【虎に翼】9話ネタバレ・吹き出し/課外授業として裁判所へ
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第9話が4月11日(木曜)に放送されました。
傍聴した裁判について尋ねた寅子(伊藤沙莉)に対し、穂高(小林薫)は皆で議論してみるよう促す。女子部の面々は判決を見届けるため、課外授業として裁判所に向かう。
今回は【虎に翼】第9話のあらすじネタバレについて吹き出しありで紹介します。
【虎に翼】9話のネタバレ
【虎に翼】9話のあらすじネタバレです。
穂高(小林薫)は皆での議論を提案
寅子(伊藤沙莉)は穂高(小林薫)に傍聴した裁判について話をして、峰子が形見の着物を取り返すことは本当に無理なのかと尋ねる。
さあ、どうだろう。法廷に正解というものはないからね。依頼人の数だけ弁護士の形がある。そこが弁護士の腕の見せ所なわけだ。そうだ。君たちならどう弁護するか、どう判決が出ると思うか、考えてみるのはどうだろう?
穂高は女子部の皆で議論してみるよう促す。
女性の現実
授業のあと、寅子とよね(土居志央梨)は図書館で判例集の取り合いになった。そこへ涼子(桜井ユキ)、梅子(平岩紙)、香淑(ハ・ヨンス)がやってきて加わった。
こうして寅子、涼子、梅子、香淑、そしてよねが甘味処「竹もと」に集まり、暴力を振るう夫からなんとかして着物を取り返す方法を懸命に考える。
そもそも男と女は同じ土俵に立てない。女性は参政権がなく、家督も継げず、遺産相続もできず、姦通罪も女性だけ。夫は女を何人囲おうとお咎めなしだ。
穂高は著書で、妻の無能力は妻にとっても不利益ではないが、妻を一個の人格と考えると「恥ずかしい保護だ」と述べている。とはいえ、その恥ずかしい保護を受けないと女には茨の道が待つ。
もう本当に「はて?」としか言いようがない。
でもこれが現実だ。
課外授業として裁判所へ
翌日から、寅子はよねと捕まえては議論をふっかけた。
寅子は寝る間を惜しんで判例集や民法の本を読んだが、答えは出なかった。
1週間後。涼子、梅子、香淑、よねの4人は「原告は敗訴。着物は取り返せない」と結論づけた。
寅子は、民事訴訟法185条(※現在は247条)の中に「裁判所は、判決をするに当たり、口頭弁論の全趣旨及び証拠調べの結果をしん酌して、自由な心証により、事実についての主張を採用すべきか否かを判断する」ことが書かれていると説明。
つまり、法律や証拠だけでなく社会・時代・人間を理解して自由なる心証のもとに判決するということだ。
よねは「だからって法を覆すことはできない」と反論。
分かっています。でも、判決を見に行きませんか?
課外授業か。面白いじゃないか。
こうして裁判の結果が気になる寅子たち女子部の面々は判決を見届けるため、課外授業として裁判所に向かう。
【虎に翼】9話の事前レビュー
9話では、寅子が初めて傍聴した裁判の行方について、ああでもない・こうでもないと議論していきます。
まだ寅子が弁護士として法廷に立つわけではないですが、興味深い展開です。
そして女性が当時、どれだけ虐げられていたのかも勉強になります。
もちろん、2024年現在も女性の地位はまだまだ。世界経済フォーラム(WEF)が2023年6月21日公表した「ジェンダーギャップ(男女格差)リポート」で、日本は146カ国中125位でした。遅れているようですね。
男女平等、そして性的少数者のLGBTQ+についての課題もあります。2024年現在も未来の人たちから見たら遅れているんだろうなあと思いますし、まだまだ発展途上な側面は多いと思います。
まあ、いつの時代も課題はあって…。それは昭和初期でも令和でも同じで…。女性が虐げられていた時代を切り開いた寅子たちの奮闘には、現代の私たちにも学ぶべきところがあると痛感します。
【虎に翼】9話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,上川周作,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,田中要次,飯田基祐,小林涼子,安藤輪子,栗原英雄,長谷川忍,じろう,羽瀬川なぎ ほか
【作】吉田恵里香【音楽】森優太
画像出典NHK