【どうする家康】19話|悪女・お万(松井玲奈)に瀬名完敗。でも不倫女の言い訳じゃない!?
【どうする家康】19話|お万(松井玲奈)に正室・瀬名(有村架純)が完敗!女の戦いが激アツ。
19話「お手つきしてどうする?」では、瀬名VSお万の正室側室バトル、瀬名VS五徳の嫁姑バトル、お市が秀吉を「猿」呼びするなど、女たちの戦いが描かれました。それぞれの正義と勝敗は?
【どうする家康】19話のネタバレ・あらすじ・視聴率・感想とレビューについて!
【どうする家康】19話の視聴率
【どうする家康】19話の視聴率は、11.5%。前回より0.6%アップしました。
【どうする家康】19話のあらすじ
【どうする家康】19話のあらすじです。
信玄の死と勝頼に託した思い
— —1573年(元亀4年)4月12日 信州駒場
武田信玄(阿部寛)は木の幹にもたれかかっている。
「わしはすっかり元気になり、織田との決戦に備えている」と広め、3年の間我が死を秘するべし、と武田四郎勝頼(眞栄田郷敦)に告げる。
勝頼は、父の思いを受け継ぐと言うが、信玄は息子への思いを伝えると永眠した。
自らの世を作れ、勝頼の器量は自分を遥かに凌ぐ。勝頼は自分のすべてを注ぎ込んだ至高の逸材じゃ、黄泉にて見守る…。
家康の家臣たちは、信玄の死を確信していた。天が味方した、助かったと喜ぶ彦右衛門(音尾琢真)を「敵とはいえ、人の死を喜ぶとは何事か」と諌める家康。平八郎(山田裕貴)は、この機に武田に奪われた所領を取り返そうと提案。数正は、家康がいつも懐に入れている戦神・摩利支天が守ってくれたのかもしれない、と言う。
家康は木彫りの摩利支天を手に、信玄との戦いを思い出して震える。
三河・岡崎城では瀬名が亀姫に生花を教えていた。
義昭を見捨てる信長、秀吉はお市を手に入れる
—山城槇島城—
織田信長(岡田准一)と足利義昭(古田新太)。すでに義昭の地位は失墜していた。将軍側にいたと思われた明智光秀も信長の命に従い、義昭を追放し、信長に仕えて天下統一に尽力することを誓う。
— 小谷城 —
羽柴秀吉と改名した木下藤吉郎(ムロツヨシ)は、お市(北川景子)のもとへ。お市は長政と一緒に自害したかったが、3人の姫を立派に育てるよう長政に言われたからと気丈に振る舞う。秀吉はお市と娘たちの世話をすると言うが、気安く触るでない!と睨むお市。
お万が家康に急接近
家康は、壮絶だった三方ヶ原の戦いのことが頭から離れず、無気力になっていた。風呂に入っていた家康が髪を梳いてくれと使用人に声をかけると、お万(松井玲奈)がやってくる。お万のやさしい雰囲気に、悩みを打ち明ける家康。濡れた髪を拭きながら「殿は天人様のように輝いて見える」と言うお万。
お万は、再び家康の髪梳きを担当する。殿の御髪に触れていると胸がドキドキして目眩がする…、そう言ったお万は体勢を崩して熱い風呂釜にぶつかってしまう。助けようとして距離が近くなるお万にドキッとした家康は、下がってよいと引かせる。
五徳が瀬名を追い出す?
— 岡崎 —
五徳(久保史緒里)は瀬名に浜松に戻ってはどうかと提案。家康と離れているのは寂しいだろう。信康(細田佳央太)も、もう自分たちは子どもではないから大丈夫だと言い、五徳はこれから信康を支えるから義母上は義父上を支えてほしい。瀬名は「私は邪魔か?」正直に答えてほしいと五徳に尋ねる。
五徳は、義母上はやさしすぎるから、いつまでも信康から甘さが抜けない。自分は織田信長の娘、信康を立派な殿にすると宣言、また瀬名と家康が離れ離れでさみしいのではないかと思っていることも本心だと話す。瀬名は了解する。
ずっと放っておくと家康に変な虫がつきかねないと言う五徳に、信康は父上に限ってそんなことはないだろうと笑うが…。
— 浜松—
家康は、再びお万が髪梳きをしてくれたとき、その色香に負けて、お手つきをしてしまう。服部半蔵(山田孝之)は、お万の妊娠を確認して家康に伝える。お万は瀬名にも仕えていたことがある、瀬名が知ったらたいへんなことになる…と忠言しながら、慌てる家康がまた面白くて笑ってしまう半蔵。
瀬名が浜松に戻ってくるという数正。そのことはもともと信康から提案されていた。すぐにでも、と言いつつお万のことが気になる家康。お万の妊娠を白状すると、数正と左衛門尉から、信長が武田と戦っているときに風呂で何をやっとるんじゃ!と痛烈に非難され、事実は子細漏れなく、すぐに瀬名に伝えられる。父上を見損なったと手紙を破り捨てる信康。瀬名は直接家康と話すと言い、浜松に乗り込む。
【どうする家康】19話のネタバレ
瀬名と家康。瀬名は、側室を作るなと言っているのではない。ただ知らないところで子を作られては正室の立場がない。信康や亀姫の立場が危うくなることもある。瀬名だけでなく信康や亀姫をないがしろにしたということだと責める。すまないと謝る家康、手を上げる瀬名に「構わん、ぶってくれ」というと言うと、瀬名は痛烈ビンタをお見舞い。お万とは自分が話すという。
瀬名が来ると聞き、お腹の大きなお万を逃がそうとする侍女たち。お万はあることを頼む。
瀬名がやってきた時、お万は木に縛りつけられて泣いている。たいへんなことをした。気が済むまで折檻してくれというのだ。子を産めば徳川の家が乱れる。城を出ても実家はすでに焼失。家康の落胤として恥ずかしくない躾もできないと泣いてみせる。
瀬名は、お万を見くびっていたと言い、縄をほどく。つつましくておっとりしていたと思っていたお万は実に才ある子。これでは殿なんてひとたまりもあるまい。見事じゃ。家康から金子をたっぷりもらい、何なら家も再建してその子を立派に育てろと言う。
恥じることはない、それもおなごの生きるすべと言う瀬名にお万は、恥じてはいないとキッパリ。多くの家臣を失い、心が疲れていた殿を慰めただけ。
男たちは欲しいものを手に入れるために戦をして人を殺して奪う。女は人に癒しと安らぎを与えて手に入れる。男どもには戦のない世の中は作れない。政も女がやればいい。男どもにできないようなことが瀬名のような人にはきっとできる。
お万はもう2度とここに来ることもないが、子どもはいつか家康の役に立てるよう、立派に育てると宣言して去った。
瀬名は、浜松に来るのは先延ばしにする。信康や五徳がまだ心配だと言う。
その頃遠江では、家康が民たちの笑い草になっていた。逃げるときにうちの団子を全部食った、武田が怖くて便を漏らしたが「焼き味噌」だと言ってごまかした、などと言いたい放題。笑っていなかったのは、その様子を見ていた井伊虎松(板垣李光人)だけ。
家康が女性問題ですったもんだしている間にも、戦は続いている。三方ヶ原の戦いで多くの兵を失った徳川軍も半死半生。信玄が死んでも武田はまだ強大だ。そんな中、勝頼は三河を手に入れるため、次のターゲットを岡崎の信康と瀬名に決めていた。
【どうする家康】19話の感想とレビュー
瀬名VSお万の正室側室バトル、瀬名VS五徳の嫁姑バトル、お市が秀吉を「猿」と罵るなど、女たちのそれぞれの戦いが描かれました。
家康を色気で落として子作り、狙い通りに将来を安泰としたお万。自分を縛らせて折檻してくれと泣くなどかなりしたたかな女です。「見くびっていた」「見事じゃ」「恥じることはない、それも女子の生きる術」なんて正妻の余裕を見せた瀬名にお万は追撃します。
「恥じてなんかいない」「心が疲れていた殿を癒しただけ」。まるで瀬名が殿を放っておいて癒してあげてないから私がやってあげただけ、とでも言いたげで不倫ドラマに出てきそうなセリフ。
さらに「男は戦で欲しいものを人を殺して奪うだけ」「男どもには戦のない世の中は作れない」「女が政治をやったほうがいい」と言い、瀬名ならできる、期待していると、うまくまとめた感じですが、お万も人のものを奪ったよね!? 癒しで奪うならいいの? とツッコミたくなりました。
でももともと「戦のない世の中」を望んでいる瀬名には、お万の言葉が心に残ったでしょうし、「お方様のような人ならきっと(できる)」とい割れたことが、「築山殿事件」の伏線にも繋がるのかもしれません。
勝頼が岡崎の信康と瀬名に狙いをつけ、悲しい「築山殿事件」が迫っています。
これまでの大河や歴史ドラマでの描き方がいろいろありましたが、今回はどう描かれるのでしょうか — —。
アイキャッチ画像: (C)NHK
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