【降り積もれ孤独な死よ】6話 鈴木潤の歪んだ親子愛が理解できない!
【降り積もれ孤独な死よ】6話 鈴木潤の歪んだ親子愛が理解できない!
灰川邸事件の犯人・鈴木潤(佐藤大樹)は灰川十三(小日向文世)の実の息子だった!
凶悪な犯行に及んだ理由が理解できない!
【降り積もれ孤独な死よ】6話
【降り積もれ孤独な死よ】6話で灰川邸事件が終結!? 鈴木潤(佐藤大樹)の恐るべき犯行!
あんな終わり方
――2024年 — —
五味明日香(黒木メイサを探す刑事。過去資料を整理していたところ、灰川邸事件の資料が出てきた。灰川邸事件に関わった刑事で署に残っているのは、五味と川相(野間口徹)だけのようだ。週刊誌記者の森燈子(山下美月)は、五味を訪ねる。灰川邸事件について話を聞こうとするが、五味は“あんな終わり方をした”事件のことは話したくないと拒否する。
凶悪な殺人事件の恐るべき動機
――2017年――
鈴木潤(佐藤大樹)は、蓮見花音(吉川愛)と瀧本蒼佑(萩原利久)を拉致監禁していた。鈴木こそが灰川十三の実の息子「ジュン」であり、13人の子供を殺した犯人だ。
養護施設の前に捨てられた鈴木は、毎年誕生日に花を届けてくれる男=灰川を父だと思い、待ち伏せする。僕のお父さんだよねと声をかけるが灰川は何も言わずに去っていった。
似顔絵を描いて調べ、灰川邸にたどり着いた鈴木は、知らない子供(花音)が灰川をお父さんと呼び、灰川がリッカのマークについて話しているのを聞いてしまう。
血のつながりなんて関係ない。俺の家族はお前たちだけだ、絶対に。
鈴木は十三に駆け寄るが、十三は、お前は俺の子供じゃないと突き飛ばす。
親の愛に飢えていた鈴木は、その飢えた苦しみを味わわせるために子どもたちを餓死させた。
鈴木と灰川のDNA鑑定
職場復帰した鈴木を冴木が取り調べる。
鈴木は絵を買ったのは自分だが灰川邸に飾ったのは自分じゃないと供述。コーヒーを飲ませたコップからDNAをとろうとしたが見抜かれて失敗。ただ、五味が髪を揉みくしゃにしたときに髪の毛を数本取っていた。違法捜査にはなるが、川相は鑑定に回す。
Nシステムに鈴木が運転する黒いワゴンが引っかかり、DNA鑑定では灰川の子供だと判明する。
冴木たちが鈴木のマンションに突入すると、見知らぬ男が拘束されていた。冴木はビルの玄関ですれ違ったピザの配達員こそが鈴木だと追いかけるが、鈴木はすでに自転車で逃げていた。
鈴木は復讐のために警官になり、13人の子供たちを1人ずつ捜しては「お父さん=灰川が待っている」と灰川邸に連れて行き、地下室で餓死させた。2年がかりだった。
大人になった6人は捜査資料から見つけた。
冴木は、鈴木が蒼佑たちを拉致監禁している河口湖周辺の別荘を探す。
灰川を殺したのも鈴木だった。留置所にいる灰川に話をする。自分の犯行を止めようと思ったのか、罪を被ったのかと訊ねるが、十三は、何の話かわからない、自分に息子はいないと突き放した。鈴木は灰川の首を締めて殺し、自殺を偽装した。
冴木が暴力に取り憑かれる
灰川はわざと殺された、それは鈴木を守るためだと日記に書いてあったと花音。
灰川と暮らす深雪(小島籐子)を、深雪のDV夫が襲った。灰川が帰宅した時、深雪は血まみれ。灰川は、DV夫から鈴木を守るために逃げた。DV夫から、そして殺人犯の子どもだといわれることからも守るために施設に預けた。
それは「愛」だという花音だが、鈴木はあいつが勝手にやったことだと認めない。
そして練炭に火を付けた。
銃声を聞いて別荘にたどり着いた冴木の頭に鈴木の銃口。冴木は鈴木を油断させると身を翻して鈴木を捕らえる。手錠をかけて花音と蒼佑を救出する。
蒼佑は危ない状態だったが、冴木の心臓マッサージで息を吹き返す。「よかった」と肩を撫で下ろす冴木と花音に鈴木は、本当によかったのかと疑問を投げかける。
冴木と蒼佑が父親同様に暴力に取り憑かれていることを知っている。親に暴力を振るわれた子がまた暴力を振るう。暴力の連鎖が続くなら、死んでその連鎖を断ち切った方がいい、生きてることが間違ってる。僕が子どもたちを殺したのも、ある意味社会貢献だったのかもしれない、などと持論を展開した。
冴木は手錠を外すと、鈴木をひたすら殴り続ける。その姿はまさに暴力に取り憑かれていた。顔が変わるほどに腫れあがりながらも、暴力を受ける鈴木は嬉しそうでもあった。
【降り積もれ孤独な死よ】6話のまとめ
灰川邸事件の恐るべき真相が、犯人の鈴木から語られました。親の愛情に飢えた苦しみを味わせようと罪のない子供たちを餓死させるなんて――! 歪み切っています。
- 蒼佑とともに花音も監禁されていた
- 鈴木は灰川の実子
- 灰川は鈴木を守るために施設に預けた
- 灰川に「息子じゃない」と拒絶された鈴木は、親の愛に飢えたことから、灰川邸の子供たちを全員餓死させようと計画・実行した
- 灰川は鈴木に犯行をやめさせるために逮捕され、殺された
せっかく蒼佑と花音を助けたのに、鈴木の言葉に刺激され、取り憑かれたように鈴木を殴り続ける冴木。鈴木をこのまま殴り殺してしまうのか、五味たち援軍が間に合って助けられるのか — —!?