【カムカムエヴリバディ】28話│稔(松村北斗)を殺した国の言葉は安子にとって…
【カムカムエヴリバディ】28話
朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第6週 第28話が2021年12月8日に放送されました。
第28話では、安子が初めて生で英会話を実践。
喜びもつかの間、稔(松村北斗)を殺した国の歌が流れるラジオを美都里が敵視して…?!
今回は【カムカムエヴリバディ】28話のあらすじネタバレと感想について。
【カムカムエヴリバディ】28話のあらすじネタバレ
【カムカムエヴリバディ】28話の内容は…
安子(上白石萌音)初めての英語会話
英語が通じず困っている米軍将校(村雨辰剛)を見かけた安子(上白石萌音)。
とっさに「May I help you?」と声をかけ、手助けする。
安子:Can I help you? (なにかお困りですか?)
安子:Can I help you with something?(お手伝いしましょうか。)
米軍将校:Uh,I was just trying to buy some flowers.(いや、私はただ花を買いたかっただけなんです。)
米軍将校:Then she suddenly started apologizing.(そしたた急に謝りだして。)
安子は「この人は何も怒ってないよ、なんで謝りよった?」と、おばあさん(川本美由紀)に尋ねて理由を聞く。
安子は通訳する。
安子:She thought you were saying not to sell the…wildflowers.(野の花を摘んじゃいけないと言われてると思って…
米軍将校:Oh.No.that’s not what I intended.(いや、そうじゃないんです)
米軍将校:I just wanted to buy them.(買おうとしただけです)
おばあさんは安心して「どの花ええじゃろか?」と聞く。
安子は通訳する。
安子:Which one would you like?(どの花にしますか)
米軍将校:Well.How much?(ええと。いくらですか)
安子:Twenty yen.(20円です)
米軍将校:I’m sorry that I scared you.(怖がらせて申し訳ありませんでした。)
米軍将校は余分に支払った。
「怖がらせたお詫びじゃあて」と安子がおばあさんに説明する。
米軍将校:Thank you. You were very helpful.(ありがとうございます。助かりました)
安子:No problem at all.(どういたしまして)
米軍将校:Have a nice day.(では /直訳:いい 1 日を)
Thank you. you too.(ありがとうございます。それでは/直訳:あなたもいい1日を。)
安子が英語を学び始めてから生まれて初めて交わした、生の英会話だった。
安子は自分の英語が通じたことに高揚していた。
るいは返された?
るいはひとりで留守番していた。
雪衣(岡田結実)が「あやとりでもしましょうか」と声をかけたが、首をふるるい。
るい:「なんでいけんの?なんでお母さんと一緒におはぎゅう売ったらいけんの?なんでお母さんは私のこと、こけえ連れてきたの?」
雪衣も知らないが…るいの前髪をかき分けて傷を見ながら、「分かった気がしました」という。
「安子さんは諦めたんじゃと思います。女手一つでるいを育てることを諦めて、雉真の家にお返ししようと決めたんじゃと思います」と雪衣。
やがて安子が帰ってきた。一緒に「カムカム英語」を聞くことにする。
夜。るいが寝てから、安子は写真の稔に向かって、稔の辞書を胸に抱きながら今日初めて英語で話せたことを報告する。
安子:「嬉しかった」
定一(世良公則)との再会
安子は街中で、定一(世良公則)と再会した。
定一は喫茶店「ディッパーマウスブルース」を再建していた。
店には、定一が斡旋した、進駐軍のために演奏するミュージシャンが集まっていた。
演奏する曲のレコードを聞いて、演奏できるようにするためだ。
音漏れ目当てか、汚い少年(柊木陽太)が窓からのぞいていた。定一がしっしと追い払う。
定一はコーラを安子に飲ませた。コーヒー豆はまだ入手できないという。
「黒(くれ)えラムネみたいなもんじゃろか」と安子は初めて飲んだ。
「にげえ。あれ、あめえ」安子は驚く。
安子はお礼におはぎをプレゼント。
定一はバーボンを飲んでいた。飲まずにはやってられないという。
定一は稔の戦死の噂を聞いていた。息子の健一も音沙汰なしだから「もういけん」と定一。
定一:「なんの因果かのう。稔を殺した。健一を殺したかもしれん国の音楽を、わしゃあ今日もかけとる」
戦争に勝った国・アメリカは豊かな物資や娯楽があることから、定一は複雑な思いを重ねる。
安子:「定一さんに言われたとおり、稔さんは子供を残していってくれました。名前は…「るい」いいます」
安子は「るい」の由来を教える。
どこの国も行き来できて、どこの国の音楽も聴ける、日向の道を歩いてほしい…。
「インテリの稔が考えそうだ」と定一は懐かしんだ。
結末
るいが美都里(YOU)とあやとりをしていた。
るいは「ラジオつけてもええですか?」とお願いする。
るいがつけたラジオから「カムカムエヴリバディ」と英語のテーマソングが流れる。
Come Come Everbody るいが歌っていると…
ラジオが消された。
美都里:「ごめんね。つい。おばあちゃん、聞きとうねえんじゃ。稔を殺した国の歌は聞きとうねえんじゃ」
るいは呆然とする。
部屋に戻って、るいは「カムカム英語」をひとりで聞いていた。悲しげな顔で…。
そのころ、安子は帰り道を急いでいた。
平川唯一(さだまさし):「今年ももう12月になりましたね。アメリカですと、もうぼつぼつ、クリスマスシーズンがやってきます。 We can’t think of hevig Christmas without you. お前がいなくちゃクリスマスもさっぱりじゃからな。We can’t think 私たちは思うこともできない。of hevig Christmas クリスマスを祝うなんて。without you あなたなしで。あなたのいないままで」
ラストカットは稔の写真で…(TO BE CONTINUED)
【カムカムエヴリバディ】28話の感想
稔(松村北斗)を殺した国の言葉は安子にとって…
28話は、安子が初めて生で英会話。
ラジオの英語講座だけでここまで話せるようになっていたのですね。
しかし喜びもつかの間、アメリカは稔(松村北斗)を殺した国と改めて浮き彫りになる展開。
残酷な脚本です。
●稔を殺した、健一を殺したかもしれないアメリカのために、バンドを用意している定一は複雑な心境。
●稔を殺した国の歌が流れるラジオを美都里が敵視。
分かりますけどね。分かりますけど…。
とても切ない展開でした。
ラストシーンが、「あなたのいないままで」にかぶせて、稔の写真。
稔がいないことを浮かび上がらせてくる演出も上手いです。切ないです。
戦死した稔に安子が報告する場面もあり、いないのにいる状態。
けれど、安子にとって英語は敵性語ではなくて、稔と親しくなったきっかけ(※)です。
だから英語が嫌いにならないのでしょうね。
※第3話で、安子が雉真家に配達に行った際、稔が出てきて、英語で道案内。なぜ英語が話せるのか尋ねて、「明日の朝、6時30分にラジオをつけてみて」とラジオ英語講座を紹介されました。その後、英語のテキストをもらったり、英語で会話したり交流していきます。第5話で「文通していいですか?」も英語で語りましたね。
雪衣は不穏?味方?
まだ理解に苦しむ るいが、ラストひとりで「カムカム英語」を聴いている表情が悲しげで切ないです。
朝ドラ受けでは鈴木アナウンサーが「胸が締め付けられる」と感情移入。
博多華丸さんが「20年もたてばね、なんてあの子は賢いのと言われるのに」と言っていました。
朝ドラ受けの議論は、女中の雪衣が味方なのか問題。
「不穏だから何かする」という鈴木アナ・博多大吉さん。
対して、博多華丸さんだけは「味方だ」と信じています。
華丸さんの見方の方がなんだか純粋ですね(笑)
私(筆者)も鈴木アナ・大吉さんに同意。「女手ひとつの子育てを諦めた」はまだいいです。事実でしょう。しかし「雉真家に返す」ってどういうこと?返すも何も、ずっと雉真家の籍だし。まるで、安子がるいを置いていくと誘導しているように感じます。
怪しいですね。雪衣さん。(笑)
画像出典:NHK
コメント