【対岸の家事】ネタバレあらすじ最終回まで全話!結末は原作と同じ?

対岸の家事

TBS火曜10時ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】が4月1日にスタート!
この記事では、多部未華子主演・【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】のネタバレあらすじ最終回まで紹介します。
放送後、随時更新していきます

専業主婦という生き方を選んだ女性を多部ちゃんが演じるのね。

江口のりこさん演じるワーキングマザーと、ディーン・フジオカさん演じる育休中のパパは、多部ちゃんが演じる専業主婦に出会って、お互いの価値観の違いからぶつかったり影響し合ったりしていくんだね。

“家事”という仕事を様々な立場から描くドラマ、楽しみだわ。

◎この記事でわかること
ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】
・全話のあらすじ・ネタバレ
・原作について
・最終回の予想
・見どころ

【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】のあらすじ・ネタバレを最終回まで

【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】のあらすじ・ネタバレを最終回までまとめていきます。

1話「専業主婦は絶滅危惧種…?!」

放送日:4月1日(火)22:00~22:57

1話のあらすじ

詩穂(多部未華子)は居酒屋の店長として毎日遅くまで働く夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と、一人娘の苺(永井花奈)と暮らす“専業主婦”。
過去のある経験から「自分は2つのことが同時にできない」と感じて自ら専業主婦の道を選んだ。
虎朗は優しく朗らかで苺はかわいいが、日がな一日苺と二人で過ごす毎日に寂しさを覚えることも。
ある日、詩穂は苺とともに、子育て支援センターの「手遊び教室」に参加することになった。
日頃、家族以外と触れ合うことの少ない詩穂は気後れしてしまうが、育児と仕事の両立に燃えるママ・礼子(江口のりこ)が気さくに話しかけてくれた。
しかし礼子は詩穂が専業主婦だと知ると、ほかのママ友相手に詩穂を「時流に乗り遅れた絶滅危惧種」扱いする。
しかも礼子はその後、詩穂のマンションの隣の部屋に引っ越してきたのだった。
気まずい思いの詩穂。
さらに、詩穂の前に、完璧な育児計画を掲げる“育休中のパパ”中谷(ディーン・フジオカ)をはじめ、さまざまな境遇で家事に仕事に奮闘する人々が現れる。
自分とは違う立場の“対岸にいる人たち”との出会いで、詩穂の波乱の日々が始まる。

1話のネタバレ

村上詩穂(多部未華子)は、やさしい夫・虎朗(一ノ瀬ワタル)と可愛い一人娘・(永井花奈)と暮らす専業主婦。
穏やかに暮らしているが、家族以外と話すことのない毎日に孤独感を感じていた。
子育て支援センターの「手遊び教室」に初めて参加した時、知らない人ばかりの中で緊張する詩穂に、気さくに話しかけてくれたのが長野礼子(江口のりこ)。
だが、ワーキングマザーの礼子は詩穂が専業主婦だとわかると、途端に会話を打ち切ってその場を離れていった。
その後詩穂は、礼子がママ友たちに専業主婦は時代遅れで絶滅危惧種だと言っているのを聞いてしまう。
傷つく詩穂。
その礼子たちの一家が偶然隣に引っ越してきた。
詩穂と礼子は気まずい関係のまま2年が過ぎる。
ある日礼子は、娘の星夏(吉玉帆花)の発熱の知らせを受け、早退して星夏と息子の篤正(寿昌磨)を別々の保育園から引き取り、小児科へ向かう。
しかし途中で保険証を持っていないことに気づいて家に帰るが、先に家に入った篤正が鍵を閉め礼子は締め出されてしまった。
ぐったりした星夏を抱いたまま「ゲームオーバー」とつぶやき呆然と立ち尽くす礼子。
ただならぬ様子の礼子を見かけた詩穂はその時は通り過ぎるが、その後篤正がベランダから身を乗り出して遊んでいることに気づくとベランダをつたって助けて、礼子が小児科へ星夏を連れて行く間自分が篤正の面倒をみると申し出るのだった。
小児科から帰って来た礼子を温かく迎える詩穂。
夕飯にどうぞとカレーを渡されるが、見下していた詩穂の丁寧な暮らしぶりと家事も仕事も中途半端な自分とを比較して礼子はイライラしてしまう。
家に帰ると、同僚から明朝までにやってほしいと仕事の連絡が入り、夫・量平(川西賢志郎)からは仕事で泊まりになるという連絡がある。
追い詰められた礼子は、言うことを聞かない篤正をつい大声で怒鳴りつけ、温めたカレーの容器を落として壁を汚してしまって、ついに張りつめていたものが切れてしまった。
ゆっくりとマンションの屋上へ向かう礼子を、偶然詩穂が見かけ、様子がおかしいことを心配して後を追う。
鉄柵を乗り越えようとする礼子に、詩穂は声をかけ、一緒に夜景を見ようと誘った。
子育てと仕事の両立に苦しむ礼子と、孤独感にさいなまれる詩穂はお互いの思いを打ち明け合う。

1話の感想はこちら↓

2話「専業主婦は贅沢…?エリートパパとの出会い」

放送日:4月8日(火)22:00~22:57

2話のあらすじ

詩穂(多部未華子)と礼子(江口のりこ)は、立場は違いながらも互いに悩みを話せるママ友になった。
ある日詩穂は公園で、厚生労働省の官僚で2年間の育休中のパパ・中谷(ディーン・フジオカ)と出会う。
娘の苺(永井花奈)と中谷の娘・佳恋(五十嵐美桜)とは年頃が近く、苺は友達ができて嬉しい様子。
詩穂も初めてのパパ友ができて一瞬は喜んだが、中谷は自らの育児計画に自信満々で、詩穂に対して専業主婦を見下す発言を繰り返す。
もやもやとした思いを抱える詩穂は、坂上さん(田中美佐子)に愚痴を聞いてもらうが憂さが晴れない。
しかしそんなこととは知らない中谷は、詩穂と苺を水族館へと連れていく。

2話のネタバレ

村上詩穂(多部未華子)と娘の(永井花奈)は、公園で中谷達也(ディーン・フジオカ)とその娘・佳恋(五十嵐美桜)と出会った。
中谷は厚生労働省の官僚で2年間の育休中だと言う。
苺と同じ年頃の友達ができ、自分にとっても初めてのパパ友ができて喜ぶ詩穂だったが、中谷は自らの育児論や人生計画に自信満々で、専業主婦を見下す人間だった。
詩穂は、専業主婦の先輩である坂上知美(田中美佐子)に中谷に対する愚痴を聞いてもらうが、坂上は
「うまくやっていかないとね、苺ちゃんのためにも。苦手な人とお付き合いするのも主婦の仕事よ」
と優しくたしなめる。
一方、長野礼子(江口のりこ)は産後異動になった総務部で、営業部時代に培ったスキルを生かして頑張っていた。
そんな時、同期の営業部の男性が課長に昇進したと知らせに来る。
彼は全然仕事ができなかったのに、と礼子は詩穂にこぼすのだった。
詩穂は、中谷から“専業主婦の夫は自由に使えるお金が少なくて我慢を強いられていると思う”と言われて、夫の虎朗(一ノ瀬ワタル)も我慢しているのかと気になる。
だが中谷は、ドバイに単身赴任している妻・樹里(島袋寛子)から、専業主婦批判を本人にしていることをダメ出しされ、せっかく話し相手になってくれているママ友をもっと大事にするように言われた。
中谷は詩穂と苺を事前に相談なく水族館へ連れていく。
苺は佳恋とともに楽しい時間を過ごしたが、詩穂は中谷に、水族館は次の週に夫と3人で行く予定だったこと、自分のペースを守りたいことを告げた。
帰り道、転んでしまった佳恋に自分で立ち上がるように言う中谷。
まだ1歳なのにと助け起こす詩穂に、「甘やかさないでください。僕は佳恋があなたみたいにならないように教育しないといけないんです」と暴言を吐く。
だが、その後ようやく出会った子育て仲間にひどい言葉を投げつけたことを後悔する中谷。
その夜、佳恋が高熱を出し熱性けいれんを起こす。
スマホをどこかに置き忘れて119番に電話をできず困った中谷は、唯一タブレットで連絡できる相手の詩穂に連絡。
詩穂は救急車を呼び、中谷家に駆け付け一緒に病院へ付き添った。
その後、しばらく公園にやってこない中谷と佳恋を心配して詩穂は中谷家を訪ね、苺が描いた絵と手紙と動物園の割引券を郵便受けに入れるのだった。
翌日、公園に行くと、元気になった佳恋とともに中谷が砂場で壮大な城塞を作っている。
詩穂は、協力して一緒に子育てを乗り越えていこうと中谷に告げた。

2話の感想はこちら↓

3話「“肩代わり”で問題解決…??」

放送日:4月15日(火)22:00~22:57

3話のあらすじ

礼子(江口のりこ)の娘・星夏(吉玉帆花)がおたふく風邪にかかってしまった。
仕事を休めない礼子は、詩穂(多部未華子)に星夏を預かってもらう。
苺(永井花奈)と星夏は仲良く遊び、詩穂も楽しく一日を過ごした。
しかしそれを聞いた中谷(ディーン・フジオカ)から「他人の娘を預かるのなら、きちんと対価をもらうべき」と言われて、詩穂は思いもよらない考えに驚く。
一方、礼子は会社に星夏の看病のために数日間の休みが欲しいと相談した。
子どものことで休むたびに仕事を肩代わりしてもらっている今井(松本怜生)に嫌な顔をされるのではと気が重い礼子だったが、意外にも今井は礼子の仕事を引き継ぐことを快諾する。
数日後無事に星夏は回復し、職場に復帰した礼子だったが、今度は長男の篤正(寿昌磨)がおたふく風邪にかかってしまう。

3話のネタバレ

長野礼子(江口のりこ)の娘・星夏吉玉帆花)がおたふく風邪にかかる。
仕事を休めず、病児保育にも預けられず、他に頼るところもない礼子に頼まれた村上詩穂(多部未華子)は、星夏を一日預かることに。
永井花奈)と星夏は仲良く遊んでいたが、その話を聞いた中谷達也(ディーン・フジオカ)からは「他人の娘を預かるのならきちんと対価をもらうべき」と言われて、詩穂は思いもよらなかった言葉に驚く。
一方、礼子は会社に星夏の看病のために数日間の休みが欲しいと相談する。
礼子が休むたびにその仕事をしている今井尚記(松本怜生)は、嫌な顔をすると思いきや意外にも快諾。
それは会社で子どもの病気や介護などが理由で休む社員の肩代わりをした人に調整手当てを支給する「肩代わり制度」が始まったからだった。
数日後礼子は無事に職場に復帰するが、偶然道で出会った中谷から、「赤の他人に自分の家事と育児を手伝わせるのはどうなのか。主婦にただで家事をやらせて自分はキャリアを築くのに良心の呵責はないのか。対価を払うつもりはあったのか」と厳しいことを言われてしまう。
何日か経ち、礼子は仕事中に保育園から長男篤正(寿 昌磨)が具合が悪くなったと連絡が来て迎えに行く。
篤正もおたふく風邪にかかってしまったのだった。
新人研修を担当する大事な時期だったのに。
この週に以前から有給を申請している今井にはもう頼れない。
「復帰するの早かったんじゃないっすか」と今井は言うが、4月の一斉入園のタイミングを逃したら保育園にはなかなか入れない事情があり、礼子は無理して復帰したのだった。
出張中の夫にも相談するが「同僚に迷惑はかけられない」という返事。
礼子は詩穂に頭を下げ、一週間、篤正の面倒を頼む。
対価として8万円を渡す礼子だが、詩穂はお金を返した。
詩穂は、礼子が抱えているものを自分が全てなんとかするのは無理なこと、子どもたちを預かることを仕事にしたいとは思っていないこと、今週は掃除も料理もちゃんとできていないこと、家族のための家事が自分の仕事なのに疎かにするようなことはしたくないことを、誠実に告げる。
礼子は、仕事も家庭もと欲張った罰なのか。だからこんなに何もかも上手くいかないのかと嘆く。
「家事は詩穂ちゃんに肩代わりさせて、会社では仕事を今井くんたちに肩代わりさせてる」と言う礼子に、詩穂は「肩代わり」という言葉に罪悪感の要素を感じてモヤモヤすると言う。
そして、「肩代わりではなく、肩を貸すと言うのはどうでしょう」と提案するのだった。
後日、今井の有給は家族である犬のココアの介護のためだったことがわかる。
礼子はいつも肩を貸してくれたお礼を今井に言い、自分もいつでも肩を貸すと伝える。

3話の感想はこちら↓

4話「持つ者は持たざる者の気は知らず?」

放送日:4月22日(火)22:00~22:57

4話のあらすじ

詩穂(多部未華子)が体調を崩した苺(永井花奈)をかかりつけ医の蔦村医院に連れていくと、いつものように受付で若先生の妻・晶子(田辺桃子)が出迎えてくれた。
晶子は元保育士で結婚を機に退職。
優しく朗らかな女性で苺や詩穂をはじめ患者たちから愛されている。
大先生が入院し、蔦村医院は現在若先生(朝井大智)が小児科と内科を切りまわしているが、常連患者たちの関心はもっぱら医院の“後継ぎ”についてで、悪気のない“子作りプレッシャー”が晶子を人知れず悩ませていた。
ある日、近所のレディースクリニックで晶子と出くわした詩穂は、晶子の苦しい胸の内を聞くことに。
一方村上家では、詩穂と虎朗(一ノ瀬ワタル)がお互いの両親の話をしているうちにけんかをしてしまう。
詩穂は、他界した自身の母親について思い返す。

4話のネタバレ

村上詩穂多部未華子)は、風邪気味の永井花奈)をかかりつけ医の蔦村医院に連れて行く。
受付の蔦村晶子田辺桃子)は、若先生の蔦村修司朝井大智)の妻で元保育士。
明るく優しい晶子は患者たちから慕われていたが、修司の母や高齢の患者たちからの“悪気のない子作りプレッシャー”に人知れず悩んでいた。
長野礼子江口のりこ)は、そんな晶子のことを、若くてきれいで優しい医者の夫がいて“なんでも持っている人”だと言うが、詩穂は同意できない。
後日、詩穂は子宮がん検診のために訪れたレディースクリニックで偶然晶子に出会う。
晶子は不妊治療に通っているのだった。
誰にも言わないでほしいと晶子に頼まれた詩穂は勿論ですと答える。
しかしその後、晶子が妊活しているという噂が蔦村医院の患者たちの間に広がる。
晶子は詩穂が周囲に話したのだと疑い、詩穂を避けるようになってしまった。
実際に噂を流したのは、レディースクリニックに入っていく晶子を見かけた患者だったのだが。
その頃、礼子は同僚から子どもも仕事も持っている自分が「持てる者」として妬まれていることに傷ついていた。
そして以前晶子のことをなんでも持っている人だと言ってしまったけれど、外から見ているだけでは本当のことはわからないと詩穂に言うのだった。
礼子から、晶子の誤解を解くことはしないほうが良い、不妊治療している人に子持ちの主婦が安易に言葉をかけないほうが良いと言われた詩穂。
だがある日、患者たちの悪気のない言葉に追いつめられて動けなくなっている晶子を見た詩穂は、思わずその手を取って外へ連れ出し一緒にバスに乗る。
「向こうに悪気があろうがなかろうが、晶子さんは傷ついているじゃないですか。逃げてもいいと思います」
そして、本当に狭い世界に閉じ込められているのは噂話で日々を過ごしているお年寄りの患者たちのほうだと話す。
詩穂に救われた晶子はある決意をして病院へ戻った。
待合室にあるゴシップ週刊誌を全て捨て、代わりにガーデニングや釣りや旅行の雑誌を並べていく。
そして、患者たちに生きがいを持ってもらいたいと告げ、義母に「悪気がないのはわかっているけれどあれこれ詮索しないでほしい」と言い、待合ロビーの模様替えをすること、栄養相談教室を開くことを提案する。

4話の感想はこちら↓

5話「子供の将来は親の責任…?」

放送日:4月29日(火)22:00~22:57

5話のあらすじ

中谷(ディーン・フジオカ)は佳恋(五十嵐美桜)に習い事をさせようとはりきり、詩穂(多部未華子)と苺(永井花奈)を英語の体験教室に誘う。
詩穂は苺はまだ日本語も満足に話せないのに早すぎると乗り気でなかったが、中谷は「体験は親から子へ贈る武器」であるから幼い頃からなるべく多くのことをやらせるべきだと語るのだった。
ある日、詩穂は礼子(江口のりこ)にグランピング誘われる。
長野家と村上家、さらに帰国中の妻・樹里(島袋寛子)を含む中谷家も加わり三家族がバーベキューを楽しむことに。
礼子は家では家事をしない夫・量平(川西賢志郎)が外面よくテキパキ働く姿に釈然としない。
一方詩穂は、同年代の子どもたちと遊んでいる苺が新しい言葉を覚えたり楽しそうな様子でいるのを目の当たりにする。
普段は専業主婦の自分と二人きりで過ごしているせいで、苺から体験の機会を奪ってしまっているのではないかと悩み始めるのだった。

5話のネタバレ

中谷達也ディーン・フジオカ)は佳恋五十嵐美桜)に様々な習い事をさせようとはりきっていた。
中谷に英語の体験教室に誘われ、村上詩穂多部未華子)は永井花奈)を連れて一緒に参加するが、習い事はまだ早過ぎるのではと乗り気になれない。
だが、中谷は「子どもたちにどれだけ多くのことを体験させるのかが親から子どもに贈るギフトであり武器です」と言う。
「苺ちゃんもお母さんと二人きりだったら触れるものや出会う言葉に限界があるでしょう」と告げられ、詩穂は言い返せない。
ある日、長野礼子江口のりこ)に誘われ、長野家と村上家、そして中谷家の3家族でグランピングに行くことになった。
礼子と夫の量平川西賢志郎)と息子の篤正寿 昌磨)と星夏吉玉帆花)、詩穂と夫の虎朗一ノ瀬ワタル)と娘の苺、そして中谷と妻・樹里島袋寛子)と娘の佳恋。
それぞれがバーベキューを楽しむ中、礼子はいつもは家事をしない量平がこんな時だけ積極的に働く外面の良さに釈然としない。
夜、大人たちで会話する中、中谷は再び詩穂に習い事の必要性について話すが、詩穂は「中谷さんの正しさを押しつけないでください」と反発する。
だがその晩、自分が専業主婦であるために苺から体験の機会を奪っているのかもしれないと思い悩むのだった。
帰宅後、荷物の片付けもせず寝てしまう量平。
翌日からも家事を何もせず自分の食べたものすら片付けない夫に礼子は不満が爆発してしまう。
「頭を冷やしてくる」と礼子が外に出ると、程なく量平から「さっきはごめん」とメッセージが届いた。
礼子が家に帰ると洗濯物をたたみ、洗い物を済ませた量平が眠っていた。
翌日、量平と礼子は休みを取って子どもたちを公園へ連れて行く。
そこには、詩穂と苺がいた。
中谷は連日習い事の体験教室に行っているので、しばらくの間公園には詩穂と苺の二人きりだったのだ。
礼子は、グランピングの時に中谷に怒りを見せたのはなぜか、良かったら話してほしいと詩穂に言う。
詩穂は、中学3年生で母親(紺野まひる)を亡くしてから、家事をひとりで担っていた話をした。
高校生活をしながら家のことをやらなければならない日々で、バスケ部も途中でやめることに。
父・岡田純也緒形直人)は感謝の言葉すらくれなかった。
高校卒業後、詩穂は家を出て、それ以来帰っていない。
「中谷さんは悪くないんです」と詩穂は言う。
自分はやりたいことを全然できなかったから、苺には思い切りやりたいことをやってほしいのだと話した。
そして、自分も父のように苺からなんらかの機会を奪っているのかもしれないと言うと、ずっと黙って聞いていた礼子は「そんなことはない、詩穂ちゃんは毎日いろんなものを苺ちゃんにあげてると思う」と優しく告げる。
二人の会話を公園の入り口までやってきていた中谷が聞いていた。
後日、詩穂と苺が公園にやってくると中谷と佳恋が来ていた。
先日のことを謝ろうとする詩穂に、中谷は高校時代の自分が帰宅部でずっと勉強していた話をする。
「僕も詩穂さんと同じです」とうなだれる中谷に、詩穂は、バスケ部をやめた後大会の応援に行った時に、緊張している仲間たちの髪をとかしたり結ったりしてあげて感謝されたことがきっかけで美容師になったと話した。
バスケを途中で諦めたことが、その後美容師になりお店のお客だった虎朗と出会い苺が生まれるという“今”につながっているのなら、無駄なことではなかったと振り返る。
「体験できなかったということもひとつの体験で武器になるかもしれない」と言う詩穂に、中谷は「人生が君にレモンを与えたらレモネードを作ればいい」という海外のことわざを教える。

5話の感想はこちら↓

6話「“働かない”はダメ?人生の選択肢」

放送日:5月6日(火)22:00~22:57

6話のあらすじ

詩穂(多部未華子)の家の郵便受けに「村上詩穂 あなたのような専業主婦はお荷物です」と書かれた手紙が届けられた。
礼子(江口のりこ)は、息子の篤正(寿 昌磨)が偶然その手紙を手に取ったことから自分宛ての手紙だと思い開封してしまう。
文面を読んで愕然とした礼子は、詩穂のためにこのことは自分の胸にしまっておこうと決意した。
ある日、詩穂は中谷(ディーン・フジオカ)に霞が関の厚生労働省へ連れて行かれる。
結婚や出産・介護と仕事の両立や復職を支援する「仕事カムバックプロジェクト」のヒアリングを受けるためだった。
共働きを推進する職員から「手に職があるのに復職しないのはもったいない」と言われ、詩穂は社会貢献のためにも職場復帰した方がいいのかと考える。
一方、社内で行われる講演会の登壇者を探していた礼子は、会社の“ロールモデル”となる人物として、営業部時代の先輩の陽子(片岡礼子)に声をかけた。
陽子は社内で初めて女性管理職になった憧れの先輩だった。

6話のネタバレ

村上詩穂多部未華子
中谷達也ディーン・フジオカ)に連れられて「仕事カムバックプロジェクト」のヒアリングを受けるために厚生労働省へ。
そこで共働きを推進する職員・瀬川(橋本淳)から「手に職があるのに復職しないのはもったいない。社会貢献のために能力を生かすべきでは」と言われ、考え込む。
一方、詩穂が高校卒業以来実家に帰っていないことを心配する坂上知美田中美佐子)からは、一度父・岡田純也緒形直人)に会ってみてはと提案されるが返事ができない。
しかしその後、坂上に「父から家事を押し付けられた時は辛かったけれど、今は夫が家事をちゃんと受け取ってくれるから家事が好きだし、今の家族が一番大事」であることを伝える。

長野礼子江口のりこ
詩穂の元へ届けられた「村上詩穂 あなたのような専業主婦はお荷物です」という手紙を偶然手にした礼子は、詩穂が目にしないように心を配る。
社内のキャリアプランの講演の担当を任された礼子は、営業部時代の憧れの先輩・江崎陽子片岡礼子)に講師を頼むことにするが、上司から、陽子は子育てをしていないので女性のロールモデルにはならない、仕事と家庭を両立している礼子に講師をやってもらいたいことを告げられる。
しかも陽子はパワハラの訴えがあって子会社に出向になったと言う。
礼子は詩穂や中谷と料理を持ち寄ったビュッフェランチで二人と話すうちに、陽子が言った「人生とビュッフェは似ている」という言葉を思い出す。
詩穂も、ビュッフェで誰かに勝手にお皿に料理をのせられるのが嫌なのと同じで、ロールモデルという役割を勝手に押し付けられるのは違うと思うと言う。
礼子は講演で、自分にとってのロールモデルとして陽子の仕事への姿勢を紹介する。
そして、自分は誰かのロールモデルになりたいとは思わない、自分の道を進んでいるだけと言い、皆さんもひとりひとり違うのだから自分だけのロールモデルを見つければいいと話す。
そして陽子から教わった「うまくいかない時こそ笑顔で終わらせること」という営業の極意を伝えた。
講演後、礼子と陽子はエールを交わし、笑顔で別れる。

中谷達也ディーン・フジオカ
育休中に、同僚の瀬川が室長に出世していることを知り焦る。
第2子をどうするかという問題についての提案書を妻・樹里(島袋寛子)に渡すが、理想を押し付けないでと反発される。

村上虎朗一ノ瀬ワタル
居酒屋のアルバイト・石原和香西野凪沙)が店長である自分にひそかな想いを寄せていることを知り動揺。

長野量平川西賢志郎
鹿児島に転勤することになり、礼子に電話で伝える。

岡田純也緒形直人
娘の詩穂のマンションの近くに何度か現れている。

坂上知美田中美佐子
独身の娘・里美(美村里江)に子どもを持つかどうかで追い詰めるような言葉を言ったことを反省している。
詩穂と父との関係を気にかけている。
物忘れの兆候が少し見られる。

6話のネタバレ感想はこちら↓

7話「認知症に…?気付いた家事の意味」

放送日:5月13日(火)22:00~22:57

7話のあらすじ

ある日、詩穂(多部未華子)は、坂上(田中美佐子)の家の台所の棚に何本も並ぶ醤油を見つけるが、別の日にはさらに増えていて驚く。
そんな中、詩穂と中谷(ディーン・フジオカ)はスーパーで坂上が万引き疑惑をかけられ騒ぎになっているところに遭遇した。
坂上は声を荒げて否定していて、いつもと違う様子を心配した詩穂たちは家まで送り届けることに。
感情の浮き沈みが激しい坂上に詩穂たちが困惑していると、坂上の一人娘・里美(美村里江)がやって来た。
中谷は“認知症”を疑い、病院へ連れていくべきだと提案するが、里美は他人に介入されることを拒み、もう家には来ないでほしいと言う。
だが、詩穂は頑として納得しなかった。
中谷は、詩穂がなぜそこまで坂上のことを気にかけるのか疑問を抱く。
一方、量平(川西賢志郎)の転勤が決まった長野家では、礼子(江口のりこ)が今後について思い悩んでいた。

7話のネタバレ

村上詩穂多部未華子
認知症の兆候がある坂上知美田中美佐子)を気にかけ、できる限りの世話をしたいと申し出るが、本人にも娘の坂上里美美村里江)にも拒絶されて落ち込む。
かつて夫の虎朗一ノ瀬ワタル)の仕事が今よりもっと忙しい頃、詩穂は赤ん坊の永井花奈)と二人きりの時間が続いて孤独感に苛まれ精神的に追い詰められていた。
苺を抱いて街角の紫陽花を呆然と見つめていた時に優しく声をかけてくれて、家に呼び入れてくれたのが坂上だった。
「今度は私が坂上さんの紫陽花になりたい」という詩穂の言葉を里美は受け止める。
母にこれまでの感謝の言葉を伝え、先のことは心配しないでと告げる里美に、詩穂は、「たまには私もお手伝いさせてください」と言うのだった。

坂上知美田中美佐子
丁寧な家事で家を守って来た坂上だったが、毎日醤油を買ってきてしまったり同じ話を何度も繰り返したり鍋を焦がしたり予防接種の予約を忘れたりなどの変調がみえるように。
ある日、スーパーで万引き騒ぎを起こしてしまい、たまたま居合わせた村上詩穂多部未華子)と中谷達也ディーン・フジオカ)は家に送っていく。
中谷は認知症の疑いがあるから病院へ行くべきだと忠告するが、連絡を受けてやってきた坂上の一人娘・里美美村里江)は介入しないでほしい、もう家には来ないでほしいと拒んだ。
ある日「もういなくなってしまいたい」と思った坂上は、姿を消す。
行方を捜していた里美から事情を聞いた詩穂は、紫陽花が沢山咲いている街角で佇む坂上を見つけた。
以前詩穂にきれいに咲いていたと教えられた紫陽花を最後に見たいとやってきたのだった。
家に帰り、里美と詩穂から心のこもった言葉を受け取った坂上は、病院へ行き治療を受けることに。

坂上里美美村里江
結婚、出産という母が望む生き方を選ばなかったことに誇りを持ちながらも母には後ろめたさがあった。
母が認知症の症状が出るようになり仕事も母の世話も完璧にやりたいという意地があったが、一緒に味噌汁を作ったことがきっかけで娘としての感情が戻ってきて、母に寄り添おうと思う。
娘の人生の邪魔をしたくないと言う母に、里美は、
「おかあさんのしてくれた家事、おかあさんの応援で今の私がある」
「おかあさんがもし全部忘れてしまっても、私がずっと覚えてる」
と告げ、先のことは心配しないで今を大事にしようと言うのだった。

長野礼子江口のりこ
夫の量平川西賢志郎)が鹿児島に転勤することが決まり、どうするか悩む。
考えた末、仕事をやめて鹿児島に一緒に行くことに決めた。
それで、これまで詩穂の元へ届いている脅迫状を抜き取っていたことを中谷達也ディーン・フジオカ)に打ち明け、自分の代わりに詩穂を守ってくれるように頼む。

中谷達也ディーン・フジオカ
里美に、坂上の認知症の可能性を指摘し、病院で早期治療を受けたほうが良いのではと冷静に告げるが、関わらないでほしいと拒否される。
それなのにさらに何かお手伝いしたいと言う詩穂を不思議に思う。
詩穂のお節介が受け取り側にとっては善意にも悪意にも脅威にもなり得ることを忠告した。
一方、妻の樹里島袋寛子)が部長と親しそうなことが気にかかっている。
また、娘の佳恋五十嵐美桜)の夜泣きが激しいせいか、頭痛に悩まされている。

白山はるか織田梨沙
公園で詩穂と中谷が話しているところを物陰から見つめている。
詩穂に脅迫状を書いていたのは、はるかだった。

7話のネタバレ感想はこちら↓

8話「気持ちのすれ違いは災いのもと!?」

放送日:5月20日(火)22:00~22:57

8話のあらすじ

詩穂(多部未華子)の家に届いた新たな脅迫状には「のうのうと生きてる専業主婦は淘汰されるべき」と書かれていた。
礼子(江口のりこ)は詩穂に脅迫状が届くたびに郵便受けから抜き取っていたが、夫の量平(川西賢志郎)が鹿児島に転勤することになり仕事を辞めてついていくことを決意したため、中谷(ディーン・フジオカ)に自分に代わって詩穂を守ってほしいと頼む。
中谷は手紙の主について考えを巡らせた。
自分に脅迫状が届いていることなど知らない詩穂は、二人目を考える中で虎朗のことは好きだが男女というより「家族」の関係になってしまったと中谷に相談する。
中谷は、自分と樹里(島袋寛子)の間に恋愛感情はなく、子作りは作業だと思えばいいと答える。
だがその言葉とは裏腹に、樹里と上司の男性の親密そうな様子に複雑な思いを抱えていた。
ある日、中谷の身に異変が起こる。

8話のネタバレ

(放送後に更新します)

【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】最終回の予想

最終回後に追記します。

村上家はどう変化していくのか

詩穂が専業主婦を選んだのには理由があるようですね。
夫の虎朗は、妻の考えに理解がありそうです。
詩穂の生き方は礼子や中谷との出会いで変化するのか、それとも自分が選んだ道に誇りを持つことができるのか、詩穂の姿はどう描かれていくのでしょうか。

長野家で奮闘する礼子は救われるのか

礼子は育児と仕事の両立に奮闘するワーキングマザー。
夫の量平は家のことを全て礼子に任せていますが、、礼子一人で仕事も家事も2児の育児もこなす生活はやはり無理が生じるのでは。
専業主婦を時代遅れだと思っている礼子ですが、詩穂と交流していくうちに考えが変わる部分があるのでしょうか。
実はワンオペでいっぱいいっぱいな礼子は救われるのか、夫は変わることがあるのか、見守っていきたいと思います。

がんばれ中谷家の育休パパ!

プライドが高く、育児も仕事と同じように完璧にやれると思い込んでいる中谷。
しかし、子育ても家事も思い通りにはいきません。
不測の事態に臨機応変に対処できるようになるのか、ママたちとは仲良くなれるのか、中谷の成長ぶりが楽しみです。

それぞれの場所で奮闘する人たち

周囲から病院の跡取りを早く産むようにプレッシャーをかけられている晶子。
詩穂の良き理解者でベテラン主婦の知美。
そして詩穂とは絶縁状態の父親、純也。
それぞれ悩み、葛藤を抱えている人たちは、最終回でどんな姿を見せてくれるでしょうか。

最終回は原作と同じ結末になる?

原作とドラマで、設定の違いがいくつかあります。(6話終了時点)
《中谷達也の職業》
原作では国土交通省、ドラマでは厚生労働省の官僚です。
《村上虎朗の人間関係》
ドラマでは、居酒屋のアルバイトの石原和香が店長・虎朗にひそかに憧れている描写があります。
《長野家の子どもたちがかかった感染症》
原作では水ぼうそう、ドラマではおたふく風邪でした。

ドラマは、原作のエッセンスを大切にしながら、一つのモチーフをふくらませ、さらに新たなエピソードを加えています。
水族館もグランピングもドラマオリジナルのお話です。
映像化するにあたって、登場人物たちの思いをよりリアルに伝える脚本、演出にしているのでしょう。
原作の結末では、登場人物たちそれぞれがその人らしい姿を見せてくれて、さわやかな読後感でした。
さて、ドラマの最終回はどうなるでしょうか。

【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】の見どころ

原作は、朱野帰子の「対岸の家事」

原作は、朱野帰子「対岸の家事」(講談社文庫)。
今では少数派となった専業主婦・詩穂は、家事と育児だけの生活に息苦しい気持ちになることもありますが、周囲にも、性別や立場の違いはありながら「家事」に悩む人たちの存在に気づきます。
二児を抱え、自分に熱があっても休めない多忙なワーキングマザー。
外資系企業で働く妻の代わりに、二年間の育休をとり、1歳の娘を育てるエリート公務員。
誰にも頼れず、限界を迎えそうになっていた彼らに寄り添いながら、詩穂は自分にできることを考え始めます。
手を抜いたっていい、休んだっていい、と伝えてくれる、「家事」に関わるすべての人に送る物語です。

[朱野帰子さんのコメント]
生き方が多様化する社会で「私の人生は正解だ」と思うことは難しい。それでも前向きに生きようとする人たちの物語を、TBS火曜よる10時のドラマチームに託しました。最高の脚本と最高の俳優陣に恵まれたことを幸せに感じています。

著者プロフィール
1979年、東京生まれ。2009年『マタタビ潔子の猫魂』(MF文庫ダ・ヴィンチ)で第4回ダ・ヴィンチ文学賞を受賞しデビュー。主な著書に、東京駅で働く人々を題材にした『駅物語』(講談社文庫)や、ドラマ化されて話題になった『わたし、定時で帰ります。』(新潮文庫)などがある。今回ドラマ化される『対岸の家事』(講談社文庫)も、専業主婦の主人公を中心に仕事や家事、子育てに奮闘する人々を描き、多くの共感を呼んだ。

“家事”という仕事について考えさせられる物語

生きていく上で誰かがやらなければならない家事。
“妻”や“母親”がやってくれるのが当たり前なのでしょうか。
夫や子どもは手伝えば感謝されるけれど、家事労働を主に担う人は、きちんとやっていて当然で特に褒められることもない、そんな家庭もあるでしょう。
そもそも家事を仕事と認識していない人も未だにいるのかもしれません。
しかし家事はやり始めたらきりがない、毎日同じことを繰り返さなければならない、表には見えづらい長時間労働です。
しかも賃金をもらえるわけでもなく、虚しさを覚えても無理もありません。
このドラマは、暮らしの中で避けては通れない仕事、“家事”をテーマにしています。
家族全員が暮らしやすい生活を改めて考えるきっかけになるかもしれませんね。

全ての人への応援ドラマ

このドラマは、“家事”を通して、違う立場の人たち、つまり「対岸にいる人たち」を思いやる大切さを伝えてくれます。
まずはお互いを知り、同じ悩みに寄り添い、異なる価値観を尊重し合い、寄り添っていけたら。
そして自分の生き方に誇りを持ち、他者の人生にもエールを送れるようになれたら良いですね。
【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】は、詩穂たちから視聴者の皆さんに届ける「人生の応援ドラマ」です。