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【マチネの終わりに】のネタバレと感想!福山雅治・石田ゆり子の恋の結末とその後の妄想ストーリーも掲載!

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出典公式HP

【マチネの終わりに】のネタバレと感想!

福山雅治主演の映画『マチネの終わりに』が2019年11月1日から全国公開!

世界的なクラシックギタリストの蒔野(まきの/演:福山雅治)とジャーナリスト・小峰(こみね/演:石田ゆり子)の6年間の恋愛物語。果たして2人の恋の結末とは?

今回は気になる映画【マチネの終わりに】のネタバレと感想などについて紹介します。

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【マチネの終わりに】の恋の結末ネタバレ

タイトル『マチネの終わりに』の「マチネ」とはここでは「演奏会」という意味です。厳密には舞台用語で、午前から昼の公演を「マチネ」、夕方から夜の公演を「ソワレ」といいます。なお、このタイトルはラストシーンにかかっていると思われます。

蒔野聡史(福山雅治)と小峰洋子(石田ゆり子)の出会いは2014年。蒔野の20周年となる東京公演でした。

その後。パリ在住の小峰は、テロが身近にも起きて同僚が亡くなる事態に遭遇!(改変あり:原作ではイラク取材時の戦争の影響で心的外傷を負います。)

スカイプで連絡を取り合い親交を深めた2人。不安を抱える小峰と再会した蒔野は、小峰が死んだら自分も死ぬと口説きます。自殺をしないように、との心遣いでもあり、小峰の結婚を止める決意でもありました。

その後。東京での再会を前に、師匠の危篤もあり、すれ違ってしまった2人。やがて2人は別々に結婚。お互い子供にも恵まれたものの、小峰は離婚、蒔野の妻も身を引いて実家へ帰ります。

映画のラストは2020年11月。出会いから6年。復帰後、初の演奏会、ニューヨーク公演の終わりにて、セントラルパークで蒔野・小峰が見つめあうシーンがラストカットです。(原作どおりな終わり方でした。)

いわゆる結末を観客にゆだねる終わり方。ぼかした感じです。主演の福山雅治さん本人は生出演した情報番組「王様のブランチ」(2019.11.02放送、TBS)で、「エンディングは見た人の望むものになるのではないか」とコメント。本作の鑑賞者にゆだねています。

ネタバレ:結末は観客の想像にお任せパターン!(筆者の結末の解釈は下記の感想欄にて記します)

【マチネの終わりに】恋の障害のネタバレ

東京での再会を前にすれ違ってしまった蒔野と小峰。

原因の結論からネタバレすると、蒔野のマネージャー・三谷(桜井ユキ)のせい!

蒔野は師匠の危篤で病院に行き、待ち合わせに行けなかったのです。

しかもタクシーに携帯電話(スマホ)を忘れてきてしまう始末。

タクシー会社に携帯を取りに行ったのが、三谷です。

本人確認のため(?)か、蒔野は暗証番号を三谷に教えました。

忘れ物の携帯を受け取った三谷は、携帯の中身を見てしまいます!!!

すると来日中の小峰と待ち合わせしていたことが判明。三谷は蒔野の携帯から小峰へ「会えなくなった」と伝えるとともに、別れたいというメッセージを送ります。

病院に戻った三谷はなぜかずぶ濡れ

転んで水たまりの中に携帯を落としたと蒔野に謝りました。(渡すシーンがあるので実際に壊した!?)

新しく仕事用の携帯を蒔野に渡し、それに登録してある小峰の番号に蒔野がかけて行けなかった事情を留守電に吹き込みました。

実は、その小峰の番号は三谷の私用電話の番号!

蒔野から、レコード会社の是永(板谷由夏)に小峰の番号を問い合わせて欲しいと言われたのに、その仕事をしたテイで、「小峰さんの番号、登録しておきました」と嘘をついた三谷!

ショックを受けた小峰は、実家の長崎へ帰省。蒔野は新しい携帯電話で小峰とメッセージ(ライン?)のやりとりを再開したものの、すれ違いは続行。「事情は話した通り。自分も長崎に行く」という蒔野。小峰はフラれているのに来られても困ると思って連絡しないでほしいと拒否!

まさにアンジャッシュのすれ違いコント状態。「事情」の解釈が違うのです。

・蒔野聡史の「事情」は、師匠の危篤。
・小峰洋子が受け取った「事情」は、蒔野が別れたいから待ち合わせに来なかった。

・・・・切なくも残酷な恋のすれ違いでした。

【マチネの終わりに】ネットの感想

切ないストーリーに涙し、繰り返し見ている方も多いようです。

ロケーション、クラシックギターの音色も心地よい本作なので、劇場で見るのに最適なのかも…。

【マチネの終わりに】の感想

とても素敵な映画でした。「あの時こうしていたら」と後悔を抱えている大人にこそ楽しめる良作です。

「よくあるメロドラマ」「いつもの福山雅治」という手厳しい批評もあります。

それを踏まえても、ギタリストという原作の設定を生かした映画として成功しています。

脚本も原作の骨子を損なわない程度に取捨選択。見せ方、演出も冴えています。

三谷(桜井ユキ)の弱さと気づき

この映画は実は三谷の行動がキーポイント。

演じる桜井ユキさんは、NHKよるドラ「だから私は推しました」主演や「G線上のあなたと私」のバイオリンの先生役も好評な方。今作でも、可愛らしい(?)酔っ払い演技から一途に蒔野のこと、蒔野のギターのことだけを思い続ける演技まで、真摯に、丁寧に演じています。私はとても好感もてる演技でしたが皆さんはどうでしょうか。

そして三谷の嘘をついた行動は人間らしい失敗。弱さ。恋の嫉妬ですが、それは許されない行動です。しかし、失敗した過去を塗り替える行動もします。失恋後に休業していた蒔野が復帰する際に、実家に帰り身を引くこと、つまり離婚を匂わせるのです。

なぜ結婚した後に、真実を打ち明けたのか、きっと三谷の人生の目的が「蒔野」だから。「蒔野のギタリストとしての成功・輝き」だから、と気づいたからでしょう。

未来は過去を変える

そして本作のキーワード「未来が過去を変えてゆく」は、三谷の真実の告白にもかかっています。失敗を経て人間的に成長した、つまり失敗でなく経験に変わりました。

「人は、変えられるのは未来だけだと思い込んでる。だけど、実際は、未来は常に過去を変えてるんです。変えられるとも言えるし、変わってしまうとも言える。過去は、それくらい繊細で、感じやすいものじゃないですか?」

平野啓一郎 『マチネの終わりに』 より

また、このキーワードは小峰にもかかっています。小峰洋子のおばあさんは、小さな頃遊んでいた庭の石に当たり打ちどころが悪く亡くなってしまっています。 もう、小さな頃にお花や草を置いて遊んだ石というだけでは無くなってしまったのです。劇中で(ニューヨークの路上の)石に座り泣く小峰のシーンがあります。過去を乗り越えた印象的なシーンです。

母と自分を捨てたと思っていた父が、実は母と自分を守るためにだった。蒔野に捨てられたと思っていたのに本当は違った。過去の出来事それ自体はタイムマシーンがない限り変えられないのですが、出来事の意味付けは変えられるのですね。

結末の解釈

『マチネの終わりに』結末の再会シーン、観た方はその後が気になりますよね。

その後を想像/予想してみます。

そもそも、蒔野聡史(福山雅治)と小峰洋子(石田ゆり子)がラストに再会したのは、三谷早苗(桜井ユキ)が嘘をついていたことを2人とも知ったからです。

であるならば、2人は誤解が解け、再度、付き合い始めてもいいのではないでしょうか。

そこで障壁となるのが2人の現在の状況です。

・小峰洋子は離婚し、子供も夫の新しい家庭にいるようです。記者の仕事も再開しています。

・蒔野聡史は結婚を継続中。娘もいます。しかし妻の三谷は子供とずっと実家に戻ることをしています。

蒔野・小峰2人とも独身ならば話が早いのですが、蒔野は籍を抜いたところまで描かれていません。

思えば三谷早苗は、蒔野がニューヨークでの復帰となる公演に出発する直前、日本の家の庭でこのようなことを告げています。

三谷「花の姿を知らないまま眺めた蕾(つぼみ)は、知ってからは、振り返った記憶の中でもう同じ蕾じゃない。

解釈してみると・・・

花の姿(=三谷がついた嘘)を知らないまま眺めた(=結婚した)(=三谷早苗)は、(真相を)知ってからは、振り返った記憶の中でもう同じ蕾(=三谷早苗)ではない

これは三谷からの別れの言葉、もう自分への見え方も違うという意味であり、離婚を示唆(しさ)しているのではないでしょうか。

ただし、蒔野聡史は幸せそうな家庭生活なので、離婚を承諾するかは想像するしかありません。

しかも、小峰洋子の方では、蒔野の家庭状況を知って身を引く可能性もあります。かつての自分の父が、母と自分を愛しているからこそ身を引く決断をしたように…。・

と、理屈では考えられるのですが、そもそも蒔野は婚約中の小峰に告白。「結婚を止めに来た」と迫るほど夢中でした。小峰洋子も婚約を破棄してまで、蒔野と一緒になるつもりで東京へやってきました。

案外、この運命には環境なんて関係ないのかも。蒔野に子供がいること、三谷早苗が蒔田を愛していること。そんなこと関係なく、2人で愛し、暮らしていくのではないかなと思います。

アグレッシブさ、強く引き合う”磁力”、運命のようなものが二人には存在しています。

二人とも最初は相手を気づかい、自分の気持ちを抑えようとするかもしれませんが、結局はその強力な”磁力”、運命に逆らえず、本能のままに相手への気持ちを素直に表しす可能性が高いです。

妄想:続きのストーリー

あのラストシーン直後からの妄想を最後に記します。

最初はぎこちなく「元気だった?」「久しぶり!」なんて話すことでしょう。

そして雑談しているうちに、三谷早苗が嘘をついていた話題になり、誤解が解かれていくはず。

そして、蒔野の現在の家庭状況が話さざるをえません。

すると、小峰は今でも蒔野を愛しているが、あえて自ら身を引くことを蒔野へ伝える。

冷静になった2人はまた別れを選らぶが、そこは運命の人。

ニューヨークを離れる頃、薪野は自分の本心に気づいて再び、再会して想いを告げる。またはトレンディードラマでありがちな、空港での抱擁シーンも想像してしまいます。あの小峰が薪野を追いかけてきて…。

…という少し古いハッピーエンドを妄想しましたが、やはり鑑賞者がひとりひとり願うこと(2人は絶対結ばれて欲しい派、薪野は家庭を大切にしてほしい派、等)…それがこの物語の結末になりそうです。

【マチネの終わりに】のまとめ

以上、映画『マチネの終わりに』のポイントのネタバレをしてきました。

しかし、多様な見方もできるのが本作。天才的なクラシックギタリストとフランスの日本人ジャーナリストの恋愛物語、それだけではありません。

・蒔野は世間の評価と自身の評価の乖離に悩み、スランプに陥っていました。

・ジャーナリストの小峰も、テロの現実に遭遇し心に傷を負っています。

スランプやPTSD、そして名声を得ている父親との親子関係、大人の嫉妬など重層的にテーマが隠れています。

原作者:平野啓一郎さんは『マチネの終わりに』に込めた思いをこう記しています。

私が試みたかったのは、自由意志を巡る新しい物語であり、古典的な運命劇の二十一世紀的な更新です。それこそが、ジャンルを問わず、目下の世界の最も重大な関心事なのですから。
note「寄稿:『マチネの終わりに』連載を終え 自由意志巡る物語に挑戦」より

自由意志とは何でしょうか。ある辞典では…

自由意志の用語解説 – 他から強制・拘束・妨害などを受けないで、行動や選択を自発的に決定しうる意志。

出典コトバンク

他からとは本作でいう、スランプ、トラウマ、親子関係の呪縛、祖母を殺してしまった石などの呪縛から自由になっていくこと。本作は自由意志の物語ともいえるです。

そこで思い出すキーワード「未来は過去を変えていく」という『マチネの終わりに』劇中のセリフ。過去から自由になる、生き方が楽になる言葉です。生きて来た人生は自分のものだけれども、過去は未来によって変わるものなので、縛られてはいけないですね。

「あの時こうしいていたら…」と生きてきて後悔ある大人が、あの時間やあの人との記憶をやり直せるかもしれない。そんなメッセージも込められた前向きな映画にもなっていると思います。…公開中はぜひ劇場で!

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