【競争の番人】ネタバレ・あらすじを最終回まで!小勝負の過去を考察!
【競争の番人】が2022/7/11(月)からフジテレビ「月9」枠で放送開始。
坂口健太郎、杏のW主演で知られざる公正取引委員会の活躍を描いた痛快エンターテイメント。
小勝負(坂口健太郎)が弱小官庁にやってきたのは過去の因縁?彼の過去に一体何が?
今回の記事では【競争の番人】ネタバレ・あらすじを最終回までお届けします。
2022/9/19、最終回あらすじを追記。
【競争の番人】配信情報
【競争の番人】は放送後から、FODプレミアムで配信予定。
さらにFODプレミアムではフジテレビの過去の名作ドラマも多数配信しています。
目次
【競争の番人】エピソードのネタバレ・あらすじを最終回まで
ドラマ【競争の番人】で描かれるエピソードのネタバレ・あらすじを最終回までまとめていきます。
※日付は放送予定日となります。
【競争の番人】1話ネタバレ
1話あらすじ
白熊楓(杏)は刑事。だったが、目の前で犯人を取り逃がした責任を取らされ、公正取引委員会審査局第六審査(通称:ダイロク)へ異動となる。
早速、白熊はダイロクの主査・桃園千代子(小池栄子)と共に入札談合の疑いがある大手建設会社への立入検査に合流する。
そんな中、建設会社の社員・豊島浩平(長谷川朝晴)がファイルを持ち出し、資料室にいた男に渡そうとする。一連を目撃した白熊は豊島と男を確保。
だが、その男はダイロクの審査官・小勝負勉(坂口健太郎)。東大法学部を首席で卒業したエリートだった。
ダイロクに戻った白熊は押収した資料を調査。
そこに本庄聡子審査長(寺島しのぶ)が現れ、白熊に「小勝負を頼んだわ」と意味深な言葉を投げかける。こうして、白熊と小勝負はバディを組むことになった。
2人はホテル間で行われているウエディング費用のカルテル疑惑を調べることになる。
カルテルとは自由な競争をせずに、業者間の話し合いで価格を取り決めること。価格が不当に釣り上げられ、消費者は不利益を被ることになる。
『ホテル天沢』の経営者・天沢雲海(山本耕史)が価格カルテルの中心人物と考えられた。
さらに花屋『フラワーショップ石田』への無茶な要求、いわゆる下請けイジメの疑惑も浮上する。
白熊と小勝負が密偵を続ける中、雲海への襲撃事件が発生してしまう。
1話ネタバレ
白熊と小勝負は襲撃犯を捕らえ、雲海を守る。だが、公正取引委員が動いているのが雲海にバレてしまう。
襲撃したのは『フラワーショップ石田』を営む石田正樹(武田航平)。その前に発生した『クラシカルホテル』のオーナー・安藤(勝矢)襲撃の疑いも掛かる。
ホテルから下請けイジメを受けており、その恨みが犯行動機と考えられた。
ダイロクは花屋への下請けイジメを調査することに。これを足がかりにして必ずウエディング費用のカルテルも暴く。
そんな中、入札談合への関わりを自白した豊島が自殺してしまう。
豊島の娘・美月(服部樹咲)の「どうして父は死ななければならなかったの?」という問いかけに白熊は答えることが出来なかった。
ダイロクは花屋への下請けイジメに関する立入検査を実施。だが、雲海は余裕の笑みを浮かべて立入検査を拒否。
拒否すれば刑事罰があるが、検察はわざわざ立件しない。雲海は公取の立場が弱いと見抜いていた。
帰り際、ホテル長の長澤俊哉(濱津隆之)がノートパソコンを持ち逃げするのを目撃。小勝負が体を張り、ノートパソコンを回収する。
そして、小勝負は雲海に「弱くても戦わなければならないんです」と宣戦布告。
だが、雲海も黙ってはいない。マスコミを通じて「花屋が結託してホテルに不当な圧力を掛けている」と訴えだした。
【競争の番人】は初の公正取引委員会を舞台にしたドラマ。
専門用語の説明は分かりやすく、テンポも良いので見やすかったです。
1話クライマックスの小勝負(坂口健太郎)の体を張った演技にも注目です。
【競争の番人】2話ネタバレ
2話あらすじ
小勝負勉(坂口健太郎)や白熊楓(杏)らがウェディング費用カルテル、及び下請けイジメを調査していた。
だが、『ホテル天沢』のオーナー・天沢雲海(山本耕史)が『フラワーショップ石田』を含めた花屋が結託して新規参入業者やホテルに圧力を掛けている、と訴える。
雲海の罠の可能性があるが、公正を掲げているダイロクとしては花屋も調べるしかない。
そんな中、『ホテル天沢』のホテル長・長澤俊哉(濱津隆之)が退職した、と情報がはいる。ダイロクにノートパソコンを回収された責任を取ってのことだろう。
小勝負と白熊は長澤から話を聞こうとするが、何も話してくれなかった。
白熊は小勝負と分れて『フラワーショップ石田』へ向かい、七瀬(野村麻純)から話を聞く。夫の正樹(武田航平)に安藤(勝矢)及び、雲海襲撃の容疑が掛かったこともあり、七瀬は辛そう。
白熊は彼女を励ますが、店に販売が禁止されている違法植物があることに気づく。七瀬に「警察に連絡し、売却分を回収するべきです」と助言する。
だが、七瀬から「見逃して欲しい」と泣きつかれ、白熊は見なかったことにする。
小勝負と合流した白熊は『ホテル天沢』へ。ブライダル部門長の碓井健司(赤ペン瀧川)と雲海は下請けの花屋に対して明らかに無茶な要求をしていた。
そんな雲海と碓井の前に少女が立ち塞がる。彼女は長澤の娘・由香里(新津ちせ)であり、雲海に「何故、パパはクビになったの?」と問いかける。
2話ネタバレ
雲海は優しい言葉遣いながらも由香里のことをあしらってしまう。
ダイロクは花屋への立入検査を実施。更に違法植物の存在がバレ、白熊は七瀬に責任を擦り付けられてしまった。
証拠が見つかり、雲海の主張は事実と判明。『フラワーショップ石田』に排除処置命令が下る。
小勝負は落ち込む白熊に「誰であろうが自由で公正な場で戦えるようにするのが、自分たちの役割」と説く。
『フラワーショップ石田』は天沢グループの傘下に入ることが決まる。だが、それは雲海の完全な支配下に入ることを意味する。
小勝負は七瀬に「戦いたくなったら頼って欲しい」と告げる。
その後、長澤が下請けイジメに関するホテルへの立入検査を許可する。娘の行動に感化され、戦う決意を固めたのだ。
雲海が出張で不在の中、ダイロクは立入検査。証拠を押さえ、ホテルに下請けイジメに関する排除処置命令を下すのに成功する。
残りは価格カルテルだけ。雲海との決着は近い。
その後、小勝負と白熊は長澤から「カルテルの資料の在り処が分かった」と連絡を受け、ホテルの倉庫へ。
だが、それは雲海の罠。2人は倉庫に閉じ込められてしまった。
まさかの七瀬の裏切りと違反行為が発覚。ただ、誰かが一方的に悪いとは言い切れないです。
長澤は戦う決意を固めますが、再び雲海側に付く。ホテルの仕事に戻るのが条件でしょうか?家族もいるので一概に長澤を責められないです。
【競争の番人】3話ネタバレ
3話あらすじ
『ホテル天沢』の倉庫に閉じ込められてしまった小勝負勉(坂口健太郎)、白熊楓(杏)。天沢雲海(山本耕史)は自分たちを不法侵入で警察に突き出すつもりだろう。
白熊は脆そうな壁を発見、得意の空手で穴を開ける。だが、トイレと給湯室に繋がっているだけで脱出できなかった。
そんな中でも2人はウエディング費用カルテルの手がかりを探す。小勝負は書類の中に過去の宿泊台帳と顧客カードを発見。
過去のカルテルで摘発された人物たちが同じ部屋を利用していた。その中には建設会社の談合で自殺した豊島浩平(長谷川朝晴)の名前も。
ウエディング費用カルテルの会合も同じ部屋で行われている可能性が高い。
翌朝、小勝負と白熊は警備員に発見され脱出。不法侵入はなんとか誤魔化すことが出来た。
釈放された石田正樹(武田航平)と七瀬(野村麻純)がダイロクを訪ねてくる。彼らは天沢グループから抜ける決意を固め、次に雲海と『温泉郷・絆』の社長・政岡一郎(春海四方)が会合する日を伝える。
雲海たちは納入業者を使って会合の日を伝えていた。今度こそ証拠を押さえようとダイロクメンバーは気合を入れる。
一方、襲撃された『クラシカルホテル』の社長・安藤(勝矢)が目を覚ます。
果たして襲撃犯は?小勝負と白熊たちは雲海の悪巧みを暴くことが出来るのか?
3話ネタバレ
桃園は会合の場所と日時をネタに『温泉郷・絆』の政岡を落とすことに成功。会合を録音することが出来るようになった。
会合にて雲海は政岡に「カルテルや談合の内容が安藤に盗聴され、脅しに使われていた」と告げる。ついに雲海がカルテルを認めた。
白熊と小勝負は安藤の病室へ。彼からは何も得られなかったが、病室の前にいた怪しい人物を確保。
なんと自殺した豊島の娘・美月。美月は安藤を刺したことを認める。雲海に殺意が安藤に向くように仕向けられていた。
いよいよ決戦の日。ダイロクメンバーは雲海に悪事の全てや録音を突きつける。
それでも雲海は認めない。だが、公取は雲海が談合の斡旋をしていた企業全てに立入検査を実施。全てを敵に回した雲海に勝ち目はない。
そこに県警が到着。以前に立入検査を拒否した容疑で逮捕状が突きつけられた。
雲海は白熊を人質にとって悪あがき。そのまま絞め落とされ、決着となった。
数日後、ダイロクは新たな案件に取り掛かる。標的は白熊が以前(第1話)で取り逃がした容疑者だった。
ついに決着。
最後の雲海は小者ぽかったですがスッキリしました。
【競争の番人】4話ネタバレ
4話あらすじ
小勝負勉(坂口健太郎)、白熊楓(杏)らダイロクメンバーは新たに世界的な電機メーカー「アレス電機」の優越的地位の濫用(下請けイジメ)を調査することになった。
下請けイジメの中心とされる役員の顔を見た白熊は愕然とする。白熊が強盗殺人事件の捜査中に目の前で取り逃がした柴野竜平(岡田義徳)だ。
白熊は「今度こそ柴野を捕まえてやる」と意気込む。が、刑事ではないので捜査権はない。
一方、警察や検察は強盗殺人事件の捜査を保留にしていた。桃園千代子(小池栄子)は六角洸介(加藤清史郎)に「検察庁の幹部である父親・敦夫(羽場裕一)に理由を聞いてみて」と軽口を叩く。
小勝負と白熊は『アレス電機』の下請け会社へ。どの会社も『アレス電機』に不満をいだいてはいるが、返事は保留。
だが、『丸川金属工業』の丸川俊春社長(吉沢悠)だけは「困ったことはない」と言い切る。小勝負は丸川に違和感を覚える。
そして、柴野がダイロクに乗り込んできた。
4話ネタバレ
柴野は「価格の値下げは下請け会社からの提案」と余裕の態度。さらに白熊に対して「(強盗殺人)容疑は誤認」と言い放つ。
その後、丸川と柴野は少年時代からの知り合い、と発覚。間に立ち、下請け企業をまとめ上げていた。
丸川は「柴野も立場は違えど同じ目標を持った仲間。それの何が悪いのですか?」と反論。
小勝負は「丸川は下請けイジメに加担している」とし、『丸川金属工業』へ立入検査を実施。
そして、丸川は柴野と「自分の会社が値下げを受ける代わりに他の会社に値下げを要求しない」と契約を結んでいた、と判明。
丸川は自分が犠牲になり、他の下請け会社を守ろうとしていた。
その後、事実を知った下請け会社の社長達が集結。小勝負の説得もあり、丸川は共に『アレス電機』の不正を正す決断をする。
だが『アレス電機』への立入検査直前、柴野は下請け会社の契約を打ち切る報復処置を取ってきた。
さらに検察庁幹部・六角敦夫と検事の駒場直樹(小松和重)が「調査を中断せよ」とダイロクに圧力を掛けるのだった。
ダイロクは新たな戦いへ。
さらに小勝負の弱点が発覚。あの人にそっくり?
【競争の番人】5話ネタバレ
5話あらすじ
検察が待ったを掛けた理由は柴野(岡田義徳)に横領の疑いがあるから。検察の捜査が優先ということ。
本庄審査長(寺島しのぶ)は「検察の邪魔はしませんので」と断る。
数日後、小勝負勉(坂口健太郎)や白熊楓(杏)らダイロクメンバーは『アレス電機』に立入検査を実施。
だが、そこに検察が登場。白熊たちの目の前で資料などを押収してしまう。
検察は「下請けイジメに関する資料は渡す」と約束したが、ダイロクに届けられた留置資料は少なかった。
白熊が憤る中、小勝負は留置品にあった雑誌に興味津々。
桃園千代子(小池栄子)は「極秘なはずの立ち入り検査の情報がどうして検察に漏れたのか?」と疑問視。
ダイロクで検察と繋がりのある人物は本庄審査長を除くと一人しかいないが?
そんな中、『アレス電機』は下請け会社に対して単価を下げた上で発注を出した。受けるかどうかの回答期限はわずか2週間。
公取に協力した報復だろう。白熊たちは受注しないことを願っていたが、すでに丸川の会社は引き受けていた。
そして、無理をした丸川は倒れてしまった。
5話ネタバレ
丸川は少年時代に柴野に怪我を負わせ、彼の夢を潰してしまった。大人になった今は共に世界一の製品を作るのが夢。そのために無理をしていた。
検察に情報を流したのは六角、父親に検察に引き上げてもらうことが条件。
小勝負たちの諦めない姿勢、不正の拡大を防ぐという公取の役割に感化された六角。情報を漏えいしたことを謝罪する。
ダイロクは徹底的に押収した資料を調べたが下請けイジメに関する証拠は見つからなかった。
小勝負は下請け会社の社長たちに『アレス電機』に技術を高く評価させていること、契約を切られたとしてもやっていける、と発破をかける。
その後、下請け会社の社長たちは柴野に契約の打ち切りを申し出る。
「下請けなら他にもいくらでもいる」と強気に出る柴野に小勝負は「彼らは必要不可欠な存在」と訴える。
さらに丸川は下請け会社の社長たちに「考え直して欲しい」と説得する。
情にほだされた柴野は契約の見直しと下請けイジメを認めるのだった。
その後の調査で横領していたのは柴野ではなく、部下であると判明。だが、強盗殺人については柴野は無関係だった。
全ての始まりとなった強盗殺人が大きな闇に繋がっているのを白熊たちはまだ知らなかった。
最後は情に訴える展開。
この決着の付け方は賛否両論となりました。
【競争の番人】6話ネタバレ
6話あらすじ
白熊楓(杏)は第六審査(ダイロク)のNo2桃園千代子(小池栄子)の聴取を見学。彼女の鮮やかな聴取に感心する。
白熊は教育係であるはずの小勝負勉(坂口健太郎)が何も教えてくれないことを嘆く。
そんな中、ダイロクは新たな案件に着手することになった。本庄聡子審査長(寺島しのぶ)が出張のため、代理を任された風見慎一キャップ(大倉孝二)は張り切る。
調査するのは大手呉服店『赤羽屋』による私的独占。『赤羽屋』の社長・赤羽千尋(真飛聖)が中心となり、他の事業者の参入を妨害、排除している、と思われる。
情報を提供したのは新規の呉服店『ファイブシーズン』の社長・井出香澄(萩原みのり)。
井出は赤羽の元部下だったが、彼女の厳しさについていけずに退職。経営コンサルタントの栗田保(篠原悠伸)に相談し、『ファイブシーズン』を立ち上げた。
井出は直接織元と契約を結び上質な着物を安く手に入れるなど工夫を行っていた。だが、最近契約を打ち切られることが多発。赤羽が圧力を掛けている、と考えていた。
桃園千代子(小池栄子)は赤羽の聴取を行うことにする。彼女は赤羽とある因縁が。7年前に赤羽の調査を行ったが失敗していた。
華やかな呉服業界の裏で女の戦いが勃発しようとしていた。
6話ネタバレ
桃園は赤羽の聴取を行うがまたしても有力な証言を引き出せ無かった。
その後、『赤羽屋』に立入検査を行うが私的独占の証拠を見つけられない。
一方、小勝負は『ファイブシーズン』の井出が合成繊維を混ぜた反物を絹100%と偽って、安く売っていた証拠を突き止める。
つまり、井出の告発は嘘。評判を下げて『赤羽屋』から客を奪うつもりだった。
小勝負と白熊は不正の証拠を突きつけ、井出に聴取を求める。だが、井出は拒否、さらに開き直る言動。
その後、「信用できない」と職人たちが『ファイブシーズン』との取引を次々と打ち切る。当日になっても卒業式の着物レンタルが行えなくなる事態になってしまう。
そんな井出を赤羽が一喝。自分の店の着物と従業員を提供し、危機を救う。
赤羽は井出に期待して、人一倍厳しく接していた。それは今も変わらず、一緒に業界を盛り上げるライバルと考えていた。
井出は赤羽の思いを知り、号泣する。
一方、赤羽は桃園にお礼を言う。7年前に言われた「競争の無い世界は必ず滅びます」という言葉を胸にここまでやってきた。
「これからも私達の競争を見守って下さい」と赤羽は桃園に頼むのだった。
弱者と思われたいた側が不正を行こなっていたパターン。
真飛聖さんは相変わらず美しく、かっこいい。まさに理想の師匠です。
【競争の番人】7話ネタバレ
7話あらすじ
ある日、白熊楓(杏)はキャップの風見慎一(大倉孝二)から「一人で案件を担当してみないか?」と打診を受ける。
コンビを組んでいた小勝負勉(坂口健太郎)は第一審査局の応援要請で建設会社の談合案件の手伝いにいっている、という。
不安げな白熊。だが、風見から「小勝負が“白熊さんにはまだ早い”と言っていた」と聞かされ、見返してやる、意気込む。
調査するのは大手通販サイト『三ツ星マーケット』社長の山辺純次(姜暢雄)及び、自社オリジナルブランド『アンカレント』のブランド事業部長・黒崎美佐子(雛形あきこ)。
2人には販売店に対して指定した価格で売るように圧力をかける再販売価格維持の疑いがあった。販売店が独自に価格を付けられないと競争が阻害されてしまう。
白熊は複数のネット通販会社で情報を調査。美佐子の名で値引きを禁止するメールが届いているのを突き止める。
さらに白熊はアパレル会社『ワンソーイング』の社員・館山留美(夏子)に相談を持ちかけられる。
ブランド事業部は販売不振。留美は公取が『三ツ星マーケット』の不正を暴いてくれたら客足が戻る、と頼む。
白熊は『三ツ星マーケット』へ立入検査を実施。美佐子はあっさりとメールを送ったことを認め、社長の山辺も調査に協力的。
白熊は期日までの書類提出を求め、立入検査を打ち切る。
だが、『三ツ星マーケット』には再販売価格維持以外の隠し事があり、白熊はピンチに陥ってしまう。
7話ネタバレ
留美は白熊に「『三ツ星マーケット』はランキングサイトで自社ブランドを優先的に上位に表示、不正に操作している」と訴える。
白熊はランキングの不正操作疑惑を調査するが、証拠は中々見つからなかった。
成果のないまま時間が過ぎていくうちに留美のブランドの撤退が決まってしまう。
留美は「『アンカレント』に憧れて自分のブランドを立ち上げたのに夢を潰されてしまった」と悔しそう。
白熊は肩入れして立入検査を打ち切らなければ、と後悔する。
その後、風見キャップの励ましもあり、白熊は調査を再開する。
2019年頃から『アンカレント』への口コミで低評価が続いていること、それが意図的に非表示にされていること、売上が他のブランドに負けているのにランキングでは上位に表示されていることを突き止める。
白熊は美佐子にこれらのことを突きつける。だが、不正の決定的な証拠とは言えない。
そして、白熊は留美が『アンカレント』憧れていたこと、でも不正のせいで夢が潰えてしまった、本当にそれがやりたいことなのですか?と訴える。
感化された美佐子はかつて自分が目指していた道を思い出す。
美佐子は夢に向かって努力をしたが服は売れなかった。山辺社長と組んで膨大な広告効果と低コスト路線に舵を切ったことで売上は増えた。
だが、昔からのファンの評価は下がってしまった(口コミの低評価)。
そして、美佐子は山辺社長が取引をしているランキングシステムを作成している会社の情報を提供する。これで山辺社長の不正を突き止められるだろう。
その後、美佐子は山辺社長の元を離れ、自分が本当にやりたかった道を歩み始めた。
半年後、小勝負は緑川瑛子(大西礼芳)に渡された「ラクター建設」に関する資料に目を通す。そこには本庄審査長(寺島しのぶ)の名前があった。
美佐子は夢に向かって新たな道を歩みだす展開。
ラストでは小勝負と本庄の関係が大きく揺れそうです。
【競争の番人】8話ネタバレ
8話あらすじ
小勝負勉(坂口健太郎)が緑川瑛子(大西礼芳)から渡されたのは検察の保管庫で見つけた15年ほど前の死体検案書。
資料を読み、『ラクター建設』や本庄聡子(寺島しのぶ)の名を見つけた小勝負は表情を曇らせる。
緑川は「公正取引委員会に入ったのはこのためなの?」と疑う。
15年前、本庄は公取の四国支所で働いていた。仕事ができ、審査課長の上沼慎太郎(おかやまはじめ)から信頼されていた。
四国支所ではゼネコン大手『ラクター建設』の関与が疑われる談合を調査することに。
本庄は『ラクター建設』の木下健一(石井正則)に聞き込み。木下は談合を否定したが、本庄は彼が建設会社『小勝負建設』の調査資料に目をやったのを見逃さなかった。
『小勝負建設』では工事の入札から漏れがおき、経営は厳しい状況。社長の誠(高橋努)と妻の朋子(遠藤久美子)は気落ちしてしまう。
それでも息子の勉は「弱くたって戦わなきゃ」と気を強く持つ。この少年こそ、後のダイロクに所属することになる小勝負だ。
家族に「なんとかする」と言った誠だったが、あてはない。そんな中、『ラクター建設』の木下が誠に入札談合の話を持ちかける。
ついに小勝負の過去と藤堂(小日向文世)との因縁が明らかになる。
8話ネタバレ
談合への参加を断る誠。だが、会社の経営や家族のことを思うと受け入れざるをえない。
裏では四国局長の藤堂(小日向文世)が全てを仕切っていた。
談合に参加したことで『小勝負建設』の仕事は増えていった。だが、誠は浮かない顔。
勉の真っ直ぐ夢に向かう姿勢を見た誠は本庄に談合を打ち明ける。
だが、裏切り者として他の事業者からの嫌がらせや取引の打ち切りが相次いでしまう。
追い詰められた誠は自殺してしまった。
誠の告別式が終わり、勉は藤堂たちが談合や父の死を侮辱しているのを聞く。勉は藤堂に食って掛かるが軽くあしらわれてしまった。
現在、藤堂は東京湾岸線の大規模な再開発プロジェクトの責任者に就任。談合によって『ラクター建設』を含むゼネコン大手のみで取り掛かろうとしていた。
ダイロクの白熊楓(杏)は中堅建設会社『小津建設』の下請けいじめを調査。談合があることで仕事が取れず、経営は苦しい様子。
ダイイチでは『ラクター建設』への立入検査。だが、藤堂の圧力で打ち切られてしまう。情報が漏れていたことになる。
さらに小勝負は本庄と藤堂が密会している現場を目撃。彼女を裏切り者とみなす。
その後、小勝負は藤堂に宣戦布告。
談合を調べる小勝負にナイフを持った暴漢が襲いかかる。本庄は小勝負をかばい、刺されてしまった。
誠の立場や勉が心に負った傷を思うと胸が痛む。
そして、小日向文世さんは悪役もよく似合います。
【競争の番人】9話ネタバレ
9話あらすじ
本庄聡子(寺島しのぶ)は一命を取り留めたが、小勝負勉(坂口健太郎)は勝手に捜査をしたとして謹慎処分となる。
警察が殺人未遂事件として捜査。捜査が終わるまで公正取引委員会は『ラクター建設』の談合疑惑を調べられなくなる。
そんな中、白熊楓(杏)に恋人の大森徹也(黒羽麻璃央)から事件に関する情報が入る。
本庄と藤堂(小日向文世)が繋がっていること、本庄を刺した犯人は白熊が公取に異動となるきっかけとなった『ラクター建設』の古賀康弘を殺害した犯人と同じかも知れない、とのこと。
白熊はこの情報をダイロクのメンバーに桃園千代子(小池栄子)、風見慎一(大倉孝二)、六角洸介(加藤清史郎)に話す。メンバーは本庄と藤堂の繋がりに疑念を抱く。
一方、謹慎処分になった小勝負は本庄の所持品から手帳と鍵を見つけるのだった。
9話ネタバレ
手帳には『ラクター建設』の木下健一(石井正則)と会う約束が記されていた。彼は本庄に協力し、情報を渡していた。
本庄は情報を得るために藤堂に近づいていた、という。
さらに鍵で本庄のデスクを開けると藤堂を調査していた資料を発見する。本庄は小勝負の父・誠(高橋努)が自殺した15年前から藤堂のことを追い続けていた。
事実を知った小勝負は目を覚ました本庄に謝罪。本庄は「きっとチャンスは有る」と15年前と同じように励ます。
一方、白熊は「小津建設」の環(前田亜季)に協力を頼んでいた。彼女は藤堂の娘。
環の案内で白熊と小勝負は藤堂の自宅へ。「12/2 喫茶シルビア」という談合の日時と場所が記されたメモを発見。
談合当日、2人は張り込みを開始。桃園千代子(小池栄子)、風見慎一(大倉孝二)、六角洸介(加藤清史郎)らダイロクメンバーも駆けつける。風見は上から立入検査の許可を取っていた。
喫茶店に談合を取り仕切っていると見られる『ラクター建設』役員・樋山雄也(平原テツ)がやって来る。
ダイロクメンバーは立入検査を実施。だが、再開発プロジェクトの談合ではなく、別の談合。「小津建設」社長・小津耕介(竹財輝之助)も関わっていた。
さらに警察が到着し、古賀殺害容疑で樋山を逮捕する。樋山は談合の主導権を握るために古賀を殺害、暴漢を金で雇って小勝負を始末しようとした。
この談合からは藤堂に繋がる手がかりは見つからなかった。
その後、藤堂自らが公正取引委員会にやって来る。この談合や樋山の逮捕すら藤堂が仕組んだ罠。彼はすべての責任を樋山に押し付け、切り捨てた。
藤堂は「弱い者は排除します。それが世の為です」と言い放つのだった。
あいからわずふてぶてしい藤堂。
ですが彼の信条には何か理由がありそうです。
【競争の番人】10話ネタバレ
10話あらすじ
藤堂(小日向文世)は姑息に逃げ回るが、小勝負勉(坂口健太郎)や白熊楓(杏)たちダイロクは決して諦めない。
樋山と小津建設が関わっていた談合の裏付け調査という名目で『ラクター建設』に立入検査を実施。だが、『東京湾岸地区再開発プロジェクト』談合の証拠は見つからない。
風見キャップ(大倉孝二)の頼みで白熊は『小津建設』で資料の留置を行う。
談合に関わったことが知られ、『小津建設』の仕事は次々と打ち切り。社長の小津耕介(竹財輝之助)と妻の環(前田亜季)は追い詰められてしまう。
留置品を持って白熊はダイロクに戻る。すると六角洸介(加藤清史郎)から連絡が入る。検察官の父・敦夫(羽場裕一)のコネを使って藤堂を調べて貰っていた。
藤堂は建設業界を揺るがす法案を提出しようとしていた。
藤堂の目的は?突破口はどこに?因縁の対決、ついに決着!!
10話ネタバレ
藤堂は新法律で談合の一部を合法化しようとしていた。この法律が通れば建築業界は益々大手が利益を独占することになる。
藤堂はどうして競争を憎み、談合にこだわるのだろうか?小勝負はその理由を探るため大阪に飛ぶ。
一方、白熊は本庄(寺島しのぶ)のお見舞いへ。本庄は「ダイロクは最高のチーム」と励ます。
ダイロクは捜査を再開。張り込みをしていた六角が「談合は明日行われる」と突き止める。後は場所だけだ。
翌日、白熊と小勝負は藤堂をダイロクに呼び出し、昔話。
藤堂は1995年の阪神淡路大震災で妻を亡くした。建設会社が入札に勝つために不当に価格を下げ、耐震強度を偽装したのが原因。
それ以来、藤堂は競争を憎み、力のある大手企業のみに仕事を任せる方針を打ち出した。
白熊は「談合によって追い詰められた娘の環が自殺未遂をした」と伝える。
藤堂は戸惑いこそしたが、情に訴えるやり方は通じなかった。「もう遅い。談合はもう終わっています」と藤堂。
小勝負は「その言葉を待っていました」とニヤリと笑う。
ダイロクはすでにタクシーの領収書や『ラクター建設』が下請けの『小津建設』に押し付けた飲食店の領収書から談合場所を突き止め、乗り込んでいた。
藤堂の言葉は自分が談合に関わっている証言だ。
六角の父親で検察官の敦夫(羽場裕一)が到着。藤堂は連行され、因縁に決着が付いた。
その後、小勝負は無許可で無茶な調査を行った責任を取る形で四国支部へ異動が決まる。
白熊は公取の仕事に満足しており、笑顔で小勝負を送り出す。
数日後、愛媛で小勝負はとんでもない事件に巻き込まれようとしていた。
【競争の番人】最終回ネタバレ
最終回あらすじ
異動先の愛媛は小勝負勉(坂口健太郎)の故郷。小勝負は父・勉の墓参りをし、藤堂(小日向文世)との因縁に決着が付いたことを報告。
小勝負はその足で商店街へ。閉店した店も多く、寂しい雰囲気。
大手スーパー『エースマート』へ向かった小勝負は北川亜沙子(若月佑美)から懐かしいご当地パンを買う。
『エースマート』の商品は異常に安く、疑問に思った小勝負は店内を隅々までチェック。
不審に思った店長の松尾優(迫田孝也)は小勝負を万引と勘違い、事務所へと連れていく。
小勝負が説明する中、悲鳴と銃声が鳴り響く。猟銃を持った男が従業員たちを脅していた。
警察が到着。男は小勝負たちを人質に取り、『エースマート』の社長。大谷正和(袴田吉彦)を連れてこい、と要求。
男は潰れたケーキ屋の元店主・田嶋忠信(加藤虎ノ介)。田嶋は『エースマート』が不当に安く商品を売っていたせいで店が潰れた原因、と恨んでいた。
不当廉売を疑った小勝負はダイロクに電話。白熊(杏)にあることを頼むのだった。
最終回ネタバレ
小勝負は帳簿などを調査。大量の原価割れの商品を1年以上販売していたと判明。これは不正行為の証拠となる。
白熊から過去に『エースマート』の別の支店に排除処置命令が出されていた、と連絡が入る。安く商品を売り、ライバル店を潰した後に値上げしていた。
更に大谷社長は特定の業者のみに安い商品を大量に発注していた。見返りに献金を受け取り、赤字の補填をしていたのだろう。
過去の事例では現場の責任者である店長が解雇された。
このままでは真面目に働いている松尾店長に全責任が押し付けられるだろう。
大谷社長が『エースマート』に到着。小勝負はマスコミの前で不正を追求する。
証拠はないが小勝負には勝てる確証があった。中継を見ていたダイロクメンバーが東京本社に立入検査を実施してくれた。
小勝負の活躍のおかげで田嶋は投降。立て籠もり事件は解決した。
数日後、『エースマート』の本社及び大谷社長の不正が立証され、排除処置命令が出される。
小勝負は新しい職場である四国支部に赴くのだった。
【競争の番人】原作と注目ポイント
原作
【競争の番人】は新川帆立著の同名の小説が原作。
新川氏は前クールの【元カレの遺言状】も書いており、同作者の小説が2クール連続でドラマ化されるのは極めて異例。
それだけ期待度が高いということです。
注目ポイント
【競争の番人】の舞台は公正取引委員会。名前は聞いたっことがあっても具体的に何をしているのか知らない人も多いのでは?
公正取引委員会は企業間の自由な競争を阻害する様々な不正行為を暴き、消費者の利益を守るのが主な役割。
【競争の番人】は弱きを助け強きを挫く、勧善懲悪の物語です。
その為に内偵、関係者を聴取、立入検査で証拠を集めるなど、警察のような仕事をします。
ただし、公正取引委員会は警察に比べても非常に弱い部署。例えば、関係者(警察でいう被疑者)を強制的に勾留することは出来ません。
ではなぜ警察ではなく、公正取引委員会が小説の題材に選ばれたのでしょうか?
作者が公正取引委員会を選んだ3つの意味
作者・新川帆立氏はインタビューで公正取引委員会を舞台に選んだ意味を語っていました。
- 勧善懲悪という主題を追求する
- 調査・解明・摘発という新たな警察小説の側面がある
- 警察よりも立場が弱く、権力がない部署で「どう戦うか」を書ける
登場人物たちは強者の不正を暴くために奮闘。「弱くても戦わなくてはならない」というテーマが【競争の番人】で書かれています。
【競争の番人】ネタバレ 最終回・結末(予想+考察)
原作では価格カルテル、談合、下請けイジメ及び、襲撃事件は解決しています。
ですが、原作の内容だけでドラマを1クール描くには少なすぎ。
前クール、同著者原作の【元カレの遺言状】と同じようにドラマ序盤は小説の内容を描き、最終回はオリジナルの結末を迎えると予想。
小勝負(坂口健太郎)過去は?
ドラマの結末に重要な要素になりそうなのが小勝負(坂口健太郎)の過去。
という輝かしい経歴があるのにあえて弱小官庁と下に見られている公正取引委員会審査局第六審査(通称:ダイロク)に就職。
小勝負がダイロクに来た理由と「弱くても戦わなくてはならない」という信条に彼の過去が関わっているのは間違いないでしょう。
ですが、小勝負の過去は原作と続編【競争の番人Ⅱ】でもまだ明らかになってません。
小勝負の過去について分かっていること
- 小勝負は藤堂清正(小日向文世)と過去に因縁があり、彼に一方的に特別な思いを抱いている
- 本庄聡子審査長(寺島しのぶ)だけが小勝負の過去を知っている
作者・新川氏は「小勝負の過去はいずれ描くつもり」と発言。(「小説現代」2022年7月号)
ドラマでは別の形で小勝負の過去が描かれそうです。
追記 小勝負の過去で分かったこと
第1話で小勝負は藤堂と遭遇。過去が断片的にフラッシュバックしました。
- 中学生ぐらいの小勝負が父?の葬儀に参列
- 父親は建築関係の仕事(慰霊が作業着)
- 父が「余計なことをしてくれましたね!!」と詰め寄られている
- 小勝負が藤堂に掴みかかる
- 小勝負は突き飛ばされ、藤堂は去っていく
- 涙をながす小勝負にそっと手をそえる人物
←心の支えになってくれた人物がいた様子
←当時、談合を調べていた本庄
小勝負の父は不正を告発。ですが、周囲から疎まれ死に追いやられたようです。
追記 8話で小勝負の過去が判明
小勝負の父・誠は建設会社を経営。談合に加担してしまったが、罪の意識から告発した。
結果、誠は裏切り者とみなされ、自殺に追い込まれた。
一方、本庄は藤堂を追い詰める決意を固める。藤堂に取り入ったフリをしながら情報を集め続けていました。
藤堂清正(小日向文世)との戦いの行方は?
さらにドラマオリジナルの登場人物として国土交通省事務次官・藤堂清正(小日向文世)が登場。
白熊、小勝負、ダイロクメンバー最大の敵として立ちはだかります。藤堂とは最終回で決着を付けるのでしょう。
原作では白熊異動の原因となった建設会社の談合事件が価格カルテルを暴くきっかけとなる展開。
ドラマ版は小勝負の過去が藤堂の不正を暴くきっかけになるかもしれません。
【競争の番人】最終回の結末は以上のようになる、と予想します。
追記
第10話で藤堂と決着。小勝負の過去がきっかけではありませんでしたが、談合は暴かれ、彼は逮捕されました。
【競争の番人】ネタバレ まとめ
【競争の番人】は弱くても巨悪と戦うをテーマにした極上のエンターテイメント。
主題や小勝負の過去がドラマでどう描かれるのでしょうか?
ドラマ【競争の番人】は2022/7/11(月)からフジテレビ「月9」枠(21:00~)で放送開始。初回は30分拡大スペシャルです。放送をお楽しみに。
月9ドラマのネタバレ
この記事で使用している画像の引用元:「競争の番人」公式Twitter
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