【元彼の遺言状】の原作ネタバレ!犯人は意外な人物!

【元彼の遺言状】の原作ネタバレ!

綾瀬はるか 主演のドラマ『元彼の遺言状』の原作は新川帆立氏の同名小説です。

原作小説は一体どんなストーリー真犯人は意外なあの人物?

今回は【元彼の遺言状】原作のあらすじネタバレについて。

目次

【元彼の遺言状】の原作ネタバレ

【元彼の遺言状】原作のあらすじネタバレを紹介します。()内はドラマの役者名です。

麗子(綾瀬はるか)が依頼を受ける

僕の全財産は、僕を殺した犯人に譲る

弁護士の剣持麗子(綾瀬はるか)の元彼・森川栄治(生田斗真)が奇妙な遺言状を残して亡くなった。

麗子はボーナスカットが不満で大手弁護士事務所を辞めていた。

そんなとき、篠田(大泉洋)から「犯人選考会」の代理人になってほしいと依頼される。

栄治は大手製薬メーカー・森川製薬の御曹司だった。麗子は知らなかった。

麗子は栄治の顔が好きで3ヶ月だけ付き合っていた…。

栄治の遺産は当初60億円といわれるが、税金などで引かれて手元に入る分を計算すると割に合わないと思った麗子は一度断った。

しかし株などを調査すると数百億円ともいわれる遺産があるとわかる。

麗子は篠田の代理人として「犯人選考会」へ参加することに…。

犯人選考会

死亡診断書ではインフルエンザで亡くなっていた栄治。

篠田はインフルエンザに実際にかかっており、症状が落ち着いてから栄治のパーティーに参加。

麗子は篠田が感染症をわざと栄治にうつしたと、依頼人を犯人に仕立て上げようと交渉する。

犯人選考委員に指名された3名は森川金治社長(佐戸井けん太)、平井真人副社長、森川定之専務。定之は金治の姉の夫、平井は外資系企業から送られてきた人物。

社内では社長派、副社長派、専務派で分かれていた。

麗子は、その派閥のバランスを取る提案を伝える。篠田が森川製薬の株式を取得した場合、専務が推進している筋肉補助薬のセールス部門を副社長の管轄のもとに新設すると説明。

社長たちは好意的に受け取って麗子の依頼人が有力になったが、まだ犯人選考会はづづくようだ。

空き巣と殺人事件

栄治の遺書の原本が保管されていた金庫が盗まれる事件が起きる。

さらに栄治の顧問弁護士・村山(笹野高史)が何者かによって毒殺されてしまった。

タバコに毒が塗られていたのだ。

一体何のために?

麗子は、メリットがあるのは栄治のいとこ・森川拓未(要潤)ではないか…と疑う。

富治は経営に興味がない学者だし、唯一のライバルだった栄治がいなくなれば次世代の森川製薬のトップになれるからだ。

理屈はそうだが、栄治の遺言状を紛失させて得になることはないはずだが…と不思議がる麗子。

ポトラッチ

栄治の兄・富治(生田斗真/二役)が文化人類学者を志したのは…ポトラッチという考えに出会ったからだという。日本語に訳すと『競争的贈与』。

簡単にいうと2つの部族が相手よりも良いものを与えていく。お返しができなくなった時点でルール違反になりその部族の首長は殺害される。

集団同士でなく、個人間でもバレンタインをもらって相手より良いものを返さないと相手に心理的に支配される…。だが、麗子は「私はお返しを気にしない」という。

しかしチョコでなくレベルが違うと途方に暮れるという富治。富治は栄治から「命を助けてもらう」という大きな贈与を受けていた。富治は幼少期、白血球を作れない難病のため毎日注射していたが、救世主ベビーとして誕生した栄治のへその緒の細胞を骨髄に移植してからは錠剤のみで生活できるようになった。

富治は兄に抱いていた感情が「ポトラッチ」という考えに出会って腑に落ちたという。

帝国ホテル・剣持さん

麗子は、森川雪乃(笛木優子)に、夫・拓未(要潤)と帝国ホテルで会っていたのかと問われた。

麗子は否定した。拓未の手帳に「20時 帝国ホテル 剣持さん」とあったそうだが…。

麗子には兄・雅俊がいる。

雅俊の浮気を突き止めて脅した麗子は、拓未と雅俊が帝国ホテルで会っていたのを白状させる。

麗子の兄・雅俊は厚労省で新薬認可の関連部署に勤務している。

拓未は森川製薬の経営企画部・新規事業課の課長。新薬の筋肉補助薬のプロジェクトを進めている。

2人は繋がっていた。

筋肉補助薬で死亡したのか

朝陽(森カンナ)は、栄治の足に注射の痕跡があったことを麗子に話す。

その後、雪乃(笛木優子)が「私が殺したんです」と、麗子と朝陽に自白。

雪乃はうつ病を患った栄治と別れるとき「筋肉のない男の人は嫌い」といった。だから栄治は筋肉をつけようとしたらしい。

それで栄治は新薬の筋肉補助薬「マッスルマスターゼット」を注射して死んだのだ、という。

その筋肉補助薬は副作用で死に至る?!

定之専務とその息子・拓未が、その新薬プロジェクトを進めている。

定之の妻・真梨子(萬田久子)は死因を隠そうとした。

そこで浜田医師を買収して死亡診断書をインフルエンザと書かせた。

真梨子は雪乃にも口止めしていた。拓未のためにと。

しかし雪乃は警察に自白しに行く

解任された麗子

富治は、栄治の奇妙な遺言状もポトラッチだと麗子に伝える。

ポトラッチはプレゼントを与えることでエスカレートしていき、相手を攻撃するもの。

遺産を貰えることは本来は嬉しいはずだが、あまりにも多くのものを受け取ると罪悪感を抱き、心理的に復讐になる。

麗子はそんなの復讐になるかなと疑問に思う。

しかし富治は「拓未が犯人だ」と麗子に伝える。たしかに2人はライバルだった。

麗子は篠田に、筋肉補助薬「マッスルマスターゼット」を注射して死んだことを報告。

あとは拓未・犯人説をネタに、遺言状のお金をどのようにしてもらうか考えている麗子。

だが篠田は友人の死の真相を聞いて麗子を解任する。もう必要なくなったのだ。

篠田にとって原因究明こそがお金より大切だった。

金庫の暗証番号

初の解任をされた麗子はショックを受ける。

しかし次の依頼人が現れた。栄治の叔父で金治の弟、森川銀治だ。

銀治はどうしても盗まれた金庫を回収したいらしい。それで麗子に手伝ってほしいとお願いする。

大学教授のレーダーを使って金庫の場所を特定。とある川にあるようだ。

しかし(懸賞金が出ているからか)暴力団がいて近づけない。

金庫の暗証番号も死亡した村山しかわからない。

横からダメなら縦。麗子は元自衛官のダイバーを使ってヘリコプターを使い、空からピンポイントに川へ着陸。金庫を引き上げた。

あとは暗証番号だ。暗証番号は2つ必要で、ひとつは村山の弁護士番号だが…。

麗子は村山が死ぬ間際、「わたし…とあのこ…べんごし」と言い残したのを思い出した。

「あのこ」とは、かつて村山が語った女性弁護士のこと。DV被害者女性の弁護を担当していたとき、離婚までたどり着いた。だが、DV加害者の元夫が乗り込んできた。それでもその女性弁護士は元妻の居場所を教えなかった。激高したDV男に女性弁護士は刺されて亡くなってしまった。

麗子は村山弁護士の事務所を捜索して、その女性が「栗田知世」とわかった。

弁護士番号を調べて、金庫のロックを解除!

銀治が欲しかったのは親子の鑑定書で…。

親子鑑定

金庫の中には遺言状と別に、親子の鑑定書が入っていた。それは2つあった。

森川銀治と平井真人副社長は親子だった。(ドラマでは省くエピソードかも?)

銀治が20歳のころ家政婦の美代と恋仲になり、彼女は妊娠。銀治は結婚を考えていたが、両親から反対され、美代は追い出されてしまう。その後、行方不明だった。

平井真人に出会った時、美代にそっくりだったので気づいたという銀治。

本人の了承なしに検査したもので法的効力はないが、銀治にとっては大切な書類だった。

そして、もう一つの鑑定書が真犯人にたどり着くキーになり…。

真犯人は堂上(野間口徹)

野間口徹
(C)フジテレビ

真犯人をネタバレします。真犯人は堂上先生(野間口徹)です。

金庫にはもう一つの鑑定書が入っていた。

その鑑定書は、森川栄治(生田斗真)と堂上亮(白髭善)が親子だと示していた。

亮の父は栄治の愛犬バッカスを担当する獣医師・堂上(野間口徹)のはず!

亮の母の真佐美は4年前に病死している。

栄治と亡き真佐美の不倫が先で、その後、軽井沢に堂上夫婦が引っ越してきたようだ。

栄治が死亡する前日、銀治が栄治にこの親子結果を伝えている。栄治は喜んでいたらしい。

栄治に遺言を書き換えられて困るのは堂上だ。

麗子は栄治を殺した犯人が堂上と気づく。

金庫に入っていた栄治の「元カノ」リストには、堂上真佐美の名前が載っていた。

堂上が金庫を捨てた目的は「元カノ」リストを葬ることだった。

村山は元カノリストを見たから殺されたのだろう。※実際には元カノひとりひとりの思い出を栄治に聞かされながら村山がリストを作成。

麗子は「紗英が危ない」と告げる。紗英は元カノリストのコピーを持っているから。

犯人逮捕とその後

麗子は紗英を助けるために車を飛ばす。

紗英を毒殺しようと品川ふ頭に呼び出した堂上。だが、麗子がやってきて彼にタックル。

そして通報を受けて駆け付けていた警察に堂上は逮捕された。

その後。麗子は警察への態度が悪く公務執行妨害、そのほか道交違反など数々の罪で逮捕されたが、弁護士・津々井(浅野和之)が麗子を釈放させる。

…津々井は麗子に恩があった。麗子が津々井の靴が汚れているから奥さんと不仲なのかと指摘。そのおかげで、妻の胃がんが初期で発見されたという。妻が津々井の靴を磨いていたのは本当だが、不仲でなく病気だったのだ。

堂上の自供によると、実子の亮に遺産を残したいと遺言を書き換えようとしている栄治に殺意が芽生えた。検出されにくい塩化カリウムを注射して殺害。マッスルマスターゼットの注射器を栄治の手に握らせた。

犯人選考会は堂上を「犯人」とは認定しなかった。犯人が利益を得ないようにした判断であり、倫理的には正しいため、世間に好評。森川製薬の株価は上がった。

麗子は奇妙な遺言になった理由を推理していた。

栄治の目的は、栄治が持つゲノムゼット社の株式を国庫に帰属させるため。

拓未はゲノムゼット社の株式を取得。栄治も出資。そして新薬「マッスルマスターゼット」を共同開発した。しかしゲノムゼット社は指定暴力団のフロント企業に過去のことで脅されていた。フロント企業はゲノム編集を殺人や傭兵に転用したいと考えていた。

拓未と栄治はゲノムゼット社の株式を国庫に帰属させて、財務局の管轄に入ってしまえば、指定暴力団が手だしできないと考える。国庫に移転する期間に認可が滞ることがないように拓未が官庁と調整。

「殺人犯に遺産を」は栄治の発案だった。裏で拓未が官庁と調整に動いでも社長たちにバレないように犯人選考会を設定。拓未がゲノムゼット社の持ち株を国庫に帰属させるのも不自然でないようにしたかった。

麗子は、金治社長に調査を頼まれたらバラすことになるが、拓未が雇ってくれるなら真相を明かさないという。麗子は拓未と顧問契約を結んだ。

富治の検体を使って栄治と亮の父子関係が認められた。亮は栄治の単独相続人になった。遺言がどうあれ遺留分として栄治の遺産の半分が相続される。残り半分は遺言のとおり、犯人特定ができなかったので国庫に帰属へ。

亮は拓未・雪乃夫妻の養子になった。愛犬バッカスも一緒だ。

銀治は平井副社長に親子関係を打ち明けた。そして平井の母・美代が存命だとわかる。銀治と美代は再会してカップルになっていた。

麗子は津々井先生の大手事務所に復帰した。村山の事務所は潰してしまったが、村山の案件をすべて引き継いだ。金にならない案件に奔走する日々だ。

麗子は銀治の恋を聞いたあと、信夫を思い出す。信夫は麗子の元カレ。麗子が安い婚約指輪に怒って振った。…信夫の手紙に返事を書こうと麗子は思った。(おわり)

【元彼の遺言状】原作の登場人物

【元彼の遺言状】原作の登場人物を紹介!ページ数は原作の文庫本(第1刷)の初登場時。

主要人物 

剣持麗子(けんもち・れいこ)(綾瀬はるか):主人公。敏腕弁護士。28歳。年収は2千万近い。渉外系大手の山田川村・津々井法律事務所所属。お金を得ることに対して貪欲。 ボーナスの大幅減額を言い渡された時、「勉強だと思って」の言葉が逆鱗に触れ、事務所を辞めた。栄治の友人・篠田の代理人として、森川家主催の「犯人選考会」に参加する。

森川栄治(もりかわえいじ)(生田斗真):麗子の元彼大学の先輩。30歳。イケメン。麗子とは大学時代に3ヶ月ほど交際して別れた。勉強も運動もできないが顔が良くて、大手製薬メーカー「森川製薬」の御曹司。栄治には60億円の資産があると噂されていた。重度のうつ病を抱えていて、「僕の全財産は、僕を殺した犯人に贈る」という奇妙な遺言を残して死亡。死因はインフルエンザのはずだが…。p24~

篠田(しのだ)(大泉洋):麗子の大学時代のゼミの先輩で、今回の事件の依頼人。森川家とは家族ぐるみの付き合いで、栄治とも交友が深い。篠田の父は貿易会社社長で、篠田本人は遊学中という体裁の遊び人。栄治の30歳の誕生日パーティーに招待され、会いに行っている。p32~

森川家と関係者

森川銀治(もりかわ・ぎんじ):栄治の叔父。金治の弟。60才前後。動画投稿サイトの収入で生活中。名の売れた動画職人。家政婦・美代と結婚の約束をしていたが、美代は森川家から追い出されてしまう。 銀治も森川家には愛想を尽かして家を出てしまっている。p38~

森川金治(もりかわ・かねはる)(佐戸井けん太):栄治の父。森川製薬代表取締役社長。犯人選考委員に指定された3名のうちのひとり。麗子曰く小ぶりのブルドッグのような不細工な容姿で、栄治とは全く似ていない。質実剛健な人物で、現状維持をしつつ確実に収益を上げいる。p53~

森川恵子(もりかわ・けいこ):栄治の母。森川家の資産管理会社「ケイ・アンド・ケイ」の業務執行社員。p53~

平井真人(ひらい・まさと) :森川製薬取締役副社長。40才手前。犯人選考委員に指定された3名のうちのひとり。大株主の外資系投資会社「リザードキャピタル」から送り込まれた。 大学在学中に起業した会社が成長し、東証マザーズに上場。その後に投資会社に就職。立て直した会社は数知れず。p59~

森川定之(もりかわ さだゆき) :森川製薬取締役専務。犯人選考委員に指定された3名のうちのひとり。金治の義理の兄。麗子曰く狐のような顔をしていて影が薄い印象。新規事業や新薬開発に意欲的。p59~

森川紗英(もりかわ・さえ)(関水渚):栄治のいとこ拓未の妹。栄治に思いを寄せていた。少し気性が荒い。 p91~

森川富治(もりかわ・とみはる) (生田斗真/二役):栄治の兄。栄治とそっくりの美声。大学で文化人類学を教えている。p91~

森川拓未(もりかわ・たくみ)(要潤):栄治のいとこ。定之の長男。切れ者で野心家。麗子の兄・雅俊は大学のゼミの先輩になる。 森川製薬 経営企画部 新規事業課の課長。新薬の開発プロジェクトを進めている。p92~

森川雪乃(もりかわ ゆきの)(笛木優子):拓未の妻。栄治の元カノの一人。麗子曰く水墨画から抜け出てきたような美人。栄治の病気が分かって拓未に乗り換えた悪女?p94~

森川真梨子(もりかわ まりこ) (萬田久子):栄治の伯母。金治の姉。p111 ※ドラマでは森川製薬の専務に改編。


津々井先生(つつい せんせい)(浅野和之):金治の顧問弁護士。60才手前。山田川村・津々井法律事務所の創設者。たった一人で始めて日本最大の法律事務所に育てた。麗子の上司。p18~

剣持麗子の関係者

信夫(のぶお): 電子機器メーカーの研究開発職員。知的で尊敬できると麗子に思われて1年ほど交際。麗子に求婚したが、婚約指輪が100万円以下で、20代後半が買う平均だったため、麗子に席を立たれる。p8~

古川(ふるかわ):山田川村・津々井法律事務所での麗子の1年後輩の男。婚約者に200万円の指輪を贈った。自分は稼いでいるが、指輪で振られたサラリーマンの信夫に同情する。p12~

山本(やまもと):40才手前。山田川村・津々井法律事務所での麗子の上長。p17~

剣持雅俊(けんもち・まさとし):麗子の兄。母に似て影が薄く線が細い男。厚労省で新薬認可の関連部署で勤務。 p26~

優佳(ゆうか):雅俊の婚約者。麗子の主観では兄好みの「地味顔の最高峰」でウサギのような可愛いらしい子。p26~

剣持雅昭(けんもち・まさあき):雅俊と麗子の父。経産省の石炭に関する落ち目な部署勤務。麗子に似て彫りの深い顔立ち。p27~

剣持菜々子(けんもち・ななこ):雅俊と麗子の母。p27~

森川栄治の関係者

原口朝陽(はらぐち・あさひ)(森カンナ):栄治の担当看護師。信州総合病院勤務。栄治の元カノ。麗子に栄治の逝去をメールで連絡した。 p32~

村山権太(むらやま・げんた)(笹野高史):栄治の顧問弁護士。長野県の「暮らしの法律事務所」に所属。 遺言状を保管した金庫ごと盗まれ、村山も何者かに毒殺されてしまう。 p39~

堂上先生(どうじょうせんせい)(野間口徹):獣医。栄治の愛犬バッカスの主治医。おしゃれで優しい。妻は4年前に病死。p60~

堂上亮(どうじょう・りょう)(白髭善):堂上の息子。5歳。バッカスの散歩をしている。p60~

浜田先生(はまだせんせい):栄治の主治医。信州総合病院勤務。院長選に出馬予定でお金を必要としていたらしい。p68~

堂上真佐美(どうじょう・まさみ):堂上先生の妻。栄治の元カノの一人。4年前に病死。紗英曰く嫌なやつだった。 p94~ ※ドラマでは4年前に夫と離婚して別の家庭を持っていると改変。

その他

山田さん(美容師)、中園さん(薬局の人)、猿渡さん(石鹸会社社長):遺言状で鬼怒川の土地を与えられた人物。p60~

佐々木さん(バッカスのしつけ担当)、井上さん(バッカスのブリーダー)、中田さん(バッカスのために土地を用意してくれた)、鈴木さん(中田さんの土地の管理会社社長):遺言状で伊豆の別荘を与えられた人物。p60~

楠田優子・岡本恵理奈・原口朝陽・後藤藍子・山崎智恵・森川雪乃・玉出雛子・堂上真佐美・石塚明美…:栄治の「元カノ」リストの人物。p94~

平井美代(ひらい・みよ)…昔の森川家の家政婦。20歳のころの銀治と恋仲になり身ごもった。銀治の父母に追い出されて行方をくらます。

栗田知世(くりた・ともよ)…女性弁護士。28歳の時に逆恨みした相手に刺されて死亡。p286~

【元彼の遺言状】原作の感想・まとめ

月9ドラマ化で話題のミステリー小説【元彼の遺言状】の原作ネタバレを、とても簡単に紹介しました。

文庫本341ページ分の骨子なので、気になった方は原作小説も読んでください。

犯人は意外な人でしたよね。脇の登場人物が急浮上で、読んでいて私(筆者)はびっくりしました。

著者が現役の弁護士時代に書いた小説で、面白い発想の作品でした。

ですが、内容や結末は少し理屈っぽいし分かりにくいです。

要点まとめ

まとめると…

犯人は堂上先生(野間口徹)

犯行動機は、息子として育てていた亮の出生の秘密を隠したいから。嫉妬もある?

遺言状の目的は、指定暴力団と繋がりがある会社の株を国庫に帰属させたいから。暴力団に手出だしさせないため。

遺言状が奇妙な理由は、拓未に迷惑がかからないように自分がピエロになった。

遺言状は「亮にあげる」と書き換える予定だった。

意外な真相:森川栄治(生田斗真)と堂上亮(白髭善)は親子。亮の亡き母・真佐美は栄治の元カノ。

左利き・麗子の成長・麗子が弁護士になった理由・家族関係

あらすじから外しましたが、左利きの件も作中で出てきています。警察は「証拠にならない」と関心を示さなかったし、ストーリー上ではさほど重要ではありません。

栄治は外では(矯正された)右利きですが、家の中では左利き。なのに遺体の左ももに注射していて、麗子はおかしいと指摘。栄治の遺体が右手に注射を持っていて、左太ももに注射してあったのですが、栄治の「家では左利き」を知らない人が犯人と麗子は推理。しかし状況証拠すぎます。

たしかに栄治の左利きを知っていた元カノたちは犯人候補からハズレますが、警察がいうように証拠になりませんね。裏をかく場合もあります。

なお、堂上亮も左利きを右利きに矯正中というエピソードがありました。振り返ると親子だからなんですかね。

これもあらすじから漏れてしまいましたが、本作は麗子が「お金」至上主義から、お金にならないこと=紗英の救出へ奔走するという成長も描かれているなあと感じます。

麗子が弁護士になった理由は、頼りない兄を守りたいから、だったそうです。本人は忘れていたようですが。(文庫本p262より)

麗子自身は親子関係が悪いのですが、続編もあるので和解していくのかな、とも思います。本書の終盤でも兄から、父が麗子を褒めないのはお前が「私よりお兄ちゃんを褒めて」と頼んだからだと言われていました。誤解があっての父子の不仲だと思うので、続編での展開に期待です。

ちなみに綾瀬はるかさん主演の月9ドラマでは、篠田役・大泉洋さんの出番が原作より大幅に増えていたり、オリジナルストーリーや続編の短編集からもエピソードを抜粋して構成するそうです。

本書『元彼の遺言状』読者も楽しめそうですね♪

【元彼の遺言状】原作:『剣持麗子のワンナイト推理』のネタバレ

【元彼の遺言状】原作シリーズのひとつ、『剣持麗子のワンナイト推理』のネタバレを紹介!

あらすじ

第一話「家守の理由」:不動産屋の主人が何者かに殺害された。麗子は「武田信玄」と名乗る第一発見者の男に呼び出されるが、男は本名も住所も明かそうとせず……。※月9ドラマ第3話原作

第二話「手練手管を使う者は」:バーでホストの「信長」が殺された。状況からすると店で寝ていたという「光秀」が怪しいが、彼は無実を訴えて麗子に助けを求めてくる。

第三話「何を思うか胸のうち」:事務所の先輩弁護士の急死。しかしその状況は一度倒れてから蘇り、その後再び亡くなったかのような奇妙なものだった。

第四話「お月様のいるところ」:認知症を患っているらしいおばあさんを家まで送った麗子は、そこで男の首つり死体を発見する。しかもおばあさんは警察署から忽然と姿を消し……。

第五話「ピースのつなげかた」:三隣亡の日に瓦の張替えを行ったA家の近隣で、不幸が相次いでいるという。法律でAさんを訴えられないかという相談に、麗子は頭を抱えるが――。

「家守の理由」

第一話「家守の理由」のネタバレ↓

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「手練手管を使う者は」

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画像出典:Amazon

元彼の遺言状/原作

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