【対岸の家事】6話ネタバレ感想!人生はビュッフェ?江口のりこ片岡礼子が格好良い!

対岸の家事6話

TBS火曜10時ドラマ【対岸の家事~これが、私の生きる道!~】6話「“働かない”はダメ?人生の選択肢」が5月6日(火曜)に放送されました。

このドラマは未婚、既婚、子どもがいる人、いない人、専業主婦、ワーキングママ、育休パパと様々な立場の登場人物が出てきて、それぞれの思いがよくわかるのよね。

視聴者の共感と感動を呼んで、すごく評判が良いね。
6話は「ビュッフェと人生は似ている」がテーマ。

それでは、【対岸の家事6話のネタバレと感想のまとめをお届けします。

【対岸の家事】6話のネタバレ

社会のために復職すべき?

村上詩穂多部未華子中谷達也ディーン・フジオカ)に連れられて「仕事カムバックプロジェクト」のヒアリングを受けるために厚生労働省へ赴く。
共働きを推進する職員・瀬川橋本淳)は詩穂が美容師だったと聞き、手に職があるのに復職しないのはもったいないと言う。
自ら専業主婦という生き方を選んでいる詩穂は、社会貢献のためにも仕事をしたほうが良いのかと考え込む。

中谷の自信が揺らぎ始める

中谷は、2年の育休をとっても復職後に遅れを取り戻せると考えていて、自分は新しい時代のロールモデル(手本や模範となる人物)になるという自信にあふれていた。
仕事をしながら家事にも参加し、妻のキャリアもつぶさない、それがこれからの時代に求められる夫のロールモデルだと言う。
しかし、詩穂と別れた後、同僚の瀬川が室長に出世していることを知って焦り始めた。
第2子の出産計画のために、自分の復職と妻・樹里島袋寛子)の育休をシミュレーションするが、樹里は「理想を押し付けないで」と、夫の一方的な提案を受け付けない。

礼子と陽子、それぞれの人生

長野礼子(江口のりこ)は、社内の新人研修プロジェクトの一環で毎年開かれている「新時代のロールモデルとは?」という講演会の仕切りを任される。
礼子は営業部時代の憧れの先輩であり、会社で初めて女性管理職になった江崎陽子片岡礼子)に講師を頼もうとするが、断られてしまった。
だが、再度礼子がお願いに行くと、陽子はビュッフェランチに誘って、料理を取りながら「ビュッフェってさ、なんか人生に似てない?」と言う。
「沢山の選択肢が並んでいてどれを自分の皿に乗せるか悩むけれど全部は乗せられない、本当に必要なものかどうか吟味しないとね」と言うのだった。
講師をしてほしい理由を熱く語っても無言のままの陽子に、あきらめて下を向く礼子だったが、陽子は「営業失格」と言う。
「相手に断られた時うまくいかなかった時こそ笑顔で商談を終わらせる、前向きにクロージングすることが次に繋がる」
とかつて礼子に教えた営業の極意を言い、陽子は講師を引き受けると笑うのだった。
「可愛い後輩の頼みだもんね」
しかし上司は、子育てをしていない陽子はワークライフバランスを掲げる今の会社のロールモデルにはならないと言い、仕事と家庭を両立している礼子に講師をやってもらいたいと告げる。
しかも、陽子にはパワハラの訴えもあって、子会社に出向になるというのだった。
女性ということで理不尽な目に沢山遭いながら結婚をあきらめ休みも返上し、自分にも部下にも厳しい姿勢で仕事に邁進してきた陽子。
二人の子どもを育てながら、仕事と家事のタスクを日々必死にこなしている礼子。

詩穂と礼子と中谷のランチビュッフェ

礼子の家に詩穂と中谷がそれぞれの子どもを連れて集まり、料理を2~3品ずつ持ち寄ってランチビュッフェをすることに。
3人で話をする中、礼子が「ビュッフェと人生は似ている」という陽子の言葉を思い出して口にすると、詩穂も、ビュッフェで誰かに勝手にお皿に料理をのせられるのが嫌なのと同じで、ロールモデルという役割を勝手に押し付けられるのは違うと思うと言う。

礼子が話した講演会の言葉

礼子は講演で、「自分にとってのロールモデル」として陽子の仕事の姿勢を紹介する。
そして、「自分は誰かのロールモデルになりたいとは思わない。自分の道を進んでいるだけ。皆さんもひとりひとり違うのだから自分だけのロールモデルを見つければいい」と話す。
最後に、陽子から教わった「うまくいかない時こそ笑顔で終わらせること」という営業の極意を伝えた。
そっと後ろで見ていた陽子の目に涙が浮かぶ。
陽子の姿を見かけて後を追った礼子に、陽子はかつて礼子が結婚出産を選んだ時、寂しかったと打ち明ける。
当時は100パーセントの気持ちで祝えなかったけれど今なら言える、と心からの「おめでとう」を伝えた。
二人はエールを交わし笑顔で別れる。
陽子は滋賀県大津市で新たな道を進む。

【対岸の家事】6話の感想

「ビュッフェ」と「人生」は似てる

上司は言います。
「(陽子がロールモデルとして講演すると)結婚も出産もあきらめた代わりに出世したという誤ったメッセージを与えかねない」
「その講演は長野さんにやってもらいたいんだよ。子どもも二人いて職場復帰してこうして立派に仕事と家庭を両立している。長野さんなら子育て中の社員の相談にだって乗ってあげられる」
「時代は変わったんだよ。今、目指すべきは江崎さんじゃなくて長野さんみたいな人なんだよ」
礼子の頑張りが認められたように聞こえますが、素直に全部は受け入れられない言葉です。
誰よりも早く出社して誰よりも遅くまで仕事をし営業成績トップをとっても、女性の陽子が管理職になったのは男性陣よりもずっと後でした。
結婚の話もあったのにあきらめ、仕事に全てをささげてきたのです。
キャリアを中断せず会社に多大な貢献をしてきたのに、「時代」が変わったということで「評価」も変わっていく。
後輩・礼子は、出産して職場復帰後は営業を離れ総務部に移り、今は仕事と家庭を両立させて社内で評価されている。
ただ、礼子も陽子のようにバリバリ営業で力を発揮したい思いがあったはずです。
ワーキングママの礼子をロールモデルと評価する今の秤も、時代によってまた変わっていくのでしょうか。

そんな不確かな秤で選ばれた「ロールモデル」になんかならなくてもいいのよね。

陽子や詩穂が言ったように、「ビュッフェと人生は似ている」。
誰かに勝手に押し付けられたものではなく、自分で自分が食べたいものを選ぶ、自分が選んだ道を進む、それが人生。
対岸にいるように見える陽子と礼子ですが、仕事への誇りと情熱は同じです。
お互い、自分の選ばなかった道を歩く「もうひとりの自分」なんですね。
別れのエールを送り合った二人の笑顔はどちらも輝いていました。

江口のりこさんと片岡礼子さん、どちらもカッコよかったな。
立場や役割が違う者同士が尊重し合って生きていけたらいいよね。

それぞれの家庭に不穏な影

それぞれの家族に不穏な影があります。
詩穂自身はまだ知りませんが、何者かが彼女に怪文書を届けています。
今後、そのことを知っている礼子が詩穂を守ることになるのでしょうか。
また、詩穂の父親・岡田純也緒形直人)が詩穂のマンション付近に何度も現れていることも気になります。
石原和香西野凪沙)が虎朗一ノ瀬ワタル)にあこがれているようですが、虎朗が浮ついた気持ちになることはなない、と信じたいです。
一方、シンガポール支社で樹里が男性と親しげに並んでいるSNSを見て中谷は不安な表情をしていますね。
また、詩穂が頼りにしているベテラン主婦・坂上知美田中美佐子)に物忘れの兆候があることも気がかりです。
そして、礼子の夫・量平川西賢志郎)が鹿児島に転勤に!
礼子はどうするのでしょうか。
今後の展開が見逃せません。

【対岸の家事】6話のまとめ

詩穂は、「復職する専業主婦のロールモデル」にされそうになりました。
中谷は2年の育休後華麗に復職し自分も妻もキャリアを積む「理想の夫のロールモデル」になるつもり。
そして礼子は仕事も家事育児も頑張っている「働く女性のロールモデル」だと会社で評価されています。
誰かにとって社会にとって都合の良い役割を押し付けられるのではなく、自分で自分の道を選ぶ、そして自分が選ばなかった道を進む人を尊重する、そうやって人生を進んでいけたら良いですね。
さて、次回の展開も気になります。
7話の放送は5月13日(火曜)22時から。
どうぞお楽しみに!