【テイオーの長い休日】あらすじ&ネタバレを最終回まで全話ご紹介|元2サスの帝王は再びスターに返り咲けるのか?
【テイオーの長い休日】6/3(土)23:40放送スタート!(東海テレビ・フジテレビ系全国ネット)
仕事がなくなった“2時間サスペンスの帝王”を、リアル“2時間サスペンスの帝王”船越英一郎が演じる!
【テイオーの長い休日】は、かつて“2サスの帝王”と異名を取った熱護大五郎(船越英一郎)が、事情があって業界を追われた元敏腕マネージャー(戸田菜穂)と共に人生のリベンジに奔走するヒューマンコメディーです。
船越さんは制作発表の場で「セルフパロディーは役者としては幸せなのですが、同時に暴挙とも言える。使い古された俳優を面白がってくれて、これは制作の皆さんから受け取らせていただいたラブレターだと思いました」と語っています。
この記事では、【テイオーの長い休日】の全話あらすじ&ネタバレを最終回までお届けしていきます。
【テイオーの長い休日】のあらすじ・ネタバレを最終回まで
【テイオーの長い休日】のあらすじ・ネタバレを最終回までまとめていきます。
【テイオーの長い休日】第1話のあらすじ
俳優の熱護大五郎(船越英一郎)は長い休日の真っただ中である。かつては“2時間サスペンスの帝王”と異名を取っていた彼だが、テレビ局が2時間ドラマの制作から撤退したためにもう1年以上仕事がないのだ。
そんな熱護を3人の子を抱えるシングルマザー吉田ゆかり(戸田菜穂)がマネージメントすることになった。だが、偏屈な熱護の言動にゆかりは振り回されてしまう。
一方熱護は、ゆかりの亡き夫・康介(大橋彰(アキラ100%))が残した洋食店で起こった不審火騒ぎに興味を抱き、なぜか2サスの主人公の扮装でその店に現れる。
これは、変われない男と変わりたい女が組むことで始まる再生の物語。
事務所社長の城戸(木場勝己)や付き人の萩原匠(今井悠貴)、人気俳優伊集院(白石隼也)、ライバル事務所の取締役兼マネージャー寿(前川泰之)たちも巻き込まれていく。
果たして熱護大五郎が再びスターに返り咲く日は来るだろうか!?
【テイオーの長い休日】第1話のネタバレ
熱護大五郎(船越英一郎)はかつて“2時間サスペンスの帝王”と呼ばれたベテラン俳優だが、放送局が2時間サスペンスを制作しなくなってしまった今、1年以上仕事がない。
そんな熱護の事務所オリプロにマネージャー志望の吉田ゆかり(戸田菜穂)が面接にやってきた。
ゆかりは3人の子を持つシングルマザー。7年前まで大手タレント事務所の敏腕マネージャーとして活躍していたが、ある事情で業界を追われていた。
熱護はマネージャーは自分が決めると言って相手にしないが、ゆかりは昔からファンですと言って食い下がる。しかしゆかりが見ていたのは熱護の昔のドラマばかりだった。
熱護からは不合格を言い渡されるが、城戸社長(木場勝己)は、1週間以内に仕事を取ってきて熱護がそれを受けたら採用という条件を出す。
ゆかりの末の息子理輝(平野絢規)が、熱護に「おかあさんを助けてほしい」とお願いし、自分の家に連れてくる。理輝の姉陽向(宮下結衣)と兄の悟(石原颯也)、そしてゆかりも帰宅。
ゆかりは熱護に自分たちの事情を話した。
洋食屋を営んでいた夫が3年前に他界してその店をゆかりが継いだのだが、客足は遠のいていた。
その上、地域の再開発で立ち退きの話が出るようになってから何者かによる嫌がらせが続くようになっていた。最近店が不審火でボヤ騒ぎになり、オーナーから損害賠償を求められている。
ゆかりはお金が必要になりマネージャーに復帰しようとしたのだ。
熱護はゆかりの家のボヤ騒ぎになった場所を撮影した写真を親しい美術スタッフに見せたところ、これは家の中からの出火だと教えてもらう。
さらにかつての主演ドラマ「火災調査官遠藤萌」の衣装に身を包んだ熱護は、遠藤萌になりきって家の中の調査を始める。
熱護は火災の原因を突き止めることができた。シロアリが分電盤に浸食して、そこに溜まった死骸や糞によって電力がショートしたというのが真相だった。
また、熱護の付き人萩原匠(今井悠貴)が熱護に頼まれて深夜にゆかりの家を見張った結果、嫌がらせをしていた者たちを捕まえることができた。オーナーがゆかりたちを立ち退かせるために人を雇ってやらせていたのだった。
ゆかりは、子どもたちを守るため、改めて自分自身を活かせるマネージャーの道を選ぶことに。
熱護を、自分の手で返り咲かせたいと熱く語るゆかり。
熱護はマネージャーをするならうちに住んで自分の世話をするように言う。
ゆかりは子どもたちを連れて熱護邸で暮らすことになった。
第1話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第2話のあらすじ
元2時間サスペンスの帝王こと熱護大五郎(船越英一郎)のマネージメントをすることになった吉田ゆかり(戸田菜穂)は、マネージャーとして雇ってもらう条件として熱護の家で3人の子供たちと一緒に同居生活をすることになった。
「1か月でマネージャーとしての結果を出せ」と熱護に言われているゆかりは、以前担当していた人気俳優・伊集院大樹(白石隼也)の伝手で、超人気刑事ドラマのゲスト主役の話を持ってくる。
しかし熱護は「この本は欠陥品だ」と脚本に納得せず、脚本家の柏木美遊(工藤遥)と直接話したいから脚本打ち合わせの会議に行くと言い出す。ゆかりは熱護を何とかなだめて、代わりに脚本打ち合わせを見学させてもらうことに。
そこにはプロデューサーに言われるがまま台本を直す柏木の姿があった。
作り手として本当に大事なものは何か。
熱護大五郎はかつて演じた天才外科医のごとく、業界の病巣を摘出することができるだろうか。
【テイオーの長い休日】第2話のネタバレ
元2時間サスペンスの帝王こと熱護大五郎(船越英一郎)のマネージメントをすることになった吉田ゆかり(戸田菜穂)。
「1か月で結果を出せ」と熱護に言われたゆかりは、以前担当していた人気俳優・伊集院大樹(白石隼也)の伝手で、超人気刑事ドラマのゲスト主役の話を持ってきた。
ところが、脚本を読んだ熱護は、筋もキャラもブレブレで感情移入できないと納得せず、脚本打ち合わせに自分も出ると言い出す。
ベテラン俳優の熱護が来たらみんなが委縮するからとゆかりが代わりに脚本打ち合わせの会議を見学させてもらいに行くと、そこにはプロデューサーから一方的に言われるがまま脚本を直す新人脚本家柏木美遊(工藤遥)の姿があった。
予算の都合でどんどん変えられていく脚本。
心身ともにダメージを受けている柏木をゆかりは飲みに連れて行くことにする。
ところが、熱護が先回りしてゆかりたちの行く店を貸し切りにしていた。
柏木は熱護とゆかりに不満を訴える。予算削減の使命を帯びたチーフプロデューサーが来てからというもの、予算や視聴率を考えず面白いものを作ろうというこれまでの現場の空気が一変してしまった。
話している途中で柏木は急に具合が悪くなり背中をおさえて辛そうになる。
精神的なものなので心配いらないと言う柏木だが、その様子を見て熱護は何か思い当たることがありそうだった。
柏木は、書きたいものが書けなくなってもチャンスを失いたくなくて言われるがまま脚本を直している今の自分はただの書記係だと自嘲する。
そんな柏木に「君とは仕事できない」と熱護はその場から去ってしまった。
熱護は親しい美術スタッフから柏木の書いた初稿を貸してもらって読み、その素晴らしさに感動する。
その一方、かつて外科医役を演じていた時の経験から柏木の病状を気がかりに思い詳しく調べ内臓疾患ではないかと考えて、ゆかりに柏木を病院へ連れて行くよう電話する。
ちょうどその時ゆかりの目の前で柏木が倒れてしまった。急性腎盂腎炎で命の危険もある状態だった。
病室で熱護は言う。
「立場が弱いからと言いなりになっていたらいつまでも自分のやりたいことはできない。いつかなんてない、分岐点は常に今だ」
入院中の柏木が不在のまま、最終的な脚本が決定しそうな会議の場に、白衣姿の熱護が現れる。
「闇の外科医、ジャック小笠原です」かつて熱護が演じた人気シリーズの主役だ。
ジャック小笠原(熱護)は柏木が直した30稿以上の脚本をすべて読んだ上で、この脚本は予算やスケジュールの都合で直しを重ねた結果感情移入できない脚本になってしまっていると指摘する。
そこにリモートで柏木から、元々描きたいと思っていた内容の脚本を皆に届けたという連絡が入った。
演出家は承諾するが、チーフプロデューサーは予算がないのでその設定ではできないと言う。
その時、ジャック小笠原(熱護)は告げるのだった。
「それなら一番お金を食っている部位を摘出すればいい。外科的な判断です」
高額なギャラの熱護が降板することで予算の問題が解決され、また柏木の当初の設定どおりゲスト主役を若い女性に戻すことができたのだった。
第2話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第3話のあらすじ
熱護大五郎(船越英一郎)はせっかくマネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)が取ってきた人気ドラマ出演をふいにしてしまった。
その後テレビ局に売り込みに行っても仕事が決まらず、オファーが来るのは熱護にNGと言われているバラエティ番組で、ゆかりは困っていた。だが、ふとバラエティ番組内で放送される再現ドラマならば熱護もOKするのではないかと思いつく。
最初は渋っていた熱護だったが、ドラマ志望でくすぶっているバラエティ番組のディレクター豆原(市川知宏)に才能の片りんを見いだし、豆原を監督に指名して再現ドラマに出演することに。
そんな中、ゆかりの長女・陽向(宮下結衣)が友人関係で悩んでいることが分かった。
熱護が、夢の途中でくじけそうな豆原と陽向に伝える大切なこととは。
【テイオーの長い休日】第3話のネタバレ
元2時間サスペンスの帝王熱護大五郎(船越英一郎)は、マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)がせっかく取ってきた1年1カ月ぶりの仕事を自ら降板した。
テレビ局に売り込みに行くのだがなかなか仕事が決まらず困ったゆかりは、旧知の仲のプロデューサー有田和仁(岩本淳)が担当する超人気バラエティ番組「すっきり、ジャパン」の再現ドラマに熱護を使ってもらうことを思いつく。
10年前に亡くなったプロゴルファー青井亘選手が難病で入院中に病院で出会った少年と復活の約束をし、見事優勝して少年を勇気づけた実話の再現ドラマだ。
始めは拒否していた熱護だったが、ゴルフのトレーナーをつけることと、豆原ユータ(市川知宏)を担当ディレクターにすることを条件に出演を受け入れる。熱護はゆかりから渡された「すっきり、ジャパン」の再現ドラマDVDをすべて見て豆原の演出を気に入ったのだった。豆原は元々ドラマ班だったが、演出のこだわりが強く予算を守れないためドラマ班からバラエティ班に異動させられた人物だった。
一方、ゆかりの長女陽向(宮下結衣)は悩みを抱えていた。4人のダンスチームでコンテスト出場を目指していたのだが、メンバーのダンスにダメ出しばかりしていたため、関係性が悪くなっていたのだ。
熱護は陽向に声をかける。
「何かを表現するってのは良いよな。最高だ。それがお前にはダンス、俺には芝居だ」
「お前さんはなんでダンスしているんだ?」
陽向はうまく答えることができない。
ゆかりは、陽向からダンスチームは解散したと聞いて、みんなであんなに楽しそうに踊っていたのにとショックを受ける。
豆原はスタッフたちとの打ち合わせでも身が入らない様子。同期のライバルは「ドラマアカデミー監督賞」を受賞していて、本来ドラマのディレクターをやりたい豆原は落ち込むばかり。
そんな豆原に、熱護は彼がこれまで演出した再現ドラマを具体的なシーンをあげて称賛する。
自分が撮影したものを全部見てくれたのかと驚く豆原。
自分のやり方を貫き妥協しない意志を持っていることはクリエイターとして一番大切なことだが、最近の豆原の作品は適当な映像を切り取って繋ぎ合わせているだけ、クリエイター魂はどこへ行ったのかと問う熱護。
「スタッフは自分たちの本気を引っ張り出してくれる演出家を常に求めているんだよ」
その言葉に心を動かされる豆原。
後日、会議で熱のこもった演出プランを語る豆原の姿があった。
熱護は、有田から難病の少年役を演じる子役(大城龍永)とそのモデルとなった石川光(渡辺優哉)を紹介された。
今はすっかり元気になった光は、「青井選手が逆転優勝を決めた試合後、力強く握ってくれた手のひらの感触は一生忘れることはありません」と言う。
自分の手をじっと見ていた熱護はふっとどこかへ出かけて行って、撮影当日になっても姿を現さない。このままでは放送に間に合わないと皆が心配したその時、プロゴルファー姿の熱護が華麗に登場した。
豆原ディレクターは、ホールインワンのシーンを何カットかに分けて撮影するつもりだったが、熱護の「一発勝負で!」という意見に従ってワンカットをカメラ三台で同時に撮影することに。
スタッフの意気も揚がり一同が青井選手(熱護)のショットに集中する。
見事にホールインワン!撮影は大成功だった。
挨拶に来た光が熱護と握手すると、その手のひらが当時の青井選手と同じようにマメだらけであることに驚く。
豆原も熱護に感謝した。「これからも皆と一緒に妥協せず自分のやり方を貫いてみせます」
スタッフそれぞれと嬉しそうに握手して回る熱護。
撮影現場に見学に来ていた陽向は、みんなが最高の仕事をしている様子や熱護からもらった言葉を受け止めて、自分自身に改めて向き合う。
「これまで頑張ってこられたのはみんなで踊るのが好きだったから」「またみんなと踊りたい」
チームの3人に心から謝って、また4人で踊ることになった陽向の顔は最高に輝いていた。
豆原は改めて熱護に感謝の電話をかけ、自分のやりたい道のために一から頑張る決意を伝える。
熱護はその気持ちを称え、今回のギャラは青井基金に全額寄付したいと申し出るのだった。
第3話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第4話のあらすじ
再現ドラマのゴルファー役でホールインワンを決めた熱護大五郎(船越英一郎)は、地元の食堂で店長の日置(河相我聞)たち商店街のグループからゴルフに誘われていた。
熱護はその店で商店街の盗難事件についての話を聞く。
ある日、マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)の長男・悟(石原颯也)を警官が訪ねてきた。
何やらトラブルに巻き込まれているようだったが、悟は何も語らなかった。
悟はある苦悩を抱えていて、父・康介(大橋彰(アキラ100%))に相談したかったのだが、父はもうこの世にいない。
熱護は、悟が盗難事件と関わっているのではと考えて、悟を食堂に連れて行く。
思い出のメンチカツの味と胸に残る言葉。残された者たちが前に進んで行くための物語。
【テイオーの長い休日】第4話のネタバレ
熱護大五郎(船越英一郎)は、プロゴルファーを演じた再現ドラマが好評で、地元のひおき食堂で商店街の人たちからゴルフコンペに是非参加してほしいと頼まれていた。
店主の日置智典(河相我聞)が運んできたメンチカツ定食を食べてその味に満足する熱護だったが、マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)の長男悟(石原颯也)はほとんど食べていないことに気づく。
日置の息子の健太(川口和空)は悟の中学の友達だった。
商店街の店主たちが、最近ロードバイクの窃盗事件が多発している話をしていた。
日置もロードバイクを盗まれた被害者のひとりだった。
ある夜、突然熱護の家に警官が訪れる。ロードバイク盗難事件の現場カメラに悟が映っているので話を聞きたいと言うのだ。
ところが悟は家にいなかった。父の康介(大橋彰(アキラ100%))が生前営んでいたキッチンぶらぼーにひとり来ていたのだった。
料理人になるのが夢の悟に「今度メンチカツを美味しく揚げるコツ教えてやるよ」と約束した父のことを思い出していた。
そこへ熱護がやってくる。熱護は悟を励まそうとしたが言葉が続かない。
学校に行けず自室に閉じこもっていた悟を、熱護は連れ出してひおき食堂へ出かけた。
熱護は、店主の日置に頼んで厨房に入らせてもらい見事な腕前で洋食を次々と作っていく。
悟は熱護に言われてホール係や皿洗いなどの仕事をすることに。
慣れないながらも一生懸命に働く悟だった。
萩原匠(今井悠貴)の調査で、盗難事件で盗まれたロードバイクがバラバラのパーツでネットオークションにアップされていることがわかった。
ある日熱護は超高級ロードバイクを買って、商店街の店主たちとゴルフのレッスン場に出かけた。
すると何者かが駐輪場に現れ、ロードバイクのチェーンロックを切ろうとする。
それは健太だった。
健太を庇う意味がなくなった悟は、経緯をようやく話す。
3年前クラスでいじめにあっていた健太を守り切れなかった悟は、中学で再会して仲良くするうちに健太がまだ悪いグループからいじめられていてロードバイクを盗むよう命令されていることを知る。
今度こそ健太を助けたいのにどうすればよいかわからず悟は苦しんでいた。
「ここからが大人の出番だ」熱護はすっと立ち上がって部屋を出ていく。
ゆかりは日置に健太のことを話しに行く。
熱護は自分のロードバイクについては不問に付すと言っているし、世話になった警察監修の元刑事に相談に乗ってもらうようにしたから安心だと伝えた。
日置は、健太が小学校の頃からいじめにあっていたことを知らなかった。
ゆかりは、自分の息子の悟について話し、日置を励ます。
帰って来た健太が日置に謝ると、日置も気づいてやれなかったことを謝るのだった。
「守ってやる、父さんが。何があってもお前のことを」
熱護の招待で、キッチンぶらぼーに来たゆかりと3人の子どもたち。
そこへ現れたのはかつて熱護が主演したドラマ「孤独の料理人・鯵野滑郎」の鯵野滑郎だった。
美味しいメンチカツを作ってくれたのだが、やはりこれは父の味ではないと言う一同。
熱護は、悟に言う。
「お父さんと同じ味を再現できる人間がいるとしたら悟、お前だけだ」と。
第4話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第5話のあらすじ
吉田ゆかり(戸田菜穂)のマネージメントのおかげもあって、熱護大五郎(船越英一郎)の付き人兼若手俳優の萩原匠(今井悠貴)には順調に仕事のオファーが来るようになっていた。
ところが、そんな匠を大手事務所トレランスの寿が引き抜こうとしていた。
大作映画の大きな役を用意していると言う。
慕っている熱護への思い、世話になっている事務所への思い、自分自身への自信の無さなどで迷い悩む匠。
ゆかりは古巣のトレランスへ出向き、寿の真意を確かめた。
一方、熱護はトレランスの人気俳優伊集院大樹(白石隼也)に会って、あることを頼む。
そして法服を身にまとった熱護は、匠の移籍問題についての審議を行うことに。
その中で、ゆかりが7年前にトレランスを辞めた理由も明らかになる。
熱護の考えは。そして匠の決断は果たして…!
【テイオーの長い休日】第5話のネタバレ
元2時間サスペンスの帝王こと熱護大五郎(船越英一郎)は相変わらず長い休日を過ごしているが、付き人の萩原匠(今井悠貴)は、マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)の営業の力もあって少しずつドラマなどへの出演が増えてきていた。そんな匠を、匠の友人の人気俳優伊集院大樹(白石隼也)が所属する大手事務所トレランスが引き抜こうとしていた。それはトレランスの専務寿彰(前川泰之)の独断で、現在の事務所オリプロからトレランスに移籍すれば、匠を大作映画「REVENGE OF OCEAN」の伊集院の相手役に起用すると言う。
それを知った熱護は、大手事務所には仕事が集まりチャンスが増えるのだからためらう理由はないと言う。
匠は、自分に自信が持てず、不安と迷いの中にあった。
そんな時何も知らない母親から、たまたま電話がかかってきた。
母親は「仕事は大きさで選んじゃいけんよ、人で選びなさい。自分を育ててくれた人への感謝を忘れんように」と言う。
熱護はゆかりに、マネージャーは暗がりの中の松明みたいなものだと話す。
「君が迷えば匠も迷う」
ゆかりはトレランスの寿を訪ねて、真意を聞いた。
俺がここで育ててやると寿は言うが、ゆかりは信頼できない。
「お前みたいな危険な奴に任せておけない、7年前伊集院の才能も潰しかけたんだから」と寿は言う。
一方、熱護は伊集院を呼び出してある頼みごとをする。
熱護はかつて自分が演じた作品「魂の裁判官 大岡裁」の大岡裁の扮装になり、匠、ゆかり、城戸太一社長(木場勝己)、デスクの藤本千春(久保田磨希)を事務所に集めて「萩原匠の移籍問題に関する審議」を行うことに。
ひとりずつ、匠の移籍に賛成か反対かを聞いていく大岡。
千春は感情的にも事務所の経営的にも残留希望だと言った。
社長は匠の意志を尊重すると繰り返す。
ゆかりは基本的には移籍に賛成だが、正直不安だと言う。
大岡は、ゆかりがトレランスのマネージャーをしていた時のことが今回の移籍問題の発端となったのではと言って証人を呼ぶ。トレランスの伊集院だった。
7年前、何があったのかを伊集院は話す。
新人俳優の伊集院を担当していたゆかりは育成に一生懸命だったが、当時の伊集院はそれをうるさく思い周囲に愚痴を言うようになった。
すると業界内にゆかりに関する怪文書がばらまかれる。
ゆかりは伊集院に対するパワハラがあったと捏造されて解雇されたのだった。
申し訳なく思う伊集院。
彼の新しい担当マネージャーは、ゆかりの同期の寿彰だった。
今回もまた寿が自分から大切なものを奪っていくのではと不安なゆかり。
大岡は伊集院に、ゆかりの話を聞いた上で、今回の映画出演をどう思うか聞いた。
伊集院は何よりも自分が匠と一緒にやりたいし、うちに来ればチャンスの数は圧倒的に増えると、澄み切った目で答えるのだった。
ゆかりは、当時相手に良かれと思って暴走してしまったのも確かで、それ以来人とぶつかることが怖くなってしまったけれど、オリプロに来てからは人や自分をもっと信じてもいいんじゃないかと思うようになった、と話す。
ゆかりは伊集院に匠をよろしくと頭を下げるのだった。
大岡は重々しく判決を告げる。「主文。俳優、萩原匠の出処進退は…自分で決めなさい」
匠はオリプロに残ると告げるが、熱護は匠の出した答えに納得しなかった。
道場で乱取りをしながら激しく心をぶつけ合う二人。
「お前はもう大丈夫だ。匠、こんな老いぼれから学ぶことなんてもう何にもないぞ。とっとと出てけ」
ゆかりは匠を連れてトレランスへ向かった。
第5話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第6話のあらすじ
萩原匠(今井悠貴)がトレランスへ移籍し、俳優は熱護大五郎(船越英一郎)だけになったオリプロ。そんな中、吉田ゆかり(戸田菜穂)は匠と人気俳優・伊集院(白石隼也)のW主演映画に、熱護を売り込んでいた。脚本を読んでどうしても熱護に出演してほしいと思ったのだ。
匠のバーター仕事など断るだろうとは思ったが、なぜか熱護は出演を快諾。
ゆかりの“絶対に降ろさせない”戦いが始まる!
映画を企画したトレランスの寿(前川泰之)は、熱護に対して当たりが強い。
ゆかりは、熱護を怒らせて降板させるつもりだと思いヒヤヒヤするが、なぜか熱護は冷静で穏やか。むしろ、トレランス所属の伊集院が寿への不満を爆発させてしまうことに。
ところがクランクインを直前に控えたタイミングで、突然寿が更迭されてしまう。
【テイオーの長い休日】第6話のネタバレ
萩原匠(今井悠貴)が大手事務所トレランスに移籍後、オリプロに唯一所属する俳優になった熱護大五郎(船越英一郎)だが、相変わらず新しい仕事が来ない。
マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)は、人気俳優伊集院大樹(白石隼也)と匠がW主演する大作映画「REVENGE OF OCEAN」に熱護を出演させてくれるように、企画をしたトレランスの取締役寿彰(前川泰之)に頼む。脚本を読んで、この役は熱護にぴったりだと思ったのだ。
匠のバーターは嫌がるだろうと思ったが、意外にも熱護は快諾。原作の初版本を取り寄せてくれとゆかりに頼む。
映画「REVENGE OF OCEAN」の顔合わせに寿は遅刻してきた。そればかりか、映画の主人公の名前「君島」を「鮫島」と間違えたり、台本読み合わせで匠と熱護だけに何度もダメ出しをしたり。
ゆかりは、熱護を怒らせて降板させるつもりなのだと気が気でない。
プロデューサーと監督が大作映画のわりに若過ぎるのも、寿が自由に動かせる人材だからではと想像した。
ゆかりの心配をよそに、熱護は終始穏やかで冷静だった。
伊集院は、映画の取材が詰め込まれ、学園祭のイベントまであることに不満の様子。
そんな時、熱護は伊集院と匠を家に呼び出し映画の決起集会を開く。
酔った伊集院は寿への不平不満が止まらなくなる。
熱護は「役者という仕事についてもっと真剣に考えるべきだ」と厳しく言う。
熱護の言葉は伊集院と匠の心に響いて翌日のリハーサルは熱を帯びた良いものになり、いよいよクランクイン目前となった。
ところが突然寿が社長に呼び出される。寿が会社の内部情報をネットニュースに流させていたことが明るみになったのだ。寿が企画した映画「REVENGE OF OCEAN」は制作中止になる。
「REVENGE OF OCEAN」の撮影予定地だった場所に寿と匠、伊集院、ゆかりが呼び出された。そこへ熱護がやってくる。過去に演じた船長役「港航」の扮装で。
熱護は寿がこの映画に心血を注いできたことを鋭い洞察力で見抜いていた。
原作の主人公は初版でだけ鮫島という名前だった。寿が読み合わせの時に「君島」を「鮫島」と言い間違えたのは、初版本を読みこんでいたからだった。
若い監督とプロデューサーを起用したのも、この映画に打ってつけの経験を持つ人材だったから。
俳優へのダメ出しもすべて作品のためだった。
寿は、実績も信頼も得ている同期のゆかりにずっとコンプレックスを持っていた。
若い時からずっとゆかりに負けて、今回は会社の覇権争いにも負けて、敗者は去るのみだと言う寿。
だが、熱護は寿が伊集院のためを思って学園祭の仕事や他の仕事を入れていることを知っていた。
ゆかりが発掘して出させた芽を、寿は枯らすことなくさらに育てて大輪の花を咲かせることができる。
「今は一旦停泊して、新たな船出の時を待てばいい、情熱を持ち続けて待てば必ずその時はやってくる」と力強く寿に伝えるのだった。
寿が社長に謝罪と懇願をしたおかげで、映画の企画は白紙にならずまたいつか同じメンバーで実現する日を目指せることになった。寿は、新人発掘から真摯にやり直すことに。
第6話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第7話のあらすじ
元2時間サスペンスの帝王・熱護大五郎(船越英一郎)とマネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)は少しずつお互いを理解できるようになってきていた。
ある日、熱護の事務所、オリプロの社長・城戸(木場勝己)が映画の出資詐欺にあい、オリプロは多額の負債を抱えてしまう。
そこに同じく出資詐欺にあったというIT会社の社長・北條(大浦龍宇一)が現れ、事務所の経営権を譲れと言い出す。まるで仕組まれていたような買収劇。
そんな中、城戸が倒れてしまい、熱護は城戸の入院先の病院に駆けつける。事務所を立ち上げた頃の懐かしい話をふたりでしながら、熱護はある決意をする。
「この家を手放すことにした」
驚くゆかりたちをよそに、熱護はそのまま行方をくらませてしまう。
事実無根のネット記事が出回り、ゆかりは芸能リポーターに突撃取材をされるが、熱護を信じることしか出来ない。熱護はどこに?事務所はどうなる?
そして、大物俳優・桐林藤吾がついに登場!
【テイオーの長い休日】第7話のネタバレ
熱護大五郎(船越英一郎)は所属事務所オリプロの城戸太一社長(木場勝己)から、平沢というフリープロデューサーからの話に乗って大作映画に出資することにしたと伝えられる。出資金を倍の1億円出すことでオリプロが制作委員会の幹事になり、その権限で熱護を主役に据えることにしたと。
ところが企画した平沢プロデューサーがお金を持ってドバイへ逃亡してしまった。
城戸社長は事務所をたたんで自己破産すると言う。
そんな中突然、IT会社社長の北條克臣(大浦龍宇一)が訪ねてきた。やはり出資詐欺で平沢に6千万円だまし取られていて、制作委員会の幹事のオリプロにその責任を取ってほしいと言うのだ。その後、6千万円を払えないなら、オリプロの経営権を譲ってくれと言い出す。
マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)は、最初から買収目的だったのかもしれないと疑う。
熱護は北條の名前に感じるものがあり、過去の主演作品の台本を確認する。
城戸社長が心筋梗塞で救急搬送された。
入院先に駆けつけた熱護は、ふたりで事務所を立ち上げた当時の懐かしい話をする。
熱護はオリプロが買収されるのを防ぐため、自宅を手放す決断をした。
ゆかりは、熱護が自分たちに何の相談もなく決めたことに納得できず、子どもたちも熱護のそばを離れたくないと言うが、熱護は家を出ていくように告げる。
差し押さえの札が貼られた家財を見ながら、熱護はゆかりや子どもたちとのにぎやかな時間を思い出していた。そしてそれきり姿を消してしまう。
ネットにゴシップライター高見沢綾(染谷有香)が書いた記事がアップされた。
「2時間ドラマの帝王・熱護大五郎の豪邸が差し押さえ !それにより暴かれた借金地獄。自己破産か?」
ゆかりは芸能リポーターの駒込千比呂(駒井千佳子)に直撃された。
「SNSにはカプセルホテルや公園などでの熱護の目撃情報があがっていて、自宅は競売にかけられると聞いているが」とマイクを向けられ、ゆかりは、熱護は何もやましいことはしていないと涙を流しながら訴えた。
熱護は公園で段ボールを敷いて酒瓶を枕に寝ていた。
萩原匠(今井悠貴)は尊敬する人のそんな姿を見て失望と怒りの感情を彼にぶつける。
オリプロに北條がやってきた。城戸社長が経営権譲渡契約書に判を押そうとすると、そこへボロボロの姿の熱護が入って来た。もう自分には役者としての商品価値はない、最高の役者人生だったと城戸社長に礼を言って、よろよろと部屋を出て行く。
城戸社長は北條に「気が変わった、ここは誰にも渡さない」「オリジンプロダクションは私と熱護の青春そのものだからだ」ときっぱり言う。
北條は、経営権のことは忘れる、6千万円の支払いは半年まで待つと言ってくれた。
その条件は、“熱護大五郎を役者として返り咲かせること”。
熱護の家にゆかりと子どもたちが呼ばれたが、熱護の姿は見えない。
不意に3人の男が現れた。差し押さえの家財を運び出しに来たかのように見える。
すると熱護が姿を見せた。熱護の合図で3人の男たちは差し押さえの札を次々と外していく。
3人の中のひとりは美術スタッフ東山恒三(諏訪太朗)で、差し押さえの札は美術の小道具だった。
すべては熱護が仕組んだ大芝居だったのだ。
熱護は、最初に北條がオリプロに来た日、過去に主演したドラマの台本を見て、北條がキャストのひとりだったことを確認していた。
若い頃役者を志していた北條は、父親の家業を継いで社長になってからも業界に未練が残っていたのだろう。それに気づいて仕組んだ熱護の大芝居が北條の気持ちを変えたのだった。
さて、ある日、ハリウッドから桐林藤吾(大和田伸也)が凱旋帰国した。
第7話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】第8話のあらすじ
多額の負債を抱えたオリジンプロダクション。そんな中、熱護にビッグなオファーが舞い込む。アメリカの配信大手の有名監督、ジョディ・ハリス(太田緑ロランス)が日本とアメリカ共同製作で2時間サスペンスを撮るというのだ。ただし主役はオーディションで決めるという。その座を争うのは熱護の宿敵、大物俳優の桐林藤吾だった。日本を代表するベテラン俳優のガチンコ対決。お互いの意地がぶつかり合うオーディションが始まる。
そんな中、吉田ゆかり(戸田菜穂)は萩原匠(今井悠貴)からある話を聞き、熱護の台本部屋にひそかに入る。そこにあるものには、熱護が今のように面倒くさい性格になった理由が隠されていた。
「俺を誰だと思っている。熱護だ。熱護大五郎だ」
仕事のない2時間サスペンスの帝王と、変わりたい事情を抱えた元敏腕マネージャーの凸凹バディの物語、ついに最終話。果たして熱護は、長い休日を終えることができるだろうか?
【テイオーの長い休日】第8話のネタバレ
詐欺に遭い多額の負債を抱えた熱護大五郎(船越英一郎)の事務所オリジンプロダクション。そんな中、熱護のマネージャー吉田ゆかり(戸田菜穂)が、ビッグな話を持ってくる。アメリカの配信大手ネットスフィンクスの有名監督ジョディ・ハリス(太田緑ロランス)が2時間サスペンスを制作し世界中に配信するのだと言う。その作品の主役の座をめぐって、熱護は宿敵桐林藤吾(大和田伸也)とオーディションで争うことになった。どちらが刑事役でどちらが犯人役かをジョディが決定する。事務所の借金返済のためにも主役の刑事役をゲットしてほしいゆかり。
熱護と桐林は、オーディション会場で30数年ぶりに再会した途端に火花を散らし、審査中も子どものように喧嘩してしまう。
ゆかりは、熱護に何故桐林と仲が悪いのかを聞くが答えてくれない。このままでは現場が崩壊してしまう。
ゆかりはトレランスのマネージャー寿彰(前川泰之)を呼び出して、熱護と桐林の関係について何か知っているかを聞く。しかし寿も知らなかった。
寿は改めて7年前の自分の所業をゆかりに謝罪して、これからは良きライバルとして切磋琢磨したいと言う。ゆかりは快く受け入れた。お互い熱護の影響で変わったよねと笑い合う二人。
オーディション二日目。
かつて熱護の付き人だった萩原匠(今井悠貴)がジョディに伴われて見学にやってきた。匠もこのドラマにキャスティングされたのだった。
ゆかりが桐林のプロフィールを調べている隣で、匠は、桐林が大ブレイクしたドラマ「アーバン・ダイバー」のタイトルを見て、熱護の台本部屋でその台本を見たような気がすると言う。
でもそのドラマに熱護は出ていないし、ライバルの主演作品の台本を持っているのはおかしいとゆかりと匠は不思議に思う。
ゆかりと寿は、熱護と親しい美術スタッフ東山恒三(諏訪太朗)を訪ねて話を聞いた。
東山の話によると、熱護と桐林は高校の同級生で親友だった。熱護が演劇部の部長で桐林が副部長。二人ともそのまま役者の道を志したのだった。20代後半までは大手事務所に所属していた熱護のほうが売れていて、桐林はあまりぱっとせず役者をやめて実家の家業を継ごうか悩んでいたそう。だが桐林は「アーバン・ダイバー」の主役オーディションに受かってから超売れっ子になった。東山は、同じオーディションを熱護も受けていたと言う。
ゆかりは、ひそかに熱護の台本部屋に入って「アーバン・ダイバー」の台本を探し出した。
最終審査のエチュード(即興劇)で熱護も桐林も素晴らしい演技を見せる。オーディションの結果は撮影地の崖でジョディから発表され、主役の刑事役は熱護が射止めた。桐林はメインゲストの犯人役に。
クランクイン当日、ゆかりは、撮影を待っている桐林のところへ行き、熱護の部屋にあった「アーバン・ダイバー」の台本を見せる。熱護の書き込みがびっしりある台本を見て、桐林はやっぱり主役は熱護だったのかとつぶやいた。桐林は、オーディションに落ちたら役者を辞めるつもりだと熱護に打ち明けたことで、熱護が自分を気遣い主役を譲ってくれたのではないかと考え、それ以降、熱護との関係をこじらせてしまったのだった。しかしそれを聞いていた熱護は、自分が所属していた大手事務所と揉めて飛び出しただけだ、主役を譲ったんじゃない、お前に託したんだと話す。ゆかりは、二人とも相手を思い遣ってのことだったのだから喧嘩する必要はなかったのだと言う。
ついにクランクイン。熱護と桐林の圧巻の演技に感動したジョディは演技プランを変更したいと自ら崖の上でカメラ位置を指示するが、バランスを崩して足を滑らせ落下しそうになる。
熱護と桐林はジョディを助けた結果、自分たちが怪我をして入院してしまった。
代わりにトレランスの人気俳優伊集院大樹(白石隼也)が単独主演をすることに。
また一緒に芝居をやりたいなと話す熱護と桐林だった。
オリプロ唯一の俳優が入院してしまって先行き不安なオリプロだったが、映画出資金1億6千万円を持ち出した平沢が捕まった知らせが。ただ半分は使い込んでいた。
一方、6千万円の返済を迫っていた北條克臣(大浦龍宇一)は、熱護の仕事が決まるまで待ってくれることに。
熱護が退院して来た。そして匠もトレランスを辞めてオリプロに戻って来た。
ゆかりと3人の子どもたちは、熱護の家を出て、近所に引っ越すことになった。
ゆかりは、熱護の性格が極端になったのは、桐林とのこじれた関係がきっかけだったのではと言う。
時代錯誤で何か役を演じないと本音を言えない面倒くさい人だけれど、困っている人や泣いている人を見ると動かずにはいられない。不器用な優しさで沢山の人を救ってきた熱護。
「だからあなたは、今のままでいてください」とゆかり。
「言われるまでもない。誰に向かって言ってるんだ。俺は熱護だぞ、熱護大五郎だ!」
第8話の詳しいネタバレはこちら↓
【テイオーの長い休日】の最終話までの展開予想&最終話後の振りかえり
★気になるポイント
1.毎回熱護大五郎が2時間サスペンスばりに事件を解決するシーンが見られる?
→「火災調査官・遠藤萌」「闇の外科医・ジャック小笠原」「魂の裁判官 大岡裁」「船長港航の航海日記」など、かつて熱護が演じた役柄に扮して事件や人々の悩みを解決する姿は本当に格好良かったです。それぞれが特定分野のスペシャリストだからこそ言える台詞で、説得力がありました。
またそれは『火災調査官・紅蓮次郎』『外科医・鳩村周五郎』『家栽の人』『新船長の航海事件日誌』という、船越さん自身が主演した作品のセルフパロディだったのも楽しい仕掛けでした。
「プロゴルファー赤城輝夫の事件簿ショット」「孤独の料理人・鯵野滑郎」というこのドラマのオリジナルキャラも最高でした。特に鯵野滑郎のネーミングセンスが大好きです。
登場シーンに流れる胸躍る音楽と、熱護がキャラの名前を繰り返した後で誰かが「2回言った!」とつぶやく様式美の素晴らしさ。
2.吉田ゆかりが業界を追われた事情とは?
→7年前、当時新人俳優の伊集院大樹のマネージャーだったゆかりが一生懸命に指導や注意をしていたことを伊集院はうるさく思い周囲に愚痴を言うようになってしまいました。
寿がそれを利用して、パワハラがあったという怪文書を業界内にばらまいた結果、ゆかりは伊集院に迷惑をかけたくなくてトレランスを去ることに。
3.ライバル事務所取締役の寿彰と吉田ゆかりの因縁とは?
→寿は一方的にゆかりにコンプレックスを抱いていて、捏造で事務所から追い出してしまいました。
7年経って自分自身が事務所での権力を失った時に熱護からもらった力強い言葉で目を覚まし、初心に帰って真摯にマネージャーの仕事に取り組むことにします。
最終話で、心からゆかりに謝り、ゆかりも快くそれを受け入れました。
4.偏屈な熱護大五郎と彼に振り回されるマネージャー吉田ゆかりの絆は深まっていくのか。
→熱護は、細やかに心を配るゆかりをうるさく思うような発言をしていましたが、次第に彼女を心から信頼するようになっていく様子がよく伝わってきました。
そしてゆかりは熱護の言動を丁寧に見ているからこそ、「時代錯誤で何か役を演じないと本音を言えない面倒くさい人」「でも、困っている人や泣いている人を見ると動かずにはいられない」と熱護のことをよく理解できているのだと思います。
帝王熱護と敏腕マネージャーゆかり。名コンビがまた見られますように。
5.熱護大五郎と周囲の人々はお互いに影響し合って最後それぞれの成長が見える?
→熱護はその不器用な優しさで、沢山の人を救ってきました。
熱護と関わることでゆかりはますます頼もしくなっていきましたし、ゆかりの子どもたちも、悩みを乗り越えどんどん明るく生き生きした表情になっていきました。
匠も熱護と真摯に対峙することで自信にあふれたよい顔つきになりました。
伊集院は俳優としての在り方を学び、寿は過去を反省して一からやり直す決心ができました。
脚本家の柏木も、豆原ディレクターも、北條社長も、ゴシップライターの高見沢でさえも、熱護から学んだことは大きかったと思います。
長年難しい関係性だった桐林も熱護と再会してわだかまりが無くなり救われたことでしょう。
そして熱護自身も皆との出会いで沢山のものを得て、それが最終話の柔和でチャーミングな表情に表れているのだと感じました。
6.熱護大五郎は果たしてスターに返り咲けるのか!?
→最終話でも熱護の長い休日は終わりませんでした。
でもネットスフィンクスの有名監督ジョディ・ハリスをして「ヒーロー」と言わしめた我らがテイオー熱護大五郎は、やはり輝くスターです。
また活躍を見せてくれる日が来ることを楽しみに待ちたいと思います。
記事内画像出典: 東海テレビ「テイオーの長い休日」公式サイト
コメント