【虎に翼】115話あらすじと感想!「原爆裁判」の判決が言い渡される

虎に翼・第115話

【虎に翼】115話あらすじと感想!

さん主演の連続テレビ小説【虎に翼】23週・第115話が9月6日(金曜)に放送。

昭和38年12月、「原爆裁判」の判決が言い渡される。

今回は朝ドラ【虎に翼】第115話のあらすじネタバレ・事前レビュー・感想について。

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目次

【虎に翼】115話のあらすじ

虎に翼・第115話

【虎に翼】115話のあらすじネタバレです。

それぞれの転機

1963年(昭和38年)6月、桂場()は最高裁判事のひとりに任命される。「竹もと」で修業に励む梅子()、そして道男(和田庵)にも人生の転機が訪れる。

梅子はついに桂場(松山ケンイチ)からその味を認められた。

そんな中、道男が「竹もと」で寅子と話す。

足が弱った笹山(田中要次)から笹寿司を継がないかと持ち掛けられたが、断り、店を畳むことにしたという道男。  

道男「俺、馬鹿だろ。金勘定とか、店の客とのおしゃべりも下手だ。だから、料理は好きだけど、客商売には向かないと思うんだよ。せっかく俺の居場所を作ってくれたのに、ごめん。ばあちゃんにも花江ちゃんたちにも合わせる顔がねえよ」

すると、話が聞こえていた梅子が「なら、一緒にやる?和菓子と寿司のお店をここで。1人で店をやるのは心細いと思っていたの。私だけじゃ、継いだところでそう長くはお店を続けられないし」と提案。

梅子は大将と女将に「どうでしょうか?」と確認する。2人とも承諾する。

梅子は「どうかしら?さっき、あなたが苦手と言ったもの、私全部得意。あと私、頭はすこぶるいいわよ」とお願いすると、道男は「よろしくお願いします」と快諾。まさかの梅子&道男が2人で和菓子と寿司を提供する飲食店をすることになった。

百合と向き合う寅子

一方、寅子(伊藤沙莉)は更年期の不調を抱えながら、認知症の百合()に向き合う。

家出考え込む寅子の前に、ふらふらとした足取りで現れた百合は、おもむろにバナナを食べ始める。
そんな百合に寅子は声を掛ける。

寅子は「最近、お月のものが遅くなったり早くなったりして、更年期ってやつは随分とタチが悪いけれど、でも、生理の苦しみから解放されることが心から待ち遠しくもあったりして」と、年をとることのメリットも話す。

すると百合は、涙を流し「朋彦さんのところにいきたい。情けない。ごめんなさい。ごめんなさい」とうずくまる。

寅子は百合に駆け寄り、「私、苦しいって声を知らんぷりしらり、なかったことにする世の中にしたくないんです」と声をかけた。百合は謝り続けるが、寅子は百合の背中をさすって安心させる。

「原爆裁判」の判決が言い渡される

1963年(昭和38年)12月、「原爆裁判」の判決が言い渡される。

裁判長・汐見()は判決主文を後に回し、先に判決理由を読み上げる。当時の民事裁判では主文を後回しにして理由を読み上げるのは異例の出来事だった。

汐見: 「当時、広島市にはおよそ33万人の一般市民が、長崎市にはおよそ27万人の一般市民が住居を構えており、原子爆弾の投下が仮に軍事目標のみをその攻撃対象としていたとしても、その破壊力から無差別爆撃であることは明白であり、当時の国際法から見て、違法な戦闘行為である。では、損害を受けた個人が国際法上、もしくは国内法上において、損害賠償請求権を有するであろうか。残念ながら、個人に国際法上の主体性が認められず、その権利が存在するとする根拠はない

傍聴席の記者たちが原告の敗訴だと理解し、次々に立ち上がる。

すると、汐見は「人類始まって以来の大規模、かつ強力な破壊力を持つ原子爆弾の投下によって、被害を受けた国民に対して心から同情の念を抱かない者はないであろう」と強い口調で言う。

記者たちは出ていくのをやめ、座る。

汐見: 「戦争を廃止、もしくは最小限に制限し、それによる惨禍を最小限にとどめることは、人類共通の希望である。不幸にして戦争が発生した場合、被害を少なくし、国民を保護する必要があることは言うまでもない。国家は自らの権限と自らの責任において開始した戦争により、国民の多くの人々を死に導き、障害を負わせ、不安な生活に追い込んだのである。
原爆被害の甚大なことは、一般災害の比ではない。被告がこれに鑑み、十分な救済策をとるべきことは、多言を要しないであろう。しかしながらそれは、もはや裁判所の職責ではなく、立法府である国会、および行政府である内閣において、果たさなければならない職責である。それでこそ訴訟当事者だけでなく、原爆被害者全般に対する救済策を講ずることができるのであって、そこに立法、および立法に基づく行政の存在理由がある。終戦後十数年を経て、高度の経済成長を遂げた我が国において、国家財政上、これが不可能であるとは到底考えられない。我々は本訴訟を見るにつけ、政治の貧困を嘆かずにはおられないのである。
主文。原告らの請求を棄却する。訴訟費用は、原告らの負担とする

判決が下された。記者たちは急いで法廷を出ていく。

こうして、8年に及んだ「原爆裁判」は、国側の勝訴で終わった。

原告代理人のよね(土居志央梨)は静かに涙を流す。

(つづく)

【虎に翼】115話 事前レビュー

ついに原爆裁判が結審します。

史実でも、1963年(昭和38年)12月7日、東京地方裁判所(古関敏正裁判長)が原告の請求を棄却。日本政府への賠償は認められないと判決を下しました。しかし「アメリカ軍の広島・長崎への原爆投下は国際法に違反する」との判決を出しました。国際法違反であることに触れた判決は、歴史的に重要な意義があるといわれています。

第二次世界大戦当時の戦時国際法としては「ハーグ陸戦条約」が採択されていて、日本も調印国として名を連ねていました。その「ハーグ陸戦条約」は、「毒または毒を施した兵器」「不必要な苦痛を与える兵器」などの使用を禁止していたのです。

「原爆裁判」は広島と長崎の被爆者5人が国を相手取り、1955年に東京と大阪で起こした2件の訴訟が併合されて審理へ。寅子のモデル=三淵嘉子さんは併合後に訴訟を担当しました。弁論終結まで計9回開かれた口頭弁論全てに唯一参加したのが三淵さんです。判決言い渡しの時、三淵さんは東京家裁に異動していたそうですが、判決原本の末尾には裁判官3人の真ん中に署名が残っています。

フィクションのドラマ作品である朝ドラでは、改変し、判決言い渡しのときも寅子が判事として残っていると予想しておきます。

【虎に翼】115話の感想

115話は原爆裁判の判決文が読まれ、引き込まれました。法律的には原告の訴えを棄却。でも、判決理由の中で政治の貧困を訴えていたのはとても胸が痛いですね。それは現代も同じだから。政治、というか自民党の問題ばかりニュースになるのに、それでも政権交代が起きる気配なしです。自民党総裁が変わったら、政党の不正はなくなるのでしょうか。期待はできないですが…。

115話では、まさかの梅子と道男がタッグを組むことに。あまり接点がなかった2人ですが、飲食店で修業中という共通点はあったから、こういう流れもありですね。寿司と和菓子の店ってあまり聞かないですが、回転寿司ではデザート系もありますし、アリかな?(笑)

寅子と百合さんの会話シーンには涙腺を刺激されました。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。何度も何度も謝り続ける百合さん。きっとその一瞬、家族に迷惑をかけたことを思い出したのかも。思い出したというか、なんとなく感じたのでしょうか。被爆者の苦しみと認知症のそれは違うので、どうして両者を同じ展開の中で描くのか疑問だったのですが……。苦しんでる人に向き合うことから逃げない、ってことは共通してるのかもしれませんね。

【虎に翼】115話の出演者・スタッフ

【出演】伊藤沙莉,,土居志央梨,平岩紙,,川島潤哉,,趙珉和,平埜生成,井上拓哉,和田庵,,余貴美子,松山ケンイチ,

【語り】

【作】吉田恵里香

【音楽】森優太

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画像出典NHK

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