【カムカムエヴリバディ】53話│錠一郎(オダギリジョー)が暗闇で見たものは?
【カムカムエヴリバディ】53話
朝ドラ【カムカムエヴリバディ】第12週 第53話が2022年1月17日に放送されました。
第53話では、るいがジョーと映画デートへ!
そこで錠一郎(オダギリジョー)が暗闇で見たものを思い出して…
今回は【カムカムエヴリバディ】53話のあらすじネタバレと感想について。
【カムカムエヴリバディ】53話のあらすじネタバレ
【カムカムエヴリバディ】53話のあらすじネタバレです。
錠一郎(オダギリジョー)の優勝宣言
るい(深津絵里)は錠一郎(オダギリジョー)にコンテスト用の衣装を選んだ。
控え目な赤色のジャケットに、ピンクのYシャツだ。
錠一郎:「ありがとう。最初は出えへんつもりやったんや、コンテスト。でも夢ができたから。いつかアメリカに行くって。サッチモちゃんと二人で。きっと勝つよ。これ着てコンテスト、必ず優勝する。
優勝候補はトミー(早乙女太一)
ラジオで磯村がトランペットコンテストの予想をしていた。
磯村:「私が優勝候補と思うのは内山裕三、里見雅彦。しかし大本命はトミー北沢(早乙女太一)。この人は非常に華があります。テクニックも頭一つ抜けてます。そのトミー北沢のライバルと目されているのは、大月錠一郎といいます。私はこの人のプレーがとても好きでね。トミー北沢が太陽ならば、大月錠一郎はまさに月!」
そこへ錠一郎がやってきた。
磯村:「闇夜に浮かぶお月様のような彼の音が私は好きで ねえ。しかしどちらの実力が上かといえば、トミー北沢やと思います。光り輝く太陽の前では闇夜の月などはまったく勝ち目はないですねえ。ズバリ、優勝は光り輝くトミー北沢でしょう!」
錠一郎は激しく落ち込む。そこへ西山(笑福亭笑瓶)が陽気にやってきたので、竹村夫婦が静かにさせる。
店の奥の庭で…
錠一郎:「あのラジオの磯村いう人はジャズ業界では有名なんや。もの凄い知識も豊富で。木暮さんも一目置いてはる」
るい:「そやからいうて、その通りになるいうとは限りませんて。」
錠一郎「あかん、なんかすごい自信なくなってきた」
映画館の館主・西山は2人を元気づけるため、モモケンの新作映画のチケット(割引券?)を渡す。
るい・錠一郎は気分転換もかねて映画を見に行く。
暗闇でしか見えぬものがある
竹村クリーニング店にて。
ラジオで磯村が、るい・錠一郎が見に行った映画「妖術七変化」を紹介し始めた。
しかし、その映画が日本の映画史上まれにみる駄作だという。
平助:「おかしい思たんや。えらい気前よう、ぎょうさん割引チケット置いてくさかい。」
和子:「押し付けられただけやん!ええんかいな。こないな映画。大事なコンテストの前に見てもうて。」
平助:「今更、言うてもどないもならんがな。」
和子は、錠一郎のホットドッグのケチャップがつかないよう、ハンカチを錠一郎の服にかける。
映画が始まった。
映画の内容は、黍之丞(きびのじょう)(尾上菊之助)が向かった里は、人々が妖術使いに操られている、という馬鹿馬鹿しい設定。妖怪にされてしまった人間たちのつくりもちゃちでお粗末。悪の親玉「妖術使い」の配役は、伴虚無像(ばんきょむぞう)(松重豊)という無名役者。彼はこれまで斬られ役を演じてきた大部屋の役者だった。
るいは退屈になってきた。しかし隣りの錠一郎の方を見ると映画に夢中になっているようだ。
黍之丞 :「暗闇でしか見えぬものがある。暗闇でしか聴こえぬ歌がある。 黍之丞 、見参」
錠一郎の自分の幼かった頃と重ねる。
・・・暗闇で毛布にくるまっていたころや、ジャズ喫茶をのぞいて歌を聴いた喜び。おじさん(世良公則)が指揮をしていた時の笑顔。
結末
帰り道。
錠一郎:「勝つよ。サッチモちゃんのために戦うよ。」
あの荒唐無稽な映画の何が錠一郎をそう言わせたのか、るいはさっぱりわからない。
けれどなぜだか、るいは錠一郎の言葉を信じた。
そして、ジャズのコンテス当日。
竹村夫婦が「若大将シリーズ」を見に出かける。るいは送り出した。
るいも早めに店を閉めて、コンテストへ出かけるつもりだ。
しかし、錠一郎が店に駆け込んできた!?
服を指さす錠一郎。Yシャツにケチャップがついていた。
るい:「もう!なんで、ステージ衣装きたままホットドックなんか食べたんですか。」
錠一郎:「ごめん。お腹すいて。」
るい:「それやったら着替えるとか。せめて前掛けするとかしたらええでしょ。」
錠一郎:「ごめんなさい。間に合うかな?」
るい:「やるだけやります。間に合えへんかったら、他の着て行ってください。」
錠一郎:「嫌や。サッチモちゃんが選んだ衣装で出る。」
るい:「はあ」
るいはあきれながらも、嬉しそうな顔になる。
るい:「はよ、会場に戻って準備してください。私が届けますから。」
錠一郎:「わかった。ありがとう」
るい:「大月さん、頑張ってください。きっと、勝ってください。」
(TO BE CONTINUED)
【カムカムエヴリバディ】53話の感想
錠一郎(オダギリジョー)が暗闇で見たものは?
53話は、るい(深津絵里)と錠一郎(オダギリジョー)が映画デートへ。
内容は支離滅裂で、駄作だったわけですが…
主人公が「暗闇でしか見えぬものがある、歌がある」って決め台詞をいうんですよね。
これ多分シリーズ通じて言ってる台詞だと思うのですが、
錠一郎は初めて聞いたのか、とても心に刺さったようです。
錠一郎は、幼少期の自分のことを思い出します。(回想シーンで幼少期がはさまれます)
幼ない錠一郎が暗闇で過ごしたその期間、見たもの・聴いたものはジャズ喫茶の音楽と店主の笑顔。
戦災孤児でどん底を味わった分、聴こえる歌があるんですね。
自分でしか見えないもの、つまり自分でしか吹けない音がある・・・
と錠一郎は自信を取り戻したように感じました。
さあ次回はコンテスト当日。錠一郎の活躍に期待です♪
画像出典:NHK
コメント
コメント一覧 (2件)
やみ‐よ【闇夜】の意味は、たしかに「暗い夜。月のない夜。」など。月がないから暗いので、たしかにあり得ないことです。
ここから個人の解釈です。
「闇夜」は、本編の磯村吟(浜村淳)アナウンサーのセリフです。
闇夜を単に「暗い夜」という意味で使っていて、詩的な感じで「ブラック」「ダーク」なイメージで使っていると思いました。
ジョーは戦災孤児だったのですが、どこか悲し気な音色として磯村アナは聞こえてるのかもしれません。
ジョーの抱える「影・闇・寂しさ」みたいのを「闇夜」って例えたのかな?と思いました。
また、厳密には・・・闇夜でも(月が雲に隠れて暗い夜でも)月は宇宙に浮かんでいます。地上から見えてないだけです。
暗い音色の中にも光るものが存在してる、みたいな感じで使ってるのかな、とも思いました。(あくまで個人の解釈です)
結局、磯村さん本人(というか脚本家)しかわかりませんが(笑)
闇夜というのは月もない真っ暗な夜のことですよね。闇夜の月はありえません。