【舞いあがれ!】84話|久留美(山下美月)の決断に「カッコイイ」「別れて正解」と反響!

【舞いあがれ!】84話

朝ドラ【舞いあがれ!】(舞い上がれ!)第84話(第84回)が2023年2月1日(水曜)に放送されました。

ついに久留美(山下美月)が八神との別れを決断した第84話。視聴者からは「カッコイイ」「別れて正解」と反響が…。

今回は【舞いあがれ!】(舞い上がれ!)84話のあらすじネタバレ・感想について!

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目次

【舞いあがれ!】84話のあらすじネタバレ

【舞いあがれ!】(舞い上がれ!)84話のあらすじネタバレです。

第83回(1月31日)では、八神(中川大輔)の母・圭子(羽野晶紀)が一人で顔合わせ場所「ノーサイド」を訪れ、「蓮太郎とあなたの婚約はなかったことにしていただきます」とキッパリ告げた。今回はその日の後のお話で…。

蓮太郎が現れなかった理由

喫茶店「ノーサイド」にて。婚約者の親に結婚を反対され、傷心の久留美(山下美月)はショックを隠せず動けない。そこへ八神蓮太郎(中川大輔)が現れる。顔合わせに出席しなかった理由を尋ねる久留美。蓮太郎は「ずっと父に説得されてて……」と、言い訳。母の圭子だけでなく父親にも結婚を反対されていることを久留美に明かす。

舞いあがれ第84話
(C)NHK

蓮太郎は久留美の手を取って、「両親のことは僕が必ず説得する。僕は久留美ちゃんを愛している」と自身の思いを伝える。だが、久留美は浮かない表情で…。

父の思い

古書店「デラシネ」にて。舞(福原遥)と貴司(赤楚衛二)が談笑していた。そんな中、舞は貴司が悩んでいることに気づく。貴司は舞には隠せないと観念する。貴司は「歌集売るのって大変」と不安になっていることを口にした。(編集者は貴司の容姿を前面に出すつもり)

突然、久留美が凄く深刻な顔つきでデラシネに現れる。久留美は顔合わせの場であった事の詳細を舞と貴司に話す。

久留美は「反対されるのはええ」という。だが、父・佳晴のことであんな言われ方をするのは納得できない久留美。だが、父へも不満がある。相手の母親に土下座した父を「私は情けない父親ですと認めたようなもんや」と久留美は怒る。

貴司は、どんなにカッコ悪くても娘に幸せになってほしいという親心ではないか?と語る。舞は久留美の体をさすって、辛い気持ちに寄り添う。

蓮太郎のズレた作戦

一方、佳晴(松尾諭)は「うめづ」にいた。ノーサイド店主の津田道子(たくませいこ)も一緒だ。顔合わせの場での出来事を聞いた雪乃(くわばたりえ)は、「金持ちかしれんけど」と怒る。勝(山口智充)は「八神くんはええ子やったけどな」とフォロー。

佳晴は居酒屋で働いているが1年で5万の貯金しかできていない。佳晴は「久留美にとったら俺は呪いみたいなもんなんや。俺から解放されな久留美は幸せになれん」ともらす。

勝は、子供が親をどう思っているか勝手に決めつけてはいけないと伝える。雪乃も、久留美は佳親の痛みや苦しみを分かってくれてるはず…となぐさめる。(筆者注:「分かってくれてるはず」も決めつけでは?)

そこへ、八神蓮太郎が佳晴を訪ねてきた。そしてあるお願いをして・・・

父が就職へ

夜。久留美の自宅にて。久留美は酔って寝ている父のことを複雑な気持ちで見つめる。

翌朝。久留美が朝食の準備をしていると、佳晴がスーツに着替えていた。「何?」と驚く久留美に、「面接や」と佳晴。八神蓮太郎から就職先を斡旋されたという佳晴はデスクワークで定時上がりできる会社なので、ありがたいという。

久留美は佳晴のスーツを奪って「行かんでええ!私はそんなん望んでへん」と言い放つ。だが、佳晴は「俺が望んでんねん!もうこれ以上お前の足、引っ張りたないんや。このチャンス、絶対逃さへんから。お前は自分の幸せだけ考えてたらええんや」とスーツを奪い返す。  

84話の結末

久留美と八神は「ノーサイド」で再び顔を合わせる。その場に舞も(久留美から電話で)呼ばれて、駆け付ける。ちょうど深刻な表情の久留美が婚約指輪を八神に返し、「結婚できません」と告げたところだった。

八神は納得できない様子で反論し…↓↓

八神「お父さんの仕事のこと、勝手に話を進めたのは謝る。けど、お父さんさえちゃんとしてくれたら、僕ら結婚できるねんで。前から思ってた。久留美ちゃん、今のままやったら不幸なまんまやんか。せやから、僕が助けてあげたいねん」

久留美「助けてほしいなんて思ってへん。私の大事なお父ちゃんやねん。ごめんなさい。別れてください」

 八神が帰った後、舞は「ホンマにええの?」と久留美に聞く。久留美は「うん」と答える。その後、佳晴がノーサイドに慌てて駆け付ける。面接のお礼を蓮太郎に告げた時、久留美から婚約破棄したことを聞いたという。

 佳晴は「お前何してんねん」と怒る。そして面接した会社のパンフレットを見せて、大きな会社だから八神の親も認めてくれると告げる。

 久留美は「そんなとこ行かんでええ」と嘆く。佳晴は「なんでやねん!お父ちゃんのせいやろ。お父ちゃんのせいでこないなってんやろ?」という。

 佳晴はそばにいた舞に助言を求めるが「おじさんのせいやないと思います」と言う。

 佳晴「そんなはずあらへんって。諦めんといてくれ。頼むから幸せになってくれ」

 久留美「お父ちゃん、私な、今でも十分、幸せやで。私、全然、後悔してへん」

 佳晴「ほな、なんで泣いてんねん」

 久留美「なんでやろ。スッキリしたら涙でてきた(笑) これからも、お父ちゃんはお父ちゃんなりに頑張ってくれたら、それでええ。それが私が一番望んでいることやで」

 佳晴「すまん、久留美(涙)」

 久留美「泣かんといて。面倒くさいわ」

佳晴が号泣し始めたので、泣いていた久留美が笑顔に。晴れやかな表情になっていた。

(つづく)

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【舞いあがれ!】84話の感想

久留美(山下美月)の決断に「カッコイイ」「別れて正解」と反響!

八神との別れを選んだ久留美の決断に対して、ネットでは称賛の声が殺到。「久留美ちゃんカッコイイ」「久留美ちゃんの決断は大正解よ!!」などのコメントが溢れました。

八神には批判の声

その一方で「八神やっぱりどこか上から目線やわ」「八神先生の『愛してる』が1ミリも響いてこなかった。やってることがとことんズレてる」と、八神蓮太郎への批判コメントも…。

たしかに八神は「今のままやったら不幸なまんま」「僕が助けてあげたい」などと言って、上から目線。

不幸な人を助けるって感覚、これって、久留美にとっては辛いですよね。

医師は看護師を見下している…という言葉はよく聞きますが、「先生、先生」と崇められ、医師の指示で動く看護師という関係性もあり、勘違いしてしまうのでしょうね。

話がズレますが、ドラマ「トラベルナース」(テレビ朝日)では「医者は病気しか治せないが、ナースは人に寄り添い、人を治すことができる」と登場人物が語っていました。

役割の違いだけ。それを勘違いして自分は偉いと思ってはダメですね。医師免許の方が難しいから誇りを持ちすぎてしまうのかもしれないですけど…。(医師イコール傲慢と思うのも「決めつけ」ですね、すみません)

また、お金持ちだから偉いわけはないし、お金持ちも一歩間違えれば転落して貧乏になることはあり得ます。「違う身分」と分断してはいけなくて、自分もそうなる(こともある)と考える、想像することは大事だと思います。そういう思考なら、相手に寄り添うことができるのに…。

「決めつける」ことの危険さ

今回の第84話では、「決めつける」ことの危険さ、を感じました。学びました。

かく言う私(筆者)も「久留美ちゃん幸せになってほしい」と思っていました。

無意識に見下していたのでしょう。

結婚=幸せ。お金持ち=幸せ。

そんな価値観から抜けきれていませんでした。

84話を視聴していても、佳晴さんが正社員採用されるならば、居酒屋バイトより生活が楽になるし、幸せでは?入社のきっかけは、コネだとしても…八神の紹介だとしても…お父ちゃんがやる気になっているのは良い傾向では?と少し思ってしまいました。

でも人には「プライド」があります。大切な父を否定されてまで、誇りを失ってまで、結婚することは、みじめです。

久留美は今現在を「十分、幸せ」と言いました。そうだったんだ、と目から鱗が落ちる気持ちです。

人の幸せを決めつけることは、愚かなことです。

84話ラストを振り返ると、舞は「それでええの?」と久留美の気持ちを尋ねましたね。「(玉の輿なのに)なんで断るの?」と自分の気持ちを押し付けませんでした。これが寄り添うということなのかも…。

舞と貴司が五島で朝陽君そっちのけで、自分の好きなことに夢中だった…不登校の朝陽君より変人だった場面が思い出されます。

人は人であり、自分の気持ちを大事にする…。『舞いあがれ!』は、一貫して教えてくれます。

久留美は「お父ちゃんなりに頑張ってくれたら、それでええ」と希望も語りましたね。

久留美も自分の気持ちを、プライドを大事にして、八神と別れました。84話を通して見て、そして放送後しばらくたって、久留美の決断がカッコイイとじわじわとしみてきます…。

八神はどうすれば良かった?

最後に八神の立場になって考えると・・・本当に久留美を愛しているのなら、久留美ともっと話すことが必要だったと思います。

「うめづ」での祝勝会の場でも感じたのですが、八神は勘違いして発言してしまったり、悪気なく余計なことを言ってしまう、暴走キャラでした。

特に、舞と貴司が恋人だと勘違いしてダブルデートを誘ったのは、自分のイメージした事実が先行しすぎていましたよね。「2人は恋人ですか?」と事実を確認してから「ダブルデート行きませんか?」という提案になるはずなのに…思い込みで突っ走って発言。

舞に若い医師を紹介する発言も、たしか舞が「貴司君とは友達」と言っただけで、ちゃんと恋人の有無(という事実)を確認しないで、思い込みで発言。

客観的事実を知って、その事実の解釈が成り立つはず。医師で例えれば病気を診断して、治療方針が決まるはず…。普段、八神もそうしてるはずなのに…。八神は思い込みで誤診して、間違った薬を処方しているような感じでした。

第84話でも、久留美に「両親を説得するから」と発言したまでは良いですが・・・

●両親を説得するためにはどうすれば?

⇒母親を説得する必要がある。

⇒母親を説得するには久留美の父親をまともにする必要がある。

⇒久留美の父親に大きな会社を紹介する。

という思考に違和感。いや、八神の気持ちも分かるけど・・・分かるんだけど・・・

私(筆者)は、身内である両親を説得するのではなく、そこから逃げて、婚約相手側の親を変えようとしたことが問題だと思います。

まあ、佳晴さんに正社員になって欲しいという配慮・行動はアリだと思うので、最初に言及したように、久留美と話し合いながら、進めればプライドを傷つけることはなかったのに…と悔やまれます。

ただ、八神の暴走キャラな感じは簡単に直らないと思います。(その意味では別れて正解)

八神は、暴走しても笑って許してくれる女性と結婚するしかないですね!


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当記事の画像出典:『舞いあがれ!』HP

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