【院内警察】2話ネタバレ・感想|命を預かる医者と一票を預かる政治家それぞれの誇りに胸揺さぶられる!

院内警察2話

【院内警察】2話ネタバレ・感想|命を預かる医者と一票を預かる政治家それぞれの誇りに胸揺さぶられる!

【院内警察】2話「ghost」が1月19日(金)に放送されました。
【院内警察】は病院内の交番に勤務する敏腕刑事・武良井(桐谷健太)と天才外科医の榊原(瀬戸康史)、お互いの正義がぶつかる姿を描く医療エンターテインメントです。

今回は外科医の上條萌子(玄理)が詐病で入院してきた政治家の岩井(ベンガル)と出会うことで、自分の過去を乗り越える話だったね。

炎上から逃れるために詐病で入院するなんて、と悪い印象だった岩井さんだけど物語が進むにつれてイメージがどんどん変わっていったわね。上條先生と岩井さんそれぞれの想いに胸が熱くなる回だったわ。

医者と政治家、それぞれが預かるものの重みを描いた【院内警察】2話のネタバレと感想をお届けします。

目次

【院内警察】2話のネタバレ

病院に幽霊が?

院内警察2話武良井と響子

阿栖暮(あすくれ)総合病院内に設置された院内交番に所属する院内刑事・武良井治(桐谷健太)は、交番事務員の川本響子(長濱ねる)と院内をパトロール中に、ある病室の入り口に盛り塩があることに気づく。
その病室の入院患者の清宮松雄(でんでん)から話を聞くと、昨夜トイレに行った時に長い髪の女性の幽霊に遭遇したとのこと。
「幽霊は管轄外だなぁ」と武良井。

榊原に手術を横取りされた上條

外科の術前カンファレンスで、外科医の上條萌子(玄理)が、外科部長の倉田雄二(神尾佑)に食ってかかっていた。
萌子は悪性心膜中皮腫という非常に希な症例の患者の手術を担当することになっていたのだが、前日になって執刀医を降ろされ、代わりに実績のある榊原俊介(瀬戸康史)が執刀することになったのだ。
「毎回、榊原先生に難しいオペを奪われていたらこの病院の外科医は育ちません」と上條は主張するが、榊原は昨夜患者本人から執刀を依頼されたと上條に告げる。

詐病で入院してきた国会議員

阿栖暮総合病院に“荒くれガンキチ”の異名を持つ国会議員の岩井幸吉(ベンガル)が入院してきた。
岩井はあるNPO団体への暴言で批判を浴びて炎上中で、体調不良という名目だが実際は追求を逃れるための入院らしい。
倉田は、特別室に入院した岩井に不審な人物や記者たちが近づかないよう武良井と川本に警護を命じる。
そして主治医には上條を指名した。
「どこも悪くない人の主治医なんて」と納得できない上條。

翌朝、上條が特別室へ行くと、岩井は武良井と一緒にインスタントラーメンを食べていた。
入院したついでに検診を受けることになっていた岩井に、朝食は食べないようにと言っていたのにと怒る上條。
「医者は嫌いなんだよ」と言いながらラーメンの汁をすすってせき込む岩井。
「先生も食うか」と岩井は勧めたが、上條は鍋に入ったラーメンを見て、なぜか傷ついたような顔で断るのだった。

院内警察2話武良井と岩井

院内パトロール

武良井と川本は夜間に院内のパトロールをする。
幽霊騒ぎの件もあるが、特別室に近づく不審者がいないか見回るのが目的だった。
暗い廊下を懐中電灯で照らしながら川本が恐る恐る歩いていると、不意に誰かと出くわして悲鳴を上げる。
同時に叫んだのは出くわした外科医の伊藤智(西村元貴)だった。
仕事を終えてこれから飲み会に行くところだという。
「上條先生も?」と川本が聞くと
「上條先生はあまり飲み会付き合ってくれないんです。それに今はあまり…」と、伊藤は上條が執刀するはずだった手術が榊原の担当になった話を教えてくれた。
高難度の手術で気合が入っていただけにショックが大きかったんじゃないかとも。

伊藤が帰った後、武良井と川本は二手に分かれて院内を巡回した。
301号室の前で佇む武良井。
するとそこへ川本が走り込んで来た。「でっ出た!」
川本が髪の長い女性を見たという物置部屋に一緒に行き、そこで武良井は何かを見つける。

荒くれガンキチの素顔

上條は、自分が執刀するはずだった手術を無事成功させた榊原が患者からお礼を言われている姿を見かけて複雑な思いだった。
そこに岩井の声が聞こえてきた。
特別室にこもっていなければならないはずの岩井が廊下の椅子で入院患者の少年と楽しく話をしている様子に驚く。
「岩井さんなんでここにいるんですか!人目に付く場所に出ないでください」
ずっと病室にいるのは息がつまると言う岩井に、困るのはあなたですよと上條。
去っていく少年を見ながら自分の娘とはもう10年も会っていないという岩井の言葉に、上條の心が少し動いた。
ふと外を見た岩井は榊原を見つけ、「あの先生テレビで見たことあるぞ。難しい手術をいくつも成功させてるんだろ?たいしたもんだ。先生も負けてらんねぇな」と微笑む。
上條が「医者は勝ち負けじゃありませんから」と笑うと、岩井は静かに言う。
「だが、医者も政治家もあなたに任せたいって言われてこそだろ。一票預かるのも命を預かるのも同じぐらいに重い」
胸を衝かれたことをごまかすように「仮病の人に言われても」と言う上條だった。
ひとりになった岩井は喉の調子を気にする。

過去に会ったことがある武良井と榊原

院内警察2話武良井と榊原

武良井は、榊原が上條が手術するはずだった患者のところへ行って不安はないかと聞き、自分はその手術を成功させたことがあることを伝えて手術同意書にサインさせていたという情報を得ていた。
武良井に上條から患者を奪ったと言われた榊原は、それは患者の病態と必要な手術、患者の意思をふまえた部長の判断だと反論する。
しかし武良井は、この半年で榊原が他の医師から奪った手術は13件でいずれも高難度、なぜか心臓疾患が多いことを指摘した。
「随分私に関心があるようですが、私もあなたのことを思い出しましたよ。以前一度お会いしましたね」
榊原は「内部調査は院内交番の仕事ではない、本分を忘れないでください」と言いおいて去って行った。

詐病がバレてからの急展開

「体調不良は大ウソ?荒くれガンキチ、雲隠れ」という記事がネットニュースに流れた。
そこには岩井が武良井と特別室でゲームに興じている写真が載っている。
武良井は倉田から、盗撮した犯人をなんとしても捕まえるように厳命され、院内交番の存続がかかっていると暗にほのめかされる。

上條はネット記事になってしまったのも元はと言えば岩井が原因だと言い、「あなたに任せたいと言ってくれる人がいる、それがどれだけ有難いことがわかりますか」と冷たく告げて特別室を出ようとする。
その時岩井が苦しそうにむせ込んだ。
上條は、以前も岩井がむせていたことを思い出しすぐ聴診器を当てた後、検査を指示した。
検査の結果、弓部大動脈瘤があることがわかった。
このまま放置すると破裂の危険性があるので手術を勧めたが、声が出なくなる可能性もあることから秘書の田口進(阿部翔平)は政治家生命に関わると不安を口にする。
しかし上條は早急に手術しましょうと告げた。

上條の過去

倉田から、岩井の手術は榊原に担当させると一方的に告げられ、上條は落胆する。
小児科病棟をうつむいて歩いていると共有スペースから賑やかな声が聞こえてきた。
楽しそうに遊んでいる子どもたちの中に武良井がいる。
田口の話では、岩井が匿名で子どもたちにおもちゃやゲームを寄付したということで、武良井はその手伝いをしていたのだった。
子どもたちと対戦する約束をした岩井は、あまりに弱いと退屈させてしまうからと武良井にゲームの練習相手を頼んでいて、その様子を写真に撮られたというわけだったのだ。
「イメージと違うから驚くでしょう」
田口は、自分も20年前に入院中遊んでもらったひとりだと打ち明ける。
党内で嵌めようとする輩から守るために、嫌がる岩井を無理やり入院させたのは田口だった。
「世間がどう言おうと今岩井を失うわけにはいかないんです」

特別室に入ると、岩井が電話で仕事の指示を激しい口調でしていた。
ストレスや高血圧を心配する上條だが、岩井は電話をやめない。
タブレットのホーム画面にある若い頃の岩井と娘の写真を見て、上條は思わず資料を払いのけてしまう。

上條は、自分を医大に入れるために父が働き過ぎたあげく過労死した話をした。
自分の夢が父を殺したのだと。
そして手術は榊原が担当すると伝えた。驚く岩井。
特別室の外で武良井が聞いていた。

岩井の手術

武良井と川本は、特別室が盗撮された場所を特定し、そこから写真を撮って週刊誌に売った人物が入院患者の一人であることを突き止めた。

上條は中庭のベンチで父・上條久志(関ヒロユキ)のことを思い返していた。
家計を気遣い医大を諦めようとした時に温かく背中を押してくれた父。
夜食にインスタントラーメンを鍋ごと持ってきてくれた優しい父。
ある日A判定の模試の結果を持って弾んだ気持ちで帰宅すると、父が床に倒れていた。
コンロの鍋の中でインスタントラーメンが煮立ったままだった。

想いにふけっている上條に、榊原がやって来る。
岩井の執刀を引き継ぐように言われたと挨拶に来たのだった。
患者を誘導したのはあんたでしょう、まれな症例だから自分で切りたかった?と聞くと、
榊原は「助かりたい患者が信頼する医師に命を託す。そこにどんな不条理があろうと私は手術します」と静かに言う。
上條は、自分が信頼されなかっただけだと榊原の言うことを認めたが、自分が父を犠牲にしてまで医者になる価値があったのかと自嘲するように言う。
そこへ看護師が「岩井さんの術前カンファレンスが始まります」と呼びに来た。
歩き出そうとした榊原に、看護師は「榊原先生ではなくて」と言う。

岩井は自分の病気を見つけてくれた上條に執刀してもらうことを望んだのだった。

院内警察2話榊原と上條

幽霊の正体


武良井は、幽霊騒ぎの元になった人物は上條であると突き止めていた。
夜間に院内を巡回した時、川本が幽霊を見かけたと言った物置部屋の前に縫合糸が落ちているのを見つけ、後で鍵を借りて中に入ると手術道具や血管を縫い合わせる練習をした跡が残っていた。
そこでは上條が毎晩手術のシミュレーションをしていた。
執刀医を榊原に奪われてしまった後も努力を続けていたのだった。

上條が執刀した岩井の手術は無事成功した。
自宅でインスタントラーメンを作り、鍋から食べているうちに次第に瞳が潤んでいく。

時は過ぎ、岩井は厚生労働大臣に就任した。
医局で外科医たちが話す。
「上條先生えらいコネができちゃったね。いつもこういうのは榊原副部長に回って来るのに」

院内交番の存続を祝して、川本、上條、横堀、尼子唯織(さとうほなみ)が乾杯する。
病院には幽霊がいるという話を当たり前のようにする上條と尼子。
そして、その場にいない武良井を気にする川本に、尼子は
「いるんじゃない、彼にも。幽霊でも会いたい人が」と意味深に言う。
灯りの消えた301号室にひとり座っている武良井。

院内警察2話響子と萌子と横堀

【院内警察】2話の感想

過去にとらわれていた自分を乗り越える

今回は、上條萌子が、父を犠牲にしてまで医者になる価値が自分にはあるのかという厳しい想いを乗り越える話でした。
入院してきた国会議員の岩井と真剣に向き合い信頼を得ていく過程が丁寧に描かれていました。
上條先生を演じた玄理さん、葛藤する姿も凛として患者に向き合う姿もとても素敵でしたね。
最悪な印象の登場から徐々に温かな人間性を見せていく岩井議員役のベンガルさんも流石でした。

それぞれの過去

武良井はかつて301号室に入院していた大事な人を失っているんですね。
彼が警視庁捜査一課を辞めて院内交番にやってきた理由もそこにあるのかもしれません。
今回、榊原から「あなたのことを思い出しましたよ」という発言がありました。
過去に武良井と榊原には何があったのでしょう。
横堀と尼子は武良井の過去を知っているようで気になります。

次回、3話は1月26日(金)夜9時からです。どうぞお楽しみに!

記事内画像出典:「院内警察」フジテレビ

院内警察2話

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

SNSシェアはここから
  • URLをコピーしました!
目次