【水平線のうた】前編あらすじネタバレと感想!りら(白鳥玉季)の能力とは?
阿部寛主演の土曜ドラマ【水平線のうた】が3月1日に放送されました。
本作は東日本大震災から14年の春に、石巻市と女川町を舞台に描く、ヒューマンドラマです。
震災女子高校生・りら(白鳥玉季)の不思議な能力とは一体、何?
今回はドラマ【水平線のうた】前編のあらすじネタバレと感想について紹介します!
【水平線のうた】前編のあらすじネタバレ
【水平線のうた】前編のあらすじネタバレです。
りらとの出会いと再会
大林賢次(阿部寛)は東日本大震災で妻・早苗(松下奈緒)と娘を失い、今はタクシー運転手として働く。ある夜賢次は、女子高生・りら(白鳥玉季)をタクシーに乗せる。りらが口ずさむメロディに聞き覚えがあった賢次。その後、賢次は早苗がその曲を演奏していたことを思い出す。
ある日、石巻の公園で及川皇(中川翼)がチェロを弾いている。その音色を賢次(阿部寛)が休憩の合間に聴いていた。
女子高生・りらも観客の中にいた。
賢次は、りらがハミングしていた曲を教えてほしいと頼む。「一度しかやんないからよく聞いて」と、りらがハミングをする。だが、りらは曲名を知らない。賢次はその曲を知るため、りらと大船渡へ往復7万円かかるドライブをする。
妻の楽譜との出会い
大船渡の音楽喫茶店にて。店主の三好(宇野祥平)と妻が迎えてくれた。妻は、りらのことを賢次に話す。りらは3歳のときに石巻で被災し、両親が大船渡に引っ越しをして暮らしていたが、行き違いもあったのか母が出ていき、それからまた父と石巻に戻った。時々、「お母さん来てない?」とりらが連絡をしてくるという。
りらがリコーダーで、ハミングしていた曲を演奏する。賢次は、ボロボロの楽譜を手に取ると、「これ、妻の楽譜です。これ妻の筆跡です」と驚く。この楽譜は13年前に流れ着いてきたもので、預かっていたという。
りらは「こういう曲、子供に響くんだよ。好きな曲だったんだ」という。三好はこれはパート譜面だから、おそらく四重奏だという。
【ネタバレ】りら(白鳥玉季)のハミングがきっかけで、亡き妻の楽譜にたどり着くという展開!
りらの父の怒り
帰りの車内にて。賢次は仙台の建設会社で設計士として働いていたが、震災後タクシーに霊が乗車すると聞き運転手になったと、りらに打ち明ける。賢次は「10年経ってた霊のことを忘れていた。でも楽譜に導いてくれた。次は二人を家さ連れて帰る」と話す。
賢次は、りらを自宅に送り届ける。すると怒りモードの父・阿部一樹(山中崇)が家から出てきた。賢次が事情を説明するが、一樹は「あの子は霊を見たとかいうが、大人ならそんなことを真に受けるな」と一蹴。賢次とタクシーを写真に収めて、次は会社に連絡すると脅す一樹。
りら(白鳥玉季)の能力とは?
高校帰りのりらを待っていた賢次は、彼女をタクシーに乗せ、公園へ。りらは「今から話すことは信じても良いし信じてくれなくてもいい」と前置きをして、話す。りらは、賢次のタクシーに乗車したのは偶然でなく導かれたのだという。身体の中にそういう風が吹き、記憶を落としていくという。
りらは、賢次と妻子の思い出を語って聞かせる。賢次は「そんなことなして君が知ってんの?」と驚く。りらは「早苗さんの記憶なの。見えちゃうの。それが私の能力」と明かす。
【ネタバレ】(事前情報にあった)りらの「不思議な能力」とは、霊が見えることでした。りら曰く、見えるときもあるし、体の中に入ってくることもあるそうです。
りらは、「十何年も前の霊は、もう話さないし、形だって溶けてうっすら見えるだけ。おじさんのタクシーに乗ったって、おじさんにはわからない」という。賢次は「見えないしもう話せないのか」と残念に思う。リラは「私、本当はうんざりしてる。早苗さんは感じがよかっただけ」という。
楽譜の目的
その後、賢次とりらは、楽譜が何の目的で書かれたかを一緒に探る。賢次は、早苗がボランティアでミニコンサートを開いていたこと、あの年の春にもミニコンサートをするつもりで見に来てほしいと言われていたことを思い出す。
2人は病院へ行き、看護師から、ふれあいコンサートの楽譜ではないかと言われる。四重奏のメンバーについては、早苗の高校時代の恩師・菊池敏子(加藤登紀子)に話を聞きに行くことに。菊池は結婚10周年に早苗がサプライズで賢次に贈るつもりの曲だと明かす。早苗がピアノを弾き、娘の花苗が歌って、チェロが消防署の田中、フルートが市役所の前田、クラリネットが菊池の夫。だが、夫は7年前に病気で、あとの2人は震災で亡くなった。菊池は「もし音源があったらピアノ譜くらいおこしてあげるわ」という。
【ネタバレ】楽譜は、夫・賢次との結婚10周年のためにサプライズ演奏する目的で書かれたものでした。
私が聴きたい!
賢次のアパートに、りらと行く。亡き父の携帯電話を充電。
あの日(3月11日)、早苗(松下奈緒)は花苗と車に乗っていたが、家にいるはずの父と連絡がつかなかった。父を心配し、車で自宅に帰る途中に津波にさらわれた。父は先に避難してて無事だった。以降、父は早苗と花苗の話はしなかった。父が海に散骨してほしいといっていたが、罪滅ぼしなのか、流された懐かしい街や友達、嫁や孫に会いたいのか…。
亡き父の携帯の動画を再生。早苗と花苗の演奏する動画だ。賢次は泣き出す。りらは「そこの泣き虫おじさんいつまでめそめそしてんの。誰かに演奏してもらったら?菊池先生なら編曲もできるよ」と楽譜を差し出す。賢次は「俺一人のために…。ほかに聴きたい人いんのかな?」とめそめそ。
りらは「いるじゃん。私が聴きたいんだよ。」という。悲しいのは大人だけじゃなく、子供も悲しい。早苗の楽曲は小学生のりらの脳みそにはりついた。あの頃、さみしかったりらを早苗の楽曲に救ってもらった。あの町でみんなに演奏されて、13年も長い旅をして、賢次のところに帰ってきた楽譜…。そんな曲を「おじさんがめそめそ泣くためだけなんて勿体ない。ありえない」と言うりら。
りらは、「そろそろハッピーにいこうよ」と背中を押す。賢次は演奏に前向きになる。(つづく)
【ネタバレ】賢次とりらは、早苗の曲を再現することを誓いあいました。
【水平線のうた】前編の感想
【水平線のうた】前編の感想です。
上手い脚本
前編は、東日本大震災で妻子を亡くした主人公・賢次が妻の残した楽曲を発見し、再現することを決心するまで、描かれました。
霊と音楽を絡めた、上手い脚本になっています。
白鳥玉季の演技が自然
まあ、霊がみえるというと、ファンタジー作品になってしまいますが、りら役の白鳥玉季の演技が自然というか、当然のように自信満々に語るので、あり得るかも?と私は思ってしまいました(笑)
そういえば、賢次の映像がうっすら白くなってた場面が時折あって、もしかすると早苗さんと花苗ちゃんが近くに来ていたのかもしれませんね。
ハッピーに生きるという教え
りらの「そろそろハッピーにいこうよ」の言葉も良かったです。いつまでも、めそめそしていちゃダメですしね。いや、朝ドラ『おむすび』で立ち直る時間は人それぞれでいいと言ってたように、めそめそしててもいいとは思います。
でも子供は子供でめそめそしてる大人を見てるのもつらいもの。りらも震災後に父子家庭になっていて寂しい思いをしています。それでも前向きなりら……。めそめそな大人を励ます女子高校生に、生きる上で大切なことを教えてもらった気がします。
まとめると、前編は阿部寛さんを食うくらい白鳥玉季さんが印象的でした。後編は阿部寛さんが歌うようですね!期待してますよ♪
【水平線のうた】番組情報
【出演】阿部寛,白鳥玉季,中川翼,山中崇,宇野祥平,松岡依都美,山本浩司,菅原大吉,松下奈緒,加藤登紀子,ほか
【脚本】港岳彦 【音楽】岩代太郎
【本放送】3月1日 土曜 22:00 -22:50(NHK総合)
【再放送】3月5日 水曜 0:35 -1:26 (NHK総合)