【降り積もれ孤独な死よ】の全話ネタバレと原作あらすじ!灰川邸事件と2024年の事件の犯人・黒幕は!?

【降り積もれ孤独な死よ】の全話ネタバレと原作あらすじ!灰川邸事件と2024年の事件の犯人・黒幕は!?
13人の子どもが餓死したという残虐な殺人事件の裏にあるのは、子供の虐待の連鎖とねじまがった親子愛!
2017年の事件と2024年の事件はリッカで繋がっている!
ドラマ【降り積もれ孤独な死よ】の全話ネタバレと原作あらすじをまとめ、オリジナルストーリーの真犯人と黒幕も予想します。

目次

ドラマ【降り積もれ孤独な死よ】のあらすじネタバレ一覧

ドラマ【降り積もれ孤独な死よ】のあらすじ・ネタバレをまとめていきます。

【降り積もれ孤独な死よ】1話のネタバレあらすじ

「降り積もれ孤独な死よ」1話冴木と鈴木

1話のあらすじ
――2017年――
とある屋敷の地下室で、白骨化した遺体13体が発見された。
遺体は子どものものと見られ、壁には特徴的な六角形の謎のマークが描かれていた。刑事の冴木仁(成田凌)たちは、遺体の身元確認と、屋敷の持ち主である灰川十三(小日向文世)の行方を追うことに。そんな中、灰川を“父”と呼ぶ蓮水花音(吉川愛)が現れる。灰川とは、血のつながりも戸籍上のつながりもない花音だが、育児放棄を受けていた自分を救ってくれ、6年前まで“本当の家族”のように一緒に暮らしていたという。さらに、屋敷で暮らしていた子供は全部で19人いたと明かす。花音の話を聞き、警部補の五味(黒木メイサ)や、巡査の鈴木(佐藤大樹)は、13体の遺体は、19人の子どもたちの誰かである可能性が高い、と考えていた。ところが、花音は「父は犯人ではありませんよ」と訴えて――。

――2024年――
若者たちが集まる繁華街では、1人の少女が行方不明となっていた。少女を捜す記者の森燈子(山下美月)は、刑事でなくなった冴木の元を訪れ、こう告げた。
「本当にあの事件はもう終わったんですか?」

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【降り積もれ孤独な死よ】2話のネタバレあらすじ

降り積もれ孤独な死よ 2話

白昼堂々、捕まえてくれと言わんばかりに逮捕された灰川(小日向文世)は、川相(野間口徹)の取り調べに対し、これまたあっさりと犯行を自白するが、動機については「血が繋がった実の子なら無条件に子どもを愛すると思ってるのか。すべての親が子どもを愛してるわけじゃないだろう」とはぐらかしたまま黙秘を続ける。

そんな中、蓮水花音(吉川愛)が何者かに階段から突き落とされて怪我をする。花音は犯人は灰川邸事件の真犯人だと言い、冴木仁(成田凌)に独自に捜査を依頼する。花音と同じ5人の生き残りの中に犯人がいて、灰川は庇っているのではないかと考えた2人は、花音の事件当時のアリバイを確かめる。

単独捜査中に冴木は、最も疑いたくない弟・蒼佑(萩原利久)にアリバイがなく、母親に暴力を振るっていることを知り、花音が尾行する中、蒼佑は夜の街を彷徨い始める。その頃、灰川が驚くべき行動に出て — —!?

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【降り積もれ孤独な死よ】3話のネタバレあらすじ

容疑者・灰川十三(小日向文世)が、留置場で首吊り自殺した。これで真相が何もわからなくなってしまったと憤る冴木仁(成田凌)。灰川が自殺したニュースが世間を騒がせる。蓮水花音(吉川愛)は、“父さん”が死んだのに何も感じないという。冴木は灰川の行動はすべて“真犯人”をかばうためだと睨む。生き残りの子どもたちの中に犯人がいるのかもしれない。花音は蒼佑を夜尾行していたが見失う。
一方、冴木は花音が突き落とされた現場周辺で“顔に傷がある男”の目撃情報を得る。

花音をはじめ、生き残った子どもたちは、灰川邸に集まっていた。蒼佑(萩原利久)マヤ(仲万美)悟(松本怜生)優磨(カカロニ栗谷)

「子どもたちを殺したのが父さんだなんて、どうしても思えない」と告げた花音は、さりげなく4人の表情を観察する。

“真犯人”について、悟が、行方不明の健流(杢代和人)の名前を挙げ、自分たちのことをずっと恨んでると言ったこと、花音はふと見えたマヤの背中に入った“リッカ”のマークのタトゥーから、灰川とのある会話を思い出す。

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【降り積もれ孤独な死よ】4話のネタバレあらすじ

4話のあらすじ
冴木仁(成田凌)
は、灰川十三(小日向文世)が死亡した後、署周辺の監視カメラに映っていた“顔に傷がある男”の写真を蓮水花音(吉川愛)に見せる。花音が襲われた現場付近でも“顔に傷がある男”がタクシー運転手(酒井敏也)に目撃されていた。

男は六角形のリッカのマークを持っていたため灰川邸事件の関係者である可能性が高い。冴木は、生き残り6人のうち連絡がつかない神代健流(杢代和人)ではないかと考えていた。花音は、健流が灰川と、一緒に暮らしていた子どもたちを恨むことになったのは、灰川への反発と素行の悪さから追い出すことになったせいだと打ち明ける。

健流は、灰川邸を去る前に、灰川には血の繋がった“本当の子ども”がいると言っていた。犯人は灰川の実の子の可能性がある。灰川の過去を辿れば、事件の真相に繋がる手がかりがつかめるのかもしれない。

異母弟の瀧本蒼佑(萩原利久)から、灰川の故郷にまつわる重要なヒントを聞いた冴木は、花音とともに灰川の故郷へ。灰川の悲しい過去を知る。そして冴木と花音はついに“顔に傷がある男”と灰川邸で対面する! その正体は――!?

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【降り積もれ孤独な死よ】5話のネタバレあらすじ

5話のあらすじ
灰川邸で、顔に傷のある謎の男(笠松将?)鈴木巡査(佐藤大樹)蓮水花音(吉川愛)を襲った。助けに入る冴木仁(成田凌)だが、花音は撃たれた際の失血性ショックで意識不明の状態になる。

冴木の上司・五味明日香(黒木メイサ)は花音に疑惑を持っていた。花音の母親が死んだ転落事故の件にも謎が残る。公私混同には気をつけなよ、と、重要参考人でもある花音を捜査から遠ざけるように忠告する。

冴木と五味は、川相(野間口徹)に許可を得て、絵を差し替えた人物=灰川実の子の可能性がある人物の特定を急ぐ。ある画商の話によれば、もともと灰川屋敷に飾ってあったフェルメールの『真珠の耳飾りの少女』はフェルメールが『ベアトリーチェ・チェンチの肖像』をもとに描いたと言われており、ベアトリーチェ・チェンチは酷い虐待をしていた父親を家族と共謀して殺したという伝説がある。

花音たちは灰川の葬儀に参列し、灰川の遺言通りにその骨を散骨する。そのとき、庭の植栽に刺してあった6つの花びらを持つ6本の造花のサツキを見つけた花音が地図上にその場所を印して結ぶとリッカのマークになる。その中央の場所で発掘した鍵付きのケースには、なんと灰川の日記が綴られた大学ノートが数冊入っていた!

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【降り積もれ孤独な死よ】6話のネタバレあらすじ

6話のあらすじ
――2024年――
記者の森燈子(山下美月)は、五味明日香(黒木メイサ)に灰川邸事件について話を聞こうとするが、五味は“あんな終わり方をした”事件のことは話したくない、と拒む。

――2017年――
冴木仁(成田凌)と五味は、サトゥルヌスの絵を購入したのは鈴木潤巡査(佐藤大樹)であり、灰川の日記に“ジュン”という息子がいたことを川相(野間口徹)に報告。鈴木の身柄確保を!と訴える冴木だが、警察のメンツを考えてか上層部からは確実な裏付けが取れるまで鈴木の件は伏せると命じられる。

鈴木に監禁されている瀧本蒼佑(萩原利久)の運命は――!?

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6話で第一部(前半)が終了して、7話から2024年の事件の真相に進んでいきそう…と思ったら、衝撃の終わり方でした。

【降り積もれ孤独な死よ】7話のネタバレあらすじ

7話のあらすじ
冴木も蒼佑も暴力に取り憑かれている。親から理不尽な暴力を受けて育った子どもが、また暴力を振るうようになる。そんな負の連鎖は断ち切った方がいい。生きていること自体が間違っている!

鈴木(佐藤大樹)に挑発され、冴木(成田凌)は鈴木を殴り続ける。瀧本蒼佑(萩原利久)が必死に止めるのも聞かず、それはまさに暴力に取り憑かれていた。そこに五味(黒木メイサ)や捜査員たちが到着するが――!?

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【降り積もれ孤独な死よ】8話のネタバレあらすじ

8話のあらすじ

「あなたは、何をしたんですか……?」
冴木(成田凌)は花音(吉川愛)に問いかける。

マヤ(仲万美)の殺人事件、美来の失踪事件のどちらにも花音の関与が疑われている。しかし花音は、もう冴木を冴木巻き込むつもりはないと言って去っていく。

一方、灰川邸のそばで白骨化した遺体が発見される。美来ではないかと心配する森(山下美月)。数日前に現場周辺には花音の目撃情報があり、疑惑はますます深まる。
冴木と森は、悟(松本怜生)から「健流(杢代和人)が、家族をバラバラにした」出来事について話を聞く。
健流の過去が明らかになる中、灰川邸事件の生き残りの1人に危険が迫り――。

8話のくわしいネタバレはこちら↓↓

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【降り積もれ孤独な死よ】9話のネタバレあらすじ

「降り積もれ孤独な死よ」9話

9話のあらすじ

灰川十三(小日向文世)の故郷・蔵土村で花音(吉川愛)を見つけ、逃避行を持ちかけた冴木(成田凌)は、顔に傷のある男にナイフで襲われる。そして男が発した言葉に驚愕する。
「逃げろ、花音!」
花音は走り去っていく。

五味(黒木メイサ)が助けに入り、男を殺人未遂容疑で現行犯逮捕するが、男は犯行動機や自分の身元について黙秘。灰川邸のそばで発見された白骨化遺体は、健流(杢代和人)だと判明する。

霊園で花音と会ったことを報告しなかった冴木に対し、五味はこれ以上の関与を禁止。灰川邸事件の決着をつけるため、健流の母・八木橋陽子(長谷川京子)の元へ。陽子は、毎年誕生日当日には健流から“黄色いカーネーション”が玄関の前に置かれていたと話すが――!?

そしてついに顔に傷のある男の正体が判明する!

9話のくわしいネタバレは放送後に追加します。

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【降り積もれ孤独な死よ】最終回/10話のネタバレあらすじ

最終回/10話のあらすじ
「私がここで全部終わらせます」
健流(杢代和人)の母・陽子(長谷川京子)に宣言する花音(吉川愛)。「全部私のせい」と思い込んだ花音は、ある場所で自分を殺してと陽子に頼む。

花音の階段突き落とし事件
マヤ殺害事件
優磨の交通事故誘発
灰川の日記の最終ページの内容
花音と瀬川涼の関係

謎や未回収の伏線はしっかり回収されたと思います。

最終回のくわしいネタバレはこちら↓↓

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【降り積もれ孤独な死よ】の原作マンガは完結してる?

【降り積もれ孤独な死よ】の原作は、累計100万部超の大ヒットクライムサスペンス『親愛なる僕へ殺意をこめて』の原作:井龍 一 漫画:伊藤 翔太のコンビによる最新作!

『降り積もれ孤独な死よ』(講談社「マガジンポケット」連載)です。最新の第8巻は2024年7月23日発売!

『降り積もれ孤独な死よ』第8巻
(C)井龍一・伊藤翔太/講談社

【降り積もれ孤独な死よ】の原作あらすじ

ある屋敷で、13人の子どもの餓死遺体が発見される。屋敷の所有者・灰川十三は行方不明。この残虐な殺人事件の犯人は灰川十三なのか?捜査を担当する熱血刑事・冴木仁のもとを、蓮水花音という女性が訪ねてきて、灰川は、虐待や育児放棄などで苦しんでいる19人の子どもたちを保護して奇妙な共同生活を送っていた、自分のその1人だと言う。灰川を父と慕う花音は、灰川は犯人ではないと言い、冴木とともに事件を調べていく — —。

冴木は、異母兄弟の弟・瀧本蒼佑が灰川邸事件の6人の生き残りの1人であったことを知り、より深く事件と関わり、過去に灰川十三の故郷で起きた33人虐殺事件との関係が浮き彫りになっていく。


『親愛なる僕へ殺意をこめて』も、最後の最後まで先が読めない展開でしたが、この『降り積もれ孤独な死よ』も怒涛の展開が続きます。2024年7月現在、未完結。さらに新章に突入し、まったく新しい展開が始まったばかりでまだまだ先が読めません。

【降り積もれ孤独な死よ】の原作ネタバレ

『降り積もれ孤独な死よ』原作マンガでポイントとなる、現在と過去の事件をまとめてみましょう。
(注)原作とドラマでは年代設定が異なります。

灰川十三邸事件

2006年
通報を受け、冴木刑事らが捜査すると、灰川邸で13人の子どもの遺体が発見される。遺体の状況と犯行を記録したビデオを見ると、子どもたちは地下室に閉じ込められて餓死されられていた。屋敷の持ち主・灰川十三は行方不明。

灰川を“父”と慕う謎の女性・蓮水花音が警察を訪れ、「灰川は犯人ではない」と主張。灰川は母親から食事を与えられず飢えていた花音に食べ物を与えて手なづけ、生き延びる術として、万引き、狩りと動物の解体方法、喧嘩の仕方、尾行の仕方などを教え込んでいた。灰川は虐待や育児放棄に苦しむ子どもたち、最大19名を保護して共同生活をしていたと打ち明ける。

被害者は、いずれも花音同様に灰川邸で暮らしていた子どもたちで、犯行は2年にわたり行われていたことがわかる。

冴木の異母弟・蒼佑も灰川邸の“子ども”だった!

灰川邸には、なんと冴木の腹違いの弟・蒼佑も住んでいた。親族が事件関係者であることから捜査をはずされた冴木は蒼佑の無事を確認して安堵するが、蒼佑は冴木同様、悪魔のような父から激しいDVを受けていて、灰川に救われたのだという。久しぶりの再会で、2人は兄弟の絆を取り戻す。

灰川の逮捕と自白

逮捕された灰川は取調べで、川相の姿を見て離婚調停中だと言い当てると、ハヌマンラングールという猿について語る。一夫多妻制の猿だが、別のオスが群れを乗っ取ると、群れにいる赤ん坊を皆殺しにする。子殺しはメスを発情させる、自分の遺伝子を残すための合理的な行動だと説明し、13人の子ども殺しをあっさり認める。

リッカの悪魔とは?

花音ら灰川の“子どもたち”は、「リッカの悪魔」の伝説を聞かされていた。

「リッカの悪魔」は、無から生まれ無に還る。その生涯を1人ぼっちで生きる孤独な悪魔。自分では子を成せぬ憤りから、闇夜に紛れて子どもをさらい、喰い殺してしまう。

原作の灰川のセリフより

花音を襲った犯人は生き残りの中に?

駅のホームから突き落とされケガをした花音は、犯人は「灰川邸事件」の真犯人だと主張。犯人の狙いが、灰川の“子どもたち”を殺すことならば、自分を含めた生き残りの6人が狙われる可能性がある。

事件はまだ終わっていない。何か裏がある!

なんなら「私を好きにして」とまで身体を差し出す花音の覚悟に負け、冴木は署には秘密で単独捜査をすることになる。突拍子もない行動に出る花音は、「心がない冷血女」だと自分を評する。灰川が自白したことから、わざと逮捕された、誰かを庇っているという疑惑が浮上。

生き残り5人のアリバイ

花音を襲った犯人=灰川邸事件の真犯人だと睨む花音と冴木は、残りの5人のアリバイを調べる。

長男:東優磨(ノッポ)…灰川が最初に保護した子ども。倉庫作業のアルバイトは無断欠勤が多く解雇されていた。妄想性障害の持病がある。花音がアパートを訪ねると、六角形のリッカのマークが魔除けとして窓ガラスに描かれていて、リッカの悪魔に皆殺しされると思い込んでいた。花音の事件当時、社員が自宅に様子を見に来ていたため、アリバイは成立。

長女:沖島マヤ…幼い頃に両親を事故で亡くし、引き取られた叔父から性的虐待に遭う。叔父は逮捕され実刑判決を受けたが行き場がなかったところを灰川に救われた。自傷行為から行き着いたのがタトゥー。現在はタトゥーアーティストとして働いている。店長の証言で事件当時のアリバイが立証される。

「リッカの悪魔」については「知らない」ととぼけるが、その背中にはしっかり六角形のリッカのマークが彫られていた!

次男:神代健流(タケル)…行方不明

三男:川口悟(サトル)…法科大学院に通い、弁護士を目指している。ほかの子と違い、裕福な家庭に育ったが、吃音症を発症してから母親の“躾”が行き過ぎ、コンパスで手の甲を刺すなどの虐待に発展。灰川邸を出たあとも努力を重ねて現在の院生に。貧しい家庭に育ったほかの“子どもたち”とは違うという自負がある。

四男:瀧本蒼佑…冴木の異母弟。尋常じゃないDVを繰り返す父親から冴木が隔離された後、その犠牲者になり、自身も母親に暴力を振るっている。事件当日は、DV加害者支援プログラムの会合に参加していた。

連続暴行事件の意外な犯人と灰川殺人

実の子どもたちにDVを繰り返す非道な父親に制裁を加えていた連続暴行犯は冴木だった! 五味刑事はそのことに気づくが、見逃す。冴木自身も、父親から受けたDVにより自身が壊れていて、暴力的衝動を抑えられないことを花音に告白していた。蒼佑は自分たちが壊れる原因となった父親がなぜ暴力を振るっていたのかを知る必要があると考える。

花音も灰川に会って直接真実を確かめたいと思っていたところだが、灰川は勾留中にからんできた反社の男・中岡と揉めて目玉をくり抜いた挙句、その報復か殺されてしまう。中岡は、娘と妻の海外留学&渡航費用と引き換えに殺人を実行した。脅された刑務官も共犯だった。

1976年「蔵土事件」の犯人と真相

花音は、十三の故郷「血染峰」の話から1976年1月13日に起きた凄惨な村人大量殺戮事件「蔵土(くらつち)事件」に辿り着く。その真相は…?

蔵土村の当主・佐藤文吾の息子・十三は、閉鎖的な村の異様な風習に馴染めず、出来損ない扱いされ孤独だった。街に出たときに立ち寄った映画館でミステリー好きな志満ひかりと交流を持つ。ひかりの馴れ馴れしさやおせっかいに戸惑いながらも、初めて自分に興味を持って関わろうとしてくれるひかりは十三にとってかけがえのない存在だった。

ひかりは、少女の行方不明事件に関わる傷のある男がいるという情報から、顔に傷のある十三とその出身地・蔵土村に興味を持つと、その存在を十三の父・文吾に警戒される。十三は、ひかりを守るために村の掟に従うと約束するが、ひかりは無惨にも文吾の命を受けた秀二に殺されてしまう。

怒り狂った十三は文吾をはじめとする村人たちを虐殺。ところが、「十三の怒り=殺人」と解釈した秀二が十三の願いを叶えようと罪もない子どもや女性を殺してしまう。地獄を見た十三は、「降り積もれ孤独な死よ…」の言葉を墓碑銘として刻み、秀二を自殺に見せかけて殺害した。「蔵土事件」の真犯人は十三と秀二だった。

十三は、リッカ一族惨殺の復讐に走る

十三は、呪われたリッカ(六花)一族を根絶やしにするため、10年かけて復讐していきます。最後に残ったのは、初めてできた友人・志満ひかりと鬼刑事だったひかりの祖父を殺した七生。七生は、リッカ一族が次々に殺されているのは十三の復讐だと気づき、名前を変えて逃げていた。秀二が贋作ビジネスで稼いだ巨額の資金をもとに海外に逃亡しようかと思ったが、ついに十三に追い詰められる。

七生を殺して復讐を遂げた十三は、灰川邸で自死するつもりだったが、そこに七生がキャリーバッグに入れて持っていた大金と、ある手紙が届けられる。それには「復讐はまだ終わっていない」と書かれており、老齢の灰川十三にそっくりな男が外国にいる写真が添えられていた。それを届けたのはいったい誰なのか — —!?

“十三の生みの親”はマッドサイエンティスト!?

十三は、そもそも“父親”の佐藤文吾から「あの悪魔の血を引いている」「出来損ない」「失敗作」と罵られていました。母親の存在も不明だし、どうも実の親子っていう感じもしないですよね。

そうすると、若き十三とそっくり同じ傷が顔にある、写真の男が実の父親という可能性が濃厚になります。そして、最近アップされた新章では、十三が後に“バディ”となりそうなある男と知り合うことに。

マンガでは、生体実験や世界最大の麻薬密造地帯であったゴールデン・トライアングルにまで話が進んできているので、ドラマの結末はまったく別のオリジナルになるでしょう。

ドラマ【降り積もれ孤独な死よ】オリジナルの結末・犯人・黒幕

灰川邸事件の真相

ドラマでは、6話までで原作マンガの前半、つまり灰川邸事件の真相が描かれるようです。まとめると、

  • 灰川邸事件の犯人は鈴木潤
  • 動機は実の子の自分は捨てたくせに、虐待にあった子供たちと楽しく暮らしていたから。
  • 餓死させたのは、自分が親の愛情に飢えていた、その飢えで苦しませるため。

原作では、灰川には子供を作る能力がなく、鈴木潤は灰川の実子ではない。おそらく、リッカ一族の血を引く、唯一の生殖能力のある男。そのため、顔に傷のある男やその裏の巨大組織に捕えられた。

ドラマではジュンは灰川の子供で、灰川の妻のDV前夫に居場所を突き止められないために、戸籍が作られなかった。
鈴木潤が警察官になれたのは、戸籍を闇で買ったか、何者かの協力があったか

すべての黒幕は誰!?

鈴木潤は、瀧本蒼佑拉致(原作通り殺人)で逮捕されるのか、逃亡するのか。
2024年には灰川邸事件は「終わった」ことになっているから、鈴木潤は逮捕されると予想。

→鈴木潤は逮捕寸前で自殺しました。

すべての事件と犯人まとめ

最終回が放送されたので、すべての事件の内容をまとめました。

灰川邸事件

事件概要: 灰川邸の地下室で13人の子供たちが餓死させられていた。
犯人: 鈴木潤(佐藤大樹)
動機: 自分を捨てた実の父・灰川(小日向文世)がよその子たちと仲良く暮らしていたことを知っての復讐。自分が味わってきた愛情への飢えを物理的な飢餓として味わせようとした。
真相: 灰川が鈴木を施設に預けたのは、鈴木の母のDV元夫から守るためだった。
結末: 鈴木は花音(吉川愛)と蒼佑(萩原利久)を拉致。助けに来た冴木(成田凌)を殺そうとしたが冴木をかばった蒼佑が死亡。実は灰川に愛されていたという事実を花音に突きつけられ、また蒼佑が冴木を命がけでかばったことで初めて「愛」を知り、自殺。

灰川の自殺

事件概要: 灰川邸事件の犯行を認めた灰川が獄中で自殺
犯人: 鈴木潤
動機: 自分を捨てたことへの復讐
真相: 灰川はわざと殺された。それは愛する実の子・鈴木の苦しみを受け止め、また鈴木や、健流を殺してしまったマヤらを守るため。

花音の転落事件

事件概要: 花音が何者かに階段から突き落とされて怪我をする。
犯人: マヤ(仲万美)
動機・真相: 「灰川邸事件」の犯人は灰川ではないと警察に知らしめるための花音の自作自演に協力した。事件後、通報せずに冴木にだけ「捜査して」と言ったのは自作自演だったから。事件当時、マヤが30分遅れて出勤したのもそのせいだった。

月島美来失踪事件

事件概要: 行き場のない若者の溜まり場・マル横から月島美来(水野響心)が失踪
犯人:本人
動機・真相: 家族から虐待を受け、マル横にたむろしていたが、キャッシュカードを盗まれて(犯人は友達ヅラしていたマル横女子)スーパーで万引きをしたところを花音が保護した後、シェルターを運営するカフェに託した。

沖島マヤ殺人事件

事件概要: マヤが何者かにビルの非常階段から突き落とされて死亡する。
犯人: 健流の母・八木橋陽子(長谷川京子)
動機: 健流を殺してしまったことを打ち明けたから。
真相: 花音に「黄色いカーネーションを届けて」と頼まれたマヤが、花屋で「母に」と買おうとすると、店員が黄色いカーネーションの花言葉には「軽蔑」の意味もある、赤なら「母への愛」になるとアドバイスしたため、赤いカーネーションを届けた。異変を感じた陽子が花屋で話を聞き、マヤに健流の近況を確認。マヤが健流を殺したことを打ち明けたため、殺した。ウソのままにしておいてくれたら、健流は生きていると思い込んで一緒に生きていけたのに…、という身勝手な理由。

東優磨殺人未遂事件

事件概要: 東優磨(カカロニ栗谷)が何者かに追いかけられ、交通事故に遭う。
犯人: 健流の母・八木橋陽子(長谷川京子)
動機: 健流を殺してしまったことを打ち明けたから。
真相: マヤから聞いた事件の関係者・優磨に会いに行った陽子は、ウソでも「健流はまだ生きている」と聞きたかった。「私が信じる限り、健流はどこかで生きている。それでいい」。陽子を恐れた優磨は逃亡。陽子に追いかけられ逃げるうちに交通事故に遭った。

神代健流殺人事件

事件概要:健流が殺され、灰川邸近くの山中に埋められていた。
犯人: マヤ
動機: 花音を守るため
真相: 実母の陽子にも追い出され、行き場を失った健流が灰川邸に戻るが、その日は灰川の誕生会。疎外感に苛まれた健流に花音が「偽物の家族はいらないんじゃなかったのか」「お父さん(灰川)に実の子がいたとしても何が問題か。ここまで育てて守ってきてくれた事実が大事で、血の繋がりは関係ない」「家族に戻りたいならお父さん(灰川)と話して」と正論をぶつけると、血が繋がってる家族にも繋がってない家族にも拒絶され追い詰められた健流が花音の首を締める。様子を見に来たマヤが花音を助けようと裁ちバサミを健流の背中に突き立てる。逆上した健流がマヤを襲うが、自らが床に転がしていた酒瓶に足を取られ、転倒した勢いでハサミがその体を深く貫き、絶命した。
結末: 様子を見に来た灰川は、花音とマヤを誕生会に戻し、みずから手伝い志願した優磨とともに健流の遺体を山中に 埋めた。これは自分のせいでお前たちのせいではないと伝えて。

花音&冴木殺人未遂事件

事件概要: 陽子を灰川邸に呼び出した花音を、健流が埋められた場所で陽子が殺そうとする。
犯人: 健流の母・八木橋陽子
動機: すべての事件は、13年前、陽子に追い出されて灰川邸に戻ってきた健流を自分が傷つけたからだと罪の意識を背負ってきた花音が、陽子に殺されようとした。
結末: 花音に包丁を振りかざす陽子を冴木が止めるが、瀬川涼(笠松将)がすべての元凶は陽子だと、陽子に発砲。しかし倒れたのは陽子をかばった冴木だった。花音も陽子も間違っている。生きるべきだと花音に手を差し出すが、冴木は力尽きた。

それぞれのその後

陽子はマヤ殺しを認めて服役中。健流がくれた黄色いカーネーションを宝物にしている。
健流を殺したマヤはすでに死亡、死体遺棄罪の時効は成立しているため、優磨も起訴されなかった。

冴木は蒼佑の墓参りで花音に再会し。今までのこと、これからのことを話そうとともに歩き始める。

「降り積もれ孤独な死よ」

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