【麒麟がくる】33話のネタバレと感想!比叡山に巣食う病巣を一掃せよ!

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【麒麟がくる】33話のネタバレと感想!比叡山に巣食う病巣を一掃せよ!

朝倉・浅井を匿った比叡山との織田軍との戦いが勃発、さらにそこに巣食う病巣も発覚します。

光秀はこの泥沼化する戦いにどう対処するのでしょうか。

今回の記事では【麒麟がくる】33話「比叡山に棲む魔物」の視聴率、ネタバレと感想をお伝えします。

目次

【麒麟がくる】33話の視聴率

【麒麟がくる】33話の視聴率は13.1%でした。

【麒麟がくる】33話のネタバレ

比叡山の戦いは泥沼化

元亀元年(1570年)11月、朝倉義景()・浅井長政(金井浩人)が率いる軍勢が比叡山に篭城した。織田信長(染谷将太)は麓の佐山城に陣を引き対峙する(志賀の陣)。

朝倉・浅井軍は一向に動きを見せず、比叡山の上と下で対峙したまま2月が過ぎ、戦いは泥沼化した。

さらに、

  • 西には三好勢と大坂本願寺の軍勢
  • 南には朝倉方に呼応する形で近江の六角、伊勢長島の一向一揆

と背後も取り囲まれる。信長包囲網の勢いは増していた。

信長は背後を突かれる前に比叡山を叩きたいが山での戦いは上側が圧倒的に有利、さらに兵僧たちには地の利がある。とてもではないが勝てる見込みは無い。

周囲を敵に囲まれ、柴田勝家(安藤政信)や佐久間信盛(室山和廣)ら織田の武将たちも困り果ててしまう。

光秀が立ち上がる

そこに明智光秀()が朝倉方に使いに出した左馬助()が伝言を携えて戻ってきた。朝倉家家老の山崎吉家(榎木孝明)は今すぐに光秀に会いたいという。

光秀「これより比叡山に向かいます。」

和睦の道を見出した光秀は急いで比叡山に向かうのだった。

堂塔の一室で光秀は義景と対面する。美濃を追われ越前に流れた光秀にとって義景は恩人、和睦はその恩に報いることでもあった。

  • 越前はもうすぐ雪が降る季節
  • そうなれば一乗谷に戻るのも困難
  • 一方、2万もの兵を春までは養えない
  • この比叡山の戦いもここらが潮時では

光秀は「和睦がお互いのためである」と示すがこれについて義景は何も答えない。

比叡山の主・覚恕

その時、天台座主・覚恕(春風亭小朝)の一行が通りかかる。覚恕は天台宗の総本山である比叡山延暦寺の住職として末寺まで纏め上げる立場。すなわち、比叡山の主である。

さらに覚恕は現帝・正親町天皇の弟、僧籍に入った法親王である。

  • 丸々と肥えた身体
  • 煌びやかな衣装
  • 金箔をあしらった輿に乗り

覚恕は周囲を見通しながら通り過ぎていく。覚恕が去った後、義景はようやく重い口を開く。

義景「信長は比叡山が何百年も掛けて手に入れた都の領地や神社の商い、利権を次々に奪っていった。覚恕様はそれに対して強い恨みを持っておられる。」

「比叡山に陣をひくと決めた以上、覚恕様を蔑ろには出来ぬ。」

義景も覚恕は気に入らなかったが、長年の坊主との戦いの経験からそのしぶとさを知っており、口を出すことは出来なかった。

和睦をするには覚恕を説得するしかないようだ。

光秀はとっさに義景に「覚恕に目通りさせて欲しい」と頼み、その願いは叶った。だが、

  • 覚恕は酒と女と博打に溺れ
  • 美しい容姿の兄の帝に強い劣等感
  • 金と力さえあれば誰もが自分に頭を下げると思い込んでいる

光秀から見た覚恕はとても信長が頭を下げるに値しない人物であることは明らかだった。

さらに覚恕は「帝も金を融通してくれと頼んでいる」という。

覚恕「わしは美しき帝に勝ったのじゃ。信長はそれを奪った。」

「あの都はわしのものじゃ。わしに返せ!!」

覚恕はそう勝ち誇ると同時に喚き散らす。

苛だつ義昭の思い

一方、比叡山の戦いが長引くに連れて京では三好勢や大坂本願寺の門徒たちが我が物顔で徘徊、治安が悪化していった。

将軍・足利義昭()も泥沼化した戦いに痺れを切らし、苛だち始めていた。政所の摂津晴門(片岡鶴太郎)は「双方に和睦をするように伝えてございます」と言うが、戦いは一向に止む気配が無い。

浮かない顔で義昭が縁にでると駒()が待っていた。駒も比叡山の戦いの行方が気になっていた。

義昭「どちらが勝とうとも死なせたくない者が大勢おる。」

「光秀もその1人じゃ。」

  • 自分が寵愛している駒が慕う男
  • 嘘偽りの無い誠実な家臣
  • 自分と信長を繋いだ誇り高き武士

そんな光秀を義昭は特に大切に思っていた。

少年の願い

駒が望月東庵(堺正章)の元に戻り、丸薬を作っていると少年が尋ねてくる。この少年は以前に丸薬を又売りしていた平吉(村野鉄男)だ。

  • 母親が金に困って妹を比叡山の坊主に身売りしてしまった
  • 丸薬を売って欲しい
  • それを比叡山で売った金で妹を取り戻す

と平吉は必死に頭を下げてくる。駒は少年の願いを聞き入れる。

悪巧みをする者たち

一方、比叡山では政所・摂津晴門が覚恕が話しをしていた。晴門は比叡山の覚恕と手を組んで和睦を阻止していたのだ。

比叡山の戦いが長引けば、長引くほど晴門にとって邪魔な信長が疲弊し、やがていなくなる。そうなれば自分たちは昔のように好き放題できる。2人は高笑いする。

その2人の悪巧みを軒下の菊丸(菊丸)が全てを聞いていた。

戦を終わらせるためには

比叡山の戦いが終わりを見えない中、他の戦いが大きく動いた。

伊勢長島の一向一揆が大坂本願寺の命を受け、尾張の小木江城に進軍。城主で信長の弟である信輿を討ったのだ。

信長包囲網は確実に狭まっており、予断は許さない状況だ。

そんな中、光秀に徳川家の忍から晴門が覚恕の悪巧みに関する文が届けられる。それはすぐに信長にも伝えられる。

比叡山に巣食う病巣を一掃しなければならないが、これ以上の戦いは厳しく信長はいったん京を捨てて美濃に戻り、体勢を立て直すことにする。

もはや幕府も当てにはならず、このままでは美濃だけではなく尾張も危ないからだ。

光秀は「それでは今までの苦労が水の泡になり、帰蝶()様に笑われるおつもりか」と一喝する。

とわいえ、覚恕と和睦するしか道は無い。

腹を決めた信長の脳裏に帝・正親町天皇(坂東玉三郎)の顔が浮かぶ。

和睦に向けて

信長は帝・正親町天皇に目通りし覚恕と和睦の道を願い出る。

帝は“覚恕にとって戦いはどうでもよく、ただ自分に頭を下げさせたい”という真意を見抜いていた。

  • 覚恕は有り余る財力を蓄えながらも御所の屋根一枚直さない
  • 貧しい公家たちにも金を貸しその見返りに領地を奪っていた
  • 信長は御所の門も立派に直してくれた

どちらを取るべきかは明らかで帝は救いの手を差し伸べてくれた。この戦いは帝と覚恕の戦いでもあった。

その年の12月、帝は関白の二条晴良(小籔千豊)を近江に派遣し織田、朝倉、浅井、比叡山延暦寺に対して和睦を促す勅命を伝えさせる。

信長は朝倉方と比叡山の出した“領地を返し、商いを認める”という条件を飲み、両軍は陣を引き払う。

和睦が成立、比叡山での戦いは終結し信長は危機を脱するのだった。

この結果を受けて覚恕と晴門は再び高笑いする。今後、信長を追い詰めるために甲斐の武田信玄(石橋凌)にも上洛を促すつもりだ。

松永久秀の怒り

その後、京の二条城では旅の一座の興行が開かれる。つかの間の平穏の場に松永久秀()と筒井順慶(駿河太郎)も招かれていた。だが、久秀の顔は険しかった。

興行の後、久秀は怒りの形相で光秀を呼び止める。この場は義昭の養女を娶った順慶の祝いも兼ねていた。久秀にとって筒井家は長年の宿敵、その場に呼ばれることは何よりも屈辱だった。

「順慶殿が呼ばれていることは知らされていなかった」と光秀はするが久秀の怒りは治まらない。

久秀「わしは笑いものにされた。これが公方様、幕府じゃ。」

わしは幕府を離れる!!

「大和に戻り順慶と戦う!!」

久秀は幕府、織田からの離脱を宣言し去っていく。

戦いは終わっていない

その後、晴門が光秀に「公方様がお呼び」と声を掛けてくる。光秀は晴門に「なぜ松永様をこの場に呼んだ。」と追求する。

晴門はこうなることを見通していたのだ。「公方様は諸国の大名が手を取り合うことを望んでいる。それを汲んだまでのこと」と晴門は追求をかわす。

光秀は比叡山の覚恕と繋がり和睦を阻止していたことも追及するが証拠は無い。「戦は終わったのです」と逃げようとする晴門に光秀が言いはなつ。

光秀「信長様の戦はまだまだ終わっておりませぬぞ

「古く悪しきものがいる限り、新しい都を創ることはできぬ。」

「よって戦は続けなければならぬ。お分かりか!!」

晴門と覚恕、比叡山への宣戦布告である。

比叡山を焼き討ち

元亀2年(1571年)秋、信長は再び比叡山の麓に陣をひく。

信長「比叡山こそ都を蝕む諸悪の。全てを討ち果たせ!!

「出陣じゃ!!」

織田軍は比叡山に向けて進撃、山は瞬く間に炎に包まれた。信長は「僧兵だけではなく比叡山にいる者全てを切り捨てよ。」と命じる。

その命令の通りに比叡山にいる全ての人々が無慈悲に切られていく。比叡山に丸薬を売りに来ていただけの平吉も巻き込まれ切られてしまった。

光秀は配下の者に「女、子供は逃がせ」と命じつつも、都を蝕む全てのものを一掃する戦いに身を投じるのだった。

【麒麟がくる】33話の感想とまとめ

【麒麟がくる】33話は比叡山での戦いと焼き討ちが描かれました。

天台宗の総本山である比叡山延暦寺は古くは平安時代から時の政権に大きな影響力を持っていたとされます。戦国の世でも広大な領地、財力、大勢の兵僧という武力を持ち、その力は諸大名に匹敵します。

比叡山の病巣と焼き討ち

【麒麟がくる】ではそれに加えて

  • 覚恕は自己顕示欲と物欲が強い下種
  • 政所・摂津晴門とも通じて和睦を阻止
  • さらに摂津は久秀と順慶の対立を仰ぐ

など比叡山と幕府のは厄介な敵であるという側面が強く描かれています。幕府を立て直したい光秀にとっても比叡山に巣食う病巣は一掃したい存在です。

光秀が晴門に「戦は終わっていない」と宣言する場面と最後に鬼の形相で比叡山の焼き討ちに加わる場面は迫力がありました。

比叡山の焼き討ちは信長最悪の大量虐殺と言われ、麒麟がくるような平らな世を望む光秀がどう参加するのか気になっていました。

一方、妹を救いたかっただけの少年・平吉(通称:戦国の転売ヤー)は無残な死を迎えてしまいました。

比叡山に幕府の腐敗や政治を絡め、光秀の倒すべき敵とする、その一方で焼き討ちの悲惨さも描いたのはお見事でした。

次回【麒麟がくる】34話は比叡山の焼き討ちの続きが描かれます。その代償はあまりにも大きかったようです。

2020/11/29(日)20:00~の放送をお楽しみに。

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