【カムカムエヴリバディ】109話|深津絵里の表情で伝える演技が圧巻

【カムカムエヴリバディ】109話

朝ドラ【カムカムエヴリバディ】最終週 第109話が2022年4月5日に放送されました。

第109話では、アニーが突然日本語を語り始めます。そこからのシーンは深津絵里さんが表情で視聴者に伝えていく圧巻の演技で…

今回は【カムカムエヴリバディ】109話のあらすじネタバレと感想について。

*本ページの情報は2022年4月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

目次

【カムカムエヴリバディ】109話のあらすじネタバレ

【カムカムエヴリバディ】109話のあらすじネタバレです。

ひなたの新しい職業

現在。2022年か?)

ひなた(川栄李奈)は自宅でパソコンを使って海外スタッフとやりとりしていた。

ひなたは日本人俳優のコーディネーターをしていた。

NHKに呼ばれたひなたは、小川未来(みき)(紺野まひる)と名刺交換。

小川が雑誌を見たと広げる。そこにはハリウッドで活躍する日本人が紹介されていた。

見開きの左のページには「キャスティングディレクター大月ひなた」

右のページには「アクション監督 ブン・イガラシ」の記事も!(サムライベースボールのときはまだアシスタントだった)

ひなたは先日2年ぶりに日本に戻ってきた。40過ぎてから留学したというひなた。

小川はひなたがラジオで英語を学んだと聞いて、自分も聞いておけば良かったと悔やむ。

親から、昔は家族でカムカム英語をどこかの子連れのお母さんと一緒に聞いてたいたんだ、という小川。*安子とるいのことか?

小川は2024年度から始まる新しい英語講座の講師になって欲しいと、ひなたにお願いした。

小川:「大月ひなたさんが講師の新しいラジオ英会話番組を作りたいんです」

アニーが見た初めての映画

2003年12月25日。

錠一郎(オダギリジョー)とるい(深津絵里)は「クリスマス・ジャズ・フェスティバル」の控室にいた。

その控え室で、ひなた(川栄李奈)がつけた。

ラジオから、来日中のキャスティングディレクター、アニー・ヒラカワ(森山良子)が磯村吟(浜村淳)からのインタビューに答えていた。

錠一郎やるい、桃太郎(青木柚)、トミー北沢(早乙女太一)と一緒にラジオを聞いていく。

磯村吟とは、通訳をいれて会話していたアニー・ヒラカワ(森山良子)。

アニー・ヒラカワさんは、シアトルに生まれた日経のアメリカ人と紹介された。

次々と、質問を受けるアニー。

初めて見た映画について「『風とともに去りぬ』だったかしら」とあいまいに答えたアニー。

しかし磯村がその映画が公開した1939年、日本では初代モモケンの黍之丞シリーズ第2作「棗黍之丞 仁義剣(なつめきびのじょう じんぎけん)」が公開されたと紹介。

ひなたは「へえ。そうなんや」とつぶやく。

しかし、この映画を見ましたかと問われたアニー・ヒラカワの様子がおかしい。

「アニーさん?」「Annie?」

磯村や通訳が呼びかけても反応がない。スタッフの指示で曲を流そうとした磯村。

しかし、黙っていたアニーが日本語でしゃべり出して…

アニーの語る過去

アニーが流暢な日本語で答えた。

アニー:「見ました。1939年、昭和14年に私は『棗黍之丞 仁義剣』を見ました。」

ひなた:「アニーさん、なんで日本語?」

アニー:「のちに夫になる人と。」

磯村:「え…アニーさんのご主人といいますと、戦後、シアトルの大学で教鞭をとられていた…」

アニー:「大阪の映画館でした。」

磯村:「日本の大阪ですか?」

アニー:「もう2度と会わない覚悟で彼に会いにいきました。やがて私たちは結婚しました。ひと月もたたないうちに彼は出征しました。娘を授かったことも知らずに。彼は帰ってきませんでした。遠い海に行ったきり戻りませんでした。私は娘を連れて家を出ました。貧しくて苦労もしましたけれど、幸せでした。あの日、娘の顔に傷をつけてしまうまでは…。」

るいはずっとラジオに釘付け。だんだん涙目になっていく。

傷の話のところで錠一郎も顔を上げて何かに気づいた。

アニー:「私は娘を連れて夫の実家に戻りました。でも歯車は狂ったきり止まりませんでした。家業だったお菓子屋を再建したい。義父の財力に頼らず娘の傷を治してやりたい。若かった私は自分の気持ちばかりで、大切なことを見失っていました。幼い娘の胸の内を本当には分かっていませんでした。」

そして「るい、るい」とアニーがラジオから呼びかけた。その声は、るいのもとに届いている。

アニー:「るい、お母さん、あれから何べんも考えたんよ。なんで、こねえなことになってしもうたんじゃろって。私ゃあ、ただ、るいと2人、当たりめえの暮らしがしたかっただけじゃのに。」

回想:るいが大阪へ訪ねたシーン。るいが母を拒絶したシーン。

アニー:「じゃけど、私ゃあ、もう向き合うことができなんだ。ただ消えてしまいてえと思うた。るいの前から消えることが、るいにしてやれるたった一つの詫び方で、そして祈り方じゃあ、そねえ思うた。」

アニーが涙でかすれた声で「るい」と呼んだ。

るいが立ち上がり、ラジオに近づく。

アニーが「おいしゅうなれ、おいしゅうなれ、おいしゅうなれ。おいしゅう」と、あんこのおまじないを唱える。まるでエールのように…。

るいは涙を流す。

最後にもう一度「るい」と涙まじりにアニーが呼びかけたところで…磯村が割って入った。

そしてインタビューが終わりになり、曲が流れる。

109話の結末

るいは「お母さん。」と何度もつぶやく。

控え室を歩き回ってパニック状態なるい。

桃太郎もひなたも、このアニーが自分たちのお祖母ちゃんだと気づいて、あわてる。

桃太郎は姉に「とにかく引きとめよう!」と伝え、いつまでアニーが日本にいるか確認して指示を出す。

自分が行くというるいを、錠一郎や桃太郎、トミー北沢が止めた。

今のアニーと一番面識があるのがひなただから。

錠一郎:「アニーさんは、ひなたに任せよう。僕らは、予定通りサニーサイド演奏するんや。お母さんに届くように。」

*****

ひなたはラジオ局に連絡。しかしもう局を出たという。

タクシーに乗りながら榊原(平埜生成)に連絡する。

アニーヒラカワが関空からアメリカに帰ることを知り、急ぐ。

出発時間は13時40分だという。

一緒にいるはずのジョージ(ハリー杉山)の携帯番号を榊原に調べてもらうことに。

関空への時間をタクシー運転手に尋ねる。

岡山駅から新幹線で新大阪まで行ってタクシーに乗って、2~3時間はかかると言われる。

ひなたは「ギリギリやな」とつぶやいた。

(TO BE CONTINUED)

【カムカムエヴリバディ】109話の感想

深津絵里の表情で伝える演技が圧巻

深津絵里さんが表情で、心情を伝える演技が圧巻!視聴者も魅了されていて…↓

109話で、ついにアニーの正体が明かされました。やはり安子だったのですね。

3世代ヒロインの思い出の「ラジオ」を通して真相が明かされるという演出がこれまた胸にしみます。

アナウンサーがアニーのプロフィールで、「シアトル生まれ」「夫は大学の…」と語っていたので、きっと日本にいたころはすべて無かったことにしているのでしょう。生まれた場所も、最初の夫のこともなかったことに。

けれど、稔さんと初めて行った映画の話題で、アニーさんのスイッチが入りましたね。

アニーの日本語を聞いているときの深津さんの演技が最高です。

本来なら、「るい」と呼びかけるアニーのカットがひとつでもあると思うのです。

けれど、るいの表情だけ映していくという演出手法の効果によって、視聴者もるいたちと一緒にラジオを聴いている錯覚に陥ります。るいたちに感情移入できます。

けれど、とても難しい演技が要求されます。

こんな演技ができる方はななかないないと思います。とにかく深津さんの演技が圧巻!

制作統括の堀之内さんは、るい役を深津さんにオファーした意図をこう明かしています↓

企画の当初から、るいという役のキャスティングは難題だと思っていました。というのも、青春期を演じてもらいつつ、後半ではひなたの母親を演じてもらわなければならなかったからです。るいは、ある事情で母と離れ、傷つき迷いながらも自分の意志と力で生きる道を切り開いていく人生をたどります。そんな強さと弱さを抱えた女性を魅力的に演じられる役者さんは誰だろう、とチームで考え抜いた末にたどりついたのが、深津絵里さんでした。

NHKドラマトピックス

るいは、ひなたの母ですが、あの「るい」と呼びかけられたときのるいは、すっかり娘に戻っていましたね。

母役も娘役もできる役者。そして額と心に傷を抱えながら生きていくという難しい役。

この役のキャスティングは見事に成功だと思いますし、オファーを受けてくれた深津さんにも視聴者とし感謝したいです。

さあ残り3回。ひなたよ、アニーのもとに急いで!ジョージ引きとめて!という気持ちで次回を待ちます♪

108話< >110話

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画像出典:NHK

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