【あんぱん】77話あらすじと感想!八木が飢餓対策だけでは不満な意味は?

朝ドラ「あんぱん」

朝ドラ【あんぱん】77話のあらすじと感想を紹介します!

今田美桜主演の連続テレビ小説「あんぱん」第16週「面白がって生きえ」第77話が7月15日(火曜)に放送。

嵩(北村匠海)はかつての戦友・八木(妻夫木聡)と再会。改めて取材を申し込むが…。

【あんぱん】77話あらすじ

おなかを満たすだけでいいのか

嵩(北村匠海)はかつての戦友・八木(妻夫木聡)と思いがけず再会する。八木は嵩に「土佐の山猿が何でこんな所うろついているんだ?」と相変わらずの口ぶり。

のぶ(今田美桜)は、八木に「お話聞かせていただけませんろうか」と取材を申し込み…。

のぶは「おなかをすかせた子どもらあにコッペパンを配っていましたよね。薪先生も飢餓対策に真剣に取り組んでいらっしゃいます」と、八木の行動に触れる。

八木は 「腹がいっぱいになれば、それでいいのか? あんたたちと議論する気はない。すまんな」と一蹴。

のぶは八木のことを聞き込む

のぶと嵩は時間ギリギリまで周囲の人々に八木についての話を聞いてまわる。闇市の店主は「闇酒でがっぽがっぽ稼ぎまくったと思いきや、そこら中の子どもを集め出した」「子どもたちに読み書きを教えたり、身寄りのない子ども達に引き取り先見つけてきたり、大した人だよ」と話す。子どもたちも「いつも難しい本を読んでくれるんだ。よく分からないけど、でもおじさんといると楽しい!」と嬉しそうに八木のことを話してくれた。

さっそく八木の記事を書くのぶ。東海林(津田健次郎)は鉄子(戸田恵子)について触れられていないと声を荒げるが…。そうして、最新号が発売されたその2日後、編集部にのぶの運命を変える一本の電話が!

のぶは鉄子でなく八木の記事を書く!

のぶたちは高知に戻った。8月号の締め切りまで、あと3日。同号の表紙を任せられた嵩は黙々と絵を描き続けていた。嵩が描き進める絵を見た東海林(津田健次郎)と岩清水(倉悠貴)、琴子(鳴海唯)は意味深な表情を浮かべた。

八木についての話に心動かされたのぶは、鉄子(戸田恵子)の取材記事ではなく、八木についての記事を勝手に書き上げてしまう。東海林(津田健次郎)は「薪鉄子先生のことが1字も出てきやせんやいか!」と怒ったが、嵩はのぶの記事を後押し。東海林はそのまま進めさせることにした。

月刊くじらの表紙はのぶ!

 「月刊くじら」8月号が無事に発売された。店頭で手に取ったメイコは表紙を見て、「あれ? これ、のぶ姉ちゃんや!」と笑顔を見せる。メイコは通りがかりの女性に表紙の絵の女性が姉であることをアピールし続ける。メイコはこれなら姉が嵩の想いに気づくだろうと歓喜しているが……。

編集部では、琴子がのぶに「この表紙、どう思います?」と問いかける。のぶが「構図が大胆でえい表紙やと思います」と答える。嵩の想いに気付いてないようだ。

そんな中、編集部に鉄子から一本の電話が…。

【あんぱん】77話の感想

八木が飢餓対策だけでは不満な意味は?

77話では、のぶが鉄子のことでなく八木のことを記事に仕上げます。

まあ、なんていうか、高知と関連性が低いというか。高知出身の女性代議士だから高知新報社の月刊誌に取り上げる意義があると思います。八木はあまり高知と関連してないと思うのですが…。

それだけ魅力的だったのでしょうね。

とくに印象的だったのは八木が飢餓対策以上のことが必要だと思っていること。

八木は孤児たちに食べ物を分け与えてるわけですが、それだけでは不十分だと思っているのでしょうね。

おそらく教育の大切さのことだと推測されます。

八木は泥棒する子に丁寧になぜダメなのか説明し諭していました。

また、海外文学を読み聞かせてもいます。

悪い大人に騙されて泥棒をして生きていくしかない子供たちには、衣食住も必要だけれど、騙されない知性も必要。

知性があれば悪い大人や、国の間違った方針(日本は神の国だから勝つ!これは正義の戦争だ!鬼畜米英!など)に抗うことができます。少なくともおかしいと気付いてくことができるはず…。

振り返ると、戦地で岩男を撃って復讐したリンと最後に会ったのは八木さん。たしか八木はリンを逃がしてあげたと思いますが…。

リンは復讐しても心が晴れていませんでしたよね。リンが家族を殺された恨みを持つのは仕方ないのですが、岩男本人は良い人だったんですよ。岩男たちがゲリラ討伐をしたことも日本軍の指示のもと。

戦争という背景にあるものに目を向けないと、悲劇は繰り返されてしまいます。つまり、知性が必要であり、教育が重要。

のぶや嵩は戦後、「逆転しない正義」を求めているのですが…。

八木もまた戦争で傷ついた人であり、八木なりに平和を求めてるのかなあ、とも思いました。

【あんぱん】77話の出演者・スタッフ

出演者 【出演】今田美桜,北村匠海,原菜乃華,鳴海唯,倉悠貴,番家玖太,高橋ひろし,倉金春,妻夫木聡 原作・脚本【作】中園ミホ

「あんぱん」は朝ドラ112作目の作品。主人公・のぶは、「アンパンマン」の作者やなせたかしの妻・暢がモデルで、オーディションで選ばれた今田美桜が演じる。後に夫となる嵩(たかし)役は北村匠海。脚本は、「ドクターX」などの中園ミホ氏が担当。