致命的に面白くない『警視庁・捜査一課長season6』はなぜバズる?

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内藤剛志主演のテレビ朝日『警視庁・捜査一課長season6』の異変に拍車がかかっている。当初は、内藤演じる大岩純一捜査一課長の「必ずホシをあげる!」の決め台詞で、熱血ぶりを全面に押し出した作品だった。ところが、次第に脇役たちの暴走が始まり、放送開始から10周年にあたる今クールはもはや、大岩は脇役の感すらあるほどで、個性豊かな脇役が大暴走を繰り広げる展開である。挙げ句の果てに致命的に面白くない!」との報道まで!捜査一課に一体何が起きているのか、『捜査』してみます。

この記事では、【警視庁・捜査一課長season6】の異変についてご紹介します。

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『警視庁・捜査一課長season6』文春に「致命的に面白くない」と叩かれる!

笹川刑事部長が宇宙人に?!

針が振り切れてしまった。いや、糸が切れてしまった。10年前に2時間ドラマとして放送された時は、叩き上げから捜査一課長に上り詰めた男の熱血ドラマだった。しかし、2022年4月にスタートしたSeason6は、もはやドラマとは思えないコントのようなシーンが展開されているのだ。

その中心人物は、笹川刑事部長(本田博太郎)の存在にある。誰よりも強烈キャラとして、進化を続けている。放送開始時は、重厚だが、ややクセのある上司役で「捜査が難航しているようだな、大岩一課長」と声をかける。そして、解決した時には、「ベリーグッドです」とほめる程度で威厳は保っていた。

しかし、そのキャラクターは異様にエスカレート。Season6の第1話では駐車場のサウナに入れられ、裸になって着るものを失うと、宇宙人のような銀色のタイツを身にまとわされるのだ。しかも挙動、言動があまりにも意味不明で、奇行ぶりは目に余るほど。

最近では、ロッカーがお気に入りで、ロッカーに隠れて、差し入れをして隠れたり。訓示を垂れると、またロッカーの中に隠れたり。さらに大岩らにゴーグルをつけさせ、仮想空間に呼び寄せて、一席ぶつのだが、もはや、何を言っているのか意味不明で、アドバイスにもなっていない。

それでも、そのムチャぶりのなかで、大岩は事件のヒントに強引に結び付け、捜査を進めるのだ。

刑事ドラマはシリアスなストーリーか、コメディ要素の入ったものか、に分かれる。コメディ要素があるといっても殺人事件を扱うケースがほとんどであり、「踊る大捜査線」でも「あぶない刑事」でも、ユニークな要素は持たせても、ギャグやコントのレベルまでトーンを変えることはない。

しかし、笹川刑事部長が登場すると、もはや異次元と化すのだ。笹川刑事部長には常に敬意を表している大岩が、最近では苦笑いを浮かべているように感じてしまうほどエスカレートしている。

老婆心ながら、本物の警視庁刑事部長がこのドラマを見たら、異常者ぶりにさすがに抗議するのではないかと心配してしまう。

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文春に叩かれるもTwitter日本トレンド1位!

あげくのはてに、週刊文春では「致命的に面白くない」とたたかれる始末。刑事ドラマとしても設定が無謀すぎ、ストーリー展開が突飛で、オチへいたるまでのプロセスが強引すぎる。

そうなのだ。笹川刑事部長も腹を抱えて笑えればいいのだが、そうでもないのだ。

実に的を射ている。

ところが、だ。初回放送中にTwitterで日本トレンド1位、世界トレンド3位をマーク。もはやドラマから脱線したこの作品は逆に注目を集めているのだ。それを示すように、視聴率はいまも9%台をキープ。文春砲を浴びるだけの「価値」が上昇しているのだ。Twitterでは「#ホシをあげる」「#笹川刑事部長」「#だと思った」といった“関連ワード”も続々トレンド入り。番組平均視聴率は、10.1%(世帯)、5.7%(個人)だった をマークした。

このとんでもドラマは」バズっているのだ。

キャストよりネコやデーモン閣下が!

ほかにも異変はある。猫の方が大きな番組のビジュアルである。

ビビと言う猫を飼っている設定だが、猫を1匹加入させ、「大型新人加入!」と煽って、小豆と命名。

共演者の深ぼりも始まっている。大福が大好きな平井真琴刑事を演じる斉藤由貴の「大福の勘」。物証を見つけるのが得意な「見つけの山さん」こと 管理官で一課長の右腕・小山田大介役の金田明夫。運転手役のナイツ塙宣伝之の棒読み演技。4話では刑事が塙、鑑識が相方の土屋、事情聴かれてるのが、錦鯉というバラエティー番組のひな壇のような展開が実現した。以前の運転手は田中圭だったのが、隔世の感だ。

ゲストも1話ではデーモン閣下が登場。本人役なら、まだわかるが、あの独特の自身のメイクのままコールセンターの主任の役を演じていた。

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【警視庁・捜査一課長season6】熱血刑事ドラマからなぜ変わったのか?

「捜査一課長 ふざけてる」の検索キーワード

ネット検索で「捜査一課長」と入力すると、関連ワードとして「ふざけてる」という言葉が出てくる。Season6の放送開始前のYouTubeでのトークで、内藤剛志は「少しずつ変化を交えてやってきていますし、斬新でありたいとは思いますが、毎回描いているストーリーはものすごくエモいし、ブレがないと思っています。ご覧になっている方自身のことだったり、友人だったり、上司だったり、部下だったり、夫婦だったり、あらゆる人間関係の中で、そういうこともあるよな、と共感できるような事件を一貫して描いていると思うんです。それを、飽きずに皆さんに見ていただくにはどうしたらいいか、というところでの…、僕より猫の方が大きいポスターになった」。

さらに「ネットに『ふざけている』と書かれているのも知ってます」という内藤。しかし、「僕がブレなければふざけたことにはならないんです」と断言する。「いろいろわかった上で乗っかってくれた方が楽しめると思うんですよね。僕らもそう思って楽しんで撮影しています。笹川刑事部長とのやりとりも大岩たちにとっては一つの真実なんだよね」と、納得している様子だった。

それでも、打ち切り説が浮上?

テレ朝では同じ枠で放送されている沢口靖子主演の「科捜研の女」がシーズン21を終えて打ち切り説が流れている。同じ枠ということもあり、「捜査一課長」も同じ枠ということもあり、同様に週刊誌報道では打ち切り説も浮上している。斉藤由貴演じる平井が、シーズンの初回で大岩や小山田の前で「なんか嫌な予感がするんですよね。3人がバラバラになっちゃうような」、と大福の勘をほのめかしていた。

ある意味、ドラマの新しい形を提示したと言えるのかもしれない「一課長」の変貌ぶり。

毎回、冒頭で、大岩が電話を受け、「ナニ!◯◯なご遺体が見つかっただと?」で始まる究極のワンパターン。

果たして、今週はどんなご遺体が見つかるのか?

ゲストはどんなダジャレネームで登場するのか?

笹川刑事部長は、どんなコスプレで登場するのか?

犯人そっちのけ?

「致命的に面白くない?」それとも「群を抜いて面白いか」

それは視聴者のご判断に委ねるとしましょうw

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記事内の画像出典:「警視庁・捜査一課長season6」公式サイト

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