映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】のキャストとネタバレ!地上波初放送はいつ?

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】のキャストとネタバレ!地上波初放送はいつ?
高橋一生主演の人気シリーズ「岸辺露伴」が映画化!そしてついにテレビ初放送!地上波でも見られるの?
キャストやあらすじネタバレと放送予定をまとめました。

目次

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】のキャスト

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】のおもなキャストと登場人物を紹介します。

  • 岸辺露伴/高橋一生、(青年期)長尾謙杜…マンガ家。ヘブンズ・ドアーという能力を持つ
  • 泉京香/飯豊まりえ…集明社の編集担当
  • 奈々瀬/木村文乃…露伴が青年期に出会った謎の女性
  • エマ・野口/美波…ルーヴル美術館文化メディエーション部職員
  • 辰巳隆之介/安藤政信…ルーヴル美術館で見つかった収蔵品の調査員。東洋美術の専門家
  • 謎の男A/池田良…「黒い絵」を狙う
  • 謎の男B/前原滉…「黒い絵」を盗んだ後、不審死を遂げる

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】のあらすじ

— ねぇ、この世で最も黒い絵って知ってる? —

岸辺露伴(高橋一生)は、青年時代に淡い思いを抱いた女性から、「この世で最も黒い絵」の話を聞く。

本物と偽物

取材で骨董品屋を訪れた岸辺露伴。描いた覚えのない色紙について指摘すると慌てる店員。彼はその面倒臭い男が岸辺露伴本人だと気づいたからだ。

漫画に描く程度なら本物はいらないだろうと偽物を勧める店主。この岸辺露伴が、本物と偽物を描き分けられないとでも言うのか。もし僕がその茶碗を描いて鑑定士が見たら、偽物と見抜くはずだ。偽物っぽく描くからじゃない、実際に見た色、形、触った感触、音…すべてをリアルに描くからだ。僕はリアリティが欲しいんだ。もう1つ、盗まれた美術品を売りさばく商売についても知りたい。

故買屋(こばいや)、つまり君たちのことだ。取材させてくれ。

「ヘブンズ・ドアー」
追い返そうとする店主と店員の心の中と人生を本にして読む。それは露伴に備わった特殊能力だ。
露伴は「すべての作品に最大の敬意を払って扱う」と書き込む。露伴が書き込んだことは必ず実行される。

オークションで落札した「黒い絵」に何が!?

露伴と担当編集の泉京香(飯豊まりえ)は、オークションに取材に来ている。オークションの際に使うパドルを「ペダル」と言い間違える泉。

カタログの真っ黒な絵を不思議がる泉。それはモリス・ルグランという作家が描いたものだった。露伴はオークションに参加し、泉はその露伴を取材する。さっきの黒い絵を落札しようとする露伴。後ろの席の男がずっと張り合ってくる。男が50万円に釣り上げると露伴は100万円というように競り合い、結局150万円で露伴が落札した。

露伴が気になったのは、その色だった。事務所兼自宅に戻ると、昔からある顔料やその原料がたくさん並んでいる。黒の顔料はだいたい何か燃やした炭やすす。モーリス・ルブランという作家もいろいろな顔料を試していたらしいが、どうやら露伴が探していたものではない。見当違いだったようだ。

もっと黒い、この世に存在し得ない黒があり、それを使った絵が存在する。
画家の名前は山村仁左衛門。今から250年前の話だ。物音がして外に出る露伴。そこにはオークションで競り合った男の姿があった。露伴はすでに「ヘブンズ・ドアー」を仕掛けていた。もう1人の男(前原滉)がその隙に黒い絵を盗んだ。裏に貼ってあった紙を剥がすと、黒い絵の具のようなものがついている。それを取ると黒い虫が体の上を這い、大きなクラクションと砂埃ともに何かがやってくる。

露伴たちが駆けつけたとき、男の姿はすでになく、黒い絵だけが残されていた。裏には「これはルーブルで見た黒」「後悔」と書かれていた。露伴は次の取材はルーヴル美術館だと泉に告げる。

謎の男A はどこかに露伴のことを連絡し、「もう、これっきりだ」と言う。謎の男B(前原滉)はずっと目に見えない車両に追いかけられて轢かれて死亡した。

若き日の淡い恋

若き日、露伴(長尾謙杜)は祖母(白石佳代子)の家で暮らしていた。風呂に入ろうとすると祖母が男湯と女湯のマークを掛け違えていたことで、扉を開くと若い女性が着替えていた。謝る露伴だが、女性はそのまま部屋に戻った。彼女の名前は奈々瀬(木村文乃)。

手拭いを干す彼女を見て、裸体を想像して描く。その女が降りてきて絵を見られてしまう。覗きを疑われて否定する。この前編集者に「君の描いた女の子がかわいくない」と言われた。それで描いてみただけ。まだ売れていない漫画家だと告げる。女は、今度作品を読んでみたいと言った。本気ではないと思っていたら、ある夜、原稿を見たいという⚪︎から半ば引っ張り込まれるような感じで部屋に連れて行かれた。

静かに原稿を読みながら、隣りに座るように誘う奈々瀬。「この世で最も黒い絵を知ってる?」と言う。それは見ることもできないほど黒く、邪悪だという。250年も昔、山村仁左衛門という絵師が描いたもの。仁左衛門は黒にこだわっていた。理想の黒を見つけたが、それは大切なご神木から取れるもの。傷つけたら死罪を免れない。それでも仁左衛門は絵を描いた。

それ、どこにあるの?

ルーヴル美術館にある。決して見てはいけないし、触ってはいけない。あなたは似ている…。そういった⚪︎の手を黒い虫が這う。そうすると⚪︎は、ごめんなさいと言って別の部屋に篭った。部屋の百合の花には黒い蜘蛛がいる。

露伴は一心不乱に原稿を描いていた。物音がして奈々瀬が帰ってきたかと思うと、祖母が、片付けを頼んでいた山猫堂が来ないと困っている。二度目の物音は奈々瀬だった。駆けつけた露伴に「露伴くん」とすがりつく。助けてあげたいと抱きしめる露伴。原稿を見せると、マンガの女性は私なのかと問う奈々瀬。

あなた、何をやってるの、私を描くなんて。くだらなくてすごく安っぽい行為!
奈々瀬はそう叫ぶと原稿を切り刻んだ。

ごめんなさい、私…。そう謝った後、彼女は何かをつぶやいた。そして二度と戻らなかった。
祖母に尋ねても、しらばっくれるだけ。奈々瀬がいた痕跡もなく、本当にいたのかと思うぐらいだった。
外国人が絵を取りに来る。

ルーヴル美術館に「黒い絵」はあるの?

ルーヴル美術館では、キュレーターの野口エマ(美波)が露伴の取材対応を頼まれる。問い合わせのメールが来ていたが、忙しくてよく見ていなかった。別のキュレーター・ジャックが見ると、「モリス・ルグラン」「ヤマナ・ニザエモン」の名が書いてある。

パリに到着した露伴と泉は、2階建て観光バスでルーヴルへ。エマが出迎える。エスカレーターに乗っていると、露伴の熱烈なファンがサインを求める。露伴はここは先人たちの作品が眠る場所だから敬意を払え、とその服装を注意すると、すごいスピードで手帳やブルゾンにサインをした。

露伴は、モリス・ルグランが見た仁左衛門の絵を探している。エマも「黒い絵」の存在を知らなかったが、東洋アートの倉庫にある可能性があるという。ルーヴル美術館で見つかった収蔵品の調査員で東洋美術の専門家・辰巳隆之介(安藤政信)が現れる。日本のVIPが来ていると聞いて様子を見にきたのだ。露伴の絵を見てファンになったと言うわりに、表紙しか見ていないのに「だいたいわかる」と言う。

辰巳は、モリス・ルグランは模写の名人だったが、事故で亡くなったと話す。そのとき、ジャックが「やめろ」「助けてくれ」と叫びながら転落する。「蜘蛛」「黒い髪」という謎の言葉を残した。モリスの絵は真っ黒だが、よく見ると蜘蛛や髪の毛に見えると泉。

モリスはルーヴルにある何かを見た、そして後悔した。あの黒い絵の背面に書かれていた言葉の意味をそう思っていたが、「後悔」を意味する単語は動詞ではなく名詞だった。「ルーヴルで『後悔』を見た」という意味なのではないかと泉。100に1ついいことを言うと露伴。

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】のネタバレ

隠された倉庫「Z-13」

ジャックのパソコンには、山名仁左衛門の作品は、「Z-13」という老朽化した倉庫にあるというデータが出ていた。「Z-13」に向かう露伴、泉に辰巳が合流。消防士2名も立ち会う。ルーヴルでは作品に何かあったときに救出するのは彼らの仕事だ。

20数年前、仁左衛門の絵を登録したのは、露伴の祖母の家から絵を引き取っていった男だったことがわかる。仁左衛門の「黒い絵」は、露伴のすぐそばにあったのだ。

トンネルを通ってたどり着いた倉庫はかなりさびれていた。フェルメールの絵がある。発見されたコレクションの中に、フェルメールの絵はあったが、保管センターに移管されたはずとエマ。偽物だと言う辰巳、しかし本物だと露伴。保管センターにあるのは、モリスが描いた贋作だと主張する。

ルーヴルでは模写する場合は20%拡大縮小してサイズを変えることがルール。だからこそ、モリスは誰も来ない地下倉庫で作業した。露伴は、モリスは窃盗団の一味で、辰巳や消防団員もグルだと見抜いた。すると、消防団員の1人・ニコラスが突然見えない銃で撃たれて死んだ。もう1人のユーゴもグルだ。事故に見せかけてモリスを消したのは辰巳だった。

辰巳は、自分たちのことを何か知っていて来たんだろうと疑うが、露伴は仁左衛門の絵を探しに来ただけ。そのとき、黒い絵が見える。今度は辰巳が見えないモリスに襲われる。

決して見ても触ってもいけない」その意味がわかった露伴は、泉にはこっちを絶対に向くなと命じる。

エマはピエールという見えない人物に話しかけている。エマは、自分が目を離してしまったために子供が死んでしまったことを後悔していた。突然、体の中から大量の水を吹き出す。露伴は泉にエマを連れていかせる。ユーゴは、火事で死んだ人の亡霊に焼き殺される。

「黒い絵」が露伴に見せるもの

反射する鏡は人を映すが、絶対的な黒が写すものは何か。それは、過去だ。
自分が過去に犯した罪。そして心に刻まれた後悔。先祖の犯した罪までもが襲ってくる。血のつながりから逃れられるものはいない。

そして、モリスは罪の意識に苛まれながら贋作を描き、黒い絵に誘われてそこに自分の後悔を見た。死に至る中、必死に描いたのがあの「黒い絵」だったのだ。モリスは辰巳たちに本物のフェルメールのありかを追求されるうちに亡くなった。

黒い絵の具を触った露伴。僕には、何が見えるのか。露伴がおそるおそる振り返ると、そこには髪を振り乱した奈々瀬の絵があった。炎の向こうに現れた仁左衛門が襲いかかる。露伴は「ヘブンズ・ドアー」を発動するが、死んでいる仁左衛門には書き込めない。

自分の過去から断ち切らなければ…。

絶体絶命のとき、奈々瀬が仁左衛門を抱きしめて止めてくれた。「何もかもすべて忘れて」。
露伴は自分に「ヘブンズ・ドアー」を発動して「記憶をすべて消す」と書き込んだ。

目覚めるとそこには誰もいなかった。奈々瀬の絵が炎に包まれる。

エマを介抱した泉は、ピエールくんが姿を現したのは恨んでるんじゃなくてちょっとそばにいたかっただけ。泉もまた、ルーヴルにはある目的を持っていた。亡くなった父が生前撮ったルーヴルでの記念写真に、自分が同じように撮った写真を合わせたかったから。泉の話とやさしさにエマの心も癒される。

結局、地下倉庫には古いガスが溜まっていて、みんな幻覚を見たということになった。

「きれいな女(ひと)でしたね」。奈々瀬の絵を見たのに何ともない泉に驚く露伴。泉に後悔や苦々しい過去はないのか — —!?

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】の結末

帰国した露伴は、奈々瀬との思い出の地に。すると奈々瀬が現れる。露伴は「ヘブンズ・ドアー」で奈々瀬の人生を読み始める。

奈々瀬の過去と仁左衛門との人生

奈々瀬は、代々藩の絵師を務める山村仁左衛門(高橋一生)の妻となった。仁左衛門は奈々瀬の黒髪をたいそう気に入っていた。絵を見せては率直な感想を聞く。研究熱心でいろいろな技法を学んだりする仁左衛門だが、西洋のまねごとだと非難され、勘当される。

仁左衛門は襖絵などを描きながら、奈々瀬と2人仲睦まじく暮らしていたが、奈々瀬の病がすべてを変えた。わずかな蓄えも治療代に消え、仁左衛門は思い余って実家に頭を下げた。それから一心不乱に絵を描いていた。体調が回復した奈々瀬がご神木にお参りしていたところ、真っ黒い樹液が出でいた。それを仁左衛門に持ち帰る。これこそ求めていた黒だ、と仁左衛門は喜ぶ。

取り憑かれたように樹液を取って絵を描いていた仁左衛門。それを、実家を継ごうと思っていた弟が奉行所に密告したため、仁左衛門は捕まる。助けに入った奈々瀬も殺された。怒り狂った仁左衛門は、奉行を刺すと、ご神木を何度も斬りつけた。真っ黒な樹液が飛び散る。

黒い樹液は、雲のような生き物となって絵に染み込んだ。仁左衛門の怨念とともに。そして奈々瀬もそこから離れることができなかったのだ。いつか止めてほしい、そう思い続けていた。

巻き込んだことを謝るが、露伴はこう答えた。

— いや、あの夏も僕にとって必要な過去の1つだ。二度と忘れない。—

山村奈々瀬、生まれた家の姓は「岸辺」。つまり露伴の先祖だったのだ。

泉が、いもりの丸焼きの顔料を手に入れたとやってくるが、露伴の家にはもう数々の顔料はなかった。顔料を使うのはもっと慣れてからの方がいい。じゃないと読者に失礼だ…。泉は、露伴の描いた奈々瀬の絵を見つけると、早々に追い返される。

泉を追い出して部屋に戻り、いつもの体操をしてた露伴はテラスの窓が開いていることに気づく。そこにはかつて奈々瀬を描いた、あのマンガの原稿があった。

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】の感想

この世でいちばん黒い絵の怨念と恐怖。面白かったですね。でも、せっかくパリロケがあったのに、パリやルーヴルのシーンが少なかったのが残念。

青年期の回想シーンはたしかに重要なんだけど、少し長すぎる。白石佳代子さんはさすがの怪しさでした。

最後に、仁左衛門を高橋一生が演じるというのは映画館で観たときに驚いたし、とてもよい演出でした。
でも、肝心の奈々瀬を描いた「黒い絵」が原作に比べてあまり怖くなかったし、映画館で見たときに「黒」の違いがわかりにくかったなぁと。それは観る人によるかもしれないけれど。

NHKのシリーズはまた新作が放送されるし、マンガのネタもまだまだあるので、映画化はまたぜひお願いしたいところです。

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】の放送予定

映画【岸辺露伴 ルーヴルへ行く】は、BS4Kで先行放送、続いて地上波でも放送されます。お見逃しなく!

BSP4K: 2024年4月27日(土) よる7時~8時59分 ※先行放送

NHK総合: 2024年5月6日(月・祝) ごご3時55分~17時54分

映画「岸辺露伴 ルーヴルへ行く」

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

SNSシェアはここから
  • URLをコピーしました!
目次