【カムカムエヴリバディ】50話│ベリー(市川実日子)が「ちんくしゃ」るいに敗北で哀愁漂う!

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ベリー(市川実日子)

【カムカムエヴリバディ】50話

朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第11週 第50話が2022年1月12日に放送されました。

第50話では、ベリー(市川実日子)が「ちんくしゃ」るいに敗北!?

哀愁漂うベリーは、いわゆる「当て馬」として輝いていて…。

今回は【カムカムエヴリバディ】50話のあらすじネタバレと感想について。

目次

【カムカムエヴリバディ】50話のあらすじネタバレ

【カムカムエヴリバディ】50話のあらすじネタバレです。

前回、るい(深津絵里)は錠一郎(オダギリジョー)からトランペットを吹くことを勧められ、至近距離で指導を受ける。るいは、その後も彼を意識してしまうが額の傷を気にしていて…

るい(深津絵里)の恐れ

竹村クリーニング店にて。

平助:「るいちゃん、お待たせ。ジャズ喫茶の洗濯物仕上がったで。配達よろしく。」

るい:「あの、おじさん。今日は代わってもらえませんか?」

平助:「ええけど、なんでや。」

るい:「ちょっと、これだけやってしまいたい思って。」

ナレーション(城田優):るいは恐れていました。これ以上、錠一郎に近づくことを。錠一郎に心惹かれていくことを。

コンテスト

「ナイト&デイ」にて。

トミー(早乙女太一)は錠一郎(オダギリジョー)に「ジョーってサッチモちゃんと付き合ってるの?」と確認する。

トミー:「女にうつつを抜かすなよ。」

錠一郎:「誰がいうてるの。」

トミー:「女をはべらすことと、付き合うことは別や。こんな大阪の中途半端なジャズ喫茶で満足している場合じゃない。東京で認められ、やがてはアメリカでプレーできてこそホンマもんのトランぺッターや。」

そこへ木暮(近藤芳正)が、耳よりな情報を持ってきた。

東京の大手音楽事務所・笹川プロダクション主催で『関西ジャズトランペッターニューセッション』がここ「ナイトアンドデイ」開催されるという。

関西一のトランぺッターを決めるイベントで、優勝者の副賞は銀座の一流クラブへの出演。それと、レコードデビューだ。

ベリー(市川実日子)もやってきて胸躍らせる。

「ついに俺の時代がきた」と浮かれるトミーだが、ベリーは「優勝はジョー」と反論する。

*****

ベリー:「なあジョー。コンテストに向けて、できることがあったら何でも言うて。」

錠一郎:「ありがとう。せやけど、僕はでえへんよ。」

トミー:「何いうてんねん」

木暮:「ジョー、なんでや。」

錠一郎:「あんまり、興味ない。」

トミーは、ジョーの胸ぐらをつかむ。

トミー:「バカにしてんのか。俺のこと。そうなんやな。」

錠一郎:「そうじゃないよ。」

トミー:「ほな、なんで、出えへんねん!トミー北沢は親からクラッシックを叩き込まれた。大学でも理論から何から勉強してきた。けど、門前の小僧上がり(※)の大月錠一郎を超えられへん。そない思って見下してるんやろ。俺のこと。」

錠一郎:「そうやないよ。トミー」

トミー「ほな、なんや。」

錠一郎は答えられない。

(回想)少年時代、錠一郎が食べていると、何者か(書類を持っている人物)に捕まれて引っ張られた。

トミー「やっぱり、そうなんやないか。」

トミーはショックを受けて諦め、ウイスキーを注文する。

門前の小僧とは?

※「門前の小僧上がり」の補足:ことわざ「門前の小僧習わぬ経を読む」… 寺の門の前で見聞きしていた小僧が習ってないのに、いつのまにかお経を読めるようになること。転じて、常日頃から見聞きしているものは、いつのまにか覚えてしまうという意味。今回はジョーが「門前の小僧」のように音楽を見聞きして覚えたことを指す。<自己流>という意味で揶揄してる感じか。「上がり」は卒業または出身の意味と思われる。

ベリー(市川実日子)の思い

錠一郎はひとりで外に出て行った。、

「ジョー!」ベリー(市川実日子)が追いかけて声をかける。

ベリー:「なんか心配ごと?わかるわ。それぐらい。ずっと、ジョーを見てきたんやもん。ジョーだけを見てきたんやもん。ジョーの考えてることぐらいわかる。」

錠一郎:「やめてくれ。人のことがわかるなんて、簡単にいうな。」

るいがピッチャーに!?

るいは買い物の帰り道、子どもたちが野球をしているところへ通りかかると、誘われる。(この前の返球で凄いと思われている?)

そこに、錠一郎が通りかかり、るいが野球をしているのを目撃する。

投手・るいは、バッターをピッチャーフライで打ち取った。

勝利して、るいは子供たちと喜んだ。

錠一郎が見ていたことに気づいたるいは、近づいて声をかかる。

るい:「お散歩ですか?投げてみますか?気持ちいいですよ。」

錠一郎:「ありがとう。でも、怪我したらあれやから。」

るい:「あ。そうですよね。すみません。大月さんのトランペット聞かれへんようになったら、私も嫌や。」

そこに子供たちがきて「なあなあ、お兄ちゃんとお姉ちゃんアベックなん?」

るい:「違うよ。お友達よ。」

「アベック!」「アベック!」子供たちが大合唱し、はやし立てる。

るい:「コラー!真面目に野球やりなさい!」

るいが子供たちを追い払う。るいは「すみません。」と錠一郎に謝って隣りに立った。

そんな2人を遠くから、ベリーがじっと見ていて・・・

結末

「ナイト&デイ」にて。

木暮:「違うと思うよ。ジョーがコンテストに出んのはトミーを見下してるからやないよ」

トミー:「ほな、なんや」

木暮:「傷つきたくないんやと思う。あいつにはトランペットしかないから

*****

その後、ベリーが「ナイト&デイ」に戻って来て、酔ったトミーと話をする。

トミーは「君。僕と共鳴せえへんか」(※)とベリーと知らずに誘ってしまった。

「なにそれ?おださく?」とベリー。国文科のベリーは織田作之助の小説の言葉とわかった。

※織田作之助の「夫婦善哉」に出てくる一節。

トミーは全ての学問は音楽に通じるからと勉強していた。

トミー:「俺はジョーとは違う。あんなトランペットしか知らんやつとは。」

ベリー:「私かてサッチモとは違う。なんでやの。なんで、ジョーは私のこと見てくれんの。なんで、私にはつれないくせして、ちんくしゃ※サッチモの前ではあんな顔見せんの。」

トミー:「ベリー。ジョーとデートさしたろか?」

ベリーは驚いてトミーの顔を見て…。

(TO BE CONTINUED)

「ちんくしゃ」とは?

※ちんくしゃ(狆くしゃ)とは?:狆(ちん)がくしゃみをしたような顔。目・鼻・口が顔の中央に集まって、くしゃっとした顔。鼻の低い醜い女のこと。狆とは、日本原産の種。

狆(ちん) ↓↓

【カムカムエヴリバディ】50話の感想

ベリー(市川実日子)が「ちんくしゃ」るいに敗北で哀愁漂う!

50話は、ベリー(市川実日子)が「ちんくしゃ」るいに敗北で哀愁漂う回でした。

ベリーもトミーも文学に精通しているからか、「門前小僧」「ちんくしゃ」とか出してきて…

無知な私(筆者)は調べてしまいました(笑)

ベリーが言った「ちんくしゃ」ニュアンスで悪口だと思ったのですが、犬の顔ってことなんですね。

深津絵里さんには当てはまらないように感じますが…。

しかしベリー。るいに負けて可哀想に思えるくらい、もの悲しく、うら悲しい感じが漂っていました。

ベリーは魅力的な「当て馬」

恋愛ドラマには「当て馬」という役割があります。

もともと牝馬(ひんば)に発情を促したり、発情の有無を調べたりするための牡馬(ぼば)のこと 。

恋愛ドラマでは主役カップルの恋を最終的に成就させるために登場し、作品を盛り上げる人物だが、本人の恋路は実らないという役割です。

ですが、ときに「当て馬」も魅力的なことがあって、今回のベリーもそう。

なんででしょうね。「敗者の美学」「滅びの美学」なのか?

それもありますが、「判官贔屓」(はんがんびいき/ほうがんびいき)もありますね。

不遇な者、弱い者に肩を持つことです。

悲劇の英雄・源義経(みなもとのよしつね)が、判官職(律令制の役職)だったことから、使われている言葉なのですが…。

なんだか、実りそうにない方、ベリーに肩入れしてしまうんです。

ジョー、冷たすぎるよ!って思ってしまいます。

後を追いかけてきてくれて、「わかってるよ」って言ってくれる人ってこの世に何人いますか?

大切にした方がイイですよ。

当て馬・ベリーの声掛け

ベリー:「なんか心配ごと?わかるわ。それぐらい。ずっと、ジョーを見てきたんやもん。ジョーだけを見てきたんやもん。ジョーの考えてることぐらいわかる。」

このベリーの発言は、「今何か悩んでるのをわかってる」ということだけ言った完璧な声掛けだと思うのです。共感してるよ、ずっと味方だよ、という感じの。

ただ「考えてることぐらい分かる」とベリーは言ってしまいがましたが…

考えてる「中身」が分かるとは言ってはいません。

ジョーが「考えてる」ことは、今楽しいことか、辛いことかとか…感情のことでしょう。

それなのにジョーは自分の心配事の中身まで分かった気をされてると思ってしまいました。

今さらですが、「考えてること」じゃなく、「ジョーが今どんな気持ちか、分かるよ」って言った方がより良かったことでしょう。

まあ、そんなに違いはないので、面倒くさい男ですね。

「簡単にいうな」と言われたら、これもう【腫れ物】ですよ。声掛けにくくなってしまいますよ。

ジョー、冷たいよ!過去の人生がそうさせているとはいえ…。

当て馬・ベリーの輝き

以前、木暮が言ったように、一般に男は女を追いかけたい生き物ではあります。

ベリーが追いかけてる側なのは確かにそうなのですが、健気に頑張ってるし、そんなに「押しつけてる」わけじゃないと思います。

だから、ベリーのことを応援したくなるし、輝いているのかな、と感じます。

頑張ってない「悲劇のヒロイン」だと、さめてしまいますし。

「いのち短し恋せよ乙女」をモットーに頑張るベリー。

どんな恋の結末を迎えようと、最後まで応援したいキャラクターです♪

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画像出典:NHK

ベリー(市川実日子)

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