【虎に翼】27話ネタバレと感想/香淑(ハ・ヨンス)の日本残留の理由が切ない
【虎に翼】27話ネタバレと感想/香淑(ハ・ヨンス)の日本残留の理由が切ない
伊藤沙莉さん主演の朝ドラ【虎に翼】第27話が5月7日(火曜)に放送。
昭和13年春、明律大学を卒業した寅子(伊藤沙莉)たち。寅子は雲野(塚地武雅)の法律事務所で働きながら高等試験合格を目指すことになり…。
今回は【虎に翼】第27話のあらすじネタバレと感想について。
第26話ネタバレ<>第28話ネタバレ
【虎に翼】27話のあらすじネタバレ
昭和13年(1938年)3月、寅子(伊藤沙莉)たちは明律大学を卒業した。
同年4月。寅子は共亜事件で知り合った雲野(塚地武雅)の法律事務所で働き始める。
甘味処「竹もと」にて。寅子は働きながら次の高等試験合格を目指して、女子部の仲間たちと勉強会を開き、励んでいる。崔香淑(ハ・ヨンス)は竹もとで働きながら勉強を続けている。
一方、試験に合格した花岡(岩田剛典)は、司法官試補として裁判官になるための実務修習をしている。花岡と寅子の職場は近くで、公園で一緒に昼食をとる仲になっていた。
ある日、寅子の姿を見つけた花岡は「猪爪!よかった!今日は会えた」と嬉しそうに微笑む。寅子も笑顔で応えた。
寅子と花岡はベンチに並んで昼食を食べながら、近況報告をしあう。花岡は前年に民事事件の担当になった桂場等一郎(松山ケンイチ)のもとで研修を受けていると明かす。寅子は桂場に裁判官に向いていると言われたが、婦人にはなれないとも言われたことが引っかかっている…。
寅子が帰宅すると、花江(森田望智)が笑みを浮かべながら「早く花岡寅子になっちゃえばいいのに」「ねぇ、婚約だけしたら?」と寅子をけしかけた。寅子はすぐそんな風に捉えられることに不服な様子。
ある日、竹もとにて。寅子が仲間と勉強会をしていると、崔香淑(ハ・ヨンス)のもとに特高がやってくる。思想犯の疑いがかかる兄・潤哲(ユン・ソンモ)をかくまっているのではないかと詰問。香淑は「兄は朝鮮に帰国しました」と告げる。
特高はその朝鮮で治安維持法に関する労働争議があり、香淑の兄も関わっているという。高圧的な態度の特高に、寅子たちは反抗的な態度をとる。香淑は兄からの手紙を見せて「(朝鮮に)早く帰ってこい」という内容を通訳した。特高は真偽を確かめるため、手紙を押収した。
特高が帰った後、香淑は寅子たち仲間に身の上を語る。
香淑を日本に呼んでくれたのは兄だった。女子部設立の話を聞いて手紙をくれたのだ。兄は朝鮮総督府から支援を受けて法律を学んでいた。
兄・潤哲(ユン・ソンモ)は文芸誌の編集をしていたがのだが、昨年6月の筆記試験の後、兄妹は特高に連行された。兄と同じ出版社にいた朝鮮人が反体制思想の集会にいたから仲間と疑われたのだ。結局すぐ釈放されたが、そこで言われた。朝鮮人で思想犯の疑いあるやつを合格させるわけないから諦めるよう言われた。
その後、兄は思想犯の疑いで監視され、出版社にいづらくなり、朝鮮に帰国してしまった。そのとき「一緒に帰らないか」と兄から誘われたが、香淑は「ごめん。今はまだ帰れない」と断った。
香淑 「みんなの試験を見届けて、それから、国に帰るつもりでした。黙ってて、ごめんなさい。勉強の邪魔になりたくなくて……。(試験勉強に励んでいたのは)みんなと、これからの女子部の学生たちのためです。みんなは次こそ必ず受かるって、そう信じているから、だから、少しでも役に立ちたかった。でも…」
ショックを受ける女子部の同期たち。
よね(土居志央梨)は「今しかないぞ。朝鮮に帰るなら、今しかない」と助言するが…。
(つづく)
【虎に翼】27話の感想
香淑(ハ・ヨンス)の日本残留の理由が切ない
27話は、崔香淑(ハ・ヨンス)の日本残留の理由が切なかったです。
仲間と後輩のために、香淑さんは勉強会に参加していました。
でも仲間が試験を受けるのを見届けたら帰国すると言っていたので、香淑さんは受けないのでしょう。
とはいえ、1937年から始まった日中戦争はまだまだ終わらないというか、日本は太平洋戦争に突入していきます。つまり日中戦争は1945年8月まで続くことに…。
よねさんが言ってた「帰るなら今」というのは確かにそうですね。日本は焼け野原になっていきますし…。まあ、朝鮮半島でも、北と南で戦争を始めたりしますけど…。
どこにいてもリスクはありますが、特高にマークされている香淑さんは、兄がいる朝鮮に戻ったほうが幸せかも。帰るなら早いほうがいいような気もしますね。
香淑さんとのお別れは寂しいですが……。さて、香淑の決断はいかに……。
【虎に翼】27話の出演者・スタッフ
【出演】伊藤沙莉,石田ゆり子,岡部たかし,仲野太賀,森田望智,上川周作,土居志央梨,桜井ユキ,平岩紙,ハ・ヨンス,戸塚純貴,岩田剛典,小林涼子,安藤輪子,羽瀬川なぎ,ユンソンモ,小林薫 ほか
【語り】尾野真千子
【作】吉田恵里香
【音楽】森優太
画像出典NHK