【大河ドラマが生まれた日】ネタバレと感想!中井貴一と父・佐田啓二の不思議な共演に胸アツ

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大河ドラマが生まれた日/中井貴一

【大河ドラマが生まれた日】のネタバレと感想!中井貴一が亡き父・佐田啓二と不思議な共演!?2月4日に放送されたSPドラマのあらすじネタバレと感想をまとめます。父・佐田啓二(演・中村七之助)を説得しろというムチャぶり“親分”を演じる中井貴一が話題に!

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【大河ドラマが生まれた日】のあらすじ

1962年、テレビ放送が始まって10年。映画会社への就職に失敗し、大量募集をしていたNHKに入った山岡(生田斗真)は、生放送のドラマを作るのにうんざりしていた。
“親分”と呼ばれる芸能局長・成島(中井貴一)に呼ばれた楠田(阿部サダヲ)に付き合って、局長室へ。「映画、新劇、歌舞伎の俳優を使って大型時代劇を作れ」とムチャぶりされる。

当時は「五社協定」があり、映画会社は専属俳優がテレビに出られないようになっていた。山岡と楠田は映画スターの佐田啓二(中村七之助)のもとに日参するが、「時代劇は無理だ」となかなか首を縦に振らない。題材は歴史小説の「花の生涯」に決まった。“親分”は、こんなに夢のある話にどうして誰も乗ってこない、「五社協定」なんて誰かが決めたルールなんて知ったこっちゃない、成功するまで帰ってくるなと檄を飛ばす。

楠田家。楠田みたいに誰にでも頭を下げる気はない。どうしてそんなに頭を下げられるんだと噛み付く山岡に楠田は、親分の言っていることにも一理ある。夢のあるものが作りたいという。

楠田の妻・美登理(倉科カナ)にお茶漬けを勧められるが、下宿で食べるという山岡。下宿先の娘・明恵(松本穂香)に気があるからだった。父親から連絡があったと聞く。

明恵に「よく働く」という山岡。明恵は祖父に騙されたという。最初は料理だけしてくれればというから手伝いに来たらほとんどの仕事を任されている。山岡も演出助手として入ったのにるそれ以外の仕事が山のようにある。山岡は佐田にもらった映画のチケットを明恵にあげる。2枚あげるといっても1枚しか受け取らない明恵。

淡島千景、尾上松緑の出演が決まった。楠田はそろそろ佐田を諦めるから預けているかつらや小道具などを引き取ってこいと言われる。しかし佐田はアメリカの友人などから、これからテレビが娯楽の中心になると聞いて承諾することにしてくれたのだ。しかし本音は、高いウイスキーを毎週山岡たちが飲んでいくのにうんざりした妻に「いい加減に返事をしてあげたら」と言われたからだったという。ついに五社協定が崩れた。
山岡はその足で楠田の家に向かい、2人は祝杯をあげることに。楠田がウイスキーを取りにいっている間に、山岡が美登理に楠田は愚痴らないのかと聞くと、美登理は、井伊直弼は自分のの出身地・彦根の殿様。それをドラマにしてくれるなんて、と楽しみにしている。それは偶然なのか? 楠田は、実は親分の陰に隠れて好きなことをしてるんじゃないかと笑う。

スケジュールを見ながら朝ごはんを食べる山岡。明恵がまだ映画のチケットを使っていないことに気づく。2人は互いの気持ちを探り合いながらも一緒に映画を観に行く約束をしたが、その日、淡島千景が名古屋から乗るはずだった飛行機が欠航して到着が大幅に遅れてしまう。

明恵はデートのために美容院に行っておしゃれもして、ギリギリまで待っていた。謝る山岡のことを起こりもしなかった。

深夜までの仕事が続き疲れていた演出助手の大江が、佐田に台本を渡し忘れてしまう。台本を当日もらったためセリフが十分に入らず、監督に怒られてしまう。謝罪をする山岡に佐田は、後悔なんてしていない、むしろ感謝している。それは妻が毎週楽しみに観てくれているから。こういう仕事をしているとついお客さんのことばかり考えてしまうけれど、身近な人を喜ばせるのもいいもんだと改めて思ったというのだ。

大失敗ですっかり落ち込み、辞めると言い出す大江を「最後までお前と一緒に走り抜きたい」と励ます。大江は気を取り直して続けることにした。

【大河ドラマが生まれた日】のネタバレ

主演の尾上松緑の妻からクレームが入り、深夜3時までに撮影を終わらせなくてはならなくなった。以前歌劇団の舞台美術をやっていた田沢(林泰文)が、セット替えの時間を大幅に短縮するため、「引き枠セットチェンジ」を提案する。

さらに山岡が、同じセットの場面は数話分まとめて撮る「同一セットまとめ撮り」を提案する。ただこれには問題がある。同じセット、同じ人相手の場面だが、その背景も登場人物の気持ちも異なるため、それを考えて演じなければならない。大江が話ごとの設定や登場人物の気持ちの変化を説明すると、佐田と千景も納得する。

クライマックスの「桜田門外の変」のセットは、親分の言うスケールの大きなものはNHKには作れない。どうすればいいのかとみんなで知恵を出したところ、山岡は東映太秦撮影所の東映城が最適な場所だと思いつく。東映がテレビに貸すわけがないとみんなが諦めムードの中、山岡はみずから説得に行くという。

「ケリをつけたいんです」

翌朝、スーツを着て朝食を取った山岡は、しばらく朝食も夕食も不要だと言って覚悟を決めて出て行く。

京都の撮影所で六車にくらいついていく山岡。撮影所の幹部を集めて、撮影計画を必死に説明する山岡に所長が、テレビのお手並み拝見ということで撮影所を貸してくれることになった。

しかし困ったのが「桜田門外の変」の雪のシーン。大手門全体に雪を降らすことは難しい。そんな中、大江が「屋根を絵の具で塗っちゃえばいい」というと撮影所のスタッフも「おもろいがな」と賛同し、みんなで塗ることに。地面には白く巨大な布を敷き詰め、扇風機で雪に見立てたものを飛ばすなどして、無事に撮影できた。

おでん屋台で、お疲れ様の酒を呑む楠田と山岡。楠田は、とうとう一度もうちのお茶漬けを食ってくれなかった、何が入ってるかわからないけどうまい。それを初めて食べたときに結婚を決めたという。

帰り道の公衆電話で実家に電話する山岡。母の足の具合はよくなったと聞いて、もうしばらくこっちで頑張りたいと言いかけると電話の向こうで母の「最終回が始まる」という声が聞こえる。両親がテレビを買って毎週楽しみに見てくれていたことがうれしくて涙が出る。

天福荘に戻ると下宿人や近所の人が集まり、渕上の買った新しいテレビで最終回を見ていた。みんなが引けたあと、「テレビっていいもんですね」と明恵。「どんなに遅くてもいたばんいい席で観られる」と聞き、映画デートのドタキャンを根に持っているのかなどとじゃれる2人。

親分に呼び出された楠田と山岡。親分は来年も時代劇を作れと命じる。しかも次は今回の9か月より長い1年間だ。第2作の「赤穂浪士」をとある新聞が「大河ドラマ」と呼び、のちに一般に浸透したことから「大河ドラマ」と正式に呼ぶようになった。
親分に初めて「にいちゃん」じゃなくて「山岡」と名前を呼ばれ、認めてくれたと喜び帰宅すると、明恵は渕上から「今日から食事が必要」という伝言を聞いておらず夕飯の準備をしていなかった。

外に食べに行くという山岡に明恵は「簡単なものなら作れる」という。いちばん早いのはお茶漬けだと聞いた山岡は、笑顔でそれを大盛りで!と頼むのだった。

【大河ドラマが生まれた日】の感想

コメディタッチで描かれた大河ドラマの誕生物語。親分(中井貴一)のムチャぶりも、「テレビにしかできない夢のあるものを作ろう」という心意気からで、最初は諦めムードだった山岡や楠田、大江もどんどん積極的になっていきました。

歌劇の舞台演出の方法を利用したり、同一セットのシーンのまとめ撮りもこのとき始まったなど、大河ドラマがいろんな初めてを作っていったことがわかって面白かった。

そして親分=中井貴一が、部下たちに説得しろと迫ったのが、中井貴一さんの実のお父さん、佐田啓二。残念ながら若くして亡くなられましたが、今回はちょっと変わった親子共演?が実現しました。

阿部サダヲさんのコメントにあった、中井貴一さんが1日だけ空いていて撮影した日が佐田啓二さんの命日だったというのもきっと縁なのでしょうね。

「身近な人を喜ばせる」ことが「世の中の人を喜ばせること」に繋がり、逆に「世の中の人を喜ばせること」が「身近な人を喜ばせる」ことに繋がるというメッセージにも心が温まりました。

金子茂樹さんの脚本だけにテンポもよく人情愛情、泣き笑いがあり、楽しいドラマでした!

大河ドラマが生まれた日/中井貴一

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