【カムカムエヴリバディ】83話│モモケン(尾上菊之助)が虚無蔵を不合格にした理由とは?

【カムカムエヴリバディ】83話

朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第18週 第83話が2022年2月28日に放送されました。

83話ではモモケン(尾上菊之助)が虚無蔵を不合格に!その理由とは?

今回は【カムカムエヴリバディ】83話のあらすじネタバレと感想について。

目次

【カムカムエヴリバディ】83話のあらすじネタバレ

【カムカムエヴリバディ】83話のあらすじネタバレです。

オーデイション当日

「妖怪七変化!隠れ里の決闘」の敵役オーディション当日。

五十嵐(本郷奏多)と虚無蔵(松重豊)がペアになり、殺陣を行う。

虚無蔵:「暗闇でしか聞こえぬものがある。暗闇でしか聴こえぬ歌がある。黍之丞見参。」

五十嵐:「現れたな。」

部屋の外からひなた(川栄李奈)とサンタ(濱田岳)が見守っている。

殺陣が始まると、ひなたは「五十嵐、あんなにうまかったっけ」とつぶやく。

サンタが「相手役がうまいんじゃ。つられて若けえ兄ちゃんも、うもうなっとる。ありゃあ、伴虚無蔵じゃろう。時代劇は一流の斬られ役がおっての主役じゃ。」といった。

カットがかかった。五十嵐と虚無像ペアは、見事な殺陣を披露した。

次は役を交換してもう一度殺陣を披露することになる。

しかし、審査員席に座っていた桃山剣之介(尾上菊之助)が止めて「30番さん(=虚無蔵)は一度は左近を演じたお人。ひとつ私がお相手しましょう」という。

サンタ:「長かったなあ。20年。」

こうして2代目モモケンと虚無蔵が殺陣を行う。

回想・団五郎とサンタ

回想。サンタ(濱田岳)と団五郎(尾上菊之助)の出会い。

劇場でサンタが映画「妖怪七変化!隠れ里の決闘」を見ていると、後ろの席で泣いている人がいた。

サンタは「後学のために聞きてえんだけど」と、なぜこの映画で泣けるのか尋ねる。すると見たことある顔だ。

サンタ:「あんた、団五郎じゃろう。モモケンのせがれの?何を泣きよんやら。ははあ、分かった。親父さんがあねえ無名の俳優とあねえ見事な殺陣をしたもんだから焼きもちを焼いとんじゃ」

のちに2代目モモケンとなる桃山団五郎は「当てつけとしか思えません。私を拒否して無名の大部屋と共演するなんて。そんなに許せないでしょうか。映画を離れてテレビに飛び込んだ私のことを…」とサンタに打ち明けた。

サンタは「そうかもしれんのう。じゃけどのう団五ちゃん。親父っちゅうもんは一筋縄ではいかんもんじゃ。許しとるようで許しとらん。許しとらんようで許してる。親父さんは、あんたに…黍之丞をやってもらいたいんじゃねえか。敵役の左近じゃのうて。」と持論を語った。

モモケン(尾上菊之助)が虚無蔵を不合格にした理由

現在。モモケンは、虚無蔵を斬って、殺陣シーンが終了。

モモケンは「これが父が見た景色なんですね。20年前に。だけどね、虚無さん。あんたじゃダメなんだ。

虚無蔵:「わしが無名やからか」

モモケン:「そうじゃない」

虚無蔵:「セリフが下手やからか」

モモケン:「そうじゃない」

モモケン:「虚無さん、私は私の左近を探しにきたのです。父があんたという左近を見つけたように。あんたに頼ったんじゃ、父は超えられない」と不合格の理由を打ち明けた。

虚無蔵は「ありがとうございました。文四郎とも手合わせしてやってください。拙者、これにて。」と去ろうとする。

モモケンは去り際の伴虚無蔵に告げる。

モモケン:「虚無さん、あんた思ってるでしょう。父があんたを抜擢したのは私への当てつけだと。父は言っていました。伴虚無蔵は桃山団五郎よりずっといい役者であると。父は役者としてあんたに一目置いていたんです

虚無蔵:「それはホンマですか?なんで、もっとはように いうてくれなかったんですか。わし、20年思い詰めてました。」

モモケン:「なんでって。私はスターですよ。大部屋なんぞに軽々しく声をかけません。」

虚無蔵は「恐れ入りました」と頭を下げて同情を後にする。

・・・オーデイションは終了した。

その後。ひなたが片づけをしながら道場を通りかかると、モモケンから話したいことがあると呼び止められて…。

(TO BE CONTINUED)

【カムカムエヴリバディ】83話の感想

モモケン(尾上菊之助)は父を超えたい

83話は、モモケン(尾上菊之助)が虚無蔵を不合格にしました。

その理由は、先代を超えたいから。

先代が虚無蔵という役者を見出したように、自分も敵役を探したい、と。

ひとりの役者としても、息子としても、先代を超えたい、父を超えたいというのは本音でしょうね。

81話でモモケンは「受けたところで恥をかくだけですよ」と虚無蔵に言っていました。

ヒットしなかったのは敵役が無名だったからという見立てがあり、受けても無駄だ、と。

しかし本当のところは、モモケンは父の映画とは違うキャストを抜擢したかったということだったんですね。

2人の因縁にドキドキしていましたが、真っ当な理由でホッとしました。

サンタ(濱田岳)の語る父

83話で他に印象的なのは、サンタ(濱田岳)が父のことを語っていたこと。

父とは甲本雅裕さん演じる橘金太のこと。

戦後、過労なのか突然亡くなってしまいましたが、19話では夢の中で息子・算太(濱田岳)と会いました。

算太が戦地へ行くとき、息子を許さず家に入れなかったし見送りにも行かなかったんですよね。金太は。そのことを金太は後悔していましたが…最期まで実際には会えませんでした。

しかし、おそらく算太と同一人物だろうサンタ黒須(濱田岳)は「親父は一筋縄ではいかない」と、父の複雑な気持ちを理解していました。なんて感動的な言葉!

これはお父さん=金太、嬉しい言葉でしょうね。

「許しとらんようで許しとる」という金太は、いつ父の愛を悟ったのか…。

それは明らかになっていて…31話で美都里(YOU)から「あほうじゃねえ。生きとるだけでええんじゃ。」と抱きしめられた算太は、勘当されたものの、許されている【親の無償の愛】を感じていました。

算太は自分の理解する父親像を語り、モモケン親子の雪解けの助けになりました…。

こうして父と子の思いが繋がっていく展開とみると、とても熱いシーンでしたね。

82話< >84話

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画像出典:NHK

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