【テセウスの船】原作のあらすじネタバレ!犯人が音臼小を狙った理由とは?
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ドラマ【テセウスの船】原作のあらすじネタバレ!
竹内涼真主演のドラマ【テセウスの船】が2020年1月クールで放送。
原作を読んだ上で、内容をネタバレ!「音臼小無差別殺人事件」の犯人は誰か、注目の結末なども紹介します。
今回はドラマ【テセウスの船】の原作あらすじネタバレなどについて!
ドラマ【テセウスの船】の原作は?
ドラマ【テセウスの船】の原作は、東元俊哉氏による同名のコミックです。
原作のあらすじ
1989年6月24日、北海道・音臼村の小学校で、児童含む21人が毒殺された。逮捕されたのは、村の警察官だった佐野文吾。28年後、佐野の息子・田村心(しん)は、死刑判決を受けてなお一貫して無罪を主張する父親に冤罪の可能性を感じ、独自に調査を始める。事件現場を訪れた心は、突如発生した濃霧に包まれ、気付くと1989年にタイムスリップしていた。
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田村心(竹内涼真)が父の事件の謎を追うタイムスリップ・サスペンスです。
*ドラマでは宮城県音臼村に変更。現在の時代設定も1989年の31年後、2020年になっている。
ドラマ【テセウスの船】犯人ネタバレ:音臼小を狙った理由とは?
ネタバレ注意
「テセウスの船」原作漫画の真犯人とその動機についてネタバレします。
犯人は、加藤みきお(安藤政信)!
出典https://www.tbs.co.jp/theseusnofune/character/#mikio
放送前の登場人物紹介では「車いすの男」という役名です。
犯行動機は、「鈴が欲しかったから」
「純粋な最初の鈴」が欲しかった、というのが犯行理由です。
犯人・加藤みきおの夢
加藤みきお(安藤政信)は、鈴(貫地谷しほり)の小学校のときの同級生。
2017年現在(ドラマでは2020年)、毒の後遺症(=メンタルが原因と判明)で車いす生活の加藤は、鈴と暮らしています。
しかし、鈴は「村田藍」と名前を変え、整形もしていました。加藤は鈴を気づかないふり、育ての母・さつき(麻生祐未)は藍の正体を知らずに過ごしています。
小学生時代。両親が亡くなって、祖母に引き取られ、音臼村に転校してきた加藤。隣の席の鈴(白鳥玉季)も転校してきたばかりで優しく声をかけてくれました。しかし知らんぷりの加藤。
雨が降ってきて、ノートに「雨」と文字を書きなぐった後、「涙」と書いた加藤。
そこに、鈴が絵を書き足してきます。「雨」の文字の下に傘を広げる二匹のカエルのイラスト。吹き出しには「いっしょにカエル?」
鈴を気に入った加藤は、「世界が鈴と僕だけになる夢」を抱きました。
音臼小を狙った理由とは?
鈴の同級生・三島千夏ちゃんをパラコートという農薬を飲ませて殺害したのは、単純な興味による殺人。
しかし鈴の同級生・三島明音ちゃん殺害(同時に長谷川翼:竜星涼も死亡)の件は、明音が鈴をいじめたから。鈴のための殺人。
そしてある日、鈴から「将来、結婚するなら、お父さんみたいな人がいいかな。正義感のある人ってやっぱりいい」という言葉を聞いた加藤。
鈴の父=佐野文吾(鈴木亮平)が殺人犯になる夢を抱きました。
つまり、音臼小無差別殺人の目的は、鈴の父の排除だったと言えるでしょう。
こうして音臼小のお泊り会で劇薬入りのジュース(心の2回目のタイムスリップで現代に戻ったときは、木村さつきが飲めない牛乳に変化。ドラマでは、はっと汁に変化。)が配られ、事件が起きる。自宅に証拠品があった鈴の父は死刑となりました。
加藤は、鈴のその後を追って一緒(=同棲)になったものの、以前の明るい鈴ではなくなってしまって、加藤は不満です。
(ここは「テセウスの船」のパラドックスがかかっています。ある物体の全ての構成要素が置き換えられたとき、同じであるといえるのかという問題です。父が殺人犯になる前と後の鈴は同じといえるのか、整形前と後の鈴ははたして…。)
ドラマ【テセウスの船】結末ネタバレ
【テセウスの船】結末をネタバレします。
田村心・28才(竹内涼真)は死亡!
平成元年6月24日に、加藤信也=加藤みきお(安藤政信)にナイフで刺されたのが死因。
オトナの加藤みきお=加藤信也(偽名)も平成元年にタイムスリップしてきました。(心が2回目のタイムスリップのときです。)
加藤信也(オトナ:加藤みきお)は、加藤みきお(小学生)が起こす無差別殺人で文吾(鈴木亮平)が死刑になっても、鈴が別人になってしまうことを明かします。
そこで2人は新たな計画を立てました。↓
・加藤信也によって佐野和子(榮倉奈々)と佐野鈴(白鳥玉季)を誘拐。お泊り会の日に車で逃走中、拉致されました。
・加藤みきお(小学生)が鈴をおぶってお泊り会の場所に登場。「鈴ちゃんを助けた、お母さんは旧体育館の方にいる」と、まるで正義のヒーローのように…。
・山小屋にはさつき先生と田村心を監禁、加藤信也(オトナ:加藤みきお)が火をつける…。
・全ての罪を加藤信也が自供して死刑になる。
⇒加藤みきおは正義の味方になる。これで鈴が別人になる未来はない、はずでした…。
さらに仕上げとして、文吾(鈴木亮平)に襲い掛かる加藤信也。しかし火の中を逃げてきた田村心が盾になり刺された。
殺人の証拠となる録音テープも持って来ていた。文吾は、なお襲い掛かってくる加藤信也に発砲。(正当防衛?)
倒れこむ心に文吾は、「お前は俺の息子だ」と叫んだあと、田村心に「起きろ」と呼び続けた…。
エピローグ
原作最終話(89話)は、田村心が亡くなった平成元年、音臼小無差別殺人事件が起きなかった年(のパターン)から、月日が経っての2017年6月10日。(ドラマでは2020年になるでしょう)
佐野文吾は殺人犯でありません。和子・鈴・慎吾とともに、閉村した音臼村の佐野家へ戻ってきました。
そこで庭に埋めたタイムカプセルを開けると、田村心が入れていた封筒には指輪と家系図が書かれていました。
文吾と和子の息子である心が岸田由紀と結婚して、未来という娘がいる図。
少年A(加藤みきお)は少年院を退院して社会に出ている、と週刊誌は報じている。三島千夏・三島明音・金丸忍が連続殺人の被害者だった。
「子供がひとりいなくなっただけなのにそんなに悲しいのだろうか」
という少年Aの録音テープも記事になっていた…。
自宅に戻った文吾は、もう少年Aを捜していないと鈴にいう。その代わり、岸田由紀を捜していた。
そんな中、父がタイムカプセルに入れていた文書を、長男の慎吾が次男の心にスマホで撮って送ってやるか、という。
父が書いた内容。それは・・・
「どんな過去があろうとも過去に逃げず 今を生きろ by父」
翌日。実家に戻ってきた佐野心(竹内涼真)。(田村心にそっくり。)
心はなりたかった教師になっていた。職場の同僚の岸田由紀も父・文吾たちに紹介。(結婚の報告?)
ラストカットは、街中で、フードをかぶる加藤みきおが歩く姿でした・・・。
まとめ
『テセウスの船』原作は、最後に主人公の田村心(竹内涼真)が死んでしまいました。父が死刑囚のため、佐野心から改名したわけですが、となると、原作最終話の佐野心と田村心は同じ人物なのか。それとも別人?
「テセウスの船」というタイトルも、この矛盾をついています。クレタ島から帰還した英雄・テセウスの船を後世に残そうとしたが、部品を交換していくうちに当初の部品は全て無くなった。最初の船と同じといえるのか…。
個人的には、田村心のときのターンの記憶はない別人というのが自然でしょう。それでも、岸田由紀と再会するなんてロマンティックすぎます(笑)
もしかしてカタチだけでなく魂もどこかで繋がっているのかも、なんて考えたいところです。
一方、少年A=加藤みきおの方は、大人の自分=偽名・加藤信也(田村心ターン=無差別殺人事件が起きたターン)と会った記憶があります。最初の船の状態を知っている人物。
原作の終わりも良いのですが、加藤みきおが心の写真を見ている(復讐を予感させる)ラストも良いかもしれません。
あるいは、もうひとり最初のテセウスの船=音臼小事件を知っている文吾が、加藤を未遂に終わらせる…なんてオリジナルなラストもあり?
原作とドラマで、どう違うのかも注目していきたいです。
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