【正義の天秤2】3話|杉村が完全黙秘=アイギスの盾で戦う裏に、善意の連鎖が生んだ悲劇が…

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正義の天秤2 3話

【正義の天秤2】3話|完全黙秘はアイギスの盾!? 杉村が善意の連鎖が悲劇を生んだ事件の真相を暴く!
5月20日放送の第3話は、杉村(北山宏光)のメイン回。駅のホーム転落事件は、殺人か事故か?
杉村が、口下手な被疑者に寄り添い、事件の真相に迫る!
【正義の天秤2】3話のあらすじ・ネタバレ・感想・レビューについて。

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目次

【正義の天秤2】3話のあらすじ

【正義の天秤2】3話のあらすじです。

ホーム転落事件の被疑者は口下手

被疑者の萩野正治(やついいちろう)に面会する杉村徹平(北山宏光)。萩野は、トウガネスーパー勤務の河本咲都子(真魚)を突き落として殺害した罪で逮捕された。しかし萩野は、ホームでふらふらしていた咲都子に「大丈夫か」と声をかけると、驚いた咲都子が転落したと証言。ただ萩野はあまり話すのが得意ではなく、説明が下手で、検事の取り調べにもうまく答えられなかった。

どうやって裁判を戦うか — —。鷹野は「黙秘は最強の盾」だとして、完全黙秘と方針を決める。しゃべらなければ変なツッコミを入れられることもない。杉村が萩野にそれを伝えに行くと、萩野は「違う、俺は — —!」と何かを言おうとするが、杉村はその言葉を遮ってしまった。

鷹野は静子に問う。久美子にとって、過去を思い出すことは幸せなのか、辛い記憶を忘れるという選択肢もあるのではないか。

— 裁判 —
杉村は目撃者に質問する。萩野が伸ばした手は、本当に突き飛ばしたのか。咲都子を助けようとして伸ばしたのではないか。萩野が突き飛ばしたと断言できるのかと確認する。「断言できない」と答える目撃者。

<被告人質問>
坂巻検事(松田悟志)は、アリバイや、河本に好意があったのではないか、などと質問を投げかけるが、萩野は、鷹野の方針通り、すべて完全黙秘。被害者の母親・三津子(富田靖子)は、「黙っているのは卑怯、娘がなぜ死んだのか、本当のことを知りたい」と訴える。結局無罪判決が下り、検察側は控訴しなかったがスッキリしない杉村。

咲良/サクサク(大原櫻子)とゲームをしていても、「元気ない」「守ってばかり」と指摘される。チビ太郎にも「頑張れ」と励まされる。ゲームの最強の武器は「アイギスの盾」。
事務所では、咲良の父でもあるシニア・パートナーの西園寺が、ルーム3への異動話を持ちかける。杉村と付き合うようになって咲良が明るくなったと、杉村に感謝する。

杉村がスッキリしないのは、萩野が何かを言おうとしたとき、ちゃんと聞いてあげなかったことが心残りになっていたからだ。鷹野の相談すると、そんなことはくだらない…と言う奴がいたら俺がぶっ潰すと言い、悩みがあるときはとにかく体を動かせと素振り1000本、投げ込み300本を命じる。

杉村は、河本の家に向かう。杉村の姿を見つけた母の三津子(富田靖子)は「何か御用ですか!」と接近を拒否。事故現場の駅に行くと、萩野がホームに花を手向けていた。その後を追うと、近くの墓地で「前田家」の墓参りをしている。どういう関係の人なのか、言いたかったことがあるのではないかと尋ねるが「黙秘します」と逃げられてしまう。

杉村が師団坂教会に立ち寄ると、芽依と鷹野がいた。鷹野が作ったローストビーフなどを一緒に食べる。芽依が「前田家」について調べてくれた。そのお墓に眠っている前田秋寿は空き巣で2度捕まっていて、3年前の事件では家人を突き飛ばしてしまい、強盗致傷罪で実刑に。半年前、獄中でくも膜下出血で死亡していた。前田はかつて萩野と「かげろう印刷」の同僚だった。

転落事件の裏に過去の強盗事件!?

「かげろう印刷」に赴くと、鷹野が待っている。鷹野は「かげろう印刷」がホームランチョコの野球選手カードを印刷している会社だからとやってきたと言う。かなりのレアカードを持っている鷹野は、社長の坂井(菅原文吉)と意気投合する。

前田と萩野は、4年ぐらい一緒に働いていた。2人とも社交的なタイプではないが、気が合ったようだ。萩野が前田は犯人じゃないと主張していたという。社長の坂井の家で金庫を盗んだ犯人とされている前田は「その日は休みで東金公園のベンチで寝ていた」とアリバイを主張して犯行を否認していた。しかし坂井は、証拠もないし、前科があることから前田が犯人と決めつけていた。

刑事事件に向いていないのかという杉村に、説明下手の被告人にも寄り添った杉村を称賛し、ミスター刑事弁護士と励ます。しかしルーム3から誘いを受けてもいる杉村は「自分のことは自分がよくわかっている」と言う。

鷹野は前田が寝ていた公園のベンチに寝てみたり、あたりを見渡して何かを考える。

前田の両親(阿南健治・栗田よう子)の家。萩野と前田は一緒にキャンプに行くほど仲が良かった。萩野が前田の事件を独自に調べていたと話す。息子が公園で寝ていた目撃者は写真が趣味だから、証明できるはずと言っていたと。でもだからこそ、ちゃんと証言してくれなかった咲都子にカーッとなって突き飛ばしたのではないかと考えていた。それを無罪にしてしまったのかと嘆く杉村に、正解は2%だと鷹野。咲都子の母親に何と言えばいいのか — 。そこに正解があるという鷹野は、杉村にある調査を命じる。

杉村は再び咲都子の家を尋ね、母親に咲都子の部屋を魅せてくれるように頼む。「僕も知りたいんです、本当に何があったのか」。

【正義の天秤2】3話のネタバレ

【正義の天秤2】3話のネタバレです。

萩野が本当に言いたかったこと

師団坂法律事務所。
鷹野は萩野と話す。なぜ咲都子がホームから落ちたのか。咲都子は、前田のアリバイの目撃者だったのだ。坂井社長は、家から強盗が出てきたのは午後2時ぐらいと供述していたが、曖昧だった。咲都子が前田を見たのは午後1時頃。記憶が曖昧な坂井社長を警察が誘導した可能性がある。

咲都子は、事件の数日前から様子がおかしかった。それはアルバムの中に、前田が映った公園の写真を見つけたから。そこには前田のアリバイを証明するものが映っていた。4月3日、その時計塔が写真の位置に影を落とすのは午後2時。つまり、その写真を自分が早く見つけていれば、前田が冤罪を受け、死ぬこともなかったのにと自責の念にかられていた。

萩野は、自分が咲都子に何度も前田のアリバイのことを聞きに行って追い詰めてしまったんだと後悔していた。咲都子は、ホームで萩野に声をかけられて驚いた拍子にバランスを崩して転落してしまったのだ。萩野は自分のせいだと思い、なかなか言い出せないでいたのだ。

黙っててすみませんでしたと三津子に頭を下げる萩野。杉村は、黙秘を押し付けたのは僕だと、萩野と三津子に頭を下げた。

事務所。杉村と芽依が鷹野に礼を言いにくる。ゲームで励ましてくれたチビ太郎は鷹野でしょ、という杉村だが鷹野はゲームをやらないと返す。杉村がルーム3への異動を西園寺に断っていると、鷹野がやってきて、杉村は半人前だから西園寺のところで迷惑をかけるわけにいかないと、うまく異動を断る。

翌日、梅津(佐戸井けん太)が手が腱鞘炎だと言っている。チビ太郎は、鷹野に頼まれてゲームをやっていた梅津だった!

【正義の天秤2】3話の感想とレビュー

今回は、杉村(北山宏光)のメイン回。被疑者も目撃者も、そしてきっと加害者も、きちんと伝えられない、うまく説明できない弱者の主張は、素直に受け取ってもらえなかったり、曖昧だと誘導されてしまう。日常でもそんなことはよくあるけど、有罪か無罪か、人生に関わる大事なことで「話がよくわかんない」からって不当な扱いを受けるのは辛すぎますね。

本当のことはわかったけれど、考えてみれば咲都子は何も悪いことをしていない。ただの善意の目撃者でした。親友の無念を晴らそうと、咲都子に証拠探しや証言を頼んでいた萩野もまた善意の行動。それが咲都子を追い詰めてしまって悲劇が起きた。ホームで具合の悪そうだった咲都子に声をかけたのも善意。前科があるとはいえ、今回は冤罪で捕まったまま命を落としてしまった前田も不憫です。

真実がわかっても、咲都子は生き返らないし、本当のことを咲都子の母親に話して謝ることができても、咲都子を死なせてしまった原因を作った萩野にも悔恨が残る。救いのない事件でしたね。

また裁判で、他人の人生を左右する証言をするのは勇気がいるし、うまく話せない人は不利。杉村のような寄り添える弁護士がたくさんいてくれたらいいのですが…。

今回のエピソードは、原作小説の「正義の天秤 アイギスの盾」に収録されている「アイギスの盾」です。

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次回は、今回チビ太郎として杉村を励ました梅津のメイン回。放送は5月27日です。

アイキャッチ画像: (C)NHK

正義の天秤2 3話

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