十崎は釈放された。凶器も15年前の事件と似ているというだけで(遠野の殺害事件の犯人とは)断定できない。被害者たちや鳥羽はハッキリ覚えてなくて目撃証言が取れなかった。逮捕時に暴力行為があったことも影響した。

風間は、眞堂から十崎が千枚通しをポケットに持っていたと聞き、十崎がその気になれば警官の溝口たちは殺されていた…と悔しがる。

最終回の結末

風間は捜査一課から離れることになった。

風間は、剣道教室の生徒たちに別れを告げる。最後に「剣心一如」(けんしんいちにょ)という言葉を送った。勝つためには正しい心が必要ということ。何が正しいのか剣道を通じて探してほしいとメッセージを送る。

眞堂は「一線から身を引くつもりか。専従捜査は継続する。私も、残りの時間を全て捧げるつもりだ。風間、最後に一つだけ、聞いてくれ。警察を恨むなよ」と風間に告げる。

柳沢は「十崎を追います」と風間に告げる。

風間のもとに谷本と尾山がやってきた。新人刑事を助け励ましてくれたが邪魔もしたという風間は、今後は「励ますだけでいい」と告げる。

幸葉は、寂しげだ。風間の元へ行き、あの雨の日、遠野がこう言っていたという。何度も打ちのめされて、泣きたくなる時があったが「指導官がいれば希望が見えた」と。

幸葉は、試験を受け直して、警察官になると風間に告げる。

風間は指導官室に一礼して部屋を出る。


神奈川県の警察学校にて。隼田聖子が風間に会いに来た。隼田は今回(の釈放)は現場以前の問題だから、警察官を根本から変えようとしたのではないかと指摘。そして隼田は「十崎の捜査を続けます」という。

だが、風間は「専従捜査チームから離れろ。少年係に戻って児童虐待防止に取り組め。君の使命だ」と告げた。

隼田は「指導を受けた刑事を代表してお礼を申し上げます。ありがとうございました」と敬礼した。

風間は花壇へ行く。そこへ四方田校長(小日向文世)がやってきて、届いた花への感謝を伝える。四方田校長は「では行きましょう」と教室へ誘う。

植松教場にて。四方田は植松教官が体調不良のため、その代理として風間を紹介する。風間が教壇に立って・・・「風間公親だ」と告げる。(※SPドラマ第1作『教場』のシーンに繋がる)

エンドロール。

エンドロール終了後。風間公親が花壇へ行くと、背後の木々が揺れて、振り返る。

すると十崎が立っており「妹はどこだ?」と告げて・・・しかし十崎の姿は消えた。(おわり)

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【風間公親 教場0】特別編のあらすじネタバレ

特別編の放送日:2023年6月26日(月)20時~21時48分

最終回では、ついに刑事指導官・風間公親(木村拓哉)が、冷徹で“最恐”の教官・風間公親に変貌を遂げる瞬間が描かれた。そして、最終回放送後、次週は「特別編」を放送すると発表された。

最終回で捜査一課から離れることを決めた風間は、指導官室を出て、静かに去った。それを見送ったのは事務員・伊上幸葉(堀田真由)。

特別編では、風間を見送った幸葉がデスクを片付けているところから物語が始まる。幸葉のデスクには、作中のエンディングなどで時折差し込まれていたブロック玩具があった・・・。各話で起きる象徴的な出来事を暗示していたかのようなブロックのミニチュアは、視聴者の間でも「何かを示唆しているのでは?」と疑問を呼んでいた。

特別編では、今まで幸葉が作ってきたミニチュアを見ながら、これまでに起きた事件と、風間と5人の新人刑事たちの各話のエピソードを振り返っていく。

幸葉は、備品を片付けていた際、組み立てブロック玩具で作られたミニチュアを見つける。しかし、パーツが取れていて何をモチーフにしたものか不明。幸葉は、誰が作ったのか不明のこのミニチュアが何なのか、気になって……。

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【風間公親 教場0】の考察

【風間公親 教場0】をネタバレありで考察します。

犯人・十崎(森山未來)との結末は?

一番気になるのは『教場Ⅱ』(2021)ラストで遠野(北村匠海)を襲撃し、千枚通しを突き刺して風間(木村拓哉)の右目を奪った犯人との結末です。

ドラマ的には弔い合戦じゃないですけど、襲撃犯を逮捕してハッピーエンドで終わってほしいところ。

しかし実は、【風間公親 教場0】の原作小説となっている2作品では、犯人である十崎(とざき)の逮捕まで至っていません。(※注:月9ドラマ開始時点では、ドラマ内で犯人の名前は不明です。)

というより、犯人を逮捕できていないからこそ、(犯人から身を守るために)風間公親が警察学校教官に異動なったというのが原作の結末です。

原作を読んでいない方にネタバレすると、襲撃した犯人である十崎は風間によって過去に逮捕されており、風間に「恨み」がある人物なのです。

風間教官による警察学校パートに繋げるためにも必須な要素なので、この原作結末は改変しないのでは?

最新作『新・教場』(2023年3月15日発売)では十崎が捕まっているのですが、詳しい逮捕までのエピソードは描かれていません。十崎を逮捕するエピソードは映画で描くのかもしれませんね。

関連記事:『教場0』十崎(森山未來)の逮捕は映画・続編になる3つの理由!

ネタバレ:最終話で十崎は逮捕されました。しかし地域課の警官が無抵抗な十崎を強制的に逮捕したため、その時の様子がSNSで拡散されてしまいます。そのことから、十崎の弁護士が公安委員会に逮捕時に警官からの暴力行為があったと訴え、検察も同様の見解を示し、凶器も証拠不十分で、遠野が殺害犯である確実な目撃証言も取れなかったことから、十崎は釈放されました。ラストシーンでは「妹はどこだ?」と風間につぶやく意味深な場面も…。このままでは消化不良なので、風間と十崎の対決の行方は、続編に持ち越されたと思われます。

遠野(北村匠海)は生きている?

遠野(北村匠海)は生きている?…という疑問点を考察します。

結論から述べると、遠野の生死は不明です。

SPドラマ『教場Ⅱ』(2021)ラストでは、エンドロール後に“雨の屋上での惨劇”が描かれました。本作【風間公親 教場0】では、その惨劇シーンの前後が描かれる予定です。

遠野章宏(とおの あきひろ)(演:北村匠海)は新人刑事で、風間道場の門下生。警察学校時代は成績優秀で、学校長の四方田(小日向文世)自慢の生徒でした。そして四方田校長の直々の推薦で交番勤務から捜査一課の「風間道場」へと入ることになります。子どもの頃から警察官になることを夢見ていた遠野は、その強い気持ちを持ち続け、ついに念願の刑事としての第一歩を踏み出すのです。

しかし、ある大雨の晩、風間と捜査中に不審人物に声をかけ、逃げられたと思った矢先、背後から千枚通しで首元を刺されてしまいます。

第1作『教場』(2020)に登場した新聞記事では「警官2名が暴漢に襲われ、1人が意識不明、もう1人も重傷」と報じられており、生死は不明です。風間の過去を調べていた都築も「教官の部下が重傷を負った」とのみ語っています。また、第1作の劇中で映された新聞でも「警官2名が暴漢に襲われ、1人が意識不明、もう1人も重傷」と報じられています。意識不明な人物が遠野だと思われます。

第2作『教場Ⅱ』(2021)ラストでは、動かなくなった遠野に風間が「遠野、死ぬな!」と呼びかけ続ける場面で幕を閉じていました。

なお、風間や四方田が世話をしている警察学校の花壇の花は、遠野が訓練生時代に育てていたものと推察されます。

しかし第1作目で、風間が花壇の前で「まだ若かった」と殉職した刑事を悼(いた)むようなしぐさをしますが…その若い刑事が死亡したとは判明していません。まだ若かったが障がいが残って刑事をやめてしまったという意味だったとか?(ちょっと反則な気もしますが 笑)

実は、遠野章宏はドラマオリジナルキャラクターなので、生死をどうとでもドラマオリジナルで創作できるのですよね。原作既読済みの視聴者も気になるところです♪

【追記】第7話で遠野が一命をとりとめたことが判明しました。

【追記】第8話で風間が病院のベッドで寝ている遠野に対し「時間はかかるが復帰はできるそうだ」と話しかけていました。

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ネタバレ注意:【10話放送後:追記】10話で、遠野の容態が悪化し、息を引き取りました。意識を取り戻したとき、刑事になれますか?と眞堂(小林薫)に言っていたそうです。

風間が警察を恨む理由とは?

風間が警察を恨む理由について考察します。

結論から述べると、部下の刑事が襲われ、自身の右目も奪われたから…恨んでいるのでしょう。そして恨みの対象はは四方田(小日向文世)を含めた「警察」であり、警察の教育体制・指導力だと考察します。

第1作目で、風間は都築(味方良介)に「私ほど警察を呪っている人間はそういないと思う」と言っていました。

第2作目で、風間は「私も警察には恨みだらけだ。命を捨ててでもこの組織に報復したいほどにな。」とも言っていました。

第1作目にて、四方田校長が風間に「私のこと、恨んでるでしょうね」と問いかけるシーンがあります。別のシーンで、四方田校長は「風間教官がああなってしまったことには、私にも責任がある」と、楠本しのぶ(演:大島優子)をお見舞いに行った際に話しています。

第2作目にて、愛子(松本まりか)が「教えていただけますか?この花の世話をしていた生徒は…。風間教官は 警察に恨みがあると言っていました」と尋ねます。

愛子の問いに、四方田校長は「あの人の根っこの部分なんです。生徒たちには、この子のようになってほしくないという思いが…。後悔しています。体力がなく肝も据わっていないのに、成績がいいからと卒業させ、あの人に預けました。私にも責任があるんです。」と返答。

【風間公親ー教場0ー】第1話では、犯人の益野(市原隼人)が警察学校時代、四方田の教え子でした。劇中で「とてもお優しい教官でした」と益野が懐かしく話していましたね。

つまり、四方田が指導した生徒の益野が殺人犯になっています。そして、四方田が推薦したもう一人の教え子・遠野も風間の「放っておけ」という忠告を無視して、持ち場を離れ、不審者に声をかけて、刺されてしまいます。

益野も遠野も、2人とも四方田校長の教え子なんですよね。これは四方田校長を恨みたくなります。というか、教育体制がなっていないと、四方田校長を含めて警察学校の指導力を疑問視したのでは…。(月9ドラマ3話終了時点の考察です)

最終話になっても風間が警察を恨む理由は、ハッキリとは描かれていません。ただし、眞堂丈史(演:小林薫)が、捜査一課から離れる風間に向けて「警察を恨むなよ」と告げていました。裏を返せば、風間が警察を恨むかもしれない、と調整官の眞堂は思っているということ。

風間が警察を恨む理由は、3つ考えられれます。
(1)眞堂が、風間が失格の烙印を押した遠野(北村匠海)と引き続きバディを組むよう、風間に命令し、遠野が命を落とす結果になったから。
(2)シンプルに、遠野が命を落とすことになったから。
(3)地域課の警官の教育も不充分で、十崎を釈放せざるを得なかったから。

ただし、風間は遠野の殉職を自分の責任と捉えていると思います。風間は眞堂や四方田を責めることは決してしませんでした。ならば、(1)は除外すべきでしょう。
(3)は警察学校への異動理由です。警察の不甲斐なさに憤りを感じているとは思いますが…。
となると、(2)が有力です。
SPドラマ1作目で「警察を呪っている」とまで告げた理由はシンプルに相棒が殺されたから、が納得しやすいです。犯人ではなくて警察を恨んでいるというのが意味深で、スッキリしませんが…。
警察というより、警察学校(教育の不足)を恨んでいると私は解釈したいです。

スペシャルドラマ版で、四方田校長曰く、風間は四方田が推薦した刑事との事件がきっかけで「冷徹かつ厳しい人物になった」とのこと。その刑事とは、遠野章宏(北村匠海)でした。遠野は千枚通しで刺され、重体となったのち、死亡。風間も右目を失うことに。
地域課の警官の拙劣な捜査で、遠野を殺害した十崎を逮捕する絶好の機会を逸したことを憂い、警察官の質を高めなければならないとの思いから、自ら異動を申し出て警察学校の教官の任に就いている。

風間が警察学校に異動した理由

風間が警察学校に教官として異動した理由を考察します。

【風間公親ー教場0ー】で明かされると思いますが、事前考察です。

結論から述べると、以下の2つの理由を予想。

  • 理由1:(原作のように)犯人から身を守るため。
  • 理由2:警察学校の「指導力」に疑問があるから。

【風間公親ー教場0ー】第1話ラストでは、ひき逃げ犯を見逃した警察に恨みがある益野(市原隼人)が「警察学校の教官になれ。そうすれば出来の悪い警官が減る」と風間に告げています。

原作小説では、風間は十崎から身を隠すために警察学校の教官に異動させられています。

しかしドラマスタッフがエピソード的に弱いと思ったのか、教官への異動理由を肉付けしているように感じます。

風間は「警察」を憎んでいるけれども、警察を退職すると、出来の悪い警官ばかりなので、第二・第三の遠野(北村匠海)のような犠牲者を出しかねないし…益野のような犯罪者も出しかねない…と、考えたのかもしれません。

つまり、身を守ることに加えて、警察の現状を憂う風間公親は出来の悪い警官を減らすために警察学校教官になった…と考察しておきます。(月9ドラマ3話終了時点の考察です)

ネタバレ:最終話にて、風間の異動理由は不明ですが、自分から警察学校へ異動しました。隼田聖子(新垣結衣)の見解では「警察官を根本から変えよう」と異動したのではないか、とのことでした。

千枚通しの男の考察

“千枚通しの男”が第2話ラストで登場。散らかった部屋で千枚通しを砥(と)いでいました。

第3話では事務員・伊上幸葉(堀田真由)のカバンに千枚通しが入っていました。歩いているとき、男にぶつかって入れられたもよう。風間が過去に逮捕した男が凶器として千枚通しを使用していたことも判明。幸葉のバッグにあった千枚通しは風間が預かり、何者かに渡されています。

“千枚通しの男”は一体、誰?動機は?などなど、下記の記事で考察してみました↓

関連記事:『風間公親 教場0』千枚通しの男は誰で動機は?逃走・逮捕説が混在!事件発生日の矛盾も判明!(3話終了後の考察)

ネタバレ:第6話放送後、“千枚通しの男”は十崎波琉(とざき はる)〈35才〉(演:森山未來)と判明しました。15年前に刺殺事件で風間に逮捕され、風間によって自白に追い込まれたことで、懲役15年の実刑となった人物です。犯行動機は最終話になっても不明でした。

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各話の考察

第1話の考察

第1話の2人の犯人(内田理央さん、市原隼人さん)について考察しました↓↓

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関連記事:『風間公親 教場0』市原隼人の台詞を轢き逃げ犯の検挙率から考察!

第2話の考察

第2話の犯人は深夜に殺人を行いましたが、なぜ目撃されなかったのか?という点を考察しました↓↓

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第3話の考察

第3話から本格登場した隼田聖子(新垣結衣)はシングルマザーです。なぜ離婚したのか?考察・予想してみました↓↓

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第4話の考察

第4話で「風間道場」を卒業となった隼田聖子(新垣結衣)はこれでもう登場しないのでしょうか。考察しました↓↓

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第4話での千寿留(生見愛瑠)の自宅出産シーンについて、ツッコミどころを原作小説も参照しながら考察してみました。↓↓

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第5話の考察

第5話で風間道場の門下生となった刑事が遠野章宏(北村匠海)です。風間は遠野に「欠けているものがある」と指摘。

遠野に足りないものとは何か、考察しました↓↓

関連記事:『風間公親 教場0』遠野(北村匠海)に刑事として「欠けているもの」とは?

第6話の考察

第6話ラストでは、ついに”雨の屋上の惨劇”が描かれました。その場面で、新撮カットではないと思いますが、『教場Ⅱ』の生徒・鳥羽(濱田岳)が登場。この月9ドラマで鳥羽が再び登場することはあるのでしょうか。考察してみました。↓

『風間公親 教場0』鳥羽(濱田岳)の再登場はある?白バイ隊員になった理由は?

第6話ラストで、教場Ⅱラストの雨の屋上の惨劇シーンが描かれました。事件現場の英語・中国語のネオン看板には隠れ文字が?!どんな意味があるのか、考察してみました↓

『風間公親 教場0』ネオン看板の隠し文字8箇所の意味を詳細解説

雨の屋上の惨劇シーンでは風間のミスともいえるものが3点ほど指摘できると思います。考察しました↓

『教場0』風間公親が犯した3つのミス!

第7話の考察

7話では路子(白石麻衣)が恋人の頼みを聞いて動きます。そのストーリーの中で、伊上幸葉の動きが気になったので、考察しました↓

『教場0』伊上幸葉(堀田真由)に風間のスパイ説が浮上

第8話の考察

8話ラスト、右目が義眼の風間が誕生しました。そして同時に、明らかになったことがもう一つ。鐘羅路子を指導するため入院治療しなかったことも明かされました。しかし、もし入院していたとして、風間が義眼にならなかったのかは疑問。眼球に刺さっていたので可能性は低いはず。しかし眼帯をするだけでの即座の現場復帰。痛みを抱えながらも指導に当たっていたことでしょう。すごい執念であり、意欲です。そのパワーの原点、源も気になりますね。刑事指導官になるまでの風間は謎のままなので。

8話でのもう一つの注目点は、遠野が復帰できる可能性があると明かされたこと。SPドラマ版で風間は「まだ若かった」と死を悼む感じで、花壇の前で涙ぐむシーンがあるのですが…一体どういうことなのでしょう?遠野が警察学校でも花の世話をしていたので、遠野のことなはずですが。

これは予想ですが…風間が言った「時間はかかるが復帰はできるそうだ」の時間というのがキーポイントになりそう。スペシャルドラマ2作の【教場】【教場Ⅱ】の時も、遠野はまだリハビリ中なのかもしれません。今回の月9ドラマでは目を覚まし、リハビリを開始するまで描くと願望も込めて予想しておきます。(8話時点の予想)

■第8話のタイトルは「闇中の白霧」(あんちゅうのはくぶ/はくむ)。一体どういう意味なのか考察しました↓

『教場0』タイトル「闇中の白霧」の意味とは?

第10話の考察

9話ラストのエンドロールで第10話の予告が流れました。その予告で遠野(北村匠海)の容態が急変?!遠野の生死について気になったので予想、考察してみました。(※10話放送前の考察)

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最終話(11話)の考察

最終話のエンドロール後も映像があり、謎を残したまま幕を閉じました。

しかし、タイトルバックに隠されていた謎は解けました。詳しくは下記の記事を参照してください。

関連記事:『教場0』続編の隠し告知!?「Ⅲの文字があった」「教場Ⅲ」と話題!

やはり物語は終わらないようですね(笑)

また、最終話で、十崎が釈放された件について、疑問の声があったので考察してみました。以下の記事を参照してみてください。↓

関連記事:『教場0』十崎の釈放に疑問の声!風間の目撃で逮捕状を請求できない理由とは?


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【風間公親 教場0】の登場人物・出演者

県警本部

刑事指導官:風間公親(かざま きみちか)……演:木村拓哉

事務員:伊上幸葉(いがみ ゆきは)……演:堀田真由

刑事:谷本進一(たにもと しんいち)……演:濵田崇裕(ジャニーズWEST)

刑事:尾山柔(おやま やわら)……演:結木滉星

鑑識課員:阿部悦子……演:中島亜梨沙

調整官:眞堂丈史(しんどう たけし)……演:小林薫

風間道場の若手刑事

刑事(1話・2話):瓜原潤史(うりはら じゅんじ)……演:赤楚衛二

刑事(3話・4話):隼田聖子(はやた せいこ)……演:新垣結衣

刑事(5話・6話):遠野章宏(とおの あきひろ)……演:北村匠海

刑事(7話・8話・最終話):鐘羅路子(かねら みちこ)……演:白石麻衣

刑事(9話・10話):中込兼児(なかごめ けんじ)……演:染谷将太

主要人物の家族

瓜原和泉(瓜原潤史の母)……演:斉藤由貴

隼田ゆかり(隼田聖子の娘)……演:諏訪結衣

中込ふき(中込兼児の母)……演:余貴美子

中込明子(中込兼児の妻)……演:大西礼芳

千枚通し事件の関係者

警察学校 校長:四方田秀雄(よもだ ひでお)……演:小日向文世 – 遠野を風間に預けたのち十崎に襲われたことで責任を感じている。

風間の“裏のバディ”:柳沢浩二(やなぎさわ・こうじ)……演:坂口憲二 – 十崎を追う、風間の後輩刑事。

遠野と風間を千枚通しで襲撃した犯人:十崎波琉(とざき はる)<35才>……演:森山未來 – かつて風間によって逮捕された男。15年服役していた。

事件の目撃者:鳥羽暢照……演:濱田岳 – 『教場Ⅱ』では警察学校の生徒 役。

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【風間公親 教場0】のスタッフ

  • 原作:長岡弘樹 『教場0 刑事指導官・風間公親』 『教場X 刑事指導官・風間公親』 (小学館)
  • 脚本:君塚良一(代表作:『踊る大捜査線』シリーズ)
  • 音楽:佐藤直紀(『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』他)
  • 主題歌:Uru『心得』 (ソニー・ミュージックレーベルズ)
  • プロデュース:中江 功(演出作品:『Dr.コトー診療所』シリーズ、『プライド』他)、渡辺恒也、宋 ハナ
  • 演出:中江 功、西岡和宏
  • 制作著作:フジテレビ

【風間公親 教場0】の放送日

  • 初回の放送日(放送開始日):2023年4月10日(月)
  • 最終回の放送日(放送終了日):2023年6月19日(月)
  • 放送時間:毎週月曜日21時 – 21時54分
  • 放送局:フジテレビ系

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画像出典「風間公親-教場0-」HP

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風間公親 教場0

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