【どうする家康】34話|数正と旭姫の不器用すぎる献身に涙!

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どうする家康34話

【どうする家康】34話|数正と旭姫の不器用すぎる献身に涙!
9月3日放送の第34話「豊臣の花嫁」では、秀吉(ムロツヨシ)の妹・旭姫(山田真歩)が家康の正室に。於愛(広瀬アリス)が石川数正(松重豊)が残したあるモノを見つける。
今回は、【どうする家康】34話のまとめと視聴率・感想・レビューをお届けします。

目次

【どうする家康】34話の視聴率

【どうする家康】34話の視聴率は11.7%でした。
(視聴率は関東地区・世帯・リアルタイム)

【どうする家康】34話|「豊臣の花嫁」

【どうする家康】34話では、家康が上洛か秀吉との戦の決断に迫られる。

数正の仏像

書き置き1つで秀吉(ムロツヨシ)のもとに出奔した石川数正(松重豊)。

数正が秀吉側にいるということは、こちらの手の内はつかまれているも同然。本多正信(松山ケンイチ)が、武田の軍法を倣ってはと提案すると、家康(松本潤)は直ちに井伊直政(板垣李光人)にそれを命じる。

酒井忠次は、数正は自分にも何も言わなかったと残念がる。於愛(広瀬アリス)が数正の屋敷にあった木彫りの素朴な仏像を持っていると、家康は焼き捨てろと言う。

天正の大震災と人質

—天正13年11月29日 —
家康は数正が帰ってきた夢を見る。

なぜわしを裏切った?なぜわしを置いて?と叫ぶと数正は家康の後ろに回り、秀吉が家康を殺せと命じる。

嫌な汗をかいて目が覚めると、天正大地震が発生した。

地震で散らかった部屋を片付けていた於愛は、数正の手彫りの素朴な仏像と一緒にあった何かを見つける。

より甚大な被害を受けたのは秀吉が治める畿内周辺だった。徳川との戦に備えていた大垣城も焼け落ち、もはや戦どころではない、民を救うのが先決だと寧々(和久井映見)。

徳川側では、織田信雄(浜野謙太)は、秀吉は今にも徳川を攻めるところに地震が来て運が良かった、今が上洛のチャンスだと言うが、家康はもともと勝手に和睦した信雄のせいだと非難する。それに上洛すれば殺される可能性もある。信雄は人質を取って上洛することを提案する。

ところが秀吉には子供がいない。そこで白羽の矢が立ったのは秀吉の妹・旭姫(山田真歩)だ。関白の妹なら文句はないだろう。旭姫には長年連れ添った夫がいたが、別れさせる。

家康は、正室は亡き瀬名だけ。もう妻を娶るつもりはないと言う。正信は秀吉の妹なら利用価値があると旭を迎えることに賛成する。

旭の苦しみ

祝言の日。あまりに品のない旭に家康と家臣一同は唖然とする。しかし於大(松嶋菜々子)や於愛は、旭のおどけた性格に親しみを覚える。

正信の調べでは、大坂に出奔した数正は特段何もしていないらしい。屋敷から出ることもない。つまり飼い殺し。秀吉は家康から数正を奪うのが目的だったのだ。

直政と康政、忠勝。みんな数正を好きではなかったが、心の中では敬っていたから寂しさを感じる。

家康がなかなか上洛しないため、秀吉は“かか様”=大政所を人質に差し出すという。しかしそれを聞いた旭は喜んで見せるが内心浮かない様子。

家康は上洛を断固拒否。秀吉は要らん女子を押し付けてるだけ。姥捨山扱いだと言う家康を於愛は非難し、於大は反発。思いやりがあるところが家康のいいところだったのに。女は駆け引きの道具ではない。旭が離縁させられた夫は行方不明になっていると聞いた家康は、人知れずむせびなく旭の姿を見かける。

数正の思いと築山の押し花

忠次は、本当は殿もわかっているはず。我々は負けた。それを認められないのは心がとらわれているからではないかと言う。瀬名と信康に…。

「それが悪いか。もう誰にも何も奪わせぬ。わしが戦なき世を作る。2人にそう誓ったんじゃ。」

秀吉に跪かせたらお方様に顔向けできぬ。われらには数正と違って心がある、思いがあると忠勝。

於愛がやってくる。難しいことはわからないが、お方様が目指した戦なき世を作るのは殿でなければならないのか。ほかの人が成し得てもよいのではないかと口を挟む。

数正にはそれが見えていた。だから1人で間者になった。誰も巻き込まずに1人で罪を全部背負って。

なぜ数正が仏像を置いていったのか…。於愛は数正の思いを想像した。

仏像と一緒に置かれていた木箱には築山の押し花が大切に保管されていた。数正は、今はなきあの場所をここに閉じ込めて、いつも瀬名に手を合わせていたのではないか。

押し花を手に取ると、懐かしい築山の香りがする。すすり泣く鳥居忠吉(音尾琢真)。

「なんと不器用なお方じゃ」と正信。

「お心を縛り付けていた鎖をそろそろ解いてもよろしいのでは」「これ以上己を苦しめなさるな」と忠次。

「平八郎、小平太、わしは天下を取ることを諦めてもよいか」「わしは秀吉に…跪いてもよいか?」
家康は言葉を絞り出すように問う。

数正のせいじゃ、数正が裏切ったかやむを得ん、殿は悪くない、すべて数正じゃ、数正のあほたわけ…。

皆、数正の思いを胸に、悪口を叫びながら涙が止まらない。

大坂の数正と鍋。鍋(木村多江)は、数正とのんびりできることを喜んでいる。
こんな処遇に合うとわかっていながら出奔するなんて…。「誠に殿がお好きですな」。
数正は「あほたわけ」と言って少し顔をほころばせた。

家康は旭に、もうおどけなくてよい、辛い気持ちを隠して両家を取り持とうとしてくれていたのに、老いた母君まで来させようとしてすまないと謝る。

「そなたのおかげで城の中も少しだけ明るくなった。そなたはわしの大事な妻じゃ」

家康の上洛準備

— 天正14年10月 —
家康は上洛の支度をする。重要な場面に必ず持っていくのは木彫りの兎だ。支度を手伝う於愛。

家康は、関白秀吉が天下を預けるのに相応しい人物かを見極めに行く。関白を操り、この世を浄土とするのがこれからの夢だから。

一方、家康上洛の知らせを受けた秀吉は、何を企んでいるのかまたもやニヤついていた。

【どうする家康】34話の感想とレビュー

石川数正の「(心は)ずっと殿とともにいる」と言ったことに嘘はありませんでした。
「戦のない世に」という築山殿/瀬名(有村架純)の思いを引き継いできたのは、家康だけではなかったんですね。

築山殿の象徴である花々をここで生かしてくるとは…、なかなかニクい演出でした。

また、政略結婚で長年連れ添った夫と離縁させられ、その夫は行方不明に。もちろんここに来たくて来たわけじゃないが、天下人となった兄・秀吉には逆らえない。

歓迎されるはずのない「人質」だし、年もとっているし、美人ではないこともわかっている。自虐ネタでおちゃらけるでもしていないとやっていけない。でもその分悲しみや苦しみも募っていく。

山田真歩はハマり役だし、その演技で複雑な思いが伝わってきました。

今回フォーカスされたのは、石川数正と旭姫。どちらも徳川・豊臣両家を取り持つため、ひいては天下統一への重要な役割を果たすためにその身を捧げました。

不器用すぎるほど不器用、真面目すぎるぐらい真面目。その真の思いを知ると、涙なしには観られませんでした。

いよいよ石田三成が登場する第35話の放送は残念ながら1回お休みで9月17日(日)です。

アイキャッチ画像出典: (C)NHK

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