【ライオンのおやつ】2話のあらすじと感想|誰の人生にも、輝きがあった。
【ライオンのおやつ】2話のあらすじと感想
土村芳さん主演ドラマ【ライオンのおやつ】第2話「小川糸さん原作。誰の人生にも、輝きがあった。」のあらすじ、感想を紹介します!
美しい島のホスピスでの人々の絆を描く感動の物語。「ライオンの家」に入居した雫(土村芳)のまわりに優しい時間が流れ、雫は入居者仲間との「最後のデート」に出かけて…
【ライオンのおやつ】の動画(NHKオンデマンド)は、U-NEXTがオススメ!
【ライオンのおやつ】2話のあらすじ
【ライオンのおやつ】2話のあらすじを、ネタバレありで紹介します。
雫(土村芳)の「ライオンの家」での日々が続いていた。マドンナ(鈴木京香)や入居者たちとのふれあい。島の自然。そしてタヒチ(竜星涼)への淡い思い…。雫は、もう少し生きていられたらという思いをもつ自分に気づいていた。入居者のタケオ(綾田俊樹)はそんな雫を気遣い、「最後のデート」に誘う。雫の叔父・弘人(石丸幹二)は連絡の取れない雫を心配していた。
粥有十利
朝。雫が起きると、体調が良くなかった。
食堂へ行くと、シマと舞が「辛かったら遠慮せずに言ってね。」と雫を気遣う。
雫は「昨日は調子が良かったのに、今朝になったら急に」という。
今朝のお粥は、アスパラ粥。
タケオ(綾田俊樹)は、「腸に春滴るや粥の味」という。
お粥を食べると10のよきことがある。
これを「粥有十利」(しゅうゆうじり)と呼ぶらしい。
これを聞いて雫は少し元気になった。
当たり前にしていた贅沢
雫は「ライオンの家」に来る前は事務職をしていた。
同僚との飲み会を断り、ヨガを行っていたことを思い出す。
雫はヨガの「屍(しかばね)のポーズ」をタヒチとする。
「当たり前にしてたことって贅沢なことだったんですね」
雫は友人と飲食店で談笑していた日々や、かわいい食器にときめていた日常を思い出した。
「すごいな、地球って」とタヒチは言った。
おやつの時間が来た。
粟鳥洲友彦(和田正人)は、「やるな あんた。男と一緒に帰ってきたろ。 来てすぐ恋人作るなんて!」と雫を茶化した。
おやつは「芋ようかん」で、シスター(梅沢昌代)のリクエストだった。(リクエスト理由は明らかにならず)
雫はマドンナから「蘇 」(そ)をもらう。牛乳を火にかけて3時間ずっと煮込んだものだった。
マドンナ:「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生蘇を出し、生蘇より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出す。醍醐は最上なり」
酪は今のヨーグルト。生蘇は生クリームで熟酥はバター。醍醐は乳より出来る最上級のおいしいもので、醍醐味の語源だと言う。
難しい説明だが、雫はとにかく「蘇」がすばらしいおやつだと分かった。
雫は、マドンナからタケオのことを教えてもらう。ここで一番長く在籍しているという。
ラムレーズン味も買えばよかったな
夜。雫は、テラス(?)でアイスを食べていた。
そこへタケオが来たので、「こんばんは」と声をかけてみたが、あまり愛想がよくない。
タケオは酒が好きらしく、雫に勧めた。雫は、断った。
酒をのんでむせるタケオは、「健康なんてクソ喰らえだい!」と笑う。
雫も「これ、ラムレーズン味もあったんです。本当はそっちも食べたかったけれど、2個はダメなような気がして…買えば よかったな」と、後悔をくちにする。
タケオはもう一度お酒を勧めた。「飲むか?」「はい」「強いぞ」
雫(土村芳)とタケオの夜
タケオはもうここに来て2年。タケオは「余命半年」で、夏までもたないだろうって言われていたのに2回目の夏を迎えていた。
雫はそういうこともあるのか、と驚く。
タケオは「生きてたって しょうがないのになあ。 家族も み~んな逝っちまったし…」と語る。
タケオはかつて台湾に住んでいて、家族は皆亡くなってしまったという。
雫は、自分の家族は東京にいるが、何も伝えてこなかったこと、連絡が来ても罪悪感があって返信したくないことを明かした。
「ちょっと誰かに聞いて欲しかったんです」という雫に、タケオは「それなら私にもできる。耳はまだかろうじて動いているからね」と答える。
雫はタヒチ(竜星涼)のことも打ち明けた。
高いブランドのいいワンピースを買ったのに、一度も着なかったことを後悔し、どうせならタヒチとのデートに来て行けばよかった、と嘆く。
タケオは「なあ。俺とデートしないか?キュンとはしないだろうけどな」と雫を誘った。
最後のデート
雫は赤いワンピースを、そしてタケオも一張羅でおしゃれして、ふたりは「裏見が滝」へ出かけた。
その裏側をくぐると寿命が伸びるという。
タケオは雫だけ行かせて、自分は待っていた。
ひとりになったタケオは痛みを感じていました。
戻ってきた雫に、タケオは「帰ろう、雫さん。今日はありがとな。これで天国へ行っても自慢ができる。人生最後にこんな美人とデートしたんだぞってな」
雫は「8万円のワンピースを着てる女と、って付け加えておいてください。」と冗談を言った。
タケオのおやつ
タケオは危篤な状態になる。しかし雫がベッド上のタケオに声をかけると…
タケオ:「よかった…。 やっと…家族に 会える…。 待ちに待ったお迎えだ…」
タケオはあの世へ行くのを待ち望んでいた。
その後、タケオがずっとリクエストしていた おやつが配られた。
それは「豆花」(トウファ)という豆乳を使ったデザート。
タケオは、台湾で家族と裕福に暮らしていたが、戦争に負けて引き揚げ前、黄さんという台湾の方がやって来て「豆花」を作ってくれた…家族が笑顔になった思い出のおやつだ。
日本に戻ったあと、親戚の家を転々とし両親は農業を始めたが、数年後に相次いで亡くなった。兄弟も巣立っていったが、今はタケオひとりになった。
マドンナが読む手紙のしめは、「また あの台湾のおやつが食べたい。早く みんなに会いたい」とつづられていた。
雫は豆花を手にして、タケオの部屋へ。
すると、タケオはちょうど旅立ったところだった。
マドンナは「本当によく頑張りました」と声をかけた。
その後、別れの準備ができたので、雫も花を棺に入れた。
その時、「タケオさん 冷たかったね。」と、子供の入居者が言った。
私、あったかいですか?
坂口家にて。
雫の育ての父・弘人(石丸幹二)は雫から返信がないことで心配していた。
早苗(西田尚美)は、雫のウィッグに気づいていて、「何かおかしい」と感じていた。
「鶏鍋もほとんど食べてなかったし、本当にただ寄っただけなのかな」と早苗は言った。
一方、島では…。
雫が外へ行ったものの、タヒチを見て引き返してきた。
「ライオンの家」に戻ると、マドンナが「おかえりなさい」と優しく迎えた。
雫は手が震えていて、「冷たかった…」とつぶやく。
マドンナが雫を抱きしめると…
雫はすすり泣きで、
「私、あったかいですか?あったかいですよね?まだ生きてますよね?」と確認する。
「生きてます」とマドンナ。
「あんなふうになりたくない。いやだ、怖いよ」と雫は吐露した。
(つづく)
【ライオンのおやつ】2話の感想とまとめ
2話は、雫が死を怖がるラストシーンが涙を誘います。まだ29ですよね。
死を悟っていたタケオが怖くなかったとは言いませんが、ちょっと雫の感覚とは違うと思います。
また、思い出のおやつをリクエストする意味は、人生に後悔しないようになのかも、とラムレーズンを食べ損ねたことを悔やむ雫をみてて思いました。
どんな人生にも輝きがあった…が2話のサブタイトルですが、
どんなときが楽しかっただろう?
自分なら何をリクエストするだろうか、と考えさせられますね。
<【ライオンのおやつ】関連記事>
- 【ライオンのおやつ】1話のあらすじと感想|「チョココロネ」の意味が名言
- 【ライオンのおやつ】2話のあらすじと感想|誰の人生にも、輝きがあった。
- 【ライオンのおやつ】3話のあらすじと感想|ももちゃん (渋谷南那) の旅立ちに号泣
- 【ライオンのおやつ】4話|雫(土村芳)の本音と決心に涙
- 【ライオンのおやつ】5話のあらすじと感想|雫(土村芳)と父の思い出のおやつに涙
- 【ライオンのおやつ】6話のあらすじと感想|私たちは、最後まで仲間。
- 【ライオンのおやつ】7話のあらすじと感想|粟鳥洲(和田正人)の人生最後の恋とまっとうの仕方とは?
- 【ライオンのおやつ】最終回ネタバレと感想|雫(土村芳)が最後に出会う人は…
画像出典:NHK
コメント