【Destiny】最終回ネタバレと視聴率!ハッピーエンドだけど残る10の違和感!

Destiny最終回
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【Destiny/ディスティニー】最終回ネタバレと視聴率!ハッピーエンドだけど残る10の違和感!
石原さとみ主演のサスペンスドラマがいよいよ終結。奏と真樹の結末にはよかったと思いつつも、残る10の違和感。その違和感についてレポートします。
【Destiny/ディスティニー】最終回のあらすじネタバレと視聴率・感想について

【Destiny 最終回】の視聴率

【Destiny 最終回】の視聴率は、8.3%(関東地区・リアルタイム・世帯)で、自己最高を記録。有終の美を飾りました。

【Destiny 最終回】のあらすじ

【Destiny/ディスティニー最終回】のあらすじです。野木浩一郎は何を告白するのでしょうか。

20年前の汚職事件の真相-野木浩一郎の告白

放火犯が元総理・東忠男(伊武雅刀)の秘書だと知った奏(石原さとみ)は、野木浩一郎(仲村トオル)に、すべての事件が繋がっている、浩一郎だけが知る真相を教えてほしいと頼む。

浩一郎は、20年前の汚職事件について話し始める。

当時の浩一郎は独立したばかりの弁護士だった。環境エネルギー汚職事件が起きたとき、東忠男に呼び出された。東は、証拠メールは検察のでっちあげで冤罪だ、君の力が必要だと頭を下げる。浩一郎を選んだのは、元検事でその事情にも精通しているからと説明した。

証拠の捏造はにわかに信じがたいことだったが、もし本当なら許せない。結局裁判で勝利をおさめ、正義を勝ち取ったと思っていた。しかし後日、浩一郎は、証拠のメール自体が東らの捏造によるもので、逆に検察を貶めたということを知る。結局、浩一郎も東忠男に踊らされていたのだ。

そして、辻英介(佐々木蔵之介)の自殺を知る。浩一郎にとって英介は尊敬すべき先輩。その人柄も仕事ぶりもよく知っていた。後悔しなかったと言ったら嘘になる。

苦しくなり、奏に水を取ってもらう浩一郎。

浩一郎はその事件をきっかけに多忙となり、名を上げていった。そんな頃、及川カオリ(田中みな実)が事務所に訪ねてきた。カオリは事件の違和感について浩一郎を追及し、真樹(亀梨和也)は辻英介の娘・奏と付き合っている。それでいいのか?

浩一郎は、息子が誰と付き合おうと僕には関係ない、それにこれはすでに終わった事件だ、と突き放す。カオリの事故が起きたのはその直後だった。彼女もまたあの事件の犠牲者かもしれない。

そして真樹が現れ、事件のことに首をツッコミ始めた。それだけは阻止しなければいけない。

また、東忠男の元秘書・秋葉洋二(川島潤哉)が接触してきたため、口封じをしているのだと感じた。そして放火事件が起きた。毎日のように白い百合の花を贈ってくる。奴らは本気で自分を抹殺しようとした。だが、幸か不幸か浩一郎は生き延びた。

東正太郎は次期総理大臣候補となり、東忠男の親子二代総理の夢が実現しようとしている。

よくこれ(放火現場にいる秋葉の写真)を見つけてくれた。君(奏)は青くてまっすぐだ。それを武器にするなら僕にできることは協力する。やるなら今だ。秋葉の裏にはあの男がいる。これが僕の遺言だ。弁護士として。あの火事で僕は生まれ変わったのかもしれないね。

奏が父の思いを真樹に伝える

浩一郎から聞いたすべてを大畑支部長(高畑淳子)に報告する奏。真相はわかったけど(英介のことを考えると)無念ねと言う。そして加地事務官(曽田陵介)が秋葉と通じていて携帯で情報を流していたと伝える。驚く奏。小遣い程度の金で買収された加地は懲戒免職になる。秋葉はすぐに逮捕される運びだ。

ディスティニー9話

奏は入院中の真樹に、浩一郎とのことは話す。詳しくは言えないが、放火の真犯人、20年前の事件のことも話す。浩一郎がある政治家の思惑を知らずに踊らされていた。

それで、奏は納得できるの? あの人は何とでも言うよ。

奏は、浩一郎の思いを伝える。真樹はとんでもないバカだ。でもあいつの生き方がうらやましいと思うこともある。あいつを死なせたくない。どんなに憎まれても大切な息子だ。

私は、野木先生を信じる。私も同じ気持ちで、真樹に生きることを諦めて欲しくない。私も父を陥れた人物に辿り着ける。

真樹は、手術を受けると言う。メスを入れられるのが怖かっただけ。奏の婚約者に体を切り刻まれるなんて怖くて。下手したら麻酔を途中で止められたり…。

やめて、そういうこと言うの。

奏、感謝してる。そんなに俺のことを考えてくれて、あの人と話してくれて。だから検事さん、頑張って。もう少し、最後までと言って真樹は微笑んだ。

秋葉のガラケーの秘密

秋葉は学生時代に東の事務所のアルバイトから始めた。20年前の事件にも関わっているはずだが、決定的な証拠がない。そう考えていると、加地が荷物を片付けに来た。加地が秋葉と連絡を取り合っていたガラケーに何かあると思いついた奏は、押収品を調べる。そのガラケーは、メール捏造に使われたガラケーと同じ機種だった。

本体のデータはすべて消去されていたが、現在は使っていないのに料金はずっと支払われているという。料金明細を見た奏は、あることに着目する。

【Destiny 最終回】のネタバレ

【Destiny/ディスティニー 最終回】のネタバレです。事件の真相と運命の恋の結末は?

真樹の手術

真樹の病室に、祐希(矢本悠馬)とトモ(宮澤エマ)がいる。奏は取り調べがあるので遅れて駆けつけるということだった。2人にもどこかで時間を潰してという真樹に、そんなこと言うな、友達だろと祐希。真樹はまだ祐希を許していない、放火犯だと思った、と冗談を言う。手術室に運ばれる真樹を迎えにくる貴志(安藤政信)。「まな板の上の鯉」だと冗談を言う真樹。冗談が言えるぐらいなら大丈夫だと貴志。その姿を見て感心する祐希、「司法試験を受ける」「今度は私も働く」と決断するトモ。

秋葉の取り調べと後悔

放火事件が発生した9月1日の夜のアリバイを確認する奏。どこにいたか覚えていないととぼける秋葉。現場の写真を見せても「似ているだけ」と平然としている。

奏は自宅から押収したガラケーを出し、環境エネルギー汚職事件のことを持ち出し、その証拠メールを送信したガラケーが秋葉のものだと言う。あなたは20年間、使っていない携帯電話の料金を払い続けているのはなぜですか。その理由は「データ保存サービス」の利用で、そこに捏造メールの証拠が残っていた。

メールの捏造も、放火の指示も東議員の命令ではないか。

僕がそうだと言えばあなたは納得しますか、お父さんの恨みを晴らせますよね。

恨みを晴らしたいのではなく、真実を知りたい。それが私の仕事だと奏。

秋葉はいきなり笑い出す。自分がおかしくて…。何かのときに先生を脅す唯一の武器だと思い、殺されないようにと後生大事に持っていたお守りが自分の首を絞めるなんて。こんなことなら消しておけばよかった。消しておけば…。秋葉は自嘲しながら項垂れた。

真樹の手術は成功

奏が病院に駆けつけると手術が無事に成功したところだった。あとは真樹の生きる気力が大事だという貴志。頭を深々と下げてお礼を言う奏に貴志は、医者だからその使命を果たしただけ、お大事にと言って背を向けた。何も言えずに見送るしかない奏。

真樹が目を覚まし、最初に目に入ったのは奏の顔だった。

奏、俺、生きてる…。

うん、生きてるよ、真樹は生きてるよと微笑む奏。真樹が差し出した手を奏はやわらかく握る。真樹の目にも涙が滲む。

2人の姿を見る祐希とトモもほっとする。

大畑支部長が、野木浩一郎邸放火事件について会見する。秋葉は現住建造物放火と殺人未遂の罪で起訴され、東忠男も現住建造物放火と殺人未遂の教唆により逮捕された。

支部長は、放火事件の背景には20年前の環境エネルギー汚職事件があったことと、辻英介の無実を公表した。

その様子を見ながら、奏は優しかった父の姿を思い出す。

病室で東忠男逮捕と辻英介の冤罪についてのニュースを見る浩一郎。

同級生の墓参りと奏と真樹のこれから

カオリの墓参りにくる、祐希、トモ、奏。真樹はすでにお墓の前にいた。病状を心配するトモたち。でも奏は、真樹がカオリと1人で話したかったんだとわかった。何を話したんだろう、きっとのあの日のことを…。

懐かしい信濃大学を訪ねる4人。そもそも何で仲良くなったんだっけと聞くトモ。奏は、真樹のカンニング依頼が発端だけど、その頃すでに4人は仲が良かった。

トモも祐希も、なぜかカオリが馴れ馴れしく接近したからだと言う。真樹がカオリと仲良くなったのは、カオリが教室で寝ていた真樹の頬に指ツンして「めっちゃ好み、ねぇ、友達になって」と言われたことがきっかけだったと思い出すが、「あのことは絶対に言えない」と笑う。

全部吐け! と言う祐希に、取り調べかよ! と返す真樹。

帰り道、どこに帰るのかと真樹に尋ねる奏。真樹は、親父が帰ってこい、今、別荘に避難しているからそこで静養しろと言っていると告げる。そうして、と言う奏。

絶対に元気になってね。さようなら。

別れを告げられた真樹も、「わかった」と言うしかなかった。奏、ありがとう。生きようと思わせてくれて。

涙目の奏も、じゃあ、と真樹に背を向けて歩き出す。だって、私と真樹は最初から会ってはいけない運命。最初から重なり合うことがない。

振り返っちゃいけないと思いながらも、振り返ってしまった奏に真樹は笑顔を向けた。奏も真樹のもとに走り出す。

【Destiny 最終回】10の違和感

何となく奏と真樹のハッピーエンドで丸く収まった感じですが、 ミステリー/サスペンスとしては、「えっ、じゃあ、あれは何だったの?」ってことなど、どこか釈然としない、妙な違和感が残りました。

①野木浩一郎は元総理の指名になぜ疑問を持たなかったのか
20年前、野木浩一郎は、元総理・東忠男からのたっての指名で、息子の東正太郎(馬場徹)の弁護を受け持つことになった。元検事であったことを理由に頼まれたにしても、元総理が現職議員で冤罪を着せられそうな裁判で頼めるヤメ検の有力弁護士なんてほかにいるでしょう。なぜ独立したての僕に?しかも元総理が頭まで下げて?と思わないところに違和感。

②辻英介を尊敬していたのになぜ?
奏からすべてを聞いた浩一郎は、奏の父・辻英介は自分にとって尊敬できる先輩だったと証言。
だったら、「なぜその辻英介が証拠の捏造を!?」と確かめようとしなかったのか。

③送信先不明のメールをなぜ証拠に!?
辻英介は、汚職の決定的証拠になりえるとしながらも、誰が送ったか不明のメールを盾に裁判をすることに躊躇があった。普通、そんな微妙なもの、政治家案件の裁判に使わない。英介は何度も上司に申し立てたけど、命令されて仕方なかった。上司の方がおかしい。

真樹の母の失踪
いきなり母に捨てられたことで、真樹の父・浩一郎に対する憎しみも生まれた、このことが真樹が人に踏み込めない性格になった原因の1つと思われる展開だったけど、母の失踪の理由に対する説明がまったくなかった。

カオリの事故
カオリの事故については、20年前の冤罪とも関係あるのでは?となんだかんだ最終回まで引っ張り続けたので、もう1展開あるのかと思っていました。「真樹のお父さんに会って全部聞いたから!!」とカオリは言っていたから、最終回ではそれまでに明かされていないことがわかるのかと思いきや、浩一郎は「息子が誰と付き合っても僕には関係ない」と突き放しただけ。浩一郎が「全部」話すわけもないし、「全部聞いた」はカオリの嘘になる。

祐希への放火疑惑
そもそも慌てて逃げる祐希と出くわしたからって、真樹が「祐希が放火した」と思うのが腑に堕ちない。祐希の「人がいい」という性格も知っているし、浩一郎と何かしら接点があったにしても、放火するほどの恨みなんてないでしょう。祐希と遭遇したときも「まさか?」「祐希がなぜ?」と思うのが普通では?祐希自身が弁護士にも関わらず、自身の潔白を証明しようとしないのも変。無実の証拠もないかもしれないけど、ガソリンやポリタンクを買った証拠もないのに。

さらに最終回での真樹の、「祐希が放火したと思ったから、許してない(笑)」も笑えない、っていうか何で?

そもそも仕事を世話しようか的なことを持ちかけてきたのは浩一郎だし、夜、自宅に押しかけたのは非常識だったかもしれないけど、犯罪でもないし。

秋葉の失態と無能な警察
放火実行犯の秋葉。普通、マスクしたり、顔ぐらい隠すでしょう。元総理の秘書で裏仕事の実行犯としてあまりにもお粗末。リビングに隣接するガレージの入口付近に放火しても、見取り図を見るとその逆方向に出口があり、リビングにはほかに窓がいくつもあった。よるの10時頃でまだ寝る時間でもないから、普通に火災に気づいてどこからか逃げられたのでは?「本気で殺そうとした(浩一郎談)」わりには不確実すぎる。

てっきり秋葉が浩一郎を殴るとか薬を飲ませるとかしてから火をつけたと思っていたけど、そういう描写はとくになし。

また警察も、奏に言われるまでもなく、「データ保存サービス」に保存されているデータを調べるはず。無能なの?

⑧大畑支部長と辻英介の関係は?
大畑支部長は、辻英介をよく知っている感じだったけれど、関わりについての描写はなかった。

⑨真樹は末期がんだったんじゃないの?
末期がんのはずだった真樹。途中はかなりやつれたっていうか痩せていたけど、最終回は顔色もツヤツヤと良かったし、あっさり手術で助かるなら、それまでの描写に「?」がつきまとう。

⓾結局、奏と真樹は仇同士じゃなかった
父・英介を陥れたのは、真樹の父・浩一郎だと思っていた奏。でも、その浩一郎も、東忠男に踊らされていたことが判明した。浩一郎がその罪を明らかにしなかったのは罪深いけど、浩一郎も被害者でもあった。だったら、最後は奏が「出会ってはいけない運命ではなかった」としてもよかったのでは。まぁ、結局元サヤになるんですけどね。

以上のような違和感をおぼえ、ミステリーとしてはイマイチと感じました。みなさんはどのように感じられたでしょうか。

【Destiny 最終回】ドラマ全体の感想

主演女優である石原さとみを、とってもきれいに魅力的に撮っていたのはよかった。最近そういうドラマが少ないと感じていたので。石原さとみの魅力を満喫できました。

劇伴は、さすが得田真裕さん! ドラマチックで物語を盛り上げてくれました。映像もきれいで場面展開も疾走感があってよかったです。それだけに、肝心のミステリー部分が弱かったのが残念でした。

でも、全9話、楽しませていただきました。ありがとうございました。