『PICU』フジテレビが「美瑛町の抗議」報道にコメント!こじれずに決着へ!

フジテレビ
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『PICU』フジテレビが「美瑛町の抗議」報道にコメント!こじれずに決着へ!

吉沢亮・主演のフジテレビ月9ドラマ『PICU 小児集中治療室』初回放送の内容について、美瑛町が先日、抗議したと報じられました。

フジテレビは「対応を検討する」とのことだったのですが、10月25日、ついに正式コメントを出しました。ちなみに同日、美瑛町も見解を発表しています。

変にこじれず、決着したようで…。

『PICU』フジテレビが「美瑛町の抗議」報道にコメント!こじれずに決着へ!

ドラマ『PICU』を放送中のフジテレビが「美瑛町の抗議」報道にコメントしました。

「美瑛町の抗議」内容はこちら↓

フジテレビのコメント

「第1話に関しまして」と題して、ドラマ『PICU』ホームページでフジテレビ側の見解をコメントしています↓↓

当番組の第1話で、北海道美瑛町で体調を崩した少女が、病院に向かっている最中に症状が悪化、搬送を繰り返した末に亡くなるというストーリーを描いたところ、視聴者が美瑛町の医療体制を誤解する可能性があるなどとご意見がありました。美瑛町の関係者の皆さまのお気持ちを害する結果となりましたことを、真摯に受け止めております。
このストーリーは、救急車を呼ばずに自家用車で患児を搬送したことによって重症化してしまった事例を取り上げたものであり、美瑛町の医療体制の不備を描こうとしたものではございませんでした。美瑛町の病院から次の病院には迅速に搬送されており、美瑛町の病院の初療は迅速という設定でした。しかしながら、その点が伝わりづらく美瑛町の医療体制に瑕疵があるかのように受け止められた方がいらっしゃったものと思います。
当番組は主人公の医師および人間としての成長譚であり、社会インフラとしてのドクタージェットの重要性を訴えるドラマです。美瑛町の皆様には、このような当番組の意図をご説明し、ご理解いただけたものと考えております。今後は、美瑛町をはじめロケ地各所の方々のご理解と協力関係を築きながら、より良い作品を視聴者の皆様にお届けできるよう、スタッフ一同、力を注いでまいります。

「PICU」公式HPより

美瑛町の見解

「フジテレビ制作ドラマ「PICU」につきまして」と題して、美瑛町が以下のように見解を発表しています↓↓

フジテレビ系列で放送中の連続ドラマ「PICU」第1話で、美瑛町を作中舞台の一部として撮影、実名で放送していただきました。フィクションと実際の医療環境の間に差があったことから、ご来町されたフジテレビスタッフの皆さまと話し合いをさせていただきました。美瑛町の医療の取組やドラマの趣旨など幅広い観点から意見交換した結果、美瑛町の医療インフラに関して、ご理解をいただいていることを双方で確認いたしました。

 今回のドラマは小児専門集中治療室の開設という社会的課題と、美瑛町を含む北海道の地方都市の応援をテーマに描かれております。ドラマを通じて地域活性化を進めることは有意義であり、美瑛町としまして今後とも地域のイメージが明確になり地域の魅力が発信される取り組みにご協力、応援させていただきます。

美瑛町HPより

マスコミの受け止め方

フジ月9「PICU」、女児死亡描写めぐり北海道・美瑛町と話し合い 双方が納得(スポーツ報知)

吉沢亮主演「PICU」・北海道美瑛町「フィクションと実際の医療環境の間に差」巡り話し合いを報告(モデルプレス)

フジ月9「PICU」第1話についてコメント「真摯に受け止める」 北海道美瑛町もコメント発表(スポニチ)

フジ月9第1話の舞台・北海道美瑛町コメント 「フジ側と意見交換した」「取り組みに協力する」(スポニチ)

美瑛町の抗議にフジテレビが釈明「真摯に受け止め」 放映中連続ドラマめぐり(北海道新聞)

解説

スポーツ報知だけ「双方が納得」、北海道新聞だけ「フジテレビが釈明」と見出しに解釈を入れています。他は事実だけをニュースにしていますね。
フジテレビ・美瑛町のコメントを読めば、双方が納得していると読み取れます。美瑛町が「美瑛町の医療インフラに関して、ご理解をいただいていることを双方で確認いたしました」と語っていますし。
けれど地元の北海道新聞が「釈明」とタイトルに付けたくなるのも分かります。【釈明】とは誤解・非難などを受けた時、自分の立場・事情などを説明して理解を求めることです。文面で一切謝罪の言葉はなく、フジテレビ側は受け止めた上で説明に終始していますから。釈明ですね。
…私(筆者)が思うに、フジテレビが釈明して美瑛町が理解を示した…という感じの決着です。双方納得とも言えますけど。

ネットの反応

コラム(1)植野先生(安田顕)のような対応

ここからは、ひとつのコラム(短い評論)みたいなものなので、一つの見解としてお読みください。

私(筆者)は、美瑛町の抗議に対してのフジテレビ(番組スタッフ)の対応と決着が、ドラマ『PICU小児集中治療室』の登場人物・植野先生(安田顕)の対応に似ているように感じました。

植野先生は、第1話の検討会議中、女の子が死んだばかりなのにと泣いているしこちゃん先生(吉沢亮)にこう言いました。↓

植野:「亡くなったから話すんです。人間が1人 死んでしまったから、まだみんなの記憶が新しいうちに、正しい情報が集められる今のうちに 考えるんです。どうしたら 助かったのか」

今回の抗議に番組スタッフは、「フィクションだから」と押し通したり、こちらの意図を言わずに謝罪して許してもらったりせず、真摯に対応したと思います。きちんと、町の人に釈明したと思います。

この物事への向き合い方が、植野先生のようだと思いました。

コラム(2)フジテレビのコメントを考察

フジテレビのコメントで気になるのは以下の二か所です。

  • 「このストーリーは、救急車を呼ばずに自家用車で患児を搬送したことによって重症化してしまった事例を取り上げたもの」
  • 「美瑛町の病院から次の病院には迅速に搬送されており、美瑛町の病院の初療は迅速という設定でした」

初回を視聴していても、美瑛町の病院は別に悪くはない印象です。町の病院の初療も迅速な感じではありました。

でも「伝わりづらく美瑛町の医療体制に瑕疵があるかのように受け止められた方がいらっしゃった」とフジテレビが認めている通り、伝わりにくかったと思います。

だって、結果的に亡くなっているのですから。ボーっと見てると、瑕疵があるかのように受け止めてしまいますよね。

自家用車で搬送の件

自家用車で患児を搬送したことによって重症化」という部分は、そうだったかな?とモノ申したいです。

「救急車を呼ばずに自家用車」で搬送した理由は、「救急車を呼ぶには 1時間弱かかると言われたので」と植野医師が説明しています。

1話冒頭、「コンビニまで1時間くらい」「最寄りの病院まで1時間くらい」という会話もあります。

ならば自分の車の方が早い…となりますよね。

けれど、もう一度、第1話を見返すと・・・植野先生は(車内での)「嘔吐までは想定内だったでしょう」と語っています。その2~3分後、人気子役が胆汁を吐き出しました。血も混ざっていたようで、腸管内から出血していました。想定外のことが起きた、ということ。

丘珠にいる志子田たちに「何ができたか?」と植野先生は問いかけるのですが、この時、【救急車を呼ばずに自家用車で患児を搬送した】危険性については言及していません。けれど車内で想定外に悪化したと言及していることから、危険があったということ。…嘔吐を繰り返して脱水状態でもあったようなので、救急隊員なら対応が違ったかもしれませんね。

でも視聴者としては、初見では、やっぱり分かりにくいです。

自家用車で搬送して重症化した事例を取り上げた…と、皆さん解釈できたのでしょうか。

美瑛町の病院の初療は迅速?

「美瑛町の病院の初療は迅速という設定でした」とフジテレビは言いますが…

劇中では、亡くなった人気子役の母親が混乱していて情報伝達が上手くいかなったとなっています。

近くの病院の、電話を受けた若い医師も混乱した保護者を落ち着かせる話し方を身に着けていませんでした。

この若い医師って美瑛町の病院の医者のはず。ここは【美瑛町の医療体制に瑕疵があるかのように受け止められた方】がいてもおかしくない描写だと思います。

でも、でもですよ、若い医師が電話を受けるときも、そりゃあ、あるでしょう。これで美瑛町の医療体制は安心できない…と思わないです。視聴者はそんな短絡的に思わないで欲しいです。

というか、今回の抗議騒動で、現実の美瑛町は医療連携が取れているとアピールできましたし、町に同情の声も集まっていることから、風評被害はないでしょう。

ドクタージェットの重要性

フジテレビは主人公の成長を描くことと「『PICU』は社会インフラとしてのドクタージェットの重要性を訴えるドラマ」と説明しています。

付け加えると、ドクタージェットを名古屋でなく、札幌丘珠空港に常駐させて、北海道中の55万人の子供の命を救うことが目標。

現実世界でも・・・2017年からメディカルジェットが北海道で運用されていますが、2020年4月の横山信一・参議院議員のブログによると…↓

メディカルジェットは、ドクターヘリのような救急搬送ではなく計画的な搬送を行っています。搬送要請があれば運航管理病院と搬送元医療機関、搬送担当航空会社などとの調整や駐機場所の名古屋空港からの運航可否の判断を行い、搬送のたびにチャーターする仕組みです。


横山信一Abemaブログより

救急搬送ではないらしいですね。しかも待機場所は名古屋。

『PICU小児集中治療室』が伝えたいことの意義はあると感じます。

まとめ

以上、『PICU』フジテレビが「美瑛町の抗議」報道にコメントした件について紹介、考察してきました。

フジテレビ側と話し合い、美瑛町も理解を示し、双方が納得した形で決着しました。

『PICU』は命に向き合うとても良いドラマなので、ひとまず安心です。

今後もより良い作品を届けてくださいね♪

画像出典Wikipedia