【世にも奇妙な物語2023秋/走馬灯のセトリは考えておいて】のネタバレ!西野七瀬が好演!親子愛に号泣

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走馬灯のセトリは考えておいて

【世にも奇妙な物語2023秋】オムニバス4作品の内の1作は、西野七瀬さん主演「走馬灯のセトリは考えておいて」です。

近未来のお話。“ライフキャスター”のイノリ(西野七瀬)の元に、ある制作依頼が届いて…。

今回は【世にも奇妙な物語2023秋/走馬灯のセトリは考えておいて】のネタバレと感想について。

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【世にも奇妙な物語2023秋/走馬灯のセトリは考えておいて】のあらすじ

走馬灯のセトリは考えておいて

近未来の日本では、人の生活を記録するライフログという機能が発展。死後その人の人格・姿形をロボットに注入することで、まるでその人のクローン(ライフキャスト)を作れるようになっていた。

ライフキャストを造る“ライフキャスター”は報酬が高い。だが、小清水イノリ(西野七瀬)はこの仕事に魅力を感じてはなく、辞める気だった。

そんなある日、イノリのもとに、柚崎碧(朝加真由美)から制作依頼が届く。碧は50年前に人気バーチャルアイドル・黄昏キエラ(声:七海うらら)を演じていた。世界中に多くのファンがいた。

碧「私が死んだらキエラとしてバーチャル葬をしたいの。つまり、黄昏キエラのライフキャストを作ってほしいの」

イノリは、そのバーチャルアイドルの過去をさかのぼろうと調べるが、権利関係があるため、探れなかった。困っていると、父・小清水明宏(利重剛)が大ファンだったことが分かる。グッズを熱心に集めたという。

イノリは、碧とバーチャルで海へと行く。キエラは海は大好きだけど泳ぐの嫌いという設定らしい。

なぜキエラになったのか尋ねると「一種の弔いかな」とだけ、碧は答える。

キエラの大切な場所、緑が豊かな土地へ。キエラはのびやかで屈託なくて、無邪気なところがある子だという。

碧はラストライブで歌う曲の候補をピックアップした。「セトリはあなたに任せるわ」と碧はイノリに頼んだ。

ある日、明宏はキエラの中身が入れ替わった噂があった、とイノリに伝える。

【世にも奇妙な物語2023秋/走馬灯のセトリは考えておいて】のネタバレ

後日、イノリは碧に中身が2人説を質問してみた。最初のキエラは碧の親友の杏(あん)で、碧は杏のマネージャーだった。

過去はライフログに記録されている。

イノリは、碧のデータにアクセスして、真実を教えてもらう。

杏と碧はキエラのキャラクターについて、方針が対立することがあった。

そんなある日、杏が倒れて、急逝した。そうして、碧がキエラを引き継いだのだった。

碧「私がキエラを演じることで、あの子が本当にやりたかったことを、みんなに伝えたかった」

碧は、キエラのライフキャストに杏のすべてが込められていることを願った。

イノリは、キエラのライフキャストに碧自身のことは含めないことを約束した。

イノリは父・明宏を、碧に逢わせた。明宏はキエラの大ファンだったので感激していた。しかし実は明宏はすでに死んでいて、ライフキャストだった。明宏は生前“ライフキャスター”で、自分のライフキャストを作った。

イノリはライフキャストの父について「あんな人じゃなかった。優しかったけど厳しさもあった」と思っている。

碧は、どうして亡くなったのか尋ねる。10年前、進路のことで父とイノリは喧嘩した。父にヒドイことを言って家出したイノリ。明宏はイノリを探しに行って、その途中、事故に遭って他界した。

イノリは「父が死んだのは私のせい」と思っている。そしてライフキャストの父と話もできないでいる。そこに魂がないから。

なぜイノリは“ライフキャスター”になったのか。ライフキャストが人を幸せにできるのか、確かめたくてなった。

碧はその話を聞いても、ライフキャストを作ってほしいと願った。

碧「偽物だろうとキエラはあの子が存在した証し。私はあると思う。魂。あなたのお父様にも。」

やがて碧は亡くなった。

イノリはキエラのライフキャストを造ることに力を注ぐ。やがて完成した。

キエラによるバーチャル葬、ラストライブが教会で行われる。往年のファンが集い、ペンライトを使いながら応援、コール&レスポンスもする。

セットリストのラストとなる曲は、明宏がリクエストした「茜光」(せんこう)。

イノリは自宅でライブを鑑賞。キエラの手のしぐさに碧のことを思い出し、イノリは笑顔になった。

キエラのラストライブが終了。その後、明宏が帰宅した。「最高だった」と喜ぶ明宏。

イノリは色々とキエラのことを教えてくれた父に感謝を述べた。父は「人間は体を壊すから休めよ」と言った。

キエラが現れて、イノリに感謝した。

イノリはこの仕事を辞めて、父のライフキャストを処分するつもりだった。しかし碧に出会って考えが変わったと明かす。

イノリ「ライフキャストの未来に心から希望を感じています。柚崎さん、いえ、黄昏キエラさん。本当にありがとうございました」

イノリはキエラに感謝して別れた。今のイノリは笑顔になっている。

イノリは父のライフキャストと、父のお墓参りへ。イノリは墓石に話しかける。

イノリは本当のお父さんに会いたいと思っていたが…

イノリ「いつも私のそばにいてくれたんだね。本当のお父さんより陽気で、おせっかいだけど。私、ライフキャスター続けようと思う。これからも私のそばでずっと見ててね、お父さん

イノリはライフキャストの父と一緒に、談笑しながら帰った。(おわり)

【世にも奇妙な物語2023秋/走馬灯のセトリは考えておいて】の感想

西野七瀬が好演!

親子愛に号泣

西野七瀬さんがだんだん笑顔になっていく演技、良かったと思います。

そして親子愛。父と喧嘩したまま永遠に別れることになってしまったけれど、クローン(ライフキャスト)の父を偽物だからと上手く関係を構築できていなかったけれど、バーチャルアイドルとの出会いを通しての気づき、そして父の思いを知っての和解。親子の愛が通じ合う、とっても心温まるストーリーでした。

クローン…。これは2023年現代では、まだまだどうなるか分からないと思います。

近年では、仮想の美空ひばりさんの歌唱について、賛否両論がネットで渦巻いていましたね。あそこまで再現できたのはすごいという賞賛がある一方、死者への冒涜という意見も。

ただし“死んだ愛犬の細胞”から作られた、そっくりな犬…「クローンペット」がビジネスになってきているとも聞きます。

近未来、ライフキャストが現実化するかもしれない…そして、それも悪いことではないのかもしれない。そんなことも思わされたストーリーでした。

ロケ地に乃木坂ファン歓喜

乃木坂46の32ndシングル 「人は夢を二度見る」Music Videoのロケ地になったのがMOA美術館(所在地: 〒413-8511 静岡県熱海市桃山町26−2)。

西野七瀬さんは乃木坂46の元メンバーで1期生。乃木坂の顔であり、エースといってもいい活躍をしていました。

そんな西野さんが乃木坂46のMVのロケ地でドラマ撮影…というのもファンは嬉しいでしょうね♪

元アイドル主演で描く虚像と「魂」

元アイドルの西野さんがバーチャルアイドルのラストライブのセトリを考える、というのも感慨深いストーリーでした。

そしてクローン(ライフキャスト)にはあるのか?偽物ではないか?というテーマも、元アイドルの西野七瀬さんにピッタリという感じがしました。なぜならアイドルも作られている偽物といわれるからです。

例えば「アイドルは虚像」という言葉があります。アイドルは実態とは異なるイメージ上のものであり、作り上げられた存在であるということ。疑似恋愛してもらって、ファンを楽しませるのがアイドルの仕事でもあります。(ガチ恋のパターンもありますが)

虚像。偽物。疑似。そして、バーチャルアイドルというのは実在しない架空のアイドルのこと。

でも本当にクローン(ライフキャスト)は偽物なのか?劇中の柚崎碧さんはバーチャルアイドルにも、ライフキャストであるお父さんにも、魂はあると信じていました。

サン= テグジュペリの小説「星の王子さま」で、王子さまは「心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。かんじんなことは、目に見えないんだよ」と言っています。

疑似恋愛かもしれないけど、ファンが推しのアイドルを好きという感情は本物。実際にあるもの。

バーチャルアイドルも、ファンが大好きで熱く推している時、もう架空の存在ではなくなっています。

ラスト。碧さんと出会って心境が変化したイノリは、亡きお父さんがライフキャストとして、ずっとそばで見守ってくれいることを「心で見る」ことができたのだと思います。

相手の想いなど、目に見えないものを信じることの大切さを教えられたストーリーだったと思います。

画像出典フジテレビ「世にも奇妙な物語」

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