【マイダイアリー】8話で愛ゆえに広海から離れていく優希がもどかしい!
【マイダイアリー】8話「ギフトとじぶんの役目」が12月15日(日曜)に放送されました。
社会人1年生の恩村優希(清原果耶)が大学生時代を振り返って来た本作ですが、8話で現代に追いつき、1話の冒頭で描かれていた“優希と徳永広海(佐野勇斗)の別れのキス”の場面が再現されます。
最終回直前で、5人の仲間たちの間にほころびが見え始めるわね。
卒業して社会人になると自分の目標や生活に一生懸命になってしまうよね。でも5人にとって「心のふるさと」がいつでも帰れる場所であってほしいな。
本当にそうね。それにしても優希が広海のために身を引く展開、私は納得できないわ。
それでは、【マイダイアリー】8話の感想のまとめをお届けします。
今夜8話放送です。社会人になったが故の関係性の変化、そして、優希のちょっとした嫉妬や優しさのすれ違い。これまで描かれてこなかった感情が垣間見える回になっていると思います。ギフトとじぶんの役目についての8話、よろしくお願いします。#マイダイアリー https://t.co/Cizv1DdIKz
— 兵藤るり (@hdrr777) December 15, 2024
【マイダイアリー】8話の感想
口実がなければ集まれなくなってしまった?
恩村優希(清原果耶)、和田虎之介(望月歩)、長谷川愛莉(見上愛)、白石まひる(吉川愛)が大学を卒業し社会人になって、徳永広海(佐野勇斗)が大学院に進むと、これまで当たり前のように集まっていた関係性に変化が訪れます。
それぞれの新しい生活を大事にしなければならないので仕方のないことではありますが、誰かの苦しみを5人で分かち合って乗り越えて来た学生時代の姿を見てきたので少し寂しい気持ちになります。
まして、口実がなければ集まれなくなってしまうなんて。
一時的に東京に戻る愛莉を囲んで集まるという約束を交わすことはできて良かったのですが。
愛莉が福岡で仕事をしていることも影響しているのかもしれませんが、やはり一番の原因は優希と広海の関係が変わってしまったことが大きいのでしょうね。
8話では、順調に見えていた二人の交際が何故終わってしまったのかが丁寧に描かれていきます。
“推し”と“好き”の距離
まひるは以前虎之介に優しくしてもらった時から虎之介のことを“推し”として見つめてきました。
そして虎之介は、まひるのチャーミングな面に気づいて「好きになったかも」と感じます。
もう一組のカップル誕生かと期待していたのですが、話はそんなに簡単ではありませんでした。
以前、愛莉が悩んでいた「好き」という繊細な感情について問われるのです。
まひると虎之介の間で果たしてお互いの「好き」は同じなのかという問題。
虎之介はまひるに思い切って告白しますが、まひるは「好きの種類が同じなのかがわからない」と。
まひるにとって虎之介はあくまでも“推し”。
虎之介は、「推しってことは内面には入りたくない、適度な距離間でいたいってことでしょ」と告白したことを謝り、忘れてほしいと頼みます。
まひるは呆然と立ちすくんでしまいますが、この二人は今後どうなるのでしょうか。
好き同士ならつきあっちゃえばいいのに!と思うけど真面目だし自分の感情に誠実だよね、虎之介もまひるも。告白してまひるの気持ちを波立たせたことで、まひるに申し訳ないと思ってしまう虎之介は優しいな。
そのことで5人の関係性が変わってしまうかもしれないしね。
ただ、まひるは過去のトラウマがあるから、好きな人のことはただ見ていたい、距離を縮めたくないと思ってしまっているのかも。
広海と優希の前に現れた女性は
2カ月前、「若手研究者に贈る賞」を受賞した広海への贈り物を手に授賞式に参列した優希は、式典後広海のもとに向かいますが優希より早く出口楓(影山優佳)が広海に声をかけます。
楓は広海がアメリカの大学にいた時の同級生で、学会で一時帰国したついでに広海に会いに来たと言います。
お祝いのギフト代わりにと、楓が自作した数学の問題を広海に渡すところを見て、同じ道を歩むもの同士の親密さに優希は気おくれしてしまいました。
そして、二人の会話から広海がアメリカの大学からのオファーを断っていたことを知ってしまったのです。
自分には選考から落ちたと言っていたのに、広海の嘘に優希は少しショックを覚えます。
広海の嘘は、自分や仲間たちと離れたくない気持ちからのものだと理解はできても、優希は相談もなくアメリカ留学の話を断ってしまったことが寂しかったのでしょう。
広海の優しい嘘が、優希と広海の間に微かな隙間を生みます。
そして、優希には理解できない「数学の道」で広海の前を歩く女性の登場。
広海と数学の楽しさや喜びや難しさを存分に語り合える存在であり、アメリカ時代の彼の孤独な日々を現実的に助けてくれた恩人でもあり、広海が尊敬する人物。
自分が知らない世界を彼と共有できる圧倒的な存在。
この圧倒的な存在の前で、優希は自分自身が広海の進む道の障害になるのではと考えてしまいます。
楓に恋愛感情があるかないかということとは関係ないのでしょう。
日本とアメリカという距離の問題でもなく。
優希は、これからの人生で自分が広海にとって何ができるか、広海にとっての自分の存在の意義を考えてしまったのだと思います。
ギフトの包装紙とリボンの意味
段々嘘が不穏な方向に行っちゃうのか?
— オーキイ☺️✌️ (@ohkey33106) December 14, 2024
1話の冒頭のやり取りを今までの流れで見ると、初めて見た時と感じ方が違う気がする(予告で見た時とそう思いました😰)
優希ちゃんの広海くんに対しての言い方が…😨 https://t.co/psz1IjvzkK
「広海は特別なんだからそういう人にしか見れない景色を見てほしいと思っているよ」
優希は広海の世界を大事にしたい、広海を尊敬し尊重しているからこそそう言ったのだと思います。
しかし「特別」という言葉は、ギフテッドとして一線を引かれてきた広海にとってショックだったことでしょう。
優希と出会ってからは忘れていた疎外感と孤独感を、ほかでもない優希によってもたらされてしまうなんて。
でも、「特別」ってなんでしょうか。
特別な才能、特別な感受性、特別な人。
その人だけが持つ世界を言うなら、全ての人が特別なのではと思います。
そしてその人の世界を大事に思い立ち入らないようにすることは優しさだとも思います。
でも、全てを遠ざけなくても良いのでは。
その人の大切なものを尊重しながらでもそばにいることはできるはずです。
優れた才能を持った人は孤高でなくてはならない、なんてことはないのよね。同じ道を歩く人だけで集まらなくちゃいけないこともない。優希の優しさは未熟な感じがするわ。
傷ついた広海は、喜田義弘教授(勝村政信)に「僕って特別でしょうか」と聞きます。
喜田教授は、「数学を楽しいと思えること」が広海のギフトだと言い、「そのギフトを見失わないように包み紙で包みリボンをかけてくれた人がいるのでしょう」と優しく話してくれました。
ギフトは包装されているからこそギフトだと認識できる、そう思わせてくれた人がきっといるんだろう、と。
広海にとってそれは優希でした。
広海を仲間たちの輪に入れ、広海が数学を好きなことを肯定し、田中遥斗(相澤壮太)に教える機会を作った優希。
だから広海にとっては、優希が「ギフト」で「特別」な人。
それなのに優希は、包み紙とリボンの役目は終わったと言って広海から距離をとろうとするのです。
楓が渡したギフトと優希のプレゼントの違いが、優希を広海から遠ざけてしまうのでしょうか。
「うちらのこと信じているんだったらアメリカ行けるんじゃない?」って広海に言った愛莉の言葉が真実だと思うんだけどな。
「今日の主役です」のタスキとパーティハットをつけさせられた広海に愛莉が「うん似合ってる」って言って広海に「褒めてる?それ」って聞かれた時の「さあ」って顔がツボだったわ。愛莉はちょっとはさむ言葉のセンスが光ってるし、場の空気に流されずに真っ直ぐ物を言うところも良いよね。
ただ、まひるや虎之介が言うように、物理的な距離が怖い気持ちもわかるんだよな。5人で集まる理由を探してお店予約して連絡回してくれる虎之介っていい奴だよな。
未熟な優しさの行方
優しい嘘、しんどすぎて無理なんだが😭
— あかまる🐥 (@akamaru_milk) December 15, 2024
優しいのか、もはやわからん。
そして涙が佐野も果耶ちゃんもお二人とも美しいのよ😢😢 https://t.co/UE4knLTRGd
偶然ラーメン屋で一緒になった優希と楓。
楓は、数学の天才としてアメリカに渡った広海が引きこもり状態になり毎日自分がお弁当を届けていたことを話してくれました。
優希は自分や仲間たちが居場所になっていることが広海にとって良いことなのかわからないと相談します。
楓はアメリカ時代のどん底の広海を知った上でも、もう一度数学の世界に挑戦してほしいと言いました。
「それだけの人ですから」
楓ならどうするかと聞く優希に、楓は「優しい嘘をつきますかね」と答えます。
それが大切な人の背中を押す最後の手段、最大限の愛情だと。
それは楓自身が言うように広海も優希も傷つく嘘だよね。そんなの優しくなんかないよ。
でも自分と一緒にいることを選ぶせいで、彼の可能性を奪うことになってしまうのは辛いんじゃないかな。優希は広海に生き生きと才能を伸ばしてほしいんだよ。
全人口の上位2%の知能指数の持ち主が参加できる「MENSA」の会員である影山優佳さん、“数学の天才”を自然な演技で体現していたわね。楓役を演じてどんなことを感じたかしら。
1話の冒頭シーンの意味がわかる
あぁ···😔 https://t.co/WAWeAFNDdQ
— 南条 (@bTsMFyr5edbsWO9) December 15, 2024
人生の歩幅が違う人同士は一緒にいられない、一緒にいられるのはどちらかが立ち止まっている時だけ、広海はもう立ち止まっていないし遠くまで行ける人、行くべき人だと言う優希。
広海は自分たちのこれまでを否定するような言葉を受け入れられず、お互いの歩幅が同じことを確かめようと言って、映画館に誘います。
出会った頃の二人は、映画「フライングシャーク」を観ながらポップコーンをそれぞれのペースで食べたいだけ食べて上映が終わるタイミングでちょうど食べ終わりました。
ところが今の二人が「フライングシャーク」の続編を観終わった時には、ポップコーンは食べきれずに残っていました。
もうお互いのリズムが違ってしまっているということなのでしょうか。
今回、8話にしてようやく1話の冒頭のシーンの意味が明かされました。
映画の後の空虚な会話、寂しいキス、広海の「ありがとう」、二人の涙の意味。
ゴミ箱に捨てられたポップコーンの空き箱がアップになる理由も。
優希と広海の、“恋人としての”別れのシーンだったのですね。
【マイダイアリー】8話の出演者
【マイダイアリー】8話のまとめ
来週、ついに最終回です。放送時間がまた少し変わるようですが、それぞれの思いの行方を見届けていただけたら。ぜひ。#マイダイアリー https://t.co/prlp9vhhX8
— 兵藤るり (@hdrr777) December 15, 2024
いつも何事にも真剣に悩んで考えて決断してきた優希と広海と虎之介とまひると愛莉。
いつだってお互いを思い合ってきた5人の仲間たち。
大人になって道は分かれても、みんなとの強い絆、帰る場所があるからこそ自分の道を進んで行けるんだと思います。
文房具の会社に勤める愛莉が、広海に自分の携わっている日記帳のプロジェクトに例えて5人のことを話している内容が良かったわ。SNSに日々思っていることを簡単に書ける時代だからこそ今に合った形の日記帳を考えなくてはいけない、自分たちの関係もそういうタイミングなんじゃないかって。
うんうん、環境の変化に沿ってアップデートしようってことだよね。最終回できっと5人が良い答えを出してくれると思う!
9話の放送は12月22日(日曜)23時30分からの予定です。
放送時間変更で遅い時間となりますが、5人の仲間たちの姿を最後まで見守りたいですね。
最終回、どうぞお見逃しなく!
記事内画像出典:『マイダイアリー』公式サイト