【海のはじまり】最終回ネタバレ・全話あらすじ!結末は夏が海の父になる
【海のはじまり】最終回ネタバレ・全話あらすじ!
目黒蓮(Snow Man)主演ドラマ【海のはじまり】がフジテレビ系・月9で2024年夏クール(7-9月)に放送されました。
本記事はドラマ【海のはじまり】のあらすじネタバレを最終回まで全話紹介します。
また、本作の原作&脚本家、最終回予想&考察、謎が多い水季&弥生の言動なども紹介&考察します。
>『海のはじまり』最新話(最終話)のあらすじネタバレはこちら
※「海のはじまり」の動画はFOD(フジテレビオンデマンド)にて最新話まで視聴できます。
※本記事にはストーリーのネタバレが含まれます。未視聴の方はご注意ください。
【海のはじまり】あらすじ
物語の主人公は月岡夏(つきおか・なつ/目黒蓮)。大学時代、南雲水季(なぐも・みずき/古川琴音)と付き合っていました。 しかし突然、彼女から別れを切り出され、別れることに。
それから7年。夏には現在、百瀬弥生(ももせ・やよい/有村架純)という恋人がいて、そろそろ結婚も考える時期。そんなある日、夏は水季の葬儀に出席し、海(うみ/泉谷星奈)という幼い女の子と出会います。水季の母親の朱音(あかね/大竹しのぶ)から、自分が海の父親だと聞かされた夏は驚いて…。
1話本編で夏は水季の妊娠を知っていて、中絶に同意していたことが判明。しかし、まさか昔の恋人が出産していて、7歳になる娘がいるとは知らなかったようで、夏にとってビックリ仰天な展開です。血縁関係があるけど認知して育てる?現在の恋人との関係はどうする?相手の親、自分の親、恋人の親にはどう説明するのか。問題山積みのスタートです。
【海のはじまり】最終回ネタバレ・全話あらすじ!
「海のはじまり」初回から最終回まで全話のあらすじネタバレ、各話ポイントまとめ、ひとこと感想、感想&考察(別記事)を紹介していきます。
第1話ネタバレ『ママが大好きだった人』…親と子の愛の物語。
第1話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
東京の印刷会社に勤務する月岡夏(目黒蓮)には、化粧品会社で働く百瀬弥生(有村架純)という恋人がいる。2人は平凡だが、幸せな日々を送っていた。
ある日。経堂駅(世田谷区)近くの夏が住むアパートで、夏休みの予定を合わそうと夏と弥生が話していると、夏のスマートフォンに着信がきた。応対した夏の表情がこわばる。
翌朝、夏は実家へ戻る。突然の訪問に、朝食中の父・和哉(林泰文)、母のゆき子(西田尚美)、弟の大和(木戸大聖)は何事かと思うも、多くを語らない夏の雰囲気に事情を察する。自室で喪服を出していた夏に、和哉は黒いネクタイを差し出す。
葬儀場に来た夏は“故 南雲水季 儀 葬儀式場”と書かれた案内板の前で立ち止まる。大学時代の友人、真山純希(須藤蓮)が「何年ぶり?」と声をかけてきた。「8年ぶり」と答える夏。亡くなった水季(古川琴音)は、夏が大学時代に交際していた元恋人だった。
夏は焼香の列で、水季の母・朱音(大竹しのぶ)、父・翔平(利重剛)ら親族に挨拶をした際、一緒にいる女の子に目をとめる。その女の子が水季の子供だと知り、驚く夏。
夏が葬儀場のロビーにいると、先ほどの女の子が津野晴明(池松壮亮)と会場から出てきた。津野がどこかに行った。夏は、女の子に話しかける。女の子は海(泉谷星奈)と名乗り、6歳だと夏に告げた。
夏は、大学時代の水季と一緒に行った海岸デートの動画を海に見せる。夏は、水季との記憶に思いを馳せて…。
ネタバレ
【回想】夏と水季は、成城明正大学に入学したばかりの頃、山岳部の新入生歓迎会で出会った。夏と水季は同じ1年生。沖縄料理の居酒屋で酔い潰れていた水季に声をかけたのが夏。水季は「山派」ではなく「海派」で、人に合わせることも苦手だった。そんな水季と意気投合し、お付き合いが始まり、海にドライブデートなど楽しんだ。
そして、就活の時期、夏は水季から「人工妊娠中絶に関する同意書」にサインを求められる。夏は「不安だったよね、ごめん、気付かなくて」と気遣い、他の選択肢はないの?」と尋ねる。水季は「夏くんは産むことも堕ろすこともできないんだよ。だから、私が決めていいでしょ?」と言った。夏は同意書にサインをした。その後、夏が産婦人科のクリニック前まで付き添う。夏は水季が堕胎したと思っていたが…。
したものと思っていました。そして、その直後、退学した水季。「学費高いし、さっさと就職しようと思って……。で、私たち別れよう。夏君より好きな人が出来たから」と水季に告げられた夏。
後日。夏は、友人たちから、水季が大学を辞めたことを知らされる。水季に電話すると、学費高いから就職するという。さらに「別れよう」と切り出される。夏よりも好きな人ができたから、と。夏は「わがままで頑固で薄情な水季だから、新しい彼氏も大変だよね。でも、体が大丈夫ならいいよ。元気でね。お幸せに」と言って、別れを受け入れた。
【現在】葬儀場にて。海のもとに津野がもどってきた。夏が挨拶する。津野は「月岡」という名前を聞いて、驚く。津野は、水季が勤めていた職場の同僚だという。夏は「どこですか?」と尋ねる。津野は「この7年、全然知らないんですね」とさげすむ。
その後、水季の母・朱音(大竹しのぶ)が海を連れて、夏の元へ。そして夏に連絡先を渡し「気にならないようなら捨ててください」という。「何が?」と夏。朱音は「この子の未来を考えなきゃいけない」という。そして海を葬儀場の部屋に戻す。
朱音は夏に(夏がサインした)中絶の同意書をみせる。水季が一度は中絶しようとしたことを忘れないために持ち歩いていたという。
朱音「気づきませんでした?あの年の子ですよ。もうすぐ7歳になります。小学校1年生です」
夏は、海が夏と水季の子どもであることを初めて知る。朱音は「海の父親をやりたいとは思いませんよね、別に押し付けるつもりはありません。でも、この七年間の水季のことを想像してください」と伝える。
直後、海が「夏くーん!」と笑顔で呼んだ。夏は、水季の姿と海が重なってみえた。
家に帰ると、弥生(有村架純)が待っていてくれた。夏は、恋人が亡くなったことを話し、「何も知らなかったから何もできない」と泣いた。
1話の結末
翌日。海は、亡き母のスマホを解約せずに使わせもらうことに。海は母の動画を見ていた。そして祖母が出かけたすきに…。
夏はもう一日欠勤。欠勤している夏のアパートに、海がたった一人でやって来た。なぜ家を知ってるのか問う夏。海はママと一緒に練習で
来たことがあるという。
海は母のスマホの動画を夏に見せる。
海が「ママ、起きてよ~」と水季を揺り動かしている。「ママ寒いの苦手なの。夏が好きだから。季節、わかる? ママ、季節の中で夏が一番好きなの」と水季。「海も!」と海がはしゃぐ。夏は涙ぐむ。(※補足:季節の夏と元カレの夏がかかっている?)
水季が「でもダメ。夏はママがもらいましたー!海には冬、あげる。今は冬なのでママはオコタ(炬燵)で冬眠します」という。「冬眠って、なあに?」と海が問うのに「夏がお迎え来るまでひっそりしていること。でも、それは夏じゃないな、それは春だ。お休み~」と水季。
海は夏に、海岸デートの動画をまた見せてもらう。
水季「海、好きーーーー!海、大好き!海ーーーー!大好きだよーーーー」
夏は涙ぐむ。夏のスマホの動画が終わった。海は「海もママ大好き」という。夏は「はい、終わり。海でこういうのこれだけだから」とスマホを返してもらう。「終わり?終わるとどうなるの?」と海。夏は「終わりは終わりだよ。帰ろう」と立ち上がる。
海は「ママ、終わっちゃったの?」と問う。夏は水季が「死んじゃったんだよ」と海にちゃんと伝える。しかし「死んだらどうなるの?」という海の疑問には「分からない」という夏。
夏は「水季がお母さんでなくなるわけじゃないから。終わったんじゃないよ」という。
海は「夏君、海のパパでしょう? 夏君のパパ、いつ始まるの?」と問う。(つづく)
1話のまとめ↓
- 夏(目黒蓮)は弥生(有村架純)と交際中。
- そんな夏の元に、大学時代の友人から当時の恋人・水季(古川琴音)の訃報が届く。
- 葬儀で夏は、水季に海(泉谷星奈)という娘がいたことを知る。
- 夏は水季から中絶の同意書のサインを書かされ、病院にも付き添った。
- その後、夏は水季から突然フラれていた。
- つまり、夏にとって水季が出産していたことは寝耳に水。
- ラスト、夏のアパートに海が一人で訪ねてくる。
1話の感想↓
別れた元カノが勝手に出産してて、約7年後に知るって、男性からしたら怖いよね。
ラストの海ちゃんの訴えも「ホラー!」とSNSでいわれるの分かる(笑)
■1話の感想&考察記事:第1話 目黒蓮の涙の演技が圧巻と話題!
第2話ネタバレ「あふれ出す…ふたをしていた想い」
第2話は今夜9時放送#海のはじまり
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) July 7, 2024
「正直ホッとした。生きててくれたんだなって」
自分にもうすぐ7歳の「娘」がいることを知った夏
恋人・弥生に、その事実と今の気持ちを伝えます
夏、そして弥生の選択は…?#目黒蓮 #有村架純#泉谷星奈 #古川琴音 #池松壮亮#大竹しのぶ pic.twitter.com/2z5lAJ69W5
第2話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
夏(目黒蓮)のアパートにて。海(泉谷星奈)は「夏くんのパパ、いつ始まるの?」と質問する。その問いかけにうまく答えることが出来ない夏。とにかく海を家に帰さなければいけないと思った夏は、朱音(大竹しのぶ)に連絡をし、迎えに来てもらうことになる。
部屋の中を縦横無尽に飛び回る海を前に夏が戸惑っていると、恋人の弥生(有村架純)から電話がくる。しばらくしてアパートにやって来た弥生は、海を見て少し驚く。だが、お迎えが来るまでの間、遊び相手をしてあげることに。
その後、朱音が海を連れて帰ったあとのアパートで、弥生は夏に海との関係を尋ねる。
夏は、海が自分の娘であること、その事実を水季(古川琴音)の葬儀で初めて知ったことを正直に告げた。
動揺を隠せない弥生。
夏は「海のことをちゃんと考えようと思う」と告げる。
ネタバレ
夏は、水季から妊娠を聞いていことを弥生に打ち明けた。夏は中絶したと思い込んでいたが「正直ホッとした。生きててくれてたんだなって」と本音を明かす。「自分の意志で殺そうとした」ことで自分を責めていた夏。
夏「正直ホッとした。ずっと自分が殺したんだって思ってたから」
弥生「殺したなんてことは」
夏「あるよ」
弥生「その頃まだ20歳とかでしょ。そういう選択するの珍しいことじゃないと思うし、悪いことじゃないと思う」
夏「年とか関係ないし、自分の意志で同意したし。もっと話し合えばよかったって。もっとできること考えてれば一緒に育てる事だって…」
弥生は「罪悪感抱え続けなくてよかった」と受け止めた。直後、弥生はひとりトイレにこもり涙した。弥生の涙の理由は回想シーンで、視聴者だけに明かされて…。
【過去】弥生は2016年の年末ごろ、妊娠していて、元彼に中絶同意書を書いてもらい、中絶した。
【現在】弥生はロッカー式納骨堂に行き、拝んだ。その後、弥生は夏に電話し、私が海の母親になることも選択肢に入れて欲しいと伝える。弥生は「誰の子でも、そうするわけじゃないから」と夏に伝える。
2話の結末
夏は、水季の実家へ向かった。そして水季が好きだった鳩サブレーを手土産として渡すと、水季の母・朱音は笑顔になった。鳩サブレーを常備しているようだ。
夏は朱音と話しながら娘・海(泉谷星奈)の帰りを待っていた。朱音は、水季から「海に選択させるように」と言われたことを話す。
海は帰宅すると夏を見つけた。もう会えないかと思っていた夏が来てくれたことで大喜びの海は、ランドセルを脱ぎ捨て勢いよく夏に抱きつく。海は話をしたいようだが、「いてね」と言って手洗い場へ向かった…。
2話のまとめ:↓
- 夏(目黒蓮)は海(泉谷星奈)が家に来たことを朱音(大竹しのぶ)に連絡。
- 弥生(有村架純)がきて、海の遊び相手に。
- 夏は海が自分の娘で、殺したと思ってたからホッとしたと弥生に伝える。
- 弥生はトイレでひとり涙。その理由は視聴者にだけ明かされる。
- 実は、弥生は中絶した過去があった。
- ラスト、夏は南雲家を訪れる。海の意思を気にする朱音(大竹しのぶ)。
- しかし海は夏を見つけると喜んでハグ。それが海の答えだった.
2話の感想↓
今回は弥生さんの衝撃の過去に泣かされたー。
中絶した過去を背負っていたなんて…。
ドラマ『あの子の子ども』劇中の医師が言っていたけど、中絶は悪いことという考えは弥生には必要ない言葉かもしれないね。
海ちゃんの選択の余地なしの抱きつきは、ほっこりしたよ。
■2話の感想&考察記事:2話 切ない過去が描かれ「弥生さん」トレンド入り!
第3話ネタバレ「大切な人を失うということ」
今夜9時『#海のはじまり』第3話
— フジテレビ (@fujitv) July 14, 2024
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水季の代わりにはなれないけど、
一緒にはいれる。
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弥生(有村架純)に
ああいう過去があるとは…。
2話目にして衝撃で…。
今夜から鳩サブレーを用意してお楽しみ下さい。@umi_no_hajimari pic.twitter.com/jkmJq91IZ1
第3話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
回想シーン。ある日、海(泉谷星奈)はママより大きくなれるかな?と水季(古川琴音)に尋ねた。ママは越せるが夏くんは越せないと水季は話していた。
海は水季(古川琴音)に「どこ行くの?」と尋ねた。水季は海の不安そうな気持をくみ取り、「いなくならないよ」と海を抱きしめた……。
月岡夏(目黒蓮)は、亡きかつての恋人・南雲水季(古川琴音)の実家へ向かい、水季の母・朱音(大竹しのぶ)と話しながら娘の海(泉谷星奈)の帰りを待っていた。帰宅し、夏が来てくれたことに大喜びの海は、ランドセルを脱ぎ捨て勢いよく夏に抱きつく。学校であった出来事を夏に一生懸命話す海だったが、はしゃぎすぎて居間で寝入ってしまう。
朱音(大竹しのぶ)は、海が起きたときにいてくれたら喜ぶからと言って、夏に夕食を食べていくよう促す。準備を手伝う夏に、水季に対する思いを語る朱音。
朱音は今年70で、不妊治療をして42の時に水季を産んだという。なのに、水季は妊娠したことも産むこともちゃんと相談してくれなかった。「やっぱり産むから」それだけだった。
朱音によると、水季が夏に出産を知らせなかったのは「(夏が)選べないから。その人、私が産むと決めたら父親になるって絶対言うから。他の選択肢を奪いたくないから」が理由だという。つまり夏が頼りないとか他に相手がいたとかではなかった。
ある日、夏は実家に電話し、母のゆき子(西田尚美)に「話があるから家族全員集まって欲しい」と告げる。その話を聞いた父・和哉(林泰文)と弟の大和(木戸大聖)は、夏と百瀬弥生(有村架純)の結婚報告ではないかと盛り上がる。
海の誕生日の日(海の日、7月15日)。休日を海と一緒に過ごすことになった夏は、恋人の百瀬弥生(有村架純)を連れて南雲家を訪れる。弥生は海に誕生日プレゼントとしてピンクのイルカのぬいぐるみをプレゼントした。
朱音(大竹しのぶ)は母子手帳や緊急連絡先を夏に渡し、親になる練習と思ってほしいと伝える。
海の希望で水季が働いていた図書館にバスで行くことになった。海はその近くに水季とアパートで二人暮らしをしていた。バズを降りて、3人は、海を真ん中にして手を繋いで歩く。弥生は「どうしよう。これ写真撮ってほしいやつだ」と笑う。夏は「撮ろうか?」と提案する。弥生は「違う違う。外野から(撮ってほしい)。3人のこの感じ、絶対憧れのやつになってる」と嬉しそうに話す。
一方、南雲家では…。朱音が夫と話していた。海を受け入れてることを不思議がる朱音。
朱音は「あの子、お母さんやれますって顔してた」と夫に話す。30年ほど前、ベビーカーを見るとイライラしてた朱音。「水季が来てくれた」とを夫はいうが、朱音は「どっか行っちゃったけどね」とボソッとつぶやく。
ネタバレ
図書館で、海は水季の面影を探してしまう。知り合いの津野(池松壮亮)には馴れ馴れしい海。
津野は、夏と話す。津野の態度はどこかイライラしていた。謝り続ける夏。津野は自分は水季の恋人ではないと説明し「すみません。感じ悪くて。感情がぐちゃぐちゃで」と謝った。「海ちゃんが望むなら誰が親をやってもいいんです」と、夏に伝える津野は。
津野は母子手帳に色々書いていたことを夏に教えた。その後、夏が母子手帳を読んでいると、夏が「ママの字!」と声をかけてきた。夏は海が母・水季がいない職場に来たのは初めてなことを心配した。海は「読んで」とおねだりした。夏に寄り添う海。
夏と海の後ろ姿を見た弥生は、どこか輪に入ることができず足を止めてしまう。津野は弥生に「疎外感すごいですよね。自分は外野なんだって自覚しますよね」と声を掛ける。弥生も「たしかに外野ですね」と認めた。
夏と弥生(有村架純)、海(泉谷星奈)の3人が帰宅する。海は寝ていて、海の祖父が抱っこして中へ連れていく。
玄関先にて。朱音(大竹しのぶ)が、どうだったのか尋ねる。弥生は「楽しかったです」と言う。すると朱音は「楽しかった?そう…。子ども産んだことないでしょ?大変なの。産むのも育てるのも」ときつく当たる。弥生が尊敬していることを伝える。
朱音は「別に尊敬しろなんて思ってないけど。産みたくて産んだし。当然のことなんだけど。水季もそう。もっと育てたかったの。悔しいの。水季がいたはずなのに。血のつながりが絶対なんて思わないけど、こっちはつながろうと必死になって、やっとつながれたの。だから悔しい」と言った。
弥生は「でも、本当に楽しかったです。ありがとうございました。私まで一緒に」とお礼を伝える。朱音は「いえ、こちらこそ」と、そっけなく答えた。
帰り道。夏は元気なさげな弥生に「楽しかったね」と伝える。弥生は「うん」と答える。一方、南雲家では寝ていた海が起きた。「夏くん?」と言って探す海。朱音は「海ちゃん置いて帰っちゃったの。大丈夫。いなくなってない」と声をかける。
後日。海が来たがったため、朱音が海を夏のアパートに連れてきた。朱音はこの前の発言を夏に謝った。大人でもまだ感情がダメなことを告げる。しかし海は家でも元気で、泣いたり、食欲がなくなったりしていないらしい……。
弥生は海の宿題をみている。少し離れたところに佇む夏。海は夏に「元気?」と尋ねて、「海も元気!」と笑う。夏は学校や祖母の家でのことを聞く。海は「楽しい」と、また笑顔で答える。・・・夏は「何で元気なふりをするの? 水季死んで悲しいでしょ…泣いたりすればいいのに」と、海の本音を引き出そうとする。
弥生は「やめなよ」と制止する。涙をこぼした海。弥生は「月岡くん!」と怒る。夏は、海から離れた。弥生は「ごめんね。頑張って元気にしてたんだよね。えらいよ。」と優しく慰め、ハンカチを差し出すが…。そんな弥生を通り過ぎ、一直線に夏に抱きついた海は声を出して泣いた。弥生はテーブルにひとり佇む。
3話の結末
朱音が夏のアパートに戻って来た。夏は海に家族関係を話していた。父と弟は血縁関係がないことを明かしつつ、他人だけど今は本当の父と弟だと説明。「わかる?」と夏が尋ねる。海は「2人いるんでしょ?本当のパパ」と理解しているようだ。
ある日。小学校にて。海が鳩サブレの鳩の絵を描いていた。先生は元気のない海を心配していた。海は「ママのことを考える時間だから、元気ないけど大丈夫」と答える。
後日。夏は海と、水季が海とよく行っていた海岸へ。LINEで夏と海が2人で会う事を聞いた弥生は承諾しつつ、「話したいことがある」旨を夏に送った。
海岸にて。夏は海に「パパいつ始まるのって、パパになって欲しいってこと?」と尋ねる。海は「夏くんパパやらなくていいよ。でもいなくならないで…パパとママは一人ずつしかいないから」と答える。
パパやるとは何か?それは夏にも海にも分からない。夏は認知したり育てるのを簡単に決めるのは無責任だと思っている、と話す。
海「無責任って?」
夏「分からない。よく分かってないってことかも」
海「いなくならないで、は分かる?」
夏「分かるし、そうしたい。水季の代わりにはなれないけど、一緒にはいれる」
海「じゃあいて」
夏「分かった」
夏は海と一緒に過ごす時間を多く持つことにした。(つづく)
3話のまとめ:↓
- 夏(目黒蓮)は、南雲家で海(泉谷星奈)と再会。
- 朱音(大竹しのぶ)は夏に、不妊治療の末やっとできた子だったと水季(古川琴音)への思いを語る。
- 夏は母・ゆき子(西田尚美)に家族全員に話があると告げる。
- 海の誕生日の日、夏は海と弥生(有村架純)と過ごすことに。
- 夏たちは水季が働いていた図書館に行く。
- 水季の同僚・津野(池松壮亮)は弥生に自分たちは「外野」と話す。
- 夏は海の本音を引き出し、海はちゃんと泣くことができる。弥生は疎外感を抱く。
- ラスト、海は夏に父にならなくていいけど「いて」と要望。
- 夏は海と一緒にいることを決める。
3話の感想↓
水季が夏に知らせなかった理由がやっぱり弱い気がするなあ。
選択肢を奪いたくないって、夢を追ってたわけでもないし。
まあ、あり得ないとツッコむほどではないけど…。
内野、外野のキーワードも上手い脚本。
海の涙のときの弥生は疎外感あったね。
■3話の感想&考察記事:3話 海の親への理解は前話冒頭の伏線回収!?
第4話ネタバレ「なんで、好きなのに一緒にいちゃダメなの?」
今夜9時『#海のはじまり』第4話
— フジテレビ (@fujitv) July 21, 2024
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弥生は自分の過去の出来事を話そうと…
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弥生(有村架純)の過去を
夏(目黒蓮)はどんな風に受け取るのか…
あっ!鳩サブレー買ってきた!という方
Xで見かけましたよ~。行動力👍🖤(拍手)@umi_no_hajimari pic.twitter.com/prYjq5nEAs
第4話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
夏は決断を急がせないよう、弥生に求めた。そして一体なぜ彼女が焦っているのか分からず、夏は尋ねる…。
弥生は、夏に父親になって欲しいし自分も早く母になりたいからと答える。
でも、それをなぜ急ぐのか尋ねても、弥生は答えられない。
弥生がしたかった話は、海との関係のことだったという。
しかし帰り際、夏は「本当に話したいことを話すことができるようになったら話してほしい」と弥生に伝える。
【過去パート】て。弥生は当時の恋人・浅井悠馬(稲葉友)に妊娠初期のエコー写真を見せ、「今、3カ月らしい」と、微笑みながら伝える。浅井は「いつするの? 手術っていうか。早いほうがいいんでしょ? あとはお金も準備しないと…。もちろん出すから。全額だすから」と言う。
弥生は複雑な表情ながら、「ありがとう」と答える。
浅井は「ちゃんと責任取らせてよ。良い選択だと思うよ。普通に仕事続けてキャリア築いてさ、お互いの良いタイミングで普通の順序で、ちゃんとした家庭築こうよ」と中絶手術が前提で話を進める。弥生は「相談に乗ってくれてありがとう」と表面上、感謝する。
弥生はカフェで仕事をしていくからと一人残ってノートパソコンを開く。店員におかわりのコーヒーを頼む。1杯目のノンカフェインでなくブレンドコーヒーにしてもらった。コーヒーが運ばれてくると、弥生は早々に店を出る。
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その後、弥生は母に電話で妊娠したことを告げて、相談する。「(彼氏は)あんま産まないで欲しいみたい」と伝えると、「じゃあ、堕ろしな」と言われた。弥生が「一人で育てるって」と切り出すと、母は「私は(育てるの)無理だから。お金ちゃんと出させなさいね」と言って…。
弥生は浅井のサインが入った中絶同意書に、部屋でひとり、自分の名前もサインした。
そしてクリニックで手術をした。
帰り。LINEで「終わった?」の問いに、「終わった!全然、大丈夫だった!」と返した。
弥生は風呂の浴槽を掃除しているとき、ガタっとつまづいて背中を打った。とっさにお腹をおさえた。
「もういないんだった」と、つぶやく弥生。
弥生は声を出して泣いた。
シャワーで洗剤を流そうとする。
弥生はお腹にシャワーをかけて、今度は顔にあてて、泣いた。
ネタバレ
【過去パート】水季は夏に同意書のサインをもらった後、実家に戻って、両親に中絶することを伝える。水季は、やっと子供を授かった母・朱音(大竹しのぶ)にこんな自分が子供で「かわいそう」とさげすんだ。
その後、水季の部屋にて。翔平(利重剛)が水季に寄り添う。親不孝かどうかは親が決めるものだというが、水季は自覚あるくらい親不孝だという。
翔平は「産みたいの?」と尋ねる。水季は相手に似るんだったら産みたいと本音をもらす。でも、夏に「迷惑かけたくない」「責任を負わせたくない」という。翔平は、朱音がたくさん書いていた母子手帳を水季に渡して考えさせる。
後日。南雲家にて。水季は病院で母子手帳をもらって帰ってきた。そして父・翔平に見つかる。
水季「お母さんになれる?こんなお母さん大事にしないやつ」
翔平「いるんでしょ?じゃあ、もうお母さんだ。そう簡単に始めたり、やめれたりするもんじゃないよ」
水季「はい」
朱音が帰宅。水季は朱音に「やっぱ産むことにした」と話す。朱音は「わかってない」とあきれるが、もう水季の気持ちは揺るがなかった。
水季は夏に電話で別れを告げて「夏くんより好きで、ずっと一緒にいたい人ができた」と話をした。その相手は夏に内緒にしつつ、母子手帳の表紙に「海」と書いた。
朱音はキルト教室で習ったことを教える、と水季にいう。そして「かわいそうと言うのやめなさい。お母さん、幸せなの。水季を産んで、生意気に育って、わがまま言われて幸せなの」と告げる。
弥生は夏からのLINEで海が会いたがっていることを知る。
喫茶店にて。弥生が今日頼んだのは(カフェイン入りの)ブレンドコーヒーだ。弥生は「殺したことある、産んでたら海ちゃんくらいの子。」と明かす。弥生は罪悪感があって、子どもの母になって[いい親]になれれば楽になれるから、自分のために母になりたかったと明かす。「ずるかった」と反省する弥生。
夏は、気にしないし、悪いことでないし、海の母になりたいと言ってくれたことは嬉しかった、と話すが…。弥生「許しが欲しいわけじゃない。ただ……自分が無理で。自分で自分がどうしたって許せない」と涙ぐむ。弥生は海にも水季にも申し訳ないと思っていた。
南雲家にて。夏は海と一緒にいた。弥生が一緒でないことが、海は疑問だった。海は「電話してみれば?」というが、夏は「もう少し待ちたい」という。
夏は水季にLINEで明日、海ちゃんと一緒にいるから来れたら来て欲しいと伝える。返信しない弥生。
海が弥生に電話をかけた。
海 「ケンカしたの?」
弥生「してないよ」
海 「夏くんが悪いこと言ったの?」
弥生「ううん。違うよ。私がね、悪口言っちゃったの。それで傷ついてるんじゃないかな。会えなくて寂しいとかじゃないと思うよ」
海 「夏くん、好き?」
弥生「うん。好きだよ」
海 「海も!」
弥生「そっか、一緒だね」
海 「じゃあまた、3人で遊ぼう」
弥生「うーん、どうかな」
海 「ママじゃないからダメなの? 弥生ちゃん、海のママじゃないから夏くんと一緒にいれないの? 海のせい?」
弥生「違うよ。海ちゃんはなんにも悪くない」
海 「弥生ちゃん悪くないって、夏くん言ってたよ。誰も悪くないのに、みんな好きなのに、夏くんと一緒にいちゃダメなの?」
弥生「そうだよね。そういうことじゃないのに。自分が許せないなんてね。そのまま、自分だけその気持ち持ってればいいだけだよね」
海の素朴な疑問から、弥生は反省して自分の中の答えにたどり着いた。
子供の疑問がシンプルですごい。
大人って余計なことを考えすぎてしまうのかもしれないね。
4話の結末
翌日。夏は写真屋に行き、現像された写真を受け取る。公園で待っていると、弥生がやってきた。
海はすぐ子供たちと仲良くなって遊んでいる。水季の性格に似たようだ。
ベンチで話す夏と弥生。話題は水季が自分で決めるタイプだったという話に…。弥生は「私は相談したいタイプ」という。しかし過去の大切な人々は自分の考えを優先してばかりだった。ここ数日、夏は連絡をよこさないし、しつこくない。意思がなくて他人に委ねすぎで、迷い過ぎだ。だが、「一緒に迷えるのは助かる。寂しくない」と弥生。
その後、夏たちは海を家に送り届ける。夏と弥生は水季の遺影に手を合わせた。
夏は8月に1週間の休暇を取れることになったので、海(泉谷星奈)とどこか出かけられたらと思っている、と朱音に伝える。朱音は、海ではなく弥生と温泉などに行った方が良いのではないか?と返す。
しかし夏は弥生から「海ちゃんとの時間に」と言われたという。だから今も先に帰ったのかと気づく朱音は「やさしいね」という。そして朱音は、それならその1週間「ここに住む?」と提案する。夏は海が一人で入浴できるのか、歯磨きできるのかも知らない。朱音は知らないことは知ろうとするしかない、という。
回想。病院にて。海は絵本を水季に読んでもらっている。海は「死んじゃってかわいそう」という。水季は「生きてたときは幸せだったかもしれないよ。幸せは自分で決めるの」という。海が「ママは?」と聞く。「すっごく幸せ」と笑顔で海を抱きしめる水季だった…。(つづく)
4話のまとめ:↓
- 夏(目黒蓮)は海(泉谷星奈)と「一緒にいる」と弥生(有村架純)に報告。
- 夏の決断をあいまいと感じた弥生は認知や戸籍、居住地などが気になる。
- 夏は「焦らせないで」と訴える。
- 回想で弥生が元カレと母に追い込まれ中絶したことが描かれる。
- 水季は母に反対されつつ父に支えられ出産を決意(※ある人物のノートからの影響も別の回で明かされる)
- 夏と弥生は疎遠になる。
- 海が「誰も悪くないのに」と弥生に助言。夏と弥生は仲直りする。
- ラスト、夏は夏休みの1週間を南雲家でお試し同居することにする。
4話の感想↓
優柔不断で頼りなさげな夏だけど、いいところあったね。
ちゃんと弥生さんの話を聞いてくれて、一緒に迷ってくれるところ。
これって大事だよね。
弥生さんの元カレも母親も一方通行な会話だったから、余計に夏の良さが沁みる。
■4話の感想&考察記事:4話 弥生が腹部にシャワーを当てた意味とは?
第5話ネタバレ「8年越しの告白…子供がいる」
第5話は今夜9時放送#海のはじまり
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) July 29, 2024
「知らないことって知ろうとするしかないのよ」
夏休みに、南雲家で海と一緒に暮らしてみることになった夏
そして、ついに夏は、自分の「娘」の存在を両親と弟に伝えます
今夜もたくさんの感想をお待ちしています❕ pic.twitter.com/wkAFyKgr2m
第5話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
過去の回想。朝、水季(古川琴音)は「編み込みがいい」という娘・海(泉谷星奈)の髪の毛を「ボンボンつけるから許して」と縛って、かわいくしていた。
すると海は「ママは可愛くしないの?」と尋ねる。時間がない、美容院代が高いなど言い訳しているうちに水季は「そういうの聞きたくないよね」と謝る。
水季は「全力で時間とお金を作るからさ。今度一緒に美容院に行って可愛くなろう」と誘う水季。
1週間の夏季休暇を取れることになったと月岡夏(目黒蓮)から聞いた南雲朱音(大竹しのぶ)は、それなら1週間、南雲家に住んで海(泉谷星奈)と暮らしてみたらどうかと提案する。
夏が泊まりに来ると知った海は大喜びし「いいよ。ずっと住んでいいよ!」と喜ぶ。
そのうち夏の両親に挨拶をしようと思っていると言う朱音。
夏は「それが、まだで」と口ごもる。
実はまだ海のことを家族に伝えられていないという夏。
朱音は夏の手を叩き、「さっさと話しなさいよ」と怒る。
言い訳がましい夏と、口うるさく説教する朱音。
そんな2人の様子を見ていた海は「ママみたい」とクスクス笑う。
夏は恋人・百瀬弥生(有村架純)に海と1週間過ごすことを報告。そして夏は、弥生の髪の毛を使って、海の髪の毛を結ぶ練習をさせてもらう。弥生は「優しさが出てる」とアドバイス。夏は、下手くそだった。
弥生は母親に編み込みをしてもらったことを思い出す。しかし良い思い出ではなかった。早くて痛くて「作業」みたいだった。痛いから父親に頼もうとすると、母親が怒る。だから父親に頼めなくなった。
弥生は「自分で自分のことやるのはどんどん上手になった」と、編み込みをして見せる。
弥生「ごめんね、いつも理由つけて親に会わせなくて。嫌いなの」
そう言う弥生に、夏は「嫌いでいいよ。親だって、人だし」と伝える。弥生は「嫌いなままでいる」と答える。弥生はこんな風に夏を育てた両親を褒めて、「海ちゃんのことなんて言ってるの?」と聞く。まだ言ってないと聞いた弥生は夏の手を叩いて叱った。「今度直接会って話す」という夏。弥生は夏の親に話す練習も付き合うことにする。
朱音が小学校に来て、担任教師と話をしていた。その後、海は「転校の話?」と聞くが、朱音は「転校しないための話」だという。帰り、校庭にて。朱音は水季は嫌なことは嫌とハッキリ言う子だったから「もっと言っていいの」という。
その話を聞いた海は「転校、やだ」と伝える。朱音は「やだったね」と受け止める。しかし夏のアパートから通うのは難しい。朱音は夏を含めて「家族みんなで考えよう」という。
海のことを家族に伝えるため、実家に帰る夏。しかし、母・月岡ゆき子(西田尚美)、父・和哉(林泰文)、そして弟・大和(木戸大聖)は弥生との結婚報告だと勘違いして勝手にテンションを上げていた。
ダイニングテーブルには手の込んだ料理が並んでおり、完全なるお祝いムード。そんな中、夏は自分に娘がいたこと、そして、それが弥生との子ではないことを告げる。浮気と勘違いして立ち上がるゆき子。夏は、慌てて事の成り行きを説明する…。
ネタバレ
ゆき子「何も知らなかったの?」
夏「妊娠は聞いてた。おろしたと思ってた」
ゆき子「お母さん、何も聞いてないんだけど」
夏「心配かけると思って…」
ゆき子「学生の分際で、彼女妊娠させて、まわりに隠して中絶させたの?」
夏「中絶させたわけじゃ…」
ゆき子「同意してそうしたってことは、あんたがそうさせたってことなの」
ゆき子「中絶が悪いって言ってんじゃないの。産むのも堕ろすのもその子なんだから。あんたの意思なんてどうでもいいの。産むって言われたらどうしてた?それでも隠した?心配かけると思ったんじゃないでしょ? 隠せると思ったのよ。男だからサインしてお金出して優しい言葉かけて、それで終わり。体が傷つくこともないし。悪意はなかったんだろうけど、でもそういう意味なの。『隠した』ってそういうことなの」
夏「そうだと思う。隠せるって思ったんだと思う」
和哉「隠したのは良くなかったけど…」
大和「違うでしょう。産んでたんでしょ」
ゆき子「だから言ってるの。良かった、生きてたんだ、罪悪感なくなってスッキリって、そんなのんきなこと思うの、お母さん、絶対に許せない。弥生ちゃんのことは任せる。弥生ちゃんの意思に異論はない。でも何か強要することは許さない。夏はそういうのないと思うけど」
ゆき子は子供の名前と性別を聞いて、「海ちゃん」とつぶやく。
ゆき子はコロッケを食べながら「最近、孫が、欲しいなって、思ってたとこ。連れてきて、会いたい」と受け入れた。
父と弟も海に会いたがった。
月岡家にて。夜。ゆき子は、水季がどうして亡くなったのか問う。
夏は、水季が子宮頸がんの病気で亡くなったこと、病気だったことを知らなかったことを伝える。
ゆき子は人生で一番大変だった時期が離婚して再婚するまで、夏と2人暮らしだったころだという。
「お金と時間がないと気持ちまですり減ってく」と美容院にもゆっくり足を運ぶことができなかったことを嘆く。
時間とお金がなくて美容院に行けなくて、行ったら行ったで罪悪感もあった。
あの頃のゆき子は大変だったが…。
夏は「寂しいと思ったこともあるけど、お母さんの友達来てくれて楽しかった」と懐かしむ。
ゆき子は一人で頑張っていたが諦めて、頼るようにしたのだ。
ゆき子は夏に、水季が誰に助けてもらって生きてきたのか知ろうとした方が良いし、その人から教わることも多いという。
ゆき子「懐かしい。また夏に会ってほしいな」
夏は実の父について尋ねるが、ゆき子は「どこかで元気にしてるでしょう」とそっけない。
海は図書館へ行き、津野と話す。津野は「自分がいなくても大丈夫」と海のことを突き放す。海はママが生きてたころは津野くんだけだったのに…と不思議がる。
その後、津野は「ママの病気が分かったり、死んでから現れるなんて、調子いいよねー」と心の声をつぶやく。直後、海には言ってないと同僚・三島芽衣子(山田真歩)に弁明。
三島は「気持ちはわかる。ずっとそばにいたの私たちくらいで、支えていたの津野くんくらいで。いなくなったら外野な感じ。モヤモヤする」という。
津野は「血でも法律でも繋がってない、そばにいただけの他人なんて弱いものですよ」と諦め顔。
ゆき子が友人に子育て助けてもらったように、
水季も津野くんに助けてもらってたんだね。
夏は海を月岡家に連れていく。ゆき子と和哉が挨拶。適応能力が高い海は、大和と早速仲良くなって、テレビゲームを楽しむ。
大和は亡くなった母の写真を海に見せて、「兄ちゃんに、こっちのママをママと呼んでるの内緒ね」と秘密を作った。
夜。弥生が自宅で海の好きなコロッケ作りをしながら、電話で、夏から様子を聞く。今度の土日、海が会いたがっているからと聞いた弥生は「なら会うけど」と笑って答えた。
一方、ゆき子は南雲家に電話。朱音は「海、楽しかったみたいで」と伝える。ゆき子は近いうちに伺うことを伝える。故人の水季にも会うために…。
ある日、弥生(有村架純)はカラーのため、美容院を訪れる。店員から新しいトリートメントを始めたことを伝えられた弥生は、「じゃあ、お願いします」とプラスする。
しかし別の席にいた女性は久しぶりに美容院を訪れたようだ。小学校入学したばかりの子供・アミが前の夫と過ごしていて来店の時間が取れたらしい。店員の谷本杏里(ハマカワフミエ)はヘッドスパを勧めるが、女性客は早く迎えに行きたいからと断った。成長したから楽になったのではないかと尋ねる杏里。しかし女性客は「お金はかかる一方だから」と答えた。
夏とLINEしながら席に座っていた弥生は、自分のためにゆったりとした時間を過ごしていることに複雑な表情をする。
弥生さん。美容院でそんなに罪悪感を感じないでほしい。
幸せを感じていいんだよー。
5話の結末
翌日。夏は南雲家へ。1週間のお泊まりの初日だ。寝泊まりは、水季が使っていた部屋だ。
回想。海はママなしでの練習をしていたが、水季の部屋にやってきた。
海「ママがずっといればいい」
水季「いなくなっちゃうんだってば」
海「今いるもん」
水季「そうだね。今いるんだから一緒に寝ればいいよね」
夏はベッドに寝ころび、水季に思いをはせる。
すると海がやってきた。
海はママが病気になってからこの部屋で一緒に住んでいたという。
夏はママと2人暮らししていた部屋にも行きたいという。
海はOKした。
そのころ、津野家にて。津野はソファーの隙間に海のヘアゴムが挟まっていることに気づく。
南雲家にて。夏が風呂から出た海の髪をドライヤーで乾かしていた。不慣れな様子の夏に、朱音が「乾く前に風邪ひくわ」と声をかける。
「不安だわ~」と漏らす朱音。だが、夫の翔平(利重剛)は妻がなにやら楽しそうにみえた。
そのうち海が「夏君まだ~?」「早くして、遅いよ夏君」としびれを切らす声が聞こえてきた。
朱音と翔平は思わず笑みをこぼす。(つづく)
5話のまとめ:↓
- 月岡夏(目黒蓮)は海(泉谷星奈)と一週間暮らすことに。
- 朱音(大竹しのぶ)は夏に、早く海の話を親にするようにと促す。
- 夏がアパートに戻り、弥生(有村架純)の髪で三つ編みの練習をする。
- 弥生が髪を結うのが上手くなったのは母が嫌だからだった。
- 夏は弥生の親嫌いを受け止める。
- 夏は家族へ海の存在を説明。
- 母・ゆき子は男の夏が逃げられると思って隠したことを叱責した。
- その後、海は月岡家に歓迎される。
- ラスト、夏のお試し同居がスタートする。
5話の感想↓
夏は「いい人」だけど、どこか責任を持たない、というか逃げる弱さがあると思う。
お母さんはそんな夏のダメなところを見抜いて叱ってくれたんだよね。
厳しいけど愛があると思う。
そして月岡家の受け入れ態勢、良きです♪
■5話の感想&考察記事:5話 ゆき子の「隠した」の指摘に共感の声!
第6話ネタバレ「やっぱり産むことにした…出産を決めた本当の理由」
今夜9時『#海のはじまり』第6話
— フジテレビ (@fujitv) August 4, 2024
・・・・・━━━・・・・・
水季と海が2人で
暮らしていた生活に思いをはせ…。
・・・・━━━・・・・・
南雲家で過ごす1週間のはじまりです。
どんな時間を2人は過ごすのでしょうか。@umi_no_hajimari pic.twitter.com/2pEGHRVAlh
第6話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
お腹が大きくなった水季(古川琴音)が暮らすアパートに、母・朱音(大竹しのぶ)が訪ねてきた。朱音は、いつから実家に帰ってくるのか心配だ。しかし水季は出産も産んだ後もこのアパートで暮らすという。
朱音は「あんたみたいなマイペースな子は子育てに向いてない」という。
水季は「お母さんは向いてた?」と尋ねて…。
夏(目黒蓮)が南雲家で海(泉谷星奈)と一緒に過ごす1週間が始まった。最初に迎えた朝、目が覚めると目の前にすやすやと眠る海がいて、びっくりして飛び起きる夏。「起きてねー」と翔平(利重剛)が顔をのぞかせ、南雲家に来ていたことを思い出す。ようやく海も、もぞもぞと目を覚ます。
朝食後、自信満々に「髪を結おうか」とたずねる夏に「やって!」と喜ぶ海。弥生(有村架純)に教えてもらった三つ編みを実践しようするのだが、海に「編み込みがいい!」と言われて困惑。結局、朱音がすることに。夏は三つ編みだけ練習してきたと白状する。朱音はクスクスと笑う。
弥生(有村架純)は職場で、後輩の女性社員・彩子(杏花)から美容院に行ったことを気付かれる。弥生は贅沢なことをしたこと、自由を実感していることを謝った。
しかし彩子は美容院は生活費であり「縛られてるより良いこと」という。
夏と海はかつて海と水季(古川琴音)が2人暮らしをていたアパートへ向かう。すでに部屋は引き払われているのだが、大家の田辺さん(岩松了)の計らいで部屋の中に入れてもらえることになった。2人で住むには狭く殺風景なワンルームを見渡した夏は、水季と海が2人で暮らしていた生活に思いをはせる。田辺は家賃滞納もなくイイお母さんをしていたと水季を評価。夏の印象ではおおざっぱな性格だった水季だが、彼女は頑張って母親をしていたのだろう。
その後、夏と海は小学校へ。担任教師の夏美(山谷花純)と話すことができた。夏美は、「もう長くないので今のアパートはすぐ離れる」と水季から聞いていた。亡くなる2週間ほど前まで近くのアパートにいた。ほとんど無理矢理、朱音が実家に連れて帰った。しかし逆に体調が悪化。朱音は連れ帰ったことを悔やんでいたらしい。
小学校からの帰り。海は靴ひもがほどけたので、先に走っていき、ひとりで結んだ。夏は、水季も同じことをしていたことを思いだす。
夜。夏は海と食事し、歯磨きをして…。海は「ひとりで寝れる?さみしかったら言ってね」と伝えて、休む。夏の長い1日が終わった。
ネタバレ
翌朝。夏は海の髪を三つ編みに結った。図書館を訪れた夏と海。定休日だったところを、水季の同僚・津野(池松壮亮)が海のために開けると、まるで人が変わったように明るい笑顔で「貸し切りだ!」と伝える。津野は海と図書館を走り回りながら遊ぶ。楽しそうな2人を見た夏は、自分が“知らない時間”があったことを痛感する。
海はカウンターに座り、借りるふりをする夏に「待ってます」という。母・水季がいつも言っていたらしい。
津野は、夏と一緒に缶ビールを飲む。夏は、水季が海がまだ生後3か月から働いていると聞いて驚く。妊娠中に司書補の資格を取得し、出産後、働きながら司書の資格を取ったという。
津野によると・・・水季は忙しくしていて検診を受けたことなく、お金も子供のためにと過ごしていた。治療も最低限で、癌が見つかったときは治療できることはなく、元気なまま娘の前にいたかったこともあった。
夏は「実際どうだったんですか」と聞くが、津野は涙ぐみつつ「思い出しくない」という。
津野は「今さら南雲さんと向き合おうというのは綺麗事ですよね。死んだんだから。掘り返さないでください」とバッサリ斬る。それでも夏は知りたがった。
津野は「月岡さんより僕の方が悲しい自信があります」と言い放つ。
家にあった海のお気に入りのヘアゴムを取り出した津野は、海と夏の許可を得て三つ編みをほどき、ヘアゴムを使ってポニーテールへと結び直す。
そのころ、大和(木戸大聖)と弥生(有村架純)が喫茶店で会っていた。大和は母が結婚前でよかったと言っていたこと、弥生の意思に任せることを伝える。弥生は気遣いを感謝しつつ「大丈夫。今は本当にいたいからいる、だけ」と答える。
海ちゃんが可愛いとの話になり、2人は共感しあう。弥生は「好きな人の子供ってこんなに可愛いんだ」とはしゃいでしまい、照れた。
ゆき子(西田尚美)は南雲家を訪れた。お互い、男の子しか育ててない、女の子しか育ててないとぎこちなく笑った。
朱音は、「言葉にはならないけど、いろいろと考えてくれてるみたいだから、待とうと思ってる」と伝える。
その帰り道、ゆき子は運転する車内から、夏と海が2人で歩いている場面を目撃して涙ぐむ。
弥生は高級そうなレストランに彩子を招待し、食事をする。今後、ゆっくり誘うこともできなくなるからと弥生。彩子は退職するのかと勘違いし悲しむ。弥生は否定した。
彩子は弥生がいたから今の会社で続けてこられたことを感謝する。
弥生は、27歳になる彩子に、病院が苦手でも検診を受けるよう勧めた。元気でいて欲しいから。
朱音は、夏が子供が何かできなくてもイライラしないで待っていることを褒める。
しかし夏は、それは自分では欠点だとは思っていた。
夏「人に合わせちゃうんです。自分で決めるの苦手で。昔からずっとそうで。待つのも、待ってないで自分から動けって、仕事でもよく怒られたり。あと、自由過ぎるのも苦手で。ある程度やること決まってる方が楽に思っちゃうというか。」
朱音はそんな夏でも仕事が始まったらイライラするかもしれないという。
夏は、その練習もしたいと伝える。
夏は弥生に、「お母さん、南雲さん(=朱音)と話して安心した」と報告。
ゆき子は夏が隠していたことを怒っていたが、弥生は「私も母親と相手にしか言わなかった」、会社は仮病で欠勤し、離れた病院に行ったという。
弥生「水季さんはすごい。私にはできなかった」
夏「後悔、してるの?」
弥生は頼れる人が周りに誰もいなかったことをふまえると、完璧主義な性格の弥生は自滅していたという↓
弥生「この性格だから、産んでたとしても一人で全部完璧にやろうとして、結果自滅してく未来が見えてる」
夏「弥生さんは…」
弥生「そうなりそうでしょ?」
夏「抱え込むから」
弥生「だから、産まなかったことが間違いだとは思ってないの。正解とも思ってないけど。子供がいたら今の生活はないし、それは否定したくないんだよね。月岡くんとも付き合ってないし。24・5の男の子と子供連れてたら恋愛しないし…。時間!行くよ。…好きにはなっていたと思うけどね」
2人は裁縫を中断し海のお迎えに向かった。
駅のホームのベンチにて。弥生は水季がなぜ産んだのか、夏に尋ねる。
夏は「やっぱり産むと急に言い出したらしい」「きっかけとかないんだと思う」と話す。
弥生は会ったことないが水季らしいと感じる。そして「よかったね」という。
6話の結末
産婦人科の待合室にて。水季が中絶の同意書と母子手帳を持ちながら、うなだれている。そんな中、水季がご意見ノートを発見し、手に取って読みだす。出産した女性たちの喜びの声がつづられている。読み進めていた水季が「妊娠9週で中絶した」という女性の書き込みで手を止める。
やがて画面に映し出されたのは同じ産婦人科を訪れていた弥生がノートに書いている姿。
弥生の声:「強い罪悪感に襲われています。彼がああしてくれたら、母がこう言ってくれたらと罪悪感を他人のせいにしてしまい、そんな自分に落ち込みます。まるで自分が望んでいたようにふるまっていただけで、実際は他人にすべてを委ねていました。人に与えられたものを欲しかったものだと思い込むのが、私は得意過ぎました。
後悔とは少し違う。でも同じ状況の人に同じ気持ちになって欲しくありません。他人に優しくなり過ぎず、物分かりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。
どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います」
看護師が同意書を預かりにきた。すると自身の母子手帳も手にしていた水季は、読んでから決めたいと告げる。水季は「人のせいにしたくない。あんまりないんだけどなあ。人に影響されること。この人が来たら伝えてもらっていいですか」と看護師に伝言を頼む。
海の髪を幸せそうに結う弥生。夏は「一生出来る気しない」という。海は鏡の前へ「まってて」と言って向かう。夏と弥生が同時に「はーーい」と返事。夏と弥生は「恥ずかしいね」と笑い合う。
6話冒頭に戻って…。朱音は自分は短気でせっかちだから子育てに向いてない、続けるしかないという。
水季「いつ終わるの?お嫁行くまで?死ぬまで?」
朱音「死んでも終わらないわよ。お母さん、どうせ先に死ぬけど、それでも水季のお母さん続けないといけないんだもん」
朱音は「あんた本当他人の影響受けなさすぎ。普通もうちょっと気持ちが揺らいだりするでしょう?」と心配する。水季は「そんなことない」という。
朱音は産むきっかけが何かあったのか問う。
水季は「神のお告げ」で「やっぱ産もうと思っただけ」と答える。
6話のまとめ:↓
- 夏(目黒蓮)が南雲家で海(泉谷星奈)と過ごす一週間が開始。
- 夏と海は、かつて海と水季(古川琴音)が暮らしていたアパートへ。
- 夏は、水季と海が二人で暮らしていた生活に思いを馳せる。
- 図書館に行く。津野(池松壮亮)は夏より自分の方が悲しいと語った。
- 終盤、弥生と亡き水季の繋がりが視聴者に明かされる。
- 弥生が病院のノートに書いた言葉が水季の出産に影響を及ぼしたのだ。
- ラスト、弥生はその繋がりを知らず、海の髪を結っている。
6話の感想↓
弥生さんがノートに記した願いが水季に影響を与えてたなんて!
弥生と水季のまさかの繋がりにビックリ。
弥生さんがいなかったら、目の前にいる海ちゃんもいないし、なんて展開!
しかも視聴者だけが知る繋がりなのがエモい!
■6話の感想&考察記事:6話 水季の出産理由とは?生方脚本に「お手上げ」「震える」と反響
第7話ネタバレ「いちばん近くで支えてくれた人」
毎週月曜よる9時放送#海のはじまり
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) August 5, 2024
「どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです」
そんな言葉に心を動かされた水季
しかし、避けることができない未来が迫ります
その時、彼女を支えてきた津野はーー
第7話は8月12日(月)よる9時放送 pic.twitter.com/DBSL9W5bxS
第7話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
【過去パート】桜の花びらが舞う頃。水季(古川琴音)が海(泉谷星奈)と一緒に夏のアパートへ。しかし、あわてて海と一緒に引き返した。コロッケの安売りの時間だという理由で。
水季は「ママがいなくなっても、海が夏くんに会いたいときに会えるように一緒に(行き方を)練習しよう」と海に伝える。
夏(目黒蓮)は、海(泉谷星奈)と一緒に弥生(有村架純)のマンションへ。弥生は海が好きだというコロッケ作りを始める。海は「コロッケって家でも作れるの!?」と驚く。海の母・水季(吉川琴音)は生前、スーパーのお総菜のコロッケが安いシールを貼られた時だけ買ってくれた、パン焼くやつで温めるとサクサクになるという。
弥生はてっきり水季の手作りだと思ってたから驚いた。海は「家のコロッケ、初めて。楽しみ」と喜ぶ。その後、弥生のコロッケを食べた海は「スーパーのみたい!おいしい!」と感激。
夏が会社からの電話で離席し、海と2人きりになった弥生は、夏との暮らしはどうかと海に聞く。海は「楽しい」と答え、続けて「夏くん一人占めしてごめんね」と謝る。弥生は「もうそういう思考があるのね」と冗談交じりに、夏を好きなのに会うのを我慢してしまう時もあると話す。
海は「ママもそうだったの?」と聞く。夏と水季はなぜ別れたのか、水季と津野(池松壮亮)が交際しなかったのもなぜなのか、疑問がある海は「海がいるから?」と弥生に問う。
弥生は「違うと思うよ。大人がみんな恋愛が下手なだけ」と答える。
その頃、南雲家では、水季の四十九日法要と納骨について話していた。朱音(大竹しのぶ)は津野(池松壮亮)に電話をかける。そして会いに来ないから水季が寂しがってると伝え、「ないがしろにして申し訳ないと思ってる」と謝った。津野は言葉が詰まる。
四十九日法要には行けない津野。朱音は「心の整理がついたら水季に会いに来てほしい」と、お墓の場所を教えることにした。
【回想】津野は、図書館に勤務することになった水季(古川琴音)と出会う。水季がシングルマザーとして奮闘していることを知った津野。ある日、忘れた弁当箱を取りに1歳の海を連れて、水季が戻って来た。津野は彼女も趣味もなく、本読むくらいしかしてないので子育てを手伝うと申し出る。
水季は母の反対を押し切って産んだため親には頼りたくなかった。他人の津野の方が頼りやすいため、助けてもらった。津野は海の面倒を見るなど、水季たち親子と距離を縮めていった。
しかし水季は「恋人とかできならいいですから。頼らないから」と事前に告げ、距離感は保っていた。実は、水季は津野の自分への好意に気づいていて、その好意を利用していた。同僚からは津野が好きでやってるからいいのでは?と言われた。
ある日の病院の帰り。水季が津野の部屋に海を迎えに行ったとき、中絶の同意書を落としてしまう(※)。津野は海の父に知らせて養育費などもらうよう勧め、「何も知らずにのんきに生活してるなんて」と憤る。水季は「海の父親、何も知らないのに悪く言わないで」と怒った。
水季は実家に戻り、母・朱音に「なんか私、ダメっぽいんだよね」と伝えて…。
※補足(ツッコミどころ):第1話で、戒めのために水季が中絶の同意書を持ち歩いていることが明かされてはいる。ただし今回は津野の部屋での散らかったノートやファイルから同意書が出てきている。
水季の「散らかってる」という台詞から海が遊んで散らかしたようだ。水季はカバンを持ち歩いているが、なぜか海の持ち物に同意書がまぎれこんでいたようである。母子手帳に同意書を挟んでいて、海に貸していたなどの理屈を考えたいが、本編に母子手帳は見えず、やや不自然な描写である。
ネタバレ
病院のベッドにて。水季は津野に、自分で選べないのは生まれる時と死ぬ時、と語る。水季は今、自殺する人の気持ちが少し分かる。自分で選びたいという気持ち。
津野「だったら考え直そう。治療しようよ」
水季「海に会いたい」
入院しながら治らないかもしれない治療をするのではなく、少しでも海といる時間を増やしたいと願う水季。
津野は(売店で買うの)「プリン?ゼリー?」と聞くが、水季は「みかんのヨーグルト。なかったら、いらない」と涙ぐみつつ答える。
津野は、みかんとヨーグルトを買ってきた。水季は「そんな選択肢があったとは」と笑った。水季は海のことを一番にしたいから、ダメな時は助けて欲しいと改めて津野に頼んだ。「ごめんなさい」と謝る水季に、津野は「うん」とだけ答える。
以降も、津野は水季に寄り添い続けてきた。あるときは、職場で苦しんでいる水季の代わりに、海の世話をした。ママは仕事があるからとごまかす津野。その嘘を海は見抜いていた。「また痛いの?薬飲んだ?治る?」と海は津野に尋ねた。津野は答えに苦しむ。
ある日、水季は海のことについてメモを残し、母・朱音に託した。不安がなくなったら急に死への恐怖が襲ってきた水季は号泣した。朱音はそんな水季を抱きしめて、一緒に泣いた。
後日。津野が1人で歩いているとき、着信を知らせるバイブ音に気づく。 水季の母・南雲朱音(大竹しのぶ)の名前が表示された画面を見つめ、悪い知らせであることを察知した津野は激しく動揺し、呼吸が荒くなる。胸を手で何度もさすって、やっと電話に出た津野は「はい」とだけ答えるのがやっとだった。電話を切った後、津野は嗚咽し、涙した。
水季が死亡した後、津野は水季が住んでいたアパートを訪れる。すると、水季の母・朱音が洋服をたたんで荷物を整理していた。津野は「手伝います。海ちゃんのもの、だいたい分かるので」と声をかける。しかし、朱音は「触らないで。家族でやるので。大丈夫です」と拒否した。(※)
水季の四十九日法要と納骨が行われる。
海「骨になったら、もう痛くない?」
夏「うん、痛くないよ」
海 「薬いらない?」
夏「うん、いらない」
海 「…よかった」
夏は、お墓に入れる前に遺骨を少しもらって、ペンダントの中に入れた。そしてそれを海の首にかけてあげた。
夏は、大和が母の遺骨を小さい骨壺に入れて心細い時に持ち歩いた…その話を参考にしたのだ。
そのころ、夏の母・ゆき子が弥生と会っていた。ゆき子は「水季ちゃんに嫉妬するでしょ?私はしたなあ」という。7歳の大和と最初から上手くいったわけでなかったゆき子は、実母に勝てないから「死んじゃっていてずるい」と思ったらしい。
弥生は水季のことを羨ましいという。シングルマザーや病気で大変だったろうけど、きれいな思い出がたくさんあっていいなあ、と。
ゆき子は「私は夏がいるから大丈夫。でも弥生ちゃんはこの先つらくなると思う」と心配した。
7話の結末
夏は弥生と海と墓参りへ。すると津野もいた。夏が誘ったのだ。津野は水季の死後、つらくて、ずっと水季に会いに来れていなかった。夏は「羨ましかった。何も知らなかったから。よく知ってるから、つらいって…」という。
自分の知らない水季との時間が津野にあり、悲しんでいることを羨ましがる夏に対し、弥生は「月岡くんには海ちゃんがいるから大丈夫」と励ます。
水季の墓参りの帰り、弥生は、津野(池松壮亮)と2人きりに。すると津野が、春ごろに水季が夏のアパート前まで行って会わずに帰って来たことを話す。 夏がアパートから女の人と出てくるのを見て、海を会わせるのをやめたらしい。
津野「南雲さんそういう人なんですよ。知らずに代理されるの嫌なんで言っておきます」
弥生は言ってくれたことを感謝した。なぜ必死なのか疑問の津野。「母親になりたいから」という弥生。話題は「母性」になる。
弥生は「何で子どもの話になると、とたんに父親より母親の方が期待されるんですか。父性ってあんまり使わないけど、母性って使いますよね。無償の愛、みたいな。そんな母親ばっかりじゃないのに」と告げた。
水季と津野の回想シーン。図書館内で津野が母性について触れると、水季は「母性って何ですか? 無償の愛とかですか? 子どもを愛せない母親なんていっぱいいるのに。母の性って…それが無償の愛って」と言った。津野は「その通りだな」と思った。
駅前にて。ベンチに座る弥生と津野。津野は真逆だと思っていた水季と弥生が似てると感じていた。それはそれで腹が立つ津野。津野は弥生に何かあれば海を通して連絡くださいと伝える。水季のように一人で決めないようにと心配したのだ。
夜。夏が「くまとやまねこ」という絵本を海に読み聞かせする…。(つづく)
7話のまとめ:↓
- 夏(目黒蓮)は海(泉谷星奈)を連れて弥生(有村架純)の家へ。
- 弥生は海と二人で話す。
- 海は自分がママ(古川琴音)の恋を邪魔したと悩んでいた。
- 弥生は大人が恋が下手なだけと海に説明する。
- 6話中盤、水季を支えていた津野のエピソードが描かれる。
- しかし水季の死亡後、津野は外野になった…。
- 水季の四十九日法要と納骨が行われる。
- 夏は遺灰をネックレスに入れて海に渡す。
- 6話終盤、津野が墓参りに来た。
- 津野は弥生に、水季が夏の恋人(=弥生)の存在を知って会うのをやめたことを明かす。
- 津野は水季と弥生が似ていると気づく。
7話の感想↓
津野くんが夏に対して冷たかったのも納得!
最後まで水季に寄り添ってたからね…。
それでも「家族」ではない疎外感があるのはつらいなあ。
あれだけ泣いて、悲しんでくれる人はもう家族だよね?
■7話の感想&考察記事:7話!水季が夏に娘を紹介しなかった理由とは?
第8話ネタバレ「実の父との再会…俺だって悲しいのに」
第8話は今夜9時放送#海のはじまり
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) August 18, 2024
海と「親子」の関係を築きはじめた夏
「親子」について考えていく中で、3歳から一度も会っていない実の父親に会うことに
果たして、その再会の先にあったものはーー
今夜もたくさんの感想をお待ちしています❕ pic.twitter.com/hygKUov08h
第8話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
【回想】図書室にて。夏(目黒蓮)は水季(古川琴音)の写真を不意に撮った。おどけてポーズをとる水季は「かわいい?」と聞くが、夏は「面白い」と答える。そのカメラは3歳で親が離婚して以来会ってない父のものだ。水季はカメラを借りて夏を撮影。フィルムカメラだから現像して見れないが、何枚も撮った。
【現在】夏は海(泉谷星奈)と縁側でスイカを食べている。いよいよ南雲家で暮らす期間である一週間が終了する。夏は「実の父親のことなんですけど」と朱音(大竹しのぶ)に相談する。
夏は、朱音、翔平(利重剛)、海に見送られる。少し歩いてから振り返ると、家の前の道まで出てきて手を振る海の姿があった。2人は笑顔で手を振り合う。
帰り道、夏は新田良彦(山崎樹範)の写真店で写真を受け取る。そして新たに2つのフィルムを現像に出す。ペースが早いことに驚く新田に、夏は笑ってごまかす。
帰宅後、ベッドに横たわり写真を見る夏。楽しそうに笑う海に自然と頬が緩むが、次第に恋しさが募る。
翌日、夏は仕事の休憩中、溝江基春(田中哲司)に電話をかける。
夏「急にすみません、母から連絡先を」
基春「夏?」
夏「はい」
基春「おぉ、元気?」
ある日の昼間、海が勉強しているのを翔平が見ていた。海は「撮っていいよ。夏くんは撮るよ、面白いんだって」と喜ぶ。
ある日の夜、夏と弥生(有村架純)はスーパーへ行く。「今日、俺作るから」という夏に弥生は喜ぶが、ふと、夏が海のことを思って作ろうとしているのだと察する。当たり前のように海の話をする夏に弥生は困惑する。
翌日。朱音は、夏と出かける海の髪を結う。「なんで海も連れて行くのか」とつぶやく朱音。翔平は「きっと心細いのだろう」と答える。朱音は翔平に夏が「認知したいって」という。翔平は「いいんじゃない?」と認めるが、朱音の表情をみて「面白くないんだ」という。朱音は「今から親子を始めることに羨ましいと思っただけ」とつぶやく。
夏は、海を連れて喫茶店へ行き、夏の実父である溝江基春と会う…。
ネタバレ
夏が海を娘だと紹介する。夏が関係性を説明しようとすると、溝江は「いいよ俺関係ないし。複雑な事情みたいなの」と言いつつ、「20うん年してから会いたいって、ただ会いたいってことないだろう」と夏に呼び出した理由を問う。
夏は写真が趣味なのか問う。しかし釣り・競馬・マージャンが趣味だという基春。夏がやらないと知ると基春は「本当に俺の子?」と茶化す。さらに「愛してたかどうかなんてやめてね。産んでないし自分の子の保証なんてないだろう。男親なんて」という溝江。
さらに溝江は、海の前で「お前の子かどうか分かんないよ」「変な名前。母親が変わってんだな」と笑った。夏は怒りを抑えて、大和(木戸大聖)に電話をかけ、海を店の外に連れ出してもらう。その後、溝江が「2か月前に知ったって言った?絶対お前の子じゃないぞ。女ってそうだろ、するいよな。産めるってずるいわ」と言い放つ。
直後、夏は椅子を蹴り飛ばした。夏が別れた後に子供を生んでいて…と経緯を説明。
夏は「育ててないけど、俺の子です」と断言し、「だから(あなたに)育てられてないけど、親に会ってみたかっただけです」という。
溝江は「育ててなくても血がつながってる親は、子供を想って、離れてても愛し続けているに違いない…って期待しちゃったの? 残念だったね。育ててない親なんてしょうもないって分かっちゃったね。かわいそうに」と告げる。夏は怒り、喫茶店を後にした。
そのころ、大和は海に「パパってあだ名みたいなものでさ、みんな違う人なんだよ」と説明していた。すると、夏が駆けつけた。海は夏が怖い顔してることを心配する。海は夏に抱き着く。夏は海を抱っこして歩き出す。
公園にて。大和が弥生(有村架純)を読んだ。弥生は「月岡くん何か怒ってる」と気づく。夏は弥生と話す。父に期待してしまったことを嘆く夏。弥生は自身の親を思い出しながら「一回幻滅したぐらいであきらめがつかない」と夏に言った。
直後、海が逆上がりを見てほしいと駆け寄り、弥生が「遊ぶとき危ないから取ろうか」とネックレスをとろうとした。すると、夏が「やめて」と制止する。そのネックレスは海の亡き母・水季(古川琴音)の遺灰が入っていると説明する夏。知らなかった弥生だが、勝手に取ろうとしたことを詫びた。その後、弥生は「優しいね」とつぶやく。
その後、夏は新田(山崎樹範)から溝江が「夏来たか?」と毎日来てると知る。新田は2人とも説明が下手だという。今、しゃべり溝江はしゃべりやすい釣り堀にいるらしい。
夏は溝江に、再び会いに行く。溝江は、「後ろをくっついてくる子供が面白かったんだよ、毎日顔が違って面白い生き物がいるもんだなあって」…だから残しておかないともったいないと思い、カメラを買ったと打ち明けた。本当はデジカメでよかったがフィルムカメラを買ってしまったという。
溝江は夏のもつカメラで夏をフィルター越しに見つめると、違う場所に移るため立ち上がり、歩き出す。
溝江「よくそんな急に父親なんてやる気になるなあ。昔の女が勝手に産んでたなんて、俺だったら無理だな。立派、立派。そんな責任感あんの、やっぱ俺の子とは思えないわ」
父の背中について歩く夏は、本音を打ち明けていく…。
夏「めんどくさいことになったって……思ったんです。おろしたと思ってたから生きてたって分かってホッとしたけど、でもただ、自分の罪悪感から解放されただけで」
溝江「めんどくさいよなあ」
夏「今もう3年くらい付き合ってる人いて、普通に結婚とか考えてたし」
溝江「あちゃー」
夏「本当にもう、全部…タイミングっていうか最悪で。」
溝江「最悪だ!」
夏「知らなかったこと責めてくる人もいるし。」
溝江「隠されてたってのも被害者だけどな」
夏「みんな悲しそうで、俺よりつらそうで、でも多分、みんな本当に俺よりつらいから。」
溝江「どうかね?」
夏「しかも優しいから、言えない。こういうの言えない。怒ったり、わがまま言ったり、その人たちより悲しそうにできない。俺だって悲しいのに。嫌いになって別れたわけじゃない人、そのまま1回も会えずに死んで、子供のことも病気も何も知らないまま死んで」
釣る場所を見つけて座った溝江は「周りがみんな、優しくて、悲しい悲しい、つらいつらいってやつばっかなのは、しんどいなぁ。その優しいみなさんに支えられてしんどくなったら連絡しろよ」と伝えた。
夏は「面白いと思えたなら、なんで一緒にいようとしなかったんですか」と質問。
溝江はその答えを語る。夏をひさしぶりに抱っこした時、「重くなったなあ」と言った。すると、ゆき子が泣いた。ゆき子は健診で体重が増えない夏のことを心配していた。「面白がるだけなら趣味、楽しみたいときに楽しむだけなら趣味」とゆき子に叱られた。責任もなく心配はしない、興味はあってもレンズ越しに見てただけ…だった。
トイレに行く前、溝江は子供がいる前で怒りを我慢したことは「偉かったよ」と褒めた。夏が帰ろうとすると、溝江は「本音いいたくなったら連絡しろよな」と呼びかけた。
8話の結末
夏は月岡家へ行き、届けを出して親になることを両親と弟に報告。すんなり受け入れてくれた。夏は父とビールで祝う。
後日。夏は海に「海ちゃんのパパ始めようと思う」と伝える。戸籍上の親になるということだ。そして一緒に暮らすことを提案すると、海は喜ぶ。
夏は朱音から水季の手紙を預かる。隠していたわけではなく、夏が親になると決めたら渡してほしいと頼まれていたらしい。
その後、夏は弥生の会社へ行き、弥生に水季の手紙(宛名は「夏くんの恋人へ」)を渡す。もらっていいのかためらう弥生に夏は「そういう宛名だから」と渡す。海に親になることを話したこと、「俺たちがどうするかはまたゆっくり話そう」と伝える。
後日。弥生は図書館を訪ね、津野と話す。水季の手紙を読んでいいのか迷っていることを相談する。海の母になる人宛てなのに自分が読んでいいのか分からないのだ。
弥生は夏との関係が、お互いに優しくしたり、悲しんだりして、言いたいことが言えなくなっていると明かす。
その頃。夏は自宅で水季の手紙を前にして…。(つづく)
8話のまとめ:↓
- 夏は認知して海の父になることを決心した。
- 夏は3歳のころ親が離婚して以来会っていない実の父に会うことに。
- 25年振りに再会した父・基春(田中哲司)は、クズ男だった。
- 夏は椅子を蹴って怒り爆発!
- その後、写真屋の助言もあり、夏と基春が再会。
- 夏は基春に、自分も被害者であること、自分も悲しいことなど、初めて本音を語る。
- 夏は水季が夏と夏の恋人に宛てた手紙を朱音から受け取る。
- ラスト、弥生は津野に会い、手紙を読むか迷っていること、夏との関係が気を遣う間柄になっていて本音を言えなくなっていることを相談する。
8話の感想↓
溝江基春さん演じる田中哲司さんのクズな感じよかった。
夏が本音を言える場があったのも良き。
でも弥生ちゃんの疎外感がつらいなあ。
■8話の感想&考察記事:8話!夏の父(田中哲司)が「被害者」に言及、ネット共感
特別編「恋のおしまい」のネタバレ
来週月曜よる9時放送#海のはじまり 特別編「#恋のおしまい」
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) August 22, 2024
夏に別れを告げ、一人で海を産み、育ててきた水季
そんな水季を同僚として支え、恋心と不器用に向き合う津野
誰も知らない、水季と津野の恋の始まりと終わりを、じっくりとご覧いただければと思います#古川琴音 #池松壮亮#目黒蓮 pic.twitter.com/JNSgTQwZXN
特別編「恋のおしまい」のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
時は2021年、夏。テレビでは1年延期されて無観客開催となった「東京2020 夏季オリンピック」のことを連日報道している。
水季(古川琴音)は海(泉谷月菜)と狭いアパートで2人暮らしをしている。ある日の朝、水季はおにぎりを握って、ご飯が余った。いつもは冷凍するのだが…。一方、津野(池松壮亮)は出勤前にコンビニによって昼食用のカップ麺とおにぎりを買う。そして少し迷ってグミも買った。
図書館司書として働く水季は図書館入口近くの駐輪場で津野の姿を見つける。時間を合わせるために、わざとスニーカーの靴ひもをほどき、その場にしゃがんで結び直した。津野は水季の存在に気づき「おはよ」と声を掛け、2人並んで図書館の中へ入る…。
お昼休み、休憩室でひとりで休む水季のもとへ津野も休憩に来た。津野は水季が同じグミを机に置いてあるのを見つけて、カバンから出すのをやめる。津野はカップ麺を取り出し、冷蔵庫からおにぎりを取り出した。水季は「食べるんだ」とボソッとつぶやく。
津野は「……南雲さんさぁ」と声をかけて「なんか、どっか、行きたいところある?二人でどっか気晴らしというか…」と続ける。その提案に水季は驚きつつ、顔を下に向けて、「今、自制かけてて…。津野さんのこと好きになりたくないんですよ」と告白して…。
ネタバレ
津野は、水季が好きを自制していると聞いて困惑。水季は、津野のためにおにぎりを持参したことを伝える。
水季「ご飯のこと考えてるときに考えちゃう人ってアレだなあって、すでに…」
津野「2人でどっか…」
水季「行きます」
津野は出しそびれていたグミをプレゼントした。そこに同僚の芽衣子(山田真歩)が昼休憩で入って来る。お邪魔することになった芽衣子は2人に「シフトの相談乗るから」と伝える。
デートの前日。水季は100均で購入した商品で足の爪を塗った。
デート当日。水季は海を実家に預ける。朱音(大竹しのぶ)は水季のペディキュアを見て、子供を忘れて楽しんでもいい、という。
水季と津野はバスで街に繰り出し、ファミレスへ。高い店だと海のことを考えて引け目を感じてしまうからだ。デザートのパフェも頼んだ水季。その後のデートの予定を津野は考えていなかった。水族館を提案すると、水季は海と行きたいという。
2人は平塚市博物館にあるプラネタリウムに行くことに。しかし上映中、水季はよく寝ていた。
その後、朱音からの電話で海と水族館やレストランに行くと聞く水季。「噛み合わない」と嘆く水季は、海が初めて見るイルカを一緒に見たかったと残念がる。
水季はずっと娘の話ばかりしてたことを謝る。
津野がベンチで靴ひもを結ぶ。
水季は先に歩かず、ベンチに腰掛けて、津野の背中に寄りかかる。
水季は歩くの分かっていてサンダルを履いてきたという。
ペディキュアを見た津野は「かわいい」と褒める。
水季は爪に色を塗ったのは大学生ぶり、今は色がない、通帳見るとお先真っ暗、頭の中は真っ白と話す。
津野は色を塗る機会ができて良かったという。
津野が「どこでもいいよ。遊びじゃなくてもいい」というので、
水季は家に帰って掃除・洗濯・おかずの作り置きしたいから手伝って、と頼む。
水季のアパートにて。水季と津野は家事をする。2人でおにぎり作りをしながら、食べて笑い合う。津野は明日パンにして寝てたら?と提案。水季は近くのパン屋がメロンパン1個350円で、海に「なぜ買わないの?高いから?」と言われて恥ずかしかったと思い出話をする。
苦しい家計を改めて知った津野は、3人で住んで、家賃や光熱費などを自分が払うと提案。
水季は「津野さんのこと好きです」と告白。
水季は何度も同居を考えて、海のお父さんとしてどうなのか考え「ダメ」と思ったという。
津野は父として良いが、ダメなのだ。
津野は「人としてってやつ」なのかと残念がる。
水季は「もうちょっとなんかある好きです。手とか握れます」と答える。
・・・
水季は海がいることで夏のことを忘れることができなかった。
津野は「いいよ」と受け止める。
水季は、津野や海とか海の父に申し訳ないのは少しで、「恋愛して思い出してる自分が嫌なんです」という。
……今はギリギリ良いが、「2人きりになりたいなあ。子供、邪魔だなあ。この子でなく、この人の子供ほしいなあ」そう思ってしまうことを恐れる水季。
デート中、水季が海の話をたくさんしたのは半分わざとだった。2人でいるのが楽しいとなりすぎるのが怖いから。
特別編の結末
水季と津野が海を迎えに行った。帰り、海を挟んで3人で手を繋いで帰る。
海は水族館に行ったが、イルカを我慢して見なかった。ママと初めて見るために…。
その後、津野は芽衣子に「結構、粘ったけど、間に誰かいないと繋がれない(から恋愛にならない)」という。
芽衣子は水季とも話す。何もなかった、おにぎり握ったくらいだと言う水季。
大学時代。大学のカフェテラスにて、水季がパソコンを開いたまま寝ていた。夏が水季に声をかけて起こす。水季と夏は、談笑する。夏が「何聞いてるの?」と尋ねると、「夏くんに言ってもわからないからなあ」と笑う水季。
現在。休憩室にて。水季は寝ていて起きた。津野が「何聞いてるの?」と尋ねる。「SUPERCARです。元カレの影響じゃないですよ。私が教えてたし」と水季。
津野は「今でも好きなの?それ教えてあげた人(のことを)」と尋ねる。
水季は「そういうのじゃないですね。(手を繋げないでなく)手が届かないって感じです」と答える。
津野は「海ちゃんのことなら頼ってよ、他に頼れる相手ができたら俺はもういいし」という。
水季は「え? この人(=津野)でさえ、私やめといたんですよ。こんな、相手(=恋人)にも、お父さんにもいい人を。もう、おしまいです。もうそういう恋愛の楽しいことは、いい。十分楽しかったし。余っちゃうくらい、十分。余ったぶんだけで余生生きれます」と津野に伝える。
津野が「どっちの話してる?大学生の時の話してない?」と尋ねる。
水季は「どっちもです」と答えた。
夏が弥生に電話する。今週末の予定を尋ねる夏。
一方、水季はペディキュアを塗ることはなくなって余らせている。
朝。津野はコンビニでカップ麺とおにぎりを手に取ったが、(水季の好きな)みかんヨーグルトはやめといた。水季はおにぎりを握って、余ったご飯は冷凍した。
ラスト。水季が「海、起きて!」と声をかける。(特別編・おわり)
特別編まとめ↓
- 2021年、海が4歳くらいのころの話。
- 水季と津野が2人でデートをするが、水季は海の話ばかりする。
- 水季は津野のことを好きだと告白。
- しかし水季は津野との同居を断った。
- 水季は津野と楽しくなりすぎて、一番大事にすると決めて産んだはずの海のことがおろそかになってしまう未来を恐れていた。
- 水季と津野は付き合うことはなかったが、津野は海の世話を続ける。
- 水季は夏や津野との恋で十分だから、恋はおしまいにすることを宣言した。
特別編の感想↓
水季と津野くんは両想いなのに、結ばれなかったの、切なすぎる。
津野くんが可哀想だけど…。
でも、水季が海をどれだけ思っているのかは伝わってきたよ。
特別編「恋のおしまい」タイトルの意味は?水季と津野が結ばれなかった理由とは?
第9話ネタバレ「夏くんの恋人へ」
第9話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
【回想】夏(目黒蓮)は仕事のことで弥生(有村架純)の会社に何回か行った。ある日、迷子の相手をしてた夏。弥生が駆けつけて交番へ連れて行った。弥生の同僚は夏のことを惜しい人と言っていたが、一生懸命で優しい夏に惹かれていく弥生。仕事の関係が終わったが、夏から弥生に電話。2人は付き合うことに…。
【現在】夏は弥生と海(泉谷星奈)と3人でショッピングモールに行く。「行こ!」と弥生の手を引く海。微笑みながら明るく振る舞う弥生だが、夏は弥生の表情に違和感を覚える。子供服売り場で弥生と海は一緒に服を選ぶ。海が一人で試着室へ入ると、店員から「お母さんも一緒にどうぞ」と言われる。弥生は言葉に詰まってしまう。
海「弥生ちゃんママに見えるんだね」
弥生「…私が本当にママになったら、嬉しい?」
海「うん!!」
海を南雲家に送り届けた。帰り道、夏は弥生に海とのことをどうしたいのか尋ねる。返事をにごす弥生。夏は海と3人で一緒にいる時、弥生が辛そうに見えると話す。愛想笑いで誤魔化そうとする弥生。夏は「別れたい?」と切り出す。
ネタバレ
弥生は別れないというが、明らかに夏と海と3人で過ごすことを避けている弥生。
夏は津野(池松壮亮)に電話をして弥生の様子を聞き、水季の手紙を読むことをためらっていると知る。その後、夏は弥生と会って、手紙を読むことを勧めた。
水季の手紙は、冒頭、優柔不断な夏や私の両親など、やっかいな人たちがいて大変なことを気遣っていた。その上で「どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願っています。」と書かれていた。(※かつて弥生が病院のノートに記した言葉と同じ)
水季の手紙の内容
はじめまして。面倒なことに巻き込んでしまって、ごめんなさい。
ハッキリしない夏くん、まだ幼い海、短気な母、気の抜けた父と、やっかいな人たちに挟まれて、それはそれは窮屈だったと思います。
海を妊娠していると分かった時、最初は中絶するつもりでした。相手のことを考えすぎたせいです。でも珍しく他人の言葉に影響され、自分が幸せだと思える道を選ぶことにしました。夏くんではなく、海を選びました。
そのおかげで、海を産んで一緒に過ごすことができた。海を見るたび、話すたび、思うたびに、正しい選択だったと思えています。
多分、人より短いから、幸せな人生だったと言うのはちょっと悔しいし、他人にあの子は幸せだったと勝手に想像されるのはもっと嫌です。でも海と過ごした時間が幸せだったことは、私だけが胸を張って言える事実です。
誰も傷つけない選択なんてきっとありません。だからといって自分が犠牲になるのが正解とも限りません。他人に優しくなり過ぎず、物わかりのいい人間を演じず、ちょっとズルをしてでも自分で決めてください。どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。海と夏くんの幸せと同じくらい、あなたの幸せを願っています。
夏のアパートにて。夏と弥生は、ついに本音を語り合う。
弥生は「最初は居心地良かった。3人でいて楽しいし、なれなかった母親にもなれる。3人でいて何の不満もなかった。でも3人じゃないって気づいて。ずっとどこかに水季さんがいるの。それ感じて奪い取ったみたいな気持ちにもるし、水季さんを知らない自分だけが仲間はずれみたいな疎外感もある」と、海(泉谷星奈)と3人で会うことが次第につらくなったと明かす。
弥生は「2人のことは好きだけど、2人といると自分が嫌いになる。3人でいたいって言ってくれてうれしいんだけど、うれしいのに…。やっぱり私は……月岡くんと2人でいたかった」と本音を語る。さらに「海ちゃんのお母さんにはならない。月岡くんとは別れたい」と告げた。
夏は「3人が無理なら…どちらか、選ばなきゃいけないなら、海ちゃんを選ぶ」と答える。弥生は「うん。よかった。私も、好きな人と別れても自分が納得できる人生と、つらい気持ちのまま2人のために生きる人生、どっちにするか考えて自分を選んだ。2人のこと選ばなかった。だから同じ。よかった」と話す。
こうして、2人は別れを選択した。夏は弥生を駅まで送る。「今日まで」限定で、手をつなぎながら、海のことも忘れて歩き、ただの恋人同士に戻った。駅のホームのベンチに座っても、手を繋ぎながら、何でもない会話を久しぶりに楽しんだ。
弥生は水季の手紙を読んで別れる決心をしたと明かす。自分が幸せになるための決断をしたという。夏は涙ぐみ、「俺やっぱり弥生さんのこと……」と別れたくない気持ちがあふれる。しかし、弥生は「頑張れ パパ。応援してる。ちょっとだけお母さんできたのホントにうれしかった」と言い残して、電車に乗った。
電車が走り出す。弥生は車内で涙を流す。夏は駅のホームで泣いた。しばらくして夏も歩き出す。ホームには、恋人が別れた直後のベンチが残されている。
ラスト。海の実家を訪れた夏は朱音(大竹しのぶ)に「(海と)2人で暮らしたいと思っています。一番大切にします。他の何よりも絶対優先します。頑張ります」と伝える。朱音は当たり前だと答えた。(つづく)
第9話まとめ↓
- 冒頭。夏と弥生の出会いが描かれる。
- 弥生は水季の手紙を読んで、背中を押される。
- 弥生は、夏と2人でいたかったという本音を打ち明ける。
- 夏と弥生は別れた。
- 夏は海と2人暮らしをすることを決心する。
9話の感想↓
嫌いになったわけでないのに別れなくてはならない、なんて…。
切なすぎた。
でも、弥生は自分の幸せのために決断したことは伝わってきたよ。
パパ頑張れって言ってたけど、今後の弥生さんのことも応援したい!
【海のはじまり】9話は夏(目黒蓮)&弥生(有村架純)の破局に視聴者号泣
第10話ネタバレ「いなくならないで…ずっと一緒にいたい」
第10話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
回想。水季(古川琴音)は海(泉谷星奈)に苗字と名前の違いについて「家族でお揃いにできるのが苗字で、家族からもらうのが名前」と説明。水季が海に漢字を教える中で、海のさんずいについて「水って意味」と教える。海は「名前もお揃い?」と嬉しそうに笑みをこぼした。
現在。月岡夏(目黒蓮)は、3年以上付き合ってきた百瀬弥生(有村架純)と別れ、娘の南雲海と2人で暮らしていくことを決める
夜、パソコンで「ひとり親支援」の情報を調べている夏(目黒蓮)は、ふと学習ドリルを手に取り、何も書かれていない名前の欄を見てペンを取り出す。「南雲」と書いたところで手を止める夏。海の名字を今後どうするべきか、思いを巡らす。
夏は、会社の先輩・藤井(中島歩)と居酒屋へ行き、娘がいること、そしてその娘と2人で暮らすことを決めたと伝える。すると藤井は、自分の奥さんが入院した際、子どもにご飯を食べさせ寝かしつけるだけで一苦労だった経験を語る。それも覚悟の上だという夏は、海(泉谷星奈)を転校させないために自分が転職することも視野に入れ、子どもにストレスをかけない方法を探りたいという。しかし藤井は「親がストレスでボロボロになったら子供に二次災害だよ?」と告げる。
夏は、小田原の小学校に海を迎えに行く。母・水季(古川琴音)の思い出話や学校の話をしながら歩く2人。夏は海に「転校するってどう思う?」と切り出すが、海は「やだ」と即答する。「ママいなくなって、海いろんなこと変わったのに?まだ海が変えなきゃダメなの?なんで?」と言う海に、夏は何も言えなくなる。
ネタバレ
弥生(有村架純)が夏の母・ゆき子(西田尚美)に挨拶をする。ゆき子は「楽しく生きなさい。私たちとは他人なんだから、気にせず好き勝手して、ちゃんと幸せになりなさい」と激励した。
夏は先輩の言葉を受けて、海の転校も考え始める。水季が亡くなったことで環境が変化した海は「まだ海が変えなきゃダメなの?」と環境が変わること抵抗があった。
ある日、夏は南雲家を訪れる。夏が、海と暮らすために転職も考えていることを明かす。翔平(利重剛)は「じゃあ、ここに住めるね。いや、4人でここに住めばいいじゃない!」と提案。夏が「甘えてしまうと思うので」と断る。
しかし翔平は「甘えていいんだよ。海が孫ってことは、月岡くん、息子みたいなものなんだから。孫や子どもに甘えられないで何を生きがいにしたらいいの? 娘がもういないっていうのに…。…学校が始まって昼間静かになっちゃったから、ちょっと寂しくてね。ごめんね、忘れて」と言った。
朱音と海が帰ってくる。朱音は、夏に「お父さん、今まで言わなかっただけよ。寂しいに決まってる。だから、しっかりしてよねってこと。意地悪言えば、(海を)奪うようなもんなんだから」と告げた。
弥生は海と公園で2人きりで話す。弥生は夏とお別れしたことを話す。だが夏や海を嫌いになったわけでないと補足。弥生は海に「家族に話しづらいことあったら、友達に話したらいいよ。友達だから、会えなくなるわけじゃない」と、友達として今後も会えることを伝えた。
夏の部屋に荷物を取りに来た弥生は転職の本を見つけて驚く。弥生は仕事は生活につながるから海を養う面で心配した。弥生は「何かを選ぶって他の何かを妥協するってことなの。自分だけが犠牲になればいいということじゃない」と助言。
その後、夏は転職を断念。そして夏は海に、転校するか、しばらく今のまま南雲家で暮らすかを選ばせる。生活が安定しないうちは一緒に暮らせないと告げる夏。
夏は「ずっと一緒」にいることは断言出来ないが「出来るだけ長く一緒にいれることを考えて決めた。一緒にいたいから転校して欲しいんだよ」と告げる。「海も夏くんと一緒にいたい。いなくならないでね」と涙ぐみながらに答える海は、夏と毎日会えることを喜んだ。
夏と2人で暮らすにあたり、苗字を「南雲」のままにするか「月岡」に変えるか選択を迫られた海。すると海は、あっさりと月岡を選んだ。夏は「いいの?」と驚くが、海は「名前がママと一緒だから大丈夫」と海の「さんずい」が水季の「水」と“お揃い”だと伝え「苗字は家族でお揃いが出来るんだって。だから海、夏くんと一緒のがいい」と答える。さらに、海は水季の「季」の意味を問う。夏が季節を意味すると教えると、海は「(季節の)夏!」と反応。夏は「俺もすごいちょっとだけどお揃い」と笑う。(つづく)
第10話まとめ↓
- 海が住む南雲家は神奈川県小田原市。夏のアパートは小田急線・経堂駅(東京都世田谷区)が最寄駅で、会社も都内だと思われる。
- 夏は海と2人暮らしをしたいが…。
- 海は「転校はしたくない」と嫌がる。
- 南雲家の両親も海に出ていってほしくない思いを抱えている。
- 夏は南雲家に海と住んで、転職することも考えた。
- しかし夏は先輩や弥生の助言もあり、仕事を辞めるわけにいかないと決断。
- 夏は海に、転校を頼む。転校が嫌ならしばらく一緒に暮らせないことも説明。
- 海は夏と暮らすことを選択した。
10話の感想↓
夏は迷いつつ転職しないことを決断。海ちゃんとの生活のために、だよね?
母との思い出の場所を離れることになる、まだ幼い海ちゃんの決断はつらかったけど、「夏くんと一緒にいたい」という純粋な気持ちは泣けたよ!
水季の両親も寂しくなるね。夏は時々、海を連れて遊びに行ってあげてほしいな。
【海のはじまり】10話感想&考察!子供に選択を迫るのはどうなの?
第11話ネタバレ「ママはいない人なの?」
第11話のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
【回想】ある日の夜。水季(古川琴音)は翌日の入院を控え、海(泉谷星奈)と会えないことを寂しがっていた。水季は海に言っておきたいことがあるが、説明が難しいため絵本をプレゼントした。水季は「ママ、もうすぐ死んじゃうの」と告げた。
夏(目黒蓮)は、娘の海と暮らすためにアパートの部屋を片付ける。手伝いに来ている弟の大和(木戸大聖)が「困ったことあったら呼んでね」と声を掛けるが「二人で頑張る」と気を張る夏。大和はその言葉に不安を覚える。
後日、小学校で海のお別れの会が開かれる。海は担任の夏美(山谷花純)とクラスメイトたちから拍手で見送られる。
帰り際、夏美と2人になった海は、かつて母・水季(古川琴音)が自分のことを何か言っていたかと聞く。すると夏美は「いつも、海ちゃんが一番大切って言ってた」と伝え、海はにっこりと笑う。
その後、海・朱音(大竹しのぶ)・翔平(利重剛)が夏のアパートへやってくる。「おじゃまします!」と大きな声で上がる海に「今日から『ただいま』ね」と言う翔平。海は「絵本忘れちゃった」と悲しむ。翔平が今度持ってくると伝える。そんな翔平と朱音は海をぎゅっと抱きしめ、海との別れを惜しむ。その様子を見た夏は罪悪感を抱いてしまう。海は「ぎゅーってしようか」と夏に声をかける。2人はハグをした。
ネタバレ
海はママからもらった物を夏にみせる。夏は水季と別れた時にもらったものを捨てたという。すると、弥生にもらったぬいぐるみを捨てた方がいいか尋ねる海。夏は「持ってていいんだよ」と答える。
夜。海はママもここに来たのか尋ねる。ママも来たことあることを告げると喜ぶ海。
翌日。夏は海と図書館へ。海は何かを探していた。その後、新しい学校「世田谷区立経堂西小学校」へ。最初の登校日は一緒に行くという夏は、ママがいない分がんばると意気込む。海は祖母の家にママがくれた絵本を取りに行きたいという。
水季の実家にて。朱音は水季と海の幻影を見て、いないことを実感し、崩れ落ちて涙する。そんな時に、海が帰って来た。海は「寂しかった?」と尋ねる。朱音は海が去ったことで水季の不在も思い出して2人分寂しくなったと説明する。夏は複雑な表情で見守った。
夜。海は夏にスマホを借りた。翌日、海は弥生と一緒に美容室「snail(スネイル)」へ行く。海のカットを担当してくれたのは深雪夜々(今田美桜)だった。(※夜々は『いちばん好きな花』の登場人物)その後、海は弥生に「ママの話してていい?」と許可をとってから沢山ママの話をした。
弥生は夏に「ママのこと忘れた方がいいって言ってないよね?」と確認。もちろん夏はそんなこと言ってないが、弥生は海が元気だけど違和感があった。
海は同級生から「お母さんいないの?」と聞かれて「いたよ」と怒って答える。家に帰ると、誰もいない。海はママのことを思い出す時間が増えた。夜、海は夏に友達4人できたと報告。さらに「ママいないの?」と聞かれたときどう答えるか質問。「パパがいるって言えないいんだよ」と夏。
夜。海は夏に「ママいたのに、いた感じしなくなっちゃった」と相談。夏は「思い出して寂しくなるなら無理に水季の話をしなくていいから」と諭す。海は「ママはいない人なの?」と尋ねる。夏は「俺はいなくならないから2人で頑張ろうね」と励ますが…。
翌日。夏が帰宅すると海がいなかった。南雲家や月岡家にもいなかった。海は津野(池松壮亮)が勤める図書館にいた。海は津野に「ママがいた話をすると、夏くんママいないって言うの。夏くんわかんないみたい。もういないからママのこと忘れた方がいいの?」と問いかけた。
夏が図書館に迎えに行くと、すでに朱音が迎えにきていた。津野は「今こそ水季、水季ってうるさくていいんですよ。海ちゃん、いる・いないの話、してないんですよ。いるとかいないとかの話してるの月岡さんだけです。いたとか、いなくなったという話してるんです。わかんないですよね。南雲さんがいた時もいなくなった時もお前いなかったもんな!」と怒った。言い方を謝罪した上で、海ちゃんが自分で祖母の家に行きたいと言ったことを伝える津野。
夏はショックを受けた。そのころ、海は南雲家で「ママ、ただいま」と写真に声をかけ、水季からもらった絵本を読む。
【回想】水季は「海が寂しくないように」と絵本を渡した。そして水季は「ママはいなくなるの。でも、一緒にいたことはなかったことになかったことにならないよ」と伝えた…。
夏が南雲家へ。部屋で海が絵本を読んでいる。何回も読んだけど大丈夫になっていない海。保育園のとき「パパいなくて寂しくないの?」と聞かれたことがある。でも海はママがいるから大丈夫だった。だから夏と2人でも寂しくないと思っていたのだが…。
海は「夏くんと2人寂しかった」と打ち明ける。夏は「図書館もここも水季いないよ。時間が経って亡くなったことを実感してきただけなんじゃないか」と指摘するが…。海は「なんで大人は死んじゃうことをなくなるって言うの?いなくなるか?死んじゃった人のこといない、いない、って言うの?」と疑問だ。
夏は帰っていっぱい話そうと促すが、海は布団にもぐりこむ。海は「海がいるからお別れしたんでしょ?」と尋ねる。
弥生も祖父母も津野くんも自分と離れて寂しがっていると感じる海は「夏くんといない方が良かった? みんなそう思ってる? みんなが寂しいの海のせい? 海、最初からいなければ良かった?」と尋ねる。
夏は「そういうこと言わないで。そんなのないから。もう絶対に言わないで」と静かな口調で怒る。
海は「ママ寂しそうだった。なんでママと一緒にいてくれなかったの?まだパパじゃなかったから? 」と尋ねる。
【回想】夏は産婦人科について行こうとしたが、水季は「ついてこなくていいから。大丈夫だって。責任感じないで。夏くん、まだ親じゃないんだから」と付き添いを拒否した。夏は病院に行く水季の後ろ姿を見送った。
海は「なんでママいたとき、パパになってくれなかったの?なんで2人でって言うの?なんでママいないっていうの?海、ママとずっと一緒にいたもん。いなかったの夏くんじゃん!」と怒って、布団にもぐりこむ。(つづく)
第11話まとめ↓
- 夏と海が、夏の世田谷区のアパートで2人暮らしを開始。
- 夏は、水季はいないが自分はいるから2人で頑張ろう!と海を励ます。
- ある日、海は家出をした。
- 海が家出した理由は、夏と2人でいても寂しかったから。
- 海は夏がママをいないことにすることや夏がママと一緒にいなかったことを責めた。
- 夏は海の怒りに反論できない。(産婦人科に付き添わなかったことを主追い出す夏)
- 夏と海の関係が悪いまま、11話の幕を閉じた。
11話の感想↓
海ちゃんの怒りは分かるけど、夏は「知らなかった」んだよね。
それに夏は水季に一方的にふられた側だし、寄り添おうとしてたんだよー。
知らないことは罪なのか?知らなかったからOKなのか?ということも考えちゃう。
夏は真面目すぎるから、知らなかった自分を許せないんだろうね。つらいね。
でも夏もなんで「2人だけで」とか「水季の話しなくていい」と言って、地雷を踏んじゃうかなあ。
水季も夏も、生き方が不器用すぎて…しんどい。
【海のはじまり】11話は「水季のせい」がトレンド入り!なぜ?
最終回ネタバレ
次週、いよいよ最終回#海のはじまり
— 『海のはじまり』月9ドラマ【公式】 (@umi_no_hajimari) September 16, 2024
海と2人で生きていくと決めた夏
大好きな夏との暮らしに、返って寂しさを覚えた海
2人の、そして2人を支える家族たちが紡ぐ、物語のその先には・・・
最終話は9月23日(月)よる9時放送です
TVerはこちら
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最終話(12話)「夏くんへ」のあらすじネタバレを紹介します。
あらすじ
夏(目黒蓮)は水季(古川琴音)と海(泉谷星奈)と3人で楽しそうに暮らしている夢をみていた。
夏はベッドではなく床に敷いた布団で目を覚ます。海のランドセルやぬいぐるみが視界に入るが、海の姿はない。部屋に海はいなくて、静まり返っている。
その頃、南雲家で目を覚ました海は、寝起きのまま居間へきて「夏くん」と呼んで探す。しかし、そこには朱音(大竹しのぶ)と翔平(利重剛)だけで、夏はいない。朱音から「自分で帰らないって言ったんでしょ」と言われ、言い返せない海。
パジャマ姿のまま寝そべっている海に、朱音と翔平は「朝ご飯を食べようよ」と声を掛けるが、海は「…食べたくない」とそっぽを向く。朱音は台所でおにぎりを握り、「食べなきゃダメ。生きなきゃいけないから」と海におにぎりを差し出す。そして、水季が亡くなった日もおにぎりを食べた話をする。海のため生きなきゃいけないから祖父母は食べたのだ…。
ゆき子(西田尚美)は夏のためにおかずを作って、アパートまで持っていく。冷蔵庫にタッパーを入れつつ、カボチャの煮物を「食べな」と差し出すゆき子。自分が美味しそうに食べてみせて食欲をそそり、夏にひとつ食べさせた。ゆき子は夏も父がいないことを寂しがっていたという。そして父がいない
やがて、夏のスマホに弥生(有村架純)から着信が入る。夏が電話に出ると、弥生は海からの伝言があると夏に告げる。
ネタバレ
海の伝言:「ママが夏くんの話をしてくれたから夏くんがいない時から夏くんのこと好きだった。だからママいないけど、夏くんとママの話をしたかった」
この伝言を弥生から聞いているとき、夏はすでに南雲家に向かっていた。
弥生は夏に電話で、続けて話す。中絶したとき、寂しかった。しかし忘れようとすると逆に寂しくなった。だから「いたという事実は忘れないようにしたの」という。お墓やエコー写真などを大事にした。忘れなくていいと思うと、安心したという弥生。
夏は、海が弥生さん寂しがっていると気にしていたと話す。
弥生「私のさみしい、決めつけないで。月岡くんがちゃんとパパやってくれないとさ、せっかく今のびのびと生きてる私にまた新たな罪悪感が生まれちゃうわけ」
夏「それは困るね」
弥生「困る。だから…しっかりしてくれ」
夏「はい」
夏は海を南雲家に迎えにいく。夏は自分も水季がいなくなって寂しいと打ち明ける。そして寂しくなったら海が行きたいところ行っていいし、会いたい人に会えばいいよ、と伝えた。その間、自分は待っているからと夏。
和解した夏と海はまたアパート暮らしを始める。
夏は休日出勤の時、水季の図書館の同僚・津野(池松壮亮)に、海といっしょに過ごしてもらうよう頼った。 実は、海が弥生や大和(木戸大聖)にも連絡していて、アパートにやってきた。海は寂しくなく、にぎやかに過ごした。
【回想】弥生(有村架純)が夏の自宅で眠ってしまった。夏は「面白い話できないし、すごい寝てたし、楽しくなかったですよね?」と尋ねる。弥生は「私が楽しいかどうかは私が決めます。面白い話聞きたくて付き合ってません。でも横にいて眠たくなるくらい心地いいです。それは私の楽しいなので、お構いなく」という。
弥生が終電の時間が迫り帰ろうとする。夏が「明日お仕事ですか?」「朝は早いですか?」と遠回しに質問。すると弥生は「終電ってまだあるんでしたっけ?」と聞く。夏が「ないと思います」と答える。弥生が「まだいてもいいですか?」と質問。夏が「いてください」と告げ、弥生は「じゃあいます」と答える。2人はそっと笑い合った。
帰宅途中、夏は弥生とバッタリ会う。「海ちゃん寝ちゃって、大和くんがまだいる。ありがとね。すごい楽しかった」と弥生。夏は「うん。俺も。あんまりそう見えてなかったと思うんだけど、俺も楽しかったんだよね」と語る。弥生は「そう? ならよかった」と夏に笑顔を見せた。
夏が駅まで弥生を送る。弥生は「パパ、頑張ってるね。自信ついた?」と声をかける。「ん~」と曖昧な返事をする夏。弥生は「またそんな返事して。……まあ、そんなないか。『はい』か『いいえ』でね、答えられることなんて」と言った。
夏は「楽しかった」と2人で過ごした思い出の時間にけじめをつけつつ感謝する。そして(海が寝ているというのもあり)夏は弥生を駅まで送った。
水季が夏に宛てた手紙には、水季が海を大切に想う気持ちや夏にも幸せになってほしいという願いが書かれていて、最後には「海と生きることを選んでくれてありがとう 海の母より」と結ばれていた。
水季の手紙(全文)
夏くんへ
お久しぶりです。元気でしたか。
内緒で産むと決めたこと、後悔していません。
夏くんはいなかったけど、海と過ごせて幸せでした。1人で海を育てたわけじゃないよ。たくさんの人に助けられてきました。たまーに夏くんにいて欲しいと思うことはあったけど、全然大丈夫でした。海と、海を大切にしてくれる人がいたからです。その人たちは夏くんのことも大切にしてくれます。
一緒に過ごした人も場所も、海や夏くんのことを忘れません。頼って甘えてください。
親から子供への1番の愛情って選択肢をあげることだと思う。海には自分の足で自分の選んだ道を進んでほしい。夏くんには大きくなっていく海の足跡を後ろから見守ってほしいです。
私たちがお別れしてから夏くんはどんな風に生きていましたか?誰と出会って、誰と過ごしてきましたか?何を知って、何を大切にしてきましたか?私や海とは関係ない夏くんだけの大切なものがあってもいいはずです。思い出を捨てないでね。
人は二人の人から生まれてきます。海を幸せにしながら、自分も幸せになってね。
二人が一緒にいる姿が見れないのはちょっと残念だけど、想像するだけでちょっと幸せな気持ちになります。
海と生きることを選んでくれてありがとう。
海の母より
ある日、南雲家を訪れた夏に、朱音(大竹しのぶ)は「娘が自分より先に死ぬことを想像してみて。私たちは娘の遺影の写真を選んだの。それが、どんなにつらいか、今なら少しはわかってくれるかな」と伝える。その上で、「意地悪ばかりいってごめんなさい」と謝る朱音。
実は生前、水季から「あんまりいじわる言わないであげてね」と釘を刺されていた朱音だったが「いじわるは言うわよ」と答えていた。
【ラストシーン】浜辺を歩く海の後ろを追って歩く夏とともに水季の手紙の“追伸”が読み上げられる。
水季の手紙(追伸)「海はどこから始まっているかわかりますか。海に聞かれて水があるところかなと曖昧(あいまい)な答えしかできませんでした。始まりは曖昧で終わりはきっとない。今までいなかった夏くんはいつからか海のパパになっていて、今そこにいない私はいなくなっても海のママです
父親らしいことなんてできなくていいよ。 ただ一緒にいて。 いつかいなくなっても、一緒にいたことが幸せだったと思えるように。 」
夏は前を歩く海に対して「いるよ」と伝えて、安心させるのだった。(おわり)
最終話まとめ↓
- 夏は、弥生の助言もあり、無理に忘れようとしないことにした。
- 夏は海に自分も寂しいことを打ち明ける。
- 夏と海が和解し、2人暮らしを再スタート。
- 夏は休日出勤のとき、津野らに頼った。
- 水季の手紙には、ただ海のそばにいてほしいこと、海を幸せにしながら夏くんも幸せになってほしいと記されていた。
- ラスト:夏は海と浜辺を歩く。夏は海に「いるよ」と声をかけた。
最終話の感想↓
朱音さん、ゆき子さんがご飯の心配するの「親」の愛って感じでよかった。
夏が休日出勤のとき、津野くんや弥生さん、大和たちが集まるのも良かったよ。
色々な人たちの優しさが心に沁みる。
でも水季は母子家庭で経済的に苦しんだと思うけど、違ったのかな。1人で海を育てたわけじゃないんだね。両親や大家さんや担任の先生や同僚、津野くんに助けられたのかな?
つらい時もあるけど食べて、生きなきゃいけないのも同感。
とにかく、みんな幸せに生きてほしい!
続編はないのかな?スペシャルドラマでもいいから会いたいな。
【海のはじまり】最終回予想&考察
【海のはじまり】は原作なし、完全オリジナルドラマです。そのため最終回については予想、考察となります。(随時、更新予定です)
結末は夏と弥生が結婚して親になる?【放送前の予想】
ドラマの結末は月岡夏(目黒蓮)が実の娘・南雲海の父親になることでしょう。
しかし、そうなると気になるのは夏と現在の恋人・百瀬弥生(有村架純)との関係です。
夏(目黒蓮)と弥生(有村架純)は結婚する?それとも別れる?
弥生は30歳。夏とは付き合って3年で、そろそろ結婚も考え始めている時期です。仕事は納得がいかない時には妥協なしに突き詰めていくタイプ。同僚からは“しっかりしている人”と思われているそうです。
弥生はマジメでしっかり者な性格的なので、夏と別れないで義理の娘も育てるのかな?と予想されます。
しかし一般的には、まだ30歳で初婚なのに、血の繋がっていない6歳の女の子を娘にするなんて「しなくていい苦労」だと思います。
初回放送前の時点で、弥生の親のキャスティングは未発表であり、存命なのかも不明ですが、存命ならば弥生の親も結婚に反対することでしょう。
弥生は、夏と別れて違う人と結婚し子供を作るのか?それとも周囲に反対されても夏をこのまま愛し、好きな人の子供である海を育てるのか…。もし夏との間に子供ができたら、(血の繋がり関係なく)海と分け隔てなく愛せるのか…。などなど、選択に悩むことでしょう。
ただし、本作のテーマは「人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか」です。
筆者が気になったのは「いつどのように母になるか」ということもテーマとして問いかけられている点。
ということは、弥生が(血の繋がらない)海の母親になる過程も描かれると思われます。
なので、最終回結末では夏(目黒蓮)と弥生(有村架純)が結婚して海の親になると予想します。(※放送前時点)
テーマ
本作は、「silent」「いちばん好きな花」のスタッフが再集結し、“親子の愛”をテーマに描く完全オリジナルドラマ。
これまでの「silent」チームを振り返ると…
「silent」では主人公が耳の難病を抱える元恋人と再会し、現実と向き合いながら共に乗り越えていくストーリーでした。いわば健常者と障害者の恋。
「いちばん好きな花」では男女に友情は成立するか?がメインテーマでした。
2作とも世間の「むずかしい」という常識や偏見という壁と戦う作品だったといえます。
本作は親子愛を描きますが、具体的なテーマはこちら↓
人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか。この時代だからこそ伝えたい“親子の愛”を通して描かれる“家族”の物語。
主人公・夏がいつどのように“父”になるか、そして亡き恋人がいつどのように“母”になったのかが具体的なテーマとして描かれていきそうです。
人は子供ができたからといってすぐ親になれるわけでなく、親になっていくもの。なので人類の普遍的なテーマであり、乗り越えないといけない壁といえます。
親子愛の先行作品
この普遍的な壁にどう工夫や味付けをしていくのか。
親子愛の先行作品の変化球なものを振り返ると…↓
映画「八日目の蝉」や坂元裕二脚本ドラマ「Mother」では、誘拐犯と被害者の子どもが逃避行しながら本物の親子のようになっていきます。
映画「万引き家族」では、血縁関係がない他人同士が一緒に暮らし、親子愛を深めていきます。
フジテレビの大ヒットドラマ「ひとつ屋根の下」では、家族の一部に血縁関係がないのですが、家族の絆を強めていきます。
しかし本作【海のはじまり】の主人公と娘は血縁関係があります。ただし…↓
映画「そして父になる」に少し近い
ただし【海のはじまり】の娘は、すでに6歳まで成長しています。なので、父も娘もお互いに戸惑いながら、親子愛を育んでいく展開になりそうです。
似てるドラマとして挙げると、日テレのドラマ「母になる」があります。3歳の息子が誘拐されたのち13歳になった息子と再会する作品です。ただ、13歳は中学1年の年代なのでだいぶ大人ですね。
比較すると、6歳という小さい子供と会って戸惑うという点で、是枝監督の映画「そして父になる」の方が少し近い設定です。
映画「そして父になる」は、主人公である父親が、6歳になる息子が出生時に病院で取り違えられた別の子どもだったことを知り、親として苦悩や葛藤していく作品です。
少しネタバレになりますが、「そして父になる」は(血縁関係はないけれど)一緒に過ごした6年間を全くなかった事にはできないという苦しさや希望が描かれました。血縁よりも過ごした時間が大事!ってことですね。
本作【海のはじまり】には、赤ちゃん取り違えはありません。その代わり、元カノが母として娘・海と過ごしてきた約7年の重みと戦うことになりそうです。
夏(目黒蓮)が「そして父になる」!?
客観的にみると、主人公は元カノと娘の思い出と戦う必要はないのですが…。
村瀬プロデューサーはこうコメントしています↓
自分の知らないところで過ごしてきた二人の長い時間を思い、考えていく夏の気持ちについて、生方さんが書いてくださった脚本を読みながら二人で話し合い、お互いの考えを深め合ってきました。
やはり主人公は母と娘の過ごした時間を思い、苦しみそうです。
ちなみに夏は3歳のときに親の離婚で、母に引き取られました。実の父の愛を知らずに生きてきたわけですが、母の再婚相手である義父、そして義父の連れ子(義弟)との関係も連ドラの中で描かれることでしょう。生物学上の父との再会もあるかもしれません。※
夏は海ちゃんとの親子関係を通して、生みの親・育ての親の両方の思いにはせるだろうし、「海=生命の起源=親」の愛を知っていく展開になりそうですね。育てながら教えられる、というか…。
ということで、本作は、6歳の海と出会って戸惑い悪戦苦闘しながら思い出を作った主人公・夏が「そして父になる」ことを描いていく作品になりそうです。
血縁関係も過ごした時間も両方大事!という感じになるでしょうか。(放送前時点)
「マイガール」と似てるの声も
相葉雅紀さん主演の連ドラ『マイガール』(テレビ朝日、2009年10月期)と設定が同じという声がSNSで数多く挙がっていました。
私(筆者)は忘れていて他の作品を列挙してしまったのですが、たしかに、一番似ている作品が『マイガール』ですね。
主人公の笠間政宗の亡くなった元恋人・塚本陽子(優香)に娘がいて、主人公が突然父親になるという物語です。
まあ、『マイガール』は高校生と大学生の恋人関係で悲恋となっているので設定の違いはありますが、突然幼い娘(実の娘)のパパになる展開は同じです。
『マイガール』はだんだん親子になって、主人公は写真家になる夢のために一度離れても、夢を叶えて娘と再会する結末でした。
【海のはじまり】もハッピーエンドになることを期待します♪(放送前時点)
関連記事:『海のはじまり』は「マイガール」のパクリ?!比較検証してみた
どちらを選択しても幸せ(6話より)
第6話で弥生がノートに「どちらを選択しても、それはあなたの幸せのためです。あなたの幸せを願います。」と記していました。
最終回結末はハッピーエンドになって欲しいので、夏と弥生が結婚し、海に両親ができる!と予想していたのですが…。
キーポイントは弥生の決断。
血縁関係のない「外野」というワードも劇中に出てきていて、外野である津野くんや弥生は疎外感があります。
はたして弥生は血縁関係という壁を乗り越えて「結婚」するのか。それとも「別れる」のでしょうか。7話以降、連ドラ終盤の見どころになりそうです。
と言いながらも、実は、どっちでもいい気がしてきました。(笑)
どちらを選択しても、弥生さんの幸せのための決断だから。視聴者が勝手に願って強要するのも違う気がします。ただ、自分で決断して欲しいと願うばかりです。
まあ、こうなると結末予想もへったくれもないのですが(笑)
8話・9話で弥生が海の母になるか迷う展開に
8話で夏が海の戸籍上の父になり、ゆくゆくは同居することを決断。
そして8話・9話で弥生が海の母になるかどうか、迷う展開になっています。
9話予告では弥生が夏に「待ってもらっていい?」と伝えています。
弥生は外野(海と血縁関係なし)であり、夏が弥生より海を優先しすぎているところもあるので、SNSで「別れた方がいい」「別れて幸せになって」という声もあります。
しかし私は全11話だとして、8話・9話でのこの別れる雰囲気はミスリードというか、ハッピーエンドの前振りに感じます。ハッピーエンドの恋愛ドラマでも終盤で1度別れることが多いですしね。
※追記:全12話と発表がありました。
きっと8話で登場した「水季の手紙」が弥生の決断に影響を与えるのかな、と予想します。産婦人科でも水季は伝言を残したはずですが…そっちは回収されないのでしょうか。 伝言を聞いて、手紙を読む決心がつく流れかな?
まあ、とにかく、このドラマはヒューマンドラマであり、丁寧に悩む時間を描写していくはずなので、前振りと解釈したり、考察する見方はあまりオススメではないかも。どのような決断になろうとも、その悩む過程が見どころなので、一緒に考えたり、見守りたい&見届けたいドラマですね。
9話で弥生は別れる決心をする。背中を押したのは水季の手紙
9話で弥生は夏と別れる決心をしました。そして、9話のうちに2人は破局。
弥生の背中を押したのは水季の手紙でした。手紙が決断に影響を与えるだろうとは予想していましたが、まさか、別れる決心をさせることになるとは…。
少し予想外ではありますが、別れる伏線(予兆?)はたくさんありましたね。一緒にスーパーで買い物しているのに、そばにいる弥生のことを無視して、海ちゃんのために何を作ろうか考えていた夏。夏と弥生の会話の中心は海ちゃん、または水季のことばかりでした。夏の母・ゆき子も弥生と海に血縁関係がないことを示唆して心配していたり、「外野」「疎外感」という気持ちを抱いてきた弥生。振り返ると沢山の伏線がありそうです。
夏と一緒にいてもつらそうな弥生の姿を見てきた視聴者としては、弥生の決断は応援したいところ。
でも本作のテーマは「人は、いつどのように“父”になり、いつどのように“母”になるのか。」弥生がいつどのように“母”になるのかを描くと思っていたのですが、ここでリタイア? それとも、母のテーマの方は水季で描いているということか。
私の個人的予想だと、復縁して母になる決断をしていく展開もあるのかも?と予想。なぜなら弥生が夏に「いつでも頼って」と言っていたことから、また再び2人の人生が交わることがあるのかもしれない、と思うからです。
弥生の選べなかった繋がりが繋がるラストに?【キャッチコピーから予想】
ドラマのポスタービジュアルには、「選べなかった“つながり”は、まだ途切れていない」というキャッチコピーが載っています。
選べなかった“つながり”とは何のことでしょうか。
放送前は、夏くんと海ちゃんの繋がりのことかと私(筆者)は思っていました。夏は、水季と結婚して海を育てるというルートを選べませんでした。しかし水季と自分との娘がいると分かることで、水季との繋がりが途切れていなかった、ということになります。ただ、これは夏くん視点の解釈です。
9話放送後時点ですが、弥生の視点からも解釈できるのでは?と思い始めました。
弥生の選べなかった繋がりは、2つあると思います。
- 弥生は過去に中絶したので、選べなかった繋がりは生まれてくる子との関係。
- 弥生は夏と破局したので、選べなかった繋がりは夏との恋人関係や海の母になること。
1の方は、9話まで描かれてきました。選べなかった出産&母になることが、途切れていなかったのだということ。つまり、弥生が海の母になれる可能性があるということ。しかし、その繋がりには違和感がありますよね。自分の子でも義理の娘でも母になることに違いはないのですが…海ちゃんは生まれてこなかった子の身代わりではないですから。
2の方は、9話放送後にキャッチコピーを見て浮かんできたものです。というか、脚本家はこっちの方を描きたいのかな?と私は考えます。
9話で、弥生は夏と別れて海ともつながりを途切れさせました。しかし、選べなかった夏と海との繋がりが途切れていなかった!と分かる展開が用意されていると思います。
その展開とは、弥生が自分の言葉(弥生が病院のノートに書いた文章)が水季の出産理由だったと気づく展開。つまり私(弥生)の思いが海ちゃん誕生に繋がっていた!(赤ちゃんを産めなかった弥生の想い→水季の出産→海ちゃん誕生)と弥生が気づく展開があると予想。
そして弥生は夏と復縁、海の母になることを決心する流れになればいいな、と思います。
つまり弥生の選べなかった繋がり(赤ちゃんのこと、夏や海とのこと)が繋がるラストになるのかもしれない、と予想しておきます。(9話放送後時点)
【最終話直前の予想1】夏と海の関係は和解
最終話の予告で、弥生(有村架純)の声で「夏君の事が好きだった…頑張って忘れようとしたらもっと寂しくなった」とあります。
まさか復縁?と一瞬思ったのですが、弥生さんは「夏くん」呼びじゃなくて「月岡くん」という呼び方のはずです。
事前あらすじから推察するに、上記のセリフは、弥生が海ちゃんの伝言を夏に伝えている場面なのかも。夏君の事が好きだったというのはパパとして好きってことでしょう。
ということで、おそらく夏と海ちゃんの関係は元通りになると思います。(※11話放送後時点の予想)
【最終話直前の予想2】水季の手紙きっかけで、海が二拠点生活?
最終話の予告に、水季(古川琴音)の声で 「海には自分の足で、自分の選んだ道をすすんで欲しい」とありました。
【海が自分で決めること】が水季の教育方針。それは以前から分かっていますが、上記のセリフが出てくるということは、水季の手紙を夏が読んで、途中から水季の声が重なる演出でしょうか。
夏は、水季の手紙の言葉に従い、(予告にあったセリフの)「行きたいとこ行って会いたい人にあったら良いよ」と言って、海ちゃんに決断させるのかも。
海はママがいた感じが残る南雲家で暮らしたいのでは?近所には水季の勤めた場所、水季と暮らしたアパート、水季と行った小学校もあります。これが【海の行きたいところ】。
一方、【海の会いたい人】は夏くん。平日は祖父母も面倒みてくれる南雲家で暮らし、週末だけ夏くんに会う…という二拠点生活なら、海も周囲の人もみんな寂しくないし、ハッピーエンドに近いですよね。
11話の流れ的に海ちゃんの二拠点生活の結末は意外とあるんじゃないでしょうか。(※11話放送後時点の予想)
【最終話直前の予想3】弥生と夏が復縁?津野にも幸せを
弥生さんの結末も気になります。【海の会いたい人】に弥生も入るでしょう。こうなると、弥生と夏は元サヤに戻ってもいいんんじゃ?と私(筆者)は思ってしまいます。
弥生は夏と別れて本当に幸せなのか、疑問なんですよね。私個人の意見ですが…。というか、産婦人科医院での水季の伝言が弥生に伝わる展開はないのかな?自分が外野じゃなかったと知って、夏と復縁して海の母になる展開を期待してます。
こうなると、最終話の勢いで、津野くんが同僚の三島芽衣子(山田真歩)と付き合うことに…という結末もあり?
まあ、無理やり、全員をハッピーエンドにしなくてもいいですかね(笑)
あくまで弥生さん・津野くんの結末は筆者の願望(妄想)です。(※11話放送後時点の予想)
最終回予想の答え合わせ
最終回予想の答え合わせをすると…↓
- 予想1「夏と海の関係は和解」は当たりました。
- 予想2「水季の手紙きっかけで、海が二拠点生活?」はハズレ。
- 予想3「弥生と夏が復縁?津野にも幸せを」もハズレ。
二拠点生活って、さすがにトンデモない予想でしたね(笑)
産婦人科医院での水季の伝言が弥生に伝わる展開はなし。夏と弥生の復縁はありませんでした。水季が看護師さんにこの人に伝えてほしいと頼んでいたことって何だったのでしょうね?
津野くんのハッピーエンドは蛇足になってしまうので、このスタッフの作風ならやらないのも納得です。
結末は夏が海の父になる!【確定】
私(筆者)は夏と弥生が復縁して2人で海を育てるという展開を予想していましたが、なかなか復縁って難しいものなのでしょう。会話を聞いていると今でも仲良しにみえますが、また恋仲に戻るのはハードルがあります。ということで、リアリティを重視したラストになったと思います。
【海のはじまり】原作と脚本家は?
ドラマというと原作があるのかないのか気になる方も多いと思います。
【海のはじまり】の原作について、脚本を手掛ける人気脚本家について紹介します。
原作は?
『海のはじまり』に原作はある?
『海のはじまり』に原作はありません。原案やモデルなしのドラマオリジナル作品です。
脚本は?
『海のはじまり』の脚本家は?
脚本を担当するのは⽣⽅美久さんです。生方さんは過去に『silent』(2022) 、『いちばんすきな花』(2023)を手掛けています。
【ネタバレ】南雲水季(古川琴音)について
水季の死因
南雲水季の死因は、子宮頸がんと判明。
しかも治療を拒否して、海と少しでも長くいることを選んだようです。
水季が出産を決断するまでの流れ
- 弥生が中絶をして病院のノートに記載。(※6話。ここの順序は不明。水季が中絶に来る前ではある)
- 水季が夏に中絶の同意書を書いてもらう。(※1話)
- 水季が実家で母に中絶することを伝えて喧嘩。(※4話)
- 水季が父に「相手に似るなら、産みたい。」と話す。(※4話)
- 水季が父から自身の母子手帳(朱音が記載)を受け取る。(※4話)
- 水季は母が書いた母子手帳を読む勇気がでない。(※6話)
- 水季は病院で弥生が書いたノートを見て、母が書いた母子手帳を読む決心をする。(※6話)
- 水季は産むことを決めて、実家に帰り、海の母子手帳を父に見せる。(※4話)
- 水季は母に「産むことにした」と報告。(※4話)
水季が極秘出産したわけ
水季が極秘出産した理由は、3話で明かされました。
朱音によると、水季が産むと決めたら夏は父親になると絶対に言うから。夏の選択肢を奪いたくないから。
夏が父親として頼りないとか他に恋人がいたなどではありません。
まあ、これは筆者(私)の意見ですが、極秘出産した理由としては弱い気がします。夏の選択肢というからには、夏が追いかけている夢とか目標があったりした方がいいと思うのですが…。
水季が娘に夏のアパートへの行き方を教えていたわけ
1話で、水季が娘に夏のアパートへの行き方を教えて練習させていたことが判明。SNSでは「ホラー」と怖がられ批判されました。
たしかに、練習させるぐらいなら娘を紹介しておいた方が良いのに!とツッコミたくなります。
しかし7話で、水季は現在の夏に恋人がいることを知ってしまったことが判明。夏や今カノに迷惑をかけたくなかったという納得の理由があったのですね。
とはいえ、娘にとっては実の父。自分が亡くなった後、娘が父に会いたくなったときに会える選択肢を持てるように、アパートへの行き方を練習させていた…ということですね。一応、理屈は通ってると思います。
水季が治療を拒否したわけ&がんの発見が遅れたわけ
7話で、水季は治療を拒否していた場面が描かれます。
治療拒否の理由は娘との時間を少しでも長く作りたいから。
ただ、がんが見つかったとき手遅れになっていたのには理由があります。
津野の話からすると水季は「時間とお金ができたら子どもに使うっていう生活」をしており、検診を受けたことがなく、病気の発見が遅れてしまいました。
親に頼らず娘と2人暮らしのシングルマザーであり、図書館司書の仕事はそれほど高収入でもありません。
娘のための多忙(時間)と貧困(お金)が結果的に娘との時間を短くしてしまいました。悲しいことです。
水季は親に頼って欲しかった(感想)
限界を迎える前に津野くんという他人に頼った点は良かったと思いますが…。
実家暮らしにすれば家賃・食費を家に入れるしてもかなり負担が減ったと思います。
たしかに朱音(大竹しのぶ)は出産を反対していましたが、水季曰く「親に頼れない」というほど、険悪な関係ではなかったと感じます。
弥生と母の関係はとても悪そうでしたが…南雲家はそれほどではないと思います。なので頼るところは頼って欲しかったなと私は感じました。
水季の手紙
水季が手紙を書いていて、母・朱音に渡していたことが判明。しかも夏だけでなく、夏の恋人宛ての手紙もありました。
水季の手紙(夏の恋人宛て)の内容は、弥生が病院のノートに書いた言葉と同じでした。どんな決断をしてもそれはあなたの幸せのためであり、あなたの幸せを願っています…という内容ですね。この手紙が弥生の決断(夏と別れるという選択)の後押しになりました。
最終話では、「夏くんへ」と題した手紙の内容も判明。詳しくは「最終回ネタバレ」の項目で紹介しているので参照ください。
SNSでは「水季らしくてよかった。謝罪とかないのが逆に好感しかない」「やっぱり手紙の内容が感動」と賞賛の声とともに、「勝手に産んでごめんと書いていないことは納得できない」「夏くんが父親になる前提の手紙」「海を夏に託すつもりでやっぱりそれは誠実だとは思えないな」と批判の声も。
でも「勝手に産んでごめん」と書いてあったら、もし海が読んだとき悲しい思いをさせてしまうので、書かなくて良かったと私個人的には思いますす。私は生まれてこない方が良かった、と海に思わせてしまうから。
ただし、「夏くんに知らせないでごめんなさい」なら、出産後のことなのでOKかなと思います。
【ネタバレ】百瀬弥生(有村架純)について
中絶した過去
2話で、百瀬弥生(有村架純)の過去が明かされました。中絶した経験があったのです。元カレには中絶する前提で話を進められ、母親からは出産後の手伝いを拒否されて相手男性の希望通りに中絶することを勧められます。
罪悪感との葛藤
弥生の罪悪感との葛藤が描かれています。
4話で、弥生は「許しが欲しいわけじゃない。ただ自分が無理で。自分で自分がどうしたって許せない」と漏らしていました。
しかし6話では…弥生は頼れる人が周りに誰もいなかったことから、そんな状況下で出産したとしても、完璧主義の私は自滅していた……そう自己分析していました。弥生は中絶した過去を間違ってはいなかったと思っています。
とはいえ、同じ6話で明かされたのですが、弥生は病院のノートに「人に与えられたもの(※中絶の勧めのこと)を、欲しかったものだと思い込むのが私は得意過ぎました。」「後悔とは少し違う。でも、同じ状況の人に同じ気持ちになってほしくありません」と記し、自分で決断することを勧めています。
後悔とは違うけど、自分で決断しなかったことにモヤモヤが残っているようです。
弥生は美容室でキレイにすることに負い目を感じたり、どこか自分を責めているところがあって心配ですね。
弥生は毒親な母が嫌い
弥生の母は毒親だと思える場面がいくつか出てきます。
過去パートで、弥生が母に電話で妊娠したことを相談した時のこと。弥生が「一人で育てるって」選択肢もあるのではないか?と切り出すと、母は「私は(育てるの)無理だから。お金ちゃんと出させなさいね」とバッサリ斬って、弥生の選択肢を潰しました。
5話にて。子どもの頃、母が弥生の髪を結ぶ行為は「痛くて早くて作業って感じ」だったと弥生が振り返る場面があります。弥生が父に頼むと不機嫌になるということから、父にも頼めなくなり、自分で髪を結ぶことが上手くなったそうです。
母親は多忙なため娘の髪を結ぶことが荒くなることもあるでしょう。とはいえ、夫・弥生にとっての父に手を出されるのは嫌のようです。なんだか身勝手ですよね。
弥生の母は自分優先、自己中心的な人のようです。妊娠報告のときも全く娘に寄り添ってなかったし。中絶費用のことも自分が出したくないからでしょう。
まあ、父もお母さんに気をつかっていたようですから、弥生にとっては毒親かも。
弥生が完璧主義になったのも頼れる人がいなかったからであり、空気を読んで自分のことは自分でするようになったからだと思います。
5話で、弥生は親のことを嫌いと言っていますが、夏はそんな弥生を受け止めてくれています。弥生さんはそんな夏と別れてはダメ!と私個人的には思いますが…。
弥生の思いが海の誕生に繋がる
6話にて、弥生の思いが海の誕生に繋がるという驚きの展開がありました。
具体的には、中絶した弥生が病院内のご意見ノートに記した言葉に、水季は影響を受けて出産を決断し、海が生まれることになった…という流れです。
ちなみに水季は当時、看護師に「これを書いた人(※弥生のこと)に伝えてほしい」と伝言を頼んでいます。いつか伏線回収してくると思うので、別記事で考察してみました↓
弥生が夏と破局…という意外な展開
私(筆者)は、母になるか迷う弥生が水季の手紙の影響で母になる決断をすると思っていたのですが…。なんと9話で弥生と夏が別れることになるとは意外でした。でも、その決断は弥生の幸せのため。なので、誰も責めることはできないし、弥生には幸せになってほしいとは思います。
しかし破局は9話時点。残りの放送が3回あります。そういえば、水季は看護師に「これを書いた人に伝えてほしい」と言っていたはずですが…。その伏線回収が残り3回の中であって、海のはじまりが私の思いからだったんだ!(つまり私は外野じゃなかった!)と弥生が気づいて、夏と復縁&海の母になる展開もあるかな?と予想&期待します。ちょっと創作のドラマっぽい展開ですけどね。
復縁はしないが、あるかもしれないという余地を残す
最終的に弥生は復縁しませんでした。
制作側は安易に復縁でハッピーエンドにはしなかったのでしょう。現実はそんなすぐ復縁しないでしょうしね。
しかし、復縁があるかもしれないという余地が残されていたと思います。
関連記事:『海のはじまり』弥生と夏の復縁を予感させる7つの理由!
【海のはじまり】タイトルの意味(考察)
本作のタイトル「海のはじまり」の意味について考えてみましょう。
「海」の意味
本作のキービジュアルには海岸線があり、海はキーワードのもよう。
タイトルにある「海」には以下の3つ意味があると思います。
- 夏(目黒蓮)と元カノの間に生まれた娘の名前が海。
- そのままの意味で、自然界にある海。
- 2番目から派生した意味で、生命が誕生した場所。
娘の名前、自然の「海」、「生命誕生」…という3つの意味があると考えられます。
「はじまり」の意味
そしてタイトル「海のはじまり」の「はじまり」という部分も気になりますね。
漢字をあてると「始まり」「初まり」でしょう。では、何をスタートさせるのか。
辞書を引くと以下の2つの意味がありました↓
- はじまること。また、はじまった時期。
- 物事の起こり。起源。例:「近代医学の起源」
タイトル「海のはじまり」の意味
海の3つの意味と「始まり/初まり」の2つの意味を対応させて、まとめると…。
タイトルの意味について以下の3つを予想します↓
- 海ちゃんの始まり(起源)。→海ちゃんが父を迎えることで、家族(親子)が始まる。
- 自然の海の始まり(起源)→生命の誕生。生命の起源。
- 2の派生で、生命が誕生した場所(起源)→主人公が海ちゃんの父親になっていく。つまり主人公が海ちゃん誕生の始まり(起源)である「親」になる。
さて、一体どんな意味なのでしょうか。
放送後、タイトルの意味について思いをはせて、考えてみるのも面白いと思います♪
海のはじまりは弥生のノートから?(6話放送後)
海のはじまり(海ちゃん誕生の始まり・起源)は弥生のノートからだったことが、6話でわかりました。
水季(古川琴音)は夏に同意書のサインをもらい、中絶する気で産婦人科へ行きました。でもギリギリまで迷っていて、そこで、弥生(有村架純)が書いたノートに背中を押されます。
弥生はノート上で自分で決めることを主張し「どららの選択をしても幸せになるため」と励ましていました。その弥生の言葉に影響を受けた水季は出産を決めました。
海のはじまりは弥生のノートからだったのですね。
もちろん母・朱音の書いた母子手帳も背中を押してくれたと思います。
とはいえ、怖くて母子手帳を読めなかった水季に読む勇気をくれたのが弥生のノートだったので、弥生の影響が大きいのは事実です。
「海のはじまり」のタイトルをシンプルに考えると両親である水季と夏が起源なのだし、分かりやすいと思っていましたが、まさか弥生が起源に関わってくるとは…。
もちろん水季を育てた朱音や翔平がいないと命は繋がってないですし、どの時点が「海のはじまり」なのかを考える始めると、深いタイトルです。
海のはじまりは曖昧で終わりがない
最終話の水季の手紙にて、海の境界線についての話で、海のはじまりは曖昧で終わりがないことが、記されていました。
親になることもいつから親なのか、曖昧です。そして親にも終わりがありません。離婚してもずっと親ですし、死亡してもずっと親。
「海のはじまり」というタイトルは、海はどこからなのかという境界線、そして親の始まりと終わりにかかっていたのですね。
【海のはじまり】主な登場人物
- 月岡夏(演:目黒蓮):主人公
- 百瀬弥生(演:有村架純):夏の恋人
- 南雲海(演:泉谷星奈):夏と水季の娘
- 月岡大和(演:木戸大聖):夏の弟
- 南雲水季(演:古川琴音):夏の元カノ。故人。
- 津野晴明(演:池松壮亮):水季の職場の同僚
- 南雲朱音(演:大竹しのぶ):海の祖母
【海のはじまり】スタッフ・主題歌
- 脚本:⽣⽅美久(『silent』『いちばんすきな花』)
- 演出:⾵間太樹(AOI Pro.)、髙野舞、ジョン・ウンヒ(AOI Pro.)
- 音楽:得田真裕
- 主題歌:back number『新しい恋人達に』
- プロデュース:村瀬健
- 制作・著作:フジテレビ
まとめ 毎週更新予定
ドラマ【海のはじまり】は目黒蓮と「silent」スタッフ(脚本・演出・プロデューサー)の再タッグとなる話題作。
放送前から「また同じチームで嬉しい」「楽しみ」と多くの期待の声が挙がると共に、「またか」「違う主演で見たかった」という批判もあります。
批判も賞賛もすべては本編をちゃんと見てから!が公平だと思います。
当記事は毎週更新していく予定です。またのぞきに来てください♪
ドラマ【海のはじまり】はフジテレビ系で、毎週月曜21時に放送中!
当記事の画像出典フジテレビ「海のはじまり」