【あんぱん】38話あらすじと感想!河合優実の慟哭に視聴者もらい泣き

朝ドラ「あんぱん」

今田美桜主演の朝ドラ【あんぱん】第8週「めぐりあい わかれゆく」第38話が5月21日(水曜)に放送されました。豪の戦死の報せに、皆が口々に「豪は立派だった」と言う中、ひとり押し黙る蘭子(河合優実)。一晩中眠れない蘭子に、のぶ(今田美桜)はかける言葉がない。

【あんぱん】38話あらすじと感想

38話あらすじ

前回ラストで豪(細田佳央太)の戦死が朝田家に知らされた。のぶ(今田美桜)は帰り道、兵隊を尊敬する子供たちのことを微笑ましく見つめる。

のぶが帰宅すると、朝田家のみんな悲嘆していた。天宝和尚(斉藤暁)と桂万平(小倉蒼蛙)は豪がお国のために戦って立派だと言う。同意を求められたのぶは絞り出すように「豪ちゃんはお国のために立派にご奉公したがです」と口にする

皆が口々に「豪は立派だ」と言う中、押し黙る蘭子。深夜、線香を絶やさず起きている蘭子に、のぶはかける言葉がなかった。

翌日、葬儀の場に、焼香に来たのぶの生徒の男の子たちが、いつかお国のために立派にご奉公したいと言う。蘭子はいたたまれず出て行ってしまう。

石置き場にたたずむ蘭子は、豪との思い出がよみがえる。豪は石を削っており、蘭子がはにかみながら忘れ物を届ける。蘭子はその場を立ち去ろうとするも、下駄の鼻緒が切れてしまい、転びそうに。すぐに豪が呼び止める。豪は蘭子の手を自分の肩に置き、下駄が脱げた足をしゃがんだ自分の膝の上に置き、蘭子の足が汚れないようにすると、自分の手ぬぐいを裂いて鼻緒を直した。セミが鳴く季節のことだった。

探しに来たのぶに、蘭子は「どこが……立派ながで。みんなが立派やと言うたびに……何べんも何べんも聞くたびに……うちは悔しゅうてたまらん」とつぶやく。

その石置き場に、のぶが駆けつけて、「豪ちゃんは、蘭子やうちの家族や、この国の人らあのために、命を懸けて戦うたがや。やき…。立派やと、言うちゃりなさい」と声をかける。

蘭子は「どういて? 豪ちゃんもうもんてこんのに…(もう戻ってこないのに)」と返す。

のぶは「豪ちゃんの戦死を、誰よりも蘭子が誇りに思うちゃらんと」と言う。

蘭子は「お姉ちゃん本気でそう思うちゅうがかえ? 男の子は兵隊になって戦争に行きなさい。命を惜しまず戦いなさい。豪ちゃんみたいに名誉の戦死をしなさい。戦死したらみんなで立派やと言いましょう…って? そんなのうそっぱちや! みんなうそっぱちや!」と声を荒げる。

蘭子は「うちは……うちは豪ちゃんのお嫁さんになるがやき! 絶対にもんてきてよって言うたがよ! 豪ちゃんももんてきますって言うたがやき! 絶対にもんてきますって。もんてこん。もんてこん! どこが立派ながで! みんな、みんなうそっぱちや。うちは立派らあて、決して立派らあて思わんき!」と、のぶの考えを強く否定した。

ラスト。母・羽多子(江口のりこ)がやって来て、蘭子を抱きしめて「思いっきり泣いたらええ」という。蘭子は豪ちゃんに会いたいと泣き叫んだ…。(つづく)

【感想】河合優実の慟哭に視聴者もらい泣き

蘭子を演じる河合優実さんの慟哭の演技に多くの視聴者がもらい泣きしていました↓

38話では序盤から葬儀の時までは台詞がなかったんですが、豪ちゃんとの思い出を回想してからの姉・のぶに憤る場面では怒涛の河合優実劇場でした。

まあ。のぶちゃんのせいではないというか、戦争が悪いんですけどね。この時代に戦争に反対することは難しいだろうし…。

こういうドラマを見ると……戦争は嫌だ!と痛感させられます。それほど悲痛な展開。現在の民放で戦争を描くドラマはほぼないので、朝ドラが描く意義はもっと評価されていいと思いますよ。

【あんぱん】38話の出演者・スタッフ

【出演】今田美桜,江口のりこ,河合優実,原菜乃華,細田佳央太,浅田美代子,吉田鋼太郎,阿部サダヲ,池津祥子,寺島ゆうか,倉本沙耶,藤本健翔,瀬口直助,宮本輝,木村日鞠,斉藤暁,小倉蒼蛙

【作】中園ミホ

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