【あんぱん】3話あらすじと感想!登美子の傘くるくるが切ない

今田美桜主演の朝ドラ【あんぱん】第3話が4月2日(水曜)に放送されました。

第3話では、嵩(木村優来)と千尋が母・登美子(松嶋菜々子)と別れるというストーリー展開です。

登美子の白い傘クルクル、彼岸花、シーソーなどの小道具(?)が印象的。それぞれの意味は何か、考察もしていきます。

今回は【あんぱん】3話あらすじと感想について紹介します。

目次

【あんぱん】3話あらすじと感想

千尋は東京のことを覚えてない

嵩(木村優来)が父・清(二宮和也)と母と弟とパンを食べているところを絵に描いて懐かしむ。そこへ弟の千尋(平山正剛)がやってきた。千尋は東京での家族とのことを忘れていた。

ある日、のぶ(永瀬ゆずな)は千尋(平山正剛)とシーソーに乗る嵩(木村優来)を見かける。だが、千尋が軽くて動いていなかった。そこでのぶが千尋の後ろに飛び乗った。嵩は「朝田のぶさん」と驚く。のぶは「のぶでいい」という。

重さのつり合いがとれて楽しく漕ぐ3人。そうこうしていると、女中を連れた嵩の母・登美子(松嶋菜々子)がやってきて、「ダメじゃないの。黙って千尋ちゃん連れ出して。大切なお坊ちゃんにケガでもさせたらどうするの?」と怒る。

千尋が「おばちゃん、もっと遊びたい」と頼む。登美子は「お家の人が心配するから帰りましょうね」と千尋を連れて帰る。

のぶは「あんたのお母ちゃんきれいやけんど、しょう(とても)怖いお母ちゃんやね」という。嵩は千尋のことを本当の弟だという。のぶは「おばちゃん」と呼んでいたと指摘。嵩は子供のいなかった伯父夫妻に引き取られたと説明する。

感想:嵩の弟に抱える寂しさと思い

3話序盤は2話ラストの続きから嵩(木村優来)の寂しさが描かれます。また、のぶが嵩の複雑な家庭環境、具体的には嵩と弟の血縁関係があるけれどしばらく離れていたこと、弟が兄のことを覚えていないこと、そんな家庭環境を知ります。

嵩は弟のことを大切に思っているのでしょう。だから「外で遊びたい」と言われればかなえてあげたくて連れ出すのだと思います。女中さんは家事もあるので外で遊んでくれなそうですしね。嵩の弟に抱える寂しさと思いが描かれた序盤です。

感想:登美子も寂しいはず

嵩が寂しさばかりでなく、実の子から「おばちゃん」呼びされている母・登美子の気持ちもつらいことでしょう。

実の子を「お坊ちゃん」と呼び、「おうちの人が心配する」など実の母なのに他人行儀。千尋が覚えてないから合わせているのかもしれないですね。

でも、つらい感情がイライラとなって表に現れてますよね。のぶちゃんはシンプルに「怖い母親」と思ったようですが、私はストレスを抱えてるからだと思いましたよ。

感想:フルネーム呼び

嵩がのぶのことを「朝田のぶ」さんとフルネームに加えて、さんを付けています。

これって、まだまだ2人に距離があることを意味してますよね。

そういえば、前作【おむすび】でも、まだ恋人関係でないころですが、翔也(佐野勇斗)が結(橋本環奈)のことを「米田結」とフルネーム呼びしてましたね。

ネタバレというほどじゃないですが、2人は夫婦になることが分かっているので、呼び方の変化が楽しみです。

登美子は家を出ることに

家に帰って弟とシーソーをする様子を描く嵩に対し、寛(竹野内豊)はとても上手だと褒めます。

そして東京での4人家族の絵を見た寛は「笑い声が聞こえゆうみたいな、あったかい絵ぇや」と絶賛。そして「こじゃんと(たくさん)絵を描け。好きなものはやればやるば、こじゃんと(たくさん)好きになる」と優しく励まします。

登美子は家族4人の絵を見て、「母さんもこの絵、好きよ。でももう前を向かなきゃね」といいます。

その後。縁側で嵩の髪の毛を切る登美子は、高知の街に用ができてしばらく留守にするといいます。嵩はいつ帰ってくるのか尋ねます。登美子は用事が片付いたらすぐ帰ってくるからいい子にしてるのよ、と返答。

登美子は「嵩の耳、父さんそっくりねー」とやさしく語りかけます。続けて登美子は、お父さんの耳はよく聞こえて新聞記者にピッタリで、嵩もそんなお父さんのように立派な人になってねといいます。

感想:子供ながらに気付いた?

嵩は子供ながらに母・登美子がウソをついていることが分かったんじゃないかな、と感じます。

東京での4人家族時代の絵を見たあとに「前を向かなきゃ」って言ってましたしね。

でも、お母さんの言うことを信じない子供はいません。信じたいのです。親を。だから、それほど強くは疑わなかったのかな…。

登美子の傘くるくるが切ない

翌日。嵩は学校を休みます。のぶは嵩の欠席が気がかりです。

青色で鮮やかな着物を着た登美子が白い日傘をさしながら歩いています。そんな母を追いかけてやってきた嵩と千尋。登美子は学校の時間のはずなのに、驚きます。

嵩は「お母さん 本当にすぐ迎えに来てくれる?約束だよ」といいます。

登美子は振り返って頷き、「それまで寛伯父ちゃんたちの言うことを聞いていい子にしてるんですよ。母さんもすぐ迎えに来ますからね。千尋ちゃんもいい子でね。さ、みんなが心配するから早く帰りなさい。」と言います。

嵩と千尋は「おかあさ~ん」と手を振って見送ります。一度振り返った登美子は涙ぐみつつ、もう一度歩き出すと、もう振り返りません。

道の両側にはヒガンバナ(彼岸花/曼殊沙華)が咲いている。登美子は傘をくるくるとしながら歩いていく。

感想:登美子の傘くるくるは返事か

登美子は今にも泣きだしそうな感じで、すぐ帰ってくると言っています。でも、これ嘘ですよね?

本当にすぐ帰ってくるなら、そんな顔しないですし……。

お母さん、お母さんと呼ばれる中・・・登美子は傘をくるくるとしながら歩いていて切ないです。

おそらく返事なんでしょうね。呼ばれたから、はーい、という感じで。

それと、子供をあやす時におもちゃを動かしてみせる、あの感じにも私には見えました。

そして、別れ際、登美子がやや涙目な表情をしていたことから、子供と別れがたい気持ちはあることが読み取れますね。

感想:ヒガンバナ(彼岸花/曼殊沙華)の意味

御免与駅に向かう道の両側に咲いているヒガンバナは秋の季語で、花言葉は「情熱」「独立」「悲しい思い出」「諦め」「再会」「また会う日を楽しみに」などがあります。

たしかに嵩には「悲しい思い出」であり「また会う日を楽しみに」と願う場面です。

一方、登美子にとっては「独立」していく場面であり、母としての幸せを「諦め」る場面といえるでしょう。次の場面で登美子が再婚予定だと判明するので…。

登美子は再婚予定

柳井医院にて。千代子(戸田菜穂)が「あなた登美子さんが出ていったがです。」と寛にあわてて声をかけます。
でも、冷静な寛。寛は知っていたのです。

千代子は「私はあの親子が来た時から様子がおかしいと思っていた。清さんの一周忌もまだなのに、あんなかわいい子を置いて再婚するなんて」といいます。

登美子の置手紙に再婚することが書いてあったそうです。

一方、のぶも祖父母や近所の人が嵩が母親に置き去りにされたと耳にし、驚きます。釜次(吉田鋼太郎)は「あれだけの美人や。もう一花咲かせるつもりかもしれんぞ」と言いつつ「息子を厄介ばらいかい。それでも母親か」と非難していました。

一人縁側で座る嵩に対し、千代子が「嵩さん、あんたはなんちゃ気兼ねせんと、ここにおってえいがですきね」と嵩の頭をなでます。

感想:登美子は息子を置いていく悪女か?

登美子は息子を置いていく悪女のように見えますが、その胸の内は語られていないので、想像するしかありません。

でも、前述したように、別れを悲しんでいる様子があるので、悪女になり切れてないと思います。

町医者の寛の元だと息子は裕福に暮らすことができます。その点は安心しているのでしょう。

でも、寛の奥さんがいるので、柳井家だとどこか肩身が狭い様子。

釜次は美人だから「もう一花咲かせるつもり」と推測していましたが、ひとりの女として幸せを願うこと、自分の人生を生きることは悪くありません。

ただ釜次は「それでも母親か」とも言っていました。うーん。ひとりの人間個人としての幸せと、母親としての幸せ…。この2つの両立は難しいのでしょうね。それは現代でも子持ちだと再婚が難しいケースが多いでしょう。昔だともっとかもしれませんね。

それでも嵩にとって産んでくれた母親は登美子ひとり。このまま永遠の別れにならないことを願います。

のぶと嵩が2人でシーソーをこぐ

おつかいの帰り、買い物かごを持ったのぶが空き地へ行ってみます。

すると、嵩がひとりでしょんぼりとシーソーに座っていました。

のぶはシーソーの反対側に座り、「シーソーは2人で乗るものやき」といい、こぎます。

のぶは「どういて学校は休んだがね?ずる休みかね?ずる休みはいかん。たっすいがいかん」といいます。

嵩が「たっすいって?」と尋ねます。のぶは「へなちょこのことじゃ」と答えます。

嵩は元気がありません。そんな嵩の様子を見たのぶは「しゃあない。嵩はうちが守っちゃる」と元気づけます。

嵩が「朝田のぶさん」とまたもフルネーム呼び。「のぶでええが言ったじゃろ」とのぶがいうと、ついに嵩も「のぶちゃん!」呼び。のぶは「なんでえ、嵩!」と笑います

2人はシーソーをこぎなら笑い合います。

2人の心もギッコン、バッタンと、こいでいました。(つづく)

感想:やなせたかしさんのシーソーの詩

嵩のモデルのやなせたかしさんの詩に『シーソー』(『やなせたかし おとうとものがたり』(フレーベル館)所収)というタイトルのものがあります。

「シーソーというかなしいあそびがある」「ぼくと弟はシーソーのことをギッコンバッタンといっていた」とあります。

3話の劇中で、のぶと嵩がギッコンバッタンといっていたのは、やなせたかしさんの詩から取られているのですね。楽しそうな、でもどこか寂しげな、夕焼けをバックにしたラストでした。

のぶと嵩は幼少期から出会ってますが、これはあくまでフィクション作品。モデルの夫婦は新聞社に就職後に出会っています。

詩の中でシーソーを「水平になることは一度もない」と表現していて、弟とはシーソーのように別れる悲しみも描かれているともいえる詩です。

また、水平にならないシーソーから、「正義」など価値観が一定でないことの比喩ともとれます。

ちなみに「やなせライオン公園」にはシーソーが設置されていて遊べるそうですよ♪

感想:やなせたかしの詩『母とのわかれ』

やなせたかしさんは『母とのわかれ』という詩もかいています。

この詩には、やなせたかしさんと弟が病弱だったから叔父さんの家で治すように言われたこと、他人から母に批判があっても母のことを信じ続けていたことが綴られています。

劇中の登美子は綺麗な和装で、白い傘をさしていましたが、これも詩のとおり↓

母は盛装して
白いパラソルをさしていた
秋のはじめのころだったかなあ
ぼくと弟は
素直に信じた

「アンパンマン」を生んだやなせたかしさんが、少年期の母との別れを綴った詩とは より

詳しくはリンク先または『新装版 わたしが正義について語るなら』(著:やなせたかし/ポプラ社)へ。

劇中での嵩は、セリフでは母との約束を信じてる様子でしたが、かなりショックを受けてひとりポツンとシーソーに座ってましたね。原作というわけではないですが、やなせたかしさんも弟も本当のことがわかるようになってもずっと母を信じていたのですね。

感想:のぶがヒロインの宣言

3話ラスト。のぶが「嵩はうちが守っちゃる」と宣言しました。私がヒロインだ!という宣言にも聞こえますね。さすがハチキンのぶ。カッコイイです。

脚本の中園ミホさん曰く、のぶのモデルの小松暢さんは夫を支えるという感じより、引っ張り上げた感じの人物だそうです。

今後、のぶには、へなちょこな嵩を守ってあげてほしいです♪

もちろんシーソーが上下するように、のぶが下がったとき(元気がないとき)は、嵩が支えてあげてほしいです。

人生は山あり谷あり。なんだかシーソーって人生の象徴、そして支え合う夫婦の象徴にもみえますね。

【あんぱん】3話の出演者・スタッフ

【出演】江口のりこ,斉藤暁,小倉蒼蛙,樫尾篤紀,瞳水ひまり,永瀬ゆずな,木村優来,戸田菜穂,浅田美代子,吉田鋼太郎,平山正剛,中村羽叶,笹本旭,中野翠咲,竹野内豊,松嶋菜々子

【作】中園ミホ

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