【対岸の家事】4話の感想!悪気はなくても傷つけてくる人たちVS戦うプリンセス!

対岸の家事4話

TBS火曜10時ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】4話「持つ者は持たざる者の気は知らず?」が4月22日(火曜)に放送されました。

これまでは子育て中の専業主婦やワーキングママ、育休パパの苦悩を描いてきたけれど、今回は妊活中の女性にスポットが当てられているわね。

繊細な問題がテーマだね。
子作りのプレッシャーに悩む人は、悪気のない他人の言葉に追いつめられることもあるんだろうなあ。

それでは、【対岸の家事4話の感想のまとめをお届けします。

【対岸の家事】4話の感想

晶子さんはプリンセス

村上詩穂多部未華子)が、風邪気味の永井花奈)を連れてかかりつけ医の蔦村医院に連れて行くと、いつものように若先生・蔦村修司朝井大智)の妻・蔦村晶子田辺桃子)が迎えてくれました。
晶子は元保育士で、今は病院の受付業務をやっています。
朗らかで優しい晶子は患者たちの人気者。
苺は以前ヒールを履いた姿を見かけて以来、晶子のことを「プリンセス」だと思って憧れています。
長野礼子江口のりこ)も、
「晶子さんは何でも持っている人って感じだよね」「若くてきれいで優しい医者の夫がいて」「完璧なプリンセスかもしれないね、晶子さんって」
と詩穂に話すのでした。
しかし詩穂はその言葉を聞いて考え込む様子。

子作りのプレッシャー

実は晶子は、周囲の期待に応えるために不妊治療をしていました。
「こんなヒールのある靴履けるのも今のうちよ」
「コーヒーなんて飲んじゃ駄目よ、いつ(赤ちゃんが)できるかわからないんだからカフェインは控えておかなきゃ」
「(妊娠検査の)結果わかったら教えてね」
「これ(ワンピース)、ちょっと薄手じゃない?体冷やさないようにしないと」
夫の母や病院の常連患者たちか“悪気なく”浴びせてくる言葉は、刃物のように晶子の心を刺します。
夫の母も、鉄や葉酸のサプリメントや体に良さそうな野菜を持ってきたり、妊娠検査の結果を度々確認してきたりして、晶子を追いつめていきます。

「どこに行って来たの」と患者に聞かれて、晶子がレディースクリニックに行ってきたとは言えずに「友達とランチに」と答えると、「いいわね、子どもがいないうちはそれくらいの贅沢しないと」と言ってくるとか、本当に大きなお世話だよな。
子どものいない男性が友達と飲みに行ってもそんなこと言われないよ。

悪気がなければ何を言ってもいいの?
デリカシーがないのよ!
本当に晶子のことを思っているならそっと見守っていてほしいわ。

修司は優しい夫なんだけど、せめて彼がお母さんにしっかり忠告してほしいところだよな。

晶子の苦悩を知る詩穂

詩穂は子宮がん検診でレディースクリニックを訪れた時、偶然晶子と出会い、彼女が妊活をしていることを知ります。
まだ夫婦二人の生活を楽しみたいと思っていたのに、夫の母(円城寺あや)や患者たちから連日のように「子どもはまだか」と催促されてしまっているのでした。
病院を支えるために自分ができることを頑張りたい、今の自分の仕事は子どもを産むことだとという健気な晶子。

詩穂は、自分の気持ちを押しつけるのではなく、「いつでも話を聞きますよ」と声をかけるスタンスがいいよね。
話を聞いてもらうことで自分の考えを整理できることもあるし。

妊活をしていることは誰にも言わないでほしいと頼まれた詩穂は「勿論」と承諾しますが、その後蔦村医院の患者がレディースクリニックに入る晶子を見かけて言いふらしたことで、噂はあっという間に広がってしまいました。

実家のことで夫婦喧嘩

両親を失っている虎朗と、父親と絶縁している詩穂。
いつもはお互いを思いやる夫婦なのですが、実家の話をしているうちに二人はぶつかり合ってしまいます。
虎朗は、詩穂は自分と違って帰ろうと思えば帰れる実家があると思い、詩穂は、帰れない自分の気持ちを夫にわかってもらえない苦しみがあるのです。
みんな自分が持っていないものの話になると冷静じゃなくなるんだよな
虎朗が言った台詞は、今回のテーマに通じる言葉でした。

翌朝、虎朗が出かける時も見送らずにお皿を洗い続ける詩穂と、「行ってきます」と苺にだけ手を振る虎朗。
夫婦喧嘩の気まずさと、それでも日常は続いていく描写がリアルだったわ。

詩穂はお母さんを亡くしてからずっとお父さんの世話をしてきたんだよな…。

「別に礼は要りません」相変わらずの中谷

子育て支援センター内で大人たちから離れて遊んでいる子どもたちをよそに、詩穂と中谷達也ディーン・フジオカ)が並んで積み木をしている姿がチャーミングでした。
積み木というより、子どもたちを見守りながら二人で会話することがメインですね。
そういう時間は、子育て中の親にとってとても大切だと思います。

でも中谷は会話しながらも積み木で立派な建造物を作ることにも手を抜いていなかったわ!

中谷は以前、子どもを詩穂に預けた礼子に向かって「主婦に家事をタダでやらせて自分はキャリアを築く、良心の呵責はないんですか」と厳しく告げました。
詩穂はその話を礼子から聞いたことを中谷に話します。

そこで「別に礼は要りません」と言っちゃうのが中谷だよなあ。

自分がお礼を言われることをしたと思ってるのね。
詩穂の味方のつもりなのか。
ちょっと可愛いわね。

価値観が違う二人だけど、実家に対してわだかまりがあるところは共通しているんだよね。
お互い、心の内を打ち明けられたらいいなあ。

“母とはいろいろあって正月だけは帰省するけれど2時間が限界だ”と言う中谷。
「親なんだから許すべきだ、詩穂さんもそう思いますか?」
そう聞かれた詩穂は、
「許さなくていいです。許さなくていいと思います」
と答えました。

「持つ者」と「持たざる者」

礼子の職場の独身女性は、礼子を“仕事も夫も子どもも持っている人”として、「子どもを産みたいなと思っている人がいたら私は応援したい」という礼子の言葉を嫌味だと曲解します。
一方で、礼子は仕事と子育ての両立の過酷さは彼女たちにはわからない、自由にマッサージや焼き肉屋や映画に行ける彼女たちこそ“持てる者”ではないかと思っているのです。

どちらの立場にも言い分はあるんだろうけど、対立しちゃいけないんじゃないのかな。
相手の立場を想像して思いやっていきたいよね。
それは理想なのかもしれないけれど。

礼子は柔軟な人

礼子は会話の流れで詩穂に、「結婚式やった?」と聞きますが、入籍だけだと聞くとそれ以上は聞かずに、
「今はそういうスタイルも多いよね」
と受け止めます。

根掘り葉掘り聞かないところ、成熟しているなあと思う。
他人の中にずかずか踏み込まない距離って大事なのよね。
営業部のエースだった礼子はそういう機微に敏感なのかもしれない。

また礼子は、晶子のことを「何でも持っている人って感じだよね」と言った言葉も、後に訂正します。
外から見ているだけじゃ本当のところはわからない」と。

自分が間違っていたことを素直に認めて新たな考えを受け入れることができる柔軟なところ、大人だよね。

礼子自身が同僚に「持てる人」と言われたことがショックだったのよね。
人にはそれぞれ事情があるけれど外からは見えない、それが身に染みたんだと思うわ。

多部ちゃんと江口のりこさんのシーン、毎回とても良いなあ。
二人の演技に心揺さぶられるよ。

戦うプリンセスがカッコいい!

待合ロビーで患者たちから子作りについての忠告を矢のように浴びせられた晶子はその場に立ち尽くして動けなくなってしまいます。
その場に苺とともに居合わせた詩穂は、礼子から「子どものいる自分たちは本当の意味で今の晶子さんの気持ちはわからない」と言われていましたが、心を決めて晶子の手を取り、「ここにいちゃだめ。出よう、今すぐここから」とその場から連れ去ります。
通りかかったバスに乗り込んで、映画の『卒業』みたいだと笑い合う詩穂と晶子。
「このまま逃げてもいいと思います」
「向こうに悪気があろうがなかろうが、晶子さんは傷ついているじゃないですか」
「私、家から、父から逃げました。今は幸せです」
「晶子さんはこのままどこまででも行けます。自由です。狭い世界に閉じ込められて本当に寂しいのはあのお年寄りの方たちのほう」
そんな詩穂の言葉を聞くうち、晶子は一つの決断をします。
病院にもどった晶子は、マガジンラックのゴシップ週刊誌を全て処分し、代わりに今買ってきたガーデニングや釣りやハイキングの雑誌を並べていきます。
患者たちに生きがいを持ってもらいたいと告げ、夫の母に妊活をしばらく休むと宣言しました。
そして「悪気はないのはわかっています。でもこれからはあれこれ詮索しないでほしいんです」としっかり伝えました。
そして、夫と夫の母に、病院の待合ロビーの模様替えをすること、栄養相談教室を開くことを提案します。
保育士時代の経験と能力を生かした、晶子だからこそできる仕事です。
そんな晶子を見ていた苺は、“戦うプリンセス”になりたいと言いました。

ラストに登場した不穏な人物は?

4話のラスト、仲直りをした虎朗と詩穂と苺が仲良く帰る姿を後ろから見つめている人物がいました。
この女性(織田梨沙)は何者でしょうかt?
織田梨沙さんと言えば『コンフィデンスマンJP』シリーズのモナコ役が印象的でした。
この不穏な空気をまとった女性、もしかしたら原作との比較記事で触れた人物かもしれませんね。

【対岸の家事】4話の出演者

多部未華子、江口のりこ、
ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、
田辺桃子、紺野まひる、織田梨沙、
松本怜生、川西賢志郎、永井花奈、
寿 昌磨、吉玉帆花、五十嵐美桜、
円城寺あや、朝井大智、稲川実代子、
永井利枝、中井友望、早坂美海、
青山祥子、山口知紗、
美村里江(写真)、長野里美、
田中美佐子、ほか。

【対岸の家事】4話のまとめ

立場が違う“対岸”にいる人のことを本当に理解することはできないかもしれないけど、外側からはわからない事情を抱えているかもしれないと想像することはできるよね。
そんなふうにみんなで思い合えたら、もっと生きやすい世の中になるかもしれないわ。

わかり合うためにも、我慢せずに自分の思いを言葉にすることが大事だよね。

さて、次回はまた新たな立場の人物が登場です。
5話の放送は4月29日(火曜)22時から。
どうぞお楽しみに!