『ラストマン』41年前の事件の7つの謎と考察!皆実と心太朗が兄弟の可能性も?!
『ラストマン』41年前の事件の7つの謎と考察!
福山雅治主演のドラマ『ラストマンー全盲の捜査官ー』(TBS)が6月25日に最終話を迎えます。
いよいよストーリーの縦軸である「41年前の事件」の真相も明かされる予定です。
皆実(福山雅治)と心太朗(大泉洋)が兄弟の可能性も?!
この記事では、最終話を前に、皆実(福山雅治)の両親が殺害された「41年前の事件」に残された謎を7つにまとめて分かりやすく紹介し、考察も加えます。
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『ラストマン』41年前の事件の7つの謎
“41年前の事件”に隠された謎を、7つにまとめました。
その前に事件の概要をおさらいしましょう。
41年前の事件の概要
事件の発生日 | 1982年5月25日(※41年前) |
事件の発生場所 | 皆実家/東京都渋谷区広尾7-25-3 |
死亡した被害者1 | 皆実誠(当時37才) |
死亡した被害者2 | 皆実勢津子(当時31才) |
重傷を負った被害者 | 皆実広見(当時10才) |
第一発見者 | 山藤憲治 |
被疑者 | 鎌田國士(74才)(当時33才) |
事件の経緯(1) | 5月25日午前0時17分、交番に勤務していた山藤が警ら中に皆実家で火災を発見。 |
事件の経緯(2) | 玄関に倒れていた皆実広見と鎌田を火災現場から救出。 |
事件の経緯(3) | 再び家に戻ると、リビングで倒れていた誠と勢津子を発見。2人はすでに息がなく、2人を残して山藤は脱出。 |
事件の経緯(4) | その後、消防が駆けつける。 午前2時23分、鎮火。 焼け跡から誠と世津子の遺体が発見される。 |
司法解剖の結果 | 世津子には刺し傷あり。 誠の後頭部に打撃痕あり。 |
鎌田・逮捕の根拠(1) | 鎌田の手に誠と世津子と同じ型の血液が付着。 |
鎌田・逮捕の根拠(2) | 鎌田のポケットには皆実家が所有していた金品が多数入っていた。 |
警察の見立て | 警察は鎌田が強盗殺人をして放火したと見立てた。 |
鎌田の自供 | 鎌田は当初、犯行を否定。詳細については黙秘を続けていた。 1週間後、犯行を全面自供した。 |
鎌田國士(かまた くにお)(演:津田健次郎)の供述は以下の通り・・・
- 鎌田は料理人で「食堂かまた」(住所:東京都足立区9-24-8)を営んでいたが、経営的に行き詰まっており、金に困っていた。
- 「食堂かまた」は借家で、物件を所有していたのは皆実誠が経営する不動産開発会社。つまり、皆実誠は鎌田の大家さん。
- 鎌田は社長の皆実誠の家にはお金があると思い、自宅を調べ、強盗を決断。
- 1982年5月24日午後11時50分。鎌田は皆実の消灯を確認し、2階のベランダに登り、空いていた窓から侵入。
- 鎌田が1階のリビングに降りて金品を物色しているさなかに、1階の寝室から出てきた勢津子に気づかれ、叫び声を上げられたので、とっさにテーブルに置いてあったペティナイフで刺殺。
- 妻の叫び声に気づいて同じく1階の寝室から出てきた誠と階段で揉みあいになった。その際、息子の広見が2階の寝室から起きてきた。「お母さん!」と叫び、広見は階段を降りてきたが、鎌田と誠にぶつかり、階段の手すりを乗り越えて落下。
- その時、鎌田と誠も階段を転がり落ちて頭を強く打った。
- 鎌田は意識朦朧としたまま起き上がり、床に落ちていたガラスの灰皿を拾って、誠を撲殺した。
- 鎌田は証拠隠滅のために放火し、逃げようとしたが、玄関で意識を失って倒れた。
皆実広見は、目で見た最後の光景が、父と鎌田がもみ合っている姿です。
しかし皆実は鎌田の供述に対しいて、いくつも不自然な点があると語り・・・。
事件の謎(1)凶器のナイフ
1つ目は凶器の場所です。
凶器とされた(チーズを切る)のはペティナイフです。
父が晩酌でチーズを食べるのに使ったペティナイフとカットボードを母親が片付けないまま寝ていたなんて、皆実にとっては大きな疑問でした。
皆実の母・勢津子(相武紗季)は幼い頃に両親を亡くしており、料亭で住み込みで働いていました。その時、厳しくしつけられたと息子の皆実に語っています。
実際、勢津子の家事は完璧。家の中は常に整理整頓されていました。
皆実は、あの母がペティナイフを片付けないで就寝することはありえないと推理。
事件の謎(2)誠と鎌田がもみ合っていた場所
2つ目は、なぜ誠と鎌田が階段の上(1階と2階へ行く階段の踊り場)でもみ合っていた謎。
鎌田は、1階の寝室から出て来た誠ともみ合いになった…と供述しています。
それならば、鉢合わせになったリビングでもみ合うのが自然。なのに、なぜ?。
鎌田は侵入した2階から逃げようとした?
けれど、1階から逃げた方が自然です。気が動転していたのでしょうか?
事件の謎(3)皆実広見が玄関で発見されたこと
3つ目は、階段下で倒れた皆実広見が、なぜ玄関で発見されたのかという謎。
鎌田の供述では、皆実広見が火事から逃げるために自力で玄関へ向かったが、意識を失ったとされています。
しかし、皆実には、そんな記憶はありません。
無我夢中だったから覚えてないだけ、ということも考えられますが・・・
皆実は匂いを覚えているのです。階段から落ちた後、父のスーツから漂う上品な香りがしたとのこと。
ということは、父親が皆実を玄関まで運んでくれた?
しかし、就寝前の父親はスーツを着ていなかったはずです。
なぜ父のスーツの匂いがしたのかは謎です。
事件の謎(4)鎌田が勢津子をいきなり刺したこと
事件の謎の4つ目は、最大の疑問が残る「謎」です。
それは鎌田の人間性に関わる謎。
鎌田はリビングで勢津子と出会ってしまったとき、逃げずに、いきなりナイフで刺した…ということですが、謎です。
皆実は、「鎌田國士という人間はそんなことができる人物だったのでしょうか」と強く疑います。
心太朗(大泉洋)は「わからない」と言いますが・・・
皆実は、心太朗の父への心証から、鎌田は極悪非道な人間ではないと見立て、冤罪の可能性を探ることにします。
事件の謎(5)心太朗の母
心太朗の実の母親については謎でした。そんな中、第9話で、「私が生まれてすぐ死んだそうです」と心太朗が明かしています。
死因は分からないとのこと。父とは母の話をしてこなかったそうです。
怪しいですよね。
実父・鎌田が心太朗に話せなかった理由があるはずです。
まさか実は生きていて・・・サプライズ登場するなんてあるのでしょうか。
事件の謎(6)鎌田が勢津子と面識なし
第9話では、調べを進める内、鎌田と勢津子は、かつて同じ、政治家御用達の料亭で働いていた過去が判明します。
働いていた時期も同じだったようですが・・・
鎌田は、勢津子とは「面識なし」と供述していました。
鎌田は嘘をついていのでしょうか。
だとすると、なぜ?という疑問が残ります。
事件の謎(7)護道清二の圧力
事件のカギを握ると思われた池上(渡辺哲)は、おそらく弓塚の息のかかった者たちに消されたと思います。
恩師・山藤憲治(金田明夫)は泉(永瀬廉)の防犯カメラデータを奪おうとして刺してしまい、あげく、「俺は悪い人間だ」と言って飛び降り自殺します。山藤もまた弓塚の指示で動いていたのでしょう。
また、護道清二(寺尾聰)も弓塚の支配下にあるようです。清二の指示により、京吾(上川隆也)から捜査一課に圧力がかかって、佐久良班は池上の死亡事件を調べることが出来なくなります。明らかに、清二に圧力をかけたのは、泉の母方の祖父である弓塚敏也(石橋蓮司)。弓塚と護道清二とは旧知の仲です。
しかし護道清二は悪人の印象がないのです。清二は自身の誕生日会で、幼少期の心太朗から手作りの肩たたき券をもらいました。大人になった今、その肩たたき券を使います。大事に持っていたという心温まるエピソードです。
これが7つ目の謎です。清二がなぜ警察に圧力をかけたのか。
もちろん、鎌田が冤罪だったとなれば、当時の警察庁長官の清二にも影響が及びます。しかし清二の雰囲気的に、養子の心太朗には本当に愛情を注いでいると思います。となると、清二が真相を隠したがっているのは、弓塚のためというより、心太朗のためという動機の方が自然です。
心太朗に隠したい真相とは何でしょうか?
『ラストマン』41年前の事件の考察
ここからは以上の7つの謎をもとにした考察です。
皆実広見と心太朗は異父兄弟?!
考察ポイントは勢津子と鎌田が勤めていた料亭が、政治家御用達という点。
結論からいうと、大胆な考察となりますが・・・
勢津子と弓塚との間に生まれたのが心太朗(大泉洋)で、心太朗と皆実広見は異父兄弟という真相が隠されているのでは?
(予想のですが)時系列をまとめると・・・
- 勢津子は料亭に通っている大物政治家・弓塚との愛人との間に出来た娘。
- 鎌田は、同僚の勢津子と恋に落ちて・・・勢津子は心太朗を身ごもった。(※心太朗は弓塚の孫)
- 勢津子は、弓塚に鎌田との結婚を反対されて逃亡。(※勢津子の両親は他界しているため、反対するなら弓塚か)
- 勢津子は、弓塚の息のかかった誠を紹介される。(※弓塚と誠は、違法な地上げの共犯関係)
- 勢津子は逃亡中に子ども=心太朗を、弓塚に内緒にしながら出産。
- 勢津子は、子供=心太朗を鎌田に託した。
- その後、勢津子は誠と結婚。広見を身ごもった。(いわば政略結婚)
という真相はどうでしょう。
弓塚の恐れ
気になるのは政界のドン・弓塚敏也(石橋蓮司)の動きです。
弓塚は何かを恐れています。
誠は、弓塚の秘密(不正な証拠?)をつかみ、ゆすっていたのでは?そのゆすりに、池上も関わっていたものの、誠が殺されたことで、口をつぐんでいた?
秘密とは何か・・・。誠(要潤)は、手荒いやり方で土地取引をしていました。その違法行為を、弓塚がもみ消していおり、むしろ誠のその違法な地上げ自体が、弓塚の推進する公共事業を進めるためのものでもありました。
弓塚はこれらの違法行為を蒸し返されることを恐れていると考えられます。
7つの謎を考察
事件の謎の考察に戻りましょう。
事件の謎(1)凶器のナイフ事件の謎:→鎌田が事件現場に着いたとき、(勢津子が刺された)ペティナイフがテーブルが出されたままだったのは、本当だったのでは?
事件の謎(2)誠と鎌田がもみ合っていた場所の謎:→鎌田が事件現場に着いたとき、誠によって勢津子がリビングで刺された。それを目撃した鎌田は、2階にいる皆実広見の命を守ろうと2階へ上がろうとした。その途中で、鎌田に捕まり、階段踊り場でもみ合うことに?!
事件の謎(3)皆実広見が玄関で発見された謎:→鎌田が運んだ。匂いの謎は、鎌田のスーツか。(護道清二の可能性も?)
事件の謎(4)鎌田が勢津子をいきなり刺した謎:→鎌田は勢津子を刺していない。誠が刺した。
事件の謎(5)心太朗の母の謎:→皆実勢津子(相武紗季)が実の母と予想。
事件の謎(6)鎌田が勢津子と面識なしと自供した謎:→弓塚に心太朗の存在を知られたくなかった。
事件の謎(7)護道清二の圧力:→心太朗が弓塚の孫と知られたくなかったから、真相を知られたくなかった。
第一発見者の山藤(金田明夫)は、皆実家と弓塚が繋がっていることを知っており、連絡したのでしょう。そして弓塚は事件を隠ぺいしようとして、護道清二に頼み、鎌田を真犯人に仕立てあげた…のかもしれません。
鎌田は当初は否認していましたが「心太朗を護道家が引き取って一生面倒をみる」と条件を出されたから犯行を認めたのでしょうか。
鎌田がスーツ姿で着たのは、飲食店の地上げに対して、交渉しに?しかしなぜそんな深夜に…。
もしかすると、皆実を助けたスーツ姿は護道清二の可能性もありますね。回想シーンでは、鎌田はスーツ姿ではなくワイシャツに黒の革っぽいジャケットなので。まあ、スーツ姿だと強盗犯っぽくないので、清二がジャケットを偽装した可能性もありますけどね。
山藤(金田明夫)または弓塚から事件の一報を聞いた清二が、皆実家へ行き、階段下にいた広見を玄関先まで運んだ上で放火。
深夜0時ごろの火事の発見から、深夜2時すぎの消化まで・・・なかなかスケジュール的に忙しいです。
深夜ではなく、もっと前に鎌田が皆実家にスーツ姿で来た可能性もありますね。(※革のジャケットは偽装説です)
鎌田がスーツ姿で皆実家を訪問したのは、心太朗の父が鎌田だとバレて、そのことのための交渉の場だったか。
誠が妻・勢津子を刺した動機が予想出来なかったのですが、勢津子に別の子(隠し子)がいて、弓塚先生の孫だとバレたらもめますよね。
誠は、隠し子をネタに、弓塚先生をゆすることが出来る…と思ったのかもしれません。
勢津子は、隠し子を守るために、誠を刺そうとした…けれど逆に刺されたのかもしれません。
ここまで考察してきて、弓塚の孫というのを隠したい説得力ある理由があると良いな、と思い始めました(笑)弓塚の孫と知られたら、親権を取られてしまうからか?
ともかく、41年前の事件の真相には心太朗(大泉洋)の出生の秘密が大きく関わってくると考察します。
最終回は拡大スペシャルです。最後まで楽しみましょう♪
★最終話の放送後、最終回ネタバレ記事も公開しました。合わせて、お読みください↓↓
記事内画像出典:『ラストマン』公式サイト
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