【消せない私】キャスト・原作・ネタバレ・相関図を総まとめ|硝子(志田彩良)が復讐する犯人と方法、結末は?

ドラマ【消せない私 — 復讐の連鎖】キャスト・出演者一覧・相関図原作あらすじ・ネタバレを総まとめ|硝子(志田彩良)が復讐すると方法、結末は?
日テレの金曜DRAMA DEEP第4弾は、志田彩良主演の復讐ドラマ。
嫉妬と理不尽な暴力で消せないデジタルタトゥーを付けられ、人生を台無しにされた女子高生が復讐鬼として立ち上がり、リベンジに燃える!
事件の関係者を紹介します。

目次

ドラマ【消せない私】出演者一覧

  • 灰原硝子/志田彩良…高校時代にレイプ動画を拡散される
  • 徳道仁/本郷奏多…カリスマ美容家
  • 海崎藍里/吉本実憂…硝子の同級生
  • 青嶋みちる/小日向ゆか…硝子の同級生
  • 大桃武/芳村宗治郎…硝子の同級生
  • 綿貫健/柄本時生…迷惑系配信者
  • 砂川より子/片山友希…硝子の中学時代の同級生
  • ソラ/阿佐辰美…ホスト
  • 海崎淑恵/中島ひろ子…藍里の母親
  • 灰原沙織/中山さおり…硝子の母
  • 灰原篤彦/斉藤陽一郎…硝子の父
  • 米沢俊介/安井順平…アナスン社長

ドラマ【消せない私】キャスト一覧

ドラマ【消せない私】の登場人物とキャストを紹介します。

志田彩良(役:灰原硝子)

灰原硝子…はいばら・しょうこ
物語の主人公。地味で目立たない平凡な高校生だったが、ある日ひょんなことから知り合ったカリスマ的人気の美容系配信者・徳道仁(本郷奏多)のメイクで別人のように変身。徳道の動画にモデルとして出演して注目されたために、同級生の藍里(吉本実憂)に嫉妬されて貶められる。

本郷奏多(役:徳道仁)

徳道仁…とくみち・じん
カリスマ的人気の美容系配信者。たまたま知り合った硝子をメイクのモデルにスカウトする。

吉本実憂(役:海崎藍里

海崎藍里…うみさき・あいり 復讐相手 
硝子の人生を台無しにしたレイプ事件の主犯で第一の復讐相手。硝子の高校の同級生で、クラスではカースト上位。美人だがプライドが高くわがまま。徳道のモデルになって注目される硝子に嫉妬し、暴行事件の計画を立てる。

現在は港区OL。いまだに貧乏な実家と毒親の母親に対して強いコンプレックスを持っている。結婚相手への理想が高く、玉の輿を夢見て婚活中。

小日向ゆか(役:青嶋みちる)

青嶋みちる…あおしま・みちる 復讐相手 
藍里の腰巾着。レイプ事件の際、偽のラブレターで硝子を呼び出し、動画を撮った。

芳村宗治郎(役:大桃武)

大桃武…おおもも・たけし 復讐相手 
藍里の取り巻き。レイプ事件の実行犯。

柄本時生(役:綿貫健)

綿貫健…わたぬき・けん 復讐相手 
迷惑系配信者。硝子のレイプ動画を見て、しつこくつきまとい、身元特定動画を流す。

片山友希(役:砂川より子)

砂川より子…硝子の中学の同級生。現在は刑事で、一連の復讐事件を捜査する。

ドラマ【消せない私】の相関図

ドラマ【消せない私】の相関図です。

【消せない私】の原作とネタバレ

【消せない私】の原作は、ぶんか社・大手電子書籍ストア女性ランキング上位の
人気作『消せない私〜炎上しつづけるデジタルタトゥ〜』(作・黒田しのぶ)です。

Amazon.co.jpより

原作マンガのあらすじ

地味で平凡な高校生・灰原硝子は、クラスのカースト上位にいるキラキラ女子・海原藍里らに憧れはあるものの、自分とは住む世界が違うと思っていた。そんなある日、中学時代の同級生・砂川より子と原宿で遊ぶ約束をするが、バレー部の試合に駆り出されたより子にドタキャンされて1人で行くことに。

小物を買おうとするといつの間にかバッグを切られ、財布をすられていた。たまたま居合わせた徳道仁は、代わりに支払い、硝子にバイトを頼む。徳道は「JIN」の名で人気のカリスマ美容家で、バイトとは徳道の配信動画チャンネルのコスメモデル。徳道のメイクで硝子は見違える。徳道は硝子をメイクモデルにスカウトし、どんどんキレイになる硝子はモデル活動を始める。

プライドの高い藍里は硝子への嫉妬がエスカレートして、偽のラブレターで硝子を呼び出すと、取り巻きの1人・大桃武に暴行させ、その様子を撮影した動画を撮影。どうしてこんな酷い目に遭わなければいけないのか…、ショックで引きこもっていた硝子が気づかぬうちに動画はみるみる拡散されていく。

硝子が両親に悲しい真実を伝え、警察に行こうとした矢先、迷惑系動画配信者の綿貫健が、硝子に顔出しさせるため火で炙り出そうとして硝子の家は炎上。硝子は2階から転落して助かるが、家は全焼、やさしい両親は焼死してしまう。誹謗中傷が止まない中、硝子は田舎の祖母の家に身を寄せるがそこも突き止められ、追い詰められた硝子は過食症になり、ブクブクと太っていく。

しかし成人式の報道で藍里たちが浮かれている姿を見た硝子は復讐を誓い、決死のダイエットをして偽名を使い復讐を開始。

原作マンガのネタバレ

海原藍里への復讐
女はクリスマスケーキ、賞味期限は25までと考える藍里に婚活パーティで接近した硝子は、藍里が狙いを定めた有名アパレルブランドのアナスン代表・米沢俊介との結婚を煽り、披露宴で藍里のクソ動画を上映。動揺した藍里は階段から転落して重症を負い、自慢の顔もその損傷でめちゃくちゃになる。

大桃武への復讐
デキ婚とはいえ妻の実家が裕福だから我慢。イケメン+イクメンでもてはやされた武だが実は、レイプドラッグを使って動画を撮った複数の女性から金を巻き上げていた。徳道経営のバーで奇跡の再会を遂げた硝子に徳道は復讐なんてやめろと忠告するが、大桃の行きつけのバーであることから硝子は協力を求め、大桃の悪行の証拠をつかみ、社会的に抹殺。大桃は自殺する。

青嶋みちるへの復讐
大桃武のことを調べるうちに、みちるとの関係もつかんだ硝子。徳道と、彼に恩義を感じて忠誠を誓うホストのソラの協力を得て、風俗に沈めて破滅させる。

綿貫健への復讐
しつこくつきまとい身元を特定しただけでなく、実家を全焼させ、両親を焼死させた真犯人が綿貫だと知った硝子はどうにか接点を持とうとするがなかなかうまくいかない。徳道が綿貫を自身が経営するホストクラブの店長に抜擢してチャンスを作るが、結局、闇組織の根津と氷室によって殺される。

原作では、レイプ事件に関わった犯人がもう1人。その伊豆太郎がレイプ動画を流した。役所勤めのストレスを盗撮動画の拡散や投稿で稼ぐことで解消、収入を得ていた伊豆に硝子は別人・琴音として接近。証拠をつかんでやりこめるはずだったが、硝子の犯行を止めたい刑事のより子が、伊豆に復讐のターゲットになっていることや琴葉の正体を告げてしまったため、逆襲を受け、過去のレイプ動画を再配信されてしまう。

原作マンガの結末

伊豆の殺害については、硝子を愛している氷室がトドメを指す形に。氷室は海外に逃亡しようと持ちかけるが、硝子の願いは違っていた。氷室は罪を背負い刑務所に入る。硝子の最後の復讐は、「人々の記憶に残り続けること」。氷室に自身の関与をあえて明らかにさせて、犯罪者や真実を知りもしないのにSNSで無神経に誹謗中傷を繰り返す世間に対して、灰原硝子という被害者の存在がネットの海に残り続けることで、誰かの犯罪を止める一助になることを願い、姿を消しながらも生きていく。

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ドラマ【消せない私】のあらすじネタバレ

ドラマ【消せない私】のあらすじネタバレをまとめていきます。

1話のあらすじネタバレ

— —2024年— —
灰原硝子(志田彩良)は、人生に絶望して首吊り自殺を図ろうとしていたそのとき、恨んでも恨みきれない海原藍里(吉本実憂)青嶋みちる(小日向ゆか)大桃武(芳村宗治郎)がカウントダウンパーティで浮かれているのをテレビで観る。硝子は自殺を止め、自分の人生を台無しにしたくせにのうのうと楽しく生きている奴らへの復讐を誓う。

殺す!殺す!殺す! 復讐してやる!

— —10年前 — —
地味で平凡な高校生だった硝子は、ある日、中学時代の同級生・砂川より子(片山友希)と原宿で遊ぶ約束をするが、熱を出したより子にドタキャンされて1人で行くことに。

小物を買おうとするといつの間にか財布をすられていた。たまたま居合わせた徳道仁(本郷奏多)は、代わりに支払うと硝子にバイトを頼む。徳道は「JIN」の名で人気のカリスマ美容家で、バイトとは徳道が配信する動画のコスメのモデル。徳道のメイクで硝子は見違える。徳道は「昔の自分を見ているみたい」「変わりたいんじゃない?」と、メイクモデルにスカウトし、硝子はモデル活動を始め、ファッション誌での活動も決まっていた。

幸せいっぱいの硝子だが、それを妬む藍里がみちるを使って偽のラブレターで硝子を呼び出し、武に暴行させる。辱められた動画をネットに投稿され、消したくても消せない『デジタルタトゥー』に苦しめられる硝子に、迷惑系動画配信者の綿貫健(柄本時生)がつきまとい、身元を特定。硝子は自分の顔にネット上の誹謗中傷の声が文字となって消えないように思えてくる。心配し、自分が硝子をモデルにしたせいだと責任を感じる徳道に硝子は、だったらすべてを消して、私の人生を返してよ!と泣きわめく。

さらに不審火により家が燃え、硝子はやさしい両親も家も何もかも失ってしまう。

2話のあらすじネタバレ

藍里への復讐(前編)です。

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とある婚活パーティー会場。女の売り時を逃したくないと結婚を急ぐ海原藍里(吉本実憂)は、女の武器を使って傍若無人に男を物色しては、「ルール違反」だとほかの参加者たちに非難されたり、トラブルを起こしてばかり。

藍里は世田谷在住の開業医に狙いを定めるが「女はクリスマスケーキ」「焦ってるからガツガツしている」などと痛いところを突かれてブチキレる。憤慨した医者からワインをかけられそうになったそのとき、眼鏡をかけた地味な女が藍里をかばってワインまみれに…。

何が狙いかと疑う藍里だが、女は藍里の美貌を褒めちぎり、友達になりたい。かわいい人と一緒に婚活したいと媚びを売る。しかし奥田明日奈と名乗るその女は…復讐に燃える硝子!藍里をバカにした医師も、硝子が雇った俳優だった。

婚活パーティに行くため、たびたび仕事を同僚に押し付けて定時帰りする藍里に上司が注意する。藍里はひとり暮らしの母の具合が悪いからだと嘘をつく。上司は配慮が足りなかったお詫びにと、新事業のパーティに藍里を招待する。最初は休日出勤なんてだるいと行かないつもりだったが、硝子は芸能人なども来るかもしれないと煽って参加させる。そこで藍里に声をかけた中年の男性・米沢(安井順平)は、長者番付にも載っているアナスンの社長。

硝子はパーティで徳道仁(本郷奏多)の姿を見かけ、見つからないように逃げたが、その後ろ姿を見た徳道は硝子の面影を感じていた。

結婚についてどう考えているか? 米沢にそう問われた藍里は、明日奈が準備したインタビュー記事などを参考に答え、見事にプロポーズさせることに成功。硝子は自分のことのように喜び、「友達だから手伝いたい」と申し出て、思い出映像やウェルカムボードなどを手伝うことに。明日奈と出会ってから運がいい。それに久しぶりにできた女友達に気を許した藍里は、毒親・淑恵(中島ひろ子)のせいで婚約破棄されたことがあると打ち明ける。

「話してくれてありがとう」。藍里の手を取って微笑む硝子の真意は?
硝子はさらに米沢とも陰で繋がっているようで — —!?

3話のあらすじネタバレ

藍里への復讐(後編)です。

藍里の結婚式が近づき、硝子は、式の一部始終をLIVE配信してはどうかと藍里に提案。ただでさえ世間から注目されている米沢との結婚式、LIVE配信すれば米沢の会社にとって絶好のPRになるし、藍里にとっても“良き妻”をアピールできるチャンスのはず。「最高の式にしましょう」と熱を込める硝子。しかし、藍里はなぜか浮かない顔。どうやら、母・淑恵(中島ひろ子)のことが気がかりらしい。「うちのママ、毒親なの」…まともな仕事もなく公園で酒を飲んでばかりの淑恵は、お金に困ると藍里の前に現れ、酒代を無心する。そんな淑恵を結婚式に呼んだら台無しにされるに決まってる…と恐れる藍里は、式に淑恵を呼びたくないと言う。すると硝子はあることを思い付き、藍里に内緒で淑恵の元へ向かう――。

そして迎える藍里と米沢の結婚式。全てはこの時のために…ついに硝子の復讐が始まる…!!

公式サイトより

米沢は、藍里の完璧すぎる対応の裏に硝子がいると睨んでいた。硝子に接近すると藍里について自分の知らないことを教えてほしいと金額の書かれていない小切手を差し出す。硝子は本当に話すことがないと答えた。

結婚式の打ち合わせをしていると、藍里は突然、米沢と出会ったパーティに徳道仁(本郷奏多)がいたこと、そして同級生に徳道と組んで配信やっていた女がいたことを思い出す。目の前にその女=硝子がいるとも知らず、援交がバレて炎上して親が焼身自殺したと笑う。仲が良かったのかと聞くと、しゃべったこともないと藍里。しかも名前も忘れていた。

また硝子は、淑恵に藍里の結婚をバラし、藍里は本当は結婚式に出てほしいと思っていると伝える。淑恵は、披露宴会場に乱入して、硝子のシナリオ通りに御涙頂戴のストーリーを話す。母親は死んだと聞かされていた米沢は驚くが、結局、藍里と母が和解するいい話のようになり、会場は盛り上がる。

私は世界一幸せな花嫁です — —

藍里がそう微笑んだ後、2人のメモリアルムービーが上映される。最初は藍里と米沢の幸せそうな2ショットだが、途中から藍里が別の男とセックスをしている映像に切り替わる。藍里はさらに、米沢は「托卵前提に決まってんじゃん」だの「アイツのブサイクが遺伝したら子供がかわいそう」などとほざいていた。

米沢と藍里は上映と配信をやめさせようとするが、すでに藍里の恥と性悪な本性は、世界中に配信されている。米沢には一生をかけて償えと迫られ、動揺して会場から走り出た藍里に、メガネを外して名前を呼ぶ硝子。藍里は振り返った表紙に階段で足を踏み外して重症を負う。

入院中の藍里を、硝子の幼なじみで刑事となった砂川より子(片山友希)が訪ねる。藍里はただ「殺す、殺す…」と呟いていた。

4話のあらすじネタバレ

次のターゲットは、レイプ犯の大桃武(芳村宗治郎)。シンドバッドという会員制のバーに出入りしていることを知り、店に行くが会員制だからとホストのソラ(阿佐辰美)に断られる。そこに現れたのは徳道だった。驚く2人。

硝子はこれまでのことを打ち明ける。親が焼身自殺したことも、田舎の祖母に引き取られて人目を忍んで生きてきたが、のうのうと生きている藍里たちを見て、復讐という生きる意味を見出したことも。復讐しても何も変わらないと思っていたけど、藍里が転落したとき、少しだけど笑えたのだ。

徳道に復讐の協力を頼む硝子だが、徳道は復讐以外のことなら何でも力になると言う。

砂川は藍里を見ていると、昔助けられなかった友人を思い出す、あなたのことは必ず私が救うと誓う。

大桃の会社で待ち伏せしていた硝子。せっかく見つけたのに警備員に怪しまれ、見失ってしまう。でも大桃が会員制オンラインサロンを、徳道のバー「シンドバッド」で開いていることを知り、徳道に店で働かせてくれと頼む。また危険な目に遭うかもしれない、復讐はやめてくれと反対する徳道。悪意で捻じ曲げられた私はずっとネットに残っている。家族も殺されたのに、あいつらは今も幸せに生きてる。こんなにおかしい!

おかしいのも不平等なのもわかってる。でも復讐相手の不幸より硝子の幸せが大事だと、やはり復讐には手を貸せない徳道。硝子は、自分は10年前と変わらず徳道に甘えてると言って徳道の協力を諦める。

硝子は、大桃の妻・実里(岡本玲)に接近する。さらに、最後のお願いとしてもう一度だけ徳道に復讐への協力を求める。徳道はどんな報いでも受けるつもりだと言うが、硝子は徳道のことを恨んだりしていない。復讐が叶った瞬間。その一瞬のために生きている。私の幸せを願っているなら手を貸して。そう懇願するが、徳道はやはり断る。それなら私のことを忘れてくださいと硝子。自分を大切にしてほしいと徳道。硝子は自分がおかしくなっているのかもしれないと言う。10年忘れようとしたが片時も忘れることはできなかった。だから憎い大桃にさえ体を差し出すことができるのかもしれない。

硝子の深い苦しみと覚悟を知った徳道は、復讐に協力することにする。硝子の幸せのためなら自分はどうなっても構わない。だから俺の前からいなくならないでくれ…。

その頃より子は、かつて硝子の家があった空き地で一輪のバラを見つけ、硝子が置いたものなのではないかと感じていた。

5話のあらすじネタバレ

硝子(志田彩良)は徳道(本郷奏多)の力を借りて、復讐相手・大桃武(芳村宗治郎)の身辺を探り始める。
徳道の部下でホストのソラ(阿佐辰美)の報告によれば、食品会社に勤める武は社内でイクメンをアピールして、後輩から慕われている。しかしその実態は違っていた。家事も育児もおざなりで、共働きの妻・実里(岡本玲)の不満も募るばかり。「外面だけじゃなく、ちゃんと行動で示して!」と実里から毎日のように責め立てられ、夫婦仲は険悪だ。

週末の夜、徳道の店「Barシンドバッド」で、武が参加するオンラインサロンの会合が開かれる。武に接近する絶好のチャンス…。硝子は久しぶりに徳道にメイクを施してもらう。「懐かしいですね」…10年前、2人だけのこの時間が何より好きだった。それなのに今はそのメイクを復讐の手段に使っている。

徳道のメイクによってまるで別人のバーテンダー・鬼平智恵に変身した硝子に、武がさっそく声をかけてきた。硝子は、今日はヘルプでいつもは本社にいると偽の名刺を渡す。盗聴器をバッグに仕掛けた際に、睡眠薬を見つけた。手慣れた様子で違法取引をしていたところを見ると、レイプドラッグとして使っていると予想がつく。徳道は気を付けるように忠告する。

ある休日、武は娘の藤乃と遊園地に行く約束をしていたのに寝坊してスッポかしてしまう。呆れる実里。

大桃は、営業のエース・犬養と組んで大口の取引をとってこいと、上司の猿渡(小久保寿人)に命じられる。足を引っ張るなと犬養にバカにされてイラつく大桃。硝子は徳道のオフィスを借りて、大桃に3億円の取引を持ちかける。これまでの取引先に不祥事があったため、系列店の仕入れをすべて任せるというのだ。願ってもないチャンスに喜ぶ大桃。

徳道のホストクラブには嫌がらせの通報が続いていた。駆けつけたより子は徳道に気づき、硝子の消息を尋ね、10年前に何もしてあげられなかったことを後悔していると伝える。

一方、商談を終え、大桃と飲む硝子。大桃は硝子がトイレに行った隙に睡眠薬をグラスに仕込む。大桃は目覚めると硝子とホテルにいた。本当に眠らされていたのは大桃の方だった。硝子は大桃のパソコンからデータを盗む。

6話のあらすじネタバレ

大桃が会社に行くと、犬養が猿渡から叱られている。犬養はどうやら取引先に賄賂を渡していたらしい。シェヘラザードの大きな案件を1人に任された大桃には、犬養の代わりに係長に昇進のチャンスが訪れる。張り切って仕事をする大桃。実里からのメールにいらつくが、「怒りは二次感情」と言われたことを思い出す。怒りのもとは不安や恐怖、悲しみだと調べた大桃は帰宅して、硝子に教わった殺し文句を言った。

「結婚してよかった」

デキ婚だったため、自分のことを好きじゃないのに結婚したと思い込んでいた実里。バリキャリになったのも、いつ捨てられてもいいようにと思っていたからだ。デキる妻にコンプレックスを持っていた大桃も本音を話し、2人は和解する。「俺の宝物は家族だ」と幸せを噛み締める大桃。

シェヘラザードへのプレゼンの日。徳道は大桃のプレゼンを褒めるが、それは前任者のプランではと指摘。大桃は自分のプランもあるとしてプレゼンを始める。しかしそこでスクリーンに映し出されたのは、大桃が女性たちを食い物にしてきた証拠だった。大桃は睡眠薬で女性たちを眠らせてレイプして、その動画を撮って脅迫して金を吸い上げていた。

その悪事は警察にも通報され、大桃は硝子から呼び出された妻子の前で逮捕される。「俺は悪くない、なんでだ! 幸せだったのに! 家族は宝だろう!?」。その叫び声を聞きながら硝子は微笑んだ。

7話のあらすじネタバレ

大桃武(芳村宗治郎)は勾留所で自殺した。最後まで自分の罪から逃げた。生きて後悔し続けないと意味がないのに。責任に向き合わないのも罪だ。最後の1人、青嶋みちる(小日向ゆか)は最も罪の意識がない。だからこそ絶対に許せない。法で裁けない傍観者気取りのみちるは自分で裁く。

警察ではより子(片山友希)が大桃の遺留品を整理する中で、海崎藍里、大桃武と一緒に写ったみちるを見て、みちるに事情を聞きに行く。みちるは2人の事件は硝子の復讐だと勘づいたが、警察に言えるわけがない。
「ふざけんな、私は悪くないのに!」。藍里の病室に行くと、動くことも話すこともできない藍里にまくしたてる。私は地道にやってる。身の程知らずな幸せのために足を滑らせたりしない。「責任はあんたにあるんだから」と硝子の動画を撮った昔のスマホを握らせる。

「殺す…」と呟く藍里。

みちるは不動産会社の派遣社員として働いている。独身で恋人もなく、明確な幸せのビジョンもない。硝子はホストのソラに協力してもらえないかと徳道に頼む。ソラは偶然を装って路上でみちると接触してスマホを落とす。スマホを壊したお詫びにと店に連れていって酒を奢り、また会えないかと連絡する。

ソラを巻き込んだことをすまないと感じる徳道。ソラは恩人である徳道の役に立ちたいと思っている。徳道は、あと1人への復讐が終われば硝子は過去から解放される。そうすれば自分も前を向けると思っていた。

ソラは、ホストをやっているのは、親の借金を返すためだとみちるに説明する。借金を返せたら、親と縁を切りたい。2人の距離は徐々に縮まっていく。

硝子が実家跡の空き地に花を手向けに行くと、10年ぶりにより子(片山友希)と再会。より子は何もできなかったことを謝る。これからまた以前のように会いたいと連絡先を交換する。以前、同じ場所で花を見つけたより子は、いつか硝子に会えるかもしれないと思っていたのだ。

8話のあらすじネタバレ

警察官になったより子は、藍里(吉本実憂)の事件を担当していた。当たり障りない返答でその場を乗り切る硝子は、再会を喜ぶより子から「私たち、何も変わってない」と笑顔で言われ、複雑な心境に。

3人目の復讐相手・みちる(小日向ゆか)の人生を絶頂にしてから地獄へ叩き落すために、ホストのソラ(阿佐辰美)に協力してもらっている硝子は、時間をかけてみちるを落とさせるつもりだったが、より子=警察と接点を持ってしまったため急ぐことにする。

復讐を急ぐ硝子は、みちるから誘われたソラが口説いているところに、瑠璃というソラの太客に扮し、みちるのライバル心を煽る。まんまと乗せられたみちるは、ソラに告白。ソラから、借金を返したらホストを辞めてみちると結婚したい、彼女として支えてくれるかと言われ、多額の借金は自分がホストクラブに通って返させることにする。

順調にソラに金をつぎこむみちる。ソラはさらに瑠璃が300万円のツケを残して逃げたと嘆く。この前瑠璃よりみちるを優先したことへの嫌がらせだ。みちるは自分が何とかすると言い、ソラの同僚の仕込みで闇金から借金をしてしまう。高額の利息に困ったみちるは、同僚たちをマルチに誘う。彼女たちは、今まで黙っていたけど、会社の備品をフリマで売っているのを知っている。部長にもバレているからクビになるだろうと忠告する。

硝子の復讐に手を貸す徳道(本郷奏多)は、部下のソラを巻き込んでしまったことに罪悪感を覚えていた。硝子がみちるに何をされたか知らないソラも、みちるをダマしていることに後ろめたさを感じ始める。

解雇されたみちるは、借金取りにも追い込まれ、食べ物も買えない状態になり、万引きで捕まる。より子は何があったのかを聞く。ソラがやってきて、みちるのおかげで借金が返せたから一緒になろう、荷物をまとめて店で待っていてと告げる。

すべてを失っても、愛がある。人生でいちばんの幸せを感じるみちる。

しかし店で待っていたのは、ソラではなくみちるだった。ソラに何をしたの? ソラに電話するが、電話に出たのは目の前にいる硝子だった。みちるが恋していたのも金を注ぎ込んだのも、ソラの後ろにいた硝子。みちるのブザマな顔を見て「その顔が見たかった」と笑う。

「殺してやる」と睨むみちるに、私もこの10年そう思ってきた。でも殺すだけじゃ我慢できなくなったと告げた。

その頃、より子は、藍里、大桃、みちるを追い詰めたのは硝子ではないかと思い始めていた。

9話のあらすじネタバレ

「お父さん、お母さん…全部、終わったよ」
硝子(志田彩良)は3人目の復讐相手・みちる(小日向ゆか)を借金まみれにさせた挙げ句、最後の希望だったソラ(阿佐辰美)も奪い去り、破滅させた。これで復讐は全部終わった…はずだった。

「硝子は徳道(本郷奏多)に深々と頭を下げる。いろいろあったけど、10年前、出会えて良かった…そう感謝する硝子に、徳道は「これから、何を手伝えばいい?」。硝子の幸せを願う徳道は、この先も力を貸したいと言う。

硝子は自首すると言うが、徳道はそんなことをすれば芋づる式に自分も捕まると言う名目で、硝子のために自首はやめさせる。硝子は四国の両親の墓参りに行くことにする。時間ができたら自分も行くと言う徳道に「相変わらずやさしいですね」と硝子は言った。

その頃、みちるは藍里(吉本実憂)の病院に出向き、硝子のレイプ動画が入っている昔の携帯を返せと迫る。「灰原硝子」という名前を聞いた藍里は突然むっくりと起き上がる。

刑事のより子(片山友希)は、立て続けに起こっている藍里(吉本実憂)、武(芳村宗治郎)、みちるの事件に硝子が関与しているのではないかと疑い始めていた。藍里に灰原硝子を知っているかと尋ねる。覚えてないととぼけながらも、藍里は硝子の現在の写真を見たいと言った。

より子は硝子を呼び出すと、いろいろ調べた結果、藍里、武、みちるの事件が、武の事件の通報者とみちるが入れ込んでいたホストの勤務先経営者が徳道で繋がった。硝子の口から話してほしい。しかし硝子はより子の想像力が豊かなだけで何も知らない。徳道にもずっと会っていない。東京に来たのも、生まれ育ったところに帰りたかったから。でも今だに両親が心中したと思えない。より子も、硝子を愛していた両親が硝子を1人にして心中したとは信じていなかった。

徳道とソラ。復讐を終えた硝子が前を向いてくれたらいい。徳道は硝子のことが…(好きなんだ)と2人のことを考えて嬉しそうなソラ。そこにみちるがやってくる。いきなりソラを刺してしまう。みちるからの電話を受けた硝子も駆けつけたとき、みちるが店を飛び出して車に轢かれてしまう。

復讐に巻き込んだせいで、ソラが死んでしまった。選択を間違った。復讐に協力しないこともできたのに。硝子もソラも俺と出会わなければよかった。ソラの死を無駄にしないためにも、硝子は俺の知らないところで幸せになってくれ。俺たちは出会わなければよかった。硝子は徳道に別れを告げる。

より子は同僚の谷口(佐久本宝)に放火の時効を尋ねる。25年…、諦めきれないとより子。

その頃、藍里はみちるの携帯を握りしめ、復讐を誓っていた。

パスポートを取るために戸籍謄本を取りに行った硝子は、自分が養子だったことを知る。そういえば両親はあの日、何か話があると言っていた — —。

10話のあらすじネタバレ

藍里が病室で自殺した。スマホに、人生に絶望したという遺書があった。
硝子はより子とお揃いのたこのキーホルダーを、盗聴器を仕込んだ自分のものと差し替えていた。
でももう1人復讐相手がいる。硝子は両親を殺したのは暴露炎上系配信者の綿貫健(柄本時生)だと睨んでいた。あの火事の日、逃げていく綿貫とぶつかったことを思い出したからだ。

より子は役所に硝子の戸籍について調べにいく。

徳道に呼び出された綿貫は、徳道のクラブへ。いろいろしらばっくれる綿貫だが、徳道はたびたび嫌がらせの電話をしてくる犯人が綿貫だと知っていた。硝子の配信を止めてくれ、あの事件が起きたのも自分が業界に引き入れたせいだと言うと、綿貫は、だったら公式に謝罪しろ。みんなデジタルタトゥーが刻まれたような人間の近くにいたくない。だから自分は配信する、硝子が消費されるのも硝子のせいだ。

ただ被害者であるだけの硝子を責め続ける綿貫に、お前は硝子の何もわかっていないと叫ぶ徳道に綿貫はグラスの酒を浴びせると出て行った。

一方、より子は藍里の病室を最後に訪ねた徳道に事情を聞く。徳道は藍里に配信のことを聞きに行っただけで、藍里は「無関係だ」と言った。自分はすぐに帰って仕事したと証言する。

より子は徳道が硝子と今も繋がっている、かばいあっているという考えをぶつける。硝子の味方になりたいと思っているが、もしも硝子が藍里を殺したなら、警察として見逃すわけにはいかない。

硝子は、綿貫が徳道の店にいる間に作った合鍵で綿貫の自宅へ。綿貫が地方ロケに出て留守の間に放火の証拠などをつかむつもりだ。パソコンをチェックしていると、なぜか綿貫が帰宅する。ロケの予定が変更になったらしい。とっさにベッドの下に隠れる硝子。綿貫は泥酔して眠りについた。

火事の日付で検索すると、その動画はあった。綿貫はタバコを吸いながら硝子の家のドアの前に。鍵はかかっていなかった。硝子が徳道に会いに行ったとき、鍵を閉め忘れていたのだ。そして綿貫はタバコを落としたまま、硝子の母の声に気づいて逃げ去った。これが火事の真相だった。

警察では谷口が硝子の特別養子縁組について調べていた。調査の結果硝子の実の母親は氷室海智子という殺人犯だとわかる。

徳道のもとに戻った硝子は、綿貫を殺しかけたけど止めたことを打ち明ける。でも眠っている間に死んだら苦しまないから、幸せの絶頂から地獄に落とすことを決意する。

11話のあらすじネタバレ

硝子は綿貫をターゲットにした最後の復讐を計画。
盗聴したより子と谷口の会話で衝撃の事実を知る。硝子は氷室海智子という殺人犯の娘だったのだ。そして10年前にその道子は医療刑務所で死亡した。

隠しカメラ映像から硝子が自宅に忍び込んだことを知った綿貫は、自分で自分の首を絞めて指の痕を残して配信を始める。いかにも硝子が自分の首を絞めたかのように配信した。

自宅がバレたのは徳道と今も繋がってるから。その日徳道に呼び出され、硝子の動画を削除しろと要求された。さらに綿貫は、硝子の出生の秘密を暴露すると予告する。暴露されたくなきゃ止めに来い。ライブで直接対決しようと呼びかけた。配信を見たより子から連絡がある。

アパートへ必要な荷物を取りに行った硝子。より子が訪ねてきていつものカフェにいると言う。より子は昔の思い出を語り、私のキーホルダーを返してほしいと頼む。宝物だから。盗聴器が仕込まれた硝子のキーホルダーと交換する。より子は綿貫が硝子の実母のことを知っていたのは、盗聴を傍受したからと気づきいた。

最初は頭に来たが、硝子のSOSかもしれないと、友達として会いに来た。硝子は復讐のことを告白する。法で裁けない人は自分で裁くしかなす。ただ殺人はしていない。生きて反省してほしかったから。

より子は、氷室海智子はできるだけ重い罪、遺族の望む罪を課してほしいと望んでいたと話す。硝子は自分だけで復讐をやり遂げると宣言する。より子は、10年前は何もできなかったが、今、硝子を見逃すことが硝子のためになるなら警察官になった意味がある。

硝子はそれはダメだとナイフを突き出す。危害を加えられそうになったから見逃すしかなかったということにして。10年前、誰よりも早く手を差し伸べてくれたより子には感謝している。それに捕まるならよりちゃんがいい。

徳道のもとに戻った硝子は、明日デートしようと誘う。海辺にドライブした2人。徳道がメイクの道に進んだ理由を聞く硝子。子供の頃に顔にケガをした。それを母親がメイクで隠してくれたことでメイクの魔法を知ったからだった。硝子が徳道をデートに誘ったのは、あるお願いをするためだった。

綿貫が配信を始める。硝子が呼び出したのは古びた倉庫。硝子は綿貫をスタンガンで気絶させる。

みなさんには最後の復讐の目撃者になってもらいます。

最終回/12話のあらすじネタバレ

硝子は最後の復讐をライブ配信する。配信の邪魔をされたら綿貫を殺すと警察に向かっても宣言する。
ターゲットは暴露炎上系配信者・綿貫健、そして配信を見ているすべての人々。

硝子は復讐の経緯を伝える。暴行されて傷つき人目を避けて生きてきたのに、当の本人たちはのうのうと生きている。彼らに復讐をしたときだけ幸せを感じた。

私も加害者になる。

綿貫は、硝子の両親を殺した放火も、真実を伝えるための行動で起きた事故だと言い放つ。俺は俺の正義を曲げない。それに両親じゃない。お前の本当の両親は氷室海智子だろ。氷室の被害者や遺族はこれを見てどう思うのか。復讐の矛先はお前の遺族に向けられているかもしれない。そのお前が復讐されているんだから何の因果か。

でも硝子には、その連鎖から逃れさせようとしてくれた人たちがいた。母親が自分を託してくれた両親。私は愛されていたと信じている。なら、俺も信じる。それが都合のいい妄想で、本当の親にも育ての親にも疎ましく思われていたって。

お前のような人間が大きな声で放った言葉がそれだけで力を持ち、信ぴょう性より話題性が重視されて誰かの人生を狂わせることもある。ときには被害者と加害者が簡単に入れ替わる。

綿貫は、デジタルタトゥーが刻まれたらずっと逃れられない。

ゆがめられた私の一部を切り取られて私のすべてを知った気になるな。忘れろなんて簡単に言うな。

想像力が足りなかったのは私も同じ。無関係の人も巻き込んでしまった。いつも近くにいてくれた大切な人まで身勝手に苦しめ続けた。でも…。

硝子は一緒に海に行ったとき徳道に伝えたことを思い出す。

10年前に徳道を責めたことを謝り、ここまで隣りにいてくれた感謝を告げる。ここからは1人でやる。

綿貫を殺すつもりなのか。俺がやるよ、望む通りに綿貫を殺す。

それだけはダメです。もう十分です。

君に最後の一線だけは越えさせないと心に誓ってきた。硝子は手を汚しちゃダメだ。

硝子は、徳道が藍里を殺したことを察し、今、初めて復讐を後悔した。

俺の意志でやったことだ。

硝子は綿貫を殺したら死ぬ。それはずっと決めていたこと。だから藍里のことも徳道に背負わせてきたものまですべて自分が持っていく。

そんなことは許さない。綿貫を殺しても復讐は終わらない。硝子を傷つけた匿名の人々が。だから逃げて生きろ、人々の心に残り続けろ。この復讐は君を不幸にする。それでも生きていてほしい。

俺にもやることがある。硝子、こんな形でしか人生を返してやれなくてごめん。どうか許してほしい。

一生誰にも許されなくていい、どんな姿になってもいい。でも徳道さんだけは本当の私を覚えていて。

絶対に忘れないよ…。2人は強く抱きしめ合い、徳道は最後の復讐に向かう硝子を見送った。


私は復讐をすることを選んだ。これが抑止力になるように。止めたいのは復讐の根源。他人を傷つけたらその代償を払わなければならない。復讐が何も生まないならせめて深い傷を残したい。今の私をあなたの記憶から消えないものにしたい。

どこかであなたが愚かな加害行為を続けるなら、どんな手を使っても私がそれを止めに行く。

最終回の結末

綿貫は自分を殺すという硝子の復讐に乗ると喜ぶ。いいじゃーん。俺は伝説を残して世間はエンタメとして楽しむ、お前はすっきり、誰も損しない。俺たちは被害者だ。こんな世界が産んだ化け物なんだ。化け物同士デジタルタトゥーを残そう。

これからお前らのために処刑されるんだからよーく見とけよ!

硝子の命を賭けた復讐はエンタメとして消費される。俺も消費される側だ、でもそれで構わない。こんなに配信者冥利につきる最後はない。今が幸せの絶頂だー。

硝子は綿貫の頭に近づけたドリルを止める。幸せの絶頂から地獄に落とすのが私の復讐。配信はすでに止められていて観客は誰もいない。

苦しんで、誰にも見られず1人で死ね。硝子はガソリンを撒き、火をつけた。綿貫が両親を殺したのと同じ方法を使うのだ。

火だるまになった綿貫は「見ろぉおぉおお」と叫びながら焼け死んだ。硝子は微笑んだ。

後日、徳道に面会するより子。これでよかったんですか。あなたが罪をかぶる必要は点。あの復讐は彼女を幸せにしたんでしょうか。

復讐に誰かを幸せにする力はありませんよ。でも硝子は復讐の力を借りて歩き出せた。歩いていればきっと…。

硝子が海辺の街を歩いていると、女子高生たちが硝子のことを無邪気に話している。

それを耳にしながら硝子は思う。私は消えない、私は消せない。

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