『風間公親 教場0』佐柄美幸(宮澤エマ)の犯行に目撃情報がない3つの理由!

風間公親 教場0 宮澤エマ

『風間公親 教場0』佐柄美幸(宮澤エマ)の犯行に目撃情報がない3つの理由!

木村拓哉主演の月9ドラマ『風間公親 教場0』第2話にて、犯人・佐柄美幸(宮澤エマ)が殺人と死体遺棄を行いました。

この佐柄美幸の犯行には、なぜか目撃情報がありませんでした。その理由とは?

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『風間公親 教場0』はFODで配信中!※2023年6月現在。

目次

『風間公親 教場0』佐柄美幸(宮澤エマ)の犯行に目撃情報がない理由とは?

ドラマ『風間公親 教場0』第2話の犯人・佐柄美幸(宮澤エマ)の犯行に目撃情報がない理由を考察していきます。

第2話の犯行(要点)

【殺害動機】溶接作業員の佐柄美幸(宮澤エマ)は、息子・研人(川原瑛都)が学校でイジメられて不登校になって心配していた。研人の担任教師・諸田伸枝(山田キヌヲ)はイジメを認めなかったため、美幸は殺害を決心。

【犯行】美幸は、学校帰りの諸田がコンビニを出た後に暗い道を歩いているところを凶器を使って殴打し殺害。その後、ゴルフ練習場でアリバイ作りへ。さらにその後、校庭のブロンズ像の前に遺棄した。

第2話のトリック(要点)

第2話は、ミステリー的には「アリバイトリック崩し」です。さらに細かくいうと、犯行現場を誤認させるトリックでした。

犯行現場の誤認は、距離的制約の誤認につながります。つまりアリバイ工作ができます。

死亡推定時刻に、美幸はゴルフ練習場で目撃されていました。しかし本当は殺害直後にゴルフ練習場に行っています。

警察は、被害者がコンビニから小学校に戻ったときに何者かに殺害されたと推理。

劇中のそれぞれの場所(小学校、コンビニ、ゴルフ練習場)の距離間は正確には分からないのですが、犯人が小学校で諸田を殺害した後にゴルフ練習場に行った時間というのは、距離・時間的に不可能ということなのですね。

どうやって殺害現場を誤認させたのか?・・・校庭が殺害現場だと匂わすウソの痕跡を残したから。具体的なトリックは…凶器の移動です。

警察は、被害者が小学校の校庭にあるブロンズ像に後頭部をぶつけて出血しているから、校庭が殺害現場と誤認してしまったのです。

しかしそのブロンズ像の一部、少女が持っている本を凶器にしたのです。手のひらでなく、手の指の上に本を乗せているため、接着面が少ないようです。そのため切断できて、溶接もできたわけです。美幸が溶接を仕事にしているのもヒントでした。

理由(1)濃霧注意報

佐柄美幸はコンビニ近くの道端で諸田の頭を殴り、小学校でアーク光(溶接中に発生する強烈な光)を発しながら凶器の溶接を行いました。争った形跡を残すため、多くの足跡も残しました。

しかし道端での目撃者。小学校の校庭での目撃情報がありませんでした。

なぜなかったのか?それは、犯行時に濃霧注意報が出ていたからです。

第2話本編を見直してみると、たしかに霧が出ていて画面が白くなっています。

しかし、ネット上ではこんな指摘も↓↓

溶接の痕跡のことは私(筆者)は詳しくないので何とも言えないですが、素人とプロの溶接では仕上がり具合が違うのでは?

3本指で本が支えられている、つまり接地面が少ないのも溶接の痕跡が残らなかった要因かも。

そして溶接の時の光ですが、本編でも暗闇かつ霧の中でも光っているシーンがありました。ただし、学校の敷地を外から通っただけでは霧が上手く隠してくれたかも…。

ちなみに原作小説ではこんな記述があります↓↓

気象予報に留意し、濃い霧が出る朝を慎重に選んで決行した。本を溶接し直したときに出る火花は、その白い煙幕がうまく隠してくれた

『教場0 刑事指導官・風間公親』小学館文庫・161ページ目より

理由(2)防犯カメラなし

ネット上では「防犯カメラに映らないなんておかしい!」と指摘も↓↓

道端の殺害現場ですが、背景にはお店はありません。

殺害時の背景には、工事現場の周囲によくある「仮囲い」が見えました↓↓

仮囲い

建材工業HPより

続いて小学校には防犯カメラがあるという指摘ですが・・・原作小説ではこんな記述があります↓↓

小学校のセキュリティが問題になっている昨今だが、その点、この翠川小学校はルーズなものだった。門扉もなければ防犯カメラの一つも設置されていない。

ただしドラマ第2話を見直してみても、小学校のセキュリティが分かるシーンやセリフはありませんでした。

小学校の防犯カメラの普及率はどうなのでしょうか。地方によってはまだ3割などの情報もありますが・・・

2020年4月に掲載された、川崎市議(当時)・田村京三さんの市政報告によると↓

昨年5月の通学中に発生した登戸児童殺傷事件。今年度、未設置の73校に約300台の防犯カメラを設置し、市立小学校全校に防犯カメラが設置されることになります。

タウンニュースより

逆にいうと(川崎市の例ですが)2020年4月時点で73校が未設置ということ。

そして、ドラマ第2話は2019年の出来事です。

「今どきの小学校は防犯カメラ設置している!」というネット上の批判の「今どき」は、2023年を想定してるのかもしれませんね。

ただしツッコミたくなる気持ちも分かります。ドラマを見る限り、神奈川県のそんなに田舎そうじゃない町の小学校の校庭での出来事です。近隣住民は不審者を気にしているだろうし、タクシーなどのドライブレコーダーなどにも映りそうですけどね。刑事ものが描きにくい時代です(笑)

理由(3)朝4時台の犯行

目撃情報がなかったのは朝4時台の犯行(死体遺棄、溶接)だからという点もあります。

ただしドラマ劇中では時間が不明です。なので、これは原作小説の場合ですが、佐柄美幸はゴルフ練習場に行った後、一度自宅の戻って服を着替えたり、シャワーを浴びたり、溶接の道具を車に入れたりします。そして午前4時半以降に校庭へ行き、死体遺棄と溶接をしました。

早朝すぎて、そんな時間、誰も歩いていませんよね(早番勤務など、例外はありますけど)

他にも「遺体を運ぶなんて、女性1人では無理では?」と、もっともな指摘も。殺害後に遺体をトランクに乗せる場面で苦労した感じはありませんが、遺体を校庭に降ろしたときは「ハア、ハア」と佐柄美幸が肩で息をしている様子が見て取れます。大変は大変だったのでしょうが、やり遂げたということでしょうね。

画像出典「風間公親-教場0-」HP

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