【カムカムエヴリバディ】39話│るい(深津絵里)を縛る鎖
【カムカムエヴリバディ】39話
朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第8週 第39話が2021年12月23日に放送されました。
第39話から2代目ヒロインが主人公の「るい」編スタート!
ミュージカル風なポップな演出もあり、明るい雰囲気を感じさせますが、そこはシビアな脚本の「カムカム」です。
るい(深津絵里)には縛る鎖があって…
今回は【カムカムエヴリバディ】39話のあらすじネタバレと感想について。
【カムカムエヴリバディ】39話のあらすじネタバレ
前回、娘に嫌われた安子(上白石萌音)がロバート(村雨辰剛)とアメリカ行きを決断。「安子編」が終了しました。
ここから【カムカムエブリバディ】第39話のあらすじネタバレです。
千吉(段田安則)の願い
ナレーション(城田優):A long time ago. During the war a baby girrl was born. The girl was named Rui. Unfortunately. She became separated from her mother.(むかしむかし、戦争中に誕生した女の子がおりました。女の子は「るい」と名付けられました。ところが、娘と母は離れ離れになりました。)
勇(村上虹郎)が、千吉(段田安則)の見舞いに病院へ。
千吉:「勇、これまでようやってくれた。一つ頼みがあるんじゃ。これから、ますます暮らしぶりが変わって需要が少のうなっても、足袋は作りつづけてくれ。」
勇:「もちろんじゃ。足袋は雉真の一番バッターじゃからの。いずれまた、打順がまわってくることがあらあ。」
千吉:「ありがとう。これで会社のことは何も思い残すことはねえ。思いもかけん形じゃったが、後継ぎも作ってくれたしの。心残りゃあ るいのことじゃ。あねん明るかった子が、声を出して笑うことものうなって…。わしが安子さんに るいと引き離すようなことを言わなんだら、こねいなことには…」
勇:「それだけじゃねえはずじゃ。あんこが るいを置いてアメリカに行くじゃなんて、余程のことがあったはずじゃ。」
ナレーション:ほどなくして千吉は、息を引き取りました。
るい(深津絵里)は大阪へ
雪衣(岡田結実)は、NHKの朝ドラ「娘と私」(連続テレビ小説の第1作、1961年4月~1962年3月放送)を見ていた。
勇:「雪衣、何をのんきにテレビなんかみとるんじゃ」
雪衣:「今日が最終回なんです。」
勇:「せやから言うて、葬式の朝に」
勇は、勉強している息子・昇(のぼる)(谷川生馬)も注意する。
けれど「葬式が始まったら勉強できないから」という昇。
ため息をつく勇。
***
勇は河原にいる るい(深津絵里)を呼びに行く。
勇:「るい!」
勇は るいとキャッチボールしながら話をした。
るい:「勇叔父さん。おじいちゃんの葬式が終わって、片付いたら、私、家を出らあ。」
勇:「家をでるって?」
るい:「家を出て、岡山も出る。新しい街で、一人で生活はじめるんじゃ。」
勇:「そっか。もう決めとるんじゃの。るいのために積み立てとった金がある。それを…」
るい:「いらん。アルバイト、しとったんじゃ。学校の帰りに、小せえ古本屋で、誰にも雉真家の子じゃわからんように。」
勇:「読書部に入ってるいうのは?」
るい:「ごめん。嘘じゃ。じゃけど、似たようなもんじゃろう。」
勇:「ああ。かなわんのう。るいには」
ナレーション:るいは二度戻らないと心に決めて、岡山を、雉真の家を去りました。
面接へ
るいが向かった先は大阪の道頓堀。
ラジオ英語「カムカムエヴリバディ」のオープニング曲に乗せて、るいが子どもたちと踊り、店員たちと楽しげなミュージカル調に新しい服を買う。(店員のマネキンチャレンジもあり)
そんな様子が軽やかに演出されていたものの…
自転車がやってきてぶつかりそうに!?
るいは自転車をよけたが、お気に入りのワンピースの服を汚してしまう。
竹村平助:「すまん。すまん。お嬢ちゃん。ちょっとおいで。ちょっとおいで。」
自転車に乗っていた平助(村田雄浩)は、自分の店「竹村クリーニング」へ連れて行く。
平助:「洗濯や。大至急。」
和子:「どないしたん。」
平助:「そこで、ぶつかってしもた。」
和子:「なんちゅうことすんねんな。かわいそうに。こんなんなったら、デートに行かれへんがな。おばちゃんが洗っておいてあげる。そやけど、デートには間に合わん。」
るいはデートじゃなくて、面接の前だった。
るいは和子(濱田マリ)の服を借りて、面接へ行くことに。
ホテルの面接にて。挨拶もできることから採用する気な面接官。
しかし、接客業だからと、前髪を上げるように言われたるいは、面接の場から逃げた。
ナレーション:るいは額の傷を目立たなくする手術を受けませんでした。いくら千吉に説得されても拒み続けました。雉真家にしばられたくない。それは、るいの意地でした。けれど、この傷がかえって、自分を雉真家に、そして母・安子に縛りつける鎖になっているのだと、岡山を出た今思いました。
結末
るいが、クリーニング店に戻ると、夫婦そろってテレビを見て笑っていた。
るい:「あの~」
和子:「あんたも、はよ、こっちおいで。」
平助と和子は漫才を見て、お茶と菓子をつまみ大笑い。時々顔を見合わせている。
夫婦の間に座っていた るいは泣き出して・・・
ナレーション:るいはなぜだか涙が止まりませんでした。
(TO BE CONTINUED)
【カムカムエヴリバディ】39話の感想
るい編スタート
39話からは、るい編が本格スタート。
朝ドラ受けで「切り替えられますか?」って第一声。
たしかに安子が回想のみになって寂しいですし、算太の行方も気になります。
算太、今どうしているんでしょう。
そして雪衣が、雉真雪衣とクレジットされていましたね。男の子も産んで成長していました。
葬式前なのに朝ドラを見たり、勉強したり…。たぶん千吉が軽んじられてる演出?
でも、朝ドラ視聴者としては録画機器が整備されてない時代。最終回は見たいですよ。
(見せてあげて!と、演出意図とかけ離れる解釈してしまいます。笑)
るいは今何歳か本編ではよくわからなかったのですが、18才のようです。
小学校入学が7才ごろ。時が進みましたね。色々なこともあったのでしょう。
それが何より分かるのは、額の手術を受けなかったことで…
るい(深津絵里)を縛る鎖
なぜ手術を受けなかったのか。それは、るいの意地。雉真家や母に頼りたくない、と…。
千吉のセリフの中で、「声を出して笑うこともなくなった」とあります。
バイトも隠れてして貯めて自立へ。
母に恋人ができて捨てられて、娘が邪魔だから雉真家へ置いていかれた…
そう思っているのでしょうか。
母を憎み、それに付随して、雉真家に頼ったら憎き母の思い通りになってしまう…
それくらいの嫌悪感を感じるのですが、どうでしょう?
しかしナレーションでもありましたが、額の傷はるい(深津絵里)を縛る鎖になっています。
精神的には…憎むということは相手を気にしているということ。(愛の反対は無関心って言いますし)
具体的にも…額の傷の影響で仕事選びに支障がありました。縛られています。
深津絵里さんの笑顔や、ポップなシーンもあったのですが、るい編も辛い脚本になりそう。
そしてオダギリジョーさんが恋の相手という噂ですが(別に恋しなくてもいいんですが3代目ヒロインが誕生するので妊娠・出産はするのでしょう)
…どんな展開であれ、深津絵里さんの魅力を堪能できるといいなあ、と期待がふくらむ第39話でした。
画像出典:NHK
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