【おかえりモネ】33話|何もできなかった思い
【おかえりモネ】33話
朝ドラ【おかえりモネ】第7週第33話が2021年6月30日(水)に放送されました。
百音(清原果耶)は、サヤカ(夏木マリ)、中村(平山祐介)、朝岡(西島秀俊)の3人がつながりを持ったきっかけを知る。数日後、登米が暴風雨に見舞われて、思い出される朝岡の言葉…。
「何もできなかった、と思う人は…」印象的な朝岡の言葉に百音とともに視聴者も心揺り動かされる第33話。
今回は【おかえりモネ】33話のストーリーと内容について。
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【おかえりモネ】33話のストーリー
【おかえりモネ】33話の内容は…
夜。朝岡(西島秀俊)が登米に来ていてると聞いて、中村(平山祐介)が早めにやってきた。
歓迎の宴のあと、サヤカと中村・朝岡の3人がつながりを持つようになったきっかけを百音が知る。
それは4年前のこと。百音の島も大変だったころ。中村は災害派遣の医師として東京から来ていた。朝岡は観測機の設置で沿岸部を回っていた。救援ヘリ支援のための気象データも不足していたのだ。
サヤカは当時、この周辺の建物を復興支援に来た人たちに開放していた。中村・朝岡は登米を拠点に活動していた。
「今も2人の関係が続いているの嬉しいですよ」サヤカは喜ぶ。しかし中村・朝岡とも「まだまだ」と口にした。
一方、亀島では、未知(蒔田彩珠)が高校を卒業したらすぐに水産試験場で働こうとしていた。父の耕治(内野聖陽)は反対している。
「みーちゃん、無理してないか?」という父。未知は下を向きながら「無理なんかしてない」と言った。
百音が朝岡らを駅まで送る前、リードタイムについて尋ねてみた。「よしきた。やっぱりきましたね」と餌に食いついたことに喜んだ朝岡。
朝岡は未来は平等に誰も分からないが、気象では未来がわかるという。日本の気象現象は数日前の北や南に気象に必ず起因する。
「つまり危険を予測し回避する時間が得られる。これが我々のリードタイムです。わたしたちが全力で提供するのは、大切なものを守る時間です。あと…いや…」
朝岡は言いよどんだあと言った。「何もできなかったと思っているのは、あなただけではありません」
数日後、登米が暴風雨に見舞われる。サヤカの部屋は山側。安全のため、同じ部屋(百音の部屋)でサヤカと夜を明かすことにした百音は、サヤカの木を大切にする思いを聞いた。
サヤカは台風の日に産まれたと話す。9月17日、百音と同じ日だった。
サヤカは、水害でこのあたりの集落が壊滅。そんな混乱の中で産まれて、ここの山主に引き取られたという。
その山主は代々、伊達の殿の教えを守って植樹してきた。樹木は家にも暖をとる材料にも船にもなる。
「何もかも失ってもそこに木があれば、人は必ずそれを使ってまた生きようとするよ」とサヤカ。
サヤカは、樹齢300年のヒバの木を使命感を持って守ってきたのだった…。
停電から電気が復旧。起きた百音は、サヤカが電話で被害状況を聞いているのを目撃する。
回想:朝岡の言葉の続き
「私たちもサヤカさんも、もしかしたら誰もが何もできなかったと抱えています。でも、何もできなかった、と思う人は、次はきっと、何かできるようになりたいと強く願うでしょう。その思いが私たちを動かすエンジンです。」
翌朝。百音は朝岡の「天気予報」の番組を見ながら、朝岡の言葉を思い出して、心を動かされて…(つづく)
【おかえりモネ】33話の感想
33話は、森林組合の仕事が面白いと思っていた百音の心を気象予報へと、揺り動かすストーリーでした。
「何もできなかった」という思いが原動力になる、という朝岡の言葉は印象的でした。
直接の被災者でなくても、みんな心痛めましたから。
かなり震災のことを扱う作品ですが、これも現地で取材したスタッフの想いのたまものか?
(作品の良し悪しの話しではなく)漫画家やアニメターを目指して上京した【半分、青い。】【なつぞら】の志望動機とは違った、深くて強い思いを持っての上京になりそうです。
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画像出典:NHK