【女囚セブン】1話あらすじと感想!新境地・クールで強い剛力彩芽×西萩脚本×女囚
【女囚セブン】1話が2017年4月21日に放送されました。 1話では剛力彩芽のアクションや無言の演技、辛辣な台詞が印象的!1話の中心的人物・安達祐実も話題。西荻弓絵が描く謎多き女囚たちに今後も見逃せないドラマになっています! 【女囚セブン】の1話のあらすじと感想について。
《女囚セブン1話のあらすじ》
「目指す現代の刑務所は母性の保護。開放的で明るく、服はピンクに塀は低く。女性にやさしい国づくり。これを実現しなきゃダメなんです」法務大臣・内藤裕次郎(高嶋政伸)が国会で語る。「女性受刑者はみな真摯に更生しようとしている、国民のみなさん、彼女たちを信じ応援してください」 演説がテレビ放送中、「うちのことだ」と所長が騒ぐ中、『花園女子刑務所』で脱走騒ぎが起きる。 刑務官たちが追いかけると、護送車が止まっている。そこには、受刑者・神渡琴音(剛力彩芽)が車の外にいた。脱走した“野獣”こと山川まお(山崎静代)を軽々と背負って――。
刑務官は写真を撮り、罪状を問う。琴音は言う。「殺人どす」 “共同室”のメンバーのもとに案内される琴音。6名の囚人が紹介される。
- ①元政治秘書・楠瀬司(山口紗弥加)
- ②夫殺しの元ヤンシングルマザー・市川沙羅(トリンドル玲奈)
- ③後妻業の女・津田桜子(平岩紙)
- ④全身整形のナース・矢島千鶴香(橋本マナミ)
- ⑤老老介護で夫を殺した・平塚うめ(木野花)
- ⑥食い逃げ犯で情報屋・坂本奈津(安達祐実)。
“仲間の芸妓を殺した芸妓”と、雑誌に載った琴音。好奇の目にさらされ、“新人イジメ”の標的となる。執拗ないやがらせ。たとえば、落とし穴に落とされ臭い肥料をかぶる、ゴキブリの入った食事、琴音の名前で偽ラブレターを出されて女囚に襲われる、など。 しかし琴音はまったく気にしない。無表情で放水を浴びて糞を落とし、無言で虫を食べ、襲う女囚を投げ飛ばす。
そんな中、奈津だけがさり気なくフォローしてくれた。 やがて、“野獣”ことまおが懲罰房から出てくることに――。琴音を逆恨みしていたまおは、韓流スター・ヒョン様の写真が盗まれ逆上し、廊下で報復に出る。返り討ちにする琴音。 助けようとしくれた奈津に礼を言う琴音は、「なあんて」と奈津の嘘を見抜いていたことを話し始める。「志願囚、ですのやろ」 「家族なんてユニットは時代遅れだ」と弊害を語る。「悪いのはそこまでさみしい女にした家族どす。罪は犯させる奴が悪いんどす」 「ただものじゃない」琴音を認める奈津。
そんな琴音がなぜ同僚を殺したのかと訊く。「ライバルだったから?」 志願囚みたいなもの、と答える琴音。罪となった芸妓殺人事件は、琴音が寝てるときに起きた冤罪だった。面会に来た一条涼(梶芽衣子)に罪を認めた理由を琴音は話す、「無実を証明するためどす」 奈津は指示されて琴音を探っていた。次はエロ女こと桜子が呼ばれる。 被害者・雪乃は法務大臣たちの会談中、会話を録音していた。 就寝中文句を言われた琴音は廊下に行き、エロ女と男性刑務官の密会を目撃するが何も言わず立ち去る。その姿を見てエロ女はつぶやく。「地獄におとしてあげる」
女囚セブン1話の感想
深夜ドラマの主演が続く剛力彩芽と、SPECや民王の脚本家・西萩弓絵がタッグを組んだ! しかも女子刑務所を舞台にしたオリジナル。似たようなドラマが多い中、もうこれだけで初回は見ようと思わせてくれます。 冒頭から静ちゃんの脱獄シーン。護送車でやってきた剛力が彼女を助けます。保身に走る所長たちは脱獄を見逃し、休みをとってもらおうと懲罰房へ。ステレオタイプすぎて面白い。(笑) 大事な初回開始は説明調になりすぎず、テンポがあり視聴者をつかみます。
クセがありそうな同部屋の囚人たちも魅力的で、かき分けも巧み。 かたことの英語を使う政治秘書、荒い若者言葉の元ヤン、男性刑務官を誘惑するエロ女、被害妄想発言連発の整形看護師、夫殺しの老人。そんな中、まともに見えるのが情報屋・奈津。安達祐実が演じる。 初回の中心人物は奈津でした。以降、順に中心人物になるのかもしれません。 演技力の差はあります。橋本マナミのつっこみはわざとらしく、間がちがうかなと思います。エロといえば平岩紙と逆だろうと思います。ただ、色が白いから紙と名付けられた彼女は、ねこなで声がたしかに巧い! 静ちゃんも違和感あり。演技とは何か、となると難しくなりますが、演技者・視聴者両方も慣れてくるかもしれませんし、今後に期待です。
気になることはまだまだ。作業中の私語が多すぎ! 刑務所はもっと厳しいイメージ。法務大臣が女性にやさしく、と国会で語るので、この刑務所はそういう所かと納得しよう!うん。 なんと! というか、やはり! というか、入浴シーンがあります。 まあ、話しの流れ上ですが。琴音が目を合わせた刺青の囚人は、背中の入れ墨を大胆に見せます。この怖さとエロさの入り混じる感情と言ったら・・・。
彼女が脱いだ衣服の籠に誰かがラブレターをしかけるためのシーン。なのですが、安達祐実の入浴シーンがやけに艶っぽい。得をした気分でした。 セーラー服姿の安達祐実を見ることもできる。回想シーンなので、ぼやけた演出だが、とても似合います。ネットでは合法ロリという感想も。ファンは必見です。 演技も巧い。 筆者が注目したのは、コップに水がたまっていく演出です。台詞も少なめで安達演じる奈津の過去を映像で見せていく。あの水はなんだろう? と想像力を喚起させます。夫への不満や孤独感の比喩なのでしょうか。 全体の構成も良いです。逃亡劇からのいじめと囚人たちのがやがやした会話劇。そこから対比されるかのように、しっとり見せる回想シーンという強弱。
そこからの剛力の独壇場。 ヒロインの台詞にもメリハリがあります。「殺人です」のひとこと以外、無言・無表情の琴音。開始30分で「へえ」とやっとしゃべり、「かんにんしておくれやす」との謝罪。そこからまた無言・・・。 と思わせ、安達祐実への突如の饒舌。しかも京都弁で。これはミステリドラマだったのかとも思わせます。また、その台詞が胸にしみるのです。哲学的でもあります。 ふと、同じく無言のキャラクターを思い出しました。大ヒットドラマ・「家政婦のミタ」のことです。ミタも余計なことを口にしませんが、痛快な台詞や行動で視聴者を魅了しました。 黙るときが長い分、やっと聞いた言葉が印象的になるものです。琴音の言う、家族というユニットに縛られる危険性は、そうかもしれない、と共感してしまいました。
2015年に「家族という病」という新書がベストセラーになった日本です。家族を美化することに囚われている日本に一石を投じた本。琴音の言葉も響く人には響く言葉です。「罪は犯させる方が悪い」とは筆者にはまだ思えません。しかし少なくとも奈津の心を軽くしたのです。 ヒロインの刺激的な言葉には、これからも注目です。
気になる人物は他にも。刑務官・百目鬼幸子(宍戸美和子)の高い大声は印象的。所長と一本松の掛け合いも絶妙。刑務所の一日紹介で、囚人に入れる目線がずれてるところは思わず画面につっこみました。あ、隠せてない! 剛力のアクションシーンも見ごたえありです。一話目は二回。カット割りが細かすぎですが、迫力は伝わります。目つぶしのときは怖かったあ。冷静になれば地上波でそこまでやらないのですが、つぶしそうな気迫がありました。 初回で琴音は冤罪だったことが分かります。
このドラマは真相を探る推理もので、復讐劇のサスペンスだったのです。琴音を探る何者かがいて、政治家も絡むことを予想されます。 次回は桜子役の平岩紙と琴音の対決を匂わせ、引き付けられました。これはもう、次回も見るしかありません。
《女囚セブン1話のあらすじ》
「目指す現代の刑務所は母性の保護。開放的で明るく、服はピンクに塀は低く。女性にやさしい国づくり。これを実現しなきゃダメなんです」法務大臣・内藤裕次郎(高嶋政伸)が国会で語る。「女性受刑者はみな真摯に更生しようとしている、国民のみなさん、彼女たちを信じ応援してください」 演説がテレビ放送中、「うちのことだ」と所長が騒ぐ中、『花園女子刑務所』で脱走騒ぎが起きる。 刑務官たちが追いかけると、護送車が止まっている。そこには、受刑者・神渡琴音(剛力彩芽)が車の外にいた。脱走した“野獣”こと山川まお(山崎静代)を軽々と背負って――。
刑務官は写真を撮り、罪状を問う。琴音は言う。「殺人どす」 “共同室”のメンバーのもとに案内される琴音。6名の囚人が紹介される。
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- ①元政治秘書・楠瀬司(山口紗弥加)
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- ②夫殺しの元ヤンシングルマザー・市川沙羅(トリンドル玲奈)
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- ③後妻業の女・津田桜子(平岩紙)
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- ④全身整形のナース・矢島千鶴香(橋本マナミ)
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- ⑤老老介護で夫を殺した・平塚うめ(木野花)
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- ⑥食い逃げ犯で情報屋・坂本奈津(安達祐実)。
“仲間の芸妓を殺した芸妓”と、雑誌に載った琴音。好奇の目にさらされ、“新人イジメ”の標的となる。執拗ないやがらせ。たとえば、落とし穴に落とされ臭い肥料をかぶる、ゴキブリの入った食事、琴音の名前で偽ラブレターを出されて女囚に襲われる、など。 しかし琴音はまったく気にしない。無表情で放水を浴びて糞を落とし、無言で虫を食べ、襲う女囚を投げ飛ばす。
そんな中、奈津だけがさり気なくフォローしてくれた。 やがて、“野獣”ことまおが懲罰房から出てくることに――。琴音を逆恨みしていたまおは、韓流スター・ヒョン様の写真が盗まれ逆上し、廊下で報復に出る。返り討ちにする琴音。 助けようとしくれた奈津に礼を言う琴音は、「なあんて」と奈津の嘘を見抜いていたことを話し始める。「志願囚、ですのやろ」 「家族なんてユニットは時代遅れだ」と弊害を語る。「悪いのはそこまでさみしい女にした家族どす。罪は犯させる奴が悪いんどす」 「ただものじゃない」琴音を認める奈津。
そんな琴音がなぜ同僚を殺したのかと訊く。「ライバルだったから?」 志願囚みたいなもの、と答える琴音。罪となった芸妓殺人事件は、琴音が寝てるときに起きた冤罪だった。面会に来た一条涼(梶芽衣子)に罪を認めた理由を琴音は話す、「無実を証明するためどす」 奈津は指示されて琴音を探っていた。次はエロ女こと桜子が呼ばれる。 被害者・雪乃は法務大臣たちの会談中、会話を録音していた。 就寝中文句を言われた琴音は廊下に行き、エロ女と男性刑務官の密会を目撃するが何も言わず立ち去る。その姿を見てエロ女はつぶやく。「地獄におとしてあげる」
女囚セブン1話の感想
深夜ドラマの主演が続く剛力彩芽と、SPECや民王の脚本家・西萩弓絵がタッグを組んだ! しかも女子刑務所を舞台にしたオリジナル。似たようなドラマが多い中、もうこれだけで初回は見ようと思わせてくれます。 冒頭から静ちゃんの脱獄シーン。護送車でやってきた剛力が彼女を助けます。保身に走る所長たちは脱獄を見逃し、休みをとってもらおうと懲罰房へ。ステレオタイプすぎて面白い。(笑) 大事な初回開始は説明調になりすぎず、テンポがあり視聴者をつかみます。
クセがありそうな同部屋の囚人たちも魅力的で、かき分けも巧み。 かたことの英語を使う政治秘書、荒い若者言葉の元ヤン、男性刑務官を誘惑するエロ女、被害妄想発言連発の整形看護師、夫殺しの老人。そんな中、まともに見えるのが情報屋・奈津。安達祐実が演じる。 初回の中心人物は奈津でした。以降、順に中心人物になるのかもしれません。 演技力の差はあります。橋本マナミのつっこみはわざとらしく、間がちがうかなと思います。エロといえば平岩紙と逆だろうと思います。ただ、色が白いから紙と名付けられた彼女は、ねこなで声がたしかに巧い! 静ちゃんも違和感あり。演技とは何か、となると難しくなりますが、演技者・視聴者両方も慣れてくるかもしれませんし、今後に期待です。
気になることはまだまだ。作業中の私語が多すぎ! 刑務所はもっと厳しいイメージ。法務大臣が女性にやさしく、と国会で語るので、この刑務所はそういう所かと納得しよう!うん。 なんと! というか、やはり! というか、入浴シーンがあります。 まあ、話しの流れ上ですが。琴音が目を合わせた刺青の囚人は、背中の入れ墨を大胆に見せます。この怖さとエロさの入り混じる感情と言ったら・・・。
彼女が脱いだ衣服の籠に誰かがラブレターをしかけるためのシーン。なのですが、安達祐実の入浴シーンがやけに艶っぽい。得をした気分でした。 セーラー服姿の安達祐実を見ることもできる。回想シーンなので、ぼやけた演出だが、とても似合います。ネットでは合法ロリという感想も。ファンは必見です。 演技も巧い。 筆者が注目したのは、コップに水がたまっていく演出です。台詞も少なめで安達演じる奈津の過去を映像で見せていく。あの水はなんだろう? と想像力を喚起させます。夫への不満や孤独感の比喩なのでしょうか。 全体の構成も良いです。逃亡劇からのいじめと囚人たちのがやがやした会話劇。そこから対比されるかのように、しっとり見せる回想シーンという強弱。
そこからの剛力の独壇場。 ヒロインの台詞にもメリハリがあります。「殺人です」のひとこと以外、無言・無表情の琴音。開始30分で「へえ」とやっとしゃべり、「かんにんしておくれやす」との謝罪。そこからまた無言・・・。 と思わせ、安達祐実への突如の饒舌。しかも京都弁で。これはミステリドラマだったのかとも思わせます。また、その台詞が胸にしみるのです。哲学的でもあります。 ふと、同じく無言のキャラクターを思い出しました。大ヒットドラマ・「家政婦のミタ」のことです。ミタも余計なことを口にしませんが、痛快な台詞や行動で視聴者を魅了しました。 黙るときが長い分、やっと聞いた言葉が印象的になるものです。琴音の言う、家族というユニットに縛られる危険性は、そうかもしれない、と共感してしまいました。
2015年に「家族という病」という新書がベストセラーになった日本です。家族を美化することに囚われている日本に一石を投じた本。琴音の言葉も響く人には響く言葉です。「罪は犯させる方が悪い」とは筆者にはまだ思えません。しかし少なくとも奈津の心を軽くしたのです。 ヒロインの刺激的な言葉には、これからも注目です。
気になる人物は他にも。刑務官・百目鬼幸子(宍戸美和子)の高い大声は印象的。所長と一本松の掛け合いも絶妙。刑務所の一日紹介で、囚人に入れる目線がずれてるところは思わず画面につっこみました。あ、隠せてない! 剛力のアクションシーンも見ごたえありです。一話目は二回。カット割りが細かすぎですが、迫力は伝わります。目つぶしのときは怖かったあ。冷静になれば地上波でそこまでやらないのですが、つぶしそうな気迫がありました。 初回で琴音は冤罪だったことが分かります。
このドラマは真相を探る推理もので、復讐劇のサスペンスだったのです。琴音を探る何者かがいて、政治家も絡むことを予想されます。 次回は桜子役の平岩紙と琴音の対決を匂わせ、引き付けられました。これはもう、次回も見るしかありません。
《女囚セブン1話のあらすじ》
「目指す現代の刑務所は母性の保護。開放的で明るく、服はピンクに塀は低く。女性にやさしい国づくり。これを実現しなきゃダメなんです」法務大臣・内藤裕次郎(高嶋政伸)が国会で語る。「女性受刑者はみな真摯に更生しようとしている、国民のみなさん、彼女たちを信じ応援してください」 演説がテレビ放送中、「うちのことだ」と所長が騒ぐ中、『花園女子刑務所』で脱走騒ぎが起きる。 刑務官たちが追いかけると、護送車が止まっている。そこには、受刑者・神渡琴音(剛力彩芽)が車の外にいた。脱走した“野獣”こと山川まお(山崎静代)を軽々と背負って――。
刑務官は写真を撮り、罪状を問う。琴音は言う。「殺人どす」 “共同室”のメンバーのもとに案内される琴音。6名の囚人が紹介される。
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- ①元政治秘書・楠瀬司(山口紗弥加)
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- ②夫殺しの元ヤンシングルマザー・市川沙羅(トリンドル玲奈)
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- ③後妻業の女・津田桜子(平岩紙)
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- ④全身整形のナース・矢島千鶴香(橋本マナミ)
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- ⑤老老介護で夫を殺した・平塚うめ(木野花)
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- ⑥食い逃げ犯で情報屋・坂本奈津(安達祐実)。
“仲間の芸妓を殺した芸妓”と、雑誌に載った琴音。好奇の目にさらされ、“新人イジメ”の標的となる。執拗ないやがらせ。たとえば、落とし穴に落とされ臭い肥料をかぶる、ゴキブリの入った食事、琴音の名前で偽ラブレターを出されて女囚に襲われる、など。 しかし琴音はまったく気にしない。無表情で放水を浴びて糞を落とし、無言で虫を食べ、襲う女囚を投げ飛ばす。
そんな中、奈津だけがさり気なくフォローしてくれた。 やがて、“野獣”ことまおが懲罰房から出てくることに――。琴音を逆恨みしていたまおは、韓流スター・ヒョン様の写真が盗まれ逆上し、廊下で報復に出る。返り討ちにする琴音。 助けようとしくれた奈津に礼を言う琴音は、「なあんて」と奈津の嘘を見抜いていたことを話し始める。「志願囚、ですのやろ」 「家族なんてユニットは時代遅れだ」と弊害を語る。「悪いのはそこまでさみしい女にした家族どす。罪は犯させる奴が悪いんどす」 「ただものじゃない」琴音を認める奈津。
そんな琴音がなぜ同僚を殺したのかと訊く。「ライバルだったから?」 志願囚みたいなもの、と答える琴音。罪となった芸妓殺人事件は、琴音が寝てるときに起きた冤罪だった。面会に来た一条涼(梶芽衣子)に罪を認めた理由を琴音は話す、「無実を証明するためどす」 奈津は指示されて琴音を探っていた。次はエロ女こと桜子が呼ばれる。 被害者・雪乃は法務大臣たちの会談中、会話を録音していた。 就寝中文句を言われた琴音は廊下に行き、エロ女と男性刑務官の密会を目撃するが何も言わず立ち去る。その姿を見てエロ女はつぶやく。「地獄におとしてあげる」
女囚セブン1話の感想
深夜ドラマの主演が続く剛力彩芽と、SPECや民王の脚本家・西萩弓絵がタッグを組んだ! しかも女子刑務所を舞台にしたオリジナル。似たようなドラマが多い中、もうこれだけで初回は見ようと思わせてくれます。 冒頭から静ちゃんの脱獄シーン。護送車でやってきた剛力が彼女を助けます。保身に走る所長たちは脱獄を見逃し、休みをとってもらおうと懲罰房へ。ステレオタイプすぎて面白い。(笑) 大事な初回開始は説明調になりすぎず、テンポがあり視聴者をつかみます。
クセがありそうな同部屋の囚人たちも魅力的で、かき分けも巧み。 かたことの英語を使う政治秘書、荒い若者言葉の元ヤン、男性刑務官を誘惑するエロ女、被害妄想発言連発の整形看護師、夫殺しの老人。そんな中、まともに見えるのが情報屋・奈津。安達祐実が演じる。 初回の中心人物は奈津でした。以降、順に中心人物になるのかもしれません。 演技力の差はあります。橋本マナミのつっこみはわざとらしく、間がちがうかなと思います。エロといえば平岩紙と逆だろうと思います。ただ、色が白いから紙と名付けられた彼女は、ねこなで声がたしかに巧い! 静ちゃんも違和感あり。演技とは何か、となると難しくなりますが、演技者・視聴者両方も慣れてくるかもしれませんし、今後に期待です。
気になることはまだまだ。作業中の私語が多すぎ! 刑務所はもっと厳しいイメージ。法務大臣が女性にやさしく、と国会で語るので、この刑務所はそういう所かと納得しよう!うん。 なんと! というか、やはり! というか、入浴シーンがあります。 まあ、話しの流れ上ですが。琴音が目を合わせた刺青の囚人は、背中の入れ墨を大胆に見せます。この怖さとエロさの入り混じる感情と言ったら・・・。
彼女が脱いだ衣服の籠に誰かがラブレターをしかけるためのシーン。なのですが、安達祐実の入浴シーンがやけに艶っぽい。得をした気分でした。 セーラー服姿の安達祐実を見ることもできる。回想シーンなので、ぼやけた演出だが、とても似合います。ネットでは合法ロリという感想も。ファンは必見です。 演技も巧い。 筆者が注目したのは、コップに水がたまっていく演出です。台詞も少なめで安達演じる奈津の過去を映像で見せていく。あの水はなんだろう? と想像力を喚起させます。夫への不満や孤独感の比喩なのでしょうか。 全体の構成も良いです。逃亡劇からのいじめと囚人たちのがやがやした会話劇。そこから対比されるかのように、しっとり見せる回想シーンという強弱。
そこからの剛力の独壇場。 ヒロインの台詞にもメリハリがあります。「殺人です」のひとこと以外、無言・無表情の琴音。開始30分で「へえ」とやっとしゃべり、「かんにんしておくれやす」との謝罪。そこからまた無言・・・。 と思わせ、安達祐実への突如の饒舌。しかも京都弁で。これはミステリドラマだったのかとも思わせます。また、その台詞が胸にしみるのです。哲学的でもあります。 ふと、同じく無言のキャラクターを思い出しました。大ヒットドラマ・「家政婦のミタ」のことです。ミタも余計なことを口にしませんが、痛快な台詞や行動で視聴者を魅了しました。 黙るときが長い分、やっと聞いた言葉が印象的になるものです。琴音の言う、家族というユニットに縛られる危険性は、そうかもしれない、と共感してしまいました。
2015年に「家族という病」という新書がベストセラーになった日本です。家族を美化することに囚われている日本に一石を投じた本。琴音の言葉も響く人には響く言葉です。「罪は犯させる方が悪い」とは筆者にはまだ思えません。しかし少なくとも奈津の心を軽くしたのです。 ヒロインの刺激的な言葉には、これからも注目です。
気になる人物は他にも。刑務官・百目鬼幸子(宍戸美和子)の高い大声は印象的。所長と一本松の掛け合いも絶妙。刑務所の一日紹介で、囚人に入れる目線がずれてるところは思わず画面につっこみました。あ、隠せてない! 剛力のアクションシーンも見ごたえありです。一話目は二回。カット割りが細かすぎですが、迫力は伝わります。目つぶしのときは怖かったあ。冷静になれば地上波でそこまでやらないのですが、つぶしそうな気迫がありました。 初回で琴音は冤罪だったことが分かります。
このドラマは真相を探る推理もので、復讐劇のサスペンスだったのです。琴音を探る何者かがいて、政治家も絡むことを予想されます。 次回は桜子役の平岩紙と琴音の対決を匂わせ、引き付けられました。これはもう、次回も見るしかありません。
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