大河ドラマ【べらぼう】のネタバレあらすじを最終回まで全話紹介!あらすじ概要、なぜ蔦屋重三郎はヒットメーカーになったのか、蔦屋重三郎とTUTAYAとの関係、蔦屋重三郎の年表、についてもお伝えします。
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- 【べらぼう】ネタバレあらすじを最終回まで!
- 第1話「ありがた山の寒がらす」
- 第2話「吉原細見『嗚呼御江戸』」
- 第3話「千客万来『一目千本』」
- 第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
- 第5話「蔦に唐丸因果の蔓」
- 第6話「鱗剥がれた『節用集』」
- 第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
- 第8話「逆襲の『金々先生』」
- 第9話「玉菊燈籠(たまぎくどうろう)恋の地獄」
- 第10話「『青楼美人』の見る夢は」
- 第11話「富本、仁義の馬面」
- 第12話「俄なる『明月余情』」
- 第13話「幕府揺るがす座頭金(がね)」
- 第14話「蔦重瀬川夫婦道中」
- 第15話「死を呼ぶ手袋」
- 第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
- 第17話「乱れ咲き往来の桜」
- 第18話「歌麿よ、見徳は一炊夢(みるがとくはいっすいのゆめ)」
- 第19話「鱗の置き土産」
- 第20話「寝惚けて候」
- 【べらぼう】あらすじ概要(ネタバレなし)
- 【べらぼう】なぜ蔦屋重三郎はヒットメーカーに?
- 【べらぼう】蔦屋重三郎とTUTAYAの関係
- 【べらぼう】蔦屋重三郎の年表
【べらぼう】ネタバレあらすじを最終回まで!
2025年の大河ドラマは【べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜】。江戸時代中期が舞台で、吉原で育った“蔦重”こと蔦屋重三郎(つたやじゅうざぶろう)(横浜流星)が、「江戸のメディア王」として時代の寵児へと駆け上がる波瀾万丈の物語!
大河ドラマ【べらぼう】のネタバレあらすじを最終回まで紹介していきます。
第1話「ありがた山の寒がらす」
安永2(1773)年。三日三晩、江戸の町を焼き尽くし、死者が1万人を超えた「明和の大火」から1年半が過ぎた頃、吉原の人々を火災から救った蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、茶屋で働く傍ら貸本業を営んでいた。ある日、蔦重は幼なじみの花魁・花の井(小芝風花)から、元高級女郎の朝顔(愛希れいか)への届け物を託される。朝顔が暮らす浄念河岸を訪れた蔦重は、ひどく衰弱した朝顔を目にする。蔦重は、吉原の場末である河岸見世の女郎たちの惨状を目の当たりにして思い悩む。
第2話「吉原細見『嗚呼御江戸』」
蔦重(横浜流星)は吉原に集客する案として、吉原の案内本「吉原細見」の売り上げを伸ばそうと、序文を江戸の有名人である平賀源内(安田顕)に執筆してもらうことを思いつく。一方、江戸城内では、一橋治済(生田斗真)の嫡男・豊千代の誕生祝いの宴が盛大に行われる。そこには御三卿をはじめ、田沼意次(渡辺謙)らが集まっていた。
第3話「千客万来『一目千本』」
蔦重(横浜流星)は女性たちから資金を集め、新たな本に着手。本作りに夢中になる蔦重に対し、父代わりの駿河屋(高橋克実)は激怒し、家から追い出してしまう。それでも蔦重は本づくりを諦めず、絵師の北尾重政(橋本淳)の元を訪ねる。そのころ、意次は将軍・徳川家治(眞島秀和)に白河松平家への養子計画について相談を持ち掛ける。
第4話「『雛形若菜』の甘い罠」
女郎たちを花に見立てた新たな本「一目千本」で成功した蔦重(横浜流星)は、呉服店の着物を着た女郎の錦絵を作る計画を立て、店から資金を集めようとするが苦戦。一方、田安治察(入江甚儀)亡き後、田安賢丸(寺田心)は、意次が画策した白河藩への養子計画を撤回するため、松平武元(たけちか)(石坂浩二)にある頼みを命じる。
第5話「蔦に唐丸因果の蔓」
本屋の株仲間に入れず落胆する蔦重(横浜流星)は、鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)からお抱えの「改」(あらため)にならないかとう誘いを受ける。だが、版元になることを目指す蔦重はためらう。そんな中、源内(安田顕)の紹介で、商人の須原屋(里見浩太朗)と知り合った蔦重は株仲間について助言を受ける。…。一方、唐丸(渡邉斗翔)の前に、ある男(高木勝也)が現れる。唐丸の過去を知る男は、唐丸を脅し次第に追い詰める。そして、秩父・中津川鉱山では源内らが出資者から罵倒され、平秩東作(木村了)が人質にされてしまう。
第6話「鱗剥がれた『節用集』」
吉原の案内書「吉原細見」だけでなく、新たに挿絵入りの青本を作ろうと考えた蔦重(横浜流星)は、鱗形屋(片岡愛之助)とともにアイデアを考えたりネタ集めに奔走する。そんな中、須原屋(里見浩太朗)から「節用集」の偽版が出回っていると聞いた蔦重はある疑念を抱く。一方、江戸城内では松平武元(石坂浩二)が莫大な費用がかかる日光社参を提案する。田沼意次(渡辺謙)は予算の無駄遣いを理由に将軍・徳川家治(眞島秀和)に中止を訴える。
第7話「好機到来『籬(まがき)の花』」
鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)が偽版の罪で捕まった。その一件を機に、蔦重(横浜流星)は今の倍売れる「吉原細見」を作ることを条件に地本問屋の仲間として加えてもらう約束を取り付ける。しかし、(既得権益を持つ)西村屋(西村まさ彦)ら老舗地本問屋たちが反発し蔦重の新規参入を阻もうとする。
蔦重は情報を加え、編さんを繰り返して細見の内容を詰めていく。そこに花の井(小芝風花)が現れて、ある話を持ち掛ける。
第8話「逆襲の『金々先生』」
蔦重(横浜流星)が新たに手掛けた吉原細見「籬(まがき)の花」は瀬川(小芝風花)の名を載せたことで評判を呼び、売れに売れた。瀬川を目当てに吉原に多くの客が押し寄せる。瀬川は客をさばききれず、他の女郎たち客の相手をすることに。そんな中、瀬川の新たな客として盲目の大富豪の鳥山検校(市原隼人)が現れる。一方、鱗形屋(片岡愛之助)は新作「金々先生栄花夢」で再起をはかる。
第9話「玉菊燈籠(たまぎくどうろう)恋の地獄」
市中の地本問屋たちが吉原と手を切ると言いだし、蔦重(横浜流星)は細見などを作っても、市中で売り広められなくなることを危惧する。そんな中、鳥山検校(市原隼人)が瀬川(小芝風花)を身請けするという話を耳にする。その時、初めて瀬川を思う自分の気持ちに気付いた蔦重は、ある行動に出る。そして新之助(井之脇海)は、思いを寄せるうつせみ(小野花梨)を連れて吉原を抜け出そうと、思い切った計画を立てる。
第10話「『青楼美人』の見る夢は」
瀬川(小芝風花)の身請けが決まり、落ち込む蔦重(横浜流星)。そんな中、親父たちから瀬川の最後の花魁(おいらん)道中に合わせて出す錦絵の制作を依頼される。調査に出た蔦重は、自分の本が市中の本屋から取り扱い禁止になり、捨てられていることを知る。一方、江戸城では意次(渡辺謙)が家治(眞島秀和)から、種姫(小田愛結)を自分の娘にして、将来は家基(奥智哉)と夫婦にする計画を告げられる。発言の裏には家基のある考えがあった。
第11話「富本、仁義の馬面」
「青楼美人合姿鏡」が高値で売れず頭を抱える蔦重(横浜流星)は、親父たちから俄(にわか)祭りの目玉に浄瑠璃の人気太夫・富本午之助(寛一郎)を招きたいと依頼される。りつ(安達祐実)たちと芝居小屋を訪れ、午之助に俄祭りの参加を求めるが、過去に吉原への出入り禁止を言い渡された午之助は、蔦重を門前払いする。そんな中、鳥山検校(市原隼人)が浄瑠璃の元締めだと知った蔦重は、瀬川(小芝風花)のいる検校の屋敷を訪ねねて、瀬川と再会する。
第12話「俄なる『明月余情』」
昨年に続き吉原で行われる俄(にわか)祭り。その企画の覇権を巡り、若木屋(本宮泰風)と大文字屋(伊藤淳史)らの間で戦いの火ぶたが切られた。蔦重(横浜流星)は、30日間かけて行われる祭りの内情をおもしろおかしく書いてほしいと平賀源内(安田顕)に執筆を依頼。すると、朋誠堂喜三二(ほうせいどうきさんじ)はどうかと勧められる。宝暦の色男とも呼ばれている秋田藩留守居役の喜三二の正体は、かつて蔦重も松葉屋で会っていた平沢常富(ひらさわ つねとみ)(尾美としのり)の筆名だった…。
【12話ネタバレ】喜三二(尾美としのり)は鱗形屋(片岡愛之助)との付き合いがあるため蔦重に協力できない。だが、『明月余情』の序文だけ書くことにした喜三二は、「我と人と譲りなく 亻(ひと)と我との隔てなく 俄の文字が調(ととの)いはべり」と記す。『俄(にわか)』の文字を分解して祭りを見事に描写した。俄(にわか)祭りは、我と人との隔てない幸せな時。けれどそれは俄のことで、目覚めれば終わる、かりそめのひととき…。
若木屋VS大文字屋のダンスバトルは、最終日、お互いの健闘を称えて一緒に踊るという感動のフィナーレに。この日ばかりは女郎たちも踊ることに。すると、うつせみ(小野花梨)は新之助(井之脇海)を見かけるがためらう。松の井(久保田紗友)が「祭りに神隠しはつきものでござんす。お幸せに」と言い、うつせみの背中を押す。喧騒の中、2人は人混みに紛れて大門(吉原唯一の出入口)へと向かう…。(俄祭りの期間は一般女性も通行切手なしで自由に出入りできたため、足抜けには絶好のタイミングだった)
第13話「幕府揺るがす座頭金(がね)」
蔦重(横浜流星)は、留四郎(水沢林太郎)から鱗形屋(片岡愛之助)が再び偽板の罪で捕まったらしいと知らせを受ける。鱗形屋が各所に借金を重ね、その証文の一つが鳥山検校(市原隼人)を頭とする金貸しの座頭に流れ、苦し紛れに罪を犯したことを知る。一方、江戸城内でも旗本の娘が借金のかたに売られていることが問題視され、意次(渡辺謙)は、座頭金(がね)の実情を明らかにするため、長谷川平蔵宣以(中村隼人)に探るよう命じる。
【13話ネタバレ】喜三二(尾美としのり)は「道陀楼麻阿」(どうだろうまあ)という名義で蔦重と本を作っていく。意次は目の不自由な人たちが組織する集団「当道座」の一部のヒドイ取り立てなどの実態を将軍・家治(眞島秀和)と、世継ぎの家基(奥智哉)に訴え、家治は心動かされる。一方その頃、鳥山検校(市原隼人)は瀬以(小芝風花)に「(お前と自分は)どこまでいこうと女郎と客、ということだな」と冷たく言い放ち、瀬以を部屋に閉じ込める。やがて蔦重は、鳥山検校の付き人に従い、屋敷に向かう。
鳥山検校は、返事次第で蔦重を斬る覚悟だ。瀬以は蔦重との不義密通を否定するが、鳥山検校にはプラトニックな恋愛を見抜かれていた。瀬以は「蔦重はわっちにとって光でありんした。重三を斬ろうが、わっちを斬ろうが、その過去を変えることはできんせん」と本心を明かしつつ「主さんこそ、わっちをこの世の誰より大事にしてくださるお方。人の心を察し過ぎる主さんを、わっちのいちいちが傷つけているということも」分かっていると、苦しい胸の内も伝える。この世に女郎の実(まこと)はないため信じられないなら斬ってほしいと涙ながらに訴える瀬以。やがて蔦重が屋敷に着くと、同心(※現在の警察官に相当)がいた。
第14話「蔦重瀬川夫婦道中」
鳥山検校(市原隼人)と瀬川(小芝風花)は幕府による当道座の取り締まりで捕らえられ、蔦重(横浜流星)までも同心に連行されてしまう。その後、釈放された蔦重は、大文字屋(伊藤淳史)から五十間道に空き店舗が出ると聞き、独立して自分の店を構えられる可能性を考える。そんな中、いね(水野美紀)からエレキテルが使いものにならないと聞き、源内(安田顕)を訪ねる。源内はエレキテルが売れないのは弥七(片桐仁)のせいだと訴える。
【14話ネタバレ】
●エレキテルの不評 …低品質の偽物を作っている弥七のせいにしてる源内だが、蔦重はいねが使っているエレキテルが源内なものなので不思議がる。
●恨まれる瀬川 …釈放された瀬川は一度吉原に戻った。そんなある日、旗本の娘だが女郎として売られた松崎(新井美羽)が瀬川を刃物で襲う。軽傷で済んだが、松崎は「父上と母上は金に詰まって自害した。お前の夫のせいじゃ」と言い、瀬川を恨んでいたことが明らかに。
●吉原が四民の外に …大文字屋(伊藤淳史)が神田に屋敷を買う契約の直前、「女郎屋を住まわせるわけにはいかない」と町の名主に妨害されてしまう。大文字屋が奉行所に訴えたものの、吉原の人々を「四民の下」(武士でも町人でも百姓でもないその下)と定義し、敗訴へ。吉原の忘八たちは憤る。蔦重も残念がるが、「吉原が四民の外とされるのは忘八の里だから。親父様たちの女郎の扱いはひどい。困った女を食い物にするんじゃなくて、助けるところにしなければ」と駿河屋に訴える。
●瀬川と検校が離縁
…検校は「瀬川の面倒を見ることは遠慮したい」と奉行に伝えた。瀬川は「なんでも望みを叶えてくださった。今、ここに至っても」と検校に感謝する。
●蔦重の元を去る瀬川
…蔦重と瀬川がついに結ばれた。所帯を持って一緒に本屋を営む夢も叶うことに。しかし瀬川が置手紙を残して蔦重の元を去ってしまう。
瀬川は「重三、ありがとね。あの日、あんたが赤本をくれた時、あの時生まれた思いを握りしめていたから、わっちは溺れずに済んだ。女郎の闇に堕ちていかずに済んだんだ。まったくさ、まぶ(間夫)がいなければ女郎は地獄とはこのことさ」「おさらばえ。いつの日もわっちを守り続けてくれたその思い。長い長い初恋を、ありがた山の鳶がらす」などと記していた。
昨今、奉行所や世間からの女郎屋への非難や、検校という役職への恨みも強くなっている。そんな中、元女郎で鳥山検校の元妻・瀬川が蔦重のそばにいては迷惑を掛けるから身を引いたのだった…。
第15話「死を呼ぶ手袋」
ついに蔦重(横浜流星)は吉原で独立し、自分の店「耕書堂」を構える。しかし市中で源内(安田顕)に会うと、様子がおかしい。須原屋(里見浩太朗)や杉田玄白(山中聡)に話を聞くと、源内はエレキテルへの悪評にいらだっているという。一方、大奥総取締・高岳(冨永愛)が田沼意次(渡辺謙)に、家基(奥智哉)に贈る鷹狩り用の手袋を作ってほしいと頼んだ。意次は承諾。その後、鷹狩りに出かけた徳川家治(眞島秀和)の嫡男・家基(奥智哉)が突然倒れてしまい…。意次(渡辺謙)は、蝦夷地の砂金を売り込んできた源内や東作(木村了)に、ある任務を託す。
【15話ネタバレ】
●家元の急逝、真犯人探し …家基(奥智哉)は毒を盛られて亡くなったが、その方法が分からない。意次は源内や東作に死亡原因の調査という任務を託す。源内は家基が獲物を外して悔しがる時に右手の親指を噛んでいたという目撃情報から、手袋に毒が塗られていた可能性を突き止める。それを聞いた意次は動揺する。手袋を家基に送ったのは意次だからだ。高岳に頼まれたとはいえ、自分のせいにされることを恐れる。そんな中、松平武元(石坂浩二)が先に手袋を差し押さえていた。
●武元と意次の対面 …茶室で差し向かいになった武元と田沼意次。意次は犯人に仕立てられることを恐れていたが、武元は「みくびるな」という。意次が犯人なら証拠隠滅してるはずで、黒幕は意次以外の人物であると武元はいう。
武元は「世の大事はまず金、それが当世であるのは、わしとて分かる。しかし金というものは、いざという時に米のように食えもせねば、刀のように身を守ってもくれぬ。人のように手を差し伸べてもくれぬ。左様に頼りなき物であるにもかかわらず、そなたも世の者も、金の力を信じすぎておるようにわしには思える」と問題提起する。
●松平武元の暗殺 …一橋治済(はるさだ)(生田斗真)が人形を意味深に動かしている。そんな中、松平武元の寝所の障子に女の影が映る。目を見開く武元の胸には、かきむしった痕があった。女が武元の寝所を出る際には、証拠の手袋を持ち出していることが分かる。(※)
※松平武元を暗殺した犯人は?・・・犯人は家基暗殺の証拠を隠したかった人物であり、真相に近づきつつあった松平武元が邪魔だった人物。つまり家基の暗殺犯でしょう。家基が亡くなったことで、世継ぎ候補となり得る男子、豊千代(のちの将軍家斉)がいる治済(生田斗真)はメリットがあるため、動機があります。
ただし家基の急死については、田沼意次による暗殺説、一橋治済による暗殺説、乗馬していて落馬したなど諸説あるものの真相は不明。謀殺(計画して人を殺すこと)があったとする証拠がありません。ドラマはあくまでフィクションです。が、森下佳子さんのドラマチックな脚本には魅了されますね。
第16話「さらば源内、見立は蓬莱(ほうらい)」
家基(奥智哉)はそのまま急逝した。しかしその事件は確固たる証拠がないまま幕引きとなってしまう。意次(渡辺謙)は源内(安田顕)に、これ以上家基の事件について詮索を控えることを告げると、源内は激怒する。一方、蔦重(横浜流星)は源内の住む屋敷を訪ねて、正月に出す戯作の新作を依頼するが、源内が奇妙な言動をすることが気になる。そんな矢先、蔦重や意次の元に「源内が人を斬った」という知らせが入る。
【16話ネタバレ】
意次(渡辺謙)は手袋がなくなったことを知る。そんな中、将軍・家治(眞島秀和)は意次のことを疑うが、意次は否定した。その後、意次は源内(安田顕)から手袋の毒の調査をしたいと言われるが、詮索を控えることを告げる。意次は源内自身の身も危ないという心配もしていたのだが、源内は「こんなもんでオレの口に戸は立てられませんぜ」と激怒する。
蔦重から「芝居になりそうなお話を」という新作執筆の依頼が源内にくる。源内は一連の事件を物語として書く↓
「近頃、お江戸に流れしは、死を呼ぶ手袋の噂。そこに目をつけたのは稀代の悪党。その噂を使い、あちらこちら人殺し。だが、その鬼畜の所業に気付いたる男がいた。その名も七ツ星の龍。しかし悪党も大したもの、なんとその龍こそを人殺しに仕立て上げる。危うしの七ツ星!そこに現れたるは古き友なる源内軒。これより幕を開けたるはそんな二人の痛快なる敵討ち」
(※「七ツ星」とは田沼家の家紋である「七曜」のこと。「龍」とは、意次の幼名「龍助」からの見立て。つまり「七ツ星の龍」とは田沼意次のことでしょう。「源内軒」はそのまま平賀源内のこと。源内が意次と二人で真犯人を討つ!という物語)
しかし、家治の世継ぎである家基(奥智哉)の死の真相に近づき、それを広めようとしている源内がはめられる。「久五郎」や「丈右衛門」と名乗る正体不明の男たちが源内に接近し、架空の屋敷の普請話を源内に持ちかけ、源内に薬物を摂取させて錯乱状態にさせ、殺人犯に仕立てた。(久五郎も口封じのため殺害された)
源内は獄中で死亡した。
一連の真犯人は御三卿のひとり、一橋治済(生田斗真)と示唆される場面が描かれる。源内の未完成の遺作が治済の目の前で燃やされたのだ。
意次は「言うたではないか。お前のためにも忘れよと…」と涙した。
須原屋(里見浩太朗さん)は「源内の本を出し続ける」と誓う。
蔦重は「俺、源内先生が死んだって信じねえことにします。分かんねえなら、楽しいことを考える。それが俺の流儀なんで」という。
その後。蔦重は自ら筆を取った「伊達模様見立蓬莱」を出版。内容をチェックした朋誠堂喜三二(尾美としのり)が「恩が恩呼ぶ、めでてえいい話だよ。共に考えていた人もきっと喜んでくれるよ」と称賛する。「共に考えていた人」とは瀬川(小芝風花)のことで、吉原を舞台に女郎が幸せになるストーリーだ。
※4月27日は『大河ドラマべらぼう ありがた山スペシャル』を放送。
第17話「乱れ咲き往来の桜」
耕書堂は青本など10冊もの新作を一挙に敢行し、蔦重(横浜流星)の目論見通り、認知度が急上昇する。そんな中、かつてうつせみ(小野花梨)と足抜けした新之助(井之脇海)と再会。新之助との話す中で、蔦重は子供が読み書きを覚えるための手習い本である「往来物」に目をつける。
「往来物」の制作にあたって、蔦重は地域や業界の事情に詳しい豪農や豪商らから入念に取材した。そして、「自分が関わった本」が上梓されることを喜び、地域の名士らが進んで本の販路拡大に動く。
さらに蔦重は、鶴屋(風間俊介)や西村屋(西村まさ彦)から圧力をかけられていた彫師・四五六(肥後克広)と売り上げに関わらず毎年20両を払うという約束で専属契約を結ぶ。
蔦重の狙い通り、本に携わった人たちを拠点に売り先は加速度的に増えていき、江戸市中に囚われない独自の販路を見事開拓することに成功。
一方、意次(渡辺謙)は視察のため三浦(原田泰造)と共に領地である遠江国の相良藩を訪れた。田沼が街道や港を整備した結果、商いが活性化した。
意次は城の普請(土木・建築)を優先するつもりだった。だが、源内に「まず民が使うものを先に整えるべき」「何より民が富む仕掛けを作る。さすれば、田沼はおのずから富むことになる」と言われて改めたのだった。
江戸に戻った意次は「幕府が、俺の指図どおりに動けば、江戸を、ひいてはこの国をすべて相良と同じように源内が描いた豊かな国になる」と幕閣での権力をさらに強めていこうとする。
だが、意次の周囲には不穏なことが起きている。かつて意次は旗本の佐野政言(矢本悠馬)が持ってきた系図をあろうことか池に捨てた。そのことを気にする息子の意知(宮沢氷魚)は父・意次に「せめて佐野を良い役職につけてやってほしい」と頼むが、意次の返事はどこかやる気のないものだ。(とある史実に近づいている?)
ラスト。蔦重は他の版元の本に目を通しているうちに、とてつもなく器用に、様々な絵師の絵柄を自在を操る一人の人物に気付く。この「北川豊章」は唐丸ではないか?と疑う蔦重。(つづく)
第18話「歌麿よ、見徳は一炊夢(みるがとくはいっすいのゆめ)」
蔦重は北川豊章(加藤虎之介)という絵師が描いた数枚の絵を見比べるうちに、ある考えが浮かんだ。早速、豊章の長屋を訪ねるが、そこにいたのは捨吉(染谷将太)と名乗る男だった。そんな中、蔦重は朋誠堂喜三二(尾美としのり)に新作青本の執筆を依頼。女郎屋に連泊できるという「居続け」という特別待遇を受けて喜び、書き始めた喜三二だったが、しばらくして喜三二の筆が止まる事態が起こる。
喜三二の筆が止まった理由は男性特有の病に悩まされていたから。だが、喜三二は闘病中に見た夢をヒントに『見徳一炊夢』という作品を書き上げた。
一方、蔦重は、捨吉(染谷将太)が男性客をとっていることから、いね(水野美紀)に「好きで色を売る商いをする人っていたりしますか?」と尋ねる。いねは「たまにいるのは罰を受けたい子だね。自分のせいで色が死んだり、親が死んだり。そういう子の中には自分は酷い目に遭って当然だからこの稼業も好きだ、ありがたいって言いだすのはいたよ。自分なんか早く死んじまえばいいんだ、ってね」と答える。
捨吉は行方知れずとなっていた唐丸だった。唐丸はつらい過去を話す。……母親は下級遊女で、堕胎しようとしても堕胎できなかった。唐丸は「なんで生まれてきたんだ」と母に言われながら育った。七歳過ぎたら食い扶持を稼ぐため客を取らされた。そんな中、あやかし絵(妖怪絵)で知られた鳥山石燕(片岡鶴太郎)という絵師と出会った。絵を描くことの喜びを知り、辛うじて生きてこられた。
しかし石燕の元で本格的に絵を学ぶことを母が許す訳もなく、激しい折檻が待っていたのは。「生まれて来たのが間違いだった」と絶望していた唐丸。そんな時、明和の大火が起きて、蔦重に助けられた。
蔦重と出会った時、唐丸は火に戻ろうとしたが、実は母親を見捨てた罪悪感からだった。当時、母親が倒壊した建物の下敷きになっていたのだ。母は「てめえだけ助かろうって肚だろ。あんたはどうしたって死なない。人の命を吸い取る鬼の子だからね」と言い、唐丸の足を離そうとしなかった。「このままじゃ俺はおっ母さんに殺される」と思った唐丸は、母を見捨てる形になった。
その後、蔦重の元で働いていた唐丸だったが、母親の元ヒモ、ヤス(高木勝也)に運悪く見つかり、「母殺し」をネタに金をせびられてしまった。そして、店の売り上げに手を付けてしまい、これ以上蔦重たちに迷惑をかけられない、とヤスと川に飛び込んだが、生き延びた。
人別(戸籍)がない唐丸は、絵の才能と身体を売って生きてきたのだった。
蔦重は「俺はお前を助けらんねぇ。けど、お前が生きてえというなら、いくらでも手を貸せる」「俺は死んで償いたいのに、こいつに無理やり生かされたんだって。ごうつくな本屋に見込まれて絵描かされたたんだって、その言い訳にはなれる。」「お前が悪いとは思えねえ。死んだ奴らにゃ悪いけど、お前が生きて良かったとしか思えねぇんだよ。石を投げるのは別のヤツの役目。おれはお前を助ける」と伝える。蔦重が源内先生や瀬川の力になりきれなかった分、唐丸だを助けたいと必死だった。唐丸は涙する。
蔦重は唐丸を吉原に連れ戻すことに成功。養母・ふじ(飯島直子)の配慮によって、駿河屋の養子・勇助の人別(戸籍)が彼に与えられ、2人は義兄弟の仲となった。
こうして「絵師歌麿」が誕生するのだった。
第19話「鱗の置き土産」
放送日:5月18日(日)20:00~
鱗形屋(片岡愛之助)は経営難に陥り、店を畳むことに。そこで鶴屋(風間俊介)や西村屋(西村まさ彦)らと協議し、鱗形屋お抱えの売れっ子作家・恋川春町(岡山天音)は今後、鶴屋で書くことが決まる。しかし蔦重は市中の地元問屋たちの勢いに対抗するため、春町の獲得を狙い、作戦を練っていた。一方、江戸城では知保の方(高梨臨)が毒による自害騒ぎを起こし、意次(渡辺謙)は事情を探っていた。
第20話「寝惚けて候」
放送日:5月25日(日)20:00~
大田南畝(桐谷健太)作の「菊寿草」の中で、喜三二(尾美としのり)の「見徳一炊夢」や耕書堂が高く評価された蔦重は、須原屋(里見浩太朗)と共に南畝の家を訪ねる。そこで蔦重は狂歌が人気があると聞き「狂歌の会」への誘いを受ける。一方、意次は家治(眞島秀和)が次期将軍に一橋家の豊千代を、御台所に種姫を迎える意向であることを一橋治済(生田斗真)に伝える。将軍後継問題は決着すると思われたのだが。
【べらぼう】あらすじ概要(ネタバレなし)
- 時は18世紀半ば。
- 舞台は、人口100万を超え、天下泰平の中、世界有数の大都市に発展した江戸。
- 主人公は、多くの浮世絵師・作家の才能を世に送り出した出版人「蔦屋重三郎」(つたやじゅうざぶろう)。※実在の人物です。
貸本屋からヒットメーカーへ
蔦重こと蔦屋重三郎(横浜流星)は、江戸郊外の吉原の貧しい庶民の家に誕生。幼いころに両親と生き別れ、引手茶屋・駿河屋の養子となる。 蔦重は、貸本屋から身を興し、書籍の編集・出版業へ。
当時、時の権力者・田沼意次(渡辺謙)が創り出した自由な空気の中、江戸文化が花開き、平賀源内(安田顕)など多彩な文人が輩出されていました。
蔦重は、朋誠堂喜三二(平沢常富の筆名)などの文化人たちと交流を重ね、「黄表紙本」という挿絵を使った書籍でヒット作を次々と送り出します。
江戸の出版王へ
33歳の蔦重は商業の中心地・日本橋に耕書堂を開業。“江戸の出版王”へと成り上がっていきます。蔦重は、喜多川歌麿(染谷将太)、山東京伝、葛飾北斎、曲亭馬琴、十返舎一九といった若き個性豊かな才能たちをが見いだしました。
出版統制令
時世は移り変わり、田沼意次が失脚。代わりに台頭した松平定信は寛政の改革を実施し、1790年には幕政批判や風紀を乱す書物と書き手を取り締まる「出版統制令」を発令します。翌1791年に戯作者の山東京伝の洒落本が風俗を乱したとして罰せられ、彼と親交の深かった蔦重も財産の半分を没収される処罰を受けます。周囲では江戸追放や死に追いやられる者も…。
蔦重の晩年
蔦重は、その後も幕府からの執ような弾圧を受け続けま。それでも反権力を貫き通し、戦い続けた蔦重。そんな中、蔦重の体を病魔が襲います。 命の限りが迫る中、蔦重は壮大なエンターテインメントを仕掛けます。それは浮世絵師・東洲斎写楽(とうしゅうさいしゃらく)の企画・プロデュースです。
歌麿、写楽、北斎…。名前と作品は知ってるけど、版元・蔦屋重三郎のことは知らなかった。知られざる物語を知れるの楽しみ♪
【べらぼう】なぜ蔦屋重三郎はヒットメーカーに?
2025年の大河の主人公・蔦屋重三郎は、吉原のガイドブックをヒットさせ、「美人画」の喜多川歌麿、「役者絵」(歌舞伎絵)の東洲斎写楽という2大スターを生み出した(企画編集・制作を行う)江戸のヒットメーカー。江戸のメディア王とも称されています。
気になるのは、なぜ蔦屋重三郎はヒットメーカーになったのか?という疑問。
もちろん大河ドラマを視聴することで、分かっていくのですが…。実在する人物なので評伝や解説本がたくさん出ています。その中で、分かりやすく7つのポイントを挙げている書籍がありました。
伊藤賀一氏(「スタディサプリ」日本史講師)が著者『これ1冊でわかる! 蔦屋重三郎と江戸文化: 元祖・敏腕プロデューサーの生涯と江戸のアーティストたちの謎を解き明かす』の中で、以下の7つのキーワードを挙げています↓
蔦屋重三郎が成功した(ヒットメーカーになった)7つのキーワード
- 『出自』を活かした。
- 『家庭の事情』を活かした。
- 『競合相手の失敗』を活かした。
- 『流行(ブーム)』を活かした。
- 『業界への弾圧』を活かした。
- 『みずからの死』を活かした。
- 『時代背景』を活かした。
出自(親ガチャ)を活かす
特に、出自や家庭事情を活かした点は興味深いです。伊藤氏は、蔦屋重三郎について「現代社会では『ガチャ』と呼ばれるような、みずからは選べない偶発的要素を前向きに活かし、たくましくなり上っていった人物だ」と評しています。
弾圧に屈しない
業界への弾圧に屈しなかったのも特筆すべき点。寛政の改革による出版統制令の影響で、戯作の黄表紙や洒落本が発売禁止処分になり、狂歌絵本も一時的に停滞。それでも、蔦重は浮世絵や専門書、学術書に活路を見出し、話題になりました。
閉塞感が漂う時代に壁を突破
また、江戸の人々は物価高に振り回されながらも、ゆるい世を謳歌し、出版業界は隆盛を迎えました。
実質賃金が上がらなくて閉塞感が漂う現代。現状を時代や政治のせいや、親ガチャのせいにして嘆いて、後ろ向きに生きていても壁を突破できません。現代を生きる我々にも、蔦屋重三郎から色々と学べるところは多いかもしれませんね。
【べらぼう】蔦屋重三郎とTUTAYAの関係
TUTAYA(蔦屋書店)は重三郎の子孫が経営してるの?と気になりますね。
実は、蔦屋重三郎とTUTAYA(蔦屋書店)は関係ありません。
TUTAYA(蔦屋書店)は蔦屋重三郎の子孫が経営しているわけではありません。
TSUTAYAを創業したのは増田宗昭(ますだむねあき)さんですが、その増田さんの祖父が営んでいた置屋の屋号が「蔦屋」だったことに由来して、蔦屋書店と名付けられたそうです。
なお、その祖父の屋号は、蔦屋重三郎の業績にあやかった命名であるとされています。
【べらぼう】蔦屋重三郎の年表
大河ドラマ【べらぼう】の主人公・蔦屋重三郎の年表(大河ドラマとの対応表)です↓
ドラマ | 年代・蔦重の年齢 | 蔦屋重三郎の出来事 |
---|---|---|
寛延3年1月7日(1750年2月13日)・0歳 | 誕生(遊郭の街である新吉原で産まれた) | |
1話 | 安永2年(1773年)・23歳 | 本屋「書肆耕書堂」を営む |
2話 | 安永3年(1774年)・24歳 | 『細見鳴呼御江戸』編纂に携わる |
3話 | 安永3年(1774年)・24歳 | 「蔦屋」の名で初めて北尾重政を絵師に起用した『一目千本』を刊行 |
安永4年(1775年)・25歳 | 自ら『籬の花』と題した吉原細見を刊行開始 | |
4話 | 安永4年(1775年)・25歳 | 老舗の版元西村屋与八と共同で礒田湖龍斎の『雛形若菜の初模様』シリーズを刊行 |
安永5年(1776年)・26歳 | 山崎屋金兵衛と組んで北尾重政と勝川春章を起用した彩色摺絵本『青楼美人合姿鏡』を刊行 | |
安永6年(1777年)・27歳 | 『明月余情』『手ごとの清水』『娼妃地理記』刊行。 | |
安永9年(1780年)・30歳 | 朋誠堂喜三二の黄表紙、四方赤良の『虚言八百万八伝』などを刊行。 | |
天明元年(1781年)・31歳 | 志水燕十の黄表紙『身貌大通神畧縁記』刊行。作画の北川豊章が歌麿を初めて名乗る | |
天明3年(1783年)・33歳 | 日本橋通油町に進出し、耕書堂を開業。狂歌師として「蔦唐丸」を名乗る。喜多川歌麿画の『燈籠番附 青楼夜のにしき』、四方赤良編の『通詩選笑知』刊行。吉原細見の株を独占。『五葉松』を刊行 | |
天明4年(1784年)・34歳 | 北尾政演画の『吉原傾城新美人合自筆鏡』、四方赤良編の『通詩選』刊行。 | |
天明5年(1785年・35歳) | 山東京伝の黄表紙『江戸生艶気樺焼』、洒落本『息子部屋』、狂歌集『故混馬鹿集』『狂歌百鬼夜狂』『夷歌連中双六』などを刊行。 | |
天明6年(1786年)・36歳 | 山東京伝の洒落本『客衆肝照子』、北尾政演画、宿屋飯盛編の狂歌絵本『吾妻曲狂歌文庫』、喜多川歌麿の絵入狂歌本『絵本江戸爵』刊行。 | |
天明7年(1787年)・37歳 | 山東京伝の洒落本『通言総籬』、喜多川歌麿の絵入狂歌本『絵本詞の花』、四方赤良編の狂歌集『狂歌才蔵集』、北尾政演画、宿屋飯盛編の狂歌絵本『古今狂歌袋』刊行。 | |
天明8年(1788年)・38歳 | 山東京伝の洒落本『傾城觿』、喜多川歌麿の絵入狂歌本『絵本虫撰』刊行 | |
寛政元年(1789年)・39歳 | 喜多川歌麿画の『潮干のつと』刊行。恋川春町の黄表紙『鸚鵡返文武二道』刊行 | |
寛政2年(1790年)・40歳 | 山東京伝の『小紋雅話』、洒落本『傾城買四十八手』刊行。 | |
寛政3年(1791年)・41歳 | 山東京伝の黄表紙『箱入娘面屋人魚』、洒落本『仕懸文庫』『青楼昼之世界錦之裏』『娼妓絹籭』が摘発される。重三郎は身上半減の重過料が課される。 | |
寛政4年(1792年)・42歳 | 曲亭馬琴が番頭として蔦屋で働き始める。10月、母の津与が死去。この年より翌年にかけて喜多川歌麿の美人大首絵を多数刊行。戯作制作を断念し、書物問屋として学術関連の書物刊行を始める | |
寛政5年(1793年)・43歳 | 結婚を機に曲亭馬琴が退職 | |
寛政6年(1794年)・44歳 | この年より翌年にかけて東洲斎写楽の役者絵を多数刊行。十返舎一九が蔦屋に寄宿、黄表紙『心学時計算』刊行。 | |
寛政7年(1795年)・45歳 | 版元蔦屋重三郎として確認されている最後の錦絵(東洲斎写楽作)刊行。本居宣長の随筆集『玉勝間』刊行。 | |
寛政9年(1797年)・47歳 | 死没 |