【対岸の家事】2話の感想!ディーン様は砂場の帝王?エリート官僚が直面する育児の現実

TBS火曜10時ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】2話「専業主婦は贅沢…?エリートパパとの出会い」が4月8日(火曜)に放送されました。

1話は多部未華子さん演じる専業主婦と江口のりこさん演じるワーキングマザーの価値観の違いのお話だったわね。
お互い少しずつ歩み寄れて良かったわ。

2話ではディーン・フジオカさんが育休中のパパとして登場!厚労省の役人で自分の理論に絶対的な自信を持っている人なんだね。

それでは、【対岸の家事2話の感想のまとめをお届けします。

目次

【対岸の家事】2話の感想

かみ合わない専業主婦とエリートパパ

1話のラストで、公園の砂場に村上詩穂(多部未華子)が書いた“対岸の家事”という文字をいきなりバケツの水で流して「どいていただけますか」と言い放った男性。
強烈な人物が登場してきたと思いましたが、それは詩穂が朝方見た夢でした。
しかしそれは正夢だったのです。
その人物は厚生労働省の官僚で2年間の育休中の中谷達也(ディーン・フジオカ)
公園の砂場で娘の佳恋(五十嵐美桜)と遊ぶ中谷と出会った詩穂は、苺(永井花奈)の遊び相手と自分のパパ友ができたことを喜びます。
しかし中谷は、詩穂が結婚と同時に美容師を辞めて専業主婦になったことを知ると痛烈に批判してきました。
「女性が家事だけに専念できる余裕はもうこの国にはもうないんです。専業主婦は贅沢です」
ダメージを受けた詩穂は思わず「すみません」と謝ってしまいます。

なんて酷い人なの。
自分の価値観を押し付けて一方的に相手を見下すなんて!
おまけに「やることがないのなら水を汲んできてもらえますか?」って言い草は何よ。
きっと厚労省でも部下にそんな指示の出し方をしてたんだわ。
何様だと思っているの?

何様って、おディーン様だよ。
あの端正な顔で、自覚なく暴言を吐くのが面白いな。

礼子の頑張りは報われる?

長野礼子(江口のりこ)は、朝二人の子どもたちに振り回されながら出かける準備をし、自転車でそれぞれの保育園に送り届け、会社でバリバリ仕事する毎日。
営業部のエースだった礼子は産後は総務部に異動になりましたが、そこでも有能ぶりを発揮して上司に評価される企画を立ち上げました。
しかし、同期の営業部の男性が課長に昇進したと聞いて気持ちが晴れません。
彼は全然仕事ができなかったのに、と。

わざわざ自分が昇進したことを報告にきて「早く営業戻って来いよ、みんな待ってるからさ」って嫌な感じ。
男性は子どもが産まれてもキャリアがストップすることが無くて良いわね。

まあまあ。中谷みたいに育休を取る男性もいるわけだし。
礼子の頑張りは報われてほしいなあ。
彼女が詩穂と友達になったこと、本当に良かったと思うよ。

樹里島袋寛子は賢い妻

中谷の妻・樹里(島袋寛子)は佳恋を産んだ後一年間の育休を取り、育休を取得した夫とバトンタッチする形で職場復帰。
現在はドバイに単身赴任する華やかなバリキャリです。
中谷は日々育児日報で佳恋の様子を報告していますが、樹里はその日報に出てくる詩穂のことが気になりました。
そして夫が専業主婦を否定し本人にそれを告げていることを知るとたしなめます。
「多分その人、達ちゃんのこと大嫌いだと思うよ」
もう公園に来なくなってしまうかもしれない、せっかく話し相手になってくれるママ友ができたのだからもっと大事ににしないと、と言い聞かせました。

元SPEEDの島袋寛子さん、素敵だわ。
夫婦の育児日報は流石エリート夫婦と思ったけど、離れ離れの二人が佳恋ちゃんの様子や成長を共有するための大切なツールなのよね。
奥さんに言われると反省するあたり、中谷は案外素直なのかもしれないな。

樹里の「その人は達ちゃんのお母さんじゃない…」という言葉が気になったよ。樹里は中谷と母親との関係を憂いているんだね、きっと。

どこまでも自分のペースで物事を進める中谷

妻にたしなめられて反省した中谷は、詩穂と苺を引き留めるために動きます。
公園の砂場に驚くほど立派な砂の城を作り上げたのも、事前に知らせないままいきなり水族館に連れて行ったのも、海の生き物たちについて解説したのも、中谷にとっては「ママ友を大事にする」ことだったのでしょう。
でも、詩穂にしてみれば一方的に決められて自分のペースを崩されるのは困ります。
水族館へは、虎朗と苺と3人で次の週に出かける予定だったのです。

水族館で佳恋ちゃんに「集中!」と注意する中谷に爆笑してしまったよ。
1歳児に何を言ってるんだ。

帰り道、転んでしまった佳恋に自分で立ち上がるように言う中谷。
まだ1歳なのにと助け起こす詩穂に、「甘やかさないでください。僕は佳恋があなたみたいにならないように教育しないといけないんです」と酷い言葉を投げつけます。

何でも自分の思い通りに進めたいようだけれど、転んで泣いている1歳児に「立ちなさい」と命令し、助け起こしてくれた詩穂に育児論を振りかざすなんて。
育児は、「こうあるべき」という理論より目の前の現実に臨機応変に対応していかなくちゃいけないのに。

転んで泣く佳恋役の五十嵐美桜ちゃんも、中谷から佳恋を守ろうとする苺役の永井花奈ちゃんも素晴らしい演技だったね。名女優だよ。

その夜、佳恋が高熱で熱性けいれんを起こしました。
スマホを車に置き忘れたことを思い出せず119番に電話をできなくて困った中谷は、唯一タブレットで連絡できる詩穂に電話します。
詩穂が救急車を呼んで一緒に病院へ付き添ってくれたことは、途方に暮れていた中谷にとってどんなにありがたかったことでしょう。
その後、しばらく公園にやってこない中谷と佳恋を心配して、詩穂は中谷家を訪ね、手紙と動物園の割引券と苺が描いた絵を郵便受けに入ます。
翌日詩穂と苺が公園に行くと、中谷が元気になった佳恋と来ていて、砂場で見事な城塞を作っていました。
詩穂は、協力して一緒に子育てを乗り越えていこうと中谷に告げます。

中谷は、幼児と二人きりの毎日に疲弊して心がむしばまれていたんだね。
仕事をしていた時のほうが楽だったというのは素直な気持ちなんだろう。
礼子もそうだけど、中谷も詩穂と出会えて本当に良かったよ。
まさに“救世主”だね。

「仲間」「戦友」「同僚」として、協力し合っていけたら良いわね。

しかし詩穂が心を込めて描いたパンダの絵に難癖つけるなんてまったくこの人は…

「完璧な生き方」に縛られてきた中谷

公園で場違いなほど立派な砂の城を作る中谷。
自分の価値観を押し付け、それ以外の考え方を否定する中谷。
なぜ彼は完璧を求めるのでしょうか。
それは、彼の育てられ方に関係しているようです。
「ここで失敗したら、社会の役に立つ人間になれないよ」
幼少期の母親の言葉が呪いのように彼を縛っているのかもしれません。
強烈なプライドの裏側には、母親の圧力で傷ついた子ども時代の影がありそうです。
詩穂との出会いによって、凝り固まった価値観や過去の呪縛から少しずつ解放されていくと良いですね。

子どもの「初めて」を受け取れる幸せ

賃金が発生しない家事・育児は「仕事ではありませんね」と言う中谷に対して、詩穂は報酬はもらっていると話します。
子どもが初めて歩いた時、初めてしゃべった時、そういう瞬間をもらえるのが報われることなのだと。

保育園に預けていたら保育士さんが子どもの“初めて”を目撃するかもしれないものね。

苺ちゃんが言う「たなか」が「さかな」を意味する言葉だと、虎朗はわからないけど詩穂はわかってるんだよね。いつも一緒にいるから。

中谷がどんなに一生懸命世話しても「ママ」としか言わなかった佳恋でしたが、ある日公園で「パパ」と呼んでくれます。
その時の中谷の喜びようと言ったら!
そばにいた詩穂が証人になってくれたことも嬉しかったでしょうね。

虎朗一ノ瀬ワタルは理想の夫!

自分が専業主婦であるためにお小遣いも少なくて肩身の狭い思いをさせているんじゃないかと虎朗(一ノ瀬ワタル)に問いかける詩穂。
それに対する虎朗の答えが素晴らしかったです!
「詩穂だってちゃんと働いてるだろ」
家事と育児をちゃんとやってくれているから自分が外で働けるのだと。

俺はさ、飲みに行くよりも早く家に帰って詩穂の飯食って寝たい。
俺の給料はさ、二人で稼いでるようなもんじゃん。

詩穂と虎朗はお互いを思いやって尊重し合ってすごく大切にしている、良い夫婦だなあ。

虎朗は居酒屋店長としても素晴らしく、酔客たちがスタッフの更科美月(中井友望)をしつこく口説いている時も上手に対応していました。
虎朗の強面と温かな人柄のギャップを一ノ瀬ワタルさんがユーモラスに演じています。

美月が店長を見る視線がちょっと気になったんだけど。
いや、酔客を追い払ってくれて感謝しているだけよね?

「村上さんの奥さん」「苺ちゃんママ」と呼ばれるのではなく

礼子も中谷も、詩穂に初めて出会った時、専業主婦という存在を批判しましたが、二人とも、その専業主婦の詩穂に自分や子どもを救われることになりました。
育休を取って主夫になった中谷が実感したように、家事や育児は決して時間があるわけでも楽なわけでもないのですね。
やってもやっても終わりのない家事は報酬も評価ももらえないし、育児は思いがけないことややりきれないことの連続で日々ストレスが大きくなっていく。
でも、家事や育児は誰かが担わなければならないんですよね。
“主婦業”はもっと正当に評価されて良い「仕事」だと思います。
親しくなるにつれて、礼子が「詩穂ちゃん」、中谷が「詩穂さん」と呼ぶようになったのはとても素敵なことだと感じました。
誰かの奥さん、誰かのママではなく、詩穂という存在を尊重して認めた呼び方のような気がして。

昼間の街に大人がいることは、社会にとって大きな安心になるのよね。

仕事も家事も育児も頑張っている人たち、家庭の日常を支えている人たち、どちらも素晴らしいと思うよ。

どの色の紫陽花も美しい

最後に、公園のブランコを挟んで会話する詩穂と中谷の構図が良かったです。
二人は対岸にいるのかもしれないけれど、協力し合っていくことを約束しました。
専業主婦の詩穂、ワーキングマザーの礼子、育休パパの中谷、それぞれが真面目に自分の人生を生きていて、逃げずに必死で“やるべきこと”と向き合っている。
それは、詩穂の夫の虎朗も、中谷の妻の樹里も、そしてきっと礼子の部下の今井尚記(松本怜生)も同様なのでしょう。
詩穂の愚痴を聞いてくれるベテラン主婦の坂上知美(田中美佐子)もそうやって生きてきたのだと思います。
対岸にいるように見える人の生き方を否定しない、見下さない、そして自分の生きる道を信じて進んでいく。
対立ではなく尊重し合い寄り添いながら、自分の人生を生きていけたら素敵ですね。
色とりどりの紫陽花の花のように。

【対岸の家事】2話の出演者

多部未華子、江口のりこ、
ディーン・フジオカ、一ノ瀬ワタル、
島袋寛子、紺野まひる、松本怜生、
永井花奈、寿 昌磨、吉玉帆花、
五十嵐美桜、西野凪沙、早坂美海、
もろいくや、八木光太郎、
美村里江(写真)、長野里美、
田中美佐子、ほか。

【対岸の家事】2話のまとめ

エリートでイケメンでプライドが高くて、でも実は素直な中谷役、ディーンさんはまさにはまり役でしたね。
インタビューで「中谷は“砂場の帝王”」だと語っていました。
原作では国土交通省の役人でしたが、本作では厚生労働省になっています。
このことは今後の展開に何か関係してくるのでしょうか。
ところで、坂上さんの娘役は美村里江さん、中谷の母親役は長野里美さん、詩穂の亡くなった母親は紺野まひるさんが演じているようですね。
今後どのように物語に絡んでくるのか楽しみです。
次回、3話の放送は4月15日(火曜)22時からです。
どうぞお楽しみに!

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