【あんぱん】1話あらすじと感想!のぶはチンピラだが相手の立場を想像できる?!

今田美桜主演の朝ドラ【あんぱん】第1話が3月31日(月曜)に放送されました。

2025年度前期の連続テレビ小説がいよいよスタートです。

人気アニメ「アンパンマン」の作者やなせたかしさんとその妻がモデル、というか、妻の方が主人公になっています。

前作【おむすび】はモデルなしでしたが、本作はモデルありで、忙しい現代人には先が分かるので見やすい作品になりそうですね。

今回は【あんぱん】1話あらすじと感想について紹介します!

目次

【あんぱん】1話あらすじと感想

冒頭は青年期キャストが登場

冒頭。ベレー帽にメガネ姿の柳井嵩(北村匠海)が漫画を描いています。そして、嵩がモノローグで、「信じられないことだけど、正義は簡単にひっくり返ってしまうことがある。じゃあ決してひっくり返らない正義ってなんだろう?お腹をすかせて困っている人がいたら一切れのパンを届けてあげることだ」と語ります。

その後。のぶ(今田美桜)が笑顔で部屋に入ってきて、 カーテンを開けて朝のあいさつをし、「ねえ、嵩さん……お腹すいた!」と言います。

そして<これから始まるのは世界一弱くて、世界一カッコ悪いヒーロー、アンパンマンを生み出した夫婦の物語>というナレーションが入ります。

第1週の冒頭だけ、北村匠海と今田美桜がのちの嵩・のぶとして登場。子役パートがある朝ドラの場合は大人キャストが週の最初だけ出てくるというのは、朝ドラあるあるです。

ネタバレというほどではないですが、モデルのやなせたかしさんは戦争体験を経て「正義」がひっくり返ってしまうことを実感したそうです。

正義とはお腹をすかせている人に一切れのパンを届けること…この価値観は、アンパンマンが自分の顔を食べさせることを思い出します。というかアンパンマンの作者だから当然ですけど。

北村匠海の老けメイクが好評

いやあ、それにしてもワクワクする始まりです。そして北村匠海の老けメイクが似合っています。今田美桜ちゃんは年老いてもかわいいです(笑)

SNSでも北村匠海の老けメイクが好評のようです↓

ハチキンおのぶがチンピラみたい

時はさかのぼって、昭和2年へ。「ハチキンおのぶ」こと朝田のぶ(永瀬ゆずな)が駅まで父・結太郎(加瀬亮)をむかえに走ります。ハチキンとは、土佐の言葉で「男勝りの女子」のことです。のぶは駅付近で少年とぶつかります。でも、のぶの方が「気を付けや、ボケ!」と叱ります。少年の名は柳井嵩(木村優来)。謎のおじさん(阿部サダヲ)があっちからぶつかってきたのに、と少年を慰めます。

男勝りな女の子は朝ドラヒロインっぽいのですが、自分から体当たりしておきながら相手を罵倒するのはちょっと怖いというか、ゲンメツですよ(笑)これは男勝りというか、ただ荒いだけの、乱暴な少女。というかチンピラみたいでしたね。

好意的に解釈すると、それだけ父親のことが大好きで、父親との再会が待ち遠しくて仕方なかったともいえますが…。

弟が兄を覚えてないのは切ない

嵩は病気で父(二宮和也)を病気で亡くし、母・登美子(松嶋菜々子)と共に伯父・寛(竹野内豊)を頼って御免与町にやってきました。医者を営む柳井医院には嵩の弟・千尋(中沢元紀)が住んでいますが、嵩や登美子のことを覚えてなくて、伯父さん夫妻のことを本当の両親だと思っているようです。

このときの柳井嵩が切ないです。弟が兄のことを覚えてないなんて、ショックですね。千尋は幼いときに伯父夫婦に引き取られたようですが…。なぜ引き取られたのかまでは説明がありませんでした。のちのちあるのでしょうか。まあ、実の子がいないことが理由っぽいですが。そういう時代でもあるんですかね。

嵩がいじめられる

翌日、嵩が小学校でのぶと再会します。しかし東京からの転校生は珍しいのでしょう、東京の言葉を使うだけで同級生から言われています。

昼休みには早速、クラスメイトの男の子たちからいじめられ、弁当を奪われます。そんな嵩を、のぶは助けてあげました。

正義感が強い女の子ですね。チンピラみたいと思った感想を撤回したいですが…その直後!

嵩が「君は本当はいい人なんですね」というと、のぶは嵩に、「おまんみたいなヘナチョコ、見よれんちや。しゃんしゃん東京にいね(さっさと東京に帰れ!)」と言い放ちます。

暴言です。やっぱり前言撤回しません。のぶはチンピラです(笑)

最悪な出会いをして、あのときのあいつ!と転校生と再会して、何か物語が始まるのかと思いきや、助けておいて「いね!」はないわー。

のぶは男勝りではあるけど、男気があるって感じではないです。今のところ。

ラスト、屋村草吉がアンパンを分け与える「アンパンマン」展開

学校帰り、嵩は好きでここにきたわけじゃない、とメソメソ。すると駅で出会った屋村草吉(阿部サダヲ)と再会し「おなかすいてんだろ?」と話しかけられます。

一方、帰宅したのぶは母・羽多子(江口のりこ)から嵩がなぜ転校してきたのかを聞かされます。父が亡くなり、伯父さん夫婦の家にやってきたのだ、と。

のぶは驚きます。そしてひどいことを言ってしまったと悔やみ、「どんな気持ちながやろ。大好きなお父ちゃん、おらんなって、もう会えんらあて……」と想像。

のぶは家を飛び出して、嵩に謝りにいきます。

すると…何やら人だかりができています。のぶが人をかきわけて前に出ると、嵩は草吉からあんぱんをもらって食べていました。

のぶがおいしそうなパンに釘付けで、目を輝かせ見ています。そんな場面で初回の幕が閉じます。

まるで困った人に顔を食べさせる「アンパンマン」のような一場面で幕が閉じましたね。初回からアンパンが登場して、タイトル回収でもあります。

のぶは相手の立場を想像できる

まだまだ、のぶと嵩が距離が近づいて夫婦になる未来が見えてこない初回でしたが、まあ、最悪の出会いや関係から徐々に仲良くなるのはラブコメの王道。どう2人が近づくか、あわてず、見守りたいところです。

そして、この1話終盤、のぶのことを見直しました。父を失った嵩のことを自分の身に置き換えて想像し、どんな気持ちなんだろうと自分のことのように悲しんでいました。

チンピラのようだと評してしまった前言を撤回したいです。

のぶは相手の立場を想像できる、心優しい人なのですね。これって勉強よりも何よりも人として大切なことだと思います。

そんな優しいのぶなのに、なぜ「しゃんしゃん東京にいね」と言ってしまったのでしょうか。弱い男が許せないというもあるでしょうけど、私は気づきました。「本当はいい人」と褒められたことの照れ隠しの暴言でしょう?そうでしょ?

きっと、そうだと信じてます。のぶは心優しい人で、いじめられっ子は帰れ!と本気では思ってないと思います。友人のうさ子ちゃんがそばで見ていたので、照れ隠し。そう私は見抜きましたよ(笑)

出演者も豪華で今後が楽しみ

初回で話題になっているのは出演者が豪華なこと。阿部サダヲさん、竹野内豊さん、松嶋菜々子さんなど主演クラスが勢ぞろい。それに加えて、加瀬亮さんが主人公のぶの父親役なんて、すごい。

私は「SPEC」シリーズが好きなので、加瀬亮さんの登場にテンション上がりましたよ。北野武監督の映画『首』(2023年)で織田信長を演じ、番宣も出てましたが、ドラマ出演は久しぶりですよね。もっと出演してほしいな。

二宮和也さんも回想シーンでしょうけど、出演を待ってますよ!

まだま物語は進んでないですが、今後が楽しみになる初回でした。

【あんぱん】1話の出演者・スタッフ

【出演】今田美桜,北村匠海,加瀬亮,江口のりこ,細田佳央太,樫尾篤紀,瞳水ひまり,永瀬ゆずな,木村優来,戸田菜穂,浅田美代子,吉田鋼太郎,吉川さくら,永谷咲笑,平山正剛,中村羽叶,中野翠咲,笹本旭 ほか

【作】中園ミホ

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