大河ドラマ【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】のキャストと相関図!横浜流星主演 2025年放送!

2025年のNHK大河ドラマは、横浜流星主演の『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(べらぼう つたじゅうえいがのゆめばなし)。脚本は森下佳子さんで『おんな城主 直虎』に続き2度目の担当です。

今回は大河ドラマ【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】のキャストと相関図などについて。

目次

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】のキャスト一覧

■主人公・蔦屋重三郎とその妻

  • 蔦屋重三郎(通称:蔦重)…演:横浜流星 – 主人公。
  • てい …演: -蔦重の妻。

■引手茶屋・駿河屋の人々

  • 駿河屋市右衛門…演: – 蔦重の養父。
  • ふじ…演:飯島直子
  • 次郎兵衛…演:

■吉原の人々

  • 老舗女郎屋・松葉屋の人々
    • 花の井(五代目瀬川)…演:小芝風花
    • 松葉屋半左衛門…演:
    • うつせみ…演: – 「座敷持ち」(呼出の下のランク)の遊女。
    • いね…演: – 元花魁(おいらん)。松葉屋の女将。
  • 吉原で生きる女たち
    • 松の井 …演: – トップの「呼出」(よびだし)(吉原遊郭で最高級の遊女の証し)。
    • とよしま …演:珠城りょう
    • 志げ …演:山村紅葉
    • 志津山 …演:東野絢香 – 玉屋の座敷持ちの遊女。
  • 女郎屋の女将・主人たち
  • 河岸見世の女たち
    • きく …演:かたせ梨乃 – 最下層の河岸見世(かしみせ)女郎たちを抱える「二文字屋」の女将。
    • 朝顔 …演:愛希れいか
    • ちどり …演:中島瑠菜 – 「二文字屋」の遊女。
  • 蔦重と深い絆で結ばれる人々
    • 半次郎 …演:六平直政
    • 留四郎 …演: – 吉原細見“改め”の仕事を請け負う浅草の本屋。
    • 唐丸 …演:渡邉斗翔
  • 当代一の花魁(おいらん)

■江戸市中

  • 地本問屋・鱗形屋の人々
    • 鱗形屋孫兵衛 …演:片岡愛之助
    • 鱗形屋長兵衛 …演:三浦獠太
    • 藤八 …演:
  • 江戸の本屋の主たち
    • 須原屋市兵衛…演:里見浩太朗 – 「解体新書」などを出版した、時代を代表する書物問屋の店主
    • 鶴屋喜右衛門 …演:風間俊介
    • 西村屋与八 …演:西村まさ彦 – 江戸を代表する地本問屋・永寿堂 (えいじゅどう)を運営。 蔦重のライバル。
    • 小泉忠五郎 …演:芹澤興人 – 吉原細見“改め”の仕事を請け負う浅草の本屋。
  • 江戸の市井の人々
    • 平賀源内…演:安田顕
    • 小田新之助…演:
    • 平秩東作 …演:木村了
    • 鳥山検校 …演:市原隼人
  • 絵師・戯作者
    • 平沢常富(朋誠堂喜三二) …演: -江戸在住の“外交官”であり当代一の“覆面”戯作者。
    • 勝川春章…演:前野朋哉
    • 北尾重政…演:橋本淳 – 蔦重出版物に“北尾重政”あり!商売初期から支える人気絵師。
    • 礒田湖龍斎 …演:鉄拳

■徳川の人々

  • 将軍家・大奥の人々
    • 高岳 …演:冨永愛
    • 徳川家治 …演: – 意次との深い絆を持つ10代将軍。
    • 徳川家基 …演:奥智哉 – 幻の11代将軍。
    • 知保の方 …演: – 家治の側室。家治の長男・家基を出産。
  • 御三卿 田安家・一橋家の人々
    • 一橋治済 …演:生田斗真 – 11代将軍・家斉の“父”。
    • 田安賢丸 …演:寺田心 -田安徳川家の七男。のちの“松平定信”。
    • 宝蓮院 …演:花總まり
    • 大崎 …演:映見くらら -11代将軍・家斉の乳母。

■幕臣の人々

  • 田沼意次をとりまく人々
    • 田沼意次 …演:渡辺謙
    • 田沼意知 …演:
    • 三浦庄司 …演:
    • 松本秀持 …演: – 親田沼派の勘定奉行。
  • 田沼時代を生きる幕臣たち
    • 松平武元 …演:石坂浩二 -老中首座(老中のうちで最も格上。事実上の執政者)
    • 松平康福 …演:相島一之 -田沼の外戚の老中。
    • 佐野政言 …演:矢本悠馬 -反田沼の“世直し大明神”。
    • 長谷川平蔵宣以 …演:中村隼人 – のちの時代劇のヒーロー“鬼平”。

■蔦重とヒット作を世に出す仲間たち&江戸で名声をとどろかす文化人

  • 桐谷健太…役:大田南畝/四方赤良 – 天明狂歌のスター。
  • 古川雄大…役:北尾政演/山東京伝 – 江戸のベストセラー作家。
  • 岡山天音…役:倉橋格/恋川春町 – 『金々先生栄花夢』が大ヒット。
  • 寛一郎…役:富本午之助 – 江戸浄瑠璃の歌い手。
  • 山中聡…役:杉田玄白 – 『解体新書』の生みの親。
  • 栁俊太郎…役:土山宗次郎 – 意次の側近。
  • 山口森広 …役:唐来三和 – 江戸の戯作者。
  • 浜中文一 …役:朱楽菅江 – 狂歌三大家の一人。
  • 片岡鶴太郎…役:鳥山石燕 – 妖怪画の大御所。

■語り

  • 綾瀬はるか…語り/九郎助稲荷(くろすけいなり)-江戸時代に吉原遊廓の廓内にあった稲荷社。この稲荷が、吉原を、江戸を、そして蔦重(横浜流星)を、天から見守り、時に寄り添いながら、物語を案内する。

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】の相関図

吉原の人々

「べらぼう」相関図/吉原の人々
(C)NHK

江戸市中の人々

徳川家の人々

田沼時代を生きる幕臣たち

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】のキャスト(主要人物)

横浜流星(役:蔦屋重三郎)

キャスト横浜流星(よこはま りゅうせい)…1996年〈平成8年〉9月16日生まれ。神奈川県横浜市生まれ埼玉県出身。本名同じ。スターダストプロモーション所属。極真空手 初段 (2011第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部優勝[世界一])。主な出演ドラマは『初めて恋をした日に読む話』『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』『私たちはどうかしている』など。

登場人物:蔦屋重三郎(つたや じゅうざぶろう)…寛延3年1月7日(1750年2月13日)生まれ。寛政9年5月6日(1797年5月31日)没。江戸時代の版元(出版人)。喜多川歌麿、葛飾北斎、山東京伝、滝沢馬琴を見出し、日本史史上最大の謎の一つ「東洲斎写楽」を世に送り出す。「江戸のメディア王」として人気者になった快男児。

安田顕(役:平賀源内)

キャスト安田顕(やすだ・けん)

登場人物:平賀源内(ひらが・げんない)…“あふれるアイデアで日本の未来を変える希代の天才”本草家、戯作者、鉱山開発者、発明家。先進的なアイデアを次々と思い浮かべては、その実現のため日本各地を巡り、成功と失敗を繰り返し、ときに山師とも呼ばれる。その発想に田沼意次もほれ込み、特命を託すほど目にかけている。蔦重も、地元・吉原に再び客を呼び寄せようと、江戸の有名人になっていた源内に仕事の依頼をすべく接触を試みる。

小芝風花(役:花の井 / 五代目瀬川)

キャスト:小芝風花(こしば ふうか)…1997年4月16日生まれ。大阪府出身。オスカープロモーション所属。『妖怪シェアハウス』シリーズ、『波よ聞いてくれ』などでドラマ主演を務める。2024年は 『あきない世傳 金と銀』 『大奥(フジテレビ版)』で主演を務めるなど引っ張りだこ。

登場人物:花の井(五代目瀬川)…蔦屋重三郎(横浜流星)の幼なじみ。吉原の老舗妓楼・松葉屋を代表する遊女。重三郎とは、ともに親に捨てられて吉原で育ち、何でも話せる良き相談相手である。時に蔦重を助け助けられながら、共に生まれ育った吉原の再興に尽力を注ぐ。やがて、とある理由から長らく途絶えていた伝説の遊女の名跡“瀬川(せがわ)”を継ぎ、その名を江戸市中に轟かすこととなる。

渡辺謙(役:田沼意次)

キャスト:渡辺謙(わたなべ・けん)… 1959年10月21日生まれ。新潟県出身。『ラスト サムライ』 『バットマン ビギンズ』 『硫黄島からの手紙』 『インセプション』などに出演しており、世界的に知名度が高い日本人俳優の1人。大河ドラマは『山河燃ゆ』(1984)・『独眼竜政宗(1987、主演)・『炎立つ 第一部・第三部』(1993 – 1994、主演) ・『北条時宗』(2001)・『西郷どん』(2018)に続いて本作で6作目。

登場人物:田沼意次(たぬま・おきつぐ)…第9代将軍徳川家重と第10代徳川家治の治世下で側用人と老中を兼任し、幕政を主導した人物。幕府“新時代”を目指す改革者にして、“絶対的権力者。”自らの才能と実行力で、足軽出身の出自から遠江相良藩(いまの静岡県牧之原市)の五万七千石の大名に昇りつめた人物。米による幕府の財政運営に限界を覚え、金を動かして経済をまわす“商業重視”の政策に方針を大転換する。商人を中心に江戸は好景気に沸く。また印旛沼の干拓、蝦夷地の開発、優秀な人材を幕政に積極的登用し、“新しい日本”を創り始める。

宮沢氷魚(役:田沼意知)

キャスト宮沢氷魚(みやざわ・ひお)

登場人物: 田沼意知(たぬま・おきとも)…“意次(おきつぐ)の後継者”にして、“悲劇のプリンス”。田沼意次の嫡男。田沼権勢の象徴として、若くして、若年寄(江戸幕府の重職。老中を補佐する役職)に昇進。異例の出世をとげる。意次が着々と実行してきた改革を、より推進し、政治的手腕を発揮、蝦夷開発にも積極的に携わっていく。また、江戸の町を度々見聞するなど好奇心旺盛な一面も持つ。父・意次の正統な後継者と思われていた矢先、江戸城内で予期せぬ事件に巻き込まれる。

中村隼人 (役:長谷川平蔵宣以)

キャスト:初代・中村隼人 (なかむら はやと)…1993年〈平成5年〉11月30日生まれ。歌舞伎役者。大河ドラマには『龍馬伝』(2010年、徳川家茂役)『八重の桜』(2013年、松平定敬 役)で出演している。

登場人物:長谷川平蔵宣以(はせがわ・へいぞう のぶため) …時代劇のヒーローである、のちの“鬼平”(※池波正太郎の時代小説「鬼平犯科帳」及び同名の時代劇の主人公のモデル)。青年時代は風来坊で「本所の銕」と呼ばれ、遊里で放蕩の限りを尽くしたという逸話も持つ。のちに老中・松平定信に登用され「火付盗賊改方」を務め、凶悪盗賊団の取り締まりに尽力する。その人柄も相まって庶民から「今大岡」「本所の平蔵様」と呼ばれて絶大な人気を誇った

石坂浩二 (役:松平武元)

キャスト石坂浩二

登場人物:松平武元(まつだいら・たけちか)… “西の丸の爺”。老中首座 吉宗、家重、家治の将軍三代に仕え、家治からは「西の丸の爺」と呼ばれ信頼された「老中首座」。上野国館林藩主でもあり、その官位から「右近将監(うこんのしょうげん)」様と呼ばれ、敬愛を集める。

片岡愛之助(役:鱗形屋孫兵衛)

キャスト片岡愛之助

登場人物:鱗形屋孫兵衛(うろこがたや・まごべえ)…本屋商売の“師”であり、業界最大の“敵”大人向けの絵本・黄表紙『金々先生栄花夢』で黄表紙のパイオニアとなった、江戸を代表する日本橋(いまの中央区)や深川(いまの江東区)の地本問屋の主。蔦重に初めて本格的な本づくりの仕事を任せるなど、商売の基礎を指南する。やがて蔦重が本格的に本屋業に乗り出すと一転、ライバル関係となり、激しい争いを繰り広げていく。

高橋克実(役:駿河屋)

キャスト高橋克実(たかはし・かつみ)

登場人物:駿河屋(するがや)…吉原を代表する引手茶屋(ひきてぢゃや)(客に遊女を紹介する案内所)“駿河屋”の主。両親に捨てられた、幼い蔦重(横浜流星)を養子にして育てあげた。蔦重の商売に対する姿勢と才覚には一目置いている。

里見浩太朗 (役:須原屋市兵衛)

キャスト:里見浩太朗(さとみ・こうたろう)…1936年11月28日生まれ。東京市渋谷区出身、静岡県育ち。自らが社長を務める株式会社 里見プロモーション所属。 数々の時代劇に出演しており、『水戸黄門』の助さんこと佐々木助三郎役、『長七郎江戸日記』の松平長七郎役は代表作2002年からは『水戸黄門』の五代目・水戸光圀役を9年に渡って演じた。

登場人物:須原屋市兵衛(すわらや・いちべえ)…『解体新書』など先進的な本を出版した、時代を代表する書物問屋の店主。日本橋の中心地に店を構え、漢籍や学術書、辞典などを扱う大手本屋の商人でありながら、平賀源内や杉田玄白などが書いた“新しい本”を数多く出版する個性的で革新的な版元(出版人)。幕府の弾圧を逃れながらも『解体新書』や『三国通覧図説』など“世の中を変える本”を次々と出版する挑戦的な版元であった。

染谷将太(喜多川歌麿)

キャスト染谷将太(そめたに・しょうた)

登場人物:喜多川歌麿(きたがわ・うたまろ)…浮世絵師。幼い頃、絵師・鳥山石燕のもとで絵を学び、その後、蔦重と出会う。蔦重が洒落本、黄表紙、狂歌本と次々と新たな出版物を手掛けていく中で、挿絵の仕事などを任され、自らの画力を磨いていく。やがて寛政の改革で時代が変わると、蔦重と浮世絵の美人画を仕掛け、その才能を一気に開花させる。美人画は江戸で大評判となり、人気絵師となっていく。

福原遥(役:誰袖)

キャスト福原遥(ふくはら・はるか)

登場人物:誰袖(たがそで) …蔦重を慕う当代一の花魁(おいらん)。吉原の新興勢力・大文字屋の遊女。禿(かむろ)上がりの振袖新造(ふりそでしんぞう)の時には「かをり」(演:稲垣来泉)と名乗り、蔦屋重三郎(横浜流星)に一方的な恋心を抱く。そして成長し、吉原を代表する花魁に。その後、老中・田沼意次の“懐刀”ともいえる幕臣・土山宗次郎に祝儀を含めて1200両という莫大な金額で身請けされ、江戸中にその名を広める。しかし、その金の出所についてある疑惑が生まれ、やがて吉原と江戸幕府、そして蔦重と誰袖の人生を揺るがす大事件へと発展する。

橋本愛(役:てい)

キャスト橋本愛(はしもと・あい)

登場人物:てい …のちの蔦屋重三郎の“妻”。とある市中の本屋の娘。謹厳実直(きんげんじっちょく)で控え目な女性。だが、そのために損ばかりをしてきた。ある種、世間に慣れた遊女たちが集まる吉原で育った蔦重(横浜流星)にとっては非常に慣れないタイプの女性。ていにとっても蔦重はその出自も含めて受け入れがたい存在。しかし、「本を愛する」という一点で共通しているため、二人の絆となり、いつしかかけがえのない存在となっていく。

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】キャスト(吉原の人々)

飯島直子(役:ふじ)

キャスト:飯島直子(いいじま・なおこ)

登場人物:ふじ … 蔦重の義理の母。駿河屋の妻で引手茶屋の女将。蔦重はじめ身寄りのない子どもたちを育て見守る慈愛の人で、実の子である次郎兵衛(中村 蒼)を溺愛している。

中村蒼(役:次郎兵衛)

キャスト中村蒼(なかむら・あおい)

登場人物:次郎兵衛(じろべえ

駿河屋(高橋克実)の実子であり、蔦重(横浜流星)の義理の兄。吉原に向かう手前の五十間道で茶屋の経営を任されてはいるが、実際の切り盛りは蔦重が行っている…蔦重は、その軒先を借り、貸本屋も営んでいる。次郎兵衛は、はやりもの好きでおしゃれに敏感、自由気ままな性格で、いわゆる「放蕩息子」。

六平直政(役:半次郎)

キャスト:六平直政(むさか・なおまさ)…1954年4月10日生まれ。東京都出身。2023年よりフリーで活動。

登場人物:半次郎(はんじろう)…五十間道、茶屋・蔦屋の向かいにある蕎麦屋“つるべ蕎麦”の主。幼いころから蔦重(横浜流星)や次郎兵衛(中村 蒼)を見守ってきた。

水沢林太郎(役:留四郎)

キャスト水沢林太郎(みずさわ・りんたろう)

登場人物:留四郎(とめしろう)…蔦重の義父・駿河屋(高橋克実)は身寄りのない男子を集め、店の若い衆として奉公させている。留四郎はとあることがきっかけで、次郎兵衛(中村 蒼)が主の五十間道の“蔦屋”で蔦重(横浜流星)と共に働くことになる。

渡邉斗翔(役:唐丸)

キャスト:渡邉斗翔(わたなべ・とわ)…2012年 12月11日生まれ。クラージュキッズ所属。「降り積もれ孤独な死よ」 「光る君へ」「放課後カルテ」などに出演。

登場人物:唐丸(からまる)…次郎兵衛(中村 蒼)の店、蔦屋(つたや)で蔦重(横浜流星)と共に働く謎の少年。

正名僕蔵(役:松葉屋半左衛門)

キャスト正名僕蔵(まさな・ぼくぞう)

登場人物:松葉屋半左衛門(まつばや・はんざえもん)…代々“名妓(めいぎ)”としてその名を江戸中にとどろかす「瀬川」を輩出してきた老舗女郎屋“松葉屋”の主。花の井(小芝風花)ら数多くの女郎を抱え、花魁(おいらん)から禿(かむろ)まで、その数は50人以上とも。吉原の顔役で町の決めごとを取り仕切る。

水野美紀(役:いね)

キャスト水野美紀(みずの・みき)

登場人物:いね…代々、瀬川という伝説の女郎を輩出する老舗の松葉屋の女将。いねもかつて花魁であったが、主人(正名僕蔵)に見初められ女将として見世の経営に携わる。四代目・瀬川とは同年代であり、いつしか花の井(小芝風花)に瀬川の名跡の“或るいわく”について語る。

小野花梨(役:うつせみ)

キャスト小野花梨(おの・かりん)

登場人物:うつせみ…松の井、花の井に次ぐ女郎で「座敷持ち」。とある出会いがきっかけで、幼いころから吉原で女郎として生きてきたうつせみの人生が大きく変わることになる。

「座敷待ち」は「呼出」の下のランクで、自分の客を接待するための座敷を持っている中堅の女郎。“花魁道中”は行わないが、禿(かむろ)や振袖新造(ふりそでしんぞう)がついて身の回りの世話をする。

久保田紗友(役:松の井)

キャスト久保田紗友(くぼた・さゆ)

登場人物:松の井(まつのい)…最高位「呼出(よびだし)」の花魁であり、花の井(小芝風花)の先を行く存在。

「呼出」は当時最高級の花魁であり、客からの指名を受けると禿(かむろ)や振袖新造(ふりそでしんぞう)を従えて引手茶屋まで客を迎えに行く。これを“花魁道中”と呼ぶ。

珠城りょう(役:とよしま)

キャスト:珠城りょう(たまき・りょう)…1988年10月4日生まれ。元宝塚歌劇団月組トップスター。「マイファミリー」「VIVANT」あどに出演。

登場人物:とよしま…女郎屋・松葉屋(正名僕蔵)、いね(水野美紀)のもとで、禿(かむろ)や振袖新造(ふりそでしんぞう)の教育係である「番頭新造」を務める姉貴分。今は花の井(小芝風花)について、身の回りの世話も務めている。

安達祐実(役:りつ)

キャスト安達祐実(あだち・ゆみ)

登場人物:りつ…吉原の女郎屋・大黒屋の女将。駿河屋(高橋克実)、松葉屋(正名僕蔵)、大文字屋(伊藤淳史)、扇屋(山路和弘)らと共に吉原を取りまとめ、蔦重(横浜流星)の後見となる。のちに女郎屋を廃業し、芸奴の見番となったあとは、蔦重が手がけた『富本本』や『浄瑠璃本』の出版に大きな影響を与えることになる。

山路和弘(役:扇屋宇右衛門)

キャスト山路和弘(やまじ・かずひろ)

登場人物:扇屋宇右衛門(おうぎや・うえもん)…松葉屋(正名僕蔵)と共に吉原を取りまとめる女郎屋“扇屋”の主。「墨河」という号を持ち、俳句、和歌、画などをたしなむ教養人で女郎たちにも和歌や書を習わせ、花扇、滝川といった名妓を育てた。


伊藤淳史(役:大文字屋市兵衛)

キャスト伊藤淳史(いとう・あつし)

登場人物:大文字屋市兵衛(だいもんじや・いちべえ)…新興勢力の女郎屋“大文字屋”の主。伊勢から江戸へ出て最底辺の河岸見世の女郎屋の経営から始め、中見世(なかみせ)の女郎屋に店を拡大・成長させた経営手腕を持つ。経費削減のため、女郎に安いカボチャばかり食べさせたことから“カボチャ”のあだ名を持ち、“ドケチ”として江戸中に知られ、子どもたちの口ずさむ歌にもなったといわれている。

山村紅葉(役:志げ)

キャスト山村紅葉(やまむら・もみじ)

登場人物:しげ…大文字屋(伊藤淳史)の遣手で誰袖(福原 遥)のお目付け役。蔦重(横浜流星)に想(おも)いを寄せる誰袖の恋の行く手を、仕置き棒を手に阻む。

かたせ梨乃(役:きく)

キャスト:かたせ梨乃(かたせ・りの)…1957年〈昭和32年〉5月8日生まれ。東京都出身。パーフィットプロダクション所属。

登場人物:きく…ちどりたち河岸見世の女郎たちを抱える「二文字屋」の女将。きくもかつては吉原の女郎であり、年季があけて場末の女郎屋の経営を任されている。己の欲や利益だけを考えている忘八(引手茶屋や女郎屋の経営者)たちとは違い、最下層で生きる女たちに手を差し伸べようと腐心する蔦重(横浜流星)に心を動かされ…。

愛希れいか(役:朝顔)

キャスト:愛希れいか(まなき れいか)…1991年8月21日生まれ。福井県出身。アミューズ所属。元宝塚歌劇団月組トップ娘役。

登場人物:朝顔(あさがお)…幼少期の蔦重(横浜流星)と花の井(小芝風花)に赤本(子ども用の絵本)を読み聞かせ、蔦重が本の世界の楽しさ、面白さを知るきっかけとなった元・松葉屋の花魁。しかしいまは体を壊し、きく(かたせ梨乃)のもとに身を寄せている。明和の大火ののち、客足が遠のいた河岸見世では貧しさが増す中、朝顔は…。


中島瑠菜(役:ちどり)

キャスト:中島瑠菜(なかしま・るな)…熊本県出身。 松竹エンタテインメント所属。

登場人物:ちどり…行き場を失い河岸見世に転落した女郎の一人。そこでひとりの女郎に命を救われることになる。

「河岸見世」(かしみせ)とは、吉原の周囲をめぐる「お歯黒どぶ」に沿って立ち並ぶ最下層の女郎屋。年齢や病気、愛想のなさなど、さまざまな理由で行き場を失った女郎たちが集まる。なじみの客でかろうじてにぎわう老舗女郎屋に比べ、市中の岡場所(非公認の遊郭)に客を取られ、客足の遠のいた河岸見世では、常に貧しさと病気が蔓延(まんえん)している。


東野絢香(役:志津山)

キャスト東野絢香(ひがしの・あやか)

登場人物:志津山(しづやま)…玉屋の座敷持ち。『一目千本』の中で「葛の花」として見立てられる。『一目千本』は蔦重(横浜流星)が初めて作った本で、吉原の店や女郎から協賛金を集めて、吉原名うての女郎たちを花に“見立てて”紹介する“限定本”。市中の本屋では売られずに、なじみの客への贈答品として「吉原に行かないと手に入らない」特別な本。

その他

  • 平尾菜々花…役:はなぞの(振袖新造)
  • 前田花…役:あざみ(花の井の子供時代)
  • 石塚陸翔…役:駿河屋の丁稚
  • 高木…役:柯理(蔦屋重三郎の子供時代)
  • 稲垣来泉…役:かをり(誰袖の子供時代)
  • 山下容莉枝…役:まさ(松葉屋の遣り手。遣り手とは遊女の監督者)

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】キャスト(江戸市中)

三浦獠太(役:鱗形屋長兵衛)

キャスト:三浦獠太(みうら りょうた)…1997年9月5日生まれ。トップコート所属。 父はプロサッカー選手の三浦知良、

登場人物:鱗形屋長兵衛(うろこがたや・ちょうべえ)…江戸の地本問屋・鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)の長男で跡取り息子。曽祖父の代から赤本・青本を手がけた江戸の本屋の跡取り息子としての自負を持つ。

徳井優(役:藤八)

キャスト徳井優(とくい・ゆう)

登場人物:藤八(とうはち)…江戸の地本問屋・鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)を助ける番頭。先代のころから鱗形屋を支えてきた。明和の大火事で多くの板木を失い、経営的に厳しくなった店を立て直すために、とある策を思いつく。

風間俊介(役:鶴屋喜右衛門)

キャスト風間俊介(かざま・しゅんすけ)

登場人物:鶴屋喜右衛門(つるや・きえもん)…鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)や西村屋与八(西村まさ彦)らをまとめる江戸市中の“地本問屋”のリーダー的存在で、新参者の蔦屋重三郎(横浜流星)と対立。草双紙や錦絵で数多くのヒット作を出版するとともに、山東京伝など若い才能を見いだしプロデュースするなど、蔦重とともに一時代を築いた。

西村まさ彦(役:西村屋与八)

キャスト:西村まさ彦(にしむら・まさひこ)

登場人物:西村屋与八(にしむらや・よはち)…宝暦のころ(1750年代)から錦絵を手がけ、鈴木春信などの有名な絵師ともつながりを持ち、一代で江戸を代表する地本問屋となる。蔦屋重三郎(横浜流星)と、現代の「ファッションカタログ」の先駆けとなる吉原の女郎をモデルに呉服屋とタイアップした錦絵のシリーズ『雛形若菜初模様』を共に手がけることになる。その後、鳥居清長らの「美人画」を数多く手がけ、二代目も含めて蔦重のライバルとして江戸の出版界を共にけん引していくことになる。

芹澤興人(役:小泉忠五郎)

キャスト:芹澤興人(せりざわ・たてと)

登場人物:小泉忠五郎(こいずみ・ちゅうごろう)…蔦重(横浜流星)が吉原細見の改め(最新の情報を収集し、それを元に原稿の編集作業を行うこと)の仕事を始める以前から、“改め”の仕事を請け負っていた。その後、版元として吉原細見『松のしらべ』などを出版する。蔦重が吉原細見の仕事を担うようになってからも競い合うように改めの仕事を続けることになる。

井之脇 海(役:小田新之助)

キャスト井之脇海(いのわき・かい)

登場人物:小田新之助(おだ・しんのすけ)…御家人の三男坊として生まれたが、とある理由で出奔。平賀源内と共に「炭売り」をしながら長屋で暮らしている。蔦重(横浜流星)に連れられて案内された吉原の女郎屋・松葉屋で、うつせみ(小野花梨)と運命の出会いを果たす。

木村了(役:平秩東作)

キャスト:木村 了(きむら・りょう)

登場人物:平秩東作(へづつ・とうさく)…内藤新宿の煙草屋を営む。一方、炭焼きや材木商などさまざまな事業を手がける「山師」であり、平賀源内(安田顕)の商売仲間。戯作者・狂歌師といった顔も持ち、大田南畝とも親交を持つ。源内の死後、田沼意次(渡辺 謙)の政策に深くかかわるようになり、意次の蝦夷地開発のきっかけをつくることになる。

市原隼人(役:鳥山検校)

キャスト市原隼人(いちはら・はやと)

登場人物:鳥山検校(とりやま・けんぎょう)…当時吉原一の花魁(おいらん)といわれた瀬川(小芝風花)を1400両で身請けをした男。“検校”というのは盲人に与えられた最高位の官位であり、鳥山は幕府の許しを得て高利貸しを行い、多額の資産を築いていた。金の力ですべてを手に入れた鳥山であったが、唯一、妻・瀬川の心だけは、まだ自分のものにできておらず、そこに蔦重(横浜流星)の姿を感じ取っていた。

尾美としのり(役:平沢常富<朋誠堂喜三二>)

キャスト尾美としのり(おみ・としのり)

登場人物:平沢常富<朋誠堂喜三二>(ひらさわ・つねまさ<ほうせいどう・きさんじ>)…出羽国久保田藩(秋田藩)の藩士で、江戸城の留守居(いまでいう外交官)を務める。役職柄、情報交換の場として吉原に出入りすることが多く、「宝暦の色男」の異名をもつ。一方で、奇想天外な大人の童話、歌舞伎の筋書きをもじったパロディーなど洒落、滑稽、ナンセンスを盛り込んだ戯作を数多く発表し、また手柄岡持(てがらのおかもち)という名で狂歌も発表。流行作家として一時代を築く。のちに蔦重(横浜流星)にとって最高かつ最大の協力者となる戯作者。

前野朋哉(役:勝川春章)

キャスト:前野朋哉(まえの ともや)

登場人物:勝川春章(かつかわ・しゅんしょう)…蔦重(横浜流星)が手がけた『青楼美人合姿鏡』を北尾重政(橋本 淳)と共に描いた当代一の役者絵師。のちに葛飾北斎など多くの弟子を抱え、役者似顔絵を得意とする勝川派の代表となり、喜多川歌麿(染谷将太)の「美人画」や写楽の「大首絵」に大きな影響を与えることになる。

橋本淳(役:北尾重政)

キャスト:橋本淳(はしもと・あつし)

登場人物:北尾重政(きたお・しげまさ)…本屋の息子として生まれ、本に囲まれた環境に育ち、絵師としての才能を開花させる。門人も多く、喜多川歌麿(染谷将太)を弟子のように育てたともいわれる。「美人画」、「役者絵」の絵師として人気を誇る一方で版本挿絵の仕事も晩年まで続け、蔦重出版物の多くに関わることとなる。蔦重(横浜流星)との最初の仕事は『一目千本』。

鉄拳(役:礒田湖龍斎)

キャスト:鉄拳(てっけん)…1972年〈昭和47年〉5月12日生まれ。お笑い芸人、

登場人物:礒田湖龍斎(いそだ・こりゅうさい)…蔦重(横浜流星)が企画して、西村屋与八(西村まさ彦)と共に出版した『雛形若菜初模様』の絵師。吉原の女郎たちに新しいデザインの着物を着せて描いた雛形本の浮世絵版の先駆けとして、当時の女性たちの関心を集めることになる。

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】キャスト(徳川家)

冨永愛(役:高岳)

キャスト冨永愛(とみなが・あい )

登場人物:高岳(たかおか)…大奥総取締。田沼意次(渡辺 謙)、松平武元(石坂浩二)と並び幕府の実権を握る大奥の最高権力者。賢丸(寺田 心)の妹の種姫を十代将軍・家治(眞島秀和)の養女として迎え、家治の嫡男・家基(奥 智哉)の正室とするよう画策する 。

眞島秀和(役:徳川家治)

キャスト眞島秀和(ましま・ひでかず)

登場人物:徳川家治(とくがわ・いえはる)… 意次との深い絆を持つ十代将軍。九代将軍・家重が、言語不明瞭で体が弱かったため、八代将軍・吉宗の英才教育を幼いころから受けてきた。家重の遺言に従い田沼意次を側用人に重用し、松平武元らとともに政治に励んだ。将棋を趣味として、その腕前は高く、将棋を通じて意次との絆を深めたといわれる。

奥智哉(役:徳川家基)

キャスト奥智哉 (おく・ともや)

登場人物:徳川家基(とくがわ・いえもと)… 文武両道 幻の十一代将軍 幼いころより聡明(そうめい)で成長するにつれて政治に関心を持ち、田沼意次の政策を批判。十一代将軍として将来を期待されるが、鷹狩(たかがり)に出かけた折に体調不良を訴え、“謎の死”を遂げる。徳川宗家の歴史の中で「家」の通字を授けられながらも唯一将軍位に就けなかった。

高梨臨(役:知保の方)

キャスト高梨臨 (たかなし・りん )

登場人物:知保の方(ちほのかた)…幻の十一代将軍の母 十代将軍・家治の側室。家治は正室・五十宮との間に永らく子ができなかったが、側室を持つことを拒み続けていた。しかし意次の強い後押しで知保の方は家治の側室となり、家基を出産。長子出産の功労から「老女上座」の格式を賜った。

生田斗真 (役:一橋治済)

キャスト生田斗真 (いくた・とうま)

登場人物:一橋治済(ひとつばし・はるさだ)… “天下の楽に先んじて楽しむ” 十一代将軍・家斉の“父” 八代将軍・吉宗の後継者対策に端を発して作られた「御三卿」のひとつ一橋徳川家の当主。吉宗の孫にあたり、十代将軍・家治とは“いとこ”。次々と将軍後継者が早世する中、最後に残った治済の息子・家斉が十一代将軍となり、治済は「将軍の父」としてすべての富と権力を得るようになる…。

寺田心(役:田安賢丸)

キャスト:寺田 心(てらだ・こころ)

登場人物:田安賢丸(たやす・まさまる)… 「御三卿」のひとつ田安徳川家の七男 のちに「寛政の改革」を行う“松平定信” 幼少期より聡明(そうめい)で、兄たちが体が弱かったため、若くして田安家の後継者、また、十代将軍・家治の後継と目されていた。陸奥白河藩の養子にむかえられ、幕政の中心から遠のくも、田沼意次の失脚後は十一代将軍・家斉の命で老中となり、寛政の改革を行う。寛政の改革では、風紀の取り締まりから蔦屋重三郎に厳しい処分を科すこととなる。

花總まり(役: 宝蓮院)

キャスト:花總まり(はなふさ・まり )

登場人物: 宝蓮院(ほうれんいん)…松平定信を育てた“母” 御三卿・田安徳川家初代当主・宗武の正室。のちに松平定信となる賢丸(寺田 心)を、白河松平家の名君、「寛政の改革」を行った老中となるまでに育てた「母」。宗武の七女・種姫を次期将軍となる家基(奥 智哉)の正室にするため、十代将軍・家治(眞島秀和)の養女として送り込むのだが…。 ▲戻る

映美くらら(役:大崎)

キャスト映美くらら(えみ・くらら )

登場人物:大崎( おおさき)…十一代将軍・家斉の乳母 十一代将軍・家斉の乳母で、家斉の将軍就任後、大奥で絶大な権力を持ったといわれる。

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】キャスト(幕臣)

原田泰造(役:三浦庄司)

キャスト原田泰造(はらだ・たいぞう)

登場人物: 三浦庄司(みうら・しょうじ)… 百姓から田沼意次(渡辺 謙)の側近へ 備後国福山藩(現在の広島県福山市)出身の農民から田沼家の用人となった人物。意次の側近として、意知(宮沢氷魚)、松本秀持(吉沢 悠)とともに政策を立案主導していく。

吉沢悠(役:松本秀持)

キャスト吉沢悠(よしざわ・ひさし)

登場人物:松本秀持(まつもと・ひでもち)… 親田沼派の勘定奉行 身分の低い家柄であったが、田沼意次(渡辺 謙)に抜てきされ勘定奉行となり、印旛沼・手賀沼の干拓事業や経済政策などに従事。また蝦夷地調査を意次に上申し、調査隊を派遣することになる。

相島一之(役:松平康福)

キャスト:相島一之(あいじま・かずゆき)

登場人物:松平康福(まつだいら・やすよし)… 田沼の外戚の老中 石見国浜田藩主、下総国古河藩主、三河国岡崎藩主、そして浜田藩主とたびたび国替えを経験。娘を意知(宮沢氷魚)に嫁がせ、田沼意次(渡辺 謙)とは親戚関係となる。意次の失脚後も松平定信の老中就任や寛政の改革に最後まで反対したといわれる。

矢本悠馬(役:佐野政言)

キャスト矢本悠馬 (やもと・ゆうま)

登場人物:佐野政言(さの・まさこと)… 反田沼の“世直し大明神” 佐野家は三河以来、徳川家に仕えた歴史があり、代々番士を務めた家柄。江戸城内で若年寄の田沼意知(宮沢氷魚)に切りつけ、重傷を負わせ絶命させた。幕府は「私憤からの乱心」として切腹を命じるが、庶民からはこれを「世直し大明神」と称えられることになる。

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】キャスト(蔦重とつながり、ヒット作を世に出す仲間たち&江戸で名声をとどろかす文化人)

桐谷健太(役:大田南畝/四方赤良 )

キャスト桐谷健太(きりたに・けんた)

登場人物:大田南畝 / 四方赤良 (おおた・なんぽ / よもの・あから) … 牛込の御徒組屋敷で生まれ育った幕臣。十代で出した狂詩集『寝惚先生文集』で一躍その名をとどろかせ、その後「四方赤良」という狂名で、天明狂歌をけん引する存在となる。批評家、戯作者など多彩な一面も持ち合わせ、蔦重(横浜流星)とは、南畝が書いた黄表紙評判記『菊寿草』をきっかけに、交流がスタートする。無類の酒好きでもある。

古川雄大(役:北尾政演/山東京伝)

キャスト古川雄大(ふるかわ・ゆうた)

登場人物:北尾政演 / 山東京伝 (きたお・まさのぶ / さんとう・きょうでん) …深川木場生まれで、北尾重政(橋本 淳)に絵を学び、その後徐々に洒落本や黄表紙などを手がけ鶴屋(風間俊介)が出した『御存商売物』で、戯作者としての地位を確立する。蔦重(横浜流星)とは、度々吉原に出入りするなかで知り合い、親交を深めていく。『江戸生艶気樺焼(えどうまれうわきのかばやき)』の大ヒット以降、蔦重のパートナーとして欠かせない存在となっていく。

岡山天音(役:倉橋格/恋川春町)

キャスト岡山天音(おかやま・あまね)

登場人物:倉橋 格 / 恋川春町 (くらはし・いたる / こいかわ・はるまち) …駿河小島藩に仕える武士。挿絵も文章も書ける戯作者。鱗形屋孫兵衛(片岡愛之助)から出した、『金々先生栄花夢』は大ヒット、その後に続く黄表紙の先駆けとなる。本屋の新参者の蔦重(横浜流星)とは、親交のあった朋誠堂喜三二(尾美としのり)の仲介で知り合う。蔦重とは次々と作品を出すものの、時代の変わり目で発表した『鸚鵡返文武二道』が、幕府の目に留まり、思わぬ事態となっていく。

寛一郎(役:富本午之助)

キャスト寛一郎(かんいちろう)

登場人物:富本午之助(とみもと・うまのすけ) … 蔦重(横浜流星)が当時流行していた富本節を正本にしようと、接触を試みる富本の二代目。別名“馬面太夫”。その美声は江戸中を魅了した。富本豊前掾(とみもとぶぜんのじょう)を父に持ち、二代目富本豊前太夫を称する。

山中聡(役:杉田玄白)

キャスト:山中聡(やまなか・そう)…1972年1月30日生まれ。茨城県出身。ザズウ所属。

登場人物:杉田玄白 (すぎた・げんぱく) …若狭小浜藩の範医で、前野良沢や中川淳庵とともに、『ターヘル・アナトミア』を翻訳し、須原屋(里見浩太朗)から『解体新書』を発表する。 平賀源内(安田 顕)は、『解体新書』の挿絵を描くことになる画家・小田野直武を紹介し、活躍する分野は異なっても、互いに尊敬しあう仲となっていく。

栁俊太郎(役:土山宗次郎)

キャスト:栁 俊太郎(やなぎ・しゅんたろう)…1991年5月16日生まれ。宮城県出身、スターダストプロモーション制作2部所属。

登場人物:土山宗次郎 (つちやま・そうじろう) …田沼意次(渡辺謙)の家臣で、勘定組頭の旗本。意次が蝦夷開発を積極的に推進するなかで、その探査役として、大きく関わっていく。 また吉原での豪遊も絶えず、大田南畝のパトロンとして、贅沢(ぜいたく)の限りを尽くし、やがて大文字屋の花魁(おいらん)・誰袖(たがそで/福原遥)を1200両という莫大な金額で身請けするも(※)、意次が失脚すると、悲運な人生をたどっていく。

※身請けとは、遊女などの身の代金や前借金を代わって払い、その勤めから身を引かせること。

山口森広(役:唐来三和)

キャスト:山口森広(やまぐち・しげひろ)…1981年9月23日生まれ。レプロエンタテインメント所属。

登場人物:唐来三和(とうらい・さんな)… もともとは武士の出身であったが、天明期に訳あって町人となる。絵師、狂歌師、戯作者たちを集めた大規模な宴席で、蔦重(横浜流星)と出会う。代表作に『莫切自根金生木(きるなのねからかねのなるき)』、題名が上から読んでも下から読んでも同じ、回文の傑作がある。やがて松平定信の時代に変わると、自ら発表した作品が政治批判をしたとされて絶版処分を受けてしまう。

浜中文一(役:朱楽菅江)

キャスト:浜中文一(はまなか・ぶんいち)…1987年10月5日生まれ。大阪府出身。2023年までSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に所属し、現在はフリー。

登場人物:朱楽菅江(あけら・かんこう)… 大田南畝(桐谷健太)らと共に始めた狂歌が、天明期に大流行し、そのブームをけん引する一人となる。蔦重(横浜流星)とは、大田南畝に誘われて行った、狂歌の会で出会う。その後、狂歌本を何冊も蔦重のもとから出し、喜多川歌麿(染谷将太)とのコラボ作品も世に送り出していく。

片岡鶴太郎(役:鳥山石燕)

キャスト片岡鶴太郎(かたおか・つるたろう)

登場人物:鳥山石燕(とりやま・せきえん)…徳川将軍家に仕える狩野派に絵を学び、安永5年(1776)に『画図百鬼夜行』を刊行し、妖怪画の名手として注目をあびる。喜多川歌麿や恋川春町など数多くの弟子を持つ。 特に歌麿には、小さいころから目をかけ、その“才能の目覚め”にきっかけを与えていく。  

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】のスタッフ

  • 脚本:森下佳子
  • 音楽:ジョン・グラム
  • 語り:綾瀬はるか
  • 制作統括:藤並英樹、石村将太
  • プロデューサー:松田恭典、藤原敬久、積田有希
  • 展開プロデューサー:藤原敬久 積田有希
  • 演出:大原拓、深川貴志、小谷高義、新田真三、大嶋慧介
  • 題字:石川九楊(書家。京都精華大学名誉教授)
  • 考証・指導
    • 鈴木俊幸(中央大学教授。専門は近世後期の小説・戯作や狂歌などの文芸、書籍文化史)
    • 棚橋正博(日本近世文学研究者。帝京大学元教授)
    • 松嶋雅人(東京国立博物館研究員)
    • 山村竜也(時代考証家)
    • 佐多芳彦(立正大学教授。日本風俗史学会理事を歴任)
    • 山田順子(時代考証家。本作では吉原の歴史、風俗、文化、ことばを担当)
    • 浅田智穂(インティマシーコーディネーター)

脚本(作):森下佳子さんのプロフィール…大阪府高槻市出身、東京大学文学部宗教学科卒業。2000年、ドラマ「平成夫婦茶碗」(日本テレビ)で脚本家デビュー。代表作に「世界の中心で、愛をさけぶ」「白夜行」「JIN-仁-」「天皇の料理番」「義母と娘のブルース」「天国と地獄~サイコな2人~」(以上、TBS)、「ファーストペンギン!」(日本テレビ)など。NHKでは「連続テレビ小説 ごちそうさん」、大河ドラマ「おんな城主 直虎」、ドラマ10「大奥」などの脚本を担当。第32回向田邦子賞(「ごちそうさん」)、第22回橋田賞 などを受賞しています。

森下佳子さんのコメント

■執筆によせて
「つた重って知ってます?」と制作統括の藤並さんからお電話をいただいたのは昨年のこと。
むかーしにミッドタウンで展覧会やってたあの人かなぁ、確かキャッチは『江戸のぴあを作った男』だったっけ。私も情報誌の編集をしてたので、興味をひかれて覗きに行ったことを思い出した。その時は「映画にする人いそうだな。面白いおっちゃんだし、吉原なら画面華やかだし」と思って帰ったのでした。
だから、今回のこの企画を聞いて、藤並さんはどうかしてるんじゃないかと思った。2時間じゃなくて50時間もかけてやると言う。合戦もない、もちろん天下もとらないし非業の死を遂げるわけでもない、畳の上で脚気で死ぬ本屋のおっちゃんの人生を。「何やるねん」……きっと、のっけはそういう印象を持たれるんだろうなぁと覚悟している。だって、私もそう思ったから。
でも、今の私はこの時代に夢中だ。つた重の作り出した黄表紙や洒落本の面白いこと、錦絵の素晴らしいことはもとより、その作者たちもそれぞれ極めて個性的。でも、作品や逸話にほの見える心中には物書きの端くれとして、どうしたって共感してしまう。周辺も面白い。光と闇を抱え込む吉原の文化・役者の世界、跋扈する伝説の泥棒、五千石心中、そして報われぬ天才・源内。その大きな背景には近づいてくる異国がある。成り上がり田沼意次とサラブレッド松平定信、怪物一橋治済がうごめくきな臭い政治の世界がある。そこに群がる有象無象や悪党たち。天災、思惑、野望、罠、暗殺、暴動、転覆!
「戦」がなくなった時代だからこそ、いかに生きるかどう生きるか、己の価値、地位、富の有無、誇りのありどころ、そんなものが新たな「戦」としておもむろに頭をもたげだした。それがつた重の生きた時代だ。そのうねりの只中で、波を読み、波に乗り、あまつさえ作り出し、そして呑まれた、つた重。その彼が溺れもがく中で最後に世に放ったのが「写楽画」と言う謎の産物なのだ。そこには一体どんな思い、どんな意味があったのか……。きっと明確な答えは存在しない。現実の所業であるかぎり、理由は一つなんてことも考えにくいだろう。でも、だからこそ、興味は尽きるところがない。つまり夢中だ。
というわけで、今の私は自分が夢中になったように皆さんにも夢中になってもらえると嬉しいなと思っています。要はそんなドラマを目指せばいいんだなと考えています。問題は、私にそれができるかどうかだってことも自覚しております。
至らぬところも多いかと存じますが、私なりに力を尽くしますので、皆様には、何卒お引き立てのほど、よろしくお願い申し上げる次第にございます。

制作統括・藤並英樹……制作統括を務めた作品に『大奥』(2023)、『マイスモールランド』(2022) 、『連続テレビ小説ちむどんどん』(2022)、『麒麟がくる』(2020~2021)など。

藤並英樹さんのコメント

“べらぼう”とは、そもそも「たわけ者」「バカ者」という意味でした。それが時を経て、「甚だしい」「桁外れな」という「普通を超える」様を表す言葉に変化。江戸の言葉の「べらんめえ」の語源ともいわれています。
その周囲には常識外れにしか見えない発想・行動から、蔦屋重三郎はきっと「べらぼう奴(め)!」と罵られていたことでしょう。しかしその扱いは時代の寵児へと変わっていきます。そんな重三郎に親しみと尊敬を込めた言葉として「べらぼう」と名付けました。
蔦屋重三郎が生きた1700年代の江戸時代は、町民文化が花開いた時代です。かつて映画やドラマなど様々な映像作品や物語で描かれてきた“時代劇”の時代。「べらぼう奴(め)!」といわれながらも八百八町の江戸を舞台に躍動する蔦屋重三郎を主人公に、市井の人々の生きざまや喜怒哀楽を描く娯楽時代劇を、放送100年の節目にお届けしたいと思います。

【べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~】の放送日

放送開始日:2025年1月5日(日)放送スタート!<初回15分拡大>

放送局と放送日程↓

  • [NHK総合]日曜 午後8:00 / (再放送)翌週土曜 午後1:05
  • [NHKBS]日曜 午後6:00
  • [NHK BSP4K]日曜 午後0:15 / (再放送)日曜 午後6:00

画像出典NHKドラマ情報

大河ドラマ「べらぼう」

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