【テイオーの長い休日】3話ネタバレ・感想|プロゴルファーに扮した熱護(船越英一郎)が夢を後押しする!

テイオーの長い休日第3話
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3話ネタバレ・感想|プロゴルファーに扮した熱護(船越英一郎)が若い才能にアプローチ!

テイオーの長い休日】3話が6月17日に放送されました。
かつて2時間サスペンスの帝王と異名を取った熱護大五郎(船越英一郎)は、現在1年以上仕事がなく長い休日の真っただ中。
2話では、マネージャーの吉田ゆかり(戸田菜穂)が頑張って取ってきた仕事を作品のクオリティと脚本家の志を守るために降板してしまいます。

さて、3話でゆかりはバラエティ番組内で放送される再現ドラマの仕事を取ってきます。バラエティには出ないと公言していた熱護は果たしてOKするのでしょうか。
今回の熱護は、ドラマ志望のバラエティ番組ディレクターとゆかりの長女の陽向(宮下結衣)に熱護流のエールを送ります。
それでは【テイオーの長い休日】3話「妥協しない男と妥協できない少女」のネタバレ感想をお届けしていきましょう。

POINT

・熱護(船越英一郎)扮するプロゴルファー「赤城輝夫」は既存ドラマのキャラのパロディ?

・3話のゲスト、バラエティ番組ディレクター豆原役の俳優は?

・熱護は再現ドラマに出演することによって長い休日を終えることができるのか?

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【テイオーの長い休日】3話のネタバレ

熱護が再現ドラマに?

元2時間サスペンスの帝王熱護大五郎船越英一郎)は、マネージャーの吉田ゆかり戸田菜穂)がせっかく取ってきた1年1カ月ぶりの仕事を、新人脚本家が書きたい世界を実現させるために自ら降板した。熱護の長い休日は1年2カ月を越えようとしている。
バラエティ番組のオファーは来るのだが熱護はバラエティには出ないと以前から公言していて、その姿勢を崩さない。
ゆかりはテレビ局に売り込みに行くが、「熱護さんは存在感があり過ぎるから主役以外では使いづらい」と言われてしまう。

そんな時、旧知の仲のプロデューサー有田和仁岩本淳)に出会い、彼の担当する超人気バラエティ番組「すっきり、ジャパン」の再現ドラマで使ってもらうことを思いつく。熱護の存在感を活かせると思ったのだ。ついでにバーターで萩原匠今井悠貴)の仕事ももらってきた。
バラエティと聞いて激昂する熱護だったが、ゆかりは台本を渡して必死で説明する。
再現ドラマのタイトルは「余命半年のゴルファー 奇跡のホールインワン」
10年前に亡くなったプロゴルファー青井亘選手が難病で入院中に病院で出会った少年と復活の約束をし見事実現して少年を勇気づけた実話。その再現ドラマを熱護でという話だった。
ゆかりは「すっきり、ジャパン」再現ドラマの過去作のDVDも大量に渡すが、熱護は視聴者に媚びた過剰な演出の再現ドラマに出ろと言うのかと怒りが収まらない。
ゆかりの息子の理輝平野絢規)や石原颯也)が、人気の番組だから出演することで再ブレイクした俳優さんもいるしチャンスなのではと言うが、断固拒否する熱護。

テイオーの長い休日第3話すっきり、ジャパン

ダンスと芝居、表現すること

ひとりになった熱護はなんだかうなだれている様子。
そこへゆかりの長女陽向宮下結衣)がやってきて、本当は再現ドラマに出たかったの?と声をかけた。
それはすぐ否定した熱護は、陽向がダンスに夢中になっていることについて
「何かを表現するってのは良いよな。最高だ。それがお前にはダンス、俺には芝居だ」と話す。
「ねぇ熱護…さんはなんで役者をやっているの?」と聞く陽向。
「愚問だ。それは俺が熱護大五郎だからだ」とポーズをきめる熱護に、陽向は呆れて立ち去ろうとするが、「じゃあお前さんはなんでダンスしているんだ?」と聞かれてうまく答えることができない。

再現ドラマ出演の条件

熱護の事務所オリプロで、デスクの藤本千春久保田磨希)が熱護の出演NG番組を壁に張り出す。
「バラエティ番組・クイズ・街歩き・グルメ・音楽・情報・教育・ワイドショー・ドキュメンタリー」
千春は、熱護はプロゴルファー探偵ドラマ「プロゴルファー赤城輝夫の事件簿ショット」シリーズをやっていたし、赤城の衣装は青井選手をイメージしていたのにと、再現ドラマを引き受けないことを残念がる。

有田に断りの電話をしなければと思いながらかけられないでいるゆかりの元に、熱護から電話がかかってきた。「出てやってもいいぞ」
熱護が言う出演の条件は、ゴルフのトレーナーをつけることと、豆原ユータ市川知宏)を担当ディレクターにすることだった。
熱護はゆかりから渡された「すっきり、ジャパン」の再現ドラマDVDをすべて見て豆原の演出を気に入ったのだった。
豆原は元々ドラマ班だったが、演出のこだわりが強く予算を守れないためドラマ班からバラエティ班に異動させられた人物。
ゆかりが有田から豆原を紹介され挨拶していると、そこにトレランスの専務の寿彰前川泰之)が居合わせて嫌味を言う。
「本当にマネージャー復帰したんだ。どの面下げて帰って来たの。有田さん、こいつかなりやべー女なんで気をつけたほうが良いですよ」
その後ひとりになった寿はどこかに電話をする。
「オリプロの動きを調べろ」

陽向の憂鬱

熱護は豆原も共にゴルフの練習をするように言う。
「演者の気持ちがわからずに良い演出ができるわけないだろう」
華麗にナイスショットを連発する熱護と、トレーナーに付ききりでフォームを見てもらう豆原。

熱護に頼まれてゆかりが帰宅後青井選手の資料を集めていると、陽向がダンスフェスティバルの申込書にサインをしてほしいとやってくる。
ゆかりは書類を見てソロ部門での申し込みになっていることに驚く。
陽向は4人のチームでずっと練習してきたのに。
「ダンスチーム解散したから」
ひとりのほうが自由にできると陽向は言う。
みんなであんなに楽しそうに踊っていたのにと言うゆかりにイライラしてキツイ言葉を投げつける陽向。
そこへ熱護がやってくる。
「目的のためになれ合いを排除する、実に合理的な判断だ」
ひとりになると決めたからには、良い結果も悪い結果も全てひとりで受け入れる覚悟が必要だと熱護は陽向に告げた。
熱護の言うように好きにすると言って立ち去る陽向。心配するゆかり。陽向のことが気になる様子の熱護。
陽向はチームの仲間3人それぞれに厳しいダメ出しをしていた自分を思い返していた。

クリエイターとして大切なこと

スタッフたちとの打ち合わせで豆原は「いつも通り粛々とやります」と言う。「粛々ね」とスタッフ。「でも熱護さんが入り込んじゃって大変…」と話していると、そばで豆原の同期のディレクターが「ドラマアカデミー監督賞」を受賞してドラマ班の皆から祝福されていた。
複雑な表情で「おめでとう。お前は同期の星だな」と言う豆原。

落ち込みながらゴルフ練習場に来ると熱護がすでにいた。
熱護は豆原が演出したこれまでの「すっきり、ジャパン」再現ドラマについて称賛する。
具体的なシーンをいくつもあげて演出方法を褒めてくれる熱護に、自分が撮影したものを全部見てくれたのかと驚く豆原。
ああいう演出をするには周囲の摩擦が随分あっただろうけれど、自分のやり方を貫き妥協せず自分の意志を貫き通す強さを持っていることはクリエイターとして一番大切なことだと熱護は言う。
「なのに、最近の君の作品はなんだ」
適当な映像を切り取って繋ぎ合わせているだけ、クリエイター魂はどこへ行ったのか問う熱護。
豆原は、視聴者はそんなものは求めていないしスタッフもこんなめんどくさい演出家となんかやりたくないはずだと言う。
熱護は厳しく言うのだった。あのこだわりの映像を撮れたのは自分ひとりの力だと思っていないかと。
「スタッフは自分たちの本気を引っ張り出してくれる演出家を常に求めているんだよ」
その言葉に心を動かされる豆原。
そこへゆかりがスタッフたちを連れてくる。
「監督の演出プランをじっくり聞きたいそうです」
熱護がゆかりに指示したのだった。
後日、会議で熱のこもった演出プランを語る豆原の姿があった。

手のひらの感触

熱護は、有田から難病の少年役を演じる子役(大城龍永)とそのモデルとなった石川光渡辺優哉)を紹介された。
青井選手は、余命半年の中で難病の光との約束を守って奇跡のホールインワンで復活の優勝を遂げたのだった。
今はすっかり元気になった光は、「青井選手が逆転優勝を決めた試合後、力強く握ってくれた手のひらの感触は一生忘れることはありません」と言う。

赤城輝夫登場!

自分の手をじっと見ていた熱護がふっとどこかへ出かけて行ってから行方知れずになり、再現ドラマ撮影当日になっても姿を現さない。
このままでは放送に間に合わないと皆が心配したその時、赤いウェアに身を包んだ熱護大五郎、いや「プロゴルファーの赤城輝夫」が登場!
「赤城です。赤城輝夫です!」2回言って決めポーズ!
見学をしたいと言って来ていた陽向が「でもきょうって赤城輝夫じゃなくない?」とツッコむと
「その通り!」と大仰な効果音付きで青いウェアに着替える熱護。
「青井亘です!」と爽やかに挨拶。

豆原ディレクターは、設定はホールインワンだけれど何カットかに分けて撮影しますと説明したが、熱護、いや赤城、いや青井亘選手は「一発勝負で!」と。
それでワンカットをカメラ三台で同時に撮影することになりスタッフもワクワクしている様子。
打つふりだけして編集でうまくやるのではと言う陽向にゆかりは熱護さんがそんなことをするわけがないと言う。
キャスト、スタッフ一同が心をひとつにして青井選手のショットに集中する。
緊張の一瞬。
風の助けもあり、見事にホールインワン!大成功だった。

子役の大吾と硬い握手をして撮影終了。
そこへ、モデルとなった光も「熱護さんお疲れ様でした」と駆け寄ってきた。
熱護と握手した光は驚く。「同じ手だ!青井選手と同じ…!」
熱護は当時の青井選手と同じようなマメだらけの手をつくるために皆の前から姿を消してクラブを振り続けていたのだった。

全員がそれぞれの持ち場で輝く

亡くなる前に青井選手に感謝の気持ちを伝えられなかったことを悔いていた光に、熱護は言う。
「もし、青井選手が今ここにいたらきっとこう言うよ。よく頑張ったな!」
感激して涙する光。二人を見ていた陽向の目にも光るものがあった。

豆原も熱護に感謝の言葉を伝えに来た。
「これからも皆と一緒に妥協せず自分のやり方を貫いてみせます」
熱護も嬉しそうだ。
スタッフそれぞれと握手して回る熱護。
ゆかりは陽向に「見て陽向、スタッフの顔」と言うのだった。
「真剣な役者を前にしたらみんな最高の仕事をする、それを引き出すためにも熱護さんは頑張ったのね」

陽向が熱護に見学の感想を言いに行くと、熱護は
「ドラマづくりってのはな、そこに携わる全員がそれぞれの持ち場でそれぞれ輝かなければ良い作品にならねぇんだよ」と。
そして続けて、「こんな話はひとりで踊ることを決めたお前さんにはもう関係ないか。それにしても随分楽な道に逃げるんだな」と言う。
腹を立てる陽向に「なぜダンスがしたいのかその答えみつかったか」と聞く。
そして「角を矯めて牛を殺すようなことをするな」と忠告するのだった。
ゆかりとともにそのことわざを調べると「少々の欠点を直そうとしてかえって全体をダメにしてしまうたとえ」。
皆のダンスのあら探しばかりして傷つけてしまったと陽向はゆかりに言う。
「これまで頑張ってこれたのはみんなで踊るのが好きだったから」「またみんなと踊りたい」
ゆかりは心を込めて言う。
「一緒に踊るってことは心をひとつにするってことでしょう?ずっと心をひとつに踊ってきたんだからきっと大丈夫」
3人に心から謝り受け入れてもらって、またチームで踊ることになった陽向の顔は最高に輝いていた。

豆原は改めて熱護に感謝の電話をかけ、自分のやりたい道のために一から頑張る決意を伝える。
熱護はその気持ちを称え、今回のギャラは青井基金に全額寄付したいと申し出るのだった。

【テイオーの長い休日】3話のポイントと感想

熱護(船越英一郎)扮するプロゴルファー「赤城輝夫」は既存ドラマのパロディ?

1話と2話の熱護は、船越さんの過去作品の登場人物に似たキャラクターに扮しましたが、3話で扮する「プロゴルファー赤城輝夫」は船越さんの過去作品の中にはいません。
このドラマのオリジナルです。
熱護だからこそのキャラをスタッフと船越さんが相談してつくり、衣装や見せ場のシーンを決めたそうです。
再現ドラマの本番、熱護が過去に演じた人気シリーズの「赤城輝夫」としてまず赤いウェアで登場し、その後すぐ青のウェアに着替えて「青井亘です」と赤城の時とは口調も表情も変えて挨拶する芸の細かさ!

3話のゲスト、豆原ディレクター役の俳優は市川知宏

テイオーの長い休日第3話市川知宏

3話ゲストのディレクター豆原ユータ役は、市川知宏(いちかわ ともひろ)さんです。
1991年9月6日生まれ。第21回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリを受賞後芸能界入りしました。
俳優としてテレビや映画、舞台などで演技の幅を広げてきた市川さんですが、今回は「俳優に演技指導や指示を出す側」のディレクター役として制作スタッフの立場に立ってみてその大変さに気づいたと、インタビューでお話していました。
特に「スタート!」や「カット!」と声をかけるタイミングの難しさを痛感。
これまでの出演作品の監督はキャスト、スタッフの空気を読んで最適なタイミングで声をかけてくれたから芝居がやりやすかった、そうした現場の空気づくりも演出の仕事なのだと改めて思ったのだそうです。
また、熱護が豆原に語った「スタッフは自分たちの本気を引っ張り出してくれる演出家を常に求めている」という台詞は、市川さん自身の心にも強く響いたと語っていました。

熱護は再現ドラマに出演して長い休日を終えることができるのか?

今回のギャラは全額青井基金に寄付することにした熱護。
つまり再現ドラマは仕事にカウントしないと言うのでした。
熱護さんは陽向のためにこの仕事を引き受けたのではないかと匠はゆかりに言います。

ともあれ、熱護の休日はまだ続いていく…。

【テイオーの長い休日】3話の感想

熱護は頑固で偏屈でなかなか厄介な性格ですが、実は人々の才能を見出し正当に評価する目を持っていることがわかってきました。悩んでいる人がいたら、その人自身で答えを出せるようにヒントや前に進む力を与える器量もあります。かつて2時間サスペンスの帝王と異名をとった熱護は、本当に帝王の資質を持っているのかもしれません。

次回の4話は、今回の再現ドラマから繋がっていく物語です。ゆかりの長男悟が亡き父と交わした約束とは?
6月24日(土)23:40からの放送をどうぞお楽しみに。

記事内画像出典:テイオーの長い休日|東海テレビ

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