【虎に翼】最終週あらすじ!少年法改正、尊属殺の結末はどうなる?

「虎に翼」最終週

【虎に翼】最終週あらすじ!少年法改正、尊属殺の結末はどうなる?

伊藤沙莉主演のNHK朝ドラ(連続テレビ小説)【虎に翼】(トラつば)最終週/26週「虎に翼」(9月23日から27日放送)のあらすじを紹介します。

今回は朝ドラ【虎に翼】最終週のあらすじ、予習レビューについて紹介します。

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目次

【虎に翼】最終週あらすじ

最終週(26週)のあらすじです。

126話(9月23日 月曜)

「虎に翼」最終週

美雪(片岡凜)の祖母・佐江子(辻沢杏子)が寅子(伊藤沙莉)を訪ねてくる。佐江子は孫を助けてほしいと寅子にすがる。朋一(井上祐貴)は法律の世界から離れることを航一(岡田将生)と寅子に報告しに星家にやってくる。一方、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)は大法廷での弁論に向けて練習を開始する。

127話(9月24日 火曜)

「虎に翼」最終週

寅子(伊藤沙莉)は自分が審判を担当した少年たちが暮らしている施設にたびたび差し入れを届けていた。調査官の音羽(円井わん)と寅子はそれぞれ考え方の違いはあるものの、お互いのやり方について率直に話せる間柄になる。

128話(9月25日 水曜)

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最高裁大法廷では、いよいよ美位子(石橋菜津美)の事件の判決が出されようとしていた。寅子(伊藤沙莉)は早朝、よね(土居志央梨)と轟(戸塚純貴)の事務所を訪ねる。一方で、少年法改正を議論する法制審議会少年法部会は結論が出ないまま平行線をたどっていた。寅子は久藤(沢村一樹)らと「愛」について語り合う。それは多岐川(滝藤賢一)の口癖だった。

129話(9月26日 木曜)

「虎に翼」最終週

優未(川床明日香)は寅子(伊藤沙莉)にやりたいこと、好きなことがたくさんあると話す。うれしい知らせをもらった寅子は花江(森田望智)の元に真っ先に報告に行く。ちょうど直治(今井悠貴)がアメリカから帰ってくるタイミングとなり、猪爪家の面々が集まった。久しぶりににぎやかな食卓となる。寅子を祝うために、女子部のなつかしい面々も「笹竹」に集まってくれる。

最終話/130話(9月27日 金曜)

さまざまな仕事を掛け持ちし、多忙な毎日を送る優未(川床明日香)。花江(森田望智)もひ孫に囲まれ平穏に暮らす。航一(岡田将生)のことはのどか(尾碕真花)、朋一(井上祐貴)、優未が三人で気にかけていた。寅子(伊藤沙莉)は皆の暮らしぶりを見守りながら、桂場(松山ケンイチ)と「法律とは何か」について語り合ってきたことを振り返る。

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【虎に翼】最終週の予習レビュー

最終週は、2つの大きな問題の決着をする流れになると思います。

  1. 三淵嘉子氏(寅子のモデル)も対象年齢の引き下げ阻止に尽力した少年法改正の議論。
  2. 美位子が性的虐待をしてきた父を殺した尊属殺の問題(刑法第200条「尊属殺人罪」は違憲かどうかの最高裁判決)

この2つの結末をみていきましょう。

少年法改正の結末はどうなる?

昭和45年(1970)に法制審議会少年法部会が設置され、寅子のモデル・三淵嘉子氏も委員に選出。

約7年の時を経た昭和52年(1977)にようやく法律案が審議会を通過。

しかしこの法律案が国会に提出されることはありませんでした。

三淵嘉子氏らの尽力もあり、最終的に少年法の対象年齢の引き下げは見送られる結末となったのです。

ドラマでも史実を踏襲することになると思います。

ただ一部で指摘もありますが、少年の厳罰化の議論の背景がドラマでは描かれていません。1965年、神奈川県で18歳の少年がライフル銃で警察官を殺害し、拳銃を奪って逃走し、警察と銃撃戦をした事件。19歳の少年が盗んだ拳銃で4人を殺害した「永山事件」(1968年)など…。なぜ法務省が厳罰化に至るのかの背景も知ることで、寅子が正義側・法務省が悪という偏った見方にはならないと思います。

もちろん家庭裁判所の理念を守った三淵嘉子氏の功績は評価されていますが…。

尊属殺の結末はどうなる?

斧ヶ岳美位子(演:石橋菜津美)の殺人に対し、轟やよねは、尊属殺人罪は違憲だと主張。最高裁までもつれます。

「尊属殺人」とは親を殺害すること。

殺人罪は199条で《人を殺した者は、死刑又は無期若しくは3年以上(当時。現在は5年)の懲役に処する。》と規定されています。

しかし、尊属殺は200条で《自己又ハ配偶者ノ直系尊属ヲ殺シタル者ハ死刑又ハ無期懲役ニ処ス》と規定されています。

最低刑が無期懲役なので執行猶予がない実刑判決を免れません。

どんな事情があっても親を殺すと殺人罪より重い?!それはおかしいですよね。そこで、轟とよねは憲法違反であると主張して争っています。

かつて穂高教授(小林薫)も違憲と主張したのですが、数の論理で負けてしまいました。恩師の穂高先生の弔い合戦というか、リベンジみたいな展開です。最終週にこの「尊属殺重罰事件」を持ってくる構成は狙っていたのでしょうね。

モデルとなった事件は1968(昭和43)年10月5日に栃木県で発生。父親Xと同居していた娘のA(当時29歳)がXのクビを絞めて殺害。近親相姦の関係を強要されていた娘のAは父親との子どもを5人出産(2人は死亡)し育てていました。Aさんが働きに出て、結婚の約束をする相手もできたものの、それを知ったXが激怒しAさんを監禁、虐待が起きます。そうした背景があって犯行につながりました。

美位子も父との間に3人の子を産んでいて、結婚を反対されて虐待されているため、ほとんど同じケースです。

さて。この尊属殺の結末はどうなるのでしょうか。

モデルの事件では、最高裁判所は、尊属殺人罪の規定自体は合憲としつつも執行猶予が付けられないほどの重罰規定は違憲であると判断。

刑法199条の殺人罪をもとに情状を酌量して懲役2年6月、執行猶予3年という判決となりました。弁護側の勝利です。ドラマでも史実をもとにすることでしょう。つまり轟・よねたちの勝利!となるはずです。

最終回結末は寅子の退官祝い?

最終回結末は寅子の退官祝いになるようです。

母(石田ゆり子)から結婚でなく地獄に進むのか?と問われつつ、寅子が選んで進んだ法律の道。地獄の道。

家庭を持った後、一度、法律から離れたことともありましたが…基本的には楽しめた日々でしたでしょう。

寅子は笑顔で退官し、ハッピーエンドになるようです。

【虎に翼】番組情報

キャスト伊藤沙莉,岡田将生,仲野太賀,石田ゆり子,岡部たかし,森田望智,上川周作,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,岩田剛典,川床明日香,三山凌輝,余貴美子,平田満,高橋克実,松山ケンイチほか
吉田恵里香
音楽森優太
主題歌「さよーならまたいつか!」米津玄師
語り尾野真千子

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画像出典NHK 

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